山口線
山口線(やまぐちせん)は、山口県山口市の新山口駅から島根県益田市の益田駅に至る西日本旅客鉄道(JR西日本)の鉄道路線(地方交通線)である。
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![]() 山口線を走行するC57 1「SLやまぐち号」 (仁保駅 - 宮野駅間 2017年9月9日) | |
基本情報 | |
国 |
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所在地 | 山口県、島根県 |
種類 | 普通鉄道(在来線・地方交通線) |
起点 | 新山口駅 |
終点 | 益田駅 |
駅数 | 28駅 |
電報略号 | ヤクセ[1] |
開業 | 1913年2月20日 |
全通 | 1923年4月1日 |
所有者 | 西日本旅客鉄道 |
運営者 | 西日本旅客鉄道 |
使用車両 | 使用車両の節を参照 |
路線諸元 | |
路線距離 | 93.9 km |
軌間 | 1,067 mm(狭軌) |
線路数 | 全線単線 |
電化方式 | 全線非電化 |
閉塞方式 | 特殊自動閉塞式(軌道回路検知式) |
最高速度 | 85 km/h |
停車場・施設・接続路線 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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概要編集
山陽本線・山陽新幹線の拠点である新山口駅から山口市の中心部を通り中国山地西部を抜け、島根県西端までの地域を南西から北東へ向かう陰陽連絡路線である。沿線には湯田温泉や、「山陰の小京都」と呼ばれる津和野町などを控えている。 全線にわたって国道9号とほぼ並行している。
山口線で特筆されることは蒸気機関車牽引列車(SL列車)の運転である。JRの前身・日本国有鉄道(国鉄)では1975年12月を最後に蒸気機関車 (SL) の運転は終了していたが、地元やファンの要望により1979年8月1日から蒸気機関車C57 1が牽引する「SLやまぐち号」の運転が開始された。この列車の成功を受けて、国鉄からJRを通じて蒸気機関車の復活運転が各地で行われるようになった。
米子支社浜田鉄道部が管轄する益田駅を除いて、全線が広島支社山口地域鉄道部が管轄している。
路線図[2]や駅掲示時刻表のシンボルで使用されているラインカラーはオレンジ(■)。
路線データ編集
運行形態編集
普通・快速「通勤ライナー」のほか、特急列車が運転されている。
優等列車編集
山口線は山口県内の在来線並びに広島支社の在来線で唯一[注 1]、特急が走る路線でもある。
陰陽連絡列車として新山口駅 - 米子駅・鳥取駅間に特急「スーパーおき」が運転されている。山陰本線を基準とするため、普通列車と異なり新山口発が上り列車となる。「スーパーおき」は振り子装置を備えたキハ187系が使用されるが、山口線内は振り子装置の機能を停止している。
地域輸送編集
おおむね「新山口駅 - 山口駅・宮野駅間」と「山口駅 - 津和野駅 - 益田駅間」で運転系統が分かれており、全線通し運転となる列車は2往復のみである。
2018年3月17日改正ダイヤでは、新山口駅 - 山口駅間で日中は1時間に2本程度(快速を含め1日30往復の運転で、朝夕を中心に一部列車が宮野駅まで直通)運行されている。山口駅 - 津和野駅 - 益田駅間ではこの区間を直通する列車と山口駅 - 宮野駅間、山口駅 - 津和野駅間、津和野駅 - 益田駅間の区間運転列車が運行されている。山口駅 - 宮野駅間では新山口駅からの直通と区間運転列車を含めて1時間に1本程度あるが、宮野駅 - 津和野駅 - 益田駅間では3 - 4時間ほど運行されない時間帯がある(特定日には山口駅 - 益田駅間1往復増発される)。
新山口駅 - 山口駅間には快速「通勤ライナー」が運転されている。山口市の都市内輸送を担う山口駅 - 新山口駅間は沿線に高校・大学なども多いことから乗車率は高く、終日混雑している。
新山口発山口行きの最終は23時半過ぎである。夜間滞泊は山口駅および津和野駅で行っている。上りは2003年9月30日までは山口発が23時台前半となる益田発の最終列車が出ていた(この列車は小郡〈現・新山口〉駅での乗り換えは新幹線・在来線ともになかった)が、翌日のダイヤ改正以降は山口駅22時過ぎの発車に繰り上げられている。山口発宮野行きの最終が23時台にある。
新山口駅 - 山口駅間の列車のうち、2005年4月1日から朝1往復と夜2往復[4]が、2007年7月1日からは山口市が宮野駅で1年間行うパーク・アンド・ライドの実証実験[5]にあわせて朝2往復と夕方の1往復が、山口駅 → 宮野駅間を毎日運転する臨時列車として延長運転されていたが、2008年3月15日のダイヤ改正でこれらは定期列車に変更された。
全線でワンマン運転を実施している。ワンマン運転時には無人駅ならびに有人駅の営業時間外では車内で運賃収受を行う(宮野駅は無人駅だが有人駅と同様の精算方法をしている)。宮野駅 - 津和野駅 - 益田駅間では普通列車の全列車がワンマン運転となっている一方、宮野駅 - 新山口駅間は大半の列車に車掌が乗務しており、複数人乗務の時もある。なお、ワンマン列車でも運転扱いを行わず、特別改札や乗客への案内を行う添乗員が乗務する場合がある。
山口市には、山口線新山口駅 - 山口駅間を直流電化し宇部線との直通運転を実施する構想があり、2008年(平成20年)8月に山口市が発行した「山口・小郡都市核づくりマスタープラン」において、「JR山口線の増便、電化とJR宇部線との直結化の促進」という記述が見られる[6]が、具体的な計画は策定されていない。
並行する公共交通機関としては、新山口駅 - 宮野駅間・湯田温泉駅付近 - 三谷駅間および三谷駅 - 津和野駅間で防長交通の路線バスが[7]、湯田温泉駅 - 宮野駅付近で中国ジェイアールバス防長線が、津和野駅 - 益田駅間および、石見横田駅 - 益田駅間では並行して石見交通の路線バスがそれぞれ運行されている。ただし、宮野駅以北は一日の本数は僅少である。
快速「通勤ライナー」編集
「通勤ライナー」は、2009年3月14日から山口線新山口駅 - 山口駅間に運行されている快速列車で、夕方の時間帯に1往復のみ運転されている。もとは2008年度の平日夕方に臨時列車扱いで1往復運転された快速(停車駅はかつての「やまぐちライナー」と同様だが愛称なし)で、2009年3月14日のダイヤ改正から定期列車に変更され、新たに大歳駅と矢原駅が停車駅に追加された[8]。また、下り列車は山口駅から引き続き益田駅まで運転されているが、山口駅 - 益田駅間は各駅に停車し、列車番号も異なっている。
快速「やまぐちライナー」編集
「やまぐちライナー」は、2004年3月13日から2009年3月13日まで、山口線新山口駅 - 山口駅間に運行されていた快速列車である。2009年3月14日のダイヤ改正により普通に変更されて廃止された。
普通列車と同様にキハ40系が1両(単行運用)または2両編成で運転されていた。新山口発10 - 15時台、山口発9 - 13時台にそれぞれ毎時1本ずつの計5.5往復(登場当初は6往復)が運行されていた。新山口駅での山陽新幹線乗り継ぎをターゲットにしたものであり、地域輸送は特に考慮されていなかった。新山口駅 - 山口駅間12.6kmを途中湯田温泉駅のみ停車し13分で結んでいた。山口駅以北に直通する列車もあるが、山口駅以北は各駅に停車していた。
また当時、「SLやまぐち号」運休日には、「SLやまぐち号」ダイヤと同時刻による臨時快速も上下双方に運転され、「やまぐちライナー」同様に大歳駅と矢原駅は通過していた。
貨物列車編集
2013年度までは日本貨物鉄道(JR貨物)による貨物列車も全線で運行されていた。しかし、山口線の駅を発着するものはなかった。美祢線美祢駅と山口線を経由し山陰本線岡見駅を結ぶ専用貨物列車が、1日1往復岡見駅基準の平日に運行されていた。牽引機は全区間を通じてDD51形ディーゼル機関車の重連で、貨車はタキ1100形のみで編成されていた。なお、岡見駅に機関車留置線がないため、岡見駅 - 益田駅間で機関車の回送が行われていた。
2013年7月の水害に伴う山口線の運休によりトラックによる代替輸送に切り替えていたが、10月に発生した三隅発電所(岡見駅からの荷役先)のトラブルに伴い貨物運送自体が取り止められていた。宇部興産が2013年度末に更新時期を迎える輸送契約の更新を行わないことにより、貨物輸送がそのまま廃止になる見通しであると報じられた[9]。結果的に、JR貨物の第二種鉄道事業は2014年4月1日付で廃止となった[10]。
このほか、1997年までは、山陽本線新南陽駅と山陰本線江津駅・益田駅を結ぶ化学薬品輸送列車が運行されていた。
このように、山口線を経由する貨物列車は一旦全廃されたが、2018年7月の西日本豪雨により山陽本線の一部区間が不通になっていることに伴い、同年8月28日から伯備線・山陰本線・山口線に迂回する貨物列車が臨時運行されることになり、そのための当線の第二種鉄道事業許可書が同年8月22日にJR貨物に対し交付された[11]。同年9月30日に山陽本線の最後の不通区間である三原駅 - 白市駅間が開通することになったため[12]、迂回貨物列車の運行は9月28日に終了した[13]。しかし、山陽本線は台風24号の影響で2018年9月29日に柳井駅 - 下松駅間が不通となったため[14]、同年10月5日から再び伯備線・山陰本線・山口線経由の迂回貨物列車が運行されることになった(当線通過は6日から)[15]。同月13日に山陽本線が全線開通することになったため、迂回貨物列車の運行は11日に終了した[16]。
使用車両編集
旅客列車編集
「SLやまぐち号」以外は気動車で運転されており、普通列車はキハ40系(新山口駅から宮野駅まで最大4両編成、益田駅まで最大2両編成)で、特急「スーパーおき」はキハ187系(2 - 4両編成)で運転されている。
なお山口線は、全区間非電化の陰陽連絡線の中で唯一、キハ120などの新型軽快気動車が営業運転されていない路線である。
普通列車にはや2003年3月末まではキハ23形も使用されていた。
「SLやまぐち号」には列車を牽引する蒸気機関車としてC57 1、D51 200、客車に35系(4000番台)が使用されている。「SLやまぐち号」の牽引機故障の際には、DD51形ディーゼル機関車が代走したこともある。客車は2017年8月まで改造12系(700番台)が使用されていた。
貨物列車編集
歴史編集
山口線開業以前、小郡町と山口町(現在はいずれも山口市)の間には大日本軌道(大軌)山口支社の軽便鉄道が存在していたが、国鉄山口線の開業に伴い、1913年2月19日限りで廃止された。
- 1913年(大正2年)
- 1914年(大正3年)11月2日:上郷駅が開業。
- 1917年(大正6年)7月1日:山口駅 - 篠目駅間 (10.1M≒16.25km) が延伸開業。宮野駅・仁保駅・篠目駅が開業。
- 1918年(大正7年)
- 1922年(大正11年)
- 1923年(大正12年)4月1日:津和野駅 - 石見益田駅間 (19.3M≒31.06km) が延伸開業し全通。日原駅・石見横田駅・石見益田駅(現在の益田駅)が開業。
- 1924年(大正13年)7月15日:青原駅が開業。
- 1928年(昭和3年)7月18日:長門峡仮停車場が長門峡駅に変更。
- 1933年(昭和8年)9月1日:小郡 - 山口間気動車運行開始[19]。
- 1935年(昭和10年)
- 1944年(昭和19年)11月1日:周防下郷駅・矢原駅が休止。
- 1947年(昭和22年)ごろ:船平山仮乗降場が開業。
- 1953年(昭和28年)
- 1954年(昭和29年)2月1日:船平山仮乗降場が船平山仮停車場に変更。
- 1961年(昭和36年)
- 3月20日:湯田駅が湯田温泉駅に改称。
- 4月1日:渡川駅・名草駅・青野山駅・東青原駅が開業。船平山仮停車場が船平山駅に変更。
- 1962年(昭和37年)7月17日:鍋倉仮停車場が開業。
- 1963年(昭和38年)10月1日:鍋倉仮停車場が鍋倉駅に変更。
- 1966年(昭和42年)10月1日:石見益田駅が益田駅に改称。
- 1970年(昭和45年)4月1日:本俣賀仮乗降場が開業。
- 1971年(昭和46年)8月10日:並行する国道9号線の整備により輸送量が減少しているとして長門峡駅の無人化など合理化[20]。
- 1972年(昭和47年)4月10日:仁保津仮乗降場が開業。
- 1973年(昭和48年)10月1日:山口線から蒸気機関車が引退し無煙化。
- 1975年(昭和50年)3月10日:山陽新幹線全線開通により、山口線初の特急列車として「おき」が運転開始。
- 1979年(昭和54年)8月1日:「SLやまぐち号」運転開始。
- 1984年(昭和59年)2月1日:列車集中制御装置 (CTC) が導入。上郷駅・大歳駅・宮野駅が無人化。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により西日本旅客鉄道が承継。日本貨物鉄道が全線の第二種鉄道事業者となる。仁保津仮乗降場が仁保津駅に、本俣賀仮乗降場が本俣賀駅に変更。
- 1990年(平成2年)6月1日:小郡駅(構内を除く)- 益田駅(構内を除く)間が広島支社から山口鉄道部の管轄になる[21]。ワンマン運転開始[22]。
- 2003年(平成15年)
- 2004年(平成16年)3月13日:快速「やまぐちライナー」運転開始[24][25]。
- 2007年(平成19年)7月1日:新山口駅 - 山口駅間の最終を10分ほど繰り下げ。
- 2009年(平成21年)
- 2013年(平成25年)
- 2014年(平成26年)
- 2017年(平成29年)5月22日:全線に小規模自動進路制御装置 (SRC) を導入[35]。
- 2018年(平成30年)
2013年の災害およびその状況編集
2013年7月28日、山口県・島根県地方に降った豪雨により、阿武川沿いを走る地福駅 - 徳佐駅間を中心に甚大な被害を受け、第4阿武川橋梁・第5阿武川橋梁・第6阿武川橋梁が流失、船平山駅 - 津和野駅間では白井トンネルで土石流が発生したほか同区間では地すべりも発生するなどし、宮野駅 - 益田駅間が不通となった[29][30]。
被害状況については、全線で60箇所の被害が発生しており、規模については「(2010年の豪雨で被災し、復旧までに1年2ヶ月を要した)美祢線の時より大きい」との見解を、JR西日本広島支社長の杉岡篤が記者会見で示し、復旧までに1年以上かかるとの見通しを明らかにしていた[36]。これを踏まえて、第4阿武川橋梁・第5阿武川橋梁・第6阿武川橋梁の掛け替えにあたっては2010年の美祢線の時と同様のスキームを導入し、旧橋の原型復旧相当分をJR西日本が、阿武川の河川改修に伴うグレードアップ分を山口県が負担し、工事はJR西日本に一括して委託する方法がとられた[37]。3橋の復旧にかかる費用負担割合は山口県が15億3400万円に対し、JR西日本が3億7900万円であった[38]。
この災害に伴い、特急「スーパーおき」の新山口駅 - 益田駅間と「SLやまぐち号」の運転が取り止めとなった。同年8月5日には宮野駅 - 地福駅間の運行を再開し、地福駅 - 益田駅間でバスなどによる代行輸送を開始した[31][39]。同年11月16日には津和野駅 - 益田駅間の運行を再開し、運休(バス代行)区間が地福駅 - 津和野駅間に短縮された[33]。特急「スーパーおき」の運休区間も新山口駅 - 津和野駅間に短縮された[33]。また中国JRバスが新山口駅 - 津和野駅間で路線バス「ノンストップつわの号」の運行を開始した[33][34]。
「SLやまぐち号」については沿線から運転再開の要望が寄せられたことから、C56 160牽引で2013年11月2・3日に新山口駅 → 地福駅間で「SLがんばろう山口・津和野号」、また恒例の「SLクリスマス号」「SL津和野稲成号」を同機牽引により同区間でそれぞれ12月21日、2014年1月1日 - 3日に運転した[40]。2014年度は新山口駅 - 地福駅間の運転となり、3 - 5月は往路地福行きがC56 160牽引で「SLやまぐち号」として、復路新山口行きがDD51形ディーゼル機関車牽引で「DLやまぐち号」として運転。同年6月は運転がなく[41]、翌月5日からは往路の牽引機としてC57 1が復帰した[42](7月13日にC57 1に不具合が生じたため7月19日から往復ともディーゼル機関車牽引となっていたが、8月15日から往路がC56 160牽引になった[43][44])。
2014年2月7日、運休区間となっている地福駅 - 津和野駅間の復旧めどが2014年秋ごろと発表[45]、5月19日には同区間の復旧めどが2014年8月ごろと短縮されることが発表された[46]。そして、7月16日に同区間について「2014年8月23日の始発より運転再開予定」と発表された[34]。これに伴い、「SLやまぐち号」、特急「スーパーおき」とも所定の運転区間に戻り、22日限りで代行バスや路線バス「ノンストップつわの号」の運行も終了した[34]。全線再開当日の「SLやまぐち号」はC57 1・C56 160の重連で運転された[47]。
駅一覧編集
- 停車駅
- 線路(全線単線) … ◇・∨・∧:列車交換可、|:列車交換不可
駅名 | 駅間 営業キロ |
累計 営業キロ |
快速 | 接続路線 | 線路 | 所在地 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
新山口駅 | - | 0.0 | ● | 西日本旅客鉄道: 山陽新幹線・■山陽本線・■宇部線 | ∨ | 山口県 山口市 | |
周防下郷駅 | 1.0 | 1.0 | | | | | |||
上郷駅 | 1.7 | 2.7 | | | | | |||
仁保津駅 | 1.9 | 4.6 | | | | | |||
大歳駅 | 2.7 | 7.3 | ● | ◇ | |||
矢原駅 | 1.3 | 8.6 | ● | | | |||
湯田温泉駅 | 1.7 | 10.3 | ● | | | |||
山口駅 | 2.4 | 12.7 | ● | ◇ | |||
上山口駅 | 1.2 | 13.9 | | | ||||
宮野駅 | 1.6 | 15.5 | ◇ | ||||
仁保駅 | 4.7 | 20.2 | ◇ | ||||
篠目駅 | 8.7 | 28.9 | ◇ | ||||
長門峡駅 | 3.4 | 32.3 | | | ||||
渡川駅 | 3.2 | 35.5 | | | ||||
三谷駅 | 3.1 | 38.6 | ◇ | ||||
名草駅 | 2.8 | 41.4 | | | ||||
地福駅 | 2.5 | 43.9 | ◇ | ||||
鍋倉駅 | 2.5 | 46.4 | | | ||||
徳佐駅 | 3.5 | 49.9 | ◇ | ||||
船平山駅 | 2.9 | 52.8 | | | ||||
津和野駅 | 10.1 | 62.9 | ◇ | 島根県 | 鹿足郡 津和野町 | ||
青野山駅 | 3.2 | 66.1 | | | ||||
日原駅 | 6.7 | 72.8 | ◇ | ||||
青原駅 | 4.7 | 77.5 | | | ||||
東青原駅 | 3.1 | 80.6 | | | ||||
石見横田駅 | 4.1 | 84.7 | ◇ | 益田市 | |||
本俣賀駅 | 4.9 | 89.6 | | | ||||
益田駅 | 4.3 | 93.9 | 西日本旅客鉄道: 山陰本線 | ∧ |
以下の駅以外は無人駅である。
- JR西日本直営駅
- 新山口駅・山口駅・益田駅
- JR西日本広島メンテックによる業務委託駅
- 湯田温泉駅・津和野駅
- 簡易委託駅
- POS端末設置駅
- 徳佐駅・日原駅
- 常備券販売駅
- 三谷駅
- POS端末設置駅
脚注編集
注釈編集
出典編集
- ^ 日本国有鉄道電気局『鉄道電報略号』、1937年2月15日、22頁。
- ^ 広島エリア路線図 (PDF) - JRおでかけネット、2016年3月28日閲覧
- ^ 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』JTB、1998年。ISBN ISBN 978-4-533-02980-6。
- ^ 「JR西日本:通勤・通学時間に臨時列車 - 来月から「宮野 ― 山口駅」間 /山口」 - 毎日新聞 2005年3月30日
- ^ 月報「あすの九州・山口」 2007年8月号 地域動向[リンク切れ] - 九州経済連合会
- ^ 山口・小郡都市核づくりマスタープラン (PDF) - 山口市
- ^ 防長交通・路線バスのご案内 Archived 2012年2月19日, at the Wayback Machine. - 防長交通
- ^ 「のぞみ、徳山停車1本増 春のダイヤ改正」『山口新聞』、2008年12月26日。
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- ^ 『データで見るJR西日本 2001』- 西日本旅客鉄道
- ^ ジェー・アール・アール『JR気動車客車編成表 2011』交通新聞社、2011年。ISBN 978-4-330-22011-6。
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- ^ “平成26年 SL「やまぐち」号の運転計画について(7月から9月)” (プレスリリース), 西日本旅客鉄道, (2014年5月23日) 2014年7月18日閲覧。
- ^ “SL「やまぐち」号およびDL「やまぐち」号けん引機関車の変更について” (プレスリリース), 西日本旅客鉄道, (2014年7月15日) 2014年7月18日閲覧。
- ^ “SL「やまぐち」号およびDL「やまぐち」号の運転再開について” (プレスリリース), 西日本旅客鉄道, (2014年8月4日) 2014年8月24日閲覧。
- ^ “山陰線・山口線の運転再開見込みについて” (プレスリリース), 西日本旅客鉄道, (2014年2月7日) 2014年5月21日閲覧。
- ^ “山陰線(須佐〜奈古駅間)、山口線(地福〜津和野駅間)の運転再開見込みについて” (プレスリリース), 西日本旅客鉄道, (2014年5月19日) 2014年5月21日閲覧。
- ^ JR山口線全線再開 SLやまぐち号が島根・津和野に、観光に弾み - MSN産経ニュース、2014年8月24日
参考文献編集
- 『鉄道ダイヤ情報』2003年12月号、交通新聞社。
- 今尾恵介監修『日本鉄道旅行地図帳 - 全線・全駅・全廃線 - 11 中国四国』新潮社、2009年。ISBN 978-4-10-790029-6。
- 今尾恵介『鉄道車窓絵図 西日本編』JTBパブリッシング、2010年、pp.111 - 122。ISBN 978-4-533-07723-4。
- 川島令三編著『山陽・山陰ライン 全線・全駅・全配線 (8) 山口エリア』講談社、2012年。ISBN 978-4-06-295158-6。