鉄道の日
概要
編集明治5年9月12日(新暦1872年10月14日)に、新橋駅(後の汐留貨物駅、現・廃止)と横浜駅(現在の根岸線桜木町駅)とを結んだ日本初の鉄道(現在の東海道本線の一部)が開業したこと[注 1]並びに、 1921年(大正10年)10月14日に鉄道開業50周年を記念して東京駅の丸の内北口に鉄道博物館(初代)が開館したことを記念したもので翌1922年から鉄道記念日として鉄道省により制定された。
1949年には日本国有鉄道の記念日となり、分割民営化後も引き続きJRグループの記念日としてJRグループ内で祝われていた。だが、1994年に運輸省(現・国土交通省)が「『鉄道記念日』のままではJRグループ色が強い」という提案をしたことから「鉄道の日」と改称し、すべての鉄道事業者が祝う記念日となった[1]。これを記念して鉄道の日の前後に鉄道関連のイベントが行われるところや、記念乗車券やプリペイドカードを発行する事業者もある。
1994年の第1回鉄道の日には、当時102歳の長寿双子姉妹成田きん・蟹江ぎんが一日東京駅長を務め、東北・上越新幹線ホームで新潟行「Maxあさひ309号」の出発指示合図を行った。その後、「銀の鈴」の横に並べられたその日だけの「金の鈴コーナー」の除幕式にも出席している。
東京では1995年以降、東京都千代田区の日比谷公園にて「鉄道フェスティバル」というイベントを開催している(1994年の第1回は秋葉原の神田市場跡地で開催、2012年の第19回は明治公園で開催[注 2]2023年の第30回以降はお台場イーストプロムナード「石と光の広場」「花の広場」で開催[注 3][2]。)。
しかし、年号が変わってからの令和以降は2019年は東日本台風の接近に伴う悪天候が予想されたため[3]、2020年・2021年は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行の影響で3年連続で中止となった。[注 4][4]2022年は4年ぶりに開催を発表した[注 5][5]。2023年は前述の通りに日比谷公園からお台場に会場を移動して通常開催を発表。[6]
また一部の鉄道事業者で前後の休日にリバイバルトレインなどとして、過去の名列車などの特別な臨時列車を走らせたり、車両基地や工場を一般開放したりと、大掛かりなイベントを開催することも多くなっている。
関東地区ではこのイベントの前[注 6](例年10月の第1土・日曜日)に横浜駅東口の地下街「ポルタ」で「YOKOHAMAトレインフェスティバル」というプレイベントが行われ、関東の駅百選フォトラリー(2005年まではスタンプラリー)の景品引き換えをここで行っている[注 7]。
1994年にシンボルキャラクターが誕生し、1998年にはテッピーと命名された[7]。また、2013年にそのガールフレンドとしてテッピーナも制定されている[8]。
鉄道の日イベント
編集鉄道の日を記念して、JRグループや私鉄などの鉄道事業者が、鉄道の日イベントと称してイベントを開催している。また、上記の東京・日比谷公園で開催される「鉄道フェスティバル」もこのうちに含まれるものと言える。
鉄道事業者が行うものは、主に車両基地での鉄道車両の展示や、廃車発生品(吊り革、方向幕など)や鉄道事業者のグッズの即売会などである。
元来、鉄道の日は10月14日だが、2000年から体育の日(現:スポーツの日)が10日から第2月曜日に変更されたのに伴い、10月の3連休が設定されたことから、イベントは必ずしもその日に行われるとは限らない。また、事業者によっては鉄道の日や3連休以外の10月・11月の土・日曜に行う場合もある。ちなみに10月14日が3連休に絡む組み合わせは、10月12日(土) - 10月13日(日) - 10月14日(月)の一つしかない(2002年、2013年、2019年が該当)。
また、一部の鉄道事業者では、安全面を考慮する観点から事前応募制でのイベントを開催している。
しかし、2020年以降は、新型コロナの影響などを理由に、従来開催してきたイベントの開催自体を中止やオンライン形式の移行に変わり始めている。
主な鉄道の日イベントの一覧
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- 鉄道フェスティバル - 東京・日比谷公園で開催、前述
- 西武トレインフェスティバル(西武鉄道) - 横瀬車両基地で開催
- ファミリー鉄道展(小田急電鉄) - 海老名電車基地(海老名検車区)で開催
- 富士急電車まつり(富士急行) - 河口湖駅・富士山駅・下吉田駅で開催
- 「鉄道の日」記念イベント ときめき出発! ふれあいステーション - 金山総合駅で開催
- きんてつ鉄道まつり(春と秋・近畿日本鉄道) - 春は塩浜検修車庫(2016年からは秋)で、秋は五位堂検修車庫・高安車庫(高安は2012年秋より、五位堂と同日開催)で開催
- 阪急レールウェイフェスティバル(阪急電鉄) - 年2回阪急電鉄正雀工場で開催、事前にはがき応募が必要
- 鉄道の日はんしんまつり(阪神電気鉄道) - エビスタ西宮(2013年より阪神電気鉄道尼崎工場)で開催、尼崎工場に移動後は事前にはがき応募が必要になった
- 神鉄トレインフェスティバル(神戸電鉄) - 鈴蘭台車庫で開催
- 近江鉄道ガチャコンまつり(近江鉄道) - 彦根車両基地で開催
- せんぼくトレインフェスタ(泉北高速鉄道) - 光明池車庫で開催
- のせでんレールウェイフェスティバル(能勢電鉄) - 平野車庫で開催
- ポートライナーフェスティバル(神戸新交通) - ポートライナー車両基地で開催
- 京阪ファミリーサンクスフェア(京阪電気鉄道) - 寝屋川車両基地で開催
- 大津線感謝祭(京阪電気鉄道) - 錦織車庫で開催
- えいでんまつり(叡山電鉄) - 修学院車庫で開催
- 南海電車まつり(南海電気鉄道) - 千代田検車区で開催。
- 交通フェスティバル in 名谷車両基地〜B-FREE〜」 - (神戸市交通局)名谷車両基地で開催
- 北急ふれあいフェスティバル(北大阪急行電鉄) - 桃山台車庫で開催
- 谷上車庫見学会(北神急行電鉄) - 谷上車庫で開催
- 山陽・鉄道フェスティバル(山陽電気鉄道) - 東二見車両基地で開催
- 仏生山電車まつり(高松琴平電気鉄道) - 仏生山工場で開催
- にしてつ電車まつり(西日本鉄道) - 筑紫車両基地で開催
- 地下鉄フェスタ(福岡市交通局) - 橋本車両基地で開催。開業から数えて5年おきに姪浜車両基地で開催(2011年、2016年)。
- 小倉工場まつり(九州旅客鉄道) - 九州旅客鉄道小倉工場で開催
- JR貨物 フェスティバル広島車両所公開(日本貨物鉄道) - JR貨物広島支店広島車両所で開催
- 下関総合車両所 一般公開(西日本旅客鉄道) - 西日本旅客鉄道下関総合車両所で開催
- 京急ファミリー鉄道フェスタ(京浜急行電鉄) – 京急ファインテック久里浜工場で開催、現在は5月開催に変更
- 鉄道の日記念鉄道切手展Railpex(日本郵趣協会鉄道郵趣研究会) - 切手の博物館にて偶数年に隔年開催。鉄道に関する郵便切手などを幅広く展示する。
日本鉄道賞
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日本鉄道賞は「鉄道の日」実行委員会が、鉄道の日の創立趣旨に基づいて日本の鉄道開業から130年にあたる2002年(平成14年)に制定した賞である[9]。表彰の前年に実施された鉄道事業者の取り組みの中から、日本鉄道賞表彰選考委員の選考により選定される。国土交通省鉄道局鉄道サービス政策室が主管し、「鉄道の日」実行委員会事務局のある公益財団法人日本交通文化協会が事務局となっている。
優れた鉄道車両に贈る賞としてブルーリボン賞やローレル賞があるが、本賞は鉄道事業者や団体の取り組みに贈る賞であることが特徴である。
応募・選考
編集「鉄道に関する取組を実施した事業者、団体、個人」を表彰対象とし、自薦及び他薦を受け付ける。
自薦の場合は、所定の様式に鉄道に関する取組の内容・取組の成果・取組の実施時期・その他(経緯等)を説明した資料を記入し、プレゼンテーション資料(Microsoft PowerPoint形式)を添えた紙媒体及びCD-ROMによる電子媒体を事務局に提出する[10]。他薦の場合は、推薦をしたい取組の概要及び理由等を事務局宛にメールにて送付する。自薦にて一度応募した取り組みに関しては、再度応募することはできない。
自薦・他薦の応募が出そろった時点で、一般からの意見を募った上で参考資料とし、選考委員会により「日本鉄道賞」と選考委員会特別賞、表彰選考委員会による特別表彰(第4回以降)が選定され、鉄道の日記念行事の席上で表彰が行われる。
第4回(2005年)までは部門別に選考していたが、第5回以降は全体を通じての最高賞として「日本鉄道賞」(2014年より「日本鉄道大賞」)を、以下必要に応じて部門賞・特別表彰を行っている。第11回(2012年)からは選考委員会特別賞に冠称がつけられるようになり、実質的に特別表彰と統合された形となっている。
受賞一覧
編集- 「情報化への貢献」部門
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- 日本鉄道賞:東日本旅客鉄道
- 選考理由:ICカードを活用した出改札システムSuica導入による、利用者への非常に高い利便性の提供を実現
- 日本鉄道賞表彰選考委員会特別賞(以下・選考委員会特別賞):小田急電鉄
- 選考理由:忘れ物を全駅で即座に検索できるシステムや携帯電話等から特急券を予約・購入しチケットレスで特急に乗車できるシステムを初導入し、利用者利便の向上に貢献
- 日本鉄道賞:東日本旅客鉄道
- 「地方鉄道における活性化への貢献」部門
- 「利用者利便の向上への貢献」部門
- 「地域活性化への貢献」部門
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- 日本鉄道賞:錦川鉄道「廃線の旧国鉄岩日北線軌道敷跡地を走る『とことこトレイン』が地域と鉄道を支える」
- 選考委員会特別賞:北越急行「シアタートレイン『ゆめぞら号』を活用した鉄道の魅力向上への取り組み並びに沿線市町村と首都圏との交流事業の展開」
- 選考委員会特別賞:鉄道総合技術研究所「地域活性化に資する鉄軌道事業者への技術支援(レールアドバイザー制度、現地調査サービス)」
- 「便利で魅力ある鉄道をめざして」部門
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- 日本鉄道賞:九州旅客鉄道、鉄道建設・運輸施設整備支援機構、鉄道情報システム「新八代駅での同一ホーム対面乗換え(新幹線-在来線特急)の実現と切符1枚の旅」
- 選考委員会特別賞:横浜高速鉄道「横浜にふさわしい地域財産となる個性とアメニティあふれる駅づくり」
- 選考委員会特別賞:日本貨物鉄道「世界初の電車型特急コンテナ列車でモーダルシフトを実現」
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- 「地域活性化に貢献する個性あふれる駅づくり」部門
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- 日本鉄道賞:井原鉄道「地域主導による駅利用の開発と地域交流事業の促進」
- 選考委員会特別賞:いなべ市「地域密着型の新しい“駅”」
- 選考委員会特別賞:会津鉄道「自然の調和と歴史への誘い」
- 日本鉄道賞:東海旅客鉄道、西日本旅客鉄道「最新技術という、おもてなし。新しい新幹線N700系。」
- 選考委員会特別賞:日本貨物鉄道「「紙と経験と人間の調整力」から「システムによる自動化」へ」
- 選考委員会特別賞:東日本旅客鉄道「世界初のハイブリッド鉄道車両の開発」
- 表彰選考委員会による特別表彰
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- 新輸送サービス技術賞:北海道旅客鉄道「先人達が挑戦してきた「線路と道路を走行可能な『夢の乗り物』」を世界初の技術で実現」
- 地方鉄道活性化賞:阿武隈急行「時代やニーズは、潜在需要喚起の指南役」
- 鉄道利用促進賞:名古屋市交通局「大好評!!全国初の地下鉄環状運転と格安ドニチエコきっぷ 〜公共交通の復権に向けて!!〜」
- 日本鉄道賞:PASMO協議会、関東ICカード相互利用協議会「電車もバスもPASMO・首都圏を1枚で」
- 選考委員会特別賞:鉄道総合技術研究所「車載の電池でもっと省エネ。架線がなくても快走!」
- 選考委員会特別賞:日本貨物鉄道「貨物鉄道の革新(SEA&RAILサービス、PRANETS)」
- 日本鉄道賞:西大阪高速鉄道、阪神電気鉄道「神戸・難波・奈良、つながる。阪神なんば線開通!」
- 選考委員会特別賞:IGRいわて銀河鉄道「鉄路は命を繋ぐ!IGR地域医療ラインの挑戦」
- 選考委員会特別賞:鉄道総合技術研究所「揺れる前に、列車を止める!」
- 表彰選考委員会による特別表彰
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- 地方鉄道技術連携賞:東北鉄道協会「中小鉄道事業者連携プロジェクト(『技術力共有化事業』と『相互送客事業』)〜人・モノ・技術・知恵の共有による安全性の向上、技術の継承、利用の促進〜」
- エコフレンドリー賞:パーク24「交通ICパーク&ライド(お気軽!お手軽!全自動、無人のパーク&ライドサービス)」
- 廃線文化観光賞:北九州市「休止された貨物線を活用した観光トロッコ列車の運行」
- 日本鉄道賞:京成電鉄、成田高速鉄道アクセス、鉄道建設・運輸施設整備支援機構「JAPAN SPEED 日本の空港アクセスを世界クラスへ」(京成成田空港線)
- 選考委員会特別賞:富山市、富山地方鉄道「路面電車の環状運行で、中心市街地の活性化を目指す」
- 選考委員会特別賞:阪急電鉄「日本初の『カーボン・ニュートラル・ステーション』エコで始まる新しい駅 阪急摂津市駅」
- 表彰選考委員会による特別表彰
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- 地方鉄道駅舎リノベーション賞:北海道旅客鉄道、岩見沢レンガプロジェクト「岩見沢複合駅舎を核とするまちづくり「らぶりっく!いわみざわ!」」
- 地方鉄道駅舎リノベーション賞:土佐くろしお鉄道、nextstations「人を美しく魅せる駅〜地方都市における駅の新しい在り方」
- 旅客情報サービス向上賞:東海旅客鉄道「東海道新幹線N700系、インターネット接続サービス開始。」
- 地域観光振興賞:嵯峨野観光鉄道「廃線を活かして20年 〜新しいスタイルの観光資源を育むトロッコ列車〜」
- 日本鉄道賞:鉄道建設・運輸施設整備支援機構、東日本旅客鉄道、東海旅客鉄道、西日本旅客鉄道、九州旅客鉄道「新幹線でつなげよう、日本!〜新青森・鹿児島中央間全通〜」
- 日本鉄道賞:東日本旅客鉄道「国内最高速320km/h走行へ向けて最先端の技術を結集し、最高峰のお客さまサービスを実現したE5系新幹線電車」
- 選考委員会特別賞:日本貨物鉄道「緊急石油列車が被災地の燃料不足解消に貢献!」
- 選考委員会特別賞:東北鉄道協会、東日本旅客鉄道東北工事事務所、鉄道建設・運輸施設整備支援機構、ジェイアール総研エンジニアリング「「よみがえる鉄路(東日本大震災からの復旧・復興)」〜東北の中小鉄道事業者等を支えた鉄道技術者集団と東北ローカル線復興支援キャンペーン〜」
- 表彰選考委員会による特別表彰
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- えきまちプロデュース賞:西日本旅客鉄道「大阪駅が“まち”になる。OSAKA STATION CITY」
- ローカル線客招きアイデア賞:和歌山電鐵、貴志川線の未来をつくる会「「日本一心豊かなローカル線」になるため、開業年度から、熱意と創意工夫で、地域のシンボルとなるよう、多彩なイベント等を開催し、地域と一体となった運営を続けています。」
- 路面電車活性化賞:熊本市交通局「利用しやすい市電を目指して(九州新幹線全線開業に向けての取組み)」
- 日本鉄道賞:東日本旅客鉄道「国指定重要文化財である丸の内駅舎を創建当時の姿に復原します。」
- 「鉄人」特別賞:原鉄道模型博物館「日本の鉄道の発祥の地、横浜に世界最大級の鉄道模型博物館オープン!!」
- 「蘇ったレール」特別賞:神岡・町づくりネットワーク「廃線を抱えた田舎町の遊びゴコロ「自転車とレールで風になる」レールマウンテンバイク・ガッタンゴー」
- 日本鉄道賞:東京地下鉄、東武鉄道、西武鉄道、東京急行電鉄、横浜高速鉄道ならびに「メグ会」直通線隊ゴセンジャーの普及を楽しむ会 「首都圏民鉄5社7線による広域速達タイプの相互直通運転」
- 「新たな旅世界の創出」特別賞:九州旅客鉄道ならびに水戸岡鋭治「高水準の鉄道デザインをベースとしたJR九州における長年にわたる新たな旅世界の創出活動」
- 「鉄道輸送の底力で被災地の復興に貢献」特別賞:日本貨物鉄道「鉄道コンテナ列車による東日本大震災発生ガレキの環境親和型長距離大量輸送の実現」
- 「沿線ぐるみで鉄道再生」特別賞:肥薩おれんじ鉄道「沿線地域とともに作り上げた観光列車『おれんじ食堂』の快走」
- 日本鉄道大賞:東海旅客鉄道「東海道新幹線の50年 〜「進化」へのたゆまぬ努力と着実な実績〜」
- 「震災復興支援」特別賞:三陸鉄道、東日本旅客鉄道「三陸の復興を願って! 地域の協力が実を結んだ公共交通の早期復旧」
- 「『鉄道×ヒーロー』で親子が鉄道をもっと好きになる!」特別賞:テレビ朝日・東映・東映エージエンシー「烈車戦隊トッキュウジャー」
- 日本鉄道大賞:東京地下鉄「ニッポンの地下鉄誕生より90年:そのたゆまぬ努力と成果」
- 「世界中の大人も子供も大好き」特別賞:タカラトミー「プラレール×鉄道会社 オリジナル施策・博物館内子ども向け施設の展開」
- 「沿線地域+鉄道でつくった広域観光」特別賞:五能線沿線連絡協議会・東日本旅客鉄道「沿線地域の魅力をつないで走る五能線『リゾートしらかみ』20年」
- 海外鉄道特別賞:阿里山森林鉄路
- 「地域と協働した鉄道整備と沿線まちづくり」特別賞:小田急電鉄・東京都・世田谷区「複々線で小田急沿線のまち・ひと・暮らしが変わる~近郊区間の複々線化による抜本的な輸送改善と連続立体交差化による安全・快適なまちづくりの推進~」
- 「アートで新たな鉄道の魅力創造」特別賞:杉本聖奈&Nan-na工房「人と鉄道が織りなす世界を表現し、鉄道と利用者に活力を与える創作活動」
- 日本鉄道大賞:東日本旅客鉄道「全線運転再開~沿線の方々の思いを乗せて再びつながった常磐線~」
- 選考委員会特別賞
- 「四国に〝愛と勇気と笑顔〟を届ける救世主!地域創生」特別賞:四国旅客鉄道「四国に元気と笑顔を!~アンパンマン列車とともに20年~」
- 「手づくりミュージアムが地域と鉄道会社を元気にする」特別賞:京浜急行電鉄「「歴史的名車」を「社員の想い」を込めて~五感で感じる京急ミュージアム~」
- 「先進技術で未来を駆ける至高の新幹線車両開発」特別賞:東海旅客鉄道「N700Sの開発」
- 日本鉄道大賞:東日本旅客鉄道・東海旅客鉄道・西日本旅客鉄道・鉄道総合技術研究所・防災科学技術研究所・海洋研究開発機構「世界で初めての海底地震計を用いた新幹線地震早期検知の開発・導入とその効果~ 地震に対する新幹線の安全性向上に向けて ~」
- 選考委員会特別賞
- 「第三セクター鉄道相互と地域をつなぐ」特別賞:第三セクター鉄道等協議会・読売旅行・旅行読売出版社・日本旅行「地方鉄道をつなぐ、元気にする「鉄印帳」事業」
- 「コロナに負けるな!医療従事者に〝空から届ける〟エールと感謝」特別賞:大阪モノレール「医療従事者応援プロジェクト『ブルーエール号の発信』」
- 「『鉄道版インフラドクター』で高精度・高効率なトンネル検査」特別賞:東急・伊豆急行・首都高速道路・首都高技術「『鉄道版インフラドクター』を伊豆急行線のトンネル検査に導入」
- 「世界で36番目に大きい島・九州の魅力が 5 つのコースにぎゅっと詰まった」 特別賞:九州旅客鉄道「鉄道で地域の魅力を再発見 D&S列車『36ぷらす3』」
日本国外の類似の記念日
編集- 台湾では、1887年6月9日に基隆 -台北間の鉄道が着工されたことを記念し、6月9日を「鉄路節」としており、蒸気機関車の運行や車両基地の一般公開などが開催される。
- 韓国では、1899年9月18日に朝鮮半島最初の鉄道の京仁線が開通したことを記念し、9月18日を「鉄道の日」としていた。しかしその後、これは日帝残滓であるとの非難を受け、2018年からは大韓帝国鉄道局が創設された1894年6月28日に由来する6月28日に変更された。
- タイでは、1894年3月26日にバンコク・フワランポーン - ナコンラチャシーマ間の開通式を行い、フワランポーンからアユタヤまで初の鉄道運行が行われたことを記念し、3月26日を「鉄道の日」としている。
- ロシア・ベラルーシ・カザフスタン・キルギス・ウズベキスタン・モルドバ・ブルガリアでは8月第1日曜日を「鉄道の日」としている。当初は1896年にロシア初の鉄道となるモスクワ-サンクトペテルブルク間の鉄道建設を指示したニコライ1世の誕生日に因んだ旧暦6月25日(新暦7月6日)を「鉄道員の日」の祝日とした。1917年のロシア十月革命後は取りやめられ、1935年にモスクワでの鉄道労働者会議にて再開が提案され、1936年より7月30日を「鉄道の日」に制定し1940年に8月第1日曜日に変更され、1980年に改めて本格的な祝日として制定された。
- アゼルバイジャンでは、鉄道組織の独立を記念し、10月13日を「鉄道労働者の日」としている。
- ラトビアでは、1919年8月5日のラトビア鉄道設立を記念し、8月5日を「鉄道労働者の日」としている。
- リトアニアでは、1860年8月28日のディナブルク-ビリニュス間の鉄道完成を記念し、8月28日を「鉄道の日」としている。
- ウクライナでは2003年より、1861年11月4日のウィーン-クラクフ・プセミシル経由リヴィウ行きのウクライナ最初の鉄道運行を記念し、11月4日を「鉄道労働者の休日」としている。
- エストニアでは、1876年8月21日のタリン-タトゥ間の鉄道開業を記念し、8月21日を「鉄道歴史の日」としている。
- 東ドイツでは、6月第2土曜日を「鉄道労働者と輸送労働者の日」とし、ドイツ再統一後も旧東ドイツ地域では鉄道関連のイベントが行われている。
- ポーランドでは、鉄道労働者の守護者とされるアレクサンドリアのカタリナの祝日である11月25日を「鉄道労働者の祭典」としている。
- スロバキアでは、1840年9月27日のブラチスラヴァ-スヴェタジュル間馬車鉄道の開業を記念し、9月27日を「鉄道労働者の日」としている。
- チェコでは、1825年9月27日にジョージ・スチーブンソンの手掛けたストックトン-ダーリントン間の世界初の蒸気機関車商用運行開始を記念し、9月27日前後の9月第4土曜日を「鉄道の日」としており、9月中は国内各地で鉄道関連のイベントを開催する。
- ボスニア・ヘルツェゴビナでは、旧ユーゴスラビア時代より1920年4月のユーゴスラビア鉄道労働者ストライキを記念し、4月15日を「鉄道の日」としている。
- セルビアでは、オストログの聖バジルの祝日である5月12日を「鉄道労働者の日」としている。
- スロベニアでは、1846年6月2日のスロベニア初の鉄道開業(グラーツ-セレ間)を記念し、6月2日を「鉄道員の日」としている。
- クロアチアでは、1990年よりユーゴスラビア鉄道がクロアチアから撤退した10月5日を「クロアチア鉄道の日」としており、また旧ユーゴスラビア時代の「鉄道労働者の日」である4月15日を「国際鉄道の日」としている。
- 旧チェコ・スロバキアでは、1954年から1963年まで8月18日を「鉄道の日」とし、その後8月23日、9月27日に変更した。
脚注
編集注釈
編集- ^ 正確には開通式典が催された日であり、一般の運輸開始は翌9月13日(新暦10月15日)。
- ^ 日比谷公園が全国都市緑化フェアで使用のため。例年使用している場所はグローバルフェスタを開催。
- ^ 日比谷公園が再整備に伴う改修工事が2023年9月から10年間(2033年まで)行うため。
- ^ なお、鉄道フェスティバルの開催中止に伴って、2019年については各社発売する予定だったグッズ発売をインターネット発売や他の鉄道イベントに代替開催する運びとなった。2020年からは、新型コロナの影響もあったためか。各社共にオンライン形式のイベントに転換しつつある。
- ^ 但し、新型コロナ対策の一環で、全国の鉄道会社によるグッズ(物販)や飲食などの発売は行わない上。出展する鉄道会社もJRグループ各社と東京都交通局・国土交通省のみとなる模様。
- ^ 同日開催の場合もある。なお2018年は後の開催になった。
- ^ 2013年まで実施。
出典
編集- ^ “10月14日は「鉄道の日」”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 1. (1994年3月19日)
- ^ “第30回鉄道フェスティバル、今年はお台場で開催、物販も復活!”. 鉄道ホビダス (2023年7月26日). 2023年7月27日閲覧。
- ^ 【開催中止】第26回鉄道フェスティバル
- ^ “鉄道:「鉄道の日」について - 国土交通省”. www.mlit.go.jp. 2021年8月23日閲覧。
- ^ “鉄道:「鉄道の日」について - 国土交通省”. www.mlit.go.jp. 2022年9月29日閲覧。
- ^ “鉄道:「鉄道の日」について - 国土交通省”. www.mlit.go.jp. 2023年7月27日閲覧。
- ^ “愛称名は「テッピー」 「鉄道の日」のロゴマーク”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 3. (1998年9月10日)
- ^ 国土交通省 報道発表資料 テッピーのガールフレンドニックネーム募集 第20回「鉄道の日」記念行事
- ^ “日本鉄道賞について”. 国土交通省. 2020年11月20日閲覧。
- ^ 第13回「日本鉄道賞」募集要項 (PDF) - 「鉄道の日」実行委員会2014年5月1日
関連項目
編集- 日本の記念日一覧
- 鉄道の日記念・JR全線乗り放題きっぷ
- 鉄道記念物 - 新たな鉄道記念物・準鉄道記念物の指定はこの日に行われる。
- 鉄道博物館 (さいたま市) - 2007年の鉄道の日に開館した。
- 阪急9300系電車 - 2003年の鉄道の日に営業運転を開始した。