笹川博義
笹川 博義(ささがわ ひろよし、1966年〈昭和41年〉8月29日 - )は、日本の政治家、実業家。自由民主党所属の衆議院議員(5期)。農林水産副大臣。
笹川 博義 ささがわ ひろよし | |
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環境大臣政務官時 | |
生年月日 | 1966年8月29日(58歳) |
出生地 | 日本 東京都 |
出身校 | 明治大学政治経済学部中退 |
所属政党 |
(新進党→) 自由民主党(茂木派) |
配偶者 | 笹川純美代[1] |
子女 | 1男2女[2] |
親族 |
祖父・笹川良一(元衆議院議員、元A級戦犯、統一教会発起人) 父・笹川堯(初代科学技術政策担当大臣、元衆議院議員) |
公式サイト | 衆議院議員 笹川博義 自由民主党 -まちづくり行動派宣言!- |
選挙区 | 群馬県第3区 |
当選回数 | 5回 |
在任期間 | 2012年 - 現職 |
群馬県議会議員 | |
選挙区 | 太田市選挙区 |
当選回数 | 2回 |
在任期間 | 2007年 - 2012年11月19日 |
衆議院農林水産委員長、環境副大臣、環境大臣政務官、群馬県議会議員(2期)、ヤマト発動機社長などを歴任。
父は自民党総務会長などを務めた元衆議院議員の笹川堯。祖父は衆議院議員、統一教会の発起人や日本船舶振興会会長などを務めた笹川良一(元A級戦犯)。笹川平和財団名誉会長の笹川陽平は叔父。
来歴
編集東京都出身(現住所は群馬県太田市小舞木町[3])。笹川尭の三男、また笹川良一の孫の一人。明治大学付属中野高等学校卒業。明治大学政治経済学部中退[4]。
新進党に入党し、1996年の第41回衆議院議員総選挙に群馬3区から出馬して落選。
その後自由民主党に移籍し、2000年の第42回衆議院議員総選挙の比例北関東ブロック、2004年の第20回参議院議員通常選挙の比例区に出馬するも共に落選した。
2007年の群馬県議会議員選挙に太田市選挙区から出馬し初当選。2期連続トップ当選。
2012年1月5日、自民党群馬県連が実施した群馬3区支部長の公募で選ばれた清水聖義太田市長が次期衆院選への出馬を見送ることを表明[5]。自民党群馬県連は群馬3区支部長の再公募を実施し、笹川は再公募に応募した[6]。選考の結果、再公募に応じた8名の中から笹川が選ばれた[7][8]。
同年2月29日、自民党本部は選対役員会で笹川を同党群馬3区支部長にすることを正式に決定した[9]。
2012年12月16日の第46回衆議院議員総選挙に立候補するため、同年11月19日付で県議会議員を辞職[10]。同選挙では1996年と同じ群馬3区から立候補し、初当選した。
2017年8月、第3次安倍第3次改造内閣にて武部新衆議院議員と共に環境大臣政務官に就任[11]。
同年10月22日の第48回衆議院議員総選挙で3選。
同年11月2日、第4次安倍内閣にて環境大臣政務官に再任[12]。
2018年12月5日、山本一太参院議員が翌年実施予定の群馬県知事選挙への立候補を表明した[13][14]。山本の立候補表明を受けて、自民党群馬県連は2019年1月8日、山本の県連会長職の業務を代行するために県連会長代行の役職を新たに設置し、山本の指名に基づいて笹川が同日に会長代行に就任した[15][16]。
2020年9月18日、菅義偉内閣にて堀内詔子衆議院議員と共に環境副大臣に就任[17]。
2021年10月31日、第49回衆議院議員総選挙で4選。
2022年10月3日、衆議院の農林水産委員長に就任[18][19]。
2024年10月の第50回衆議院議員総選挙で5選[20]。
政策
編集- 憲法改正に賛成[22]。
- 集団的自衛権の行使を禁じた政府の憲法解釈を見直すことに賛成[22]。
- 日本の核武装について将来にわたって検討すべきでないとしている[22]。
- 女性宮家の創設に反対[22]。
- 「当面は財政再建のために歳出を抑えるのではなく、景気対策のために財政出動を行うべきだ」という意見にどちらかと言えば賛成[23]。
- 時限的又は恒久的に消費税率を引き下げることにどちらかと言えば賛成[23]。
- 原子力規制委員会の審査に合格した原発の運転再開にどちらかと言えば賛成[24]。
- 選択的夫婦別姓制度導入についてはどちらとも言えない[24]。
- 「消費税0%の検討」を掲げた『国民を守るための「真水100兆円」令和2年度第2次補正予算に向けた提言』に賛同している[25]。
人物
編集趣味は映画鑑賞、ガーデニング、読書[26]。好きな言葉は「広く人々を愛し、争いごとは好まない」という意味の言葉である「兼愛非攻」[26][27]。
活動
編集- 笹川環境副大臣は2020年10月1日、特定外来生物のヒアリが相次いで見つかっている名古屋港の飛島ふ頭を視察した[28][29]。ヒアリの発見個所や今後の対応などを確認した[28][29]。笹川はヒアリの生息しやすい場所(ふ頭の緑地帯や経年劣化した道路)の管理が課題であるとの認識を示した[28]。
- 2020年11月6日、環境副大臣の笹川は収容者が保護犬を訓練するプログラムを取り入れている八街少年院を視察し、ドックトレーナーや職員らと意見交換を行った[30][31]。
- 2021年3月11日、東日本大震災で校舎や敷地に甚大な被害を受けた宮城県農業高校の生徒が育てた桜の新品種「玉夢桜」[注 1]の苗木を東京・新宿御苑に移すための引き渡し式が同苑で開かれた[33][32][34]。そこに参加した環境副大臣・笹川らは苗木を植樹した[33]。
エピソード
編集- 2012年11月13日に父である笹川堯が東京都知事選挙への立候補を表明した際には、笹川博義は事前に何も知らされておらず新聞の取材に対して半信半疑の様子を見せた[35]。
- 2014年1月24日に召集された第186回国会において、大臣、副大臣、政務官、補佐官、議長、副議長、委員長のいずれの要職にもついていなかったのみならず、質問、議員立法、質問主意書提出のいずれもなかった国会議員64人の内の1人だったことがNPO法人万年野党によって指摘された[36][37][38]。万年野党で事務局長を務める高橋亮平は、国会議員の役職は期数により配分されることや自民党の議員数が多過ぎるため質問機会が自民の新人議員にまで回ってこないこと、「議員立法」での提案や内閣への「質問主意書」提出は与党新人議員には難しいことなどを指摘した[37]。
- 2016年9月26日に召集された第192回国会において、若手政治家の登竜門と言われる[39]議事進行係(第88代)に任命された[40][41]。
- 2016年の第192回国会で議事進行係を務めていたが、11月8日の本会議において、パリ協定の承認案の採決が残っている段階で「ぎちょー(議長)!」と叫びフライングしたため大島理森議長が笹川を制止した[42][43]。その後、笹川は取材に対して「二度と起こさないよう猛省の上で、しっかりと頑張って責務を果たしたい」と語った[42]。
- 2021年5月10日に小泉進次郎環境大臣が虫垂炎で入院した際には、笹川環境副大臣らが数日間業務を代行した[44][45]。
- 2024年の自民党総裁選においては、同じ平成研に所属していた茂木敏充の推薦人に名を連ね、茂木陣営の選対事務局長を務めた[46]。群馬県内では笹川のほかに井野俊郎衆院議員も茂木への支持を表明した[46]。栃木県出身の茂木は全国の党員票数が9候補中下位に沈んだが、栃木の隣県である群馬県内では石破・高市・小泉に次ぐ4位と健闘した[47][48]。
不祥事
編集所属団体・議員連盟
編集選挙歴
編集当落 | 選挙 | 執行日 | 年齢 | 選挙区 | 政党 | 得票数 | 得票率 | 定数 | 得票順位 /候補者数 |
政党内比例順位 /政党当選者数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
落 | 第41回衆議院議員総選挙 | 1996年10月20日 | 30 | 群馬県第3区 | 新進党 | 4万1452票 | 24.94% | 1 | 2/4 | / |
落 | 第42回衆議院議員総選挙 | 2000年 6月25日 | 34 | 比例北関東ブロック | 自由民主党 | ――票 | ―― | 20 | / | /7 |
落 | 第20回参議院議員通常選挙 | 2004年 7月11日 | 37 | 参議院比例区 | 自由民主党 | 8万7575票 | ―― | 48 | / | / |
当 | 2007年群馬県議会議員選挙 | 2007年4月8日 | 41 | 太田市選挙区 | 自由民主党 | 1万5266票 | ―― | 5 | 1/8 | / |
当 | 2011年群馬県議会議員選挙 | 2011年4月10日 | 45 | 太田市選挙区 | 自由民主党 | 1万9073票 | ―― | 5 | 1/7 | / |
当 | 第46回衆議院議員総選挙 | 2012年12月16日 | 46 | 群馬県3区 | 自由民主党 | 8万4363票 | 51.11% | 1 | 1/4 | / |
当 | 第47回衆議院議員総選挙 | 2014年12月14日 | 48 | 群馬県第3区 | 自由民主党 | 8万3837票 | 56.15% | 1 | 1/3 | / |
当 | 第48回衆議院議員総選挙 | 2017年10月22日 | 51 | 群馬県第3区 | 自由民主党 | 8万3446票 | 55.30% | 1 | 1/2 | / |
当 | 第49回衆議院議員総選挙 | 2021年10月31日 | 55 | 群馬県3区 | 自由民主党 | 8万6021票 | 42.99% | 1 | 1/3 | / |
当 | 第50回衆議院議員総選挙 | 2024年10月27日 | 58 | 群馬県第3区 | 自由民主党 | 7万4930票 | 50.07% | 1 | 1/2 | / |
家族・親族
編集笹川家
編集- 祖父・良一(元A級戦犯(逆コース)、右翼政治運動家、社会奉仕活動家、統一教会の発起人)
- 父・堯(政治家)
- 叔父・陽平(笹川良一と妾の子[52][53]、社会運動家)
- 母
- 次兄・和弘[54](関東開発会長)
- 妻・純美代(群馬県太田市藤久良町出身)[26]
- 長男[26]
- 長女[26]
- 次女[26]
- 大おじ[要出典]
- 笹川了平(元大阪日日新聞社主)
- 笹川春二(元大阪府モーターボート競走会会長)
- おじ[要出典]
- 笹川勝正(群馬県モーターボート競走会会長を務めた)
脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ “衆院選2017:小選挙区 自民5議席独占 「保守王国」盤石(その2止) /群馬”. 毎日新聞デジタル. 毎日新聞社 (2017年10月23日). 2022年8月31日閲覧。(掲載写真の解説文より)
[「衆院選2017 小選挙区 自民5議席独占 「保守王国」盤石」『毎日新聞朝刊』2017年10月23日、16頁 地方版(群馬)。(掲載写真の解説文より)] - ^ https://www.sasagawa-hiroyoshi.com/profile.html
- ^ “政治資金収支報告書 自由民主党群馬県支部連合会(令和4年分定期公表)”. 群馬県選挙管理委員会 (2023年11月29日). 2023年12月19日閲覧。
- ^ “明治大学広報│第627号(2011年1月1日発行)”. www.meiji.ac.jp. 2024年11月16日閲覧。
- ^ “選挙 次期衆院選 太田市長不出馬 市長選に意欲「若い世代国政に」”. 毎日新聞: p. 21 地方版(群馬). (2012年1月6日)
- ^ “自民県連 3区支部長の再公募に計8人 あす書類審査”. 毎日新聞: p. 22 地方版(群馬). (2012年2月1日)
- ^ “自民県連 3区支部長の再公募、書類選考6人通過”. 毎日新聞: p. 27 地方版(群馬). (2012年2月3日)
- ^ “自民県連 次期衆院選群馬3区支部長、笹川博義県議に内定”. 毎日新聞: p. 25 地方版(群馬). (2012年2月20日)
- ^ “選挙 衆院選 自民、3区候補に笹川氏正式決定 選対役員会”. 毎日新聞: p. 23 地方版(群馬). (2012年3月1日)
- ^ 複数の出典:
- “衆院選:自民の笹川氏、県議を辞職/群馬”. 毎日新聞. (2012年11月20日) 2012年11月25日閲覧。[リンク切れ]
- 「自民の笹川氏、県議を辞職」『毎日新聞朝刊』毎日新聞社、2012年11月20日、23頁 地方版(群馬)。
- ^ “改造内閣:副外相に佐藤正久氏 政務官人事など内定”. 毎日新聞. 2024年11月16日閲覧。
- ^ “副大臣・政務官、全員再任決定”. 朝日新聞 (朝日新聞社): p. 4 総合面. (2017年11月3日)
- ^ “自民、山本一太氏 群馬県知事選に出馬へ”. 産経ニュース. 産経デジタル (2018年12月5日). 2023年12月17日閲覧。
- ^ 杉直樹「群馬県知事選 山本一太氏出馬 ブログで表明」『毎日新聞東京朝刊』毎日新聞社、2018年12月6日、総合面。
- ^ 住谷早紀 (2019年1月9日). “自民群馬県連会長代行に笹川氏就任 山本氏、知事選出馬 幹事長「苦肉の策」”. 産経ニュース. 産経デジタル. 2022年8月31日閲覧。
- ^ 杉直樹 (2019年1月9日). “自民県連:会長、笹川氏が代行 /群馬”. 毎日新聞デジタル. 毎日新聞社. 2023年12月17日閲覧。(毎日新聞朝刊2019年1月9日、地方版・群馬)
- ^ “主要派閥に配慮、副大臣と政務官人事 色濃い「均衡型」”. 朝日新聞 (朝日新聞社). (2020年9月18日) 2021年6月3日閲覧。
- ^ “衆参両院の新委員長を決定”. 日本経済新聞電子版. 日本経済新聞社 (2022年10月3日). 2022年10月3日閲覧。
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- ^ 日本放送協会 (2024年11月13日). “第2次石破内閣 副大臣 政務官が決定 “不記載議員”起用せず | NHK”. NHKニュース. 2024年11月16日閲覧。
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- ^ a b “強い毒持つヒアリ1000匹以上…環境副大臣が発見場所を視察「これだけの女王アリの発見重く受け止める」”. 東海テレビNEWS (東海テレビ放送株式会社). (2020年10月1日) 2021年6月26日閲覧。
- ^ “保護犬の訓練通し矯正教育 環境副大臣が少年院視察 - 読んで見フォト”. 産経フォト. 産経デジタル (2020年11月6日). 2021年9月29日閲覧。
- ^ “笹川副環境相 八街少年院で保護犬訓練視察”. 毎日新聞 (毎日新聞社): p. 25 地方版(群馬). (2020年11月11日)
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- ^ 田所柳子 (2024年9月28日). “自民新総裁に石破氏 信頼取り戻せるか 県連「一致団結で」 立憲「説明責任を」 /群馬”. 毎日新聞デジタル. 毎日新聞社. 2024年10月2日閲覧。(毎日新聞朝刊2024年9月28日付、地方版・群馬)
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- ^ a b “笹川氏の運動員 公選法違反容疑 群馬”. 読売新聞 (読売新聞社): p. 31 地方版(群馬). (2013年1月12日)
- ^ 俵義文、日本会議の全貌、花伝社、2016年 ISBN 978-4763407818
- ^ 聞き手・山崎博史 (2019年9月2日). “ワイドインタビュー問答有用:人類最古の感染症ハンセン病と戦って40年=笹川陽平・日本財団会長/758”. 週刊エコノミスト Online. 毎日新聞出版. 2022年10月1日閲覧。
- ^ 中村陽子 (2015年3月7日). “黒い噂に染められた笹川良一の実像とは? | ブックス・レビュー | 東洋経済オンライン | 社会をよくする経済ニュース(全2ページ)”. 東洋経済オンライン. 東洋経済新報社. 2022年10月1日閲覧。
- ^ “今、思うこと 平成十八年十一月吉日 笹川 博義(2ページ目)” (PDF). 笹川博義 公式ウェブサイト. 2022年10月1日閲覧。
外部リンク
編集- 衆議院議員 笹川博義 自由民主党 -まちづくり行動派宣言!-
- 笹川 博義 (hirohiro.genki.sasagawa) - Facebook
公職 | ||
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先代 鈴木憲和 武村展英 |
農林水産副大臣 滝波宏文と共同 2024年 - |
次代 現職 |
先代 佐藤ゆかり 石原宏高 |
環境副大臣 堀内詔子と共同 2020年 - 2021年 |
次代 大岡敏孝 務台俊介 |
先代 比嘉奈津美 井林辰憲 |
環境大臣政務官 武部新と共同 2017年 - 2018年 |
次代 勝俣孝明 菅家一郎 |
議会 | ||
先代 平口洋 |
衆議院農林水産委員長 2022年 - 2023年 |
次代 野中厚 |