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チアゴ・エミリアーノ・ダ・シウバ

ブラジルのサッカー選手
この名前は、ポルトガル語圏の人名慣習に従っています。第一姓(母方の)はエミリアーノ第二姓(父方の)はダ・シウバです。

チアゴ・エミリアーノ・ダ・シウバ(Thiago Emiliano da Silva、1984年9月22日 - )はブラジルリオデジャネイロ出身のサッカー選手リーグ・アンパリ・サンジェルマンFC所属。ブラジル代表。ポジションはディフェンダーミッドフィールダー

チアゴ・シウバ Football pictogram.svg
20180610 FIFA Friendly Match Austria vs. Brazil Thiago Silva 850 1582.jpg
ブラジル代表でのシウバ (2018年)
名前
本名 チアゴ・エミリアーノ・ダ・シウバ
Thiago Emiliano da Silva
ラテン文字 THIAGO SILVA
基本情報
国籍 ブラジルの旗 ブラジル
フランスの旗 フランス
生年月日 (1984-09-22) 1984年9月22日(34歳)
出身地 リオデジャネイロ
身長 183cm
体重 79kg
選手情報
在籍チーム フランスの旗 パリ・サンジェルマンFC
ポジション DF (CB) / MF
背番号 2
利き足 右足
ユース
1998 ブラジルの旗 フルミネンセ
2000-2001 ブラジルの旗 バルセロナ
2001-2002 ブラジルの旗 フルミネンセ
クラブ1
クラブ 出場 (得点)
2002-2003 ブラジルの旗 RSフチボウ 25 (2)
2003-2004 ブラジルの旗 ジュベントゥージ 28 (3)
2004-2005 ポルトガルの旗 ポルトB 14 (5)
2005-2006 ロシアの旗 ディナモ・モスクワ 0 (0)
2006-2008 ブラジルの旗 フルミネンセ 81 (6)
2008-2012 イタリアの旗 ミラン 93 (5)
2012- フランスの旗 パリ・サンジェルマン 159 (9)
代表歴2
2008.2012 ブラジルの旗 ブラジル オリンピックOA 8 (0)
2008- ブラジルの旗 ブラジル 63 (5)
1. 国内リーグ戦に限る。2018年8月17日現在。
2. 2017年6月13日現在。
■テンプレート■ノート ■解説■サッカー選手pj

目次

経歴編集

クラブ編集

若手時代編集

フルミネンセのユースチームで育ったが、初めてプロ契約を結んだのはリオデジャネイロの小クラブRSフチボウポルトガル語版であった。しかし、同じ州内にあるジュベントゥージが彼に目を付け、2004年シーズンに素晴らしいプロデビューイヤーを送った。ジュベントゥージでは主に右ウイングを務め、時には中盤やサイドバックもこなすマルチロールプレーヤーだったが、後にセンターバックにコンバートされた。ここでのプレーは欧州にも名を轟かせるものであり、2004年から2005年にはポルトディナモ・モスクワに在籍したが、いずれの期間も怪我や体調不良によりリーグ戦に出場することはなかった。特にディナモ・モスクワ時代に結核を患った際は、片肺を摘出する恐れがあり、引退も考えたという[1]

フルミネンセ編集

2006年、ユース時代を過ごしたフルミネンセに復帰した。2007年シーズンのブラジル全国選手権は前年の15位から4位に躍進し、コパ・ド・ブラジルでは初優勝を果たした。2008年に出場したコパ・リベルタドーレスでは決勝まで勝ち進んだが、LDUキトにPK戦で敗れ、クラブ初の南米制覇はならなかった。この敗北を、チアゴは「キャリアで最も悔しかった瞬間」に挙げている[1]

ACミラン編集

 
ミラン時代のチアゴ・シウヴァ

2009年1月14日、移籍金1000万ユーロでフルミネンセからイタリアのACミランに移籍した。ミランのEU圏外枠に空きがなかったために公式戦出場は出来なかったが、アレシャンドレ・パトの例と同じようにトップチームに帯同して練習を続けた[2]。1月21日のハノーファー96との親善試合でフル出場してチームデビューした。2009年夏に晴れて試合に出場する権利を得て、8月22日シエーナとの開幕戦にアレッサンドロ・ネスタとのコンビで先発出場してリーグデビューした。UEFAチャンピオンズリーグデビューは9月15日オリンピック・マルセイユ戦で、やはりネスタと組んで先発出場。11月8日のラツィオ戦では移籍後初得点を挙げた。移籍1年目は33試合に出場し2得点を記録。安定感のあるディフェンスでレギュラーを勝ちとると、瞬く間にセリエA有数のセンターバックとなりネスタと同様にミランのディフェンスラインの要となった[1][2]。シーズン終了後にはレアル・マドリードやライバルのインテルなどから獲得のオファーがあったが、ミランに残留した[3]

2010-11シーズンは、ミランの中盤選手に怪我人が続出してしまったため、アンカー(守備的ミッドフィルダー)を務めることもあった。このシーズンも、33試合2897分の出場で警告1度(イエローカード1枚)のみと質の高いプレーでリーグ最少失点を誇ったミラン守備陣を支え、セリエA優勝に貢献。セリエA最優秀DFに贈られる、アルマンド・ピッキ賞の第1回受賞者となった[4]

パリ・サンジェルマン編集

2012年7月14日パリ・サンジェルマンFCへの移籍について合意し、加入後にはキャプテンに就任した [5]。移籍金は4200万ユーロといわれ、DFとしてはマンチェスター・ユナイテッドFCに移籍した際のリオ・ファーディナンドに次ぐ当時史上2番目に高額な移籍金となった [6]。パリ・サンジェルマン会長のナーセル・アル=ヘライフィーは、シウバ到着後に「世界最高のDF」と称賛した [7]

2012年9月18日のUEFAチャンピオンズリーグ 2012-13グループリーグ初戦のFCディナモ・キエフ戦でデビューすると、初得点も記録した。移籍初年度からリーグ・アン4連覇を成し遂げ、特に2014-15シーズン及び2015-16シーズンにはリーグ・アンに加えてクープ・ドゥ・フランスクープ・ドゥ・ラ・リーグトロフェ・デ・シャンピオンと国内4冠を2年連続で達成した。

代表編集

 
ブラジル代表でキャプテンとしてプレーするシウヴァ(2014 FIFAワールドカップチリ戦)

2008年、シンガポールベトナムとの親善試合に向けたブラジル代表に初めて招集された。その後、北京オリンピックにオーバーエイジ枠で出場し、銅メダルを獲得。2008年10月12日の南アフリカW杯予選ベネスエラ戦で代表デビューを果たした[2]2010 FIFAワールドカップのメンバーにも選出されたが、出場機会はなかった。

コパ・アメリカ2011ではレギュラーとして全4試合にフル出場。準々決勝のパラグアイ戦では120分間を0点に抑えたものの、その後のPK戦で2人目のキッカーとして失敗。チームも敗れベスト8での敗退となった[8]

2011年11月14日エジプト戦からキャプテンとしてプレーしている[9]。2012年5月30日のアメリカ戦で代表初得点を挙げた。

2014 FIFAワールドカップでは準々決勝の対コロンビア戦で累積警告により出場停止となり、ネイマールの骨折による離脱とともに準決勝のドイツ戦で歴史的大敗を喫する要因を作ってしまった。

11月に行われるトルコオーストリアとの親善試合でワールドカップ以来の代表復帰を果たしたが、キャプテンの座をネイマールに譲った[10]

2018年FIFAワールドカップロシア大会に出場、グループリーグ第3戦のセルビア戦で2-0とするゴールを決めた。

プレースタイル編集

2000年代終盤から2010年代前半にかけて世界最高のDFの一人であるとされている[11]

カードをもらうことなく華麗なプレーをすることを心がけており[12]カルロス・ガマーラフアンがお手本であるとインタビューで答えている[12][13]。利き足は右足だが、センターバックとして左右どちらの位置でもプレーすることができる[11]。戦術眼、ポジショニング、卓越したスピードを活かしたカバーリング、クリーンにボールを奪取することができる対人守備、危機を敏感に察知しての身体を張ったシュートブロック、空中戦の強さ、攻撃のスイッチを入れる縦パス、局面を打開するロングパスとセンターバックとして必要な要素を数多く取り揃えている[11]

在籍していたACミランのレジェンドパオロ・マルディーニは、チアゴ・シウバを自らの後継者だと言って憚らず[14]、またミランで元同僚であったアレッサンドロ・ネスタも「彼は素晴らしい、世界最強のDFだ。まだ何年もミランは大丈夫だ」と最大級の賛辞を送っている[15]マッシミリアーノ・アッレグリは「間違いなく世界最強のCBで、しかも未だに成熟の途上である」としている[11]

人物編集

  • 妻と共にミラノの街とACミランに愛着を感じており、前述の獲得オファーにも「インテルでプレーすることを考えたことはない」と語っている[3]。引退後は自らの背番号33が永久欠番になることを望んでいる[16]
  • 2019年3月15日、フランス市民権を取得したことを、SNSで報告した[17]

個人成績編集

クラブ編集

2016年6月30日時点
クラブ シーズン 国内リーグ 国内カップ リーグカップ 国際カップ 通算
出場 得点 出場 得点 出場 得点 出場 得点 出場 得点
ジュベントゥージ 2004 28 3 1 0 29 3
通算 28 3 1 0 - - 29 3
ポルト 2004-05 0 0 0 0 0 0 0 0
通算 0 0 0 0 - - 0 0 0 0
ディナモ・モスクワ 2005 0 0 0 0 0 0 0 0
通算 0 0 0 0 - - 0 0 0 0
フルミネンセ 2006 31 0 8 0 4 0 43 0
2007 30 5 12 3 42 8
2008 20 1 12 2 32 3
通算 81 6 20 3 - - 16 2 117 11
ミラン 2009-10 33 2 0 0 7 0 40 2
2010-11 33 1 3 0 6 0 42 1
2011-12 27 2 3 0 7 1 37 3
通算 93 5 6 0 - - 20 1 119 6
PSG 2012-13 22 0 1 0 2 1 9 2 34 3
2013-14 28 3 2 0 4 0 7 0 42 3
2014-15 26 1 4 0 3 0 8 0 40 2
2015-16 30 1 4 0 2 0 39 0 46 1
2016-17 27 3 3 1 3 2 7 0 40 6
通算 106 5 11 0 11 1 33 2 162 9
経歴通算 308 19 37 3 11 1 69 5 427 29

代表編集

2018年6月27日時点[18]


ブラジル代表国際Aマッチ
出場得点
2008 3 0
2009 3 0
2010 6 0
2011 13 0
2012 8 1
2013 12 1
2014 9 1
2015 4 1
2016 1 0
2017 4 1
2018 4 1
通算 67 6

ゴール編集

# 開催年月日 開催地 対戦国 スコア 結果 試合概要
1. 2012年5月30日   ワシントンD.C.   アメリカ合衆国 0-2 1-4 親善試合
2. 2013年9月10日   フォックスボロ   ポルトガル 1-1 3-1 親善試合
3. 2014年7月4日   フォルタレザ   コロンビア 1-0 2-1 2014 FIFAワールドカップ
4. 2015年6月21日   サンティアゴ   ベネズエラ 1-0 2-1 コパ・アメリカ2015
5. 2017年6月13日   メルボルン   オーストラリア 0-2 0-4 親善試合
6. 2018年6月28日   モスクワ   セルビア 0-2 0-2 2018 FIFAワールドカップ

タイトル編集

クラブ編集

 
パリ・サンジェルマンでプレーするシウヴァ
フルミネンセFC
ACミラン
パリ・サンジェルマンFC

代表編集

U-23ブラジル代表
ブラジル代表

個人編集

脚注編集

  1. ^ a b c Livedoorスポーツ (2010年5月11日). “T・シウバ:「結核で引退する恐れがあった」”. 2011年4月15日閲覧。
  2. ^ a b c Livedoorスポーツ (2010年8月2日). “おかえり、チアゴ”. 2011年4月15日閲覧。
  3. ^ a b Livedoorスポーツ (2010年11月26日). “チアゴ・シウバ、ミランへの忠誠誓う”. 2011年4月15日閲覧。
  4. ^ SOCCER KING (2010年5月17日). “ミランのチアゴ・シウヴァがセリエA最優秀DF賞を獲得”. 2011年5月19日閲覧。
  5. ^ Goal.com (2012年7月15日). “PSG、T・シウバ獲得を発表”. 2012年7月15日閲覧。
  6. ^ Goal.com (2012年7月16日). “DFの移籍金、歴代トップ10は?”. 2019年4月20日閲覧。
  7. ^ leparisien.fr (2012年8月24日). “Ligue 1: le PSG présente avec faste Thiago Silva, "meilleur défenseur du monde"”. 2019年4月20日閲覧。
  8. ^ Goal.com (2011年7月18日). “ブラジル 対 パラグアイ リポート”. 2011年8月12日閲覧。
  9. ^ cbf.com.b (2011年11月14日). “Thiago Silva dá aula de como jogar na zaga”. 2012年5月31日閲覧。
  10. ^ ゲキサカ (2014年10月24日). “T・シウバ復帰も主将はネイマール!4戦連続クリーンシートのブラジルが代表メンバー発表”. 2014年10月24日閲覧。
  11. ^ a b c d Goal.com (2011年8月11日). “Goal.com50:チアゴ・シウバ(18位)”. 2011年8月12日閲覧。
  12. ^ a b WORLD SOCCER DIGEST 2011年6月16日号
  13. ^ Goal.com (2009年8月13日). “セリエAデビューを待つチアゴ・シウバ”. 2009年9月4日閲覧。
  14. ^ Goal.com (2009年5月7日). “マルディーニ:「後継者はチアゴ・シウバ」”. 2009年9月14日閲覧。
  15. ^ Livedoorスポーツ (2011年4月14日). “ネスタ:「後継者はラノッキア」だがT・シウバも称賛”. 2011年4月15日閲覧。
  16. ^ la Gazetta dello Sport.it (2011年6月13日). “Thiago Silva ha un sogno "Dopo di me mai più il 33"”. 2011年8月12日閲覧。
  17. ^ ブラジル代表チアゴ・シウヴァ、フランス国籍を取得”. Qoly.jp (2019年3月16日). 2019年3月16日閲覧。
  18. ^ Silva, Thiago”. national-football-teams.com. 2012年2月23日閲覧。
  19. ^ FIFA World Cup Fan Dream Team”. FIFA.com. 2018年7月23日閲覧。

外部リンク編集