インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説
『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』(インディ・ジョーンズ/まきゅうのでんせつ、原題:Indiana Jones and the Temple of Doom)は、1984年のアメリカ映画。アドベンチャー映画。『インディ・ジョーンズ』シリーズの2作目。劇中の時系列は、前作『レイダース』の1年前に設定された。
インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説 | |
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Indiana Jones and the Temple of Doom | |
![]() ハリソン・フォードとチャンドラン・ラトナム | |
監督 | スティーヴン・スピルバーグ[1] |
脚本 |
ウィラード・ハイク グロリア・カッツ |
原案 | ジョージ・ルーカス |
製作 | ロバート・ワッツ |
製作総指揮 |
ジョージ・ルーカス フランク・マーシャル |
出演者 | ハリソン・フォード |
音楽 | ジョン・ウィリアムズ |
撮影 | ダグラス・スローカム |
編集 | マイケル・カーン |
製作会社 | ルーカスフィルム |
配給 |
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公開 |
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上映時間 | 118分 |
製作国 |
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言語 | 英語 |
製作費 | $28,000,000[2] |
興行収入 |
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配給収入 |
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前作 | レイダース/失われたアーク《聖櫃》 |
次作 | インディ・ジョーンズ/最後の聖戦 |
ストーリー
1935年、考古学者インディ(ハリソン・フォード)は上海の満洲系ギャングとの取引でだまされてトラブルに陥る。その場に居合わせた歌手ウィリー(ケイト・キャプショー)、相棒の少年ショート・ラウンド(キー・ホイ・クァン)と共に飛行機で追っ手から逃れるが、その飛行機はギャングの関連会社のものだった。策略により飛行士たちが脱出し、燃料を排出された飛行機はインディたちを残して墜落させられ、ゴムボートで辛くも脱出した彼らはインドへとたどり着く。
インディたちが川岸で偶然出会った老人に小さな村へ案内されると、そこは井戸が干上がり食べるものもままならない状態で、奇妙なことに子供が一人もいなかった。
村にはシヴァ・リンガと呼ばれる秘石が祭られていたが、邪教集団に奪われ、村の子供も連れ去られたという。 老人から「救世主」だと言われたインディたちは、サンカラ・ストーン(シヴァ・リンガ)と子供たちを取り戻すため、邪教集団の根拠地だという、かつてマハラジャが支配していたパンコット宮殿へと向かう。
無人の筈のパンコット宮殿には新しいマハラジャであるザリム・シンが即位しており、表向きには煌びやかに見え、インディたちは歓待を受ける。しかしその夜、インディが隠し通路を見つけ、宮殿の地下に潜入すると、そこでは邪教の密儀が行われていた。邪神カーリーを祭祀する司祭モラ・ラムは、呪文を用いて人間の心臓を抉り出したり、「悪魔の血」を使って人々を洗脳し、邪神像に生贄を捧げていた。モラ・ラムは、村の子供たちを奴隷として利用して、地下に隠された残り2つの『サンカラストーン』を探し、同時に資金源となる宝石を採掘していたのだ。
その後、悪魔の血によって洗脳されたインディだったが、ショート少年の機転で体をたいまつで炙られて正気を取り戻し、生贄にされかけたウィリーを助け、3個のサンカラストーンを奪い返す、そして地下の子供たちを解放するが、インディはザリム・シンの操る呪いの人形により身体の自由を奪われて、絶体絶命のピンチに陥ってしまう。ショートは人形を奪い、インディと同様にザリム・シンをたいまつで炙って正気を取り戻させる。危機を脱したインディは、敵を打ち倒してトロッコに乗り込む。
疾走するトロッコで敵から逃れて脱出したジョーンズらは、モラ・ラムの作戦で壊されたタンクから押し寄せる水流からに追われて、辛くも地上へと戻る。しかし、司祭モラ・ラムと信者たちによって吊り橋に追い込まれる。インディは吊り橋を剣で切断して、宙吊りになりながらモラ・ラムとの懸命な戦いを繰り広げる。モラ・ラムはインディの心臓を刳り抜こうとするが、インディが悪しき魂を焼き尽くすシヴァへの祈りを唱えるとサンカラストーンは炎に包まれる。なおもサンカラストーンに執着したモラ・ラムはその1つを手に取るが熱さに耐えきれず手を放してしまい、崖下に落下してワニの餌食となるのであった。炎に包まれたサンカラストーンは村の秘石であったため、モラ・ラムと共に崖下に落下する直前にインディがキャッチするが、悪しき魂の持ち主では無かった為か不思議と燃え盛る炎は瞬時に収まり、そのままインディによって回収された。
その直後に軍隊が応援に駆け付け、残党の信者たちを銃撃して鎮圧。子供たちを解放し、村の秘宝サンカラストーンを取り戻したインディ達は、村に戻り「救世主」として大歓迎を受ける。
登場人物
- インディアナ・ジョーンズ(ハリソン・フォード)
- インディ・ジョーンズシリーズの主人公。有名な考古学者にして無類の冒険家。マフィアとの抗争で上海を脱出した後、飛行機がインドに墜落して、そこでパンコット宮殿とサンカラストーンを巡る冒険に巻き込まれる。
- ウィルヘルミーナ・"ウィリー"・スコット(ケイト・キャプショー)
- 上海のクラブ「オビ=ワン」の歌姫。店の中で起きたインディとマフィアの抗争に巻き込まれ、成り行きでインディに同行することになる。シリーズヒロインの中では都会派の女性。インディのせいで危険な目に遭い続けて当初は険悪なムードになるが、ロマンチックな関係を築く。
- ショート・ラウンド(キー・ホイ・クァン)
- インディに拾われた戦災孤児。インディ、ウィリーと共にパンコット宮殿に向かう。インディへの尊敬の念が強く、彼の助手として働いているが、今作と前作の間に彼とは別れている模様。
- モラ・ラム(アムリーシュ・プリー)
- 邪神カーリーを崇拝する邪悪な教団「サギー教」の司祭。
- 怪しげな呪文を唱え人間の心臓を抉り取る異能の持ち主。彼に心臓を抉り取られた者はすぐには絶命せず、傷口も一瞬でふさがる。
- また、悪魔の血を飲ませる独特の儀式を行うことで人々を洗脳する。マハラジャのザリムを洗脳することで、実質的にパンコット宮殿そのものを手中に収めている。部下を犠牲にするくらい自己中心的な性格。
- 宮殿の深部で子供達を奴隷にし、サンカラストーンを探させている。サンカラストーンを取り返そうとするインディ達を狙う。
- チャター・ラル(ロシャン・セス)
- マハラジャに仕える、パンコット宮殿の宰相。
- サギー教の存在を否認していたが、正体はサギー教団員だった。
- フィリップ・ブランバート(フィリップ・ストーン)
- イギリス軍大尉。定期的にインドに視察に来ている。
- 終盤で正気を取り戻したザリム・シンの要請でインディ達に加勢し、モラ死後その残党を制圧する。
- ラオ・チェ(ロイ・チャオ)
- 「犯罪王」と呼ばれる上海暗黒街のボスで満洲系。インディに満洲族の始祖「ヌルハチ」の遺骨を手に入れさせるが、報酬を巡って彼を裏切り毒を盛る。
- ウー・ハン(デヴィッド・ヴィップ)
- インディの友人。ラオとの取引の際に、「オビ=ワン」のウェイターを装ってインディに同行する。
- カオ・カン(リック・ヤング)
- ラオの息子。
- チェン(チュア・カー・ジョー)
- ラオの息子。
- シャーマン(D・R・ナーナヤッカーラ)
- インディ達が訪れたインドの村「メイアプール」の長老。インディ達にサンカラストーンの奪還を依頼する。
- マハーラージャ ザリム・シン(ラジ・シン、Zalim Singh)
- パンコット宮殿の若き王。眉目秀麗にして国王としての政治意識の高い立派な少年であるが、邪教・サギー教の陰謀が為に意図せずして手に落ち、洗脳されてしまう。その後、サリム・シンは国王、守護神として煌びやかで華奢な正装に身を包み、インディアナ・ジョーンズとその一団を歓待する。
- インディアナにそっくりな姿の呪いの人形を銀のヘアピンで本人を苦しめる。後に洗脳が解けてショートに宮殿の出口を教え、インディたちは間違った坑道に入ってしまうものの見事に脱出を遂げる。その後の動向は不明だが、モラの死後、ブランバート率いるライフル部隊を連れてくる場面が見られた。
- チーフ・ハンクマン(フィリップ・タン)
- アール・ウェバー(ダン・エイクロイド)
- 宣教師(シド・ガニス、ジョージ・ルーカス、アンソニー・パウエル)※カメオ出演
- 空港の旅行者(フランク・マーシャル、スティーヴン・スピルバーグ)※カメオ出演
キャスト
役名 | 俳優 | 日本語吹替 | ||||
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ソフト版 | 日本テレビ版[4] | テレビ朝日版 | WOWOW版 | |||
インディアナ・ジョーンズ | ハリソン・フォード | 村井国夫 | 磯部勉 | 内田直哉 | ||
ウィルヘルミーナ・‟ウィリー”・スコット | ケイト・キャプショー | 吉田理保子 | 藤田淑子 | 小宮和枝 | 斉藤梨絵 | |
ショート・ラウンド | キー・ホイ・クァン | 野沢雅子 | 田中真弓 | 矢島晶子 | 白石涼子 | |
モラ・ラム | アムリッシュ・プリ | 坂口芳貞 | 石田太郎 | 麦人 | 水内清光 | |
チャター・ラル | ロシャン・セス | 羽佐間道夫 | 牛山茂 | 村治学 | ||
ブランバート | フィリップ・ストーン | 川久保潔 | 北村弘一 | 石森達幸 | 佐々木省三 | |
ラオ・チェ | ロイ・チャオ | 小林清志 | 内海賢二 | 茶風林 | 宗矢樹頼 | |
ウー・ハン | デヴィッド・ヴィップ | 大塚芳忠 | 千葉繁 | 村治学 | ||
カオ・カン | リック・ヤング | 秋元羊介 | 大滝進矢 | |||
ウェバー | ダン・エイクロイド | 大塚明夫 | 加藤正之 | 古田信幸 | 志村知幸 | |
シャマン | D・R・ナーナヤッカーラ | 田村錦人 | 永井一郎 | 大木民夫 | 側見民雄 | |
族長 | ダーマダサ・クルップ | 藤本譲 | 田村錦人 | |||
ザリム・シン | ラジ・シン | 近藤玲子 | 菊地英博 | 河杉貴志 | ||
チーフ・ガード | パット・ローチ | 原語音声 | ||||
独房の少年 | ジア・ゲラニ | 滝沢ロコ | 松田辰也 | |||
アルジャン・パンドハー | 松本梨香 | 杉元直樹 | ||||
商人 | フランク・オレガリオ | 島香裕 | ||||
役不明又はその他 | 神山卓三 巴菁子 亀井三郎 |
小室正幸 竹口安芸子 牧章子 |
渡辺美佐 佐々木梅治 仲野裕 小形満 中博史 津村まこと 喜田あゆ美 |
白熊寛嗣 千々和竜策 笹田貴之 丸山ゆう[5] | ||
演出 | 蕨南勝之 | 佐藤敏夫 | 伊達康将 | 福永莞爾 | ||
翻訳 | 木原たけし | 岩本令 | 木原たけし | |||
調整 | 東北新社スタジオ | 熊倉亨 | 東北新社スタジオ | |||
録音 | ||||||
効果 | 遠藤堯雄 桜井俊哉 |
リレーション | ||||
リライト | 山門珠美 | |||||
制作進行 | 小柳剛 古川直正 |
梅原潤一 植田剛司 | ||||
プロデューサー | 圓井一夫 | |||||
解説 | 水野晴郎 | 淀川長治 | ||||
制作 | 東北新社 | |||||
初回放送 | 1987年10月16日 『金曜ロードショー』 (21:00-23:21) |
1998年7月26日 『日曜洋画劇場』 (21:02-23:09) |
2009年7月19日 WOWOW191ch (15:30-17:30) |
- 洋画専門チャンネル『ザ・シネマ』にて2012年8月17日(金)08:45 - 11:00他にエンド・クレジットを含むノーカット日本テレビ版(地上波時CM前後はブラックフェード加工されている)が放送された5年後に、映画専門チャンネル『シネフィルWOWOW』にて2017年12月14日(木)21:00 - 他にエンド・クレジットを含むノーカット日本テレビ版(NEWマスターに吹き替えを入れ直したので地上波時CM前後はブラックフェード加工されていない)が放送された。
- 吹き替えを内田直哉で統一するために、BDにはソフト版のほかにWOWOW版吹き替えも収録された。
フリーテレビ放送履歴
回数 | 放送日 | 放送時間 | 放送分数 | 放送局 | 番組枠 | 吹替 | 視聴率 |
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1 | 1987年10月16日 | 21:00-23:21 | 141分 | 日本テレビ | 金曜ロードショー | 日本テレビ版 | 26.9% |
2 | 1989年10月20日 | 21:02-23:24 | 142分 | 24.2% | |||
3 | 1990年12月29日 | 21:03-23:24 | 141分 | フジテレビ | ゴールデン洋画劇場 | - | |
4 | 1996年12月29日 | 21:02-23:19 | 137分 | テレビ朝日 | 日曜洋画劇場 | 13.5% | |
5 | 1998年7月26日 | 21:02-23:09 | 127分 | テレビ朝日版 | 17.3% | ||
6 | 1999年11月7日 | 21:00-22:54 | 114分 | 16.0% | |||
7 | 2001年10月19日 | 21:03-23:24 | 141分 | 日本テレビ | 金曜ロードショー | 日本テレビ版 | 15.0% |
8 | 2003年3月30日 | 21:00-22:54 | 114分 | テレビ朝日 | 日曜洋画劇場 | テレビ朝日版 | 13.6% |
9 | 2004年11月18日 | 21:00-22:54 | 114分 | テレビ東京 | 木曜洋画劇場 | 日本テレビ版 | 9.1% |
10 | 2008年6月13日 | 21:03-22:54 | 111分 | 日本テレビ | 金曜ロードショー | - | |
11 | 2010年10月10日 | 21:00-22:54 | 114分 | テレビ朝日 | 日曜洋画劇場 | WOWOW版 | - |
12 | 2017年11月4日 | 21:00-23:10 | 130分 | フジテレビ | 土曜プレミアム | - | |
13 | 2018年4月11日 | 19:40-21:54 | 134分 | BSジャパン | シネマクラッシュ | 日本テレビ版 | - |
14 | 2018年8月22日 | - |
スタッフ
- 監督:スティーヴン・スピルバーグ
- 製作:ロバート・ワッツ
- 製作総指揮:ジョージ・ルーカス、フランク・マーシャル
- 原案:ジョージ・ルーカス
- 脚本:ウィラード・ハイク、グロリア・カッツ
- 撮影:ダグラス・スローカム
- 特撮:デニス・ミューレン、ILM
- 編集:マイケル・カーン、ジョージ・ルーカス
- 音楽:ジョン・ウィリアムズ
- 美術・プロダクションデザイン:エリオット・スコット
- アートディレクション:ロジャー・ケイン、アラン・キャシー
- セット制作:ピーター・ホーウィット
- 衣装デザイン:アンソニー・パウエル
特撮
作品の「ジェットコースター的イメージ」を決定付けるトロッコシーンではミニチュアが多用された。走行中のトロッコを捉えるロングショットのほぼ全てがミニチュアであり、フィル・ティペットによるストップモーション・アニメも一部使用されている。
ILMでは視覚効果の光学合成にビスタビジョン方式を採用しているが、いくつかのシーンではトンネル状の模型セットを通常のビスタビジョン・カメラで移動撮影出来ず、ニコン製のスチルカメラを改造して使用している。
宮殿の出口の断崖絶壁は、インディたちの立っている場所以外のほとんどがマット・ペインティング(ILMのクリス・エヴァンスの作品)となっている。その前後の水が押し寄せる所から、インディー達の輪郭が青っぽくなっているのは、マット・ペインティングを使用しているためである。
影響
作品中での暴力シーンや残虐な場面が多く、本作品がアメリカにおけるPG-13制定へときっかけとなった[6]。また、作品中で描かれる奇妙な食文化や邪教信仰などがインドやヒンドゥー教に対する偏見や人種差別に基づくものだとの批判も根強く、北インドやアンベール城での撮影をインド政府に拒否された。このため、スリランカでの撮影を余儀なくされ、村人役のエキストラたちもシンハラ語を話している。
メモ
- この作品がきっかけで、スピルバーグとケイト・キャプショーは結婚した。
- 撮影中のアクシデントにより、ケイトの目の周りにアザができてしまった際、翌日の撮影時にスタッフ全員がケイトのアザと同じメイクを施して迎えた。
- 次作『最後の聖戦』公開に合わせてILMやルーカス、スピルバーグの作品がNHKスペシャル(1989年5月21日放送)にて紹介された際、ベン・バートによる音響効果編集の作業を実演するため、本作の削除場面である「(インディが捕われた子供達を逃がす場面で)燃える丸太を渡していく」というシーンが採り上げられた。
- 映画『ラッシュアワー3』の劇中にて本作をテレビ放映しているシーンがある(チャイニーズフード店の店頭にてクリス・タッカー演じるカーター刑事が料理を買うシーン)。
- アニメ『ちびまる子ちゃん』のエンディングテーマ「じゃがバタコーンさん」に終盤の吊り橋での本作のヒロインの叫び声(「OH MY GOD!!」)が使われている。
- 1982年のスピルバーグ監督作『E.T.』はアカデミー賞9部門にノミネートされたが、視覚効果や音響といった技術関連で4つ受賞した反面、撮影・編集・オリジナル脚本・監督・作品では全て同年の『ガンジー』に持って行かれた。スピルバーグはこの悔しさを忘れなかったようで、『魔宮の伝説』では『ガンジー』のロシャン・セスとアムリッシュ・プリを邪教集団トップ役に起用している。本作から10年後に『ジュラシック・パーク』で『ガンジー』の監督リチャード・アッテンボローを、『シンドラーのリスト』にガンジー役のベン・キングズレーを出演させ、2作で94年のアカデミー賞主要部門を総なめする事になった。
- スピルバーグは公開当時、“作品の低俗さ”への批判に対し「僕は雇われ監督だ」と弁解した。後のインタビューではこの作品を「自分のフィルモグラフィーの中で一番の失敗作だ」と語った事もある(『1941』についても同じように語る)。
- ハリソン・フォードは中盤で、彫りがある上半身の裸を見せるために、ウェイトトレーニングで鍛えていた。しかし、寝室で乱闘をするシーンで相手を投げる時に腰を痛めてヘルニアを患い、撮影が中断した。
- ブランバート大尉が率いる現地人兵士たちは、リー・エンフィールド小銃(Rifle No.4 Mk I)で武装している。しかし同銃がイギリス軍に採用されたのは1939年のことであり、物語の時代設定である1935年には合致していない。
- 終盤のクライマックスに登場するワニは、インドなどに棲息するクロコダイルではなく、フロリダで撮影されたアリゲーターである。
- 映画版シリーズで唯一、インディが考古学教授として大学に勤務する本職としての姿が描かれていない。
脚注
- ^ インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説の上映スケジュール・映画情報|映画の時間
- ^ a b c “Indiana Jones and the Temple of Doom (1984)” (英語). Box Office Mojo. 2010年2月6日閲覧。
- ^ “日本映画産業統計 過去配給収入上位作品 (配給収入10億円以上番組) 1984年(1月~12月)”. 社団法人日本映画製作者連盟. 2010年4月10日閲覧。
- ^ フジテレビ『ゴールデン洋画劇場』(放送日:1990年12月29日)にも、同様の吹替が使用されている。尚、石田太郎はクレジットでは石田弦太郎となっている。
- ^ ただし、演じた役は独房の少年であることが判明しているが、どっちを演じたのかは不明。
- ^ 本作公開時のアメリカのレイティングシステムは、PG の次が R になっており、その中間がなかった(『インディ・ジョーンズ』北米版DVDボックスの特典映像より)。