メインメニューを開く

稲美町(いなみちょう)は、兵庫県の中南部に位置する加古郡に属す。

いなみちょう
稲美町
天満神社 大池付近のコスモス畑 天満大池 稲美中央公園 キング醸造
天満神社大池付近のコスモス
天満大池
稲美中央公園キング醸造
Flag of Inami Hyogo.JPG
稲美町旗
Symbol of Inami, Hyogo.svg
稲美町章
1956年昭和31年)4月1日制定
日本の旗 日本
地方 近畿地方
都道府県 兵庫県
加古郡
団体コード 28381-9
法人番号 4000020283819
面積 34.92km2
総人口 30,424[編集]
推計人口、2019年6月1日)
人口密度 871人/km2
隣接自治体 神戸市明石市加古川市三木市
町の木 もちの木
町の花 コスモス
稲美町役場
町長 古谷博
所在地 675-1115
兵庫県加古郡稲美町国岡一丁目1番地
北緯34度44分55.5秒東経134度54分48.7秒
役場庁舎位置

Hyogo pref Inami town-office.jpg
外部リンク

稲美町ホームページ

facebook 兵庫県稲美町

稲美町位置図

― 政令指定都市 / ― 市 / ― 町

 表示 ウィキプロジェクト

目次

概要編集

兵庫県の南部に位置し、神戸都市圏に属する。兵庫県南部加古川明石川に挟まれた印南野台地に位置し、兵庫県東播磨県民局に区分されている。古代では印南野と呼ばれており、播磨国風土記では入波と呼ばれている。万葉集では稲日・稲見と呼ばれており、この本に登場している印南野は古くからの歌枕である。全体的に田園都市であるが、農業基盤の整備を強化しながら阪神地区のベッドタウンとして南部を中心に宅地開発が進められている[1][2][3][4][5][6]

地理編集

の少ない瀬戸内気候のうえ印南野台地と呼ばれる台地に位置しており、水資源に乏しく長年手が付けられていなかったが、ため池が多く作られたことにより、土地の開墾が進められた。また、県内最古と言われる天満大池、県内最大の加古大池など、約80箇所の池が有り、全てをあわせると約4km2の面積になる。同時にため池整備がされている。標高の最高地点は相野の92.2mであり、最低地点は中一色の22.3mであり、東西にかけて緩やかな傾斜地である。また、阪神地域の都市近郊農村地帯になっており、農業が盛んである。地目別土地面積(2014年1月1日現在)では、田・畑が47.1%、宅地が17.5%を占める。さらに、1891年明治24年)には、日本初のサイフォン式水路として淡河川疏水神戸市北区の淡河川より引かれた[7][8][9][10][11][5][12]

人口編集

  • 当町誕生時の人口は加古村3,686人・母里村6,324人・天満村の8,837人を合併し、3村の合計の18,847人であった。その後は町の住民課の住民基本台帳の人口の調査によると1956年3月31日現在の18,943人であり、その後は東播磨の臨海地域や阪神地域のベッドタウンとして天満地区を中心にして住宅開発が行われ、右肩上がりに増加し、1969年3月31日現在で2万人を超え、1980年には県下の町では一番多くなった。1988年3月31日で3万人を超えたが、2002年3月31日2006年3月31日現在は32,687人でピークを迎え、その後は微減(2014年3月31日現在約1%減)している。県下最大の町の人口が太子町に譲られ、現在は播磨町猪名川町に続く4番目の人口に転落した。しかし、加古地区と母里地区は市街化調整区域であり、開発が進んでおらず、人口が減少している[13][14][10][1][2][15][16][4]
  • 平成22年国勢調査より前回調査からの人口増減をみると、2.84%減の31,036人であり、増減率は県下41市町中22位、49行政区域中30位。
 
稲美町と全国の年齢別人口分布(2005年) 稲美町の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 稲美町
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
稲美町(に相当する地域)の人口の推移
 
総務省統計局 国勢調査より

面積編集

加古地域で全体の18%、母里・天満地域で全体の41%を占める[17][15][16]

地区 面積
加古地域 6.40 km2
母里地域 14.15 km2
天満地域 14.41 km2

面積の変遷編集

[7]

広袤(こうぼう)編集

国土地理院地理情報によると稲美町の東西南北それぞれの端は以下の位置で、東西の長さは7.9km、南北の長さは6.5kmである[7][8][9][14]

  • 東端 : 東経134度58分09秒(上野谷)
  • 西端 : 東経134度53分00秒(西和田)
  • 南端 : 北緯34度44分43秒(相の山)
  • 北端 : 北緯34度46分36秒(下草谷)

気候編集

  • 瀬戸内海式気候に属しており、1年中晴天日が多く、雨天日が少ない。台風は3年から6年に一度災害をもたらすが、雪の日は少ない[12]

隣接している自治体・行政区編集

播磨町加古郡に属しているが、稲美町と接してはいない。

通勤率は、加古川市へ17.4%、神戸市へ15.6%、明石市へ10.5%である(いずれも平成22年国勢調査)[11]

歴史編集

稲美町誕生前編集

万葉集に「いなみ野」と詠まれていた[8][9]

稲美町誕生後編集

 
稲美町中心部(1980年度撮影)
国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)を基に作成

地域編集

大字名編集

  • 町内では旧加古村である加古地区、旧母里村である母里地区、旧天満村である天満地区の3地区に分かれる。

加古地区編集

  • 加古村であり、大字が加古のみであり、加古川市と接しており、町の北西部に位置している。全体が市街化調整区域であり、農業地帯となっている[17]
郵便番号 大字名[13]
675-1105 加古

母里地区編集

三木市との境目に広がる山岳地帯
草谷で撮影
  • 母里村であり、町の東部にあり、草谷川中流部周辺と台地上に位置している。三木市神戸市に接している。丘陵地の農業地帯であり、ため池が多くある。中心部からは離れており、天満地区とは逆に人口が減少している。町内で占める山林面積の大半を占めており、特に草谷川沿いの北側に集中している[16][1][2][33][34][35][36][37][12]
郵便番号 大字名[13]
675-1101 下草谷
675-1102 草谷
675-1103 野谷
675-1104 野寺
675-1111 印南
675-1116 蛸草

天満地区編集

郵便番号 大字名[13]
675-1112 六分一
675-1113
675-1114 国安
675-1115 国岡
675-1121 北山
675-1122 中村
675-1123 国北
675-1124 森安
675-1125 和田
675-1126 幸竹
675-1127 中一色

施設編集

町のインフラ整備を向上させるために公共施設の向上を進めていき、図書館などの公共施設を役場がある国岡を中心に整備した[5]

役場編集

警察・消防編集

町内にはないが、加古川市にある加古川警察署加古川市消防本部が管轄している[21]

  • 加古川警察署稲美交番
  • 加古川警察署稲美東交番
  • 加古川市消防本部稲美分署

公共施設編集

  • いなみ野体育センター
  • いなみアクアプラザ

図書館編集

  • 稲美町立図書館[28]

公園編集

[8]

 
稲美中央公園
  • 稲美中央公園
  • 天満大池公園
  • いなみ野水辺の里公園
  • さくらの森公園
  • 大沢池スポーツ公園
  • 万葉の森

病院編集

町は中学3年生まで入院時にかかる医療費が無料で、子供の通院にかかる医療費を助成している[40]

 
稲美中央病院
  • 稲美中央病院

福祉編集

出産祝いに特産米引換券を贈与している[40]

  • 稲美町障害者ふれあいセンター[21][41]

郵便局編集

[21]

  • 稲美郵便局
  • 稲美天満郵便局
  • 稲美和田簡易郵便局
  • 母里郵便局

金融機関編集

その他の施設編集

[8][26][21]

  • コスモホール
  • ふれあい交流館
  • いなみ野文化の森
  • 稲美斎場(ひじり苑)
  • 播州葡萄園歴史の館
  • 稲美町立憩いの館
  • 加古郡広域シルバー人材センター稲美支部
  • 姫路駐屯地東播変電所

産業編集

産業種別人口編集

産業 比率[13]
第一次産業 4.9%
第二次産業 36.3%
第三次産業 55.0%

※2000年10月1日現在

農業編集

印南野台地に広がる農業地帯
加古で撮影

農業人口は年々減少しているが、農林水産省から支給される補助金をもとに営農指導をし米作を中心に栽培している。また、圃場整備を積極的に進めたが米が余ったために生産調整をしている[5][42]

特産物編集

 
稲美メロン

米作を中心としているが、野菜や果物も育てられている[43]

商業編集

食料品店

ドラッグストア

ホームセンター

飲食店

持ち帰り寿し・弁当店

洋菓子・和菓子店

農産物直売所

  • にじいろふぁ~みん

その他

工業編集

 
キング醸造

本社を置く企業編集

  • 新関西衣料サービス
  • 楯菱電産
  • テクノハリマ
  • トーメイ工業
  • 藤製作所
  • 堀口鉄工所
  • ワイメタル

拠点を置く企業編集

行政編集

歴代町長編集

氏名 就任年月日 退任年月日
1-2 大西一雄 1955年5月19日 1963年2月20日
3 唐木重次 1963年2月28日 1967年2月27日
4-8 福田幸夫 1967年2月28日 1987年2月27日
9-12 井上芳和 1987年2月28日 2002年5月31日
13 赤松達夫 2002年6月1日 2006年5月31日
14- 古谷博 2006年6月1日 現職(4期目)[45]

稲美町議会編集

  • 定数:16名
  • 任期:4年
  • 議長:赤松愛一郎(無所属、3期)
  • 副議長:藤本操(無所属、6期)
会派名 議席数 議員名(◎は幹事長または団長)
万葉クラブ 5 ◎池田博美、河田公利助、吉田剛、杉本充章、赤松愛一郎
公明党 1 ◎山口守
日本共産党 1 ◎大路恒
新生 町民クラブ 3 関灘真澄、長谷川和重、辻元誠志
無会派 6 池田いつ子、山田立美、大山和明、木村圭二、藤本操、藤本恵

2019年(令和元年)4月1日現在。

兵庫県議会(加古郡選挙区)編集

  • 定数:1名
  • 任期:4年
氏名 会派名 当選回数
岡つよし 自由民主党 1

合併編集

  • 1953年に制定された町村合併促進法によって合併を進め、当初は近隣の自治体との合併を進めてきたが、諸事情から断念し加古村・母里村・天満村の3村で「三ヶ村合併促進協議会」を発足し、満場一致で可決されたことから1955年3月31日に当町が発足した。発足後、1958年に隣接する神戸市との合併を希望し、採択され、1962年に当時の神戸市長である原口忠次郎が当町との合併を賛成する意思表明をし当町の行政も賛成したものの、1963年に住民から反対の声が上がり、解散請求をし、受理されたため合併を断念した。[3][4][5][8]
 
町章

紋章編集

教育編集

 
土山自動車学院
 
兵庫県立東播磨高等学校

1959年(昭和34年)に町内の小中学校で給食が始まり、1975年には天満中学校・母里中学校の両中学校老朽化のために統合し、稲美中学校を新設したが、阪神地区のベッドタウンとして宅地開発が進んだために天満地区を中心に人口が増加し、天満南小学校・天満東小学校・稲美北中学校を新設した[8][5]

幼稚園編集

町内の全幼稚園で国際理解教育を実施している[40]

  • 稲美町立加古幼稚園
  • 稲美町立母里幼稚園
  • 稲美町立天満幼稚園
  • 稲美町立天満南幼稚園
  • 稲美町立天満東幼稚園

小学校編集

中学校編集

高等学校編集

特別支援学校編集

その他の学校編集

  • 土山自動車学院

廃止された学校編集

  • 稲美町立天満中学校[22] - 1975年3月31日廃止
  • 稲美町立母里中学校[22] - 1975年3月31日廃止

交通編集

 
兵庫県道65号神戸加古川姫路線
野寺で撮影
 
兵庫県道514号志染土山線
野谷で撮影

鉄道編集

町内に鉄道路線は存在しない。南側の住民は主にJR山陽本線土山駅東加古川駅を利用する[10]

路線バス編集

道路編集

町内に高速道路、国道は存在しない。町名が入るインターチェンジとして地域高規格道路自動車専用道路)の東播磨南北道路八幡稲美ランプがあるが、加古川市内である。高速道路における最寄インターチェンジは山陽自動車道三木小野インターチェンジである。

主要地方道編集

一般県道編集

市町村道編集

  • 稲美町道百丁場出新田線

名所・旧跡編集

祭事・催事編集

  • いなみ新春万葉マラソン大会 - 毎年1月に開催
  • 稲美ふれあいまつり - 毎年5月に開催
  • いなみ大池まつり - 毎年8月に開催
  • 船江恒平六段杯稲美野将棋大会 - 毎年11月に開催

人物編集

出身有名人編集

名誉町民編集

その他編集

1991年5月9日、幸竹の麦畑でミステリー・サークルが発見され、新聞に取り上げられたことで話題となった。早稲田大学大槻義彦教授らによる調査も行われた[47]

脚注編集

[ヘルプ]
  1. ^ a b c d 兵庫 難読 211
  2. ^ a b c d 兵庫 難読 212
  3. ^ a b c 伊賀 p144
  4. ^ a b c d 伊賀 p145
  5. ^ a b c d e f 伊賀 p146
  6. ^ 地名 歴史 p128
  7. ^ a b c d 稲美町統計書 平成26年度 土地・気象”. 稲美町. 2015年9月20日閲覧。
  8. ^ a b c d e f g h i 稲美町統計書 平成26年度 歩み”. 稲美町. 2015年9月20日閲覧。
  9. ^ a b c 町長あいさつ”. 稲美町. 2012年6月17日閲覧。
  10. ^ a b c 稲美町バイオマスタウン構想”. 稲美町. 2012年6月17日閲覧。
  11. ^ a b c d e f 兵庫県稲美町UJI”. 稲美町. 2012年6月17日閲覧。
  12. ^ a b c 概況”. 稲美町. 2012年9月9日閲覧。
  13. ^ a b c d e 稲美町統計書 平成26年度 人口”. 稲美町. 2015年9月20日閲覧。
  14. ^ a b c d e f 概要”. 稲美町. 2012年6月17日閲覧。
  15. ^ a b 母里地域”. 稲美町. 2012年7月4日閲覧。
  16. ^ a b c d 天満地域”. 稲美町. 2012年7月4日閲覧。
  17. ^ a b 加古地域”. 稲美町. 2012年7月4日閲覧。
  18. ^ 町制施行”. 稲美町例規集. 2015年9月20日閲覧。
  19. ^ a b 図典 日本の市町村章 p159
  20. ^ a b 町章”. 稲美町例規集. 2012年6月17日閲覧。
  21. ^ a b c d e f 稲美町統計書 平成26年度 その他”. 稲美町. 2015年9月20日閲覧。
  22. ^ a b c 概要”. 稲美町立稲美中学校. 2012年6月17日閲覧。
  23. ^ 稲美町花、町木”. 稲美町例規集. 2012年6月17日閲覧。
  24. ^ 町民憲章”. 稲美町例規集. 2012年6月17日閲覧。
  25. ^ いなみ音頭”. 稲美町例規集. 2015年9月20日閲覧。
  26. ^ a b 稲美町立憩いの館の設置及び管理に関する条例”. 稲美町例規集. 2012年6月17日閲覧。
  27. ^ 広報 いなみ 1991年7月号 p10
  28. ^ a b 図書館について”. 稲美町. 2012年6月17日閲覧。
  29. ^ 国指定文化財等データベース(播州葡萄園跡)”. 文化庁. 2019年2月28日閲覧。
  30. ^ いなみ野ため池ミュージアムの運営”. いなみ野ため池ミュージアム. 2012年6月17日閲覧。
  31. ^ 播州葡萄園跡が経済産業省の「近代化産業遺産群」に認定されました”. 稲美町. 2012年6月17日閲覧。
  32. ^ 男子が吉岡、女子は稲美北が初V/全国中学校駅伝”. 四国新聞社. 2012年6月17日閲覧。
  33. ^ 兵庫 難読 213
  34. ^ 地名 歴史 II p122
  35. ^ 地名 歴史 II p123
  36. ^ 地名 歴史 II p124
  37. ^ 地名 歴史 II p125
  38. ^ 地名 歴史 p132
  39. ^ 稲美町役場の位置を定める条例”. 稲美町例規集. 2012年6月17日閲覧。
  40. ^ a b c 都市に近い田園のまち”. 稲美町. 2012年9月9日閲覧。
  41. ^ 稲美町障害者ふれあいセンターの管理運営に関する規則”. 稲美町例規集. 2012年6月17日閲覧。
  42. ^ 伊賀 p147
  43. ^ a b c d 伊賀 p148
  44. ^ 「麦秋」黄金の輝き 稲美町”. 神戸新聞 2012.5.31. 2012年6月17日閲覧。[リンク切れ]
  45. ^ 稲美町”. 兵庫県市町村要覧. 2018年11月19日閲覧。
  46. ^ 名誉町民”. 稲美町. 2012年6月17日閲覧。
  47. ^ 神戸新聞 1991年5月14日付

参考文献編集

  • 『図典 日本の市町村章』小学館辞典編集部、小学館、2007年1月10日、初版第1刷。ISBN 4095263113
  • 『兵庫県の難読地名がわかる本』神戸新聞総合出版センター・編、のじぎく文庫、2006年12月28日、第一冊発行。ISBN 4-343-00382-5
  • 『地名でたどる小さな歴史』橘川真一、神戸新聞総合出版センター、1999年7月30日、第一冊発行。ISBN 978-4343000446
  • 『地名でたどる小さな歴史 Ⅱ』橘川真一、神戸新聞総合出版センター、2008年7月30日、第一冊発行。ISBN 978-4343004758
  • 『知っておきたい稲美町の歴史』伊賀なほゑ、小野高速印刷株式会社、2006年11月、第一冊発行。

関連項目編集

外部リンク編集