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仙台のスポーツ(せんだいのスポーツ)では、宮城県仙台市および仙台都市圏スポーツについて取り上げる。

プロスポーツ 編集

仙台市を本拠地とするもの 編集

仙台プロスポーツネット 編集

仙台は、Jリーグベガルタ仙台プロ野球東北楽天ゴールデンイーグルスBリーグ仙台89ERSWEリーグマイナビ仙台レディースの4つのプロスポーツが本拠地とし、それぞれの球団に官民一体となった支援組織(ベガルタ仙台ホームタウン協議会、楽天イーグルス・マイチーム協議会、仙台89ERSホームタウン協議会、マイナビ仙台レディースホームタウン協議会)が存在する日本唯一の街。

そこで、各支援組織が持つ知識、機能、情報、事業を連携させることにより、各支援組織だけでは達成し得ない効果をもたらすとともに、4球団の連携を進め、仙台のプロスポーツを日本全国に発信し、さらなる地域密着、相互の活性化を図ることを目的として、仙台プロスポーツネットが設立された[1]

仙台商工会議所も4チーム合同企画として、プレゼントが当たる「仙台まちいこ スポまちラリー」を開催している[2]

プロスポーツチーム 編集

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以下のチームが仙台市に本拠を置いている。2015年および2016年に女子プロ野球「東北レイア」が仙台市を本拠地としていたが、2017年に「育成型特化チーム」として全国展開する方針となり移転した。仙台89ERSは、bjリーグ初年度に参加した6チーム(オリジナル6)の1つである。

試合運営は、球団スタッフに加え、各チーム毎に組織された市民ボランティアによって支えられている。これら以外にもスポーツイベント毎、競技場毎のボランティア団体(例えば宮城スタジアムのボランティア等)が仙台圏には多種多様あり、それらを「市民スポーツボランティアSV2004」が情報統括している[3][4]

なお、スポーツではないが、同様にプロとして活動しているオーケストラ仙台フィルハーモニー管弦楽団」が仙台市を本拠としている。楽員数は76名で楽天イーグルスの選手数並みの大所帯であるが、総入場者数が92,266人、事業活動収入が約11億円と、仙台89ERSを上回るものの、ベガルタ仙台の半分弱程度となっている(数値は2016年度[5]

※ 下記の表の「主催試合観客数」は、レギュラーシーズンのみのもので、ポストシーズンカップ戦を含まない。
チーム 東北楽天
ゴールデンイーグルス
ベガルタ仙台 仙台89ERS マイナビ仙台 SENDAI
AIRJOKER.EXE
種目 野球 サッカー バスケットボール 女子サッカー 3x3
チーム創設年 2004年 1988年 2004年 2012年 2018年
プロ・リーグ
参加初年度
2005年度 1999年度 2005年度 2021年度 2018年度
所属リーグ
(2018年度)
NPBプロ野球
パシフィック・リーグ
Jリーグ
J1
Bリーグ
(B1)
WEリーグ
(1部)
3x3.EXEプレミア
(北日本カンファレンス)
本拠地 施設 楽天モバイル
パーク宮城

宮城野区北緯38度15分23.7秒 東経140度54分9.4秒
ユアテック
スタジアム仙台

泉区北緯38度19分9.2秒 東経140度52分54.5秒
ゼビオアリーナ

仙台
太白区北緯38度13分49.42秒 東経140度53分13.74秒

ユアテック
スタジアム仙台

泉区北緯38度19分9.2秒 東経140度52分54.5秒
ゼビオアリーナ

仙台
太白区北緯38度13分49.42秒 東経140度53分13.74秒

固定席数 30,508席 19,694席 4,009席 19,694席 4,009席
主催試合
観客数
平均 23,972人/試合 14,746人/試合 2,419人/試合 1,058人/試合
合計 1,726,004人/72試合 250,677人/17試合 72,568人/30試合 12,699人/12試合
統計年度 2018年[6] 2017年[7] 2016 - 17年[8] 2021年[9]
選手数 約70人 約30人 約10人 約25人 約6人
運営会社 )楽天野球団 (株)ベガルタ仙台 (株)仙台89ERS (株)マイナビ

フットボールクラブ

(株)3x3 JAPAN

株式会社

社員数[10] 120人 36人 14人 13人
運営規模 売上高 営業収入 営業収入 営業収入
138億円
(2017年)[11]
27億1000万円
(2017年度)[12]
04億4676万円
(2016年度)[13]
宮城県内の
経済効果
約213億円
(2016年)[14]
約24億円
(2016年)[14]
[15]
マスコット クラッチ
クラッチーナ
Mr.カラスコ
その他一覧
ベガッ太
ルターナ
ティナ マイビィ
チアリーダー 東北ゴールデン
エンジェルス
ベガルタ
チアリーダーズ
89ERSチアーズ
・はっくるず
ボランティア組織 楽天イーグルス
ボランティア[16]
ベガルタ仙台
ボランティア
クラブ[17]
仙台89ERS
ボランティア
スタッフ[18]
マイナビ仙台
ボランティア
スタッフ
レギュラーシーズン(リーグ戦)における、主催試合(ホームゲーム)での、年度別の1試合あたり平均観客数(人/試合)
レギュラーシーズン(リーグ戦)における、主催試合(ホームゲーム)での、年度別の合計観客数(人)

プロレス 編集

2005年7月、みちのくプロレス盛岡市から仙台市に本拠地を移した。同時に、女子プロレス団体のセンダイガールズプロレスリングを立ち上げた(プロレスがスポーツなのかエンターテインメントなのかは議論がある)。2009年8月、みちのくプロレスは岩手県八幡平市に本拠地を再移転し、現在、仙台本拠のプロレス団体は、仙女1団体のみである。

みちのくプロレスは、屋内のみならず屋外にリングを設営して試合を行うこともあり、仙台本拠地時代には、ARABAKI ROCK FEST.での「屋外プロレス」、東北楽天ゴールデンイーグルスの本拠地球場・フルキャストスタジアム宮城(当時)の球場前プロレス「レッスルフルスタ宮城」でMr.カラスコとの対戦、勾当台公園で開催される仙台放送感謝祭(ローカル番組で生中継される)での「街角プロレス」などがあった。

プロボクシング 編集

2016年7月現在、仙台市内における唯一の北日本ボクシング協会加盟ジムである。新日本仙台ジムは年に1回、仙台産業展示館・アズテックミュージアム(2011年まではZepp Sendai)で興行を打っている。前身の仙台ジムに所属していた輸入ボクサーの仙台ラミレスことロベルト・ラミレスが渡辺二郎の持つWBAジュニアバンタム級、佐藤健太ことエリック・チャベスがロセンド・アルバレスの持つ同ミニフライ級、それぞれの世界王座に仙台で挑戦した経験がある。

セミプロ・社会人チーム 編集

仙台都市圏に所在するセミプロ社会人チーム
チーム名 種目 所属リーグ等 練習場 設立 廃止
JR東日本東北硬式野球部 野球 日本野球連盟 利府町 1919年
東北マークス 名取市 1946年
七十七銀行硬式野球部 富谷市 1980年
JT硬式野球部 仙台市 1980年 2004年
ソニー仙台FC サッカー JFL 多賀城市 1968年
マイナビ仙台レディース WEリーグ 仙台市 2011年 2020年[19]
ヴォスクオーレ仙台 フットサル Fリーグ1部 仙台市 2012年
仙台ベルフィーユ バレーボール Vチャレンジリーグ女子 富谷市 2011年 2017年
リガーレ仙台 地域リーグ 2018年
トヨタ自動車東日本レガロッソ ハンドボール 日本ハンドボールリーグ男子 大郷町 2011年
東北マークス バドミントン バドミントン日本リーグ 仙台市 1972年
七十七銀行バドミントン部 仙台市 1992年
七十七銀行陸上競技部 陸上競技 日本実業団陸上競技連合 仙台市 1987年

連携 編集

仙台に本拠を置くプロスポーツ団体はそれぞれ地域戦略が異なっているため、共同事業をし辛い状況にある。そこで、3球団のオブザーバー参加のもと、2007年4月に仙台市スポーツ振興課が事務局となり、各球団それぞれの支援組織である東北楽天ゴールデンイーグルス・マイチーム協議会、ベガルタ仙台ホームタウン協議会、イエローブースターズの3者が参加して「仙台プロスポーツネット」が設立された。支援組織を主体とした下からの地域密着要請をすることで、各球団の地域戦略を妨げないで仙台に地域密着する試みが始まった。

仙台市を準本拠地とするもの 編集

バレーボールのVリーグは、従来、全国各地を巡回しながらの「集中開催方式」をとってきたが、近年、それぞれのチームの練習場がある都府県を中心に「ホームゲーム」を公式に標榜しながら開催する方式も一部採用するようになってきた。その流れの中、東京都府中市に練習場があるブルーロケッツが、2004~05年シーズンから仙台市を「準本拠地」と公式に決め、「ホームゲーム」の半分(3試合)を開催していた。また、神奈川県川崎市に練習場があるレッドロケッツも、2005~06年シーズンから仙台で「ホームゲーム」(1試合)を開催していた。但し、この2チームは、仙台での地域密着活動や広報活動をしているとは言い難い。なお、NECブルーロケッツの主将の大村悟と、NECレッドロケッツのエースにして全日本のエースであった大友愛の2人は、仙台出身である。また近郊の大崎市には強豪校である古川学園高等学校がある。

ライバル関係 編集

隣接する山形県のスポーツチームとの間には、ライバル関係がみられることがある。一例として、Jリーグ公式戦におけるベガルタ仙台モンテディオ山形との対戦は「みちのくダービー」と呼ばれ、スタジアムが満員になる程の観客数を呼び込む最大のカードとなっている。両チームのサポーターの間での応援合戦は激しく、試合自体も白熱する(→日本のダービーマッチ)。

他には仙台の対戦相手として同じ東北に本拠地を置くJリーグチーム(山形秋田岩手いわき)との対戦は「東北ダービー」と呼ばれる。仙台は13年ぶりにJ2に降格した際に「復興応援試合」で岩手、いわきとのJリーグ初対戦が実現した。2023年のJリーグ30周年記念試合は各地で好カードが組まれたが、仙台は山形とのダービーとなった。

また、スポーツの種類の垣根を越えて、仙台と山形にそれぞれ本拠を置くプロスポーツチームが一緒になって、イベントなどを開こうと模索されている。

  • (参考)山形県に本拠地を置くプロスポーツチーム
  1. モンテディオ山形(プロサッカー・Jリーグ)
  2. パイオニアレッドウィングス(バレーボール・女子Vリーグ) - 現在は廃部
  3. パスラボ山形ワイヴァンズ(プロバスケットボール・Bリーグ)

また、仙台を本拠地とするプロ野球イースタン・リーグ東北楽天ゴールデンイーグルスの二軍球場は楽天イーグルス利府球場(練習場は楽天イーグルス泉練習場)であるが、当初は山形県野球場を使用していた。

仙台とプロ野球 編集

仙台フランチャイズ時代のロッテオリオンズ 編集

プロ野球・ロッテオリオンズ(現千葉ロッテマリーンズ)は、かつて本拠地としていた東京都荒川区東京スタジアム1972年限りで閉鎖されたため、翌1973年から1977年までの5シーズンの間、暫定的に県営宮城球場(名称は当時)を専用球場としていた(ロッテの保護地域は1973年まで東京都、1974~1977年は宮城県)。1977年限りで神奈川県川崎市川崎球場を使用していた大洋ホエールズ(現横浜DeNAベイスターズ)が横浜スタジアムに本拠地を移したのに伴い、ロッテは翌1978年から川崎に本拠地を移転した。

ライブドアの仙台本拠地宣言から楽天承認まで 編集

 
東北楽天ゴールデンイーグルスの公式戦ナイトゲーム(宮城球場)

2004年9月16日インターネット関連企業「ライブドア」の100%出資子会社「ライブドアベースボール」が日本野球機構(NPB)に加盟申請。新球団の本拠地を仙台(宮城球場)とする発表が出された[20]。仙台市民や浅野史郎宮城県知事(当時)は、「やっと仙台にもプロ野球チームができる」と、応援した。

2004年9月22日、同じくインターネット関連企業「楽天」も本拠地を仙台にするという声明が出された[21]。この声明によって、仙台市側は、嬉しさの反面、プロ野球球団が混在する状態になるため混乱するという声も上がっていた。

2004年11月2日、プロ野球オーナー会議にて東北楽天ゴールデンイーグルスの加盟が正式承認された[22]。楽天は本拠地候補に当初大阪や神戸を、次いで長野を挙げており、ライブドアが仙台を本拠地として挙げてから急遽仙台に変更した経緯がある。その間仙台市民のなかではライブドアへの関心が非常に高まっていたこともあり、仙台市民のアンケートではライブドア支持の声が圧倒的であった。そのため楽天の加盟承認にはとまどいの声もあった。

公営競技 編集

仙台市には公営競技場がひとつも存在しない。過去には地方競馬の仙台競馬場が存在したが、1960年に廃止されている。仙台市内には競技場どころか場外発売所も設置されておらず、市民は周辺市町村の場外発売所に出向くことになる。

仙台都市圏#公営競技も参照。

アマチュアスポーツ 編集

高校や大学のスポーツでは、バレーボールバスケットボールフィギュアスケートアイスホッケーゴルフなどに全国レベルの強豪校が存在する。野球では東北高校や仙台育英学園高校や東北福祉大学などの強豪校がある。2004年の都道府県出身地別プロ野球選手数において、宮城県は14人で全国19位。また、仙台以外の出身であっても、アマ時代に仙台の高校や大学でプレーし、後にプロ野球選手となって活躍している金本知憲嶋重宣ダルビッシュ有和田一浩など、スポーツにおける門戸開放が進んでいる。

その他、日本で唯一、サーフスポットスキー場の両方が市内にある大都市であるため、市民の間では、サーフィンボディボードスキースノーボードなども盛んである。また、仙台で創始された格闘技の空道の大会が毎年行われている。

高校 編集

甲子園 編集

2023年甲子園終了時点の合計。夏の大会の代表については全国高等学校野球選手権宮城大会も参照。

  • 仙台育英:計45回(春15、夏30)最高戦績-優勝
  • 東北:計42回(春20、夏22)最高戦績-準優勝
  • 仙台商:計4回(春1、夏3)最高戦績-ベスト8
  • 仙台二:計3回(春0、夏3)最高戦績-ベスト4
  • 仙台一:計3回(春0、夏3)通算0勝3敗
  • 仙台西:計1回(春0、夏1)通算0勝1敗
  • 仙台:計1回(春0、夏1)通算0勝1敗
  • 古川工:計1回(春0、夏1)通算0勝1敗
  • 利府:計1回(春0、夏1)通算1勝1敗
  • 東北学院:計1回(春0、夏1)通算1勝1敗[23]
選抜高等学校野球大会 編集
全国高等学校野球選手権大会 編集

バスケットボール 編集

インターハイ 編集
  • 1968年 : ベスト4 仙台第一高校
  • 1993年 : ベスト4 聖和学園高校 (女子)
  • 1994年 : 準優勝 聖和学園高校 (女子)
  • 1996年 : ベスト4 仙台高校
  • 1996年 : ベスト4 聖和学園高校 (女子)
  • 1997年 : ベスト4 仙台高校
  • 1997年 : 優勝 聖和学園高校 (女子)
  • 1998年 : 準優勝 仙台高校
  • 1999年 : ベスト4 仙台高校
  • 2000年 : ベスト4 仙台高校
  • 2007年 : ベスト4 明成高校
  • 2010年 : 準優勝 明成高校
  • 2010年 : ベスト4 明成高校 (女子)
ウィンターカップ 編集

全国高等学校バスケットボール選抜優勝大会は、「ウィンターカップ」の通称を持つ。

  • 1991年 : 3位 仙台高校
  • 1993年 : 4位 聖和学園高校 (女子)
  • 1995年 : 準優勝 仙台高校
  • 1997年 : 3位 仙台高校
  • 1997年 : 4位 聖和学園高校 (女子)
  • 1998年 : 3位 仙台高校
  • 1999年 : 優勝 仙台高校
  • 2000年 : 優勝 仙台高校
  • 2009年 : 優勝 明成高校

サッカー 編集

常盤木学園高等学校女子サッカー部が2部に当たるなでしこチャレンジリーグイーストに2010年より参戦。2連覇をしているなど高校女子サッカー界では強豪校である。2011年の女子サッカーワールドカップで優勝したなでしこジャパンの中に常磐木OG(熊谷紗希鮫島彩田中明日菜)がいた。

全国高等学校サッカー選手権大会 編集
常盤木学園高等学校 (女子) 編集
聖和学園高等学校 (女子) 編集
  • 全日本高等学校女子サッカー選手権大会 (1992、1998、2001)
  • 選抜高校女子サッカー大会 (1995)

定期戦 編集

仙台では、仙台一高二高定期戦、三女子校定期戦(現在は廃止)、泉三校定期戦など高校対抗のスポーツの定期戦が活発に行われている。中でも例年5月に行われる「仙台一高・仙台二高硬式野球部定期戦」は「杜の都早慶戦」とも呼ばれ、試合の行われる宮城球場からTBCテレビで1時間生中継されるほどである(両校出身の経済人が地元企業トップに多いため、スポンサーが付く)。この野球定期戦に至るまで、両校は様々なプレ行事を仙台市都心部で行い、外回りをしている両校出身のサラリーマンなどから声援や野次が飛ぶ。

大学 編集

野球では、仙台六大学野球連盟南東北大学野球連盟に分かれる。アメリカンフットボールでは、全日本大学アメリカンフットボール選手権大会の東日本代表決定戦準決勝として東北代表と北海道代表が対戦するパインボウルが行われ、隔年で仙台市内の競技場が会場となる。

全日本大学野球選手権大会 編集

  • 東北福祉大学 : 優勝 2回(1991、2004)、準優勝 6回(1987、1988、1990、1995、2000、2005)

日本学生トライアスロン選手権(男子団体の部) 編集

  • 東北大学: 優勝 4回(2005, 2009, 2010, 2013)、準優勝 2回(2008, 2012)、3位 1回(2006)

日本大学トライアスロン選抜大会(男子団体の部) 編集

  • 東北大学: 優勝 4回(2003, 2007, 2008, 2009)、3位 3回(2002, 2010, 2011)

その他 編集

リトルリーグ 編集

2002年、仙台東リーグ選抜チームが、全日本リトルリーグ選手権全国大会で優勝。日本代表としてアジア太平洋地区大会に出場して優勝。アジア太平洋地区代表として世界選手権・国際グループに出場し優勝。世界一をかけ、アメリカ代表とワールドシリーズを戦い、0-1で負け、準優勝に終わる。このときのメンバーに佐藤由規がいた。

2004年も全日本リトルリーグ選手権全国大会で優勝し、日本代表としてアジア太平洋地区大会に出場したが、世界選手権出場の切符は逃した。

スター選手 編集

仙台は、食べ物に恵まれ、年間を通して過ごしやすい気候であるため、仙台の人々は温和でノンビリしており、大学進学やスポーツの面で昔から「競争心に欠ける」と言われてきた。しかし、近年のスポーツ界では、日本各地から仙台市内の高校・大学に進学し、そこでの生活・経験からスター選手へと駆け上がる者を輩出するようになってきている。加えて海外からのスポーツ留学生も積極的に受け入れるようになり、後に世界レベルで活躍する選手も現れている。2004年の地方別プロ野球選手数では、関東地方近畿地方の都市には遠く及ばないものの、チームの中心選手やスター選手として活躍する者や、野球以外のスポーツで活躍しているスター選手もいる。サッカーでは香川真司板倉滉長谷川唯宮澤ひなたが奇しくもマンチェスターの二大巨頭(ユナイテッドシティ)にステップアップした。

仙台の三大「あいチャン」 編集

近年では、宮里の代わりに絹川(陸上選手。仙台育英高校卒)を入れて、仙台の三大「ちゃん」とすることがある。

スター選手 編集

サッカー

フィギュアスケート

プロ野球

その他のスター選手 編集

恒例のスポーツイベント 編集

世界ツアー 編集

マラソン・駅伝 編集

現在では実業団と大学の女子駅伝日本一を決める大会が、宮城県に集約されている。

単独開催 編集

国内ツアー 編集

各種競技 編集

カーレース 編集

バイクレース 編集

スポーツ施設 編集

プロスポーツ・大規模大会用 編集

その他 編集

閉鎖 編集

※ 廃止されたスケートリンクについては「アイスリンク仙台#仙台圏」を参照。

余録 編集

  • 仙台市内に仙台ハイランド、隣接する村田町にスポーツランドSUGOと2つのサーキット(双方とも仙台駅から25km程度)を抱えているため、市民にはモータースポーツ愛好者がいる。
  • 仙台は雪質がそれほどよくなく、暖冬の年にはスキー場の積雪が充分でないため、全日本や国際大会は開かれない。しかし、仙台はスキースノーボードが盛んな地域であるため、中心部から車で1時間程度で行けるスキー場では、深夜までナイター営業をしており、アフター5でも充分に楽しめるようになっている。また、週末に24時間営業を行っているスキー場もあり、スキー場での音楽イベントや花火などを楽しんだり、早朝の引き締まった雪を味わったりと、多様な楽しみ方が出来る。
  • バレーボール日本代表の応援としての「ニッポン・チャチャチャ!」は、仙台市の宮城県スポーツセンターで行われたバレーボールワールドカップ女子第5戦のアメリカ戦で行われたものが発祥である。それまではサッカーの応援でされていたもの(日本サッカー狂会を参考のこと)がバレーボールに持ち込まれた格好となった。
  • 1897年(明治30年)頃、イギリス人宣教師のデヴィソンが、旧制二高(現在の東北大学の前身校の1つ)の学生であった佐藤幸三 ・田代三郎・河久保子朗らにフィギュアスケート仙台城三の丸のお堀の五色沼で伝えたといわれ、仙台はフィギュアスケートの発祥地といわれている(日本ではじめてスケートそのものが行われたのは札幌であり、1877年札幌農学校のアメリカ人教師ブルックスが紹介したのが最初だと言われている)。
    五色沼では、1931年(昭和6年)に全日本選手権も開かれたりもしたが、現在は冬季の気温が上がり、充分な氷が張らなくなったため、五色沼でスケートはできなくなった。
  • 2002年6月、FIFAワールドカップ日韓大会に出場するイタリア代表チームが、仙台市にキャンプを構え、約1ヶ月滞在した。イタリア国内リーグ・セリエA人気のため、多くの人とマスコミが見学に殺到した。イタリア代表の仙台キャンプの他にも、江戸時代支倉常長ローマ教皇謁見、宮城県とローマ県の姉妹県関係などの縁があったことから、「仙台カップ国際ユースサッカー大会」が生まれた。
  • 2002年6月、宮城スタジアムで、FIFAワールドカップ日韓大会の内3試合が行われた。アルゼンチン代表は宮城での試合は秋保温泉に宿を取る。
  • 2003年9月、女子プロゴルフツアー「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンゴルフトーナメント」 にて、東北高校3年の宮里藍がアマチュアながら優勝し、翌月プロ宣言。史上初の女子高生プロゴルファーとなった。
  • 2004年1月、バスケットボール女子アジア選手権が仙台市体育館で開催され、日本は山形出身の大神雄子の活躍もあり宿敵・韓国を延長戦の末降し準優勝でアテネ五輪出場権を獲得した。この試合は「仙台の奇跡」と呼ばれている。
  • 2005年7月、女子バレーボール・ワールドグランプリの決勝ラウンド仙台大会が仙台市体育館で行われた。宮城県出身者が4人も代表に選ばれ、山形出身の高橋みゆきも活躍した。会場は連日満員となり、テレビ放送も高視聴率を得た。仙台出身の大友愛や、岩沼出身の菅山かおるがチームの柱として活躍し、全国的に人気を博した。
  • 2006年8月19日から9月3日にかけて、バスケットボール世界選手権が日本で開催された。仙台市体育館が、グループゲームラウンドの会場の一つになっており、アテネ五輪金メダリストのアルゼンチン代表らが登場した。また、セネガル代表として同大会に出場したマーマドゥ・ディオウフは当時仙台89ERSに所属していた。
  • 同年11月、約2週間バレーボール男子世界選手権の1次・2次リーグが仙台市体育館で行われ、特に2次リーグでは日本が登場しチュニジア・カナダを降し念願のベスト8を決めた。
  • 2012年11月3日、ゼビオアリーナ仙台にて帝拳プロモーション主催のWBCダブル世界戦が開かれ、フライ級で秋田出身の五十嵐俊幸、バンタム級で山中慎介がともに防衛を果たした。
  • 2015年10月30日から11月1日にかけて、ゼビオアリーナ仙台にてITTF女子ワールドカップが開かれ、仙台出身の福原愛らを擁する日本は、石川佳純が歴代最高成績たる準優勝を果たした。
  • 2021年、東京五輪の野球競技に向けて仙台市内で直前合宿をした野球日本代表が悲願の金メダルを獲得。
  • 2023年7月14日、ニュージーランドとオーストラリアにて開催のFIFA女子ワールドカップに向けた壮行試合をユアテックスタジアム仙台で行ったが、本大会でマイナビ仙台レディース所属の宮澤ひなたが日本人女性史上2人目となる大会得点王(ゴールデンブーツ)を獲得し、チームも2度目のフェアプレー賞を受賞。

スポーツ情報番組 編集

ローカル番組 編集

テレビ 編集

ラジオ 編集

番組内のコーナー 編集

夕方ニュース番組の通常のスポーツコーナー以外のコーナー

脚注 編集

  1. ^ 仙台プロスポーツネット”. 2022年10月2日閲覧。
  2. ^ 期間は2023年7月31日~2024年2月20日まで (HP)
  3. ^ <みやぎの平成30年> (8) 日韓W杯サッカー開催 運営ボランティア定着(河北新報 2018年1月10日)
  4. ^ 市民スポーツボランティアSV2004
  5. ^ オーケストラ実績一覧(日本オーケストラ連盟)
  6. ^ 2018年 セ・パ公式戦 入場者数(日本野球機構)
  7. ^ クラブ別入場者数(社団法人日本プロサッカーリーグ)
  8. ^ バスケットボールプラザ No.74 (PDF)日本バスケットボール振興会 2017年6月)
  9. ^ 2021-22シーズン マイナビ仙台レディース 全試合結果”. 2022年9月14日閲覧。
  10. ^ <ニュース深掘り>低迷続くB2仙台 再建へのビジョン示せ(河北新報 2018年1月29日)
  11. ^ 楽天イーグルス「観客増で営業黒字化」の背景 ファンがまた来たいと思う仕掛けがある東洋経済オンライン 2018年3月29日) … 平成21年12月期 第4四半期決算短信 (PDF)楽天株式会社 投資家向け情報 2009年)によれば、2009年1月1日から12月31日までの売上高は83.6億円だった。
  12. ^ 会社概要(株式会社ベガルタ仙台)
  13. ^ 2016-17シーズン(2016年度) クラブ決算概要 (PDF) (ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ)
  14. ^ a b プロスポーツ支援について(宮城県)
  15. ^ 仙台89ERSが宮城県に及ぼす経済波及効果について (PDF) (宮城県 2010年6月29日)によれば、2009-2010シーズンのそれは約5億円だったが、近年は発表されていない。
  16. ^ 楽天イーグルスのボランティア活動(東北楽天ゴールデンイーグルス)
  17. ^ ボランティア(ベガルタ仙台)
  18. ^ ボランティア(仙台89ERS)
  19. ^ 2021年より(株)マイナビが親会社となりマイナビ仙台レディースとして活動
  20. ^ 朝日新聞社刊「スト決行 プロ野球が消えた2日間」126ページ
  21. ^ 朝日新聞社刊「スト決行 プロ野球が消えた2日間」158ページ
  22. ^ 朝日新聞社刊「スト決行 プロ野球が消えた2日間」181ページ
  23. ^ 2回戦コロナにより辞退”. 2022年9月13日閲覧。

関連項目 編集

外部リンク 編集