フェミナ賞
フェミナ賞(仏: Prix Femina)は、ゴンクール賞、ルノードー賞、メディシス賞、アンテラリエ賞と並んで、フランスでの最も権威ある文学賞の一つである[1]。1904年に女性詩人アンナ・ド・ノアイユの提唱により、女性向け雑誌『ラ・ヴィー・ウールーズ(幸せな人生)』(後の『フェミナ』誌)の女性寄稿者22人により創設された。1904年のゴンクール賞(前年1903年創設)で、女性作家ミリアム・アリーが候補に挙がっていたにもかかわらず、男性作家レオン・フラピエが受賞したために、ミソジニー的なゴンクール賞に対抗して制定された賞である[2][3]。実際、女性初のゴンクール賞受賞者はエルザ・トリオレであり、40年後(1944年)のことである。
フェミナ賞 Prix Femina | |
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フェミナ賞審査委員会 (1926年12月15日)[注釈 1] | |
受賞対象 | 散文、詩 |
開催日 | 11月第1水曜 |
会場 | クリヨン・ホテル(パリ8区) |
国 | フランス |
初回 | 1904年 |
最新回 | 2019年 |
最新受賞者 | シルヴァン・プリュドム, Par les routes |
公式サイト | Prix Femina |
毎年、最も優れたフランス語の散文もしくは詩作品に贈られる。11月の第1水曜日に、パリのホテル・ド・クリオンで女性審査員10人(2019年時点)によって選出される。
歴史
編集この賞は、当初はアシェット・リーブル社の雑誌『ラ・ヴィー・ウールーズ(幸せな人生)』の名前から「ヴィ・ウールーズ賞」と呼ばれ、1904年12月4日に20名(ゴンクール賞の倍)の女性から成る審査員により初の授与が行われた[4]。アンナ・ド・ノアイユ、カロリーヌ・ド・ブルテル(編集長)のほか、ピエール・ド・クールヴァン夫人、ジュリア・ドーデ(アルフォンス・ドーデの妻)、ジャンヌ・メット(カチュール・マンデスの妻)、リュシー・フェリックス=フォール・ゴヨー(ジョルジュ・ゴヨーの妻)、リュシー・ドラリュー=マルドリュス、ジャンヌ・デュラフォア、マリー・デュクロー、クロード・フェルヴァル、ジュディット・ゴーティエ、アルヴェード・バリーヌ、テレーズ・バンゾン、ジャンヌ・ロワゾー、ジャンヌ・マルニ、ジョルジュ・ド・ペールブリューヌ、マルグリット・パラドウスカ、ガブリエル・レヴァル、セヴリーヌ、マルセル・ティナイエール、ジュリエット・アダム、ジャン・ベルトロワであった。
1901年に雑誌『フェミナ』を創刊したピエール・ラフィットとアシェット社が連携する。1922年に「フェミナ賞」に改称し、審査員は12名とした[4]。
合衆国広場8番地(16区)のラ・ロシュフコー公爵家の邸宅は、数十年に亘ってそのサロンにエドメ・ド・ラ・ロシュフコーがパリ中の文学・思想の名士たちを集めたことから「アカデミー・フランセーズの控室」という評判を得る。サロンの女主人は自ら、フェミナ賞の審査員長を長年務めた。在任中の1953年には日本女性を主人公とした日系フランス人キク・ヤマタの『麗しの夫人』を候補に推薦している[5]。娘のソランジュ・ファスケルも生涯審査員を務めた。
2019年現在の審査員は、カミーユ・ロランス、クレール・ガロワ、ポーラ・ジャック、クリスティーヌ・ジョルディス、モナ・オズーフ、ダニエル・サルナーヴ、シャンタル・トマ、アンヌ=マリー・ガラ、ジョジアーヌ・サヴィニョー、エヴリーヌ・ブロック=ダノの10人である[6]。
フェミナ賞受賞作家・作品一覧
編集年 | 画像 | 受賞作家 | 受賞作品 | 邦訳 |
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1904 | ミリアム・アリー | La Conquête de Jérusalem | ||
1905 | ロマン・ロラン | Jean-Christophe | 『ジャン・クリストフ』豊島与志雄訳[7]、岩波書店、(新版) 2003年。 | |
1906 | アンドレ・コルティス | Gemmes et Moires | ||
1907 | コレット・イヴェール | Princesses de science | ||
1908 | エドゥアール・エストニエ | La Vie secrète | ||
1909 | エドモン・ジャルー | Le reste est silence | 『子供は知っていた』江口清(リンク)訳、河出書房、1956年。 | |
1910 | マルグリット・オードゥー | Marie-Claire | 『孤児マリー』堀口大学訳、新潮社、1953年。 | |
1911 | ルイ・ド・ロベール | Le Roman du malade | ||
1912 | ジャック・モレル | Feuilles mortes | ||
1913 | カミーユ・マルボ | La Statue voilée | ||
1914 | (受賞なし) | |||
1915 | (受賞なし) | |||
1916 | (受賞なし) | |||
1917 | モーリス・ラルーイ | L'Odyssée d'un transport torpillé | ||
1918 | アンリ・バシュラン | Le Serviteur | ||
1919 | ロラン・ドルジュレス | Les Croix de bois | 「木の十字架」山内義雄訳[8]、三笠書房『三笠版現代世界文学全集 第5巻』(1954年) 所収。 | |
1920 | エドゥモン・ゴジョン | Le Jardin des dieux | ||
1921 | レイモン・エスコリエ | Cantegril | ||
1922 | ジャック・ド・ラクルテル | Silbermann | 『反逆児 ― シルベルマン』青柳瑞穂訳[9]、新潮社、1957年。 | |
1923 | ジャンヌ・ガルジ | Les Allongés | ||
1924 | シャルル・ドゥレンヌ | Le Bestiaire sentimental | ||
1925 | ジョゼフ・デルテイユ | Jeanne d'Arc | カール・テオドア・ドライヤー監督映画『裁かるるジャンヌ』(1927年) | |
1926 | シャルル・シルヴェストル | Prodige du cœur | ||
1927 | マリー・ル・フラン | Grand-Louis l'innocent | ||
1928 | ドミニク・デュノワ | Georgette Garou | ||
1929 | ジョルジュ・ベルナノス | La Joie | 「よろこび」山崎庸一郎訳『ジョルジュ・ベルナノス著作集 第1巻』(春秋社、1976年) 所収。 | |
1930 | マルク・シャドゥルヌ | Cécile de la Folie | ||
1931 | アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ | Vol de nuit | 『夜間飛行』堀口大學訳[10]、新潮社、(改版) 1956年。 | |
1932 | ラモン・フェルナンデス | Le Pari | 『青春を賭ける』菱山修三訳、第一書房、1936年。 | |
1933 | ジュヌヴィエーヴ・フォコニエ | Claude | ||
1934 | ロベール・フランシス | Le Bateau-refuge | ||
1935 | クロード・シルヴ | Bénédiction | ||
1936 | ルイーズ・エルヴィユー | Sangs | ||
1937 | レイモンド・ヴァンサン | Campagne | ||
1938 | フェリックス・ド・シャズルヌ | Caroline ou le Départ pour les îles | ||
1939 | ポール・ヴィアラール | La Rose de la mer | 『海の薔薇』柿本良平訳、時代社、1940年。 | |
1940 | (受賞なし) | |||
1941 | (受賞なし) | |||
1942 | (受賞なし) | |||
1943 | (受賞なし) | |||
1944 | 深夜叢書 | 第二次世界大戦中の(地下)出版物に対して。 | ||
1945 | アンヌ=マリー・モネ | Le Chemin du soleil | ||
1946 | ミシェル・ロビダ | Le Temps de la longue patience | ||
1947 | ガブリエル・ロワ | Bonheur d'occasion | ||
1948 | エマニュエル・ロブレス | Les Hauteurs de la ville | ||
1949 | マリア・ル・アルドゥーアン | La Dame de cœur | 『ハートの女王』小島輝正訳、ダヴィッド社、1951年。 | |
1950 | セルジュ・グルッサール | La Femme sans passé | 『過去のない女』水野亮(リンク)訳、岩波書店、1952-53年。 | |
1951 | アンヌ・ド・トゥールヴィル | Jabadao | ||
1952 | ドミニク・ロラン | Le Souffle | ||
1953 | ゾエ・オルダンブール | La Pierre angulaire | ||
1954 | ガブリエル・ヴェラルディ | La Machine humaine | ||
1955 | アンドレ・ドーテル | Le Pays où l'on n'arrive jamais | ||
1956 | フランソワ・レジス・バスティード | Les Adieux | ||
1957 | クリスチャン・メグレ | Le Carrefour des solitudes | ||
1958 | フランソワーズ・マレ=ジョリス | L'Empire céleste | 『春の訪れ』三輪秀彦訳[11]、ハヤカワ文庫(リンク)、1975年。 | |
1959 | ベルナール・プリヴァ | Au pied du mur | ||
1960 | ルイーズ・ベロック | La Porte retombée | ||
1961 | アンリ・トマ | Le Promontoire | 『岬 / 世捨て人』永井旦訳、白水社、1964年。 | |
1962 | イヴ・ベルジェ | Le Sud | 『南』濱崎史朗訳 [12]、白水社、(新装復刊版) 2004年。 | |
1963 | ロジェ・ヴリニー | La Nuit de Mougins | ||
1964 | ジャン・ブランザ | Le Faussaire | ||
1965 | ロベール・パンジェ | Quelqu'un | ||
1966 | イレーヌ・モネジ | Nature morte devant la fenêtre | ||
1967 | クレール・エチェレリ | Élise ou la Vraie Vie | 『エリーズまたは真の人生』佐藤実枝訳、白水社、1975年。 | |
1968 | マルグリット・ユルスナール | L'Œuvre au noir | 『黒の過程』岩崎力訳 [13]、白水社、(新装版) 2008年。 | |
1969 | ホルヘ・センプルン | La Deuxième Mort de Ramón Mercader | 『ラモン・メルカデルの第二の死』榊原晃三訳、新潮社、1971年。 | |
1970 | フランソワ・ヌリシエ | La Crève | ||
1971 | アンジェロ・リナルディ | La Maison des Atlantes | ||
1972 | ロジェ・グルニエ | Ciné-roman | 『シネロマン』塩瀬宏訳 [14]、白水社、(新装復刊版) 2001年。 | |
1973 | ミシェル・ダール | Juan Maldonne | ||
1974 | ルネ=ヴィクトル・ピーユ | L'Imprécateur | 『呪い師』三輪秀彦訳、早川書房、1976年。 | |
1975 | クロード・ファラッジ | Le Maître d'heure | ||
1976 | マリー=ルイーズ・オーモン | Le Trajet | 『通勤路』岩崎力訳、早川書房、1979年。 | |
1977 | レジス・ドゥブレ | La neige brûle | 『雪が燃えるように』西永良成訳、早川書房、1984年。 | |
1978 | フランソワ・ソンカン | Un amour de père | ||
1979 | ピエール・モワノー | Le Guetteur d'ombre | ||
1980 | ジョスリーヌ・フランソワ | Joue-nous « España » | ||
1981 | カトリーヌ・エルマリ=ヴィエイユ | Le Grand Vizir de la nuit | ||
1982 | アンヌ・エベール | Les Fous de Bassan | ||
1983 | フロランス・ドゥレ | Riche et Légère | 『リッチ & ライト』千葉文夫訳、みすず書房、2002年。 | |
1984 | ベルトラン・ヴィザージュ | Tous les soleils | ||
1985 | エクトール・ビアンシオッティ | Sans la miséricorde du Christ | ||
1986 | ルネ・ベレット | L'Enfer | ||
1987 | アラン・アプシール | L'Égal de Dieu | ||
1988 | アレクサンドル・ジャルダン | Le Zèbre | 『妻への恋文』鷲見洋一訳[15]、新潮社、1996年。 | |
1989 | シルヴィー・ジェルマン | Jours de colère | ||
1990 | ピエレット・フルティオー | Nous sommes éternels | ||
1991 | ポーラ・ジャック | Déborah et les Anges dissipés | ||
1992 | アンヌ=マリー・ガラ | Aden | ||
1993 | マルク・ランブロン | L'Œil du silence | ||
1994 | オリヴィエ・ロラン | Port-Soudan | ||
1995 | エマニュエル・カレール | La Classe de neige [16] | 『冬の少年』田中千春訳、河出書房新社、1999年。 | |
1996 | ジュヌヴィエーヴ・ブリザック | Week-end de chasse à la mère | ||
1997 | ドミニク・ノゲーズ | Amour noir | ||
1998 | フランソワ・チェン | Le Dit de Tianyi | 『ティエンイの物語』辻由美訳、みすず書房、2011年。 | |
1999 | マリリーヌ・デビオール | Anchise | ||
2000 | カミーユ・ロランス | Dans ces bras-là | 『その腕の中で』吉田花子訳、新潮社、2002年。 | |
2001 | マリー・ンディアイ | Rosie Carpe | 『ロジー・カルプ』小野正嗣訳、早川書房、2010年。 | |
2002 | シャンタル・トマ | Les Adieux à la reine | 『王妃に別れをつげて』飛幡祐規訳、白水社、2004年。 | |
2003 | ダイ・シージエ | Le Complexe de Di | 『フロイトの弟子と旅する長椅子』新島進訳、早川書房、2007年。 | |
2004 | ジャン=ポール・デュボワ | Une vie française | 『フランス的人生』吉村和明訳、筑摩書房、2009年。 | |
2005 | レジス・ジョフレ | Asiles de fous | ||
2006 | ナンシー・ヒューストン | Lignes de faille | 『時のかさなり』横川晶子訳、新潮社、2008年。 | |
2007 | エリック・フォトリノ | Baisers de cinéma | 『光の子供』吉田洋之訳、新潮社、2014年。 | |
2008 | ジャン=ルイ・フルニエ | Où on va, papa ? | 『どこ行くの、パパ?』河野万里子訳、白水社、2011年。 | |
2009 | グエナエル・オブリ | Personne | ||
2010 | パトリック・ラペイル | La vie est brève et le désir sans fin | 『人生は短く、欲望は果てなし』東浦弘樹訳、作品社、2012年。 | |
2011 | シモン・リベラティ | Jayne Mansfield 1967 | ||
2012 | パトリック・ドゥヴィル | Peste et Choléra | 『ペスト & コレラ』辻由美訳、みすず書房、2014年。 | |
2013 | レオノラ・ミアノ | La Saison de l'ombre | ||
2014 | ヤニック・ラアンス | Bain de lune | ||
2015 | クリストフ・ボルタンスキー | La Cache | ||
2016 | マルキュス・マルト | Le Garçon | ||
2017 | フィリップ・ジャエナダ | La Serpe | ||
2018 | フィリップ・ランソン[6] | Le Lambeau | ルノードー賞「特別賞」[17] | |
2019 | シルヴァン・プリュドム | Par les routes | ||
2020 | セルジュ・ジョンクール | Nature humaine |
フェミナ賞外国小説部門受賞作家・作品一覧
編集年 | 画像 | 受賞作家 | 受賞作品 | 邦訳 |
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1985 | ジョン・クッツェー 南アフリカ共和国 |
Michael K, sa vie, son temps Life & Times of Michael K |
『マイケル・K』くぼたのぞみ訳、岩波書店、2015年。 | |
1986 | トルニィ・リンドグレン スウェーデン |
Bethsabée Bat Seba |
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1987 | スーザン・マイノット アメリカ合衆国 |
Mouflets Monkeys |
『モンキーズ』森田義信訳、新潮社、1989年。 | |
1988 | アモス・オズ イスラエル |
La Boîte noire קופסה שחורה |
『ブラックボックス』村田靖子訳、筑摩書房、1994年。 | |
1989 | アリソン・ルーリー アメリカ合衆国 |
La Vérité sur Lorin Jones The Truth About Lorin Jones |
||
1990 | ヴェルジリオ・フェレイラ ポルトガル |
Matin perdu Manhã Submersa |
||
1991 | デイヴィッド・マルーフ オーストラリア |
Ce vaste monde The Great World |
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1992 | ジュリアン・バーンズ イギリス |
Love, etc. Talking It Over |
『ここだけの話』斎藤兆史訳、白水社、1993年。 | |
1993 | イアン・マキューアン イギリス |
L'Enfant volé The Child in Time |
『時間の中の子供』真野泰訳、中央公論社、1995年。 | |
1994 | ローズ・トレメイン イギリス |
Le Royaume interdit Sacred Country |
||
1995 | イエルーン・ブラウワーズ オランダ |
Rouge décanté Bezonken Rood |
『うわずみの赤』林俊訳、水声社、2001年。 | |
1996 | ハビエル・マリアス スペイン |
Demain dans la bataille pense à moi Mañana en la batalla piensa en mí |
『白い心臓』有本紀明訳、講談社、2001年。 | |
1997 | 賈平凹 中国 |
La Capitale déchue 废都 |
『廃都』吉田富夫訳、中央公論社、1996年。 | |
1998 | アントーニオ・ムーニョス・モリーナ スペイン |
Pleine Lune Plenilunio |
||
1999 | 辻仁成 日本 |
Le Bouddha blanc 白仏 |
『白仏』文藝春秋、2000年。 | |
2000 | ジャメイカ・キンケイド アメリカ合衆国 |
Mon frère My Brother |
『弟よ、愛しき人よ ― メモワール』橋本安央訳、松柏社、1999年。 | |
2001 | キース・リッジウェイ アイルランド |
Mauvaise Pente The Long Falling |
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2002 | エルリ・デ・ルカ イタリア |
Montedidio Montedidio |
||
2003 | サボー・マグダ ハンガリー |
La Porte Az ajtó |
||
2004 | ヒューゴー・ハミルトン アイルランド |
Sang impur The Speckled People |
||
2005 | ジョイス・キャロル・オーツ アメリカ合衆国 |
Les Chutes The Falls |
||
2006 | ヌーラ・オフェイロン アイルランド |
L'Histoire de Chicago May The Story of Chicago May |
||
2007 | エドワード・セント・オービン イギリス |
Le Goût de la mère Mother's Milk |
『マザーズ・ミルク』、国弘喜美代、手嶋由美子共訳、早川書房、2019年。 | |
2008 | サンドロ・ヴェロネージ イタリア |
Chaos calme Caos calmo |
『静かなカオス』大谷敏子訳、シーライトパブリッシング、2011年。 | |
2009 | マティアス・チョッケ スイス |
Maurice à la poule Maurice mit Huhn |
||
2010 | ソフィ・オクサネン フィンランド |
Purge Puhdistus |
『粛清』上野元美訳、早川書房、2012年。 | |
2011 | フランシスコ・ゴールドマン アメリカ合衆国 |
Dire son nom Say Her Name |
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2012 | ジュリー・オオツカ アメリカ合衆国 |
Certaines n'avaient jamais vu la mer The Buddha in the Attic |
『屋根裏の仏さま』岩本正恵、小竹由美子共訳、新潮社、2016年。 | |
2013 | リチャード・フォード アメリカ合衆国 |
Canada Canada |
||
2014 | ゼルヤ・シャレヴ イスラエル |
Ce qui reste de nos vies שארית החיים |
||
2015 | ケリー・ハドソン イギリス |
La Couleur de l'eau Thirst |
||
2016 | ラビー・アラメッディン レバノン |
Les Vies de papier An Unnecessary Woman |
||
2017 | ジョン・エドガー・ワイドマン アメリカ合衆国 |
Écrire pour sauver une vie : Le Dossier Louis Till Writing to Save a Life. The Louis Till File |
||
2018 | アリス・マクダーモット アメリカ合衆国 |
La Neuvième Heure The Ninth Hour |
||
2019 | マニュエル・ヴィラス スペイン |
Ordesa Ordesa |
||
2020 | デボラ・レヴィ イギリス |
Le Coût de la vie / Ce que je ne veux pas savoir The Cost of Living / Things I Don't Want to Know |
フェミナ賞随筆 (評論) 部門受賞作家・作品一覧
編集1998年まではフェミナ・ヴァカレスコ賞という名称であった。
年 | 画像 | 受賞作家 | 受賞作品 | 邦訳 |
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1999 | ミシェル・デル・カスティーヨ | Colette, une certaine France | ||
2000 | ||||
2001 | エルヴィール・ド・ブリサック | Ô dix-neuvième ! | ||
2002 | マイケル・バリー | Massoud | ||
2003 | ジャン・アツフェル | Une saison de machettes | 『隣人が殺人者に変わる時 ― ルワンダ・ジェノサイド生存者たちの証言』服部欧右、ルワンダの学校を支援する会訳、かもがわ出版、2013年。 | |
2004 | ロジェ・ケンプ | L'Indiscrétion des frères Goncourt | ||
2005 | テレーズ・デルペシュ | L'Ensauvagement | 『野蛮(バーバリズム)の世紀』中谷和男訳、PHP研究所、2006年。 | |
2006 | クロード・アルノー | Qui dit je en nous ? Une histoire subjective de l'identité | ||
2007 | ジル・ラプージュ | L'Encre du voyageur | ||
2008 | ||||
2009 | ミシェル・ペロー | Histoire de chambres | ||
2010 | ジャン=ディディエ・ヴァンサン | Élisée Reclus : géographe, anarchiste, écologiste | ||
2011 | ロール・ミュラ | L'Homme qui se prenait pour Napoléon : Pour une histoire politique de la folie | ||
2012 | トビ・ナタン | Ethno-roman | ||
2013 | ジャン・ポール・エントヴェン、ラファエル・エントヴェン(写真) | Dictionnaire amoureux de Marcel Proust | ||
2014 | ポール・ヴェーヌ | Et dans l'éternité je ne m'ennuierai pas | ||
2015 | エマニュエル・ロワイエ | Claude Lévi-Strauss | ||
2016 | ジスレーヌ・デュナン | Charlotte Delbo, la vie retrouvée | ||
2017 | ジャン=リュック・コアタレム | Mes pas vont ailleurs | ||
2018 | エリザベット・ド・フォントネ | Gaspard de la nuit | ||
2019 | エマニュエル・ランベール | Giono, furioso | ||
2020 | クリストフ・グランジェ | Joseph Kabris ou les Possibilités d'une vie |
脚注
編集注釈
編集- ^ 前列向かって左から右へ(座席):マリー・デュクロー、ジュリア・ドーデ (1844-1940)、ガブリエル・レヴァル (1869-1938)、レエオンティーヌ・ザンダ (1872-1942)、リュシー・ドラリュー=マルドリュス (1874-1945)、ミリアム・アリー (1869-1958)。後列同:サン=ルネ・タヤンディエ (1817-1879)、ジュディット・クラデル (1873-1958)、ジャン・ドルニ (1870-1948)、アンドレ・コルティス (1882-1952)、不明、エレーヌ・ヴァカレスコ (1864-1947)、コレット・イヴェール (1874-1953)。Agence Rol掲載写真。
出典
編集- ^ “Les prix littéraires” (フランス語). www.actualitte.com. 2019年6月23日閲覧。
- ^ “Femina” (フランス語). www.prixfemina.org. 2019年6月23日閲覧。
- ^ “Contre un Goncourt misogyne : le Femina, un prix tour à tour militant, volcanique et collabo” (フランス語). France Culture (2017年11月7日). 2019年6月23日閲覧。
- ^ a b Claire Gallois (2004年12月7日). “Réception en l’honneur des 100 ans du Prix Femina au ministère de la culture et de la communication : L'histoire du Prix Fémina par Claire Gallois, présidente du jury 2004” (フランス語). Ministère de la Culture. 2019年6月23日閲覧。
- ^ 矢島翠『ラ・ジャポネーズ : キク・ヤマタの一生』筑摩書房〈ちくま文庫〉、1990年、276頁。ISBN 4480024956。
- ^ a b “Le prix Femina 2018 récompense Philippe Lançon pour "le Lambeau"” (フランス語). L'Obs (2018年11月5日). 2019年6月23日閲覧。
- ^ Rolland, Romain『ジヤン・クリストフ』豊島与志雄訳、新潮社、1920年。NCID BN16002441
- ^ Dorgelès, Roland『戰争の溜息』山内義雄訳、新潮社、1931年。
- ^ Lacretelle, Jacques de『反逆兒』青柳瑞穂訳、新潮社、1951年。NCID BA33717525
- ^ Saint-Exupéry, Antoine de『夜間飛行 : 小説』堀口大学訳、第一書房、1934年。NCID BA52021277
- ^ フランソワーズ・マレージョリス『春の訪れ』三輪秀彦訳、早川書房〈ハヤカワNV文庫〉、1973年全国書誌番号:75079291
- ^ Berger, Yves『南』浜崎史朗訳、白水社〈新しい世界の文学〉第26号、1965年。NCID BN01882614
- ^ Yourcenar, Marguerite『黒の過程』岩崎力訳、白水社〈現代フランス小説〉第2巻、1970年。NCID BN01891047
- ^ Grenier, Roger『シネロマン』塩瀬宏訳、白水社〈新しい世界の文学〉第80巻、1977年。NCID BN01876418
- ^ Jardin, Alexandre『妻への恋文』鷲見洋一訳、新潮社、1993年。NCID BN08900601
- ^ Miller, Claude ; Carrère, Emmanuel ; Bergh, Clement Van den ; Nalcakan, Lokman ; Verhoeven, Yves「ニコラ」、東芝デジタルフロンティア : 日活 (発売)、日活 (販売) 、2000年。NCID BA56925634
- ^ Lauren Provost (2018年11月7日). “Le prix Renaudot 2018 récompense Valérie Manteau et "Le Sillon"” (フランス語). Le HuffPost. 2018年11月8日閲覧。