国民文化祭
国民文化祭(こくみんぶんかさい)とは全国から集結し、演劇、吹奏楽、美術作品などを発表する文化の祭典である。国文祭と略され、「文化の国体」といわれている。
1977年から始まった全国高等学校総合文化祭に対抗し、一般の団体でも全国規模で参加する文化祭をしようと当時の文化庁長官で作家の三浦朱門が提唱し文化庁と東京都の共催で1986年にNHKホールで第1回大会が行われた。以降、毎年各県持ち回りで開催されている。しかし近年は開催地選定が難航することが多く、2016年から文化庁と開催都道府県は開催費用を削減する案が挙がっている。さらに2017年からは全国障害者芸術・文化祭(障文祭ないし芸文祭)と合同開催されている。
2020年、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、開催が予定されていた宮崎県の河野俊嗣知事は開催延期を主張[1]。文化庁などと検討していたが、翌2021年への延期が決定した[2]。
主な行事編集
総合フェスティバル編集
開会式・オープニングフェスティバルは大規模アリーナ、もしくはホールで開催され、第1回から浩宮徳仁親王(後の皇太子、現天皇)が台臨、1993年の成婚後は皇太子妃雅子(現皇后)も台臨するが、後に雅子が地方公務そのものについて毎度慎重に判断するようになり、徳仁親王単独での台臨のケースが多かった。2019年の天皇即位後も親臨している。そのため同年以降は全国植樹祭・国民体育大会・全国豊かな海づくり大会と並び「四大行幸啓」の一つに位置付けられている。ただし2016年は三笠宮崇仁親王の薨去に伴い台臨を取りやめている。また国文祭・芸文祭みやざき2020・紀の国わかやま文化祭2021ではオンラインでおことばが述べられた。開会式は後日NHKで編集版が放送される。なお2021年の放送は国文祭・芸文祭みやざき2020・紀の国わかやま文化祭2021をまとめて再々編集して放送。
閉会式・フィナーレは国文祭の締めくくりとして、ミュージカルや式典が行われ、国文祭旗の引継も行われる。
その他編集
- 能楽の祭典
- 合唱の祭典
- 吹奏楽の祭典
- マーチングバンド・バトントワーリングの祭典
- オーケストラの祭典
- 大正琴の祭典
- 小倉百人一首かるた競技全国大会
- メディア芸術祭
- 現代劇の祭典
- オペラの祭典
- 洋舞フェスティバル
- ダンススポーツフェスティバル
- シンポジウム
- 国際交流フェスティバル
- 少年少女合唱の祭典
- 郷土芸能の祭典
- 邦楽の祭典(全国吟詠剣詩舞道祭)
- 和太鼓の祭典
- 少年和太鼓の響演
- 現代詩の祭典
- 食の祭典
開催地編集
内定が発表された今後の開催地を含む。
脚注編集
- ^ “「年内開催はできない」 国文・芸文祭で知事”. Miyanichi e-press (宮崎日日新聞社). (2020年6月11日). オリジナルの2020年7月8日時点におけるアーカイブ。 2020年7月8日閲覧。
- ^ “第35回国民文化祭・みやざき2020の開催時期の変更について”. 文化庁 (2020年6月23日). 2020年7月8日閲覧。
- ^ 第1回国民文化祭総合フェスティバル - NHK放送史
- ^ “第26回国民文化祭・京都2011/京都府ホームページ”. 京都府. 2015年1月30日閲覧。
- ^ 「『おどる国文祭』5周年記念事業・とくしま2012」の開催について 徳島県
- ^ 富士の国やまなし国文祭
- ^ 国民文化祭・あきた2014
- ^ 第30回国民文化祭かごしま2015 ひっとべ!かごしま国文祭~鹿児島~
- ^ “平成29年度(第32回)国民文化祭の開催地内定について” (PDF). 文化庁 (2015年1月28日). 2015年1月30日閲覧。
- ^ 平成31年度(第34回)国民文化祭の開催地内定について 文化庁
- ^ 第34回国民文化祭・にいがた2019、第19回全国障害者芸術・文化祭にいがた大会