中島 ひろ子(なかじま ひろこ、1971年2月10日 - )は、日本の女優

なかじま ひろこ
中島 ひろ子
生年月日 (1971-02-10) 1971年2月10日(53歳)
出生地 日本の旗 日本 東京都
身長 160 cm
血液型 O型[1]
職業 女優
ジャンル 映画テレビドラマ
活動期間 1989年[2] -
配偶者 なし(離婚歴あり)
事務所 エム・アール (PDF)
公式サイト 公式プロフィール (PDF)
主な作品
映画
櫻の園
テレビドラマ

すずらん
新・いのちの現場から
半沢直樹
過保護のカホコ
 
受賞
日本アカデミー賞
新人俳優賞
第14回櫻の園
その他の賞
ヨコハマ映画祭
新人俳優賞
第12回『櫻の園』
高崎映画祭
最優秀新人賞
第5回『櫻の園』
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東京都出身で、小学生時代に神奈川県大磯町に転居[3]エム・アール所属。

来歴 編集

17歳の時に『オルゴール』(1989年公開)でデビュー[4]

1990年の『櫻の園』に主演して第14回日本アカデミー賞新人俳優賞など、各映画賞を受賞して脚光を浴びる[5]

以降、1994年の主演ドラマ『』(NHK)が第31回ギャラクシー賞・テレビ部門大賞を受賞したり、1997年頃から土曜ワイド劇場(テレビ朝日系)などの2時間ドラマなどに出演[3]。この他映画テレビドラマナレーションCMなどどんな役をも見事に演じる実力派女優として多方面で活躍する[6][3]

私生活では2004年頃(33歳)に結婚した[7]が、2012年に離婚[8]。離婚理由について「母性が強く相手にいろいろと尽くしすぎてしまい、子供のように見えてしまって夫として見られなくなった」と語っている[5]

2019年、『櫻の園』以来、29年ぶりとなる主演映画『いつかのふたり』が公開された[3]

エピソード 編集

子供時代 編集

両親と弟と東京で暮らしていたが、小学校高学年の時に神奈川県の大磯町に引っ越した。東京の小学校では全く目立たない地味な子だったが、大磯の学校では「東京から来た転入生」ということで目立ち、これが原因で中学卒業頃までイジメられた[注 1]。中学時代に演劇部所属の同級生の影響で、「芸能界に行けばいじめっ子たちを見返せるかも」と思ったことから、女優を目指し始める[3]。10代で芸能事務所に所属し、自身初めてのオーディションで映画『オルゴール』への出演が決まった[3]

ヌードに関して 編集

デビュー作の『オルゴール』では、演技や映画撮影のこともよく分からないまま、初めてだらけの状態で現場に臨んだ。当初の予定では、ブラジャーの上に毛皮を羽織り、下はミニスカートをはいての出演だった[3]。しかし、撮影当日に突然黒土三男監督から「上脱ぐ?下脱ぐ?10分あげるから考えなさい」と言われ、“迷惑をかけちゃいけない”との思いから上半身のヌードを承諾した[注 2]。後日、映画館で両親と親友と一緒に同作を鑑賞したが、ヌードになったことを知らない父親から怒られ、3日間口をきいてもらえなかったという[3]

1996年の映画『眠る男』で、20代前半で初めてお母さん役を演じたが、これはオーディションで選ばれた[7]。同作には赤ちゃんを抱いて裸でお風呂に入るシーンがあり、事前に監督立ち会いのもとで裸のオーディションが行われた。その際監督から「うーん、胸がちっちゃいなあ。乳飲み子を産んだお母さんの胸じゃないな」と言われたが、合格した[注 3]

人物 編集

身長は160cm、スリーサイズはB80cm、W64cm、H85cm。靴のサイズは23.5cm[9]

血液型はO型[1][注 4]

詳細は不明だが、女子校に通っていた[3]

映画『櫻の園』への主演起用は、同作のプロデューサー・笹岡幸三郎が、たまたま『オルゴール』を観たことから決まった[注 5]

10代の頃から落ち着いた大人っぽい雰囲気があったことから、20代前半にして人妻役や母親役の出演が多かった[3]。また、以降の女優業では、生活感がある役や暗い役を依頼されることも多い[7]。若い頃からトレンディドラマへの出演に憧れていたがあまり縁がなく[注 6]、後に「1回でもいいから素敵な恋愛ものをやってみたかった」と回想している[7]

1994年のドラマ『雪』の撮影期間中、自身が運転する自動車で事故に遭い、ハンドルに顔を突っ込んだ[7]。顔の出血や腫れ、小指の骨折などの怪我を負った[注 7]が、幸い2週間で退院できたため、撮影に支障はなかった[7]

出演 編集

映画 編集

テレビドラマ 編集

NHK 編集

日本テレビ 編集

TBS 編集

フジテレビ 編集

テレビ朝日 編集

テレビ東京 編集

WOWOW 編集

衛星放送 編集

ナレーション 編集

オリジナルビデオ 編集

舞台 編集

  • 燕のいる駅(2012年)

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ 転入から間もない頃に、何者かが消防署に電話で中島のフリをして「家が火事です」と通報し、中島の自宅に消防車が6台来たことがあった。その時本人はたまたま母と買い物に出かけており、帰宅後に消防士から「君が電話をかけたの?」と聞かれて否定した。消防の調べにより、後日電話をかけたのは、同級生だったことが判明した[3]
  2. ^ その撮影時、カットがかかっても周りはバタバタしていて、本人は裸のまま放ったらかしにされた。惨めになりかけたが、共演者の寺田農がパッと毛皮を身体にかけてくれ、「大丈夫だよ、大丈夫だよ」と気遣ってくれたおかげで、気持ちが救われたという[3]
  3. ^ 本人によると、本作の胸のアップのシーンだけは、赤ちゃんの実の母親が撮影に協力してくれたそうで、本編ではその女性の顔が映らない状態で胸のアップが使われているという[7]
  4. ^ O型との記述もあり[6]
  5. ^ 『櫻の園』の打ち上げの時、笹岡から「『オルゴール』で中島くんが台詞もないような役でああいう芝居をして脱いでいる姿を見て、『この子に台詞をあげたい』と思ったんだよ」と打ち明けられたとのこと[3]
  6. ^ たまに出演しても異性を引っ叩いたり、「私と付き合いなさいよ!」という気が強い女性役が多かったという[7]
  7. ^ 本人によると、その時幽体離脱をしたとのこと。「事故直後は痛いという感覚はなく、不思議とすごく気持ちが良かった。フワーッと浮いた感じがしたら(空中から下にいる)自分がひっくり返っている姿が見えた。その瞬間怖くなって周りが真っ暗闇になって『死にたくない』っていう思いが大きくて戻っちゃった(笑)。あれがお花畑だったら、あっちの世界に行っちゃっていたかもしれないです。とにかく車のドアを開けて外に出たけどそのまま倒れて、病院で気がついたら『先生、あそこが痛い。ここが痛い』って言ってました」と回想している[7]

出典 編集

  1. ^ a b 中島ひろ子 - 日本タレント名鑑
  2. ^ 中島ひろ子 (2018年1月10日). “今年は芸能生活30年目”. Instagram. 2018年4月8日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g h i j k l m 女優・中島ひろ子、10代デビュー映画で監督から「上脱ぐ?下脱ぐ?10分あげるから考えなさい」”. テレ朝POST (2019年10月8日). 2023年4月17日閲覧。
  4. ^ “「断れずに上を脱ぎました…」女優・中島ひろ子がデビュー作秘話を告白”. ザテレビジョン (KADOKAWA). (2018年4月1日). https://thetv.jp/news/detail/142309/ 2018年4月8日閲覧。 
  5. ^ a b “「櫻の園」の中島ひろ子、離婚の理由を告白 「やり過ぎちゃった」”. デイリースポーツ online. (2018年5月8日). https://www.daily.co.jp/gossip/2018/05/08/0011237649.shtml 2018年9月5日閲覧。 
  6. ^ a b 中島ひろ子 - タレントデータバンク
  7. ^ a b c d e f g h i 女優・中島ひろ子、交通事故で血まみれ…顔にケガも。そのとき“幽体離脱”して見えたモノ”. クランクイン!trend (2019年10月11日). 2023年4月17日閲覧。
  8. ^ “「カホコ」にも出演の中島ひろ子 離婚していた…TVで初告白”. デイリースポーツ online. (2018年1月30日). https://www.daily.co.jp/gossip/2018/01/30/0010942964.shtml 2018年1月30日閲覧。 
  9. ^ 中島ひろ子” (PDF). エム・アール. 所属女優. 2018年9月5日閲覧。
  10. ^ “長尾元第一回監督作品・中島ひろ子主演『いつかのふたり』10月12日(土)公開決定!監督・出演者からのコメントも到着”. anemo (アソート株式会社). (2019年7月29日). https://www.anemo.co.jp/movienews/newmovie/itsukano-20190729/ 2019年10月20日閲覧。 
  11. ^ “中島ひろ子、主演作が台風で公開延期も感謝「やっと舞台あいさつができた」”. スポーツ報知 (報知新聞社). (2019年10月19日). https://hochi.news/articles/20191019-OHT1T50126.html 2019年10月20日閲覧。 
  12. ^ "岸井ゆきのがプロボクサー役に挑戦、トレーナー役で三浦友和が共演". ORICON NEWS. oricon ME. 2022年1月7日. 2022年1月7日閲覧
  13. ^ “乃木坂46・久保史緒里主演、映画『左様なら今晩は』予告&ポスタービジュアル解禁 小野莉奈ら共演キャストも発表”. クランクイン! (ブロードメディア株式会社). (2022年9月15日). https://www.crank-in.net/news/114343/1 2022年9月26日閲覧。 
  14. ^ 映画『朝をさがして』作品情報”. 映画.com. エイガ・ドット・コム (2023年11月30日). 2023年11月30日閲覧。
  15. ^ 松山ケンイチ主演!本田翼NHKドラマ初出演「紅白が生まれた日」”. NHKブログ (2015年1月6日). 2015年1月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年1月13日閲覧。
  16. ^ 登場人物”. 紅白が生まれた日. NHK. 2015年3月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年1月13日閲覧。
  17. ^ 特集ドラマ『大岡越前スペシャル〜大波乱!宿命の白洲〜』放送日&ゲスト出演者決定!”. NHK. 日本放送協会 (2023年12月1日). 2023年12月30日閲覧。
  18. ^ “阿部サダヲが歌川広重に! 梶よう子の小説『広重ぶるう』をドラマ化 妻役に優香”. クランクイン! (ブロードメディア). (2023年7月13日). https://www.crank-in.net/news/130538/1 2023年7月13日閲覧。 
  19. ^ 浅田次郎「母の待つ里」が実写化、出演は中井貴一・松嶋菜々子・佐々木蔵之介・宮本信子”. 映画ナタリー. ナターシャ (2024年3月15日). 2024年3月16日閲覧。
  20. ^ 消せない「私」-復讐の連鎖- > 相関図”. 消せない「私」-復讐の連鎖-. 日本テレビ放送網. 2024年1月6日閲覧。
  21. ^ “『スタンドUPスタート』松本利夫、かが屋、野村周平、竹財輝之助ら登場”. マイナビニュース (マイナビ). (2023年1月18日). https://news.mynavi.jp/article/20230118-2565862/ 2023年1月18日閲覧。 
  22. ^ 誰でもない わたしのお話 I am...23歳たち”. フジテレビ. 2024年2月17日閲覧。
  23. ^ I am...23歳たち『打ち明けられない私の恋人』”. FOD. 2024年2月17日閲覧。
  24. ^ "23歳を生きる者たちを5人の監督が表現、オムニバスドラマ「I am…」地上波放送". 映画ナタリー. ナターシャ. 9 February 2024. 2024年2月17日閲覧
  25. ^ ““兄妹で夫婦”演じる山下美月&鈴木仁を取り巻く新キャストに、勝村政信ら登場”. マイナビニュース (マイナビ). (2023年6月25日). https://news.mynavi.jp/article/20230625-2712103/ 2023年6月25日閲覧。 
  26. ^ 鞘師里保の主演ドラマ「推しを召し上がれ」に生駒里奈、野村麻純、永田崇人ら”. 映画ナタリー. ナターシャ (2023年12月6日). 2023年12月6日閲覧。
  27. ^ 田辺誠一と影山優佳がクールに決めるドラマ「ハコビヤ」ビジュアル到着、ゲスト情報も”. 映画ナタリー. ナターシャ (2023年12月15日). 2023年12月15日閲覧。

外部リンク 編集