約束のネバーランド

約束のネバーランド
ジャンル 少年漫画
ダーク・ファンタジー
サスペンス
漫画
原作・原案など 白井カイウ
作画 出水ぽすか
出版社 集英社
掲載誌 週刊少年ジャンプ
レーベル ジャンプ・コミックス
発表号 2016年35号 - 連載中
巻数 既刊3巻(2017年4月現在)
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約束のネバーランド』(やくそくのネバーランド)は、白井カイウ(原作)、出水ぽすか(作画)による日本漫画作品。『週刊少年ジャンプ』(集英社2016年35号より連載中。略称は約ネバ

目次

ストーリー編集

孤児院・グレイス=フィールドハウスは、色々な孤児が集まるところ。孤児院のシスターである「ママ」と慕われるイザベラも、「きょうだいたち」にも血縁関係はないが、幸せに暮らしていた。そこでは、赤ん坊の頃に預けられた子供を、特殊な勉強とテストにより育てあげ、6~12歳までの間に里親の元へと送り続けていた。

里親が見つかり、外の世界に出ることになったコニーが人形を置き忘れたため、主人公である身体能力に優れるエマと、知略に優れるノーマンはそれを届けることにした。しかし二人は、近づくことを禁じられていた「門」でコニーが食肉として出荷される瞬間を目撃する。そこから「鬼」の存在を知った二人は、リアリストで博識なレイのほか、ドンギルダを仲間に引き入れ、ハウスからの脱獄計画をスタートさせる。

その中でエマたちは、グレイス=フィールドハウスが監獄のような「人間飼育場」であることを確認した。そこで脱獄の準備を始めるものの、レイがママ(イザベラ)のスパイであったことが発覚。更に増員監視者として「シスター」が派遣されてくる。様々な心理戦が繰り広げられる中、脱獄を試みる標的がいることを特定されるが、あくまで管理を維持したいイザベラの思惑を逆手にとり、ノーマン達は計画を進める。

「ママ」の座を狙いイザベラを蹴落とそうと企むシスターと、仮初めの協力関係を結ぶ子供達。しかしシスターは出荷され、イザベラにも脱獄の下見が見つかってしまう。計画を封じるためエマの足は折られ、さらにノーマンの出荷が告げられる。

レイとエマは、ノーマンの発信器を無効化し全員の脱獄敢行まで潜伏させる作戦をたてる。しかし、ノーマンは残される子供達の脱獄に支障が出ることを恐れ、発信機を生かしたまま下見を強行した後戻ってきてしまう。レイに残る乳児時の記憶と決死の下見により、ハウスの周囲は崖で本部と繋がる橋が唯一の出口ということが判明したが、ノーマンの出荷は確実となった。悲しみに暮れるエマ達を残し、ノーマンはハウスを後にする。そして、ついにレイが出荷される日。レイはハウスを火事にさせて、ハウスに警備を集中させて橋から逃げる作戦とした。そして、レイは出荷目前の高級品である自分も、ハウスともども燃えようとする。エマはそれを阻止し、ノーマンの伝言をもとに、脱獄することにした。

世界観編集

物語は、主人公達が「鬼」と呼んでいる種族が運営する、人間を食用の家畜として飼育するグレイス=フィールドハウスという農園から始まる。

時代設定は、物語が開始した時点で2045年(現在は2046年)となっており、主人公達は農園で生まれ育っているため外の世界については知らないが、農園内で得られる情報から、少なくとも2015年までは外の世界で人間によって本が出版されていたこと、また外の世界にも鬼に食われない人間たちがいる事が情報として出てきている。ただし、2014年生まれのイザベラが農園出身である事から、少なくともそれ以前から農園のシステムが確立されていたことになる。

グレイス=フィールドハウスの所在地については詳細は不明だが、作中では北半球の中緯度地域である事が推測されている。また、作中に出てくる世界地図は現実の物と同じであるが、ヨーロッパを中心に描かれている事や、登場人物達が使用している言語が英語であるなど、ヨーロッパが舞台である事を窺わせる描写が多い。

登場キャラクター編集

主要人物編集

エマ
本作の主人公。グレイス=フィールドハウスに住む、孤児で最年長の一人。11歳の女の子。身長145cm。人想いでハウスとママが大好きだった。優秀なノーマンとレイに追い付きたいと考えている。認識番号は63194。髪の毛の色 オレンジ 瞳の色 エメラルドグリーン
毎日のテストではフルスコア(300点)。運動能力が高い。ノーマンやレイと比べるとかなり楽天的な性格。ハウスの子供たちと仲良く暮らしていたある日、コニーの忘れ物、リトルバーニーを届けに、行ってはいけないへ行くことになった。しかし、そこでコニーの「出荷」の瞬間を目にしたことで、孤児院とされていたハウスの真実を知ることになる。彼女は、ノーマン、レイ、そしてドン、ギルダを味方に加え、あくまで子供達全員での脱獄を目指す。
しかし、後に農園の全容を把握し、脱獄の難易度が以前の想定よりも遥かに高い事に加え、ノーマンもいなくなった上にギルダに他のプラントの子供達について聞かれた事で考えを改め、しばらくは出荷されないであろう4歳以下の子供を残し、5歳以上の子供だけで脱獄するという計画に切り替える。ただし、4歳以下の子供の脱獄を諦めたわけでは無く、2年以内に戻り全プラントの子供を救出すると誓う[1]。フィルにハウスの真実を告げ、後の事を任せる。
ノーマン
孤児最年長の一人。11歳の男の子。身長はエマと同じく145cm。テストもフルスコアで、戦術派。脱獄に関する実質的なリーダーとなる。認識番号は22194。 髪の毛の色 クリームイエロー 瞳の色 アイスブルー
エマと一緒にリトルバーニーを届けにいったが、出荷の瞬間を見た。そして、エマ、レイと協力して脱獄を目指す。幼児を含むハウスの子供全員で脱獄をする難しさは理解しているが、好意を寄せるエマの望みを叶えるため、あえてそれを目指している。子供達の中では一番理性的で心理的な駆け引きにも優れているが、最大の味方であるはずのレイが全員脱走を否定してるため、彼とも駆け引きをしなくてはならず、心苦しく思っている。
突如、12歳の誕生日前に出荷される事が決まり、エマとレイから脱獄日まで園内で潜伏する事を提案されるも、脱獄の下見をした後に再び姿を現し、外で得た情報を二人に残す。生きたいと言う気持ちは強かったが、誰一人死なさず、万が一にも負けない為に、あえて出荷を受け入れる。
レイ
孤児最年長の一人。11歳の男の子。2034年1月15日生まれ。身長150cm。テストもフルスコアで博識な読書家。認識番号は81194。 髪の毛の色 黒 瞳の色 濃茶
後にノーマンから脱獄のことを伝えられるが、実は鬼のことを幼少時から知っており、ママと内通しつつ駆け引きを繰り広げていた。「協力者」としての取引きでは、「ごほうび」(通常では入手できない物資)と12歳での「円満出荷」を要求していたが、真の目的は、エマ、ノーマンを脱走させることにある。現実主義であり、幼児をあきらめ年長者のみの脱走を主張するが、エマが折れないため表面上は協力をしている。しかし内心では納得していない。
鬼のことは生まれた頃から知っており、通常なら起こるはずの幼児期健忘がレイには起こらなかった為に全容を知ることとなった。実は勉強も読書もさほど好きではないが、自分自身の価値を最大限まで高めるため、我慢して勉強と読書に励んでいた。
オイルを被り、焼身自殺をして最高の御馳走となった自分を収穫直前で取り上げると言う、レイなりの復讐および兄弟達の脱獄のチャンスを作ろうとするも、事前にその計画を見破っていたノーマンが出荷される直前にレイの自殺の阻止およびそれを利用する計画をエマに伝えられる。エマ達によりレイが自殺したかに見せかけたハウスの放火が行われ、脱獄が決行される。
ノーマンの計画で、橋を通らずにロープで崖を渡るという方法で脱獄をする際、怖くて出来ないと言うジェミマを抱きかかえ一緒に崖を渡り終える。その時に、誰1人死なさず外で生き延びて見せると理想を追い求める考えを持つようになる。

その他のグレイス=フィールドハウスの子供達編集

ドン
10歳の男の子。身長155cm。明るく負けず嫌いな性格。同年齢のギルダとは親しい。脱獄計画には、レイの後に途中から引き入れられた。認識番号は16194。
当初、ノーマンから脱獄のことを人身売買の人から逃げると伝えられたが、後に鬼の事実を知った。ノーマン達に比べると、やや短絡的で状況判断能力に劣るところはあるが、兄弟たちを思う気持ちは強い。コニーの事も気にかけていたらしく、よく助けていた。特技はスリで、イザベラからマスターキーを入手するのに成功する。
ギルダ
10歳の女の子。眼鏡を掛けている。身長138cm。普段は物静かだが、その内面には芯の強さがある。エマとは共に年少者の世話をする係で、仲がいい。ドンと同じく、脱獄計画にはレイの後に引き入れられた。認識番号は65194。
おしゃれに興味があり、脱獄計画に引き入れられる前は、ハウスから支給される衣類が白一張羅であることを嘆いていた。6話時点でテストの成績は主要の3人に次ぐ唯一の200点台。ママの秘密の部屋(無線室)の存在とその場所を突き止めたり、エマたちの言動の変化に気づいたりするなど、高い観察力と思考力も持っている。
アンナ
9歳の女の子。身長135cm。ギルダとたまに一緒にいる。長い三つ編みが特徴。面倒見がよく、優しい性格。認識番号は48194。
トーマ
7歳の男の子。身長123cm。足が速いが、戦力にはいまいち。鬼ごっこが好き。認識番号は55294。
フィル
4歳の男の子。身長100cm。とても賢く、活発で、テストも高得点。200点台になることも。キーワードのモールス符号をエマに教えた。エマが大好きで、遊ぶことが大好き。認識番号は34394。
エマ達からハウスの真実を告げられるが、鬼ごっこの際にクローネが言っていた「収穫」という言葉の意味やこれまでのエマ達の様子から、以前から何か恐ろしい事が起こっている事を感じていた。また、エマ達が全員での脱獄か4歳以下を残して脱獄するかで悩んでいる事を告げられ、4歳以下は一番誕生日が早い子でも最低1年半は収穫を先延ばしにできる事を説明されると、待てるから置いてってと言い、4歳以下の子供達の中で唯一ハウスの真実を知る者として後の事を引き受ける。
シェリー
4歳の女の子。フィルとよく一緒にいて、ノーマンと同じ部屋。フィルと共に、よくノーマン、エマを探している。ノーマンが大好きで、おしゃれが好き。認識番号は74394。
ノーマンの里親が決まったと言う報告を聞いた際は、ショックのあまり尋常でないほど動揺した。
コニー
6歳の女の子。身長115cm。夢は、素敵なお母さん。人形のリトルバーニーが好き。テストのスコアはいまひとつで、その事にやや劣等感を持っていた。彼女が「出荷」されたことからエマ達は鬼の存在と、ハウスの真実を知った。認識番号は48294。
マルク
5歳の男の子。食べる事が好き。ナイラと仲が良い。認識番号は79294。
ナイラ
4歳の女の子。マイペースな性格。マルクと仲が良い。マルクと遊んでいて迷子になってしまったが、イザベラが短時間でナイラを見つけてきた事で、体に発信器が埋められている事にエマ達は気付く事となった。認識番号は53394。
キャロル
新入りの赤ちゃん。イザベラが脱獄計画を攪乱するため、時期をずらして「入荷」したが、これによりエマは拠点の存在と発信器の在り処を知った。エマになついている。

「鬼」の組織関係者編集

マム・イザベラ(ママ)
31歳。身長170cm。子供にとても優しいが、裏では冷酷な鬼の手下として人間農園を管理している。認識番号は73584。
「ママ」としては優秀だが農園の実態をエマ達に知られるというミスを犯す。レイを小さい頃から見張りとして使っていた。 現状の管理体制を維持したまま出荷を続けることを望み、ノーマン達と心理戦を繰り広げる。作中では、少なくとも2015年までは外の世界で人間によって本が出版されていた事が確認されているが、クローネによると、それより前に生まれたイザベラですら農園で生まれ育っているとのこと。
「グランマ」の回想によると、子供の頃に農園の秘密を知って脱獄しようと塀に登った描写が存在する。また、イザベラ自身の回想では、その時に農園の周囲が高い崖である事を目の当たりにし、脱獄を諦めたようである。
シスター・クローネ(シスター)
イザベラが呼んだ教育係。26歳。身長175cm。彼女もまた鬼の手下であり、見張りの強化のために派遣された。エマ達のいる第3プラントとは別のプラント出身。認識番号は18684。
イザベラのミスを知ると、証拠を掴んでイザベラを「ママ」の座から失脚させ、その地位を奪おうと画策する。その過程で子供達と打算的な協力関係を築いたが、本心ではイザベラを失脚させた後に邪魔な子供達をまとめて出荷するつもりでいた。だが、彼女を用済みと判断したイザベラに先手を打たれ、権力争いに敗れる形で死亡・出荷されてしまった。
前述のように、子供達に対しては決して良い感情を持っているわけではなかったが、それ以上に自分を見下すイザベラに対して強い嫌悪感を抱いており、子供達に脱獄を成功させて「このクソみたいな世界をぶっ壊して欲しい」との思いを託し、不本意ながら出荷される前にイザベラに関する「致命的な情報の手がかり」を残した。
グランマ(大母様)
複数のプラントを統括する立場の人物で、イザベラたち飼育監の上司と思われる[2]。イザベラの手腕を高く評価しており、彼女が管理する第3プラントを頼りにしている。現時点で、鼻から上の容姿はぼかされており、年齢など詳細は不明。
イザベラが子供の頃に農園で彼女の「ママ」をしていたようで、当時のイザベラに農園の秘密を知られて脱獄されかけた描写が存在するが、それも「グランマ」の手の内だったようである。「食用児たちに農園の秘密を知られたとしても、出荷まで制御できれば良し」というイザベラの方針は、かつて彼女の「ママ」だった「グランマ」と同じものであることが示唆されている。
配達係の鬼
コニーを配達した鬼。イザベラと繋がっている。
謎の鬼会議の出席者
重要なポストについていると思われる鬼が集まる会議に参加している。イザベラの農園のことを口にする。鬼のトップは尊いと考えている。
鬼のトップ(仮)
鬼達から神聖視されている存在。現時点では未登場。名前は鬼独自のものと思われる文字での表記があるが、読み方は不明。クローネが発音できている事から、人間が発音できないような名前ではないようである。

その他の人物編集

ウィリアム・ミネルヴァ
グレイス=フィールドハウスに寄贈されている多くの本の持ち主。現時点では、どのような人物であるかは一切不明だが、本を通して何らかのメッセージを残している。

用語解説編集

人間を食料としている種族。「鬼」とはエマ達が外見から便宜上つけた呼称であって正式名称は不明であり、クローネは「連中」とか「奴ら」と呼称している。
現時点で詳細は不明だが、鬼の中でも階級があるようで、エマ達のいる農園から出荷された子供は、下っ端の鬼は絶対食べられないほどの高級品との事。最上位の存在は神聖視されている模様。
容姿や体格は個体によって差異があるが、多くの鬼は目が縦に2個並んでいて指が6本ある。体格は人間とそれほど差が無い者や大人の人間を片手で持てる者もいる。
鬼達の会話によると、猫を食べる者もいるようだが、鬼から見てもゲテモノ食い扱いされるようである。
人間を屠殺する際は、何らかの植物を心臓に突き刺して殺している。この植物の詳細については現時点では不明だが、人間の心臓に刺した後に花が咲く仕組みとなっている。
また、全人類を支配下においているわけでは無いらしく、鬼と対等に接している人間も存在し、外の世界にも人間の社会が存在している事が作中では情報として触れられている。
儀程(グプナ)
現時点で詳細は不明だが、家畜である人間の屠殺および、その屠体を瓶詰めにするまでの作業が儀程に含まれるようである。
儀祭(ティファリ)
現時点で詳細は不明だが、最上物と呼ばれるスコアの高い子供が鬼のトップへの御膳として捧げられるようである。グランマの発言によると、作中の年においてはイザベラのプラント以外に最上物の基準を満たしている子供はいないらしく、イザベラは最上物を無事に「出荷」することが期待されている。
グレイス=フィールドハウス
鬼が運営する人間農園。全部で5つのプラントがあり、エマ達がいるのはその中の第3プラントとなる。乳児を含むたくさんの子供が、孤児院であると信じて暮らしている。住居である屋敷の周囲は鬱蒼とした森であり、さらに外縁は子供では登れないほどの壁に囲まれている。外部と接触できるのは「門」と呼ばれる場所だけである。壁や門に近づくことは禁じられており、実際には子供達は閉じ込められている。物資の管理が徹底的になされており、特に刃物の扱いは厳しいという。ママの部屋には通信設備が隠されており、定時連絡など「本部」と通じている。子供達が脱獄した際は、通信機器を使って本部に報告され警報音が農園全体に響き渡る。
食用児
表向きは孤児とされているが、実際は人間農園にて食用の家畜として飼育されている子供達。首筋には認識番号が記載されている。認識番号の詳細については明記されていないが、番号を逆にすると生まれた順になっている。子供達は脳を鬼好みに発達させるため、表向きは愛情をもってのびのびと育てられる。また知能の高さも求められるが、日常の異常さに気付く恐れも高まるため、「ママ」の手腕が問われる。
あらゆる人種の子供がおり、とある施設で普通に出産されて生まれてくる。子供達の母親は、飼育監候補の女性達であることを示唆する描写がある。また、子供達は人工授精によって生まれる描写があるが、父親については現時点では不明。農園内での服装は白一張羅で、年長の女子には服装に不満を持つ者もいる。
出荷に関しては、表向きは里親を手配されて巣立つと言われており、事実を知らない子供はそう信じている。子供達が出荷される年齢はまちまちだが6歳以降からスコアの低い順に出荷され、12歳になると無条件で出荷される。ただし、秘密を知ってしまった子供は即時出荷する規則がある。出荷のペースに関しては明記されてはいないが、基本的には一度出荷が行われると次の出荷は2カ月以上先になるようである。また、3歳から5歳までの子供は各年齢ごとに6人ずつ在籍している事から、6歳以上の子供も元々は各年齢ごとに6人程度いたと思われる。
子供達の肉の等級はテストのスコアと年齢によってランク付けされており、ランクの低い6歳児は「並」と呼ばれており、その上に「上物」や「最上物」といったランクが存在する。年長者ほどランクが高い傾向にある。
飼育監
人間農園にて、食用児達を管理する存在。通称「ママ」。テストで一定以上の成績を残し、尚且つ飼育監からの推薦を受けた12歳の女子から選抜される。
上記の条件を満たした女子には、出荷時にこのまま死ぬか飼育監を目指すかの二択を迫られるが、飼育監を目指す事を選択した女子には農園から脱走できないように体にチップが埋め込まれ、外に出ると電気ショックで心臓が止まる仕組みとなっている。
飼育監の席は少ないうえに空席も簡単には出ない為、実際に飼育監になれる者は一握りしかいない。クローネによると、飼育監を目指す事になった後も死を押し付け合う日々があっただけとのことで、大部分の者は途中で脱落して出荷されることとなる。
本部にて他の飼育監候補者達との競争で大人になるまで生き残り、子供を産んで能力が認められることで飼育監や補佐に任命される。
飼育監が女子しかなれない理由については現時点では不明だが、最年少者達の着替えやお風呂などの面倒を見られるのが年長者の女子だけというルールも、この事に関係していると思われる[3]。また、繁殖の役割も担っている描写がある事から、これも理由の1つと考えられる。「ママ」を統括する本部の人間は「グランマ」と呼ばれる。
補佐
人間農園にて、飼育監の補佐をする存在。通称「シスター」。飼育監と同様、本部にて他の飼育監候補者達との競争で大人になるまで生き残り、子供を産んで能力が認められることで任命される。
飼育監の次に位置する立場だが、飼育監とは異なりプラントには必ずしも補佐がいるわけではなく、その多くは本部にいるようである。
詳細は不明だが、本部にて生まれてきた赤ん坊の世話を補佐らしき女性達がしている描写がある。
発信機
作中のキーアイテムの一つ。商品としての人間を管理するための装置。エマの観察により、耳に埋め込まれていることが判明した。超小型であるため、成長するとほとんど違和感がなくなってしまう。発信する信号が「ママ」の持つ懐中時計型の受信機に位置情報として送信されている。個人の識別はできないが、壊すと異常を知らせることにもなってしまう。手術痕が残らないほど超小型のうえに埋め込まれてから10年以上動き続けるなど、2015年時点での人類の科学技術では実現不可能な代物で、鬼独自の技術の可能性もあるとのこと。後にレイが「ごほうび」の資材から信号を無効化する装置を作成。ノーマンに託すが、未使用のまま残された。
チップ
飼育監を目指す事を選択した女子の心臓に埋め込まれるチップ。のうじょうの外に出ると電気が流され、心臓が止められてしまう。それ以外の要因で心臓が止まった場合は本部に通報する送信器にもなっている。
テスト
毎日ハウスで行われる知能テスト、最高300点。鬼は人の脳を好み、その発達のために行っている。4歳からテストを受け始める。
テストの難易度は高めで、作中の描写から半分正解できればかなり良い方であることが窺える。テストのスコアが高い子ほど、鬼にとって上等な食用人肉とされている。逆に、スコアの低い子供は早い段階で出荷される。
テストの結果は満点以外は公表されないが、コニーの台詞が出荷の法則のヒントとなった。満点以外の子供には、課題(宿題のようなもの)が出される。
リトルバーニー
コニーの持っていた、ウサギのぬいぐるみ。現在はママの部屋にある。
本部
商品として人間の赤ちゃんを育てるための施設とされる。ハウスに送られてくる赤ん坊がある程度成長していること、すでに発信機が埋め込まれていることなどから、その存在が推測された。
レイの話によると、グレイス=フィールドハウスには、エマ達が暮らす第3プラントを含めて全部で5つのプラントが存在し、本部には鬼や大人が大勢いるとの事。
ノーマンが塀を登って確認した情報によると、本部を含めたプラント同士は隣接しており全体の形は六角形になっている、その周囲は飛び降りるのが不可能な高さの断崖絶壁になっている。本部は第3プラントの真向かいに位置しており、唯一橋と繋がっている。

書誌情報編集

脚注編集

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  1. ^ レイからは、「この農園をぶっ潰すって事か?」と内心で驚かれている
  2. ^ 現時点では、グランマが1人なのか複数人いるのかは不明
  3. ^ ただし、このルールはイザベラが独自に作ったものであり、本来農園にこのようなルールは存在しない。

出典編集

外部リンク編集