水田わさび

日本の女性声優 (1974-)

水田 わさび(みずた わさび、1974年8月4日[7][8] - )は、日本声優舞台女優三重県名賀郡青山町(現・伊賀市)出身[1][2]青二プロダクション所属[5]

水田みずた わさび
プロフィール
性別 女性
出身地 日本の旗 日本三重県名賀郡青山町(現・伊賀市[1][2]
生年月日 (1974-08-04) 1974年8月4日(49歳)
血液型 O型[3]
身長 158 cm[4]
職業 声優舞台女優
事務所 青二プロダクション[5]
配偶者 あり[3]
公式サイト 水田 わさび|株式会社青二プロダクション
活動
活動期間 1993年[6] -
声優テンプレート | プロジェクト | カテゴリ

代表作は『ドラえもん(テレビ朝日版第2期)』(ドラえもん)、『お伽草子』(金太郎)、『ヒカルの碁』(フク)など[9][10]

略歴 編集

声優に憧れたのは中学3年生の頃に放送されていた『ドラゴンボール』が流行っていた時で、あまりアニメを観ていなかったものの、唯一同作では部活から帰宅し塾に通うに前に食事をしながら観ており、すごく好きだったという。友人から野沢雅子の写真を見せられた時「この人が悟空の声をやってるの!? 男の子じゃないんだ!」と衝撃を受けたことから「こんなに素敵な職業があるんだ!!」と一気に声優に目覚め、中学時代の文集にも「野沢雅子さんが大好き!!」と書いた覚えがあったという[6]

三重県立名張桔梗丘高等学校(現・三重県立名張青峰高等学校[4]卒業後、劇団すごろくに入団し舞台女優として活動[6]1996年、声優活動を開始[6]。以前はぷろだくしょんバオバブ[11]賢プロダクション[12]に所属していた。

2005年から大山のぶ代に代わりドラえもんを担当。

2010年(平成22年)に第4回声優アワードキッズファミリー賞を受賞[13]

人物 編集

母親は農業協同組合の職員、父親は農業高等学校の講師、祖父母が農作業を担っていた兼業農家であった[1]

声種メゾソプラノハスキー[14]

少年役を演じる[14]

資格免許普通自動車免許(AT車限定)。趣味は野球観戦、邦楽ロック。特技は歌唱[5]方言関西弁[5][12]

「わさび」という芸名を命名したのは劇団すごろくの当時の座長であった緒方賢一[15]

父親が広島県出身である影響もあって、広島東洋カープのファン[3][16]。また、『週刊ベースボール2007年(平成19年)4月2日号の「こだわり野球熱伝」のコーナーでは、その熱烈ぶりを語っている。なお、中学生時代と高校生時代の部活は共にソフトボール部で、中学では外野手、高校では内野手だった[16]

舞台役者としては劇団すごろく→演劇部隊チャッターギャングで活動。KOYA-MAPの舞台『喝采』で久しぶりに舞台活動を行う。

東京声優アカデミーで講師を務め、後輩育成にも力を注いでいる[17]

既婚者[3]で、2人の娘がいる[16]。ブログ内での家族の呼称は夫が「わさ夫」、長女が「子わさ」(劇団仲間が命名)、次女が「わさ子」(ファンからのコメントをもとに水田本人が命名)。わさ子を出産した際のエピソードとして、「ひどい陣痛のあまりナースコールをしたら声と口調がドラえもんになってしまい、看護師たちに『水田さんがナースコールするとドラえもんがナースコールしてるみたい』と言われた」とのちに語っている[要出典]

ドラえもん関連 編集

2005年テレビ朝日系列のアニメ『ドラえもん(テレビ朝日版第2期)』で、大山のぶ代に代わり主人公のドラえもん役に抜擢される。師匠である先代ジャイアン役のたてかべ和也に声をかけられ応募したオーディションでつかんだ初の大役で、内定の瞬間、感極まって号泣したという[18]。このドラえもんは番組が公式に「わさドラ」と呼称している[要出典]。たてかべや大山らとは一緒に録ってはいないが、リニューアル前の『ドラえもん』においても「赤ちゃんほんやく機」での赤ちゃんなど、幾度にわたってゲストキャラクターの声を演じており、作品上での共演はあった。また、大山がドラえもんを演じた26年間で一度も声をあてることがなかった「耳のある黄色いドラえもん」にも声をあてている。

リニューアル当初(水田がドラえもん役を引き継いだ2005年頃)は視聴者に深く根付いた大山が演じるドラえもんからの急な転換にファンが戸惑い、自身へのバッシングを耳にしたことがあったという[18]。また、当時は「(ドラえもんを)クビになるかも」と思っていたが、水田が演じる映画ドラえもんシリーズ第1作『のび太の恐竜2006』(2006年)の制作が決まり「ドラえもんを続けさせてもらえるんだ」と安堵したという[18]。このことから自身の思い出の映画シリーズに『のび太の恐竜2006』をあげている[18]

リニューアルから年月が過ぎるにつれ、少しずつ水田が演じるドラえもんが定着し、現代の子どもたちを中心に「ドラえもん(の声)=水田わさび」となっている[19]2019年にアニメ放送40周年[20]2020年にリニューアル15周年そして原作50周年を迎え、ドラえもんの声を演じ続けている[21]

出演 編集

太字はメインキャラクター。

テレビアニメ 編集

1996年
1997年
1998年
1999年
2000年
2001年
2002年
2003年
2004年
2005年
2006年
2007年
2008年
2009年
2010年
2011年
2014年
2015年
2016年
2017年
  • ONE PIECE(シャーロット・アマンド)
2020年
2021年
2022年

劇場アニメ 編集

1996年
1999年
2006年
2008年
2009年
2011年

OVA 編集

1997年
2000年
2004年
2007年
2008年
2011年

Webアニメ 編集

ゲーム 編集

1999年
2000年
2001年
2002年
2004年
2005年
2006年
2007年
2010年代
2020年代

特撮 編集

吹き替え 編集

映画 編集

ドラマ 編集

アニメ 編集

ナレーション 編集

CM 編集

  • ギフトショップ丸久(長崎県ローカル)
  • WeKey TOYAMA
  • ルナルナ(ウサギの声)
下記は全てドラえもんの声で出演

テレビ 編集

以下は全てドラえもんの声で出演

ラジオ 編集

CD 編集

  • ドラマCD JINKI:EXTEND 竜神島レミングス(アルマジロウ)
  • ドラマCD 王子さまLV1 BL盤(子分)
  • 夢をかなえてドラえもん(セリフ部分)
  • 踊れ!どれ・ドラ・ドラえもん音頭
  • 最終神話戦争イデアオペラ シリーズ(もんちゃん)
    • 最終神話戦争イデアオペラ オリジナルドラマCD 第1章 罅割れたミュトス
    • 最終神話戦争イデアオペラ オリジナルドラマCD 第2章 彷徨う冥界の扉
    • 最終神話戦争イデアオペラ オリジナルドラマCD 第3章 輝ける悠遠の女神

その他のコンテンツ 編集

下記は全てドラえもんの声で出演
  • 北海道旅客鉄道(JR北海道)車内放送 - 臨時特急「ドラえもん海底列車」(2005年 - 2006年)。吉岡海底駅の「ドラえもん海底ワールド」開催時に担当。
  • Fキャラオールスターズ大集合 ドラえもん&パーマン 危機一髪!?
  • 21エモン&ドラえもん ようこそ!ホテルつづれ屋へ
  • すすめロボケット&ドラえもん 決戦!雲の上の竜巻城
  • ドラえもん&チンプイ エリ様 愛のプレゼント大作戦
  • ドラえもん&キテレツ大百科「コロ助のはじめてのおつかい」
  • ポコニャン&ドラえもん「ポンポコニャンでここほれニャンニャン!?」
  • ウメ星デンカ&ドラえもん「パンパロパンのスッパッパ!」
  • ドラえもん&Fキャラオールスターズ 『月面レースで大ピンチ!?』[49]
  • ドラえもん&Fキャラオールスターズ すこしふしぎ超特急[50]

脚注 編集

シリーズ一覧

  1. ^ 第1期(2005年)、第2期『REBIRTH』(2006年)
  2. ^ 流星のロックマン』(2007年)、続編『流星のロックマン トライブ』(2007年 - 2008年)
  3. ^ 映画ドラえもん のび太の恐竜2006』(2006年)、『映画ドラえもん のび太の新魔界大冒険 〜7人の魔法使い〜』(2007年)、『映画ドラえもん のび太と緑の巨人伝』(2008年)、『映画ドラえもん 新・のび太の宇宙開拓史』(2009年)、『映画ドラえもん のび太の人魚大海戦』(2010年)、『映画ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団 〜はばたけ 天使たち〜』(2011年)、『映画ドラえもん のび太と奇跡の島 〜アニマル アドベンチャー〜』(2012年)、『映画ドラえもん のび太のひみつ道具博物館』(2013年)、『映画ドラえもん 新・のび太の大魔境 〜ペコと5人の探検隊〜』(2014年)、『STAND BY ME ドラえもん』(2014年)、『映画ドラえもん のび太の宇宙英雄記』(2015年)、『映画ドラえもん 新・のび太の日本誕生』(2016年)、『映画ドラえもん のび太の南極カチコチ大冒険』(2017年)、『映画ドラえもん のび太の宝島』(2018年)、『映画ドラえもん のび太の月面探査記』(2019年)、『映画ドラえもん のび太の新恐竜』(2020年)、『STAND BY ME ドラえもん 2』(2020年)、『映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争 2021』(2022年)、『映画ドラえもん のび太と空の理想郷』(2023年)、『映画ドラえもん のび太の地球交響楽』(2024年)
  4. ^ 劇場版ポケットモンスター ベストウイッシュ ビクティニと黒き英雄 ゼクロム・白き英雄 レシラム』(2011年、ポカブ)、『劇場版ポケットモンスター ベストウイッシュ キュレムVS聖剣士 ケルディオ』(2012年、チャオブー)、『劇場版ポケットモンスター ベストウイッシュ 神速のゲノセクト ミュウツー覚醒』(2013年、チャオブー)
  5. ^ 平安幻想異聞録』『ヒカルの碁2』『院生頂上決戦』(2002年)、『ヒカルの碁3』(2003年)
  6. ^ のび太の恐竜2006 DS』(2006年)、『のび太の新魔界大冒険DS』『ひみつ道具王決定戦!』(2007年)、『のび太と緑の巨人伝DS』『かいておぼえる ドラがな』(2008年)、『のび太と奇跡の島 〜アニマル アドベンチャー〜3DS』(2012年)、『のび太のひみつ道具博物館』(2013年)、『新・のび太の大魔境 〜ペコと5人の探検隊〜』(2014年)、『のび太の宇宙英雄記』(2015年)、『新・のび太の日本誕生』(2016年)、『のび太の南極カチコチ大冒険』(2017年)、『のび太の宝島』(2018年)、『ドラえもん のび太の牧場物語[33](2019年)、『ドラえもん のび太の牧場物語 大自然の王国とみんなの家[34](2022年)

出典 編集

  1. ^ a b c 「新 家の履歴書(730)水田わさび(声優) 自販機も信号機も、本屋さんも近くにない村から、芝居への思いだけで上京しました。」『週刊文春』2021年4月29日号、文芸春秋、2021年4月、98-101頁。 
  2. ^ a b 水田わさび(みずたわさび)の解説”. goo人名事典. 2020年1月28日閲覧。
  3. ^ a b c d プロフィール”. 【アニメ・ドラえもん 水田わさび公式】わさドラブログ. テレビ朝日. 2017年3月28日閲覧。
  4. ^ a b 青二プロダクション 水田わさび”. 2015年7月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年1月28日閲覧。
  5. ^ a b c d 水田わさび”. 青二プロダクション. 2017年3月28日閲覧。
  6. ^ a b c d (1)役者デビューは先輩の代役だった!”. 水田わさびの声優道|先輩から学ぼう!|声優グランプリweb. 主婦の友社 (2014年11月6日). 2016年3月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年3月23日閲覧。
  7. ^ 『日本音声製作者名鑑2004vol.1』小学館、2004年4月10日、247頁。ISBN 4-09-526301-6 
  8. ^ 「わたしたちはこんな子どもでした!」『女性自身』2005年5月3日号、光文社、2005年5月、49頁。 
  9. ^ 水田わさび”. 日本タレント名鑑. VIPタイムズ社. 2021年11月20日閲覧。
  10. ^ 水田わさび”. タレントデータバンク. 2017年3月28日閲覧。
  11. ^ 『声優名鑑』成美堂出版、1999年8月10日、279頁。ISBN 4-415-00878-X 
  12. ^ a b 賢プロダクションによる公式プロフィール(2008年6月19日時点のアーカイブ
  13. ^ 第四回声優アワード受賞者”. 声優アワード. 2017年3月28日閲覧。
  14. ^ a b 『日本音声製作者名鑑2007』小学館、2007年、242頁。ISBN 978-4-09-526302-1 
  15. ^ 緒方さん帽子”. 【アニメ・ドラえもん 水田わさび公式】わさドラブログ. テレビ朝日 (2012年7月6日). 2015年5月3日閲覧。
  16. ^ a b c 高校野球「裏切られるドラマ」 ドラえもん役の水田さん”. 朝日新聞 (2019年7月8日). 2019年7月9日閲覧。
  17. ^ 水田わさび”. 声優講演会. 東京声優アカデミー. 2023年4月23日閲覧。
  18. ^ a b c d ドラえもん旧声優陣からのエールに水田わさびが号泣!”. ニュースウォーカー. KADOKAWA (2015年2月14日). 2017年3月28日閲覧。[リンク切れ]
  19. ^ 声優交代から10年…新たに確立した新世代の『ドラえもん』”. ORICON NEWS. オリコン (2015年2月22日). 2017年3月28日閲覧。
  20. ^ 「ドラえもん」声優・水田わさび、夫から「やめるなら今だ」と反対された秘話明かす”. アニメ!アニメ! (2019年7月19日). 2019年9月9日閲覧。
  21. ^ 水田わさび&大原めぐみ:「ドラえもん」声優15年目も「常に新鮮」 重圧とありがたみ”. MANTANWEB (2020年8月29日). 2020年9月13日閲覧。
  22. ^ アキハバラ電脳組 : 作品情報”. アニメハック. 2020年12月3日閲覧。
  23. ^ たこやきマントマン”. ぴえろ公式サイト. 2016年6月8日閲覧。
  24. ^ タイガアドベンチャー”. 日本アニメーション. 2016年6月29日閲覧。
  25. ^ スタッフ”. アニメあたしンち. 2022年11月22日閲覧。
  26. ^ それいけ!ズッコケ三人組”. 日本アニメーションOFFICIAL SITE. 日本アニメーション. 2023年2月18日閲覧。
  27. ^ 格闘美神 武龍”. トムス・エンタテインメント 公式サイト. トムス・エンタテインメント. 2023年6月19日閲覧。
  28. ^ 格闘美神 武龍REBIRTH”. トムス・エンタテインメント 公式サイト. トムス・エンタテインメント. 2023年6月19日閲覧。
  29. ^ 「流星のロックマン」スタッフ & キャスト”. XEBEC. 2023年5月31日閲覧。
  30. ^ スタッフ・キャスト”. ポケットモンスター ベストウイッシュ シーズン2 デコロラアドベンチャー. あにてれ:テレビ東京. 2021年4月2日閲覧。
  31. ^ さくひんじょうほう”. TVアニメ「のりものまん」公式サイト. 2020年3月3日閲覧。
  32. ^ 映画 Yes!プリキュア5GoGo! お菓子の国のハッピーバースディ♪”. メディア芸術データベース. 2016年11月8日閲覧。
  33. ^ キャラクター”. ドラえもん のび太の牧場物語. バンダイナムコエンターテインメント. 2019年4月3日閲覧。
  34. ^ キャラクター”. ドラえもん のび太の牧場物語 大自然の王国とみんなの家 | バンダイナムコエンターテインメント公式サイト. 2022年10月21日閲覧。
  35. ^ granbluefantasyによる2018年10月26日のツイート”. 2019年9月9日閲覧。
  36. ^ 『グランブルーファンタジー』× 『ドラえもん』コラボレーションイベント開催決定のお知らせ”. 『グランブルーファンタジー』公式サイト. Cygames (2021年12月2日). 2021年12月2日閲覧。
  37. ^ 2016年8月27日の発言
  38. ^ 【公式】ファンタジア・リビルドの2020年10月18日のツイート2020年10月12日閲覧。
  39. ^ 「映画ドラえもんコラボ チケットガチャ」開催のお知らせ”. ぷよぷよ!!クエスト(ぷよクエ)公式サイト (2022年2月4日). 2022年2月4日閲覧。
  40. ^ 国民的アニメ『ドラえもん』のアメリカ版がついに日本へ!? 『Doraemon』がディズニー・チャンネルにて初放送!”. アニメイトタイムズ. animateLAB (2016年1月30日). 2017年3月28日閲覧。
  41. ^ “仲間由紀恵が劇場版「パウ・パトロール」で“最大の敵”に、予告編も解禁”. 映画ナタリー (ナターシャ). (2023年8月8日). https://natalie.mu/eiga/news/536022 2023年8月8日閲覧。 
  42. ^ キャラクター(Wayback Machineによる2011年11月13日時点のアーカイブ)”. プチバンピオフィシャルサイト. 2023年5月28日閲覧。
  43. ^ aoni_officialのツイート2021年3月29日閲覧。
  44. ^ 就活にドラえもんはいない…前へ踏み出す就活生を一番そばで支える『マイナビ2020』CMで水田わさびがナレーション”. music.jpニュース (2018年9月30日). 2018年12月2日閲覧。
  45. ^ 【アニメ・ドラえもん 水田わさび公式】  わさドラブログ | DUNLOP × ドラえもんCM”. 2019年3月9日閲覧。
  46. ^ 新しいCM 大人しずか&ドラちゃん” (2019年10月19日). 2019年10月30日閲覧。
  47. ^ 矢場とんアニメ『大須のぶーちゃん』公開中 - 矢場とん
  48. ^ 大須のぶーちゃん 4話5話”. CYCLONE GRAPHICS inc.. 2022年8月22日閲覧。
  49. ^ 藤子Fキャラオールスターズがオリジナル声優で登場!辻村深月脚本のFシアター新作”. コミックナタリー (2019年1月10日). 2022年12月15日閲覧。
  50. ^ Fシアター最新作、9/1(水)上映スタート 藤子・F・不二雄ミュージアム公式ブログ 2021年8月26日

外部リンク 編集