ブラバム・BT20 (Brabham BT20) は、ブラバムが開発したフォーミュラ1カー。デザイナーはロン・トーラナック。ブラバムチームが1966年1967年に使用し、1967年から1969年まで多くのプライベーターが使用した。BT20は1966年のコンストラクターズタイトルを獲得したブラバム・BT19の直接の後継であった。

ブラバム・BT20
カテゴリー F1
コンストラクター イギリスの旗 ブラバム
デザイナー オーストラリアの旗 ロン・トーラナック
先代 BT19
後継 BT22
主要諸元[1]
シャシー グラスファイバー製ボディ
鋼管製チューブラー・スペースフレーム
サスペンション(前) ダブルウィッシュボーン, コイルスプリング オーバーダンパー, アンチロールバー
サスペンション(後) ダブルウィッシュボーン, ツインラジアスアーム, コイルスプリング オーバーダンパー, アンチロールバー
エンジン レプコ Type 620 2,994 cc (182.7 cu in) 90度 V8, NA, ミッドエンジン, 縦置き
トランスミッション ヒューランド 5速 MT
重量 150 kg (330.7 lb)
タイヤ グッドイヤー
ファイアストン
主要成績
チーム ブラバム
ドライバー オーストラリアの旗 ジャック・ブラバム
ニュージーランドの旗 デニス・ハルム
フランスの旗 ギ・リジェ
ローデシアの旗 ジョン・ラヴ
スイスの旗 シルビオ・モーザー
南アフリカ共和国の旗 ピーター・デクラーク
初戦 1966年フランスグランプリ
出走優勝ポールFラップ
22121
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BT20は1966年の全9戦中7戦で使用され、1967年は序盤3戦で使用された。BT20はこれらのシーズンで大成功を収め、参加した10戦で7度の表彰台と1度の勝利(1967年モナコグランプリ)を獲得した。

BT20の後継はブラバム・BT22であった。

F1における全成績 編集

(key) (太字ポールポジション

チーム エンジン タイヤ ドライバー 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 ポイント 順位
1966年 ブラバム・レーシング・オーガニゼーション レプコ 3.0 V8 G MON
 
BEL
 
FRA
 
GBR
 
NED
 
GER
 
ITA
 
USA
 
MEX
 
42 (49)** 1位
  ジャック・ブラバム Ret 2
  デニス・ハルム 3 2 Ret Ret 3 Ret 3
1967年 ブラバム・レーシング・オーガニゼーション レプコ 3.0 V8 G RSA
 
MON
 
NED
 
BEL
 
FRA
 
GBR
 
GER
 
CAN
 
ITA
 
USA
 
MEX
 
63 (67)** 1位
  ジャック・ブラバム 6
  デニス・ハルム 4 1 3
private レプコ 3.0 V8 F   ギ・リジェ 10 8* Ret Ret 11
1968年 チーム・ガンストン レプコ 3.0 V8 F RSA
 
ESP
 
MON
 
BEL
 
NED
 
FRA
 
GBR
 
GER
 
ITA
 
CAN
 
USA
 
MEX
 
10** 8位
  ジョン・ラヴ 9
シャルル・ホーゲル・レーシング レプコ 3.0 V8 G   シルビオ・モーザー DNQ 5 NC DNQ
1969年 ジャック・ホルム レプコ 3.0 V8 G RSA
 
ESP
 
MON
 
NED
 
FRA
 
GBR
 
GER
 
ITA
 
CAN
 
USA
 
MEX
 
0 -
  ピーター・デクラーク NC

*リジェは1967年ドイツGPで8位でフィニッシュしたが、彼の前でフィニッシュした2人のF2ドライバーはポイントを獲得する資格がなかったため、6位のポイントを獲得した。

** ブラバム-レプコが1966年シーズンに獲得したポイントのうち、BT20が獲得したのは6ポイントのみで、残りはBT19が獲得した。1967年シーズンにポイントのうち、BT20が獲得したのは13ポイントのみで、残りはBT19BT24が獲得した。1968年シーズンにポイントのうち、BT20が獲得したのは2ポイントのみで、残りはBT24BT26が獲得した。

参照 編集