臨場 (テレビドラマ)
『臨場』(りんじょう)は、横山秀夫の『臨場』を原作とし、テレビ朝日によって製作された日本の実写映像化作品シリーズ。主演は内野聖陽。
臨場 | |
---|---|
ジャンル | 刑事ドラマ |
原作 | 横山秀夫 |
脚本 | 坂田義和 他 |
監督 | 橋本一 他 |
出演者 |
内野聖陽 松下由樹 渡辺大 隆大介 平山浩行(続章) 伊藤裕子 小林勝也 高嶋政伸 |
製作 | |
プロデューサー |
佐藤凉一(第一章 - ) 目黒正之(第一章 - ) 横塚孝弘(第一章 - ) |
制作 |
テレビ朝日 東映 |
放送 | |
音声形式 | ステレオ放送 |
放送国・地域 | 日本 |
第一章 | |
エンディング | 吉川清之作曲 |
放送期間 | 2009年4月15日 - 6月24日 |
放送時間 | 水曜 21:00 - 21:54 |
放送枠 | 水曜21時 |
放送分 | 54分 |
回数 | 10 |
続章 | |
エンディング | 平原綾香「威風堂々」 |
放送期間 | 2010年4月7日 - 6月23日 |
放送時間 | 水曜 21:00 - 21:54 |
放送枠 | 水曜21時 |
放送分 | 54分 |
回数 | 11 |
特記事項: 2009年6月10日は、2010 FIFAワールドカップ・アジア最終予選・日本×カタール戦中継のため休止。 第1シリーズ第9話は、2010 FIFAワールドカップ・アジア地区最終予選・オーストラリア×日本戦中継のため、30分遅延の21:30 - 22:24に放送された。 2010年5月5日は、『そうだったのか!池上彰の学べるニュース』3時間SP放送のため休止。 |
第一章[1]は、2009年4月15日から6月24日まで毎週水曜日21:00 - 21:54に、テレビ朝日系「水曜21時」枠で放送された。当初は単発シリーズの予定だったが、大好評だったため続章の制作[2][3]が決定した。2010年4月7日から6月23日まで放送された続章は、単行本未収録の作品と原作をベースにしたオリジナル脚本で製作されている。また、続章では同ドラマ枠の作品では初めて、映画フィルム調の画質にした映像が全編で使われている[注 1]。尚、第一章のクランクインに先立ち警察監修を務めた飯田裕久の指導の下、死体役の俳優を仕込んだ第1話のセットを使った模擬検視が4時間にわたって行われた。
続章の平均視聴率17.6%[4]は2010年の民放の連続ドラマとしてはトップとなった。また、2010年の連続ドラマでは、NHKも含めて唯一、全放送回が16%以上を記録した。
第一章のキャッチコピーは「お前の人生、根こそぎ拾ってやる」。
続章のキャッチコピーは「あの「臨場」が、倉石が帰ってくる」。
2012年6月30日には映画『臨場 劇場版』(配給・東映)も公開した。
第一章第2話については、ゲスト女優小嶺麗奈が問題を起こした為、再放送の目処は立っていない。
キャスト
編集警視庁刑事部鑑識課 倉石班
編集- 倉石義男〈45 → 46〉
- 演 - 内野聖陽
- 検視官で、倉石班班長。階級は警視。
- 17年前の通り魔事件により妻の雪絵を亡くしている。雪絵の死後は彼女の趣味を受け継ぎ、自宅やデスクで多くの植物や花を育てている。また、家庭菜園で採れた朝摘みの野菜を現場に持ち込んだり、矢野間文や「かくれんぼ」に差し入れしている。さらに続章では2匹の金魚[注 2]の面倒を見ている。
- 歯に衣着せぬ言葉で上司にも平気で盾を突き、組織には馴染まぬ性格だが、死体の目利きにかけては他の追随を許さない敏腕検視官である。検視に関しては『死者の人生を、根こそぎ拾ってやる』ことを信条とする。同僚の小坂・一ノ瀬・永嶋にも検視官の心得として事ある毎に言っており、根こそぎ拾うことを私情で拒んだり、まだ拾いきれていなかったりする同僚を厳しく叱責することもしばしばある。見立てには絶対的な自信を持っており、捜査一課の意見が自分と異なると「俺のとは、違うなあ」と言って意見を否定する。それゆえに態度はやや傲慢。ただ、第一章第8話では小坂のためにわざと見立てを外すこともある。
- 口癖は『拾えるものは、根こそぎ拾ってやれ』。
- 捜査一課管理官・立原真澄とは、警察学校からの同期。
- 小坂留美〈38 → 39〉
- 演 - 松下由樹
- 経歴:警視庁刑事部鑑識課 検視補助官
- → 警視庁刑事部鑑識課 検視官心得
- 階級:巡査部長 → 警部補
- 本作のヒロイン。検視補助官時代は検視官専用車の運転手を務めていた。鑑識課に配属される前は交通機動隊の白バイ隊員だった。鑑識課へ配属されてからは倉石を尊敬し、彼のような検視官を目指している。そのためには体力を付けることが必要と思い込んでダンベルで身体を鍛えていて、一ノ瀬に「間違っている」と指摘されている。
- 一ノ瀬の異動に伴い、続章第6話で検視官心得(警部補)に昇進し、検視補助官として新たに配属された永嶋の教育係も務める。
- 永嶋武文〈31〉
- 演 - 平山浩行(続章第3話 - )
- 経歴:警視庁世田谷南警察署地域課(続章第3話)
- → 警視庁刑事部鑑識課 検視補助官(続章第6話 - )
- 巡査長。小学生の時に母親を病気で亡くし、大学教授だった父親・善三は16年前に殺害されている[注 3]。
- 10代の頃は有名なチーマーだったが、父を殺した犯人を逮捕するべく警察官になる。その後、『改心組』[注 4]と揶揄され、様々な部署を転々とするうちに事件は時効を迎え、仕事に対する情熱も失いかけてしまう。続章第3話の時点では交番勤務であり、事件現場である内田家に世田谷南署の警官として出動するのみの登場であったが、続章第6話で現状を知った倉石の独断により一ノ瀬の代わりとして鑑識課に引き抜かれる。鑑識課着任後は、小坂に代わって検視官専用車の運転手を務める。
- 神山
- 演 - 上川路啓志
- 微物採集係。
- 矢木
- 演 - 八巻博史[5]
- ライト係。
- 尾形
- 演 - おのさなえ[6]
- 検視官付きカメラマン。
警視庁刑事部捜査一課
編集- 一ノ瀬和之〈32 → 33〉
- 演 - 渡辺大
- 経歴:警視庁東上野警察署刑事課強行犯捜査係
- → 警視庁刑事部鑑識課 検視官心得(第一章第1話 - 続章第5話)
- → 警視庁刑事部捜査一課 刑事(続章第5話 - )
- 階級は警部補。一流大学卒の準キャリアで同年代の警官のなかでは出世が早く、初登場時は検視官心得として赴任してから半年という設定だった。立原に将来を見込まれて鑑識課に配属される前は、警視庁東上野警察署刑事課強行犯捜査係[注 5]捜査係に所属していた(階級は巡査部長。第一章第2話で登場する名刺から判明している)。それゆえか、立原を尊敬する一方で、彼とは対照的な倉石に反抗することが多い。鑑識課は腰かけで長居するつもりがなかったが、倉石と関わることによって徐々に人間的に変化が生じていく。続章では立原からの誘いを受け、続章第5話で捜査一課に異動する。
- 坂東治久〈52 → 53〉
- 演 - 隆大介
- 主任刑事。階級は警部補。立原の部下。
- 倉石の横柄な言動に立腹したり、時には上司である立原にすら怒りを剥き出しにするなど、非常に激昂し易い性格の持ち主。一ノ瀬の捜査一課着任後は彼の教育係となっている。捜査会議の時は眼鏡をかけている。
- 江川康平〈31 → 32〉
- 演 - 辻谷嘉真
- 刑事。立原の部下。激昂した坂東の抑え役。
- 秋田
- 演 - 石原茂史[7][8]
- 刑事。
- 馬場
- 演 - 櫻井麻樹[8]
- 刑事。
- 千原
- 演 - 津阪雄一[9]
- 刑事。
- 立原真澄〈45 → 46〉
- 演 - 高嶋政伸
- 管理官。階級は警視。
- 同期の倉石とは捜査方針を巡って頻繁に対立するが、お互いの実力は認め合っている。
- 18年前、雪絵が殺害された通り魔事件の捜査で陣頭指揮を執っていたが、小松崎から昇任の推薦を受け、試験を優先させるために途中で捜査から外れる。倉石に犯人の逮捕を誓いながらも、その後に事件が時効を迎え、事件を解決することができなかったことから、倉石に対し負い目を感じている[注 6]。続章では上司の五代と倉石の板ばさみになることもあるが、時には倉石の見立てを信じ、五代に意見している。
警視庁
編集- 小松崎周一〈60〉
- 演 - 伊武雅刀(第一章第1話 - 第9話)(幼少期:安藤健悟〈第一章第9話〉)
- 警視庁刑事部長。階級は警視監。
- 3歳の時に小松崎家の養子となる。毎日のように本庁の食堂で食べているカレーライスが大好物だが、それは幼い頃に生き別れた実母・安田明代との唯一の思い出につながるものだった。第一章第9話で定年を迎え、退官する。
- 五代恵一〈50〉
- 演 - 益岡徹(続章第1話 - )
- 警視庁刑事部長。小松崎の後任の警視監。
- 城南大学第28期卒業生で、大学3年の時に父親を亡くしている(続章第9話より)。警察組織の面子と体裁を第一に重んじており、私情にとらわれる事を嫌い、事件の真相よりも事件の早期解決を急がせる傾向がある。自ら事件現場に赴き、初動捜査の指揮を執ることもある。問題ばかり起こす倉石に「一度でも見立て違いをしたら切る」、更には「(改心組の)永嶋が何か問題を起こした時は責任を取ってもらう」と伝えている。庁舎内の理髪店で頻繁に髭を剃らせており、その最中に立原や倉石の報告を聞くことが多い。
- 福園盛人
- 演 - 草川祐馬(第一章第2話・第9話 / 続章第6話)
- 経歴:警視庁三鷹南警察署(第一章第2話)
- → 警視庁青梅中央警察署(第一章第9話)
- → 警視庁府中南警察署(続章第6話)
- 刑事。倉石を尊敬しており、丸々としていることから"フク"と呼ばれ、可愛がられている。永嶋が検視補助官として異動した際は「永嶋が異動するくらいなら自分が(倉石のもとに異動したかった)」と落ち込んでいた。
- 谷本正博
- 演 - 螢雪次朗(続章第1話・第2話・第10話・最終話)
- 北赤羽警察署地域課。警部補。赤羽第二交番所長。倉石の師匠であり、「根こそぎ拾う」というモットーを教えた張本人。娘の絵梨華と過ごすため鑑識から地域課の交番勤務に異動するが、絵梨華の万引きの件で殺人を犯した奥寺宣彦を庇うために自分の犯行に見せかけて現場を偽装し、公園の遊具の中で自殺した[注 7]。最終話で幻影となって倉石の前に現れ、感謝の言葉を言った後に消えた。
警察関係者の親族
編集- 早坂真里子〈38 → 39〉
- 演 - 伊藤裕子[10]
- 倉石義男の義妹(雪絵の妹)。バー「かくれんぼ」のママ。
- 倉石雪絵
- 演 - 京野ことみ
- 倉石義男の亡妻。ガーデニングが趣味。17年前に心の闇を抱えていた通り魔の寺島省吾に射殺される[注 8]。
- 安田明代
- 演 - 佐々木すみ江(第一章第9話)(若き日:辻内南季〈第一章第9話〉)
- 小松崎周一の幼い頃に生き別れた実母。老人施設の入所者。
- 10年前から小松崎に毎年年賀状を送っていたが、前年の8月から認知症を患い送れなくなる。ある日犯人が落とした凶器を拾ったことがきっかけで警察から話を聞かれるが、それからほどなくして溺死体となって発見される[注 9]。
- 谷本絵梨華
- 演 - 金澤美穂(続章第1話・第2話・第10話・最終話)
- 谷本正博の娘。いわゆるギャル。父に反抗し、ろくに学校にも行かず夜中に友人と遊びまわっていたが、父の自殺が絡んだ事件の際に小坂や倉石の一喝で改心し、学校に通うようになる。その後、知り合いの皆川美咲が自殺した件で倉石を訪ねる。
- 内藤佳苗
- 演 - 水木薫(続章第1話・第2話)
- 谷本正博の妹。反抗的な姪の絵梨華に手を焼く。
- 永嶋善三
- 演 - 並樹史朗(続章第10話・最終話)
- 永嶋武文の父。日東大学の元教授。16年前に家に侵入した皆川修二と大庭純一に刺殺される。
新日新聞記者クラブ
編集- 花園愛〈26〉
- 演 - 金子さやか(第一章)
- 新日新聞社会部の契約社員で、警視庁詰め記者。普段は色気で倉石に情報と聞き出そうとしたり、おどけた口調で話すなど言動は軽いが、一方では新聞記者として仕事に前向きに取り組んだりと根は真面目である。最終話では本社への異動が決まる。
- 赤塚渉〈47〉
- 演 - 橋爪淳(第一章第1話 - 第4話)
- 新日新聞社会部デスクで、警視庁詰めキャップ。家族は妻・麻美と息子・和夫。第一章第4話では自身と家庭を滅茶苦茶にしたとして恨んでいた大信田加奈子を殺害するが、結局は倉石に犯行を暴かれたことで逮捕される。
その他
編集- 西田守〈60 → 61〉
- 演 - 小林勝也
- 城南医科大学法医学教室 教授。バー「かくれんぼ」がお気に入りで、倉石とは気が合う。
- 矢野間文〈58〉
- 演 - 松金よね子(第一章)
- クリーニング店「勉強堂」の店主。警視庁も顧客で、そこで仕入れた情報を倉石に話すこともしばしばある。マッサージが上手。
ゲスト
編集第一章(2009年)
編集- 第1話「鉢植えの女」
- 第2話「赤い名刺」
- 第3話「真夜中の調書」
- 第4話「眼前の密室」
- 第5話「Mの殺人」
- 第6話「罪つくり」
- 第7話「ユズリハの家」
- 第8話「黒星」
- 第9話「餞〜はなむけ」
- 最終話「十七年蝉」
続章(2010年)
編集- 第1話「封印・前編」、第2話「封印・後編」
-
- 奥寺宣彦(北赤羽警察署赤羽第二交番 警察官・谷本正博の同僚) - 鈴木浩介
- 沢木俊也(スーパー「ユニディ」警備員) - 反田孝幸
- 松田佐保子(スーパー「ユニディ」警備員) - 名越志保
- 相沢(刑事) - 山下裕子
- 柏木(北赤羽警察署赤羽第二交番 警察官・谷本正博の同僚) - 沢井正棋
- 戸張玲子(戸張の元妻) - 辺見えみり(第1話のみ)
- 戸張慎二(会社員) - 松田洋治(第1話のみ)
- 長谷川隆志(元自転車競技のオリンピック候補) - 平山祐介[30](第1話のみ)
- 堀田(刑事) - 内野智(第1話のみ)
- 山岡紀美代(長谷川の元妻) - 押元奈緒子(第1話のみ)
- 戸張大樹(戸張と玲子の息子・2年前に長谷川が起こした自転車の人身事故で死亡) - 伊藤悠翔[31](第1話のみ)
- 第3話「未来の花」
- 第4話「似顔絵」
- 第5話「カウントダウン」
- 第6話「濡れ衣」
- 第7話「声」
- 第8話「証言」
- 第9話「傘」
- 第10話「最終章・渾身〜前編」、最終話「最終章・渾身〜後編」
スタッフ
編集放送日程
編集第一章
編集- 2009年4月15日 - 6月24日、全10話。
各話 | 放送日 | サブタイトル | 原作 | 脚本 | 監督 | 視聴率 |
---|---|---|---|---|---|---|
第1話 | 2009年4月15日 | 鉢植えの女 | 「鉢植えの女」 | 坂田義和 | 橋本一 | 14.1% |
第2話 | 4月22日 | 赤い名刺 | 「赤い名刺」 | 佐伯俊道 | 14.5% | |
第3話 | 4月29日 | 真夜中の調書 | 「真夜中の調書」 | 尾西兼一 | 猪原達三 | 12.8% |
第4話 | 5月 | 6日眼前の密室 | 「眼前の密室」 | 岩下悠子 | 14.4% | |
第5話 | 5月13日 | Mの殺人 | 「黒星」 (前半部) |
坂田義和 | 伊藤寿浩 | 15.2% |
第6話 | 5月20日 | 罪つくり | 「罪つくり」 | 吉本昌弘 | 14.6% | |
第7話 | 5月27日 | ユズリハの家 | 「黒星」 (後半部) |
佐伯俊道 | 猪原達三 | 14.5%[43] |
第8話 | 6月 | 3日黒星 | 「黒星」 (中盤部) |
尾西兼一 | 15.6% | |
第9話 | 6月17日 | 餞〜はなむけ | 「餞」 | 坂田義和 | 橋本一 | 13.8% |
最終話 | 6月24日 | 十七年蝉 | オリジナル[注 12] | 佐伯俊道 | 15.3%[44] | |
平均視聴率 14.5%[45](視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯) |
続章
編集- 2010年4月7日 - 6月23日、全11話。
各話 | 放送日 | サブタイトル | 原作 | 脚本 | 監督 | 視聴率 |
---|---|---|---|---|---|---|
第1話 | 2010年4月 | 7日封印・前編 | オリジナル | 坂田義和 | 橋本一 | 17.9%[46] |
第2話 | 4月14日 | 封印・後編 | 18.6% | |||
第3話 | 4月21日 | 未来の花 | 「未来の花」[注 13] | 尾西兼一 | 藤岡浩二郎 | 16.7%[47] |
第4話 | 4月28日 | 似顔絵 | オリジナル | 佐伯俊道 | 16.9%[48] | |
第5話 | 5月12日 | カウントダウン | 「カウント・ダウン」 | 尾西兼一 | 橋本一 | 18.6% |
第6話 | 5月19日 | 濡れ衣 | オリジナル | 坂田義和 | 17.0% | |
第7話 | 5月26日 | 声 | 「声」 | 尾西兼一 | 石川一郎 | 18.6% |
第8話 | 6月 | 2日証言 | オリジナル | 吉本昌弘 | 17.2% | |
第9話 | 6月 | 9日傘 | 尾西兼一 | 藤岡浩二郎 | 16.2% | |
第10話 | 6月16日 | 最終章・渾身〜前編 | 坂田義和 | 橋本一 | 18.6% | |
最終話 | 6月23日 | 最終章・渾身〜後編 | 17.0% | |||
平均視聴率 17.6%[4](視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯) |
映画
編集臨場 劇場版 | |
---|---|
監督 | 橋本一 |
脚本 | 尾西兼一 |
原作 | 横山秀夫 |
出演者 | 内野聖陽 |
音楽 | 吉川清之 |
撮影 | 栢野直樹 |
編集 | 北澤良雄 |
製作会社 | 「臨場 劇場版」製作委員会 |
配給 | 東映 |
公開 | 2012年6月30日 |
上映時間 | 129分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
興行収入 | 7億3000万円[49] |
『臨場 劇場版』(りんじょう げきじょうばん)は、2012年6月30日公開[50]のテレビドラマの劇場版。テレビドラマのキャストが引き続き出演。水曜21時台の刑事ドラマの映画化は『はぐれ刑事純情派』『相棒』に次いで3作品目で、映画本数では5本目となる。
クランクイン前には再度、倉科孝靖の指導による模擬検視が行われた。
キャッチコピーは「まだ、根こそぎ拾えてねぇ。想いを拾い尽くさない限り、終われない。」「物言わぬ、死者の声を聞く それが彼の使命」。
2012年6月10日に大阪・ミナミの路上で男女2人が刺殺された通り魔事件の影響を受け、予告編から通り魔殺人のシーンを削除するなどの配慮がされた[51]。
全国254スクリーンで公開され、2012年6月30日、7月1日の初日2日間で興収1億4,553万7,900円、動員13万4,909人になり映画観客動員ランキング(興行通信社調べ)で初登場第3位となっている[52][53]。
キャスト(映画)
編集- 警視庁刑事部鑑識課 倉石班
- 警視庁刑事部
- 神奈川県警察
- 通り魔事件の関係者
- 警察関係者の家族
- その他
スタッフ(映画)
編集- 監督 - 橋本一
- 原作 - 横山秀夫
- 製作 - 桑田潔、白倉伸一郎、木下直哉、小崎宏、山本晋也、細野義朗、高橋基陽、樋泉実、菊地誠一、中井靖治、古田栄昭、岩本孝一、笹栗哲朗
- プロデューサー - 佐藤凉一、目黒正之、横塚孝弘、八木征志、越智貞夫
- 企画 - 大川武宏、香月純一
- 脚本 - 尾西兼一
- 撮影 - 栢野直樹(J.S.C)
- 照明 - 大久保武志
- 美術 - 横山豊
- 録音 - 田村智昭
- 編集 - 北澤良雄
- 音楽 - 吉川清之
- イメージソング - スキマスイッチ「ラストシーン」(アリオラジャパン)
- 音楽プロデューサー - 吉川清之、津島玄一
- 音響効果 - 橋本正明
- 装飾 - 山本信毅
- スクリプター - 山内薫
- スチール - 奈良則孝
- 製作統括 - 平城隆司、鈴木武幸
- 助監督 - 山田敏久
- 制作担当 - 小林孝弘
- ラインプロデューサー - 磯崎憲一
- 刑事警察監修 - 飯田裕久、倉科孝靖
- 法医学監修 - 佐藤喜宣(杏林大学医学部法医学教室)
- 製作 - 「臨場 劇場版」製作委員会(テレビ朝日、東映、木下グループ、博報堂DYメディアパートナーズ、朝日放送、スターダストピクチャーズ、光文社、北海道テレビ放送、長野朝日放送、静岡朝日テレビ、北陸朝日放送、メ〜テレ、九州朝日放送)
- 制作プロダクション - 東映東京撮影所、東映テレビ・プロダクション
- 配給 - 東映
テレビ放送
編集回数 | テレビ局 | 番組名(放送枠名) | 放送日 | 放送時間 | 放送分数 | 視聴率 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | テレビ朝日 | 日曜エンタ・日曜洋画劇場 | 2013年6月9日 | 21:00 - 23:10 | 130分 | 17.9% |
2 | 2014年2月23日 | 14.2% | ||||
3 | 2015年2月8日 | 14.6% | ||||
4 | 2017年1月15日 | 9.8% | ||||
5 | 日曜プライム | 2020年1月26日 | 21:00 - 23:05 | 125分 | 9.6% |
- 視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯・リアルタイム。
映像ソフト化
編集- 2009年11月21日に第1シリーズ全10話を収録した「臨場 DVD-BOX」が東映ビデオより発売された。
- 2010年10月21日に第2シリーズ全11話を収録した「臨場 続章 DVD-BOX」が東映ビデオより発売された。
- 2012年12月7日に劇場版を収録した「臨場 劇場版 DVD」が東映ビデオより発売された。
脚注
編集注釈
編集- ^ 2020年11月現在、同枠のドラマで全編映画フィルム調の画質にした映像を使った作品は、本作が唯一である。
- ^ 1匹は続章第2話で、倉石がかつての上司だった谷本正博の娘・絵梨華に買い与え、その後彼女から譲り受けた。もう1匹は続章第7話の被害者・斎田梨緒が飼っていたものを引き取った。
- ^ 続章最終話で事件の真相が明らかとなった。また、この事件は倉石が検視官心得として初めて臨場し、根こそぎ拾えなかった唯一の事件であり、続章第1話で死亡した谷本正博も鑑識課員として臨場していた。
- ^ 犯罪者から改心して警察官になった者を指す差別用語の類。前科者と似た言葉ではあるが、逮捕歴や刑務所での服役経験が無いという点で異なる。
- ^ 殺人や強盗、誘拐などの凶悪犯罪を担当する係。
- ^ この事件は第一章最終話で、17年の時を経て真相が明らかになった。
- ^ 当初、拳銃や警笛、警章ボタンが奪われた状態で発見されるが、後に拳銃は殺人を犯した戸張玲子に奪われたことや警笛は現場を偽装する際に外して置いたこと、警章ボタンは若者を注意して争いになった時に外れて落ちたことが明らかになる。また、周囲は他殺と判断したが、倉石は警棒が抜かれていないのを見て「暴漢に襲撃されたのであれば、警棒を抜くはず」と異議を唱えて自殺と判断し、後に末期癌で余命3か月であることが判明したことで最初は病を苦にした自殺であると断定されていた。
- ^ 最終話で寺島は罪を告白した後に自殺する。
- ^ 当初は殺人の疑いもあったが、事件性は無しとされた。また、小松崎は「自分が会いに来なかったため絶望して自殺した」と判断するが、倉石は「ただの事故」と断定した。
- ^ a b 第一章第2話ではバーのピアニスト役で出演(さて、「臨場」旅立ちです。:アシスタント募集しようかな。 - 吉川清之のブログ「映像音楽作家はアーティストになれるのか?」2009年4月7日より)。
- ^ 吉本は『ゴンゾウ 伝説の刑事』でも内野と共演(内野の部下役としてレギュラー出演)しており、本話中でそれを匂わせる内野のお遊び的な台詞が存在する。
- ^ 小説にも『十七年蝉』というタイトルの作品があるが、内容は無関係。
- ^ 原作とドラマでは、結末が異なる。
出典
編集- ^ “内野聖陽、連ドラ初の役どころに「なめんじゃねぇ」と感情移入”. ORICON STYLE (2009年4月9日). 2015年12月12日閲覧。
- ^ “内野聖陽、きゅうり片手に“肉体とユーモア”注入を宣言 〜ドラマ『臨場』第2弾会見”. ORICON STYLE (2010年4月4日). 2015年12月12日閲覧。
- ^ “ドラマ「臨場」の第2弾がスタート!内野聖陽がうっとうしい男を熱演!?”. Smartザテレビジョン (2010年4月7日). 2015年4月30日閲覧。
- ^ a b “映画『臨場』衝撃の長編予告動画解禁 柄本佑が無差別通り魔を怪演”. ORICON STYLE (2012年5月26日). 2015年12月12日閲覧。
- ^ 臨場スタート - 八巻博史ブログ 2010年4月7日
- ^ a b 『臨場 劇場版』撮影にて - おのさなえブログ 2012年1月13日
- ^ ラストスパート - 櫻井麻樹ブログ 2010年5月25日
- ^ a b 縁 - 櫻井麻樹ブログ 2010年7月28日
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- ^ 明日!公開!だぁー! - 道井良樹ブログ 2012年6月29日
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外部リンク
編集- テレビドラマ
- 映画
テレビ朝日系 水曜21時枠刑事ドラマ | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
相棒(season7)
(2008年10月22日 - 2009年3月18日) |
臨場(第一章)
(2009年4月15日 - 6月24日) |
新・警視庁捜査一課9係(season1)
(2009年7月1日 - 9月16日) |
相棒(season8)
(2009年10月14日 - 2010年3月10日) |
臨場(続章)
(2010年4月7日 - 6月23日) |
新・警視庁捜査一課9係(season2)
(2010年6月30日 - 9月15日) |