淡路市

日本の兵庫県の市

淡路市(あわじし)は、兵庫県南部の淡路島北端から中央部にかけて位置する。島の北側3分の1を占める。明石海峡大橋を通じて神戸市と、明石海峡をはさんで航路で明石市と、市南部は洲本市と隣接しており、神戸都市圏(1.5%都市圏)に含まれる。

あわじし ウィキデータを編集
淡路市
Matsuhonoura(Awaji, Hyogo)-01.jpg
淡路市旗
淡路市章
淡路市旗 淡路市章
2005年4月1日制定
日本の旗 日本
地方 近畿地方
都道府県 兵庫県
市町村コード 28226-0
法人番号 2000020282260 ウィキデータを編集
面積 184.32km2
総人口 41,102[編集]
推計人口、2023年3月1日)
人口密度 223人/km2
隣接自治体 洲本市
(以下、海上で隣接)
神戸市明石市
市の木 山桜
市の花 カーネーション
市の鳥
市民の歌
千鳥
輝く淡路市(2017年制定)
淡路市役所
市長 門康彦
所在地 656-2292
兵庫県淡路市生穂新島8番地
北緯34度26分23秒 東経134度54分54秒 / 北緯34.43975度 東経134.91494度 / 34.43975; 134.91494座標: 北緯34度26分23秒 東経134度54分54秒 / 北緯34.43975度 東経134.91494度 / 34.43975; 134.91494
Awaji City Office 20160416.JPG
地図
市庁舎位置
外部リンク 公式ウェブサイト

淡路市位置図

― 政令指定都市 / ― 市 / ― 町・村

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旧・津名町から引き継いだ1億円の金塊や、兵庫県南部地震阪神・淡路大震災)の震源地である旧・北淡町野島断層、世界最長の吊り橋明石海峡大橋などがある。また百人一首の「来ぬ人をまつほの浦の夕なぎに焼くや藻塩の身もこがれつつ」(藤原定家)の歌は、北端の松帆の浦(松帆崎)が舞台である。

地理編集

北は明石海峡大橋で神戸市(本州)と繋がっており、南は洲本市と接している。大阪湾播磨灘の海に挟まれ、多くの漁港海水浴場がある。市内には大きな河川は無く、瀬戸内海式気候のため温暖で少雨のため農業用ため池が多く存在する。中央部には津名丘陵が走り(最高峰妙見山522m)、全面積の半分以上を山地が占める。市内を流れる川も津名丘陵の山々から流れ出している。1995年1月17日に発生した兵庫県南部地震では旧・北淡町が震源地となり、当市を含む周辺市町村で大きな被害を受けた(阪神・淡路大震災)。また、2013年4月13日に発生した淡路島付近を震源とするM6.3の地震では、最大震度の6弱を観測している。[1]

気象編集

比較的降水量が少なく、温暖な瀬戸内海式気候である[2]

淡路市(郡家、標高5m、1981-2010)の気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最高気温記録 °C°F 20.8
(69.4)
22.0
(71.6)
24.2
(75.6)
28.7
(83.7)
31.4
(88.5)
35.5
(95.9)
36.3
(97.3)
37.1
(98.8)
35.3
(95.5)
30.9
(87.6)
25.2
(77.4)
23.6
(74.5)
37.1
(98.8)
平均最高気温 °C°F 9.3
(48.7)
9.7
(49.5)
12.8
(55)
18.6
(65.5)
23.1
(73.6)
26.4
(79.5)
30.3
(86.5)
31.9
(89.4)
28.3
(82.9)
22.7
(72.9)
17.3
(63.1)
12.1
(53.8)
20.2
(68.4)
日平均気温 °C°F 5.6
(42.1)
5.7
(42.3)
8.4
(47.1)
13.6
(56.5)
18.2
(64.8)
22.2
(72)
26.2
(79.2)
27.4
(81.3)
24.0
(75.2)
18.2
(64.8)
12.9
(55.2)
8.1
(46.6)
15.9
(60.6)
平均最低気温 °C°F 1.5
(34.7)
1.4
(34.5)
3.6
(38.5)
8.4
(47.1)
13.4
(56.1)
18.5
(65.3)
22.9
(73.2)
23.8
(74.8)
20.2
(68.4)
13.8
(56.8)
8.4
(47.1)
3.8
(38.8)
11.7
(53.1)
最低気温記録 °C°F −5.1
(22.8)
−5.2
(22.6)
−3.7
(25.3)
−0.9
(30.4)
3.8
(38.8)
9.4
(48.9)
16.6
(61.9)
16.7
(62.1)
10.0
(50)
3.9
(39)
0.3
(32.5)
−4.3
(24.3)
−5.2
(22.6)
降水量 mm (inch) 33.8
(1.331)
50.2
(1.976)
82.7
(3.256)
89.3
(3.516)
120.9
(4.76)
157.5
(6.201)
115.7
(4.555)
89.2
(3.512)
145.1
(5.713)
101.1
(3.98)
69.1
(2.72)
38.7
(1.524)
1,093.1
(43.035)
平均降水日数 (≥1.0 mm) 5.8 6.2 9.9 9.0 9.4 11.6 9.6 5.9 9.7 8.1 6.2 5.7 97.1
平均月間日照時間 140.9 152.4 180.3 201.4 200.5 163.7 198.8 240.1 173.3 172.2 147.2 141.4 2,110.3
出典:気象庁 (平均値:1981年-2010年、極値:1976年-現在)[3][4]

人口編集

平成22年国勢調査より前回調査からの人口増減をみると、5.32%減の46,465人である。増減率は県下41市町中31位、49行政区域中39位。

 
淡路市と全国の年齢別人口分布(2005年) 淡路市の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 淡路市
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性

淡路市(に相当する地域)の人口の推移
総務省統計局 国勢調査より


隣接している自治体・行政区編集

洲本市への通勤率は10.0%である(平成22年国勢調査)。

大阪湾を挟んで隣接

合併前の各町位置図編集

歴史編集

行政編集

  • 市長: 門康彦(2005年5月8日就任、4期目)

歴代編集

  • 市長職務執行者 : 今津浩(旧・淡路町長)
  • 初代: 門康彦(2005年 〜 現在)

市のシンボル編集

市章・市旗
 
淡路市章
市章は淡路市のイニシャルである「A」を図案化したものであり、明石海峡大橋をイメージしている[2][5]市旗も白地に市章を配したものである。
市歌
2017年平成29年)2月1日に「市民の歌」として「輝く淡路市」が制定されている。作詞は市在住もしくは出身者を対象に公募を実施し、83編の応募作から選定されたもので旋律は歌詞の選定後に市内の音楽関係者を対象とするコンペティションを実施して決定された。
作詞:保田昌彦 補作:槙映二 作曲:大江浩志 編曲:山田恵範

国の施設編集

県の施設編集

政治編集

淡路市議会編集

  • 定数: 18
  • 任期: 2015年8月10日 - 2017年7月31日
  • 議長: 田中孝始(志民の会)

合併当初は旧5町の町議会議員が在任特例により67人が在職となった。2005年7月3日実施の市議会議員選挙によって定数が28人となり、2009年7月5日実施の市議会議員選挙で定数が8人減って20人となった。2013年7月21日(第23回参議院議員通常選挙と同日実施)の市議会議員選挙では定数が2人減って18人になった。

会派構成編集

(2021年3月1日現在[6]

会派名 議員数
淡路クラブ 4
住民目線の会 4
公明党 2
一志会 2
結いの会 2
無会派 3
17

兵庫県議会議員編集

淡路市で1つの選挙区(淡路市選挙区)を有し、定数は1である。洲本市・五色町の合併に伴い2006年2月11日以降、淡路市1市で1つの選挙区となった。

衆議院編集

選挙区 議員名 党派名 当選回数 備考
兵庫県第9区(淡路市、明石市洲本市南あわじ市 西村康稔 自由民主党 6 選挙区

経済編集

第一次産業編集

  • 農業(米、玉葱、カーネーション、びわ、みかん、いちじく等)、畜産業(淡路牛
  • 漁業、水産業(鯛、タコ、カレイ、太刀魚、鱧、わかめ、海苔等)

第二次産業編集

 
東洋合成工業淡路工場の建設途中風景

第三次産業編集

 
イオン淡路店から志筑地区市街地を望む

姉妹都市・提携都市編集

国内編集

海外編集

地域編集

教育編集

大学院編集

大学編集

専修学校編集

高等学校編集

中学校編集

  • 淡路市立一宮中学校
  • 淡路市立岩屋中学校
  • 淡路市立北淡中学校

小学校編集

学校教育以外の施設編集

保育所編集
  • 育波保育所
  • 生穂保育所
  • 一宮認定こども園
  • 岩屋認定こども園
  • 大町保育園
  • 仮屋保育所
  • 多賀保育所
  • 浦保育所
  • 釜口保育所
  • 北淡認定こども園
  • 志筑保育園
  • 認定こども園恵泉保育園
  • 佐野保育園
兵庫県条例に基づく教育研究機関編集

医療機関編集

 
聖隷淡路病院外観

マスメディア編集

交通編集

鉄道編集

市内には鉄道は通っていない。JTB時刻表には、津名港バス停[8] が中心駅(中央駅)として記載されている[9]

バス編集

高速バス編集

太字は市内の高速バスのりば

路線バス編集

  • 淡路交通が津名港以南を運行。縦貫線の1路線が市内を走っている。
  • 本四海峡バスが鮎原線を運行。
  • 岩屋地区で岩屋コミバス「らくらく号」が2009年10月1日より運行している。
  • 淡路市生活観光バス路線「あわ神あわ姫バス」が市北部で2013年10月1日より、市南部で2019年10月1日より運行している。
  • 山田地区で山田デマンド交通「ハピバス山田号」が運行されている。
  • 興隆寺地区で「興隆寺地域マイカーボランティア交通(興隆寺おでかけ号)」が運行されている。

道路編集

 
神戸淡路鳴門自動車道
上空から見た淡路サービスエリア付近の様子。海側に岩屋港などを見る
 
兵庫県道31号福良江井岩屋線(野島驫木にて)

高速道路編集

一般国道編集

県道編集

主要地方道

一般県道

船舶編集

地方港湾編集

漁港編集

  • 仮屋漁港
  • 富島漁港 - 漁港であるが、2008年まで明石港との旅客航路が運航されていた。
  • 浅野漁港
  • 育波漁港
  • 尾崎漁港
  • 釜口漁港
  • 岩屋漁港
  • 野島漁港
  • 桃川漁港

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事編集

 
国営明石海峡公園
 
絵島
 
野島断層
 
江崎灯台
 
平和観音寺
 
兵庫県立淡路夢舞台温室あわじグリーン館
 
大石可久也美術館
 
道の駅あわじ
 
岩上神社の磐座

史跡・寺社編集

博物館・資料館など編集

文化施設・運動施設など編集

公園編集

海水浴場編集

  • 岩屋海水浴場
  • 浦県民サンビーチ
  • 東浦グリーンビーチ
  • 北淡県民サンビーチ
  • 北淡室津ビーチ
  • 尾崎海水浴場
  • 多賀の浜海水浴場
  • 江井海水浴場

その他編集

出身人物編集

ゆかりの人物編集

淡路市が舞台となった小説・映画・テレビドラマ編集

映画編集

脚注編集

  1. ^ “兵庫・淡路市で震度6弱 余震に注意を”. NHKニュース (日本放送協会). (2013年4月13日). オリジナルの2013年4月13日時点におけるアーカイブ。. https://megalodon.jp/2013-0413-0715-00/www3.nhk.or.jp/news/html/20130413/t10013887681000.html 2013年4月13日閲覧。 
  2. ^ a b c 図典 日本の市町村章 p158
  3. ^ 平年値(年・月ごとの値)”. 気象庁. 2021年1月2日閲覧。
  4. ^ 観測史上1~10位の値(年間を通じての値)”. 気象庁. 2021年1月2日閲覧。
  5. ^ 淡路市の概要”. 淡路市. 2013年1月22日閲覧。
  6. ^ 淡路市議会 会派別名簿”. 2021年6月3日閲覧。
  7. ^ 2018年4月1日より生穂小学校から校名変更 平成30年度 公立学校新設・廃止等一覧
  8. ^ かつての津名港ターミナルビルで、船舶の客扱いが終了してからは路線バス高速バスのターミナルとして活用。
  9. ^ 時刻表によっては鉄道のない市であっても、中心部の停留所や主要なバスターミナルを、その自治体を代表する駅として表示していることがある。中央駅#日本
  10. ^ 淡路市が「1億円金塊」返還、相場高騰でレンタル料重く”. 読売新聞 (2010年5月15日). 2010年5月15日閲覧。
参考文献
  • 小学館辞典編集部 編 『図典 日本の市町村章』(初版第1刷)小学館、2007年1月10日。ISBN 4095263113 

外部リンク編集