国道403号

日本の新潟県から長野県に至る一般国道

国道403号(こくどう403ごう)は、新潟県新潟市中央区から長野県安曇野市を経由して、松本市に至る一般国道である。

一般国道
国道403号標識
国道403号
地図
総延長 334.2 km
実延長 255.3 km
現道 243.8 km
制定年 1982年指定(1993年延伸)
起点 新潟県新潟市中央区
栗ノ木橋交差点(地図
主な
経由都市
新潟県三条市長岡市
長野県飯山市須坂市千曲市
終点 長野県松本市
渚一丁目交差点(地図
接続する
主な道路
記法
国道49号標識 国道49号
国道289号標識 国道289号
国道8号標識 国道8号
国道117号標識 国道117号
国道253号標識 国道253号
国道18号標識 国道18号
国道19号標識 国道19号
テンプレート(ノート 使い方) PJ道路
与板市街(新潟県長岡市)
小国峠(新潟県長岡市小国町)付近

概要編集

新潟市から三条市に至る区間はJR信越本線に並行する。中野市から千曲市稲荷山間は谷街道を、千曲市稲荷山から東筑摩郡筑北村間は北国西街道を踏襲する路線である。千曲市から松本市までは篠ノ井線と並行しており、日本三大車窓のひとつである姨捨駅の附近を通過する。

路線データ編集

一般国道の路線を指定する政令[1][注釈 1]に基づく起終点および経過地は次のとおり。

歴史編集

当初、1982年(昭和57年)に指定された一般国道403号は、新潟県三条市 - 中蒲原郡亀田町(現・新潟市江南区)を結ぶ路線であったが、11年後の1993年(平成5年)の国道の改正で延伸され、新潟市 - 松本市を結ぶ路線として再指定された。この時、国道404号の一部分の区間が国道403号に重複となっている。

年表編集

  • 1982年昭和57年)4月1日 - 一般国道403号(三条市 - 新潟県中蒲原郡亀田町)として指定施行[4]
  • 1993年平成5年)4月1日 - 起終点を交換して両端を延伸し、一般国道403号(新潟市 - 松本市)として指定施行[5][6]
  • 2020年令和2年)3月22日 - 小須戸田上バイパスの延長2.10 kmの区間が開通し、延長7.78 kmの小須戸田上バイパス全線供用[7][8][9]

路線状況編集

地図上では幾つもの他路線の国道と重複を繰り返しており、重複区間延長は約90 km、比率では路線全体の4分の1以上を占めるルートのトレースに難儀する国道ともなっている[10]。新潟・長野県境の伏野峠を越える区間は、豪雪地帯として知られる場所で通行期間も限られ、いわゆる「酷道」のひとつに数えられている[11]。伏野峠越えは、かつて林道での迂回が可能な未開通区間であったが現在では解消されている。 道路幅員5.5 m以上の改良率は77.1%(2018年4月時点)で[3]、峠越えの山間部には1車線の幅員の狭い区間や、ガードレールの整備が行き届いていない区間が残存する[11]

長野県飯山市の照岡牧場付近は、山道から一転して視界が広がる場所で、農道のように田んぼの間を縫うように細い道路が走る[11]。飯山市 - 野沢温泉村の千曲川に架かる市川橋は、4トン車以上通行止め規制である[11]

通称編集

バイパス編集

 
小須戸田上バイパスと並行する旧道(新潟県田上町、2020年4月)

重複区間編集

※県道を除く

  • 新潟県
    • 国道7号(新潟市・栗ノ木橋交差点 - 紫竹山IC=栗ノ木バイパス)
    • 国道49号(新潟市・紫竹山IC - 茅野山IC=亀田バイパス)
    • 国道460号(新潟市・大鹿交差点 - 古田交差点=新津バイパス)
    • 国道289号(三条市・興野交差点 - 須頃三丁目南交差点=第二産業道路)
    • 国道8号(三条市・須頃三丁目南交差点 - 大野畑交差点)
    • 国道352号(長岡市・大野交差点 - 本町一丁目(通称・昭和通)交差点)
    • 国道351号(長岡市・本町一丁目(通称・昭和通)交差点 - 小千谷市・高梨交差点)
    • 国道17号(小千谷市・高梨交差点 - 三仏生交差点)
    • 国道117号(小千谷市・三仏生交差点 - 本町一丁目交差点)
    • 国道291号(小千谷市・本町一丁目交差点 - 桜町上交差点)
    • 国道117号(小千谷市・桜町上交差点 - 四ッ子=小千谷西バイパス)
    • 国道404号(長岡市・相野原交差点 - 十日町市・池尻交差点)
    • 国道252号(十日町市・中仙田付近)
    • 国道253号(十日町市孟地伊沢橋付近 - 池尻交差点)
    • 国道405号(上越市安塚区・和田交差点 - 円平坊付近)
  • 長野県
    • 国道117号(下高井郡野沢温泉村・七ケ巻付近 - 飯山市・中央橋西交差点)
    • 国道292号(飯山市・有尾交差点 - 中央橋西交差点)(中野市・一本木 - 七瀬交差点)
    • 国道18号(千曲市・粟佐交差点 - 杭瀬下交差点)
    • 国道19号(安曇野市・木戸交差点 - 松本市・終点)

道路施設編集

主な橋梁・トンネル編集

  • 小阿賀橋小阿賀野川・新津バイパス・新潟市江南区割野 - 新潟市秋葉区車場)
  • 千代橋加茂川・三条北バイパス・加茂市 - 三条市)
  • 与板橋信濃川、長岡市並木新田 - 長岡市与板町与板)
  • 小国隧道(小千谷市大字西吉谷 - 長岡市小国町楢沢):小国峠を貫通する明治時代からの現役トンネルで、両坑口をスノーシェッドに囲まれている。
  • 渋海トンネル(十日町市大白倉寅 - 同町市大倉丑)
  • 岩瀬トンネル(十日町市大倉丑 - 同市岩瀬子):延長273 m。狭隘で落石災害にも脆弱な旧トンネルの改良事業として、2015年(平成27年)7月19日に開通した[12]
  • 市川橋千曲川、飯山市大字照岡 - 下高井郡野沢温泉村大字虫生)
  • 中央橋(千曲川、飯山市大字飯山 - 同市大字木島)
  • 千曲橋(千曲川、千曲市大字杭瀬下 - 大字稲荷山)
  • 矢越隧道(やごせずいどう、東筑摩郡筑北村西条 - 安曇野市明科東川手)
  • 滝上大橋・新矢越トンネル(たきがみおおはし・しんやごせトンネル、東筑摩郡筑北村西条 - 安曇野市明科東川手):矢越峠を貫通する矢越隧道は狭隘な峠道となっており、これを解消するためのバイパスとして2017年(平成29年)9月23日に開通した[13]

道の駅編集

地理編集

新潟県側は雪崩に注意を要する豪雪地帯である。長野県側は北信濃地域の観光地で和菓子で有名な小布施、戦国時代の武将上杉謙信武田信玄の合戦場で知られる歴史舞台の川中島、太平洋戦末期に政府中枢機能移転が計画された松代大本営跡(長野市)、「日本三大車窓」や「日本の夜景100選」「日本夜景遺産」にも選ばれた景観・夜景のスポットで知られる姥捨があり、見どころが多く点在する[10]

通過する自治体編集

交差する路線編集

※重複区間を除く

  • 新潟県
  • 長野県
    • 国道117号(下高井郡野沢温泉村・七ケ巻付近、飯山市・中央橋西交差点)
    • 国道292号(中野市・一本木、七瀬交差点)
    • 国道406号(須坂市・横町中央交差点)
    • 国道18号(千曲市・粟佐交差点、杭瀬下交差点、更埴坂城バイパス接続点)
    • 国道19号(安曇野市・木戸交差点)

編集

  • 小国峠(新潟県小千谷市・長岡市)
  • 伏野峠(新潟県上越市安塚区・長野県飯山市)
  • 猿ヶ馬場峠(長野県千曲市・東筑摩郡麻績村)

脚注編集

[脚注の使い方]

注釈編集

  1. ^ 一般国道の路線を指定する政令の最終改正日である2004年3月19日の政令(平成16年3月19日政令第50号)に基づく表記。
  2. ^ 国道49号の終点[2]
  3. ^ a b c 2005年3月21日に新潟市へ編入。
  4. ^ a b c 2005年4月1日に長岡市へ編入。
  5. ^ a b 2005年4月1日に十日町市ほか3町1村が合併して十日町市発足。
  6. ^ 2003年9月1日に1市2町が合併して千曲市発足。
  7. ^ 2005年10月1日に3町2村が合併して安曇野市発足。
  8. ^ a b c d e f g 2018年4月1日現在

出典編集

  1. ^ 一般国道の路線を指定する政令(昭和40年3月29日政令第58号)”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局. 2013年3月23日閲覧。
  2. ^ a b 一般国道の指定区間を指定する政令(昭和33年6月2日政令第164号)”. e-Gov法令検索. 総務省行政管理局. 2013年3月23日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g h 表26 一般国道の路線別、都道府県別道路現況   (XLS)”. 道路統計年報2019. 国土交通省道路局. 2020年5月16日閲覧。
  4. ^ 一般国道の路線を指定する政令の一部を改正する政令(昭和56年4月30日政令第153号)”. 法庫. 2017年12月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年4月14日閲覧。
  5. ^ 一般国道の路線を指定する政令の一部を改正する政令(平成4年4月3日政令第104号)”. 法庫. 2018年2月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年4月14日閲覧。
  6. ^ 『広報まつだい』第390号 1992年5月11日 p.6 地域活性化の道期待 池尻・峠間が国道昇格 - 松代町
  7. ^ 小須戸田上バイパスが全線開通。新潟・秋葉、田上、加茂、三条間のアクセスが向上”. にいがた経済新聞 (2020年3月22日). 2020年3月22日閲覧。
  8. ^ 一般国道403号 小須戸田上バイパスが開通しました(令和2年3月22日)パンフレット追加(4月9日)”. 新潟県 三条地域振興局 (2020年4月9日). 2020年4月20日閲覧。
  9. ^ 一般国道403号 小須戸田上バイパス (PDF)”. 新潟市. 2020年4月20日閲覧。
  10. ^ a b 松波成行 2008, p. 69.
  11. ^ a b c d 鹿取茂雄 2018, p. 28.
  12. ^ 国道403号 岩瀬トンネルが開通しました”. 道の駅 瀬替えの郷せんだ. 2016年10月19日閲覧。
  13. ^ 新矢越トンネル、滝上大橋が開通しました”. 松本建設事務所 (2017年10月12日). 2018年8月15日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2018年8月15日閲覧。

参考文献編集

  • 鹿取茂雄「国道403号〈伏野峠〉」『酷道大百科』〈ブルーガイド・グラフィック〉、実業之日本社、2018年12月28日、 28頁、 ISBN 978-4-408-06392-8
  • 松波成行「国道403号」『酷道をゆく』、イカロス出版、2008年3月20日、 69頁、 ISBN 978-4-86320-025-8

関連項目編集

外部リンク編集