北信地方

北信地方(ほくしんちほう)とは、長野県部を指す。地方中心地は長野市

北信地方のデータ
長野地域+北信地域
日本
地方 中部地方甲信越地方
面積 3,677.00 km2
総人口 732,302
(2007年3月31日)
青系色:北信地方(水色:北信地域、青:長野地域)
黄系色:東信地方(黄色:上小地域、薄黄:佐久地域)
赤系色:中信地方(オレンジ:大北地域、赤:松本地域、ピンク:木曽地域)
緑系色:南信地方(薄緑:諏訪地域、抹茶色:上伊那地域、黄緑:飯伊地域)

目次

概要編集

長野盆地の俗称から善光寺平(ぜんこうじだいら)と呼ばれたり、北信州(きたしんしゅう)や北信濃(きたしなの)とも呼ばれることも多い。郡名を取る場合には、長野市が属していた上水内郡から水内地方(みのちちほう)と呼ばれる。

明治初期までの水内郡高井郡更級郡埴科郡の4郡がこれに相当するが、位置や気候の面から北安曇郡大町市白馬村などの大北地域)を含め「長野県北部」とすることもある。

長野県の大半は内陸性気候の地域であるのに対して、北信地方は概ね日本海側に属する。栄村等の奥信濃は日本屈指の豪雪地帯(一部地域は特別豪雪地帯)として有名であり、中でも特に、新潟県上越地方中越地方十日町市津南町)との繋がりが深く、夏には上越地方へ海水浴に行く人も多い。

冬にはスキー場への来客も多いと同時に、温泉も多く抱えている。太平洋側の東京湾沿岸から日本海側へ行く際に、日本海側では最寄りの観光地域でもある。

1998年長野オリンピックの会場施設は、軽井沢白馬を除いて、全てが北信地方にある。また、長野県の上信越自動車道沿線(北信と東信)を総称して東北信と呼ばれることもある。

自然地理編集

気候編集

豪雪地帯日本海側気候、それ以外の地域は中央高地式気候を呈している。寒冷な気候を利用して、スキー場も密集しており、農業ではリンゴソバの生産が多い。ソバの産地としては、長野郊外の戸隠や、千曲市更科が有名である。

長野市は全国の都道府県庁所在地中において年間降水量が最少のグループに属し、その乾燥した気候を利用して善光寺平とその周辺部では、上記のリンゴ以外にも果樹栽培が盛んである。[1]

千曲川の下流域でもあるため、千曲川沿いの地域の標高は長野県内では比較的低く、標高400m以下の地域もある。

地形編集

地域編集

地域別特徴編集

※ 所属自治体は各地域のページを参照すること。

大きく分けて、長野地域北信地域の2つのエリアに分かれる。但し、気象区分は、大北地域を含めて「長野県北部」として区分されている。

長野市を中心とする地域。リンゴの果樹園が多く、の産地で有名な小布施や、日本一のの里、善光寺、スキーで有名な志賀高原戸倉上山田温泉もこの地域にある。
国道117号飯山線の沿線。中心都市は飯山市。平均的な標高は、県内で一番低いが、県下最大の豪雪地帯で、栄村では独自の田直し事業が行われている。
国道147号国道148号大糸線の沿線。国道406号が長野市と白馬村を結んでおり、両方への高速バスが通っている。県庁の行政区分では中信地方と区分されているが、日本海側気候を呈しているため、長野県北部と見なされることも多い。

都市雇用圏(10% 通勤圏)の変遷編集

長野都市圏
—  都市雇用圏  —
長野盆地
 
 
長野都市圏
座標: 北緯36度39分 東経138度11分 / 北緯36.650度 東経138.183度 / 36.650; 138.183
都道府県  長野県
中心都市  長野市
面積(2011)[1]
 - 計 1,982.05km2 (765.3mi2)
人口 (2010)[2]
 - 計 602,781人
域内総生産 (2010)[1]
 - 名目 2兆1843億円

2010年国勢調査の基準では長野市を中心都市とした4市4町3村で都市雇用圏を構成し、2015年の人口は589,549人である[2][3]。一般的な都市圏の定義については都市圏を参照のこと。

  • 都市雇用圏を構成しない自治体は、各統計年の欄で灰色かつ「-」で示す。
自治体
('80)
1980年 1990年 1995年 2000年 2005年 2010年 自治体
(現在)
地域
栄村 - - - - - - 栄村 北信
野沢温泉村 - - - - - - 野沢温泉村
飯山市 - - - - - - 飯山市
木島平村 - - - - - 長野 都市圏
60 2781人
木島平村
山ノ内町 中野 都市圏
5 8282人
中野 都市圏
5 8676人
長野 都市圏
60 8073人
長野 都市圏
60 9811人
長野 都市圏
61 0687人
山ノ内町
中野市 中野市
豊田村 長野 都市圏 長野 都市圏
大岡村 - - - 長野市 長野
豊野町 長野 都市圏
51 4136人
長野 都市圏
53 6895人
長野 都市圏
60 8073人
長野市
戸隠村
鬼無里村
信州新町
中条村
須坂市 須坂市
高山村 高山村
小布施町 小布施町
信濃町 信濃町
牟礼村 飯綱町
三水村
小川村 小川村
更埴市 千曲市
戸倉町
上山田町 - - - -
坂城町 上田 都市圏 上田 都市圏 上田 都市圏 上田 都市圏 上田 都市圏 上田 都市圏 坂城町
  • 2003年9月1日 - 更埴市、上山田町、戸倉町が新設合併して千曲市となった。
  • 2005年1月1日 - 豊野町、戸隠村、鬼無里村、大岡村が長野市に編入。
  • 2005年4月1日 - 中野市と豊田村が新設合併して中野市となった。
  • 2005年10月1日 - 牟礼村と三水村が新設合併して飯綱町となった。

都市圏(国土交通省)編集

国土交通省が基準として定めている都市圏では2000年現在で以下の市町村が含まれる。

長野市都市圏
  • 長野市
  • 須坂市
  • 更埴市
  • 中野市
  • 飯山市
  • 上水内郡全域
  • 上高井郡全域
  • 埴科郡(戸倉町)
  • 下高井郡(山ノ内町)
  • 東筑摩郡坂井村

昼夜間人口比編集

2010年国勢調査によれば、昼夜間人口比が100%を超え、流入超過となっている自治体は長野市(104.2%)、坂城町(103.0%)となっている。

生活圏間流動編集

国土交通省の「全国幹線旅客純流動調査」の生活圏間流動において、長野を出発地とする目的地は以下のようになっている。ただし、同調査では同じ都道府県内の生活圏へのデータがないため、それらを除く。

207地域生活圏(2006年3月末現在)。「長野」は北信地方全体を指す。
甲信越地方は白地、それ以外は「」。
出発地:長野
目的地 万人/年
1 上越 189.7
2 東京23区 100.2
3 魚沼 71.4
4 前橋高崎 54.4
5 長岡 48.4
6 新潟 46.1
7 渋川・吾妻 44.9
8 多摩 41.6
9 浦和 37.5
10 川越 29.8

交通編集

交通史編集

江戸時代には北国街道北陸道)の沿線であった。尚、中山道追分宿佐久地方)から下諏訪宿南信地方)に至るため、北信地方は中山道沿線ではなく、北国街道沿線となっている。

鉄道編集

主な道路編集

高速道路
一般国道
道の駅

空港編集

松本空港(信州まつもと空港)(松本市塩尻市に跨がる)が最寄りの空港であるが、定期便としては国内線の新千歳空港福岡空港往復があるのみで利便性に乏しい(2007年現在)。

国際線が就航する富山空港富山市)、新潟空港(新潟市)も距離は比較的近い。

タクシー編集

タクシーの営業区域

  • 長野交通圏
    • 長野市A - 長野市(長野地区・大岡地区・戸隠地区・鬼無里地区)
    • 千曲市 - 市域に同じ
    • 埴科郡 - 郡域に同じ
  • 長野市B - 長野市(豊野地区)
  • 須坂市 - 市域に同じ
  • 中野市A - 中野市(中野地区)
  • 中野市B - 中野市(豊田地区)
  • 飯山市 - 市域に同じ
  • 上水内郡A - 信濃町、飯綱町
  • 上水内郡B - 信州新町、小川村、中条村
  • 上高井郡 - 郡域に同じ
  • 下水内郡 - 郡域に同じ
  • 下高井郡 - 郡域に同じ

関連項目編集

脚注編集

  1. ^ a b 金本良嗣. “2010年 大都市雇用圏統計データ”. 東京大学空間情報科学研究センター. 2016年11月12日閲覧。
  2. ^ a b 平成26年度総合調査研究(地域経済の将来動向分析に関する調査研究)”. 経済産業省. 2016年11月6日閲覧。
  3. ^ 平成27年国勢調査結果”. 総務省統計局. 2016年11月6日閲覧。