ガイナックス

日本の東京都武蔵野市にあるアニメ制作会社

株式会社ガイナックス: GAINAX Co., Ltd.)は、東京都武蔵野市御殿山に本社をおく日本アニメ制作会社日本動画協会正会員。

株式会社ガイナックス
GAINAX Co., Ltd.
GAINAX.svg
種類 株式会社
本社所在地 日本の旗 日本
180-0005
東京都武蔵野市御殿山1丁目4番20号
服部ビル202号室
北緯35度42分6.2秒 東経139度34分33.1秒 / 北緯35.701722度 東経139.575861度 / 35.701722; 139.575861座標: 北緯35度42分6.2秒 東経139度34分33.1秒 / 北緯35.701722度 東経139.575861度 / 35.701722; 139.575861
設立 1984年12月24日
業種 情報・通信業
法人番号 1012401005220 ウィキデータを編集
事業内容 アニメーションを主とした映像作品・コンピューターソフトウェアの企画、制作および販売
代表者 代表取締役社長 神村靖宏
資本金 2億2千万円
関係する人物 岡田斗司夫(創業者、元代表取締役社長)
山賀博之(創業者、元代表取締役社長)
井上博明(創業者、元副社長)
取締役 髙石優子[1]
取締役 森山敦[1]
取締役 宇佐義大[1]
外部リンク http://www.gainax.co.jp/wp/
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東京都小金井市本町6丁目時代のガイナックス入居ビル(2003年-2006年、現・イトーヨーカドー武蔵小金井店の一部)
東京都三鷹市下連雀時代のガイナックス入居ビル(2011年-2016年

概要編集

1984年12月、アニメ映画『王立宇宙軍 オネアミスの翼』の制作を目的として設立された。代表作として、テレビアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』『ふしぎの海のナディア』や、OVA『トップをねらえ!』が知られている[2]。アニメーション制作に加え、1980年代末からコンピュータゲームの制作と販売も行い『プリンセスメーカー』シリーズなどのヒット作品を残した。

アニメーション制作の多くは共同制作名義で他社へ委託する形をとっていたが、2004年開始のシリーズOVAトップをねらえ2!』で制作部門を立ち上げ、2015年の『放課後のプレアデス』(テレビシリーズ版)まで自社単独名義による元請制作を手がけたほか、他社のテレビシリーズのグロス請けも行っていた。

『新世紀エヴァンゲリオン』『フリクリ』など、多くの作品の版権が他社に移っている。2016年には現在『新世紀エヴァンゲリオン』の版権を保有するカラーが、滞納した使用料1億円の支払いを求めて提訴した[3]

社名は島根県の東部、鳥取県の西部の方言雲伯方言)で「大きい、凄い」という意味の「がいな」に未知を表す「X」をつけたもの。

作風編集

最終話サブタイトルにSF小説の題名を流用している作品が多い。『新世紀エヴァンゲリオン』はハーラン・エリスンの『世界の中心で愛を叫んだけもの』のもじり、『天元突破グレンラガン』はフレドリック・ブラウンの「天の光はすべて星」、『放課後のプレアデス』はネビル・シュートの「渚にて」を引用している。

沿革編集

草創期編集

1981年日本SF大会「DAICON 3」のオープニングアニメーションに関わり、大阪府門真市海洋堂の常連でもあった岡田斗司夫武田康廣赤井孝美山賀博之庵野秀明村濱章司ら関西の学生は、その後も「DAICON FILM」として映像制作を行った。このうち、DAICON 3後に大学を中退した岡田と武田は1982年2月、大阪市天王寺区SFグッズを扱う専門店「ゼネラルプロダクツ」を開業し、DAICON FILMと密接な関係を持ちながら活動。経営が軌道に乗ったところで岡田に山賀が「プロになる」ことを持ちかけ、ゼネラルプロダクツが岡田と山賀に200万円の活動資金を提供する形を取って1983年9月、OVA向け長編アニメーション『王立宇宙軍』の企画を開始した。

ゼネプロ社内における不倫発覚で大阪を追われ1984年秋に上京した岡田斗司夫と、ゼネラルプロダクツおよびDAICON FILMメンバー、テレビアニメ『レンズマン』プロデューサーの井上博明によって同年12月24日、『王立宇宙軍』の制作スタジオとしてガイナックスを設立した。約4分の『王立宇宙軍』パイロットフィルムを制作し、1985年4月に完成した。岡田はこのパイロットフィルムと企画書を、DAICON FILM時代に自主製作特撮映画販売でつながりのあったバンダイに持ち込んで出資を取り付け、劇場用映画『王立宇宙軍 オネアミスの翼』として制作し、1987年3月に公開した[4]。ガイナックスは『王立宇宙軍』が完成すると同時に解散する予定であったが、同作品の制作費が過大で予算超過分が同社の負債となったため、返済のために経営を継続することとなった[5]

庵野秀明の初監督作となった『トップをねらえ!』を制作し好評だったが、同作品も制作費が過大となって負債がさらに拡大した。他社の下請けや孫請けも手がけ、さらに経営を続けざるを得なくなった[6]1989年から1990年にかけては、池沢さとしが「週刊プレイボーイ」に連載した漫画『ビートショット!!』と『サーキットの狼II モデナの剣』のアニメーション制作に参加した。

赤井孝美は、コンピュータゲームのファンがアニメ・特撮のファンと通ずることがあることに気づき、自分たちの技能を生かしてコンピュータゲームを作りたいと岡田に提案する[7]。1989年7月15日、ガイナックスは脱衣ゲーム『電脳学園』を発売。同作は大ヒットとなりシリーズ化された[7]。次に岡田たちは人気漫画『サイレントメビウス』をコンピュータゲーム化し、こちらも成功を収める[7]。パソコン雑誌『I/O』編集部の柏原康雄が迎え入れ、本格的にゲーム制作に乗り出す。1991年の『プリンセスメーカー』は、育成シミュレーションゲームジャンルの先駆けとして大ヒットした[7]。 また、ショップ時代のゼネラルプロダクツの利用者の一人で、当時MSX用ゲームを趣味で開発していたみんだ☆なお(眠田直)を開発スタッフとして招き『バトルスキンパニック』が発売された[8]。ゲームの制作もアニメと同様の体制で行われており、10人ほどのチームの中にグラフィック班とプログラム班に分かれていた[9]。ディレクターはローテーション制であり、グラフィックを作品ごとに分けるということはなかった[9]。また、ゲーム版『サイレントメビウス』のように、社内アニメーターに原画を発注し、出来上がった原画をスキャナで取り込んで調整するというケースもあった[9]。『新世紀エヴァンゲリオン』(以下:『エヴァンゲリオン』)で大ヒットした後も、『エヴァと愉快な仲間たち 脱衣補完計画!』といった性的要素を含むゲームの開発が行われることもあった。

『ふしぎの海のナディア』の大ヒット編集

1990年4月放映開始のテレビアニメ『ふしぎの海のナディア』(グループ・タック・世映動画共同制作)は、NHKで全国放送され、アニメ雑誌の表紙や巻頭特集を度々飾り、人気投票でも1位を取るなど話題を集めた。翌1991年発表のOVA『1982おたくのビデオ』『1985続・おたくのビデオ』は、1970年代末から1980年代前半のアニメブームを背景として活躍したDAICON FILM時代のガイナックスメンバー自身をパロディ化し、こちらも好評を集めた。

ゼネプロの合併、スタッフの独立(GONZO)編集

1992年2月、ゼネラルプロダクツはワンダーフェスティバルの権利を海洋堂に委譲しガイナックスと合併した。同年9月には中核メンバーだった村濱章司前田真宏山口宏樋口真嗣らが退社し、GONZOを設立した。岡田もこの年に代表取締役を辞任して退社し、澤村武伺が後任の代表取締役となった。

『新世紀エヴァンゲリオン』のヒットと粉飾決算事件編集

1992年の岡田退社以降、『王立宇宙軍』の続編となるアニメ映画『蒼きウル』の制作がはじまるが、予算の問題から作業序盤で中断を余儀なくされ、未完に終わった。庵野秀明はキングレコードの大月俊倫と共に新たにロボットアニメの企画を立ち上げ、1995年10月放送開始の連続テレビアニメーション『新世紀エヴァンゲリオン』(竜の子プロダクション共同制作)を手がけた。

同作はアニメーションの枠を乗り越えて社会現象を巻き起こし、ガイナックスは一躍脚光を浴びたものの、製作委員会への出資をしていなかったため、ヒットに伴ってガイナックスと庵野が受け取った追加報酬は、庵野の監督および脚本の印税だけだった[10]。ガイナックスは『エヴァンゲリオン』の制作終了で主立った業務がなくなったことから再び経営危機に直面し、鶴巻和哉による新作アニメ(後の『フリクリ』)の企画も進まなかったが、庵野が連続テレビアニメーション『彼氏彼女の事情』を企画。1998年に放送された[11]

こうした状況を受けて製作委員会がエヴァンゲリオン関連商品の窓口をガイナックスに移したことから、各種グッズの版権収入が恒常的に直接ガイナックスに入るようになった。これが企画や事業のコスト、責任を問わない浪費体質が定着した原因となったと後年庵野は指摘した[10]1999年、ガイナックスと代表取締役の澤村は、所得隠しにより5億8000万円を脱税したとして東京国税局から告発され[10]、澤村は2000年に代表取締役を辞任し退社した。

庵野の独立編集

辞任した澤村に代わり、もう1人の代表取締役だった山賀博之が社長を引き継いだ[12]2001年には『まほろまてぃっく』(シャフト共同制作)、2003年には『プリンセスメーカー』のアニメ化作品である『ぷちぷり*ユーシィ』(AIC共同制作)を発表するなど、他社との共同制作ながらもテレビアニメシリーズの元請実績を重ね、OVA『フリクリ』(2000年-2001年、プロダクションI.G共同制作)も話題作となった。2003年には本社を武蔵野市中町2丁目から小金井市本町6丁目に移転。武蔵小金井駅南口第1地区第一種市街地再開発事業[13]に伴い、2006年には小金井市梶野町1丁目に設けた仮設社屋[14]に再移転した。同時期、『熱風海陸ブシロード』のアニメーション制作を担当予定することが発表されたが、原作者の死去に伴い企画自体が凍結となった。2004年から2006年にかけて、ガイナックス設立20周年記念作品として単独元請のOVAシリーズ『トップをねらえ2!』を発表した[15]。この時期、ガイナックスの経営は取引先である大手2社の増資と『エヴァンゲリオン』のパチンコ化による収入を得て持ち直した[12]

創業時から作品制作の主軸を務めてきた庵野秀明は、脱税事件をきっかけに取締役に就任し、経営改革に乗り出したが、給与体系や社内システムの改善を進言しても自身の意見は顧みられず、なお続くガイナックスの放漫経営に強い不信感を抱いた[12]。庵野は自身の意思を経営に反映し、スタッフに資金を分配できる場が必要だと考え[12]2006年9月、アニメ制作スタジオ「カラー」を設立し、翌2007年10月にはガイナックス取締役を辞任して退社[12]。庵野に追随して主力スタッフの鶴巻和哉摩砂雪らもカラーへ移籍した。この時、庵野がガイナックス時代に手がけたエヴァンゲリオンの版権もカラーが持つ形となり[12]、2007年9月公開の『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』以降の『新世紀エヴァンゲリオン』再構築シリーズ(ヱヴァンゲリヲン新劇場版)は、カラーが自己資金で製作した。一方ガイナックスは、庵野が在籍中に手がけた作品の商品化を引き続き行う契約を結び、その収入から使用料をカラーに支払うとした[16]

『グレンラガン』制作と主力スタッフの退社編集

2000年代後半、ロボット物のオリジナルテレビシリーズおよび劇場用アニメの企画が立ち上がった[15]。その後、仕切り直しとなり、劇作家の中島かずきが起用されたことから、若手スタッフの一人である今石洋之が監督に立候補し、『天元突破グレンラガン』が制作された[15]。当時、主力のスタッフはガイナックス創立20周年記念のOVA『トップをねらえ2!』シリーズを制作していたため、テレビシリーズの制作は当初若手スタッフが中心となって行い[15]、ガイナックス初の単独元請テレビシリーズとして2007年にテレビ放映されヒット作となった[15]

同作の第4話放映後、一部の視聴者から、批判的な意見が公式ブログなどに投稿された[17]。これらの意見に反発した女性社員が、mixiの日記に視聴者に対しての批判的な意見を書き込んでいたことが発覚し、批判はより大きくなった[17]。さらに、この日記に同調するコメントをつけたmixiユーザーの中に、取締役の赤井がいた事が判明し、最終的に赤井が取締役を辞する事態へと発展した[17]

今石は2010年放送の『パンティ&ストッキングwithガーターベルト』も手がけたが[15]、翌2011年8月、今石と大塚雅彦はガイナックスを退社してアニメ制作スタジオ「トリガー」を設立した[15]。これに追随する形で庵野退社後の主力スタッフだったすしお[18]吉成曜貞方希久子山口智錦織敦史、上村泰らが同年秋までに退社した。

経営悪化とカラーの貸付金支払い訴訟編集

2011年1月、本社を小金井市梶野町から三鷹市下連雀の旧・春日電機株式会社本社ビルに移転し、同年2月には富士重工業(現・SUBARU)との共同アニメプロジェクトの「第1弾」をうたった『放課後のプレアデス』(ウェブアニメ版)を配信。また赤井の郷里である鳥取県米子市に『ヨナゴフィルム』を開設し、同市主催の映画祭『米子映画事変』の事業を手がけた。

しかし『パンティ&ストッキングwithガーターベルト』以後ヒット作を得られなかったことから、経営は2012年ごろから悪化し、かねての申し合わせによるカラーへの庵野作品使用料の支払いが滞納するようになった[19]。滞納分について社長の山賀と取締役の武田康廣は、カラー代表の庵野に対して分割で支払うことを申し入れ、庵野もこれを了解したが[19]、支払いが済まないうちに武田は2014年、「会社が持たない」として庵野に対して資金の借り入れを申し込んだ[19]。ガイナックスの経営状況に危機感を覚えた庵野は、『エヴァンゲリオン』の商品化窓口やロイヤリティー分配業務移譲のスケジュールを当初の申し合わせから1年前倒しにすることを条件に、カラーから1億円を貸し付けた[19]

この時庵野は、カラーの主要スタッフとかかわりの大きい『トップをねらえ!』『トップをねらえ2!』『フリクリ』3作品の原作権の買い取りも山賀らに申し出て、いったんまとまりかけたものの、2015年5月には取引銀行の介入で大幅な人員整理が行われるとともに[19]、『フリクリ』がプロダクションI.Gに売却[20][3]されるなど、庵野が買い取りを提案していた3作品を含む多くの作品の権利が2014年から2015年にかけて他社に売却されたことがまもなく判明した[19]。作品の権利や資料の散逸を懸念した庵野は、さらなる支払いの猶予や経営支援も視野に入れ、ガイナックスに経営状況の説明と返済計画の提示を何度か求めたが、ガイナックスは「経営状況に問題はなく、予定通りに返済する」としか回答しなかった[19]

このためカラーは2016年8月1日、資料散逸防止の観点からガイナックスに対する債権仮差し押さえを申し立て、8月26日に執行された[21]。しかしその後もガイナックス側から返済計画の提示はなかったため、カラーは同年9月9日、貸金返還請求訴訟を起した[21]。これに対してガイナックスは裁判で争う姿勢を示したため、カラーは同年12月、ガイナックスに対して貸付金1億円の支払いを求める訴訟を東京地方裁判所立川支部に提訴。対立が表面化し、全国の注目を集める結果となった[21]

この間、2014年から2016年にかけて、ガイナックスは、「支部」と称する新会社を役員らの出身地やゆかりの地にあたる鳥取県米子市(米子ガイナックス、代表赤井孝美)、福島県三春町福島ガイナックス、代表浅尾芳宣)、神戸市(GAINAX WEST、代表武田康廣)、新潟市(ガイナックス新潟)、京都市(GAINAX京都、代表武田康廣)に立て続けに設立した。

ガイナックスはカラーからの訴訟と自社の経営悪化が明るみになった2016年12月、すでに5社から資本を引き上げて各社とガイナックス間に資本関係は存在せず、経営上は無関係であると表明したが[22]福島ガイナックスの浅尾芳宣については、資本関係解消(2015年11月)以降も、「無関係」表明直前まで継続してガイナックス取締役を務めていた[23]。ガイナックスはカラーによる債権仮差し押さえ執行後の2016年9月、制作部門のスタッフを全員解雇し、取締役の浅尾が開設した福島ガイナックス東京スタジオ(ガイナックススタジオ、現・スタジオガイナ)に強制移籍させるとともに[21]、10月には本社を三鷹市下連雀から武蔵野市御殿山のマンションの一室に移した[24]

訴訟は翌2017年6月、カラーの訴え通り1億円を支払うよう命じる判決が下り、ガイナックスが控訴しなかったため確定した[25]。このとき、ガイナックスの年商は2016年7月期で約2億4000万円と5年前(2011年7月期)の10分の1に激減しており、この裁判の提訴時点で約1億円の債務超過状態にあることも明らかになった[26]。さらに裁判を通じ、浅尾の福島ガイナックスに対し、制作関係他社やスタッフに無断でガイナックスが保有する過去作品の重要資料が大量売却されていたことが判明。カラーはこれらを福島ガイナックスから買い戻し、関係各社の了承を得た上で特定非営利活動法人アニメ特撮アーカイブ機構の管理下に置いた[21]

浅尾の福島ガイナックスは2018年8月20日、木下グループの完全子会社となり、社名を株式会社ガイナに変更[27]する一方、ガイナックスが2013年に制作開始を発表したまま動きがなかった未完作『蒼きウル』について、山賀を監督・脚本に招き入れて制作すると発表した[28]

社長の不祥事、役員総入れ替え編集

2015年、山賀らはパチンコ機やゲームの企画開発の経歴を持つ巻智博を新たにプロデューサーとして迎えた。巻は神戸市に新設した「GAINAX WEST」代表取締役となる武田に代わって2016年初めに取締役となり[29]、「ガイナックス監修」とうたったコスプレ写真館兼芸能プロダクションを、自身が代表の「株式会社オオカゼノオコルサマ」の経営で秋葉原に開設したのち[30]、自らが代表を務める芸能プロダクション「ガイナックスインターナショナル」をガイナックス子会社として2018年6月に設立[31]。さらに山賀から自社株式の譲渡を受けて2019年10月、ガイナックス代表取締役に就任したが[32]、約2か月後の同年12月、未成年女性への準強制わいせつ罪容疑で逮捕された[33]

この事態を受け同年12月27日にガイナックスの臨時株主総会が開かれ、2020年2月18日、社外から選任された新役員が発表された[1]。代表取締役社長にカラーの版権を管理するグラウンドワークス代表の神村靖宏、取締役にKADOKAWAアニメ事業局アニメ制作部部長の髙石優子、キングレコード上席執行役員ライツ部の森山敦、トリガー副社長の宇佐義大がそれぞれ就任[1]。同発表でガイナックスは、本来同社が持つべき資料や知的財産権の散逸状況について確認しているとあわせて説明した[1]。新役員発表に先立ち2月5日には公式グッズの企画販売を行っていた「GAINAX OFFICIAL SHOP」の営業終了も公表され[34]、通販サイトは同月末で閉鎖された。

作品履歴編集

テレビアニメ編集

放送年 タイトル 備考
1989年 小松左京アニメ劇場 - 1990年、制作協力:AIC
1990年 ふしぎの海のナディア - 1991年、共同制作:グループ・タック世映動画
1995年 新世紀エヴァンゲリオン - 1996年、共同制作:タツノコプロ
1998年 彼氏彼女の事情 - 1999年、共同制作:J.C.STAFF
2001年 まほろまてぃっく 共同制作:シャフト
2002年 アベノ橋魔法☆商店街 共同制作:マッドハウス
まほろまてぃっく〜もっと美しいもの〜 - 2003年、共同制作:シャフト
ぷちぷり*ユーシィ - 2003年、共同制作:AIC
2004年 この醜くも美しい世界 共同制作:シャフト
2005年 これが私の御主人様
2007年 天元突破グレンラガン
2008年 屍姫 赫 共同制作:feel.
2009年 屍姫 玄
まほろまてぃっく特別編 ただいま◆おかえり
2010年 はなまる幼稚園
パンティ&ストッキングwithガーターベルト
2011年 ダンタリアンの書架[35]
2012年 めだかボックス
めだかボックス アブノーマル
2013年 ステラ女学院高等科C3部
2014年 魔法少女大戦
2015年 放課後のプレアデス

劇場アニメ編集

公開年 タイトル 備考
1987年 王立宇宙軍 オネアミスの翼
(公開時タイトル『オネアミスの翼 王立宇宙軍』)
1989年 トップをねらえ! 第3巻先行上映
1991年 おたくのビデオ 第2巻先行上映
1997年 新世紀エヴァンゲリオン劇場版 シト新生 共同制作:タツノコプロ(DEATH)、Production I.G(REBIRTH)
新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に 共同制作:Production I.G
1998年 新世紀エヴァンゲリオン劇場版 DEATH (TRUE)² / Air / まごころを、君に
2003年 ワンダフルデイズ 日本語吹替版制作及び配給
2006年 トップをねらえ!&トップをねらえ2! 合体劇場版!! 再編集版
2008年 劇場版天元突破グレンラガン 紅蓮篇
2009年 劇場版天元突破グレンラガン 螺巌篇
2020年 トップをねらえ! OVA前編/OVA後編 配給:バンダイナムコアーツ

OVA編集

発売年 タイトル 備考
1988年 アップルシード 制作協力:AIC・センテスタジオ
トップをねらえ! - 1989年、制作協力:スタジオ・ファンタジア
1989年 ビートショット!!
1990年 哭きの竜 - 1991年
1991年 おたくのビデオ 制作協力:スタジオ・ファンタジア
続・おたくのビデオ
炎の転校生
マネーウォーズ 狙われたウォーターフロント計画
2000年 フリクリ - 2001年、共同制作:プロダクション・アイジー
2004年 Re:キューティーハニー 共同制作:東映アニメーション
トップをねらえ2! - 2006年

Webアニメ編集

ミュージッククリップ編集

実写作品編集

制作協力編集

タイトル 制作元請 備考
1989年 超神伝説うろつき童子3 - 完結地獄篇 フェニックス・エンタテインメント 動画
1990年 サーキットの狼II モデナの剣 スタジオG7 制作
1992年 KO世紀ビースト三獣士 アニメイトフィルムゼロGルーム 制作協力
1999年 メダロット ビィートレイン - 2000年、各話制作協力
おるちゅばんエビちゅ グループ・タック 製作
小梅ちゃんが行く!!
愛の若草山物語
2003年 サブマリン707R 制作協力
2004年 忘却の旋律 J.C.STAFF 原作・製作
2005年 シュガシュガルーン ぴえろ - 2006年、各話制作協力、オープニング・エンディング制作
BLACK CAT GONZO - 2006年、各話制作協力
BLOOD+ Production I.G
2007年 電脳コイル マッドハウス 各話制作協力
PRISM ARK FRONTLINE
2008年 俗・さよなら絶望先生 シャフト
ロザリオとバンパイア GONZO
薬師寺涼子の怪奇事件簿 動画工房
ひだまりスケッチ×365 シャフト
ミチコとハッチン マングローブ
2009年 ヤッターマン(第2作) タツノコプロ
2010年 WORKING!! A-1 Pictures
kiss×sis feel.
2012年 バックステージ・アイドル・ストーリー 吉祥寺トロン
2014年 花物語 シャフト
憑物語

その他の作品編集

ゲームソフトウェア編集

ゲームの他にもCG集やデスクトップアクセサリー集なども発売。他社からも版権作品が発売されている。

Windows95/98 2000年3月17日発売 原画 - 斉藤友之
Windows95/98 2000年7月24日発売 原画 - 今井ひづる
WindowsSE/Me/2000/XP 2004年8月13日コミケ販売 キャラデザ - 吉崎観音/赤井孝美/かのえゆうし/toi8 OP音楽 - 葉山宏治
声:パトリシア - 吉住梢、ニーナ - 門脇舞、ミリアム - 中原麻衣、シャルロッテ - 今井麻美

関連人物編集

アニメーター・演出家編集

その他の人物編集

参考資料編集

  • 岡田斗司夫、唐沢俊一眠田直『オタクアミーゴス!』(1997年、ソフトバンク
  • 岡田斗司夫『世紀の大怪獣!!オカダ 岡田斗司夫のお蔵出し』(1998年、イースト・プレス)
  • 中島紳介、斉藤良一、永島収『イデオンという伝説』(1998年、太田出版)
  • 岡田斗司夫、山本弘、小牧雅伸『空前絶後のオタク座談会1 ヨイコ』(2001年、音楽専科社)
  • 武田康廣『のーてんき通信 エヴァンゲリオンを創った男たち』(2002年、ワニブックス
  • 多田信『これがアニメビジネスだ』(2002年、広済堂出版)
  • 『ガイナックス・インタビューズ』(2005年、講談社

出典編集

  1. ^ a b c d e f ガイナックス、不祥事を受けて役員を総入れ替え 新取締役に「エヴァ」やトリガー関係者らが就任”. ねとらぼ (2020年2月22日). 2020年2月22日閲覧。
  2. ^ 庵野秀明 (2019年12月30日). “【庵野監督・特別寄稿】『エヴァ』の名を悪用したガイナックスと報道に強く憤る理由 (1ページ目)”. ダイヤモンド・オンライン. 2020年1月14日閲覧。
  3. ^ a b 庵野秀明監督が初めて語る経営者としての10年(下) 週間ダイアモンドオンライン 2016年11月16日付
  4. ^ .ANIME コラム”. 2008年1月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年3月23日閲覧。
  5. ^ 庵野秀明が自身のキャリアを振り返る!【アニメ監督編】徹底的に追い込まれた『エヴァ』製作秘話を語る!Part1”. Movie Walker (2014年11月1日). 2020年2月11日閲覧。
  6. ^ 竹熊健太郎編 『庵野秀明 パラノ・エヴァンゲリオン』 1997年、太田出版[要ページ番号]
  7. ^ a b c d 【田中圭一連載:プリンセスメーカー編】「プレイヤーを泣かそう」岡田斗司夫の発案に赤井孝美が出した答え。それは、“みんなちがってみんないい”感動できる育成シミュレーターだった【若ゲのいたり】”. 電ファミニコゲーマー (2018年3月1日). 2020年1月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年1月16日閲覧。
  8. ^ 「ガイナックス特別取材 -監督みんだ☆なお氏に聞く-〔なぜ、サルなのか?〕」、『美少女ゲーム最前線パート5』,p.54.
  9. ^ a b c 「ガイナックス特別取材 -監督みんだ☆なお氏に聞く-〔なぜ、サルなのか?〕」、『美少女ゲーム最前線パート5』,p.55.
  10. ^ a b c 庵野秀明 (2019年12月30日). “【庵野監督・特別寄稿】『エヴァ』の名を悪用したガイナックスと報道に強く憤る理由 (3ページ目)”. ダイヤモンド・オンライン. 2020年1月14日閲覧。
  11. ^ 庵野秀明が自身のキャリアを振り返る!【アニメ監督編】徹底的に追い込まれた『エヴァ』製作秘話を語る!Part2”. Movie Walker (2014年11月1日). 2020年2月22日閲覧。
  12. ^ a b c d e f 庵野秀明 (2019年12月30日). “【庵野監督・特別寄稿】『エヴァ』の名を悪用したガイナックスと報道に強く憤る理由 (4ページ目)”. ダイヤモンド・オンライン. 2020年1月14日閲覧。
  13. ^ 本社入居のビル跡地周辺はI-I街区(商業施設棟)となり、イトーヨーカドー武蔵小金井店となった。
  14. ^ 三鷹市下連雀移転後の跡地には小金井市立けやき保育園が立地
  15. ^ a b c d e f g アニメスタジオ“TRIGGER”。『グレンラガン』『キルラキル』を生み出した、その成り立ちと作品を語る――舛本和也氏×若林広海氏対談”. ファミ通.com. KADOKAWA (2019年5月24日). 2020年1月14日閲覧。
  16. ^ ガイナックス、庵野監督「カラー」との訴訟騒動を謝罪 オリコン 2016年12月6日付
  17. ^ a b c mixi日記の記述で引責 ガイナックス赤井氏が取締役辞任”. ITMedia (2007年4月27日). 2019年1月15日閲覧。
  18. ^ ぴあBOOKSHOP PIXAR ぴあ
  19. ^ a b c d e f g 庵野秀明 (2019年12月30日). “【庵野監督・特別寄稿】『エヴァ』の名を悪用したガイナックスと報道に強く憤る理由 (5ページ目)”. ダイヤモンド・オンライン. 2020年1月14日閲覧。
  20. ^ プロダクションI.Gが「フリクリFLCL」原作権をガイナックスより獲得 2015年9月1日
  21. ^ a b c d e 庵野秀明 (2019年12月30日). “【庵野監督・特別寄稿】『エヴァ』の名を悪用したガイナックスと報道に強く憤る理由 (7ページ目)”. ダイヤモンド・オンライン. 2020年1月14日閲覧。
  22. ^ 12月2日の報道についてお詫びとお知らせ
  23. ^ 会社概要”. 2016年11月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年8月15日閲覧。
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  25. ^ アニメ会社に1億円支払い命令 庵野監督の古巣 共同通信 2017年6月23日
  26. ^ “古巣を提訴…エヴァ制作会社に債務返還求め”. 毎日新聞 (毎日新聞社). (2016年12月2日). オリジナルの2016年12月1日時点におけるアーカイブ。. http://archive.is/2016.12.01-234632/http://mainichi.jp/articles/20161202/k00/00m/040/144000c 2016年12月2日閲覧。 
  27. ^ 福島ガイナックス、木下グループ傘下へ 社名をガイナに変更”. イード (2018年8月20日). 2019年1月15日閲覧。
  28. ^ ガイナ、4つの新作を発表! 「トップをねらえ3」「蒼きウル」など今秋より制作開始、”. イード (2018年9月7日). 2020年1月5日閲覧。
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  31. ^ 株式会社ガイナックスインターナショナルの情報 国税庁法人番号公表サイト
  32. ^ カラーが一部報道に対し「強く抗議」 ガイナックス代表の逮捕を巡り” (日本語). ねとらぼ. 2020年1月16日閲覧。
  33. ^ アニメ制作ガイナックス社長逮捕”. 共同通信 (2019年12月5日). 2019年12月5日閲覧。[リンク切れ]
  34. ^ Gshop [@GAINAXshop] (2020年2月5日). "GAINAX OFFICIAL SHOP 閉店のお知らせこの度、GAINAX OFFICIAL SHOP(通販サイト)を閉店させていただくことになりました。ながらくのご愛顧、誠にありがとうございました。・終了日時:2020年2月29日(土)23時59分閉店に伴い、クリアランスセールを開催中です。" (ツイート). Twitterより2021年9月18日閲覧
  35. ^ ダンタリアンの書架 :作品情報”. アニメハック. 2020年7月19日閲覧。
  36. ^ GAINAX初実写TVドラマ、大橋裕之キャラデザの戦隊もの マイナビニュース 2012年2月23日

関連文献編集

雑誌記事編集

  • 『美少女ゲーム最前線 パート5』 辰巳出版、1991年11月1日。 
    • 「ガイナックス特別取材 -監督みんだ☆なお氏に聞く-〔なぜ、サルなのか?〕」、54-55頁。

関連項目編集

  • ガイナックス関係者が独立して発足したアニメ制作会社(独立後に商業作品を発表している会社限定)
    • ゴンゾ - プロデューサーの村濱章司、演出家の前田真宏、脚本家の山口宏、映像作家の樋口真嗣と共に設立。
    • カラー - 取締役を歴任した庵野秀明が設立。
    • トリガー - 演出家の大塚雅彦と今石洋之、制作プロデューサーの舛本和也と共に設立。
    • ミルパンセ - 制作を務めた白石直子が設立。
  • ガイナ - ガイナックス自身が「福島ガイナックス」として設立したもので、ガイナックス取締役の浅尾芳宣を代表に置き、のち資本関係は解消。
    • 設立時の「福島ガイナックス」および東京に開設した「ガイナックススタジオ」(現・スタジオガイナ)についても同項目先参照。同社系列の「福島ガイナ」が旧福島ガイナックスから継承・運営している福島さくら遊学舎については別項を参照。

外部リンク編集