ニューヨーク大学

アメリカの私立大学

ニューヨーク大学 (ニューヨークだいがく、:New York University, NYU)はアメリカ合衆国ニューヨーク市に本部を置く私立総合大学。マンハッタン中心部に本拠を置きながら学生数が約6万人に達する巨大校で、13のスクールとカレッジからなり、近年は上海やアブダビなど世界25か所でもキャンパスを展開する[13]

ニューヨーク大学
New York University (NYU)
ラテン語: Universitas Neo Eboracensis
モットー Perstare et praestare(ラテン語)
To persevere and to excel(英語)
種別 私立[1]
設立年 1831年[1]
資金 $35億7600万(2015年)[2]
予算 $80億4600万(2016年)[3]
学長 Linda G. Mills (英語)
[4][5]
Chairman W. R. Berkley(英語)[6]
教員数
合計:9,489人[7]
(フルタイム 5,028人 /
パートタイム 4,461人)[7][注釈 1]
職員数
2,242人[8]
学生総数 59,144人[9](2022年秋)
学部生 24,985人[10]
大学院生

24,289人[10]

[注釈 2]
所在地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国

ニューヨーク州
ニューヨーク市
キャンパス 都市 230-エーカー (0.93 km2)
(マンハッタンキャンパス)[11]
ノーベル賞受賞者数 37
スクールカラー メイフェアー・バイオレット[12]  
運動競技 NCAA Division III UAA
23競技代表チーム
ニックネーム バイオレッツ英語版
マスコット ボブキャット
公式サイト NYU.edu
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様々な指標で米国内の有力大学とみなされており、とくにロースクールや歯学・看護学、また映画専攻に代表される美術系学科がとくに知られている[14]。THE大学ランキングでは世界総合第33位、米国内第19位[15]。USニューズ誌の米国大学ランキングでは第35位[16]、ビジネス・プラグラムでは国内第5位の評価を受けている[16]

2024年時点の学部合格率は8.0%と難関で[17]、1年間の学費(教材費・生活費など含まず)は約6万ドル(約1千万円)と発表されている[18]

これまでに卒業生から37名のノーベル賞受賞者[19]、30名以上のアカデミー賞受賞者、26人のピューリッツァー賞受賞者を輩出しており、社会科学人文科学数学公共政策学の分野でも高い評価を受ける[14]。そのほか音楽のグラミー賞、ミュージカルのトニー賞、テレビ番組制作のエミー賞などでも数多くの受賞者を生んでいる。

概要

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1831年、当時の財務長官だったアルバート・ギャラティンらの後押しを受けてニューヨーク市立大学として設立された[20]。ギャラティンらは市民の手の届く立地で充実した教育環境を整える必要性を訴え、マンハッタンの中央部にキャンパスが定められた。1896年に現在の名称に改称[20]。大学の校舎はマンハッタン区にあるワシントン・スクエア周辺に分散している。

ニューヨーク大学工学部タンドン校舎英語版は国内最古のエンジニアの高等教育機関であり、ブルックリン区メトロテック・センター英語版にキャンパスを持つ。また、大学新聞として、ワシントン・スクエア・ニュース英語版を発行している。

2010年には、アメリカの大学として初めて本格的な分校であるニューヨーク大学アブダビ校(NYUAD)を中東に開校。世界中から優秀な学生や学者を集め、多様性に富んだ教育を行っている。開校初年度の合格率はわずか2.09%[21][22]中華人民共和国上海でも2011年3月28日に着工[23]ニューヨーク大学上海校英語版を開校している[24]

各校舎および学生宿舎間は専用のシャトルバスサービスが運行しており、大学関係者は無料で自由に往来できるシステムとなっている。ほとんどの校舎は徒歩圏内である。

大学ランキング

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  • TIMES世界大学ランキング: 第33位 (2025年度)[25]
    • 法学:世界4位
    • 社会科学:世界23位
    • 人文科学:世界16位
    • 物理科学:世界46位
    • 工学:世界101-125位
  • TIMES世界大学評判ランキング: 第27位 (2023年度)[26]
  • ARWU世界学術大学ランキング: 第31位 (2024年度)[27]
    • 法学:世界5位
    • 金融:世界5位
    • 数学:世界12位
    • 経済学:世界10位
    • 物理学:世界151-200位
    • 化学:世界201-300位
    • 社会学:世界12位
  • EduRank世界大学ランキング: 第22位 (2024年度)[28]
    • 人文科学:世界23位
    • 生物学:世界46位
    • 医学:世界35位
    • 物理学:世界80位
    • 工学:世界109位
    • 心理学:世界19位
    • 数学:世界33位
    • 化学:世界72位
  • ニューズウィーク』世界大学ランキング: 第32位 (2024年度)[29]

学部・大学院

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NYUキャンパスの一部。ほとんどの校舎はマンハッタンに点在するビル内にある。

ニューヨーク大学は非営利の私立国際高等教育機関で、構成する10の学部と15の大学院/専門学校がそれぞれ特定の自立性を備える[30]

ニューヨーク大学ロースクール(NYU Law)

ニューヨーク大学ロー・スクールはUSニュース誌の米国内ロースクールランキング(2024年)で第9位に位置しており、伝統的に実務・研究の両分野で高い評価を受けている[31]。ただしニューヨーク大学ロースクールは2022年に同誌へのデータ提供を停止すると発表したため、現在のランキングは同誌が一般情報に基づいて独自に算出している[32]

教育水準の高さと立地面の利便性などからコロンビア大学と並んで日本の法曹界からも留学者が多く[33][注釈 3][36][注釈 4][37]、そのつながりから日本の法科大学院などへ招聘される教職員も多い[38][39][注釈 5]

ニューヨーク大学グロスマン医科大学院(NYU Grossman)

1841年設立。USニュース誌の米国内メディカルスクール・ランキング(2024年)では研究分野で第10位、臨床分野で第67位[46]。ニューヨーク大学ランゴン医療センター(NYU Langone Medical Center)など市内の病院と連携し、とくに麻薬中毒やAIDS治療で定評がある[46]

スターン・スクール・オブ・ビジネス(NYU Stern)

正式名称は The Leonard N. Stern School of Business at New York University。USニュース誌のビジネススクールランキング(2024年)では、アメリカ国内の124校のうち第7位[47]。パートタイムMBAプログラムとしては国内269校中の第4位だった[47]。ファイナンシャル・タイムズ紙の世界ビジネススクールランキング(2023年)では、第19位となっている[48]

ニューヨーク大学ワグナー公共政策大学院(NYU Wagner)

正式名称は NYU Robert F. Wagner Graduate School of Public Service。USニュース誌の公共政策大学院ランキング(2024年)では第11位[49]。伝統的にマンハッタンを舞台としてニューヨーク市政に深く関与してきた歴史的経緯から、とくに大都市行政につながる専門プログラムに定評があり、同誌ランキングでは「都市計画」が国内第1位、「衛生管理」が第3位と高い評価を受けている[49]

 
ニューヨーク大学ティッシュ芸術学部(NYU Tisch)

ニューヨーク大学ティッシュ芸術大学院(NYU Tisch)

芸術科学系は最も規模が大きく、下部組織として大学課程の芸術科学学部と人文科学プログラム、大学院芸術科学専攻の3機関を置く[30][50]。正式名称は NYU Tisch School of the Arts。写真・絵画から映画製作まで幅広い分野のプラグラムを擁する。USニュース誌の総合芸術プログラムランキングでは、米国内で第42位(2024年)[51]

1965年創設と比較的新しいが、とくに映画製作を学ぶプログラムに定評があり、『ハリウッド・リポーター』誌の米国内映画学校ランキング(2022年)では、国内第2位に位置している[52]。映画プログラムは監督・俳優ともに著名人を数多く輩出しており、卒業生に監督ではマーティン・スコセッシスパイク・リー、俳優・歌手ではアンジェリーナ・ジョリーティモシー・シャラメなどがいる[53]

ニューヨーク大学スタインハート文科教育大学院(NYU Steinhardt)

正式名称は Steinhardt School of Culture, Education, and Human Development。全米の教育学プログラムで最古(1890年の創立)。ウェイン・ショーターグラミー賞受賞サックス演奏者、ウェザー・リポートの結成メンバー)やフランク・マコート(ピューリッツアー賞受賞者、『アンジェラの灰』著者)らを輩出している。

 
ニューヨーク大学・ロー・スクール(NYU Law)

ニューヨーク大学ジャーナリズム大学院(NYU Journalism)

ジャーナリズム研究所(The Arthur L. Carter Journalism)を併設し、ニューヨーク市内の全国紙・全米TVネットワークなどから現役の記者・リポーターを教員に配する[54]。ジャーナリズム専攻はプログラムの内容にばらつきが大きく外部評価が困難とされるが、アメリカ東部の大学としてはコロンビア大学ジョージタウン大学につづく第18位というランキング評価がある[55]

海外校

ニューヨーク大学アブダビ校
2010年に、中東アラブ首長国連邦アブダビ政府から100%出資を受け開校した。国際的に有名なIIE財団の協力を受け、世界中の高校から優秀な学生を選抜。初年度は、定員150人に対して9000人が応募し、合格率は2.1%。米国SAT (大学進学適性試験)の平均点は、アイビー・リーグの学校並み。生徒対教員の比は、8:1の少人数教育を行う。
ニューヨーク大学上海校
上海紐約大学英語版は2012年に中国上海市浦東新区に開校した。華東師範大学との合弁大学である。
大学院の設立年
学部/専攻 創設 (年)
ロー・スクール 1835
医学英語版 1841
工科英語版 1854
歯学英語版 1865
芸術科学英語版 1886
文化・教育・人間開発学英語版 1890
経営 1900
職業研究英語版 1934
公共サービス学英語版 1938
看護学英語版 1944
社会事業学英語版 1960
芸術学英語版 1965
個別研究英語版 1972
都市科学・都市開発(英語) 2013
グローバル公衆衛生(英語) 2015
NYU 大学課程
学部/専攻 創設 (年)
芸術科学英語版 1832
工科英語版 1854
文化・教育・人間開発学英語版 1890
経営 1900
職業研究英語版 1934
看護学英語版 1944
社会事業学英語版 1960
芸術学英語版 1965
個別研究英語版 1972
人文科学英語版 2009




ニューヨーク大学によると〈グローバルなネットワーク〉大学を構築し、中枢校舎と〈ポータル〉校舎2カ所と履修サイト12カ所を置く。ポータル校舎とは4年制大学の上海校舎英語版アブダビ校舎英語版では入学生が現地で大学課程の4年間を修了し学位を取得でき、ニューヨーク市の中枢校舎に赴く必要はない[56]。その他、学生がホームキャンパスを離れ、留学先として最長1年間、修学できる履修サイトはアクラベルリンブエノスアイレスフィレンツェ校舎英語版ロンドン校舎英語版ロサンゼルスマドリードパリ校舎英語版プラハシドニーテルアビブワシントンD.C.にある。国際教育協会(英語)によると5年にわたり、全米でもっとも多く海外への留学生派遣ならびに国外からの留学生受け入れを実施してきた[57]

歴代学長 (一覧英語版) は理事会によって任命され、大学の執行役員の長として就任期間を特定せず職務に当たる。Linda G. Millsが2023年7月1日に第17代学長に就任した [5]。現在の目的は同学の科学系ならびに工学系の強化、多様性と包括性の実践の拡大、国際大学としての地位を維持することと、ならびにより手頃な学費改革を含む[58]

入学試験

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ニューヨーク大学 全学入試統計*
卒業予定
年度 (年)**
入学志願者
(人)
合格者
(人)
合格率
(%)
入学者
(人)
2021 80,605 19,233 24 6,712
2022 82,747 15,722 19 6,469
2023 84,481 12,307 16 6,500
2024 85,000+ 13,000 15 6,700
2025 100,131 12,500 12.8 6,500
*= 統計には海外校のデータも含む[59]
**= アメリカの大学の各学年の呼称は入学年次ではなく卒業予定年次を用いる。

本学の入試はたいへん競争率が高く、学部では2022年入学生 (2026年卒業予定者) は志願者総数10万5,000人超に対し合格率は12.2% と本学の史上最低であった。特にCollege of Arts and Science(7%)、Stern School of Business(7%)、Rory Meyers College of Nursing(3%)と合格率が一桁台だったカレッジもあった。背景にアブダビ校舎と上海校舎開設を受けた志願者増があり、志願者総数は2007年と比較するとほぼ100%超を記録した[60]。入学者5,873人の内訳を見ると、アメリカ人学生の出身地は50州にわたり、外国人学生の出身国は115カ国で新1年生全体の28%を占める。

1年生のほとんどはGPA値 3.7/A (90–95%) を獲得、それぞれの出身校の成績順で上位10%に入っている。2022年合格者のSAT得点平均は1550点 (1600点満点) 、ACT英語版は30–34の範囲である[61]。学生に対する教員の比率はニューヨーク州内の各校舎平均が10対1、アブダビ校舎と上海校舎ではこれを下回る。1年生に支給される奨学金の平均額は2万9,528アメリカドルであり、1年生の21%がペル奨学金を受給した[62]

2016年現在、本学大学院の合格率は医学部1.8%、ビジネススクール23%であり[63]、工学部28%[64]、大学院芸術科学専攻29%[65]ならびにロー・スクール34%である[66]

アメリカの各種統一入試適性試験で見ると、医学部入学生は MCAT(英語)得点36/45点[67]、大学院ではビジネススクール入学生は GMAT平均710/800点[63]で、ロー・スクール入学生は LSAT(英語)平均171/180[66]である。

2018年8月には、医学部全学生の学費を免除する奨学金制度の導入を発表した。原資には卒業生らによる寄付金を充てる[68]

批判・不祥事・エピソード

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NYUの図書館(ボブスト図書館)

ソーカル事件

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1995年、物理学部教授だったアラン・ソーカルが「フランス現代思想の欺瞞をあばく」として捏造した疑似論文が、学術誌に掲載されて大きなセンセーションを呼んだ事件[69]。「ソーカル事件」の項目を参照。

ノーベル経済学賞受賞の誤報

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2016年10月6日、スターン経営大学院が、ノーベル経済学賞受賞者発表前であるにもかかわらず、経済学賞候補の常連として知られている、同院のポール・ローマー教授が、ノーベル経済学賞を受賞したとウェブサイト上で公表した。同院は草稿が誤って投稿されたものとしてすぐに削除し、経済学賞を授与するスウェーデン王立科学アカデミーも不正確な発表であるとした[70]

教員のセクハラ調査

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デリダ研究などで知られた哲学者のアヴィタル・ロネル(Avital Ronell)に対して、2018年、彼女が博士論文の指導を受け持っていた男子学生が、セクハラを受けたとする訴えを学内窓口に起こした[71]。訴えによると、ロネルは3年間にわたって、男子学生へ「わたしの最愛の人」といったメールを送ったり、ロネルが仮眠を取るさい寝室でともに過ごすよう求めたりしていた[71]。ロネルは高名なフェミニストでもあったため大きく報道され、またジュディス・バトラーなど世界的な哲学者・研究者らが慎重な調査を求める公開書簡を出すなど社会的な事件に発展した[72]。訴えののちロネルは無給措置の停職処分を受け、大学の調査が続いていたが、約1年後に教壇に復帰している[73]

主な教職員

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姓の50音順

日本人

著名な卒業生

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NYUゲート周辺

政治・経済・社会

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姓の50音順

日本人

学術界

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姓の50音順

文化・芸術界

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姓の50音順

日本著名人

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姓の50音順

脚注

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注釈

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  1. ^ ここに示す職員総数は、ワシントンスクエア校舎と医学部校舎に勤務する職員と管理部門従業員の合計に限定。
  2. ^ 教授3,428人、レジデント12,000人、卒業生350,000人 (2016年4月5日現在)。
  3. ^ 〔特集 競争政策をめぐる法と経済〕「ニューヨーク大学ロー・スクール履修体験記」として2003年9月[34]から2004年4月[35]まで6回連載。
  4. ^ 『The Lawyers』掲載の連載「回帰線 海外ロースクール留学記—ニューヨーク大学ロースクール」より。
  5. ^ 九州大学は「大学教育と法律実務家養成に関する連続シンポジウム」にフランク・アプハム (Frank K Upham) 他を招聘[40] (第1回「法曹養成の将来と大学・大学院教育」[41]、第2回「法律実務家への期待と大学の果たすべき役割」、第3回「日米における大学・大学院教育と法律実務家養成」。F・アプハムは1999年 (平成11年) 度外部評価委員[42]2002年 (平成14年) 5月1日現在、経営諮問会議に名を連ねる[43]。「アメリカにおけるロー・スクールの仕組み」(The Law School System in the United State)[44]もある[45]

出典

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関連項目

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外部リンク

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座標: 北緯40度43分48秒 西経73度59分42秒 / 北緯40.73000度 西経73.99500度 / 40.73000; -73.99500