とんでモン・ペ』は、1982年(昭和57年)6月5日から1983年(昭和58年)4月2日まで朝日放送制作・テレビ朝日系列で毎週土曜日19:00 - 19:30の枠にて全42話が放送された、東京ムービー新社制作の少女向けアニメ[1]。東京ムービーとしては、『ムーの白鯨』以来2年ぶりの自社原案・企画によるテレビアニメである。

ストーリー

田舎娘花村モンペはデザイナーになるために鹿児島から上京し、人気デザイナーの加納麻紀の家でお手伝いをすることになった。加納家には、超能力を使う赤ちゃんのぺーちゃん(男の子)がいた。ペーちゃんのいたずらに振り回されっぱなしのモンペの夢は、いつ叶うのだろうか。

キャスト

花村 モンペ
声 - 天地総子
本作の主人公。デザイナーを目指すため、鹿児島から上京し加納家にお手伝いとしてやってきた。いつもペーちゃんのいたずらに振り回されている。ぽっちゃり体形ゆえに食べ物には目がない。運動は苦手。
ぺーちゃん
声 - 向井真理子
もう一人の主人公。加納家の赤ちゃん。超能力が使え、動物とも会話ができる。超能力でモンペを助けることもあるが、時々空回りしてトラブルを起こすことが多い。
ナンダ郎
声 - つかせのりこ
加納家に飼われている小鳥で、正体はペーちゃんの超能力で命が宿ったぬいぐるみ。知りたがり屋。「ナンダロー」としか喋れない。
チリチリ(ハズカシイヌ)
声 - 三ツ矢雄二
加納家に飼われている犬で、正体はペーちゃんの超能力で命が宿ったぬいぐるみ。恥ずかしがり屋。帽子を深くかぶって顔を隠し、「僕、恥ずかしい・・・・・」 とつぶやくことが多い。
鎌田夫人
声 - 高橋和枝
加納家の隣に住んでいるお金持ちのイヤミな夫人。よくモンペやペーちゃんの起こすトラブルに巻き込まれている。実はカツラ。
センタロウ
声 - 八奈見乗児
鎌田夫人に飼われている黒ネコ。よくモンペやペーちゃんと対立している。実は野良ネコたちのボス猫でもある。ナンダ郎を食べようとするが、いつも失敗に終わる。
ヨウコ
声 - えりこ
パーラー「エリコ」で店長を務める女性でモンペの初めての親友。モンペの相談相手でもある。歌やダンスも得意で、本編でよくテーマ曲の「エリコのタンゴ」を歌っている。
モデルは声優と主題歌を担当したえりこ(井本えりこ、現・elli)本人。
加納 麻紀
声 - 吉田理保子
ペーちゃんの母で人気デザイナー。ペーちゃんが超能力を使えることを知らない。
加納 孝
声 - 緒方賢一
ペーちゃんの父で作家。妻同様、ペーちゃんが超能力を使えることを知らない。

スタッフ

主題歌

オープニングテーマ
『あ○(あにまる)ロックンロール』
作詞 - 康珍化 / 作曲 - タケカワユキヒデ / 編曲 - 久石譲 / 歌 - えりこ
エンディングテーマ
『オトメチック・ドリーム』(前期)
作詞 - 康珍化 / 作曲 - タケカワユキヒデ / 編曲 - 久石譲 / 歌 - えりこ
『モンペ体操 太極拳』(後期)
作詞 - 火野宏一 / 作曲 - タケカワユキヒデ / 編曲 - 久石譲 / 歌 - えりこ
(レーベル - ビクター音楽産業

各話リスト

話数 サブタイトル 脚本 ディレクター 放映日
1 はじめまして!モンペです!! 朝倉千筆 青木悠三 1982年
6月5日
2 ナンダ郎 危機二発 井内秀治 6月12日
3 ヒヨコお化けと帽子怪獣 金子裕 奥脇雅晴 6月19日
4 ぺーちゃんの失敗でしゅ 朝倉千筆 6月26日
5 大事件!チリチリ 家出する 川島あきら 7月3日
6 モンちゃん、はじめての休日 金子裕 児玉兼嗣 7月10日
7 何だ、ナンダ?のヒッチハイク 篠崎好 青木悠三 7月17日
8 センタロウ、突然変異 朝倉千筆 井内秀治 7月31日
9 風邪には魔女薬をどうぞ 児玉兼嗣 8月7日
10 夢のデートはスポーツ・カーで 篠崎好 奥脇雅晴 8月14日
11 おすまし顔はとんでいけ~! 朝倉千筆 児玉兼嗣 8月21日
12 ウェスト90 減量作戦! 金子裕 奥脇雅晴 8月28日
13 ゲンコートリがやって来た 吉田喜昭 井内秀治 9月4日
14 イルカちゃんがアップップ 桜井正明 児玉兼嗣 9月11日
15 のぞきに来ないカマタさん!? 篠崎好 井内秀治 9月18日
16 いなくなった チリチリ 朝倉千筆 川島三郎 9月25日
17 センタロウのお見合い大作戦 奥脇雅晴 10月2日
18 ニャンコの恋はストレート! 井内秀治 10月9日
19 センスはなくてもローカルパワー! 児玉兼嗣 10月16日
20 占いは誰かに当たる!? 桜井正明 角美都雄
奥脇雅晴
10月23日
21 ママさん役って大変なのだ 朝倉千筆 康村正一 10月30日
22 うろうろスパイにご用心! 寺田憲史 児玉兼嗣 11月6日
23 カマタ船長 帰る! 金子裕 井内秀治 11月13日
24 モンペちゃん 帰らないで! 朝倉千筆 奥脇雅晴 11月20日
25 雪降れルンルン! 寺田憲史 児玉兼嗣 11月27日
26 大事件!モンペ、ユーカイされる 吉田喜昭 吉田しげつぐ 12月4日
27 当たった!夢のハワイ旅行 寺田憲史 井内秀治 12月11日
28 忍者おばあちゃん登場! 朝倉千筆 須田裕美子 12月18日
29 その気になったサンタクロース 児玉兼嗣 12月25日
30 ペーちゃん モデルになって! 奥脇雅晴 1983年
1月8日
31 ぺーちゃん 雪男に会う! 寺田憲史 児玉兼嗣 1月15日
32 空飛ぶメリーゴーラウンド 井内秀治 1月22日
33 ニャンコを救え!センタロウ 奥村俊雄 奥脇雅晴 1月29日
34 絵本の中は大さわぎ! 朝倉千筆 須田裕美子 2月5日
35 ナンダ郎 江戸っ子弁をしゃべる 吉田しげつぐ 2月12日
36 玉子星から来たミューちゃん 寺田憲史 井内秀治 2月19日
37 ママの音が聞こえます 児玉兼嗣 2月26日
38 子象タロー 玉に乗る! 奥脇雅晴 3月5日
39 お仕事ロボットはつらいです 朝倉千筆 吉田しげつぐ 3月12日
40 本当にカマタさんとセンタロウ? 小林修 3月19日
41 突然 お花がいっぱい! 井内秀治 3月26日
42 お空が飛べたら・・・ 寺田憲史 三家本泰美 4月2日

ネット局

系列は現在のもの。太字は同時ネット局。放送時間は個別に出典が提示されているものを除き1983年1月中旬 - 2月上旬時点のものとする[5]

放送対象地域 放送局 系列 放送時間 備考
近畿広域圏 朝日放送 テレビ朝日系列 土曜 19:00 - 19:30 制作局
関東広域圏 テレビ朝日
北海道 北海道テレビ
岩手県 テレビ岩手 日本テレビ系列 日曜 7:45 - 8:15
宮城県 東日本放送 テレビ朝日系列 土曜 19:00 - 19:30
山形県 山形テレビ 木曜 17:00 - 17:30 放送当時はフジテレビ系列局
福島県 福島放送 土曜 19:00 - 19:30
新潟県 新潟総合テレビ フジテレビ系列 木曜 16:55 - 17:25 放送当時はテレビ朝日系列とのクロスネット局
長野県 信越放送 TBS系列 火曜 17:25 - 17:55
山梨県 山梨放送 日本テレビ系列 水曜 17:00 - 17:30
静岡県 静岡けんみんテレビ テレビ朝日系列 土曜 19:00 - 19:30
富山県 富山テレビ フジテレビ系列 土曜 6:30 - 7:00(1983年3月26日まで)
→金曜 17:20 - 17:50(1983年4月15日から)
1982年10月2日から1983年8月5日まで放送[6]
石川県 石川テレビ 土曜 7:30 - 8:00 1982年7月10日から1983年5月7日まで放送[7]
福井県 福井放送 日本テレビ系列[8] 水曜 17:00 - 17:30 1982年11月10日から1983年8月24日まで放送[9]
中京広域圏 名古屋テレビ テレビ朝日系列 土曜 19:00 - 19:30
島根県
鳥取県
日本海テレビ 日本テレビ系列 月曜 19:00 - 19:30 放送当時は事実上テレビ朝日系とのクロスネット局
広島県 広島ホームテレビ テレビ朝日系列 土曜 19:00 - 19:30
山口県 テレビ山口 TBS系列 放送当時はフジテレビ系列とのクロスネット局
香川県
岡山県
瀬戸内海放送 テレビ朝日系列 土曜 19:00 - 19:30
高知県 高知放送 日本テレビ系列 水曜 17:30 - 18:00
徳島県 四国放送 金曜 17:00 - 17:30
福岡県 九州朝日放送 テレビ朝日系列 土曜 19:00 - 19:30
熊本県 テレビ熊本 フジテレビ系列 火曜 17:00 - 17:30 放送当時はテレビ朝日系列とのクロスネット局
大分県 テレビ大分 フジテレビ系列
日本テレビ系列
金曜 16:55 - 17:25 放送当時はテレビ朝日系列とのトリプルネット局
1984年4月27日まで放送[10]
鹿児島県 鹿児島テレビ フジテレビ系列 土曜 19:00 - 19:30 1982年9月まで
放送当時は日本テレビ・テレビ朝日系列とのクロスネット局
鹿児島放送 テレビ朝日系列 1982年10月開局から

放送時点でテレビ朝日系列局が存在した山形県域(山形放送)・長野県域(テレビ信州)・山口県域(山口放送)では、当該局がいずれも日本テレビ系列とのクロスネット局で、編成上の都合等から他系列局に移譲された。また、同様のケースだった青森県域(青森放送・他に日本テレビ系列)・秋田県域(秋田テレビ、他にフジテレビ系列)・宮崎県域(テレビ宮崎)では、該当局のみならず、他系列局(青森テレビ宮崎放送=以上TBS系列、秋田放送=日本テレビ系列)でも放送されなかった。

脚注

  1. ^ とんでモン・ペ/TMS(アニメ作品を調べる)|トムス・エンタテインメント
  2. ^ 東京ムービーをはじめとした制作スタッフの共同ペンネーム。
  3. ^ 本作のコミカライズを担当した漫画家
  4. ^ 本作のスポンサーであるショウワノートに当時勤務していたデザイナー。
  5. ^ 「テレビ局ネットワーク」『アニメディア』1983年2月号、学研ホールディングス、104 - 106頁。 
  6. ^ 『富山新聞』1982年10月2日付 - 1983年8月12日付各朝刊、テレビ欄。
  7. ^ 『北國新聞』1982年7月10日付 - 1983年5月7日付各朝刊、テレビ欄。
  8. ^ 現在はテレビ朝日系列(サブ)とのクロスネット局でもあるが、テレビ朝日系列の一般番組供給部門には非加盟で、日本テレビの公式ウェブサイト上でも単独ネット扱い[1]
  9. ^ 『北國新聞』1982年11月10日付 - 1983年8月24日付各朝刊、テレビ欄。
  10. ^ 「テレビ局ネットワーク」『アニメディア』1984年5月号、学習研究社、98頁。 
朝日放送制作 テレビ朝日 土曜19時台前半(1982年6月 - 1983年4月)
前番組 番組名 次番組
とんでモン・ペ