柴 俊夫しば としお1947年昭和22年〉4月27日[出典 1] - )は、日本俳優歌手司会者タレント。本名および旧芸名、柴本 俊夫しばもと としお[出典 2]

しば としお
柴 俊夫
本名 柴本 俊夫
別名義 柴本 俊夫
生年月日 (1947-04-27) 1947年4月27日(76歳)
出生地 日本の旗 日本 東京都台東区鳥越
身長 180 cm[1][2]
血液型 A型[2]
職業 俳優歌手司会者
ジャンル テレビドラマ映画テレビ番組演劇
活動期間 1970年 -
配偶者 真野響子
著名な家族
事務所 ケイダッシュ
公式サイト 柴俊夫の自然遊歩道【BIGEYES】
主な作品
テレビドラマ
映画
テレビ番組
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東京都[3]台東区[6]鳥越出身[4]東京都立白鷗高等学校卒業[7]獨協大学中退[4]ケイダッシュ所属[1][8]

来歴 編集

実家は、台東区結納品の製作をしていた。1967年獨協大学を中退[4]。学生時代はカメラが好きだったことから写真部に在籍し、そこで知り合った友人の兄がモデルエージェンシーのカメラマンだったことから、誘われてモデルとして芸能界入りする[9]

1970年、テレビドラマ『ゴールドアイ』で本名の「柴本 俊夫」名義で俳優デビュー[4]1971年、『ゴジラ対ヘドラ』で映画初出演し[4]円谷プロ制作の特撮ドラマ『ミラーマン』のパイロットフィルムで主人公を演じる[9]。同年、テレビドラマ『シルバー仮面』で主演[4]。TBSプロデューサーの橋本洋二に勧められて「柴 俊夫」に改名した[9]。後年、『新・坊っちゃん』(1975年)で主演を務めているが、これは『シルバー』で知り合った脚本家の市川森一に招かれてのものだった[10]

役者の仕事が面白いと思い始めた時、「NHKに出なきゃだめだ」と考えたものの、自身も事務所もどうすればいいか分からず、直接NHKに売り込みをかける[11]。プロデューサーに話を聞いてもらい、演出家の岡崎栄を紹介され、時代劇天下堂々』(1973年)に出演することになった[11]。NHKからは演技の特訓の場を用意され、劇団俳小の早野寿郎が先生につき、型、動き、喋り方、踊り、発想の仕方、全てを教わる[11]。これをきっかけに、個人的に演技を学ばないといけないと思い立ち、劇団「ぶどうの会」でレッスンを受けた[11]1976年、映画『金閣寺』において主人公・溝口が心を許す唯一の友人・鶴川役を演じる[4]。次いで『愛と誠 完結篇』では、非行少年のボスという対照的な役柄にふんした[4]

さわやかな男』(1977年)、『いのち燃ゆ』(1981年)などのテレビドラマで主演を務め、鋭い眼光とは裏腹に実直な好青年という役どころで注目を集める[4]1983年には『西部警察 PART-III』に「大将」こと山県新之助役でレギュラー出演[12]石原裕次郎渡哲也の二大スターと共演したことは忘れがたい思い出だという[12]1985年必殺シリーズ必殺仕事人V・激闘編』では「はぐれ仕事人」壱役を演じ、映画『必殺! III 裏か表か』でも同役で出演した[13]

1988年に音楽番組『夜のヒットスタジオDELUXE[4]2003年には情報番組『レディス4』などで司会を担い[14]、バラエティ番組などでも親しまれている[4]

2012年より、オーストラリアPR大使を務め、2014年にはオーストラリア勲章(名誉勲章メンバー)を受章[15]

人物・エピソード 編集

趣味は、グルメ旅行[2]。特技は、ゴルフ[1][2]

実家は『出没!アド街ック天国』で紹介されたことがある。[要出典]

高校の同級生には池田理代子がいた[7]

『シルバー仮面』で共演した篠田三郎とは、その後も親交があり、「人生の友」といえる大切な存在だと語っている[9]。また『シルバー』で思い出深い俳優に岸田森を挙げ、当時デビュー間もなく演技経験が少なかった柴に指導をしてくれたのが岸田だった[9]。岸田には、毎日天井に向かって腹式呼吸することと新聞を読むように言われたという[11]

『シルバー仮面』『新・坊っちゃん』『西部警察』などで殺陣師を務めた高倉英二は、柴について感性が豊かで細かいところに気が行き届き、鋭いアクションと相手のことを考えて身を引く優しさを兼ね備えていたと評している[16]

長年環境問題や子供たちの為のボランティア活動を続けており、2009年に一般社団法人「こどものための柴基金」を設立、代表理事を務める。同基金は2020年の一般財団法人への移行を経て2021年に公益財団法人に移行している。また、ナショナルトラスト運動にも関わりが深い[17]

1979年12月21日、『さわやかな男』で共演した真野響子と結婚[4]。長女は女優の柴本幸[18]、『徹子の部屋』に出演した際には「娘が大河ドラマに出演して、感激して眠れなかった」と語っている。義妹は女優の眞野あずさ

プロ野球では熱狂的な阪神タイガースの大ファン。ドラマや映画で共演した西田敏行泉ピン子宮崎美子らを阪神ファンに鞍替えさせた。[要出典]

出演 編集

※太字は主演

テレビドラマ 編集

映画 編集

オリジナルビデオ 編集

テレビ番組 編集

演劇 編集

吹き替え 編集

CM 編集

音楽 編集

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ a b c d 柴本 俊夫」名義。

出典 編集

  1. ^ a b c d e 『日本タレント名鑑2017』VIPタイムズ社、2017年、185頁。ISBN 978-4-904674-08-6 
  2. ^ a b c d e 柴俊夫”. 日本タレント名鑑. VIPタイムズ社. 2017年1月15日閲覧。
  3. ^ a b c d 東宝特撮映画全史 1983, p. 530, 「怪獣・SF映画俳優名鑑」
  4. ^ a b c d e f g h i j k l m 『日本映画人名事典』 男優編<上巻>、キネマ旬報社、1996年、770-771頁。ISBN 978-4-87376-188-6 
  5. ^ a b ゴジラ大百科 1993, p. 121, 構成・文 岩田雅幸「決定保存版 怪獣映画の名優名鑑」
  6. ^ 柴俊夫 - 略歴・フィルモグラフィー”. KINENOTE. キネマ旬報社. 2017年1月15日閲覧。
  7. ^ a b 鷗友会の人々”. 東京都立白鷗高等学校同窓会 鷗友会. 2018年10月28日閲覧。
  8. ^ 柴俊夫”. ケイダッシュ. 2017年1月15日閲覧。
  9. ^ a b c d e 「メインキャスト インタビュー 柴俊夫」『巨大ヒーロー大全集』講談社〈テレビマガジン特別編集〉、1988年、206頁。 
  10. ^ DVD『シルバー仮面大図鑑』での柴本人の談話より。
  11. ^ a b c d e 柴俊夫 『シルバー仮面』で出会った岸田森さんからの教え”. ニュースポストセブン. 2018年11月4日閲覧。
  12. ^ a b 荒ぶる「刑事ドラマ」の男たち(2)西部警察 柴俊夫インタビュー”. アサ芸プラス. 2018年10月28日閲覧。
  13. ^ ペリー荻野. “映画『必殺! III 裏か表か』(ペリーのちょんまげ)”. 時代劇専門チャンネル. 2018年11月5日閲覧。
  14. ^ 長寿番組がまた一つ…テレ東系『L4 YOU!』33年の歴史に幕”. サンスポ・コム. 2018年10月28日閲覧。
  15. ^ 「オーストラリア now」親善大使に、日豪6人の著名人”. オーストラリア now 2018. 2018年11月4日閲覧。
  16. ^ DVD『宣弘社フォトニクル』 2015年9月18日発売 発売元-デジタルウルトラプロジェクト DUPJ-133 pp44-47 「インタビュー 高倉英二
  17. ^ 情報産業三田会・情報産業経営者稲門会合同賀詞交歓を開催”. 情報産業三田会. 2018年10月28日閲覧。
  18. ^ 大河ドラマ『風林火山』のヒロイン柴本幸が台湾ドラマにひっそり出演”. アサジョ. 2018年10月28日閲覧。
  19. ^ 宮部みゆき原作『荒神』スペシャルドラマ化 内田有紀が出演”. ORICON NEWS (2017年5月16日). 2018年4月12日閲覧。
  20. ^ 「今月の広告批評 / 東海林さだお ; 高橋源一郎 ; 高橋章子 ; 中森明夫 ; 編集部」『広告批評』第102号、マドラ出版、1988年2月1日、104 - 105頁、NDLJP:1853067/54 

出典(リンク) 編集

参考文献 編集

  • 『東宝特撮映画全史』監修 田中友幸東宝出版事業室、1983年12月10日。ISBN 4-924609-00-5 
  • 『ENCYCLOPEDIA OF GODZILLA ゴジラ大百科 [メカゴジラ編]』監修 田中友幸、責任編集 川北紘一Gakken〈Gakken MOOK〉、1993年12月10日。 

外部リンク 編集