サッカーサンマリノ代表
サッカーサンマリノ代表(サッカーサンマリノだいひょう、Nazionale di calcio di San Marino)は、サンマリノサッカー連盟(FSGC)によって編成されるサンマリノのサッカーのナショナルチーム。 2022年12月時点の世界ランキングで最下位の211位。通算成績は155試合1勝4分150負、得点数23、失点数667、得失点差マイナス644、勝率は0.6%である。
| ||||
---|---|---|---|---|
国または地域 |
![]() | |||
協会 | サンマリノサッカー連盟 | |||
愛称 |
La Serenissima The Big Club | |||
監督 |
![]() | |||
最多出場選手 | アンディ・セルヴァ(74試合) | |||
最多得点選手 | アンディ・セルヴァ(8得点) | |||
| ||||
初の国際試合 |
1990年11月14日対スイス 0-4 | |||
最大差勝利試合 |
2004年4月28日対リヒテンシュタイン 1-0 | |||
最大差敗戦試合 |
2006年9月6日対ドイツ 0-13 | |||
FIFAワールドカップ | ||||
出場回数 | 0回 | |||
最高成績 | - | |||
UEFA欧州選手権 | ||||
出場回数 | 0回 | |||
最高成績 | - | |||
歴史編集
1990年に行われたUEFA EURO '92予選のスイス戦(0-4)がサンマリノ代表にとって初の公式戦となった。UEFA欧州選手権には1992年大会の予選から、FIFAワールドカップには1994年大会の予選から全ての大会に出場している。2004年4月28日に行われたリヒテンシュタインとの親善試合(1-0)が、今日に至るまでサンマリノ代表唯一の勝利である。
代表の組織化と連盟加盟編集
サンマリノサッカー連盟は1931年に創設されたが、サンマリノ代表は1986年まで組織されなかった。1986年、サンマリノ代表はU-23カナダ代表と初試合(非公式試合)を行い、0-1で敗れた。1988年、国際サッカー連盟(FIFA)と欧州サッカー連盟(UEFA)に加盟した[1]。加盟以前は、国際サッカー界においてサンマリノ人選手はイタリア人選手とみなされていた[2]。
1990年代編集
- UEFA EURO '92
サンマリノ代表が出場した初の国際大会となったUEFA EURO '92予選ではスコットランド、スイス、ルーマニア、ブルガリアと同組となった。1990年11月14日に行われた初戦のスイス戦(0-4)がFIFAに認可された初の公式戦となった。特にアウェー戦では苦しみ、全試合で少なくとも4失点を喫して敗れた。予選中にサンマリノ代表が挙げた得点はルーマニア戦(1-3)の1点だけであり、この得点もPKによって得たものであった[3]。8戦全敗(1得点33失点)で予選を終えた[4]。
- 1994 FIFAワールドカップ
1994 FIFAワールドカップ・ヨーロッパ予選ではイングランド、オランダ、ノルウェー、ポーランド、トルコと同組となった。予選の初戦はアウェーでのノルウェー戦であり、0-10で大敗を喫した。しかし、ホームでのノルウェー戦は一方的な試合にはならず、0-2の敗北に抑えた。トルコには1-4で敗れたが、FIFAワールドカップ予選での初得点を記録した。また、1993年3月10日に行われたトルコ戦には0-0で引き分け、公式大会において初の勝ち点を獲得した。予選最終戦はイングランド戦であったが、試合開始8.3秒でダヴィデ・グアルティエーリが得点し、UEFA欧州選手権予選での最速得点記録を更新した[5]。その後7失点し、1-7で敗れて予選を終えた。10試合で1分9敗(46失点)であった[6]。
- UEFA EURO '96
UEFA EURO '96予選ではロシア、スコットランド、ギリシャ、フィンランド、フェロー諸島と同組となった。アウェーで行われたフィンランド戦には1-4で敗れたが、UEFA欧州選手権予選において初めてアウェーで得点した[7]。ホームでのフェロー諸島戦(1-3)でも得点したが、アウェーでのフェロー諸島戦には0-3で敗れた。トフティルで行われたこの試合で、フェロー諸島は公式戦初勝利を挙げた[8]。サンマリノ代表は10戦全敗(2得点36失点)で予選を終えた。
- 1998 FIFAワールドカップ
普段から好結果が期待されない(サンマリネーゼ・スタンダード)サンマリノにおいても、1998 FIFAワールドカップ・ヨーロッパ予選は期待外れの予選となった。オランダ、ベルギー、トルコ、ウェールズと同組となったが、全ての試合で3点差以上の敗北を喫し、1得点も挙げられなかった[9]。8戦全敗(無得点42失点)で予選を終えた。
- UEFA EURO 2000
UEFA EURO 2000予選ではスペイン、イスラエル、オーストリア、キプロスと同組となった。1998年11月18日に行われたキプロス戦は0-1で接戦となったが[10]、8戦全敗(1得点44失点)に終わった。
2000年代編集
- 2002 FIFAワールドカップ
2002 FIFAワールドカップ・ヨーロッパ予選ではクロアチア、ベルギー、スコットランド、ラトビアと同組となった。アウェーでのベルギー戦には1-10で敗れたが、2001年4月25日にリガで行われたラトビア戦には1-1で引き分け、アウェーにおいて初の勝ち点を獲得した[11]。国際大会の予選において過去最高の計3得点を挙げ、8戦で1分7敗(3得点30失点)で予選を終えた。
- UEFA EURO 2004
UEFA EURO 2004予選ではスウェーデン、ラトビア、ポーランド、ハンガリーと同組となった。ホームでのラトビア戦は90分を終えて0-0と健闘したが、ロスタイムに失点して0-1で敗れた[12]。8戦全敗(無得点30失点)で予選を終えた。2004年4月28日、65回目の公式戦にして初の勝利を挙げた。リヒテンシュタインとの親善試合では5分にアンディ・セルヴァが決勝点を挙げ、その後も点を許さずに完封。リヒテンシュタインのMartin Andermatt監督はこの試合が指揮官としてのデビュー戦であった[13]。
- 2006 FIFAワールドカップ
2006 FIFAワールドカップ・ヨーロッパ予選ではセルビア・モンテネグロ、スペイン、ボスニア・ヘルツェゴビナ、ベルギー、リトアニアと同組となった。UEFA EURO 2004予選同様に、ワンサイドゲームで敗れることが多かったが、ホームでのリトアニア戦とベルギー戦では失点を1点に抑えた[14]。10戦全敗(2得点40失点)で予選を終えた。
- UEFA EURO 2008
UEFA EURO 2008予選ではチェコ、ドイツ、アイルランド共和国、スロバキア、ウェールズと同組となった。2006年9月6日にホームで行われたドイツ戦には0-13で敗れ、最大得点差敗北記録を更新した[15]。ホームでのアイルランド共和国戦、ウェールズ戦ではそれぞれ1点しか許さなかったが、12戦全敗(2得点57失点)で予選を終えた[16]。
- 2010 FIFAワールドカップ
2010 FIFAワールドカップ・ヨーロッパ予選ではスロバキア、スロベニア、チェコ、北アイルランド、ポーランドと同組となった。ポーランド戦には0-10で敗れ、この試合でポーランドは最大得点差勝利記録を更新した[17]。スロバキア戦(1-3)では同予選唯一の得点を挙げた[18]。10戦全敗(1得点47失点)で予選を終えた。
2010年代編集
- UEFA EURO 2012
UEFA EURO 2012予選ではオランダ、スウェーデン、ハンガリー、フィンランド、モルドバと同組となった。ホームでのフィンランド戦は0-1と健闘したが、オランダ戦は0-11で大敗となった。この試合でサンマリノはホームでの最大得点差敗北記録を更新し、オランダ代表は最大得点差勝利記録を更新した[19]。10戦全敗(0得点53失点)で予選を終えた。
- 2014 FIFAワールドカップ
2014 FIFAワールドカップ・ヨーロッパ予選ではイングランド、ウクライナ、モンテネグロ、ポーランド、モルドバと同組となったが、10戦全敗で勝ち点0、1得点54失点に終わった。ホームでのポーランド戦(1-5)ではキャプテンのアレッサンドロ・デッラ・ヴァッレが代表初得点を挙げたが、デッラ・ヴァッレはポーランド戦の半年前のイングランド戦でオウンゴールを記録している。アウェーでのウクライナ戦には0-9で大敗し、ホームでのイングランド戦とウクライナ戦にも0-8の大差で敗れた。この予選での最低観客数は736人(モルドバ戦)、最高観客数は4,980人(イングランド戦)であり、ホームゲーム5試合で平均2,554人を集めた。
- UEFA EURO 2016
UEFA EURO 2016予選ではイングランド、スイス、スロベニア、エストニア、リトアニアと同組となった。10戦1分け9敗、勝ち点1、1得点36失点に終わった。唯一の勝ち点は2014年11月15日、ホームでのエストニア戦での0-0の引き分けによるものだった。唯一の得点は2015年9月8日、アウェーでのリトアニア戦でM.ヴィタリオーリが記録した。
- 2018 FIFAワールドカップ
2018 FIFAワールドカップ・ヨーロッパ予選ではドイツ、北アイルランド、チェコ、ノルウェー、アゼルバイジャンと同組となったが、10戦全敗で勝ち点0、2得点51失点に終わった。
- UEFA EURO 2020
UEFA EURO 2020予選ではベルギー、ロシア、スコットランド、キプロス、カザフスタンと同組となった。10戦全敗(1得点51失点)で最下位となり予選敗退した。
2020年代編集
- 2022 FIFAワールドカップ
2022 FIFAワールドカップ・ヨーロッパ予選ではイングランド、ポーランド、アルバニア、ハンガリー、アンドラと同組となった。ホームでのイングランド戦では0-10の大差で敗れた[20]。10戦全敗(1得点46失点)で予選を終えた。
スタジアム編集
サンマリノ代表はセラヴァッレにある多目的スタジアムであるサンマリノ・スタジアムをホームスタジアムとしている。普段はサンマリノ・カルチョが使用しており、7,000人を収容する[21]。満員になることは少なく、アウェーサポーターがサンマリノサポーターの数を上回ることもある。例えば、2007年2月にオリンピコでアイルランド共和国と対戦した際には、3,294人の総観客数のうち2,500人がアイルランド共和国サポーターであった[22][23]。また、サンマリノ代表は国境外で「ホーム」ゲームを行ったことがある。1994 FIFAワールドカップ・ヨーロッパ予選のイングランド戦とオランダ戦は、サンマリノから約120kmの距離にあるボローニャ(イタリア)のスタディオ・レナート・ダッラーラで行われた。
評価編集
欧州サッカー連盟(UEFA)加盟国・地域の中で最少の人口を持つ[21]。アマチュアの選手が圧倒的に多く、プロ選手はアンディ・セルヴァやアルド・シモンチーニなど少数に限られる。FIFAランキングでは、たいていの場合においてUEFA加盟国・地域中最下位である。1992年にFIFAランキングが創設されて以来の平均順位は159位である[24]。
2001年4月25日には、アウェーで行われた2002 FIFAワールドカップ・ヨーロッパ予選のラトビア戦に1-1で引き分けたが、この試合後にラトビアのゲイリー・ジョンソン監督は辞任を発表した[25]。2004年4月28日、リヒテンシュタインとの親善試合に1-0で勝利した。現在に至るまで、これがサンマリノ代表唯一の勝利である。2006年9月6日、ホームで行われたUEFA EURO 2008予選のドイツ戦は0-13で大敗し、13点差での敗北はUEFA欧州選手権予選新記録となった[15]。2007年2月にはアイルランド共和国と対戦し、最終プレーの失点により1-2で敗れたが、試合後にアイルランド共和国代表は痛烈な批判にさらされた[26]。2008年10月から2012年8月には20戦連続無得点のヨーロッパ記録を樹立した。
2016年11月11日に行われた2018 FIFAワールドカップ・ヨーロッパ予選のドイツ戦では0-8で敗北したが、ワールドチャンピオンであったドイツ代表との力の差が際立つ試合となったためか、試合後のインタビューにてトーマス・ミュラーが「サンマリノのようなチームと試合をすることはプロサッカーとは全くかけ離れたものだ。過密日程の中こんな試合をする意味が分からない。」発言し、波紋を呼んだ[27][28]。
成績編集
FIFAワールドカップ編集
- 1990 - 不参加
- 1994 - 予選敗退
- 1998 - 予選敗退
- 2002 - 予選敗退
- 2006 - 予選敗退
- 2010 - 予選敗退
- 2014 - 予選敗退
- 2018 - 予選敗退
- 2022 - 予選敗退
UEFA欧州選手権編集
- 1988 - 不参加
- 1992 - 予選敗退
- 1996 - 予選敗退
- 2000 - 予選敗退
- 2004 - 予選敗退
- 2008 - 予選敗退
- 2012 - 予選敗退
- 2016 - 予選敗退
- 2020 - 予選敗退
国別対戦成績編集
- 2019年9月7日時点
相手 | 試合数 | 勝利 | 引分 | 敗北 | 得点 | 失点 | 点差 | 勝率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
アルバニア | 2 | 0 | 0 | 2 | 0 | 6 | −6 | 0% |
アンドラ | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 2 | −2 | 0% |
オーストリア | 2 | 0 | 0 | 2 | 1 | 11 | −10 | 0% |
アゼルバイジャン | 2 | 0 | 0 | 2 | 1 | 6 | −5 | 0% |
ベラルーシ | 2 | 0 | 0 | 2 | 0 | 7 | −7 | 0% |
ベルギー | 7 | 0 | 0 | 7 | 3 | 37 | −34 | 0% |
ボスニア・ヘルツェゴビナ | 2 | 0 | 0 | 2 | 1 | 6 | −5 | 0% |
ブルガリア | 2 | 0 | 0 | 2 | 0 | 7 | −7 | 0% |
クロアチア | 3 | 0 | 0 | 3 | 0 | 18 | −18 | 0% |
キプロス | 5 | 0 | 0 | 5 | 0 | 14 | −14 | 0% |
チェコ | 6 | 0 | 0 | 6 | 0 | 31 | −31 | 0% |
イングランド | 6 | 0 | 0 | 6 | 1 | 37 | −36 | 0% |
エストニア | 3 | 0 | 1 | 2 | 0 | 3 | −3 | 0% |
フェロー諸島 | 2 | 0 | 0 | 2 | 1 | 7 | −6 | 0% |
フィンランド | 4 | 0 | 0 | 4 | 1 | 18 | −17 | 0% |
ドイツ | 4 | 0 | 0 | 4 | 0 | 34 | −34 | 0% |
ギリシャ | 2 | 0 | 0 | 2 | 0 | 6 | −6 | 0% |
ハンガリー | 4 | 0 | 0 | 4 | 0 | 19 | −19 | 0% |
イスラエル | 2 | 0 | 0 | 2 | 0 | 13 | −13 | 0% |
イタリア | 3 | 0 | 0 | 3 | 0 | 16 | −16 | 0% |
ラトビア | 4 | 0 | 1 | 3 | 1 | 6 | −5 | 0% |
リヒテンシュタイン | 4 | 1 | 1 | 2 | 3 | 4 | -1 | 25% |
リトアニア | 4 | 0 | 0 | 4 | 1 | 9 | −8 | 0% |
ルクセンブルク | 2 | 0 | 0 | 2 | 0 | 6 | -6 | 0% |
マルタ | 1 | 0 | 0 | 1 | 2 | 3 | -1 | 0% |
モルドバ | 8 | 0 | 0 | 8 | 0 | 17 | −17 | 0% |
モンテネグロ | 2 | 0 | 0 | 2 | 0 | 9 | −9 | 0% |
オランダ | 6 | 0 | 0 | 6 | 0 | 39 | −39 | 0% |
北アイルランド | 4 | 0 | 0 | 4 | 0 | 14 | −14 | 0% |
ノルウェー | 4 | 0 | 0 | 4 | 1 | 24 | −23 | 0% |
ポーランド | 8 | 0 | 0 | 8 | 1 | 33 | −32 | 0% |
アイルランド | 2 | 0 | 0 | 2 | 1 | 7 | −6 | 0% |
ルーマニア | 3 | 0 | 0 | 3 | 1 | 10 | −9 | 0% |
ロシア | 3 | 0 | 0 | 3 | 0 | 20 | −20 | 0% |
スコットランド | 7 | 0 | 0 | 7 | 0 | 21 | −21 | 0% |
セルビア | 2 | 0 | 0 | 2 | 0 | 8 | −8 | 0% |
スロバキア | 4 | 0 | 0 | 4 | 1 | 22 | −21 | 0% |
スロベニア | 4 | 0 | 0 | 4 | 0 | 16 | −16 | 0% |
スペイン | 4 | 0 | 0 | 4 | 0 | 26 | −26 | 0% |
スウェーデン | 4 | 0 | 0 | 4 | 0 | 22 | −22 | 0% |
スイス | 4 | 0 | 0 | 4 | 0 | 22 | −22 | 0% |
トルコ | 4 | 0 | 1 | 3 | 1 | 16 | −15 | 0% |
ウクライナ | 2 | 0 | 0 | 2 | 0 | 17 | −17 | 0% |
ウェールズ | 4 | 0 | 0 | 4 | 1 | 16 | −15 | 0% |
通算 | 155 | 1 | 4 | 150 | 23 | 667 | −644 | 0.65% |
記録編集
勝ち点を獲得した試合編集
FIFAランキングの推移編集
FIFAランキングは過去48ヶ月間の国際Aマッチを対象とする。1993年、1999年、2006年、2018年に算出方法が改定されている。各年12月のランキングとポイントを掲載している[31]。
1991年 | 1992年 | 1993年 | 1994年 | 1995年 | 1996年 | 1997年 | 1998年 | 1999年 | 2000年 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
121位(8pt) | 131位(8pt) | 151位(7pt) | 165位(5pt) | 173位(5pt) | 179位(4pt) | 150位(175pt) | 168位(159pt) | ||
2001年 | 2002年 | 2003年 | 2004年 | 2005年 | 2006年 | 2007年 | 2008年 | 2009年 | 2010年 |
158位(211pt) | 160位(199pt) | 162位(216pt) | 164位(221pt) | 155位(238pt) | 194位(11pt) | 197位(6pt) | 201位(0pt) | 203位(0pt) | 203位(0pt) |
2011年 | 2012年 | 2013年 | 2014年 | 2015年 | 2016年 | 2017年 | 2018年 | 2019年 | 2020年 |
206位(0pt) | 207位(0pt) | 207位(0pt) | 179位(55pt) | 198位(22pt) | 202位(17pt) | 204位(11pt) | 211位(854pt) | 209位(824pt) | 210位(810pt) |
2021年 | 2022年 | ||||||||
210位(780pt) | 211位(763pt) |
- 黄色は現行FIFAポイント(2018年 - )
選手と監督編集
2006年1月、サンマリノサッカー連盟はUEFAジュビリーアウォーズ(過去50年間の同国最優秀選手)にマッシモ・ボニーニを選出した[2]。ボニーニはサンマリノ人選手としてUEFAチャンピオンズリーグ決勝に出場した唯一の選手である。彼は1980年代初頭にU-21イタリア代表の試合に出場し、1981年から1988年までユヴェントスFCでプレーしたが、規則変更によってイタリアA代表でプレーすることができず、選手生活晩年の1990年から1995年までサンマリノ代表として19試合に出場した[2][32]。現役引退後はジョルジョ・レオーニ監督の後任としてサンマリノ代表の監督に就任し[2]、1998年にジャンパオロ・マッツァ監督に引き継いだ。マッツァ監督は10年以上もサンマリノ代表を指揮しており、ヨーロッパ各国の代表監督中最長の在任期間を誇る[33]。サンマリノ代表の最多出場記録はダミアーノ・ヴァンヌッチ(68試合)が保持し[34]、2位はシモーネ・バッチョッキ(58試合)である[35]。最多得点記録はアンディ・セルヴァ(8得点)が保持している[36]。
歴代監督編集
- ジュリオ・カザーリ 1986-1990
- ジョルジョ・レオーニ 1990-1996
- マッシモ・ボニーニ 1996-1998
- ジャンパオロ・マッツァ 1998-2013
- ピエンジェロ・マンサロリ 2014-2017
- フランコ・バレラ 2018-
歴代記録編集
- 2016年11月11日現在
通算出場数ランキング編集
順位 | 選手 | 期間 | 出場 | 得点 |
---|---|---|---|---|
1 | アンディ・セルヴァ | 1998- | 73 | 8 |
2 | ダミアーノ・ヴァンヌッチ | 1996-2012 | 68 | 0 |
3 | シモーネ・バッチョッキ | 1998-2013 | 59 | 0 |
4 | アレッサンドロ・デッラ・ヴァッレ | 2002- | 58 | 1 |
5 | ミルコ・ジェンナーリ | 1992-2003 | 48 | 0 |
6 | パオロ・モンターニャ | 1995-2011 | 46 | 0 |
7 | マルコ・マッツァ | 1991-1997 | 45 | 0 |
8 | イヴァン・マッテオーニ | 1990-2003 | 44 | 0 |
9 | カルロ・ヴァレンティーニ | 2002- | 42 | 0 |
10 | フェデリコ・ガスペローニ | 1996-2005 | 41 | 0 |
ルカ・ゴッビ | 1990-2002 | 41 | 0 |
通算得点数ランキング編集
順位 | 選手 | 期間 | 得点 | 出場 |
---|---|---|---|---|
1 | アンディ・セルヴァ | 1998-2016 | 8 | 74 |
2 | マヌエル・マラーニ | 2003- | 2 | 34 |
3 | アレッサンドロ・デッラ・ヴァッレ | 2002- | 1 | 60 |
ニコラ・アルバーニ | 2001-2011 | 1 | 40 | |
ニコラ・バッチョッキ | 1991-2000 | 1 | 33 | |
ニコラ・チャッチ | 2003-2011 | 1 | 16 | |
ピエル・ドメニコ・デッラ・ヴァッレ | 1991-2000 | 1 | 21 | |
ブリアン・ガスペローニ | 1994-2005 | 1 | 28 | |
ダヴィデ・グアルティエーリ | 1993-1999 | 1 | 9 | |
ヴァルデス・パソリーニ | 1990-1996 | 1 | 18 | |
ダニーロ・エセキエル・リナルディ | 2008- | 1 | 25 | |
マッティア・ステファネッリ | 2014- | 1 | 10 | |
マウロ・ヴァレンティーニ | 1991-1999 | 1 | 23 | |
マッテオ・ヴィタイオーリ | 2007- | 1 | 44 |
歴代選手編集
- GK
- フェデリコ・ガスペローニ
- エリア・ベネデッティーニ 2015-
- DF
- MF
- マッシモ・ボニーニ 1990-1995
- FW
- アンディ・セルヴァ 1998-2016
脚注編集
注釈編集
- ^ ヨーロッパにおける2019年コロナウイルス感染症の流行状況を踏まえ、試合は無観客試合で行われた。
出典編集
- ^ “Il Calcio Sammarinese Si Organizza” (Italian). San Marino Football Federation. 2007年9月9日閲覧。
- ^ a b c d “Just rewards for modest man”. UEFA. 2007年10月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年9月9日閲覧。
- ^ “Romania National Team 1990–1999”. RSSSF. 2007年9月9日閲覧。
- ^ “European Championship 1992”. RSSSF. 2010年10月10日閲覧。
- ^ “San Marino Hero Who Humiliated England”. This Is London. 2007年9月9日閲覧。 [リンク切れ]
- ^ “World Cup 1994 qualifications”. RSSSF. 2010年10月10日閲覧。
- ^ “European Championship 1996”. RSSSF. 2010年10月17日閲覧。
- ^ “Faroes prove fearsome foes”. UEFA. 2007年7月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年9月23日閲覧。
- ^ “World Cup 1998 qualifications”. RSSSF. 2010年9月12日閲覧。
- ^ “European Championship 2000”. RSSSF. 2010年9月12日閲覧。
- ^ “Group 4: Latvia long for revenge”. UEFA. 2010年10月10日閲覧。
- ^ “Own goal denies San Marino”. UEFA. 2010年10月10日閲覧。
- ^ “Selva the saviour for San Marino”. UEFA. 2011年1月9日閲覧。
- ^ “World Cup 2006 qualifications”. RSSSF. 2010年10月10日閲覧。
- ^ a b “San Marino 0–13 Germany: Record breakers”. ESPN. 2007年9月9日閲覧。
- ^ “European Championship 2008”. RSSSF. 2010年9月6日閲覧。
- ^ “Big guns fire as Poland cut loose”. FIFA. 2011年1月9日閲覧。
- ^ “World Cup 2010 qualifications”. RSSSF. 2010年10月10日閲覧。
- ^ “San Marino on the end of record Netherlands win”. UEFA. 2011年9月7日閲覧。
- ^ “ケインが前半だけで4得点…イングランド、サンマリノに10発完勝でW杯本戦出場へ”. サッカーキング (2021年11月16日). 2021年12月27日閲覧。
- ^ a b “Does Size Matter?”. Football Supporters Federation. 2008年6月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年9月9日閲覧。 (pdf)
- ^ “Ireland stumble past San Marino”. Irish Times. 2007年10月14日閲覧。
- ^ “San Marino 1–2 Rep of Ireland”. BBC. (2007年2月7日) 2007年10月14日閲覧。
- ^ “FIFA Rankings – San Marino”. FIFA. 2007年10月10日閲覧。
- ^ Various (2006). Power, Corruption and Pies Volume 2. WSC Books. p. 149. ISBN 978-0-9540134-8-6
- ^ “Irish media heap scorn on meagre win in San Marino”. Reuters. (2007年2月8日) 2007年9月22日閲覧。
- ^ “独代表ミュラー、サンマリノとの”格差対決”に不満「プロサッカーではない」”. フットボールチャンネル. (2016年11月14日) 2021年6月26日閲覧。
- ^ “ミュラー、サンマリノからの批判の声に反応…発言が間違って伝えられたと主張”. GOAL.com. (2016年11月16日) 2021年6月26日閲覧。
- ^ “Liechtenstein vs. San Marino”. Union of European Football Associations (2020年10月13日). 2020年11月19日閲覧。
- ^ “San Marino vs. Gibraltar”. Union of European Football Associations (2020年11月14日). 2020年11月19日閲覧。
- ^ サンマリノ代表 FIFAランキング詳細FIFA RANKING.net
- ^ “La scheda di Massimo Bonini” (Italian). La Stampa. (2009年12月10日) 2010年10月17日閲覧。
- ^ Ballinger, Lucy (2006年11月15日). “San Marino boss out to avoid Irish drubbing”. London: Daily Mail 2007年10月7日閲覧。
- ^ “Vannucci, Damiano”. National Football Teams. 2010年10月24日閲覧。
- ^ “Bacciocchi, Simone”. National Football Teams. 2011年8月12日閲覧。
- ^ “Selva, Andy”. National Football Teams. 2011年8月12日閲覧。
外部リンク編集
- サンマリノサッカー連盟
- サンマリノ代表の記録 RSSSF
- サンマリノ代表選手の記録 RSSSF
- 1992年以降の親善試合の記録 サンマリノサッカー連盟(イタリア語)
- 公式戦全試合レポート