アサモア・ギャン

ガーナのサッカー選手

アサモア・ギャンAsamoah Gyan [ˌæsəˈmə ˈɑːn] ass-ə-MOHJAHN1985年11月22日 - )は、ガーナアクラ出身のサッカー選手。元ガーナ代表[3]。ポジションはフォワード

アサモア・ギャン Football pictogram.svg
Asamoah Gyan (2014).jpg
アサモア・ギャン(2014年)
名前
ラテン文字 Asamoah Gyan[1]
基本情報
国籍  ガーナ
生年月日 (1985-11-22) 1985年11月22日(36歳)[1]
出身地 アクラ
身長 186cm[2]
体重 80kg
選手情報
在籍チーム ガーナの旗 レゴン・ シティーズ
ポジション FW
背番号 3
利き足 右足
クラブ1
クラブ 出場 (得点)
2003 ガーナの旗 リバティ・プロフェッショナルズ 16 (10)
2003-2008 イタリアの旗 ウディネーゼ 39 (11)
2004-2006 イタリアの旗 モデナ (loan) 53 (15)
2008-2010 フランスの旗 レンヌ 48 (14)
2010-2012 イングランドの旗 サンダーランド 34 (10)
2011-2012 アラブ首長国連邦の旗 アル・アイン (loan) 18 (22)
2012-2015 アラブ首長国連邦の旗 アル・アイン 63 (73)
2015-2017 中華人民共和国の旗 上海上港 20 (7)
2016-2017 アラブ首長国連邦の旗 アル・アハリ・ドバイ (loan) 14 (6)
2017-2019 トルコの旗 カイセリスポル 26 (5)
2019-2020 インドの旗 ノースイースト・ユナイテッド 8 (4)
2020- ガーナの旗 レゴン・ シティーズ 0 (0)
代表歴2
2003-2019 ガーナの旗 ガーナ 109 (51)
1. 国内リーグ戦に限る。2020年4月14日現在。
2. 2020年4月14日現在。
■テンプレート■ノート ■解説■サッカー選手pj

ガーナ代表の最多出場記録、最多得点記録を持ち、FIFAワールドカップ3大会で6得点を挙げたストライカー。

姓はジャンと表記されることもある。

経歴編集

クラブ編集

ウディネーゼ・カルチョ編集

ガーナの首都アクラに生まれ、地元のリバティ・プロフェッショナルFCに所属していたが、2003年にイタリア・セリエAウディネーゼ・カルチョと契約した。出場機会を得るために2年間はセリエBモデナFCにレンタル移籍した。2006 FIFAワールドカップで好調なプレーを見せ、ロシアのFCロコモティフ・モスクワなどが獲得に興味を示したが、2006年夏にウディネーゼに復帰した。2007年1月の移籍期間には移籍金1050万ユーロでFCロコモティフ・モスクワと3年契約を結ぶ寸前だったが、2007年8月10日、ファビオ・クアリアレッラ同様に、2012年6月30日までの5年間の契約延長書類にサインした[4]。その日に行われたプレシーズンマッチではふたりとも2得点の活躍で7-0と大勝した[5]。2007-08シーズンはケガに悩まされ、リーグ戦13試合出場4得点に終わった。

スタッド・レンヌ編集

2008年7月11日、フランス・リーグ・アンスタッド・レンヌと4年契約を結び[6][7]、ウディネーゼには移籍金800万ユーロが支払われた。2008-09シーズンと2009-10シーズンで合わせて48試合に出場して14得点を決めた。2010-11シーズンも開幕からリーグ戦2試合に出場し、その後移籍が決定した。

サンダーランドAFC編集

2010年8月31日、イングランド・プレミアリーグサンダーランドAFCと4年契約を結んだ。スタッド・レンヌには移籍金1300万ポンドが支払われたが、この移籍金はトッテナム・ホットスパーFCからダレン・ベントを獲得した際の金額を上回り、サンダーランドAFC史上最高金額となった[8]。背番号33を与えられ、9月11日のウィガン・アスレティックFC戦でダニー・ウェルベックとの交代で出場してデビューし、その試合で先制点を決めた[9]。9月21日、フットボールリーグカップウェストハム・ユナイテッドFC戦で初めて先発出場し、チーム唯一となる得点を決めた[10]。11月6日のストーク・シティFC戦(2-0)ではプレミアリーグの試合で初めて先発出場して2得点を決めた。ストーク・シティFC戦の3日後に行われたトッテナム・ホットスパーFC戦(1-1)では同点弾を決め、チームを順位表の7位に押し上げた[11]。11月14日には、スタンフォード・ブリッジで行われたチェルシーFC戦(3-0)で得点し、強豪相手のアウェーでの快勝に貢献した[12]。2011年1月16日にはニューカッスル・ユナイテッドFCとのダービーマッチに先発出場し、94分に同点弾を決めて、ニューカッスル相手のシーズン2度目の敗北を阻止した[13]

アル・アインFC編集

2011年9月、UAEリーグアル・アインFCに期限付き移籍。その後完全移籍した。

上海上港編集

2015年7月、中国サッカー・スーパーリーグ上海上港へ移籍することが発表された。

カイセリスポル編集

2017年7月5日、スュペル・リグカイセリスポルへ移籍することが発表された[14]

ノースイースト編集

2019年9月、インディアン・スーパーリーグノースイースト・ユナイテッドFCに移籍した。2020年1月に退団し、フリーとなっている。

代表編集

 
ガーナ代表でプレーするギャン(アフリカネイションズカップ2008準々決勝、ナイジェリア戦)

2003年11月19日、2006 FIFAワールドカップ・アフリカ予選ソマリア戦で62分に途中出場してガーナ代表デビューし、90分には代表初得点を決めている[15]。この試合はギャンが18歳になる3日前であり、ガーナ代表の最年少得点記録を更新した。アフリカ予選では7試合に出場して4得点し、本大会出場に貢献した。2004年にはU-23ガーナ代表の一員としてアテネオリンピックに出場し、グループリーグを3位で終えた。2006年にはドイツで開催された2006 FIFAワールドカップ本大会に出場し、グループリーグのチェコ戦(2-0)では、試合開始から68秒後に得点を挙げ、大会最速得点を記録した。この試合ではPKを蹴ったが失敗している。イエローカードの累積によりグループリーグの最終戦には出場できなかった。決勝トーナメント1回戦のブラジル戦では81分にシミュレーションの反則を取られ、この試合で2枚目のイエローカードを提示されて退場処分を受けた[16]

2008年1月にはアフリカネイションズカップ2008に出場した。不可解な判定でナミビアに勝利(1-0)した後、メディアから批判にさらされたため、アサモアと兄のバフォーは二人揃ってガーナ代表から離脱することを決めたが[17]、チームメイトの説得で思いとどまった[18]。2010年のアフリカネイションズカップ2010では4試合で3得点を挙げ、大会ベストイレブンに選ばれた。

2010 FIFAワールドカップ本大会グループリーグ初戦のセルビア戦(1-0)では85分にPKを決め、さらに92分にはゴールポストを叩くシュートを放った。試合終了間際に途中交代したが、その活躍にスタンディング・オベーションが贈られた[19]。2戦目のオーストラリア戦(1-1)でも26分にPKを決めた[20]。決勝トーナメント1回戦のアメリカ戦では延長前半に決勝点を決め、2-1で勝利して準々決勝進出を決めた。アフリカ勢でベスト8に進出したのはカメルーンセネガルに次いで3番目の快挙である[21]。準々決勝のウルグアイ戦では相手FWルイス・スアレスが延長終了間際にペナルティエリア内でハンドの反則を犯したため、ガーナ代表がPKを得たが、ギャンはこのPKをクロスバーに当てて外した。PK戦でギャンは1人目のキッカーとしてゴールを決めたが、最終的にガーナ代表はPK戦で敗れた[22]BBCが選出する2010年のアフリカ年間最優秀選手賞を受賞し、アフリカサッカー連盟(CAF)が選出するアフリカ年間最優秀選手賞にノミネートされたが、受賞はサミュエル・エトオに譲った。

2014 FIFAワールドカップではドイツ戦とポルトガル戦で1ゴールずつ記録してワールドカップ通算6ゴールとし、通算5ゴールのロジェ・ミラを抜いてアフリカ選手としての単独最多となった。

ガーナ代表の最多出場・最多得点記録を更新し続けている。

人物編集

兄のバフォー・ギャンもガーナ代表のサッカー選手である。

個人成績編集

2011年2月13日時点
クラブ シーズン リーグ FAカップ リーグカップ 欧州カップ その他 通算
出場 得点 出場 得点 出場 得点 出場 得点 出場 得点 出場 得点
サンダーランドAFC 2010–11[23] 23 10 1 0 1 1 0 0 0 0 25 11

代表編集


ガーナ代表国際Aマッチ
出場得点
2003 2 1
2004 3 2
2005 5 5
2006 9 4
2007 4 1
2008 4 1
2009 5 2
2010 17 7
2011 5 4
2012 8 1
2013 15 11
2014 9 6
2015 9 3
2016 2 0
2017 5 2
通算 102 50

ゴール編集

# 開催年月日 開催地 対戦国 スコア 結果 試合概要
1. 2003年11月19日   アクラ   ソマリア 2–0 2–0 2006 FIFAワールドカップ・アフリカ予選
2. 2004年6月25日   マプト   モザンビーク 1–0 1–0 親善試合
3. 2004年7月3日   カンパラ   ウガンダ 1–1 1–1 2006 FIFAワールドカップ・アフリカ予選
4. 2005年3月23日   ナイロビ   ケニア 1–0 2–2 親善試合
5. 2005年3月27日   キンシャサ   コンゴ民主共和国 1–0 1–1 2006 FIFAワールドカップ・アフリカ予選
6. 2005年10月8日   プライア   カーボベルデ 3–0 4–0
7. 2005年11月14日   リヤド   サウジアラビア 2–1 3–1 親善試合
8. 3–1
9. 2006年6月4日   エディンバラ   韓国 1–0 3–1
10. 2006年6月17日   ケルン   チェコ 1–0 2–0 2006 FIFAワールドカップ
11. 2006年10月8日   ソウル   韓国 1–0 3–1 親善試合
12. 3–1
13. 2007年8月21日   ロンドン   セネガル 1–0 1–1
14. 2008年1月20日   アクラ   ギニア 1–0 2–1 アフリカネイションズカップ2008
15. 2009年9月9日   ユトレヒト   日本 1–0 3–4 親善試合
16. 2–0
17. 2010年1月15日   カビンダ   コートジボワール 1–3 1–3 アフリカネイションズカップ2010
18. 2010年1月24日   ルアンダ   アンゴラ 1–0 1–0
19. 2010年1月28日   ナイジェリア 1–0 1–0
20. 2010年6月1日   ロッテルダム   オランダ 1–2 1–4 親善試合
21. 2010年6月13日   プレトリア   セルビア 1–0 1–0 2010 FIFAワールドカップ
22. 2010年6月19日   ルステンブルク   オーストラリア 1–1 1–1
23. 2010年6月26日   アメリカ合衆国 2–1 2–1
24. 2011年3月29日   ロンドン   イングランド 1–1 1–1 親善試合
25. 2011年6月7日   全州市   韓国 1–1 1–2
26. 2011年9月2日   アクラ   エスワティニ 1–0 2–0 アフリカネイションズカップ2012予選
27. 2011年10月8日   ハルツーム   スーダン 1–0 2–0
28. 2012年1月28日   フランスヴィル   マリ 1–0 2–0 アフリカネイションズカップ2012
29. 2013年1月10日   アブダビ   エジプト 3–0 3–0 親善試合
30. 2011年1月13日   チュニジア 3–2 4–2
31. 2013年1月28日   ポート・エリザベス   ニジェール 1–0 3–0 アフリカネイションズカップ2013
32. 2013年3月24日   クマシ   スーダン 1–0 4–0 2014 FIFAワールドカップ・アフリカ予選
33. 2013年6月7日   ハルツーム   スーダン 1–0 3–1
34. 2–1
35. 2013年6月16日   マセル   レソト 2–0 2–0
36. 2013年8月14日   イスタンブール   トルコ 1–2 2–2 親善試合
37. 2–2
38. 2013年10月15日   クマシ   エジプト 1–0 6–1 2014 FIFAワールドカップ・アフリカ予選
39. 4–1
40. 2014年6月9日   マイアミ   韓国 2–0 4–0 親善試合
41. 2014年6月21日   フォルタレザ   ドイツ 2–1 2–2 2014 FIFAワールドカップ
42. 2014年6月26日   ブラジリア   ポルトガル 1–1 1–2
43. 2014年9月10日   ロメ   トーゴ 1–1 3–2 アフリカネイションズカップ2015予選
44. 2014年10月11日   カサブランカ   ギニア 1–0 1–1
45. 2014年10月15日   アクラ 1–0 3–1
46. 2015年1月23日   モンゴモ   アルジェリア 1–0 1–0 アフリカネイションズカップ2015
47. 2015年6月14日   アクラ   モーリシャス 3–0 7–1 アフリカネイションズカップ2017予選
48. 4–0
49. 2017年1月21日   ポールジャンティ   マリ 1–0 1–0 アフリカネイションズカップ2017
50. 2017年6月11日   クマシ   エチオピア 1–0 5–0 アフリカネイションズカップ2019予選

タイトル編集

クラブ編集

アル・アインFC

代表編集

ガーナ代表

個人編集

脚注編集

  1. ^ a b “2014 FIFA World Cup Brazil: List of Players”. FIFA. (2014年6月11日). p. 17. http://www.fifadata.com/document/fwc/2014/pdf/fwc_2014_squadlists.pdf 2014年6月11日閲覧。 
  2. ^ アサモア・ギャン - Soccerwayによる個人成績
  3. ^ Asamoah Gyan retires over captaincy”. www.graphic.com.gh (2019年5月20日). 2019年5月20日閲覧。
  4. ^ Coventry City 0 Udinese 2 Archived 2007年12月25日, at the Wayback Machine. コヴェントリー・シティFC公式サイト、2007年8月4日
  5. ^ “Asamoah celebrates”. Channel4. (2007年8月10日). オリジナルの2008年8月13日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20080813233943/http://www.channel4.com/sport/football_italia/aug10q.html 2007年8月10日閲覧。 
  6. ^ “Rennes : Asamoah Gyan signe 4 ans”. Football365.fr. (2008年7月11日). オリジナルの2008年7月13日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20080713010211/http://www.football365.fr/depeches/filinfo_250150_34_Rennes-Asamoah-Gyan-signe-4-ans.shtml 2008年7月11日閲覧。 
  7. ^ “Udinese: Asamoah al Rennes per 8 milioni”. Il Tempo. (2008年7月11日). オリジナルの2009年2月6日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20090206143500/http://iltempo.ilsole24ore.com/datasport/?q=YToxOntzOjEyOiJ4bWxfZmlsZW5hbWUiO3M6MjY6IjIwMDgwNzA5MTEzMDAxLTUxMjI1ODUueG1sIjt9 2008年7月11日閲覧。 
  8. ^ Asamoah Gyan joins Sunderland for record £13m fee”. BBC Sport (2010年8月31日). 2010年8月31日閲覧。
  9. ^ Wigan 1 – 1 Sunderland”. BBC Sport. 2010年9月11日閲覧。
  10. ^ Scott Parker's dominance helps take the pressure off Avram Grant”. The Guardian (2010年9月21日). 2010年11月9日閲覧。
  11. ^ Jonathan Stevenson (2010年11月9日). “Tottenham 1–1 Sunderland”. BBC Sport. 2011年1月16日閲覧。
  12. ^ Mandeep Sanghera (2010年11月14日). “Chelsea 0–3 Sunderland”. BBC Sport. 2011年1月16日閲覧。
  13. ^ Saj Chowdhury (2011年1月16日). “Sunderland 1–1 Newcastle”. BBC Sport. 2011年1月16日閲覧。
  14. ^ 上海上港のガーナ代表FWアサモア・ギャンがトルコへ!”. 超ワールドサッカー (2017年7月6日). 2018年4月9日閲覧。
  15. ^ “Ghana 5 Somalia 0”. Ghanaweb. (2003年11月16日). http://www.ghanaweb.com/GhanaHomePage/SportsArchive/artikel.php?ID=46763 
  16. ^ Brodkin, Jon (2006年6月27日). “Ronaldo tops the charts as rocky Brazil roll on”. The Guardian. http://football.guardian.co.uk/worldcup2006/matchreport/0,,1807688,00.html 2006年6月27日閲覧。 
  17. ^ Vickers, Steve (2008年1月24日). “Ghana 1–0 Namibia”. BBC Sport. http://news.bbc.co.uk/sport2/hi/football/africa/7205249.stm 2008年1月24日閲覧。 
  18. ^ “Gyan family suffer death threats”. BBC Sport. (2008年1月29日). http://news.bbc.co.uk/sport2/hi/football/africa/7216587.stm 2008年1月29日閲覧。 
  19. ^ Serbia 0–1 Ghana BBC Sport、2010年6月13日
  20. ^ Sheringham, Sam (2010年6月19日). “Ghana 1–1 Australia”. BBC Sport. 2010年6月19日閲覧。
  21. ^ Fletcher, Paul (2010年6月26日). “USA 1–2 Ghana (aet)”. BBC Sport. 2010年7月5日閲覧。
  22. ^ Fletcher, Paul (2010年7月2日). “Uruguay 1–1 Ghana (4–2 pens)”. BBC Sport. 2010年7月5日閲覧。
  23. ^ Asamoah Gyan”. Sunderland FC. 2010年11月14日閲覧。
  24. ^ “Ghana's Asamoah Gyan is named as 2010 BBC winner”. BBC Sport. (2010年12月17日). http://news.bbc.co.uk/sport2/hi/football/africa/9286892.stm 2010年12月18日閲覧。 

関連項目編集

外部リンク編集