常陸大宮市(ひたちおおみやし)は、茨城県北西部の県北地域に位置する

ひたちおおみやし ウィキデータを編集
常陸大宮市
常陸大宮市旗 常陸大宮市章
常陸大宮市旗 常陸大宮市章
2005年3月22日制定
日本の旗 日本
地方 関東地方
都道府県 茨城県
市町村コード 08225-2
法人番号 6000020082252 ウィキデータを編集
面積 348.45km2
総人口 37,190[編集]
推計人口、2024年2月1日)
人口密度 107人/km2
隣接自治体 常陸太田市那珂市久慈郡大子町東茨城郡城里町
栃木県那須烏山市芳賀郡茂木町那須郡那珂川町
市の木 さくら
市の花 ばら
市の鳥 かわせみ
常陸大宮市役所
市長 鈴木定幸
所在地 319-2292
茨城県常陸大宮市中富町3135-6
北緯36度32分33秒 東経140度24分39秒 / 北緯36.54253度 東経140.41089度 / 36.54253; 140.41089座標: 北緯36度32分33秒 東経140度24分39秒 / 北緯36.54253度 東経140.41089度 / 36.54253; 140.41089
外部リンク 公式ウェブサイト

常陸大宮市位置図

― 市 / ― 町・村

ウィキプロジェクト
尺丈山より見た八溝山地(鷲子山塊)の山々

概要 編集

2004年平成16年)10月16日那珂郡大宮町が、那珂郡山方町美和村緒川村東茨城郡御前山村を編入合併すると同時に改称・市制を施行して常陸大宮市となる[1]

改称の理由は、埼玉県にかつて存在し、現在もさいたま市大宮区としてその名を残している関東地方で認知度の高い大宮市との重複を避けるためである。市名の「大宮」は、旧大宮町下町に位置する甲(かぶと)神社の尊称「甲大宮」に由来し、中心部に位置する鉄道駅は合併以前から「常陸大宮駅」を名乗っていた。

人口42,587人(男20,946人,女21,641人)、世帯数16,011 (平成27年国勢調査)、面積348.45 km²[2]

地理 編集

茨城県の北西部、八溝山地の東麓に位置し、面積の6割が森林・原野である[2]。市の東部を久慈川が北から南へ流れ、これに沿って国道118号JR水郡線が整備されている。市南東部に市街地が位置し、特に国道118号の那珂大宮バイパスは市のメインストリートとして多くの商業施設が立ち並んでいる。また、南西部には那珂川が流れ、古くから川沿いに水戸城下と栃木県方面を結ぶ街道が整備され、そのルートはおおむね現在の国道123号となっている。

地域 編集

  • 大宮地域:市の南東部。旧大宮町。市役所があり、市の商業施設の中心地である。
  • 山方地域:市の北東部。旧山方町。山方支所が置かれている。
  • 美和地域:市の北西部。旧美和村。美和支所が置かれている。
  • 緒川地域:市の西部。旧緒川村。緒川支所が置かれている。
  • 御前山地域:市の南西部。旧御前山村。御前山支所が置かれている。

気候 編集

常陸大宮(1991年 - 2020年)の気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最高気温記録 °C°F 18.1
(64.6)
23.0
(73.4)
25.5
(77.9)
30.1
(86.2)
33.3
(91.9)
36.9
(98.4)
37.2
(99)
37.0
(98.6)
36.3
(97.3)
33.0
(91.4)
25.1
(77.2)
24.7
(76.5)
37.2
(99)
平均最高気温 °C°F 8.8
(47.8)
9.6
(49.3)
12.9
(55.2)
18.1
(64.6)
22.5
(72.5)
25.1
(77.2)
28.8
(83.8)
30.3
(86.5)
26.7
(80.1)
21.3
(70.3)
16.1
(61)
11.1
(52)
19.3
(66.7)
日平均気温 °C°F 1.6
(34.9)
2.6
(36.7)
6.0
(42.8)
11.2
(52.2)
16.1
(61)
19.7
(67.5)
23.5
(74.3)
24.7
(76.5)
21.1
(70)
15.3
(59.5)
9.3
(48.7)
3.9
(39)
12.9
(55.2)
平均最低気温 °C°F −4.2
(24.4)
−3.5
(25.7)
−0.2
(31.6)
4.8
(40.6)
10.3
(50.5)
15.4
(59.7)
19.7
(67.5)
20.7
(69.3)
17.0
(62.6)
10.5
(50.9)
3.7
(38.7)
−1.8
(28.8)
7.7
(45.9)
最低気温記録 °C°F −11.8
(10.8)
−12.3
(9.9)
−9.0
(15.8)
−5.0
(23)
−0.4
(31.3)
6.1
(43)
10.7
(51.3)
11.1
(52)
5.8
(42.4)
−1.0
(30.2)
−4.7
(23.5)
−9.2
(15.4)
−12.3
(9.9)
降水量 mm (inch) 40.3
(1.587)
44.4
(1.748)
89.0
(3.504)
112.6
(4.433)
136.4
(5.37)
147.9
(5.823)
184.2
(7.252)
149.5
(5.886)
187.0
(7.362)
159.9
(6.295)
72.6
(2.858)
42.1
(1.657)
1,363.7
(53.689)
平均降水日数 (≥1.0 mm) 4.5 5.3 8.9 10.1 11.4 12.7 13.3 10.4 11.7 10.6 7.0 5.0 111.1
平均月間日照時間 203.8 189.5 196.1 192.5 188.9 134.9 145.4 170.9 136.6 149.4 165.7 191.6 2,063
出典1:Japan Meteorological Agency
出典2:気象庁[3]

隣接している自治体 編集

歴史 編集

沿革 編集

2004年の合併以前に山方町美和村緒川村御前山村であった地域については各町村の項を参照のこと。

市制以前(旧・大宮町) 編集

平安後期以降500年、佐竹氏の支配下に入り、後に水戸徳川家で知られる水戸藩領に入る。中心の大宮は南郷街道(南郷は現在の福島県塙町、道筋は水郡線にほぼ沿う)の宿場町として、また久慈川の水運を利用した交易の拠点としても栄えた。古くから文化も発達し、佐竹支配下の16世紀には水墨画家・雪村がこの地で生まれている。ちなみに雪村の使った筆を洗ったとされる筆洗いの池が下村田にある。

市制以後 編集

市制施行の時点で埼玉県大宮市は既に廃されさいたま市となっていたため守山市八幡市の前例に倣い「大宮市」を称することも可能であったが、大宮区として区名で残っているのと安芸高田市と同様に武蔵大宮の方が知名度が高いとの判断により、旧国名の「常陸」を冠し「常陸大宮」とした。
  • 2006年(平成18年)
  • 2011年(平成23年)
  • 2013年(平成25年)
    • 3月27日 - 常陸大宮市消防本部および常陸大宮市東消防署の新庁舎が完成。
  • 2015年(平成27年)4月1日 - 旧緒川中学校・美和中学校を統合、「常陸大宮市立明峰中学校」が開校。
  • 2019年(平成31年)4月1日 -「常陸大宮市立明峰中学校」に旧御前山中学校が統合。

行政区域変遷 編集

  • 変遷の年表
常陸大宮市市域の変遷(年表)
月日 現常陸大宮市市域に関連する行政区域変遷
1889年(明治22年) 4月1日 町村制施行に伴い、以下の町村がそれぞれ発足[5][6]
  • 旧大宮町・旧山方町
    • 那珂郡
      • 大場村 ← 小場村、小野村、三美村
      • 上野村 ← 根本村、上岩瀬村、下岩瀬村、泉村、宇留野村
      • 大賀村 ← 上大賀村、岩崎村、小祝村、鷹巣村
      • 玉川村 ← 東野村、八田村、若林村
      • 静村 ← 上村田村、下村田村、石沢村、静村、下大賀村
      • 塩田村 ← 照村、北子村、西子村、長村、長沢村
      • 山方村 ← 山方村、野上村、舟生村
    • 久慈郡
      • 世喜村 ← 辰ノ口村、富岡村、小倉村、塩原村、小貫村、照山村
      • 下小川村 ← 西金村、盛金村、久隆村、家和楽村
      • 諸富野村 ← 諸沢村,北富田村、西野内村
  • 美和村
    • 那珂郡
      • 檜沢村 ← 上檜沢村、下檜沢村、氷之沢村
      • 嶐郷村 ← 小田野村、鷲子村、高部村
  • 緒川村
    • 那珂郡
      • 小瀬村 ← 上小瀬村、下小瀬村、小玉村、那賀村、国長村
      • 八里村 ← 小舟村、小瀬沢村、大岩村、油河内村,松之草村、吉丸村、入本郷村、千田村
  • 御前山村
1947年(昭和22年) 9月1日 山方村は町制施行し山方町となる。
1955年(昭和30年) 2月11日
  • 山方町は諸富野村の一部(諸沢、西野内、北富田の一部)を編入。
  • 野口村、伊勢畑村が合併し、東茨城郡御前山村が発足、
3月31日
  • 大宮町、玉川村、大賀村,大場村,上野村と静村の一部(上村田、下村田、石沢)、世喜村の一部(辰ノ口、富岡、小倉、塩原)
    が合併し、大宮町が発足。
  • 山方町は下小川村の一部(久隆、家和楽と盛金の一部)、世喜村の残部(小貫、照山)を編入。
7月1日
  • 大宮町は塩田村の一部(照田の一部、北塩子、西塩子)を編入。
  • 山方町は塩田村の残部(照田の残部、長田、長沢)を編入。
1956年(昭和31年) 9月29日
  • 小瀬村、八里村が合併し緒川村が発足。
  • 檜沢村、嶐郷村が合併し檜沢嶐郷村が発足。檜沢嶐郷村は即日改称して美和村となる。
  • 御前山村,長倉村が合併し、東茨城郡御前山村が発足。
1958年(昭和33年) 大宮町は山方町の一部(照田の一部)を編入。
2004年(平成16年) 10月16日 大宮町は山方町、美和村、緒川村、御前山村を編入。同日、改称・市制施行して常陸大宮市となる。
  • 変遷表
常陸大宮市市域の変遷表
1868年
以前
明治22年
4月1日
明治22年 - 昭和19年 昭和20年 - 昭和64年 平成元年 - 現在 現在
那珂郡 大宮村 大宮町 大宮町 昭和30年3月31日
大宮町
平成16年10月16日
常陸大宮市
に市制改称
常陸大宮市
八田村 玉川村 玉川村
東野村
若林村
上大賀村 大賀村 大賀村
岩崎村
小祝村
鷹巣村
上岩瀬村 上野村 上野村
下岩瀬村
根本村
泉村
宇留野村
富岡村 大場村 大場村
野上村
小場村
上村田村 静村
の一部
静村の一部
下村田村
石沢村
久慈郡 富岡村 世喜村 世喜村
塩原村
辰ノ口村
小倉村
照山村 昭和30年3月31日
山方町に編入
平成16年10月16日
大宮町に編入
小貫村
諸沢村 諸富野村
の一部
諸富野村の一部 昭和30年2月11日
山方町に編入
西野内村
北富田村の一部
久隆村 下小川村
の一部 
下小川村の一部 昭和30年3月31日
山方町に編入
家和楽村
盛金村の一部
那珂郡 山方村 山方村 山方村 昭和22年9月1日
町制
野上村
舟生村
長沢村 塩田村 塩田村' 昭和30年7月1日
山方町に編入
長田村
  照田村
  昭和30年7月1日
大宮町に編入
平成16年10月16日
常陸大宮市
に市制改称
西塩子村
北塩子村
小田野村 嶐郷村 嶐郷村 昭和31年9月29日
檜沢嶐郷村
即日改称
美和村
平成16年10月16日
大宮町に編入
鷲子村
高部村
上檜沢村 檜山村 檜山村
下檜沢村
氷之沢村
上小瀬村 小瀬村 小瀬村 昭和31年9月29日
緒川村
下小瀬村
小玉村
那賀村
国長村
小舟村 八里村 八里村
小瀬沢村
大岩村
油河内村
松之草村
吉丸村
入本郷村
千田村
長倉村 長倉村 長倉村 昭和31年9月29日
御前山村
野田村
金井村
秋田村
中居村
野口村 野口村 野口村 昭和30年2月11日
御前山村
野口平村
門井村
茨城郡
東茨城郡
上伊勢畑村 伊勢畑村 伊勢畑村
下伊勢畑村
檜山村

人口 編集

 
常陸大宮市と全国の年齢別人口分布(2005年) 常陸大宮市の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 常陸大宮市
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性

常陸大宮市(に相当する地域)の人口の推移
総務省統計局 国勢調査より


行政・議会 編集

氏名 就任日 退任日 備考
初代 矢数浩 2004年10月16日 2008年4月22日 旧大宮町長
2代 三次真一郎 2008年4月23日 2020年4月22日 旧山方町長
3代 鈴木定幸 2020年4月23日 現職

初代市長の矢数浩は1988年4月23日から2004年まで大宮町長を務めた。主な政策は以下のとおり。市内の交通環境の改善を図るため、2006年7月19日より無料の市民バスを運行した。市民の立場に立ったサービスを行うため、2008年10月1日、市役所に「すぐ対応課」を設置した。

市議会 編集

定数18人(任期:2022年8月4日まで[7])

市内の行政機関・施設等 編集

独立行政法人

経済 編集

産業 編集

第一次産業が中心である。

比較的規模の大きな商業店舗は市の南東部の国道118号バイパス沿いに集中している。

友好都市 編集

日本国内 編集

  • 秋田県大館市:友好都市・防災協定(大館城城代・佐竹西家ゆかりの地の縁[8]):防災協定2014年7月10日締結[9]・友好都市提携2015年10月21日[10][11]

教育 編集


  • 常陸大宮市立明峰中学校(美和中、緒川中、御前山中を統合して開校。小瀬高と連携、中高一貫教育を実施)
    • 常陸大宮市立美和中学校(2015年(平成27年)3月閉校。小瀬高と連携)
    • 常陸大宮市立緒川中学校(2015年(平成27年)3月閉校。小瀬高と連携)
    • 常陸大宮市立御前山中学校(2019年(平成31年)3月閉校。小瀬高と連携)
  • 小学校
    • 常陸大宮市立大宮小学校
      • 常陸大宮市立世喜小学校(平成25年3月をもって大宮小と統合)
    • 常陸大宮市立大宮西小学校
      • 常陸大宮市立大場小学校(平成25年3月をもって大宮西小と統合)
    • 常陸大宮市立村田小学校
    • 常陸大宮市立上野小学校
    • 常陸大宮市立大賀小学校
    • 常陸大宮市立大宮北小学校
      • 常陸大宮市立玉川小学校(平成22年3月をもって塩田小と統合)
      • 常陸大宮市立塩田小学校(平成22年3月をもって玉川小と統合)


  • 常陸大宮市立山方小学校
  • 常陸大宮市立山方南小学校
  • 常陸大宮市立美和小学校
  • 常陸大宮市立緒川小学校
  • 常陸大宮市立御前山小学校

交通 編集

 
玉川村駅
 
野上原駅

鉄道 編集

  • 中心となる駅:常陸大宮駅

道路 編集

高速バス 編集

  • 茨城交通 - 新宿・東京 - 常陸大宮・大子線
    • 茨城交通バス大子営業所 - (中略) - 水ぐるま前 - 常陸大宮市総合保健センター - 泉入口 - 富士見台団地前 - (中略) - 八潮PA - 上野駅 - 東京駅八重洲南口(下りのみ停車) - 新宿駅新南口(乗車)・東口(降車)(大半が常陸大宮市総合保健センター発着。一部が大子営業所まで運行)

一般路線バス 編集

名所・旧跡・観光スポット・施設 編集

名所・旧跡 編集

御城展望台(山方城跡)
鷲子山上神社
八溝山地・尺丈山山頂
  • 常陸大宮三大絶景 -御前山地区で早朝に発生する雲海、美和地区で観る満天の星空、山方地区の籠岩付近の紅葉は、常陸大宮三大絶景と呼ばれている。[要出典]
  • 星空の郷 -常陸大宮市の北部は、昔から満天の星を眺めることが出来る名所として知られており、特に花立自然公園の星空は関東で一番美しいとして全国から愛好家たちが天体観賞に訪れている他、海外メディアから「Stars of Hanadate 」として日本の美しい星空の一例として取り上げられたこともある[要出典]。同公園には天文台野外ステージが設置されており、満天の星をバックにコンサートが開けることから、近年一部の音楽関係者やアーティストから注目されているスポットである。また、道の駅みわ「北斗星」やプラネタリウムや前出の衛星地球局が在るなど、天体や宇宙関連の施設が多いことから、「星空の郷」と呼ばれることがある。
  • 金山遺跡 - 常陸大宮市を含む八溝山地には多くの金鉱脈が走っており、古くは平安時代から砂金の採集が行われてきた。この地域から産出された金は、遣唐使の渡航費用に充てられていたことが、続日本後紀に記されている。戦国時代には佐竹氏が、江戸時代には水戸徳川家が積極的に金山を開発し、全国的にも有数の産金量を誇っていた。常陸大宮市山方から久慈郡大子町にかけての久慈川沿いの山々には栃原金山を筆頭に多くの金山遺跡が残っており、久慈川やその支流では、現在も砂金を採集することが出来る。他の代表的な金山遺跡に久隆金山熊久保金山辺垂金山などがある。
大宮地域
  • 辰ノ口親水公園 - 江戸時代に久慈川に作られた灌漑用の堰・辰ノ口堰の展望台がある。
  • 宇留野公園 - 桜と梅の名所。
山方地域
  • 御城展望台(山方城) - 佐竹氏の家臣、山方能登守の居城で後に佐竹東家の居城となった山方城本郭跡に建てられたを展望台。小さいながら本格的な天守が再現されており、内部を見学することが可能であることから、近年、戦国系のコスプレイヤー歴女に人気のスポットとなっている。また,「日本一来城者数が少ない城」を自称している。
美和地域
  • 鷲子山上神社(とりのこさんじょうじんじゃ) - 茨城県・栃木県の県境に跨る神社。茨城・栃木両県の指定文化財となっている。水戸光圀公が立ち寄り、休憩した部屋が残っている(要予約)。
  • 三浦杉(吉田八幡神社内) - 樹齢850年以上、樹高58m、幹周囲10mの2本の杉。茨城県天然記念物。
  • 尺丈山 - 511.5m
林道が整備されており、手軽に頂上付近まで行けることから、ハイキングに最適で近年家族連れの人気が高い。また、車で頂上までアクセスが可能なこと、電波が遠くまで伝達することからアマチュア無線の愛好家からは「聖地」と呼ばれており、常陸大宮市は知らなくても尺丈山は知っている無線愛好家も存在する。
緒川地域
  • 三王山自然公園
  • 百観音自然公園 - 小さな山全体に100体以上の観音像洞穴が点在している公園。
山の中腹にある横穴には40体ほどの観音像が安置されており、一番奥には大日如来像が静座している。また、横穴の脇に「獅子穴」という水を貯えた洞窟がある他、山中には無数の洞穴がある。佐竹氏の金山跡であるとの伝承もあるが未だ未発掘の場所もあり、詳細はわかっていない。
  • 松之草村小八兵衛とその妻の墓 - 小八兵衛は実在した盗賊で、徳川光圀と交流があったと言われ、テレビドラマ水戸黄門の登場人物である風車の弥七のモデルだという俗説が一部にあり、原形をとどめないほど改造が施された上で『風車の弥七の墓』として観光スポット化されている。
御前山地域
  • 長倉宿 - 古い街道沿いの宿場町の風情が残る地域。毎年七夕祭りが開かれる。

観光スポット・施設 編集

大宮地域
  • 常陸大宮市文化センターロゼホール - 大ホールの天井に音響反射板を設置するなど、音にこだわった作りで演者からの評判も高いという。常陸大宮市立図書情報館(図書館)を併設。
  • 西部総合公園 - 体育館・テニスコート・グランド・人工芝ゲレンデ(長さ100m、最大傾斜度20度、利用料無料)がある。
  • 大宮運動公園・市民球場・市民プール
  • 道の駅常陸大宮〜かわプラザ〜
久慈川沿いにある重点道の駅。川のほとりにある利点を最大限に活かした道の駅で、市名産のの塩焼きを常時販売している他、川を眺めながら食事を出来るテラスがあり、またバーベキュー施設でバーベキューをすることも可能。2019年4月には入館者200万人を突破した。
山方地域
  • 淡水魚館 - 淡水魚を集めた珍しい水族館。土日は水族館の入館者は無料でミニSLに乗ることが出来る。
  • 三太の湯 - 入浴施設。アルカリ性単純温泉。三太とはこの地域で伝説となっている巨人のことである。
  • 紙のさと和紙資料館 - 日本では幻の和紙とされ高値で取引されることもある西ノ内紙の資料館。
  • 籠岩 - 名前の通り籠のような形をした奇岩のある山。
美和地域
  • 花立自然公園 - 天文台「美スター」、アスレチック施設「スペースアスレランド」、バーベキュー施設、宿泊施設「ログキャビン」がある。
  • ささの湯 - 入浴施設。
  • 道の駅みわ - 星をテーマにした道の駅。レストラン北斗庵、ショップほくとせい、満てんトイレなどがある。満てんトイレの天井には星座が描かれており、世界的なスターであるビートルズチャップリンのポスターが飾られている。
緒川地域
  • 『SOJIRO オカリーナの森』:オカリナ奏者の宗次郎が、『緒川ふれあいの森』に作ったオカリナの聖地。オカリナを作る工房、野外ステージなどの施設を有する[12]
  • かざぐるま - 農産品直売所・そば店。そばが美味しいことで有名。
御前山地域

祭事・催事 編集

祭事・催事 編集

大宮地域
  • 西塩子回り舞台(県指定文化財)- 3年に一度青竹組みの仮設劇場が造られ、現存する日本最古の組み立て式廻り舞台が設置され、浄瑠璃などが演じられる[13][14]。江戸時代から続いていたが一旦途絶え、1997年に復活した[13]
  • 祇園祭(甲神社境内他)「関東の三大裸祭り」の1つ。
  • 辰ノ口さくらまつり(辰ノ口親水公園)期間中は久慈川堤防沿いの桜並木がライトアップされる他茨城県では珍しく春に花火が打ち上げられる。
  • 久慈川灯ろう流し(富岡橋)
  • 常陸大宮ふるさとB級グルメ選手権 - 年に1度開かれ、出場店舗の料理を食べた客が常陸大宮市で1番美味しいB級グルメを投票で決める、常陸大宮市で人気のあるイベントの1つ。
  • ふるさと祭りおおみやふれあい広場:11月3日(西部総合公園多目的グラウンド)
山方地域
  • あゆの里まつり(清流公園)
  • 山方宿芋煮会(清流公園)
美和地域
  • 美和ふるさと祭り(美和運動公園)
  • 花立山星まつり(花立自然公園)
緒川地域
  • やすらぎの里さくらまつり(やすらぎの里公園)
  • 上小瀬祇園祭(立野神社境内)
  • やすらぎの夏まつり(やすらぎの里公園)
御前山地域
  • 長倉七夕まつり(長倉宿)
  • 御前山納涼花火大会(那珂川大橋)
  • ごぜんやままつり(御前山支所)

寺社 編集

城郭 編集

  • 部垂城
  • 宇留野城
  • 山方城
  • 野口城
  • 川野辺城
  • 野口平城
  • 那賀城
  • 東野城
  • 小瀬城
  • 高館城
  • 下小瀬館
  • 鷲子城
  • 高部城
  • 石沢館
  • 西塩子館
  • 北塩子館
  • 越郷砦
  • 竜ヶ谷城
  • 梶内城
  • 小貫城
  • 小舟城
  • 高井釣
  • 長倉城
  • 那須陣
  • 伊勢畑要害
  • 綱河館
  • 川崎城
  • 大岩城
  • 油河内館
  • 小場城
  • 前小屋城
  • 高ノ倉城
  • 小田野館
  • 檜沢城
  • 長倉遊替城
  • 大岩関沢館
  • 盛金砦
  • 国長八幡館
  • 大岩古内城
  • 野田城
  • 照田羽黒館
  • 石沢小屋場館
  • 高渡館
  • 中丸城
  • 諸沢要害

著名な出身者 編集

その他 編集

福島第一原子力発電所事故後の影響 編集

当市は放射性プルームの通過を免れていた可能性が示唆されている。文部科学省による航空機モニタリングによって、常陸大宮市は、茨城県北西部に位置するにもかかわらず土壌のセシウム量が低いことが確認されており[18][19]、また群馬大学教授早川由紀夫による2011年3月時の放射能汚染ルートの調査でも、同様である[20]。これは、一説には、茨城県西部に局地的に発生した高気圧によるものといわれている。

脚注 編集

出典 編集

  1. ^ a b c 臼井真(2014年7月1日). “常陸大宮市:市誕生10周年記念、ロゴマークを作成”. 毎日新聞 (毎日新聞社)
  2. ^ a b 市の概要|常陸大宮市公式ホームページ
  3. ^ 常陸大宮 過去の気象データ検索”. 気象庁. 2024年2月8日閲覧。
  4. ^ 字の区域の設定(平成12年2月10日 茨城県告示第136号) (PDF)”, 茨城県報 (茨城県) 第1133号: p.3, (2000年2月10日) 
  5. ^ 大宮町史編さん委員会編 『大宮町史』、大宮町、1977年より
  6. ^ 角川日本地名大辞典編纂委員会『角川日本地名大辞典 8 茨城県』、角川書店、1983年 ISBN 4040010809より
  7. ^ 市議会概要”. 2018年12月24日閲覧。
  8. ^ “400年の歴史を超えて 佐竹氏ゆかりの常陸大宮市 大館市と友好都市に”. 北鹿新聞 (大館市: 北鹿新聞社). (2015年10月12日) 
  9. ^ “常陸大宮市と防災協定 三次市長来市 7月に締結式”. 北鹿新聞. (2014年6月13日) 
  10. ^ “友好都市協定を締結 大館市と常陸大宮市 交流・連携さらに推進”. 北鹿新聞 (大館市: 北鹿新聞社). (2015年10月22日) 
  11. ^ “大館市(秋田)と友好都市へ 常陸大宮市”. 茨城新聞 (水戸市: 茨城新聞社). (2015年8月12日) 
  12. ^ [1]
  13. ^ a b 2006年度 第28回サントリー地域文化賞 茨城県常陸大宮市「西塩子の回り舞台保存会」サントリーチャンネル、2006
  14. ^ 西塩子の回り舞台保存会
  15. ^ [2][3]
  16. ^ [4]
  17. ^ [5]
  18. ^ http://ramap.jmc.or.jp/map/mapdf/pdf/air/20121228/dr/5440-A.pdf
  19. ^ http://ramap.jmc.or.jp/map/mapdf/pdf/air/20121228/cstot/5440-A.pdf
  20. ^ http://3.bp.blogspot.com/-UXshgBNCdok/ToY2I3SdOZI/AAAAAAAAAlU/W6n6HRDjAw4/s1600/route930.jpeg

関連項目 編集

外部リンク 編集