大新東
大新東株式会社(だいしんとう、英語: DAISHINTO Inc.)は、東京都江東区に本社を置く自動車の運転業務・運行管理業務およびバス事業、各種施設管理業務のアウトソーシングサービスなどを営む企業。シダックスの子会社である[1]。
種類 | 株式会社 |
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市場情報 | |
本社所在地 |
日本 〒135-0062 東京都江東区東雲二丁目11番22号 ニイチクビル5階[1] 北緯35度38分18.4秒 東経139度48分13.7秒 / 北緯35.638444度 東経139.803806度座標: 北緯35度38分18.4秒 東経139度48分13.7秒 / 北緯35.638444度 東経139.803806度 |
本店所在地 |
〒182-0021 東京都調布市調布ケ丘三丁目6番3号[1] 北緯35度39分29.4秒 東経139度32分55.6秒 / 北緯35.658167度 東経139.548778度 |
設立 | 1962年2月16日[1] |
業種 | 陸運業 |
法人番号 | 8012401019180 |
事業内容 | 車両運行管理事業、旅客自動車運送事業 |
代表者 | 代表取締役社長 森下哲好[1] |
資本金 | 1億円 |
売上高 | 249億3,500万円 (2020年3月期) |
経常利益 | 5億4,000万円 (2020年3月期) |
純利益 | 5億3,100万円 (2020年3月期) |
純資産 | 53億7,600万円 (2020年3月期) |
総資産 | 88億8,200万円 (2020年3月期) |
決算期 | 毎年3月31日 |
主要株主 | シダックス 100.0% |
外部リンク | https://daishinto.co.jp/ |
概要
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企業や官公庁・地方自治体が保有する自家用自動車の運行管理請負を行う。また地方自治体から委託を受けてコミュニティバスの運行業務も行う。デベロッパーと契約し大規模分譲マンションの居住者用送迎バスも運行する。
なお、同和鉱業片上鉄道線の廃止が持ち上がった際に、観光鉄道としての引継ぎを検討していた。[要出典]また、呉市交通局が広島電鉄に事業譲渡するまで、警固屋出張所管轄路線の一部を受託運行していたことがある[2]。
業務内容
編集沿革
編集- 1962年2月16日 - 「新東自動車興業」として設立。企業や官公庁・自治体が保有する自家用自動車の運行管理の請負を業とする。
- 1971年 - 大新東株式会社に商号変更、全国展開を開始。
- 1986年 - テーマパーク「日光江戸村」開業。
- 1995年10月 - JASDAQに株式を公開。
- 2004年12月21日 - 「日光江戸村」などの運営を中心とする観光・芸能関連子会社5社の株式・資産などを創業者オーナーに備忘価額にて譲渡し、業績不振が続いていた同事業から完全撤退した。
- また、投資会社「カレイド・ホールディングス(東京都)」を引受先とする第三者割当増資を同日付で実施、カレイド社は大新東の発行済み株式の80%を取得、経営再建に乗り出した。
- これらの施策に伴い、創業以来のオーナー一族は全員、保有株を会社に無償譲渡して経営から完全撤退した。
- 2006年 - 本社を東京都文京区小石川から東京都港区芝に移転。
- 2007年3月 - 株式公開買い付け (TOB) により、シダックスの連結子会社となる[4]。
- 2008年10月 - シダックスが再び株式公開買い付けを実施。成立後に株式交換を実施し、現在の東京証券取引所スタンダードでの上場廃止、シダックスの完全子会社となる[4]。
- 2009年4月 - 大新東ヒューマンサービス(現:シダックス大新東ヒューマンサービス)が、初の指定管理者制度による公立図書館の運営受託を開始[4]。
- 2013年5月 - 東京車両支社が、道路交通安全マネジメントシステムの国際規格「ISO39001」の認証を取得[4]。
- 2014年10月 - シダックス大新東ヒューマンサービスが、石川県からアンテナショップの運営を受託、銀座に「いしかわ百万石物語・江戸本店[5]」を開業[4]。シダックスグループでは初のアンテナショップ運営受託となる[4]。
- 2016年4月 - シダックス大新東ヒューマンサービスが、千葉県柏市に用地を借り「シダックスエコファーム」として農場(畑)を運営開始[4]。
本社・営業所
編集出典は公式サイト「営業所一覧」。旅客運送事業以外の営業所についてはリンクを参照。
本社
編集関連会社
編集- シダックス大新東ヒューマンサービス株式会社
- 車両管理以外の、施設管理サービスや人材派遣業務を業とする。
- 本社:東京都渋谷区神南1-12-10 シダックス・カルチャービレッジ[6]
- 本店:東京都調布市調布ケ丘3-6-3
旅客運送事業営業所
編集- 名取営業所:宮城県名取市増田字北谷11 パナソニック仙台工場2F
- 日光営業所:栃木県日光市柄倉770-13
- 佐野営業所:栃木県佐野市山形町291-1
- 茨城営業所:茨城県つくば市古来1452-1 五頭ビル2-C
- 草加営業所:埼玉県草加市稲荷5-32-3
- 千葉営業所:千葉県千葉市花見川区幕張本郷7-8-10
- 舞浜営業所:千葉県浦安市千鳥4-1
- 君津営業所:千葉県君津市北子安6-18-17
- 君津デマンド営業所:千葉県君津市箕輪865-5
- 有明営業所:東京都江東区東雲2-10-40
- 八王子営業所:東京都八王子市みなみ野1-6-8 片柳学園第2学生会館2階
- 神奈川営業所:神奈川県横浜市都筑区中川3-29-18 ラリーグラス209
- レイディアントシティ営業所:神奈川県横浜市金沢区大川7-4-106
- 岐阜マリア営業所:岐阜県岐阜市福富201 学校法人聖マリアの無原罪学園
- 南伊勢営業所:三重県度会郡南伊勢町内瀬1417-3
- 関西旅客営業所:大阪府大阪市西成区南津森3-3-22 マンションアサノ2 401号
- 福岡東営業所:福岡県糟屋郡新宮町三代西1-5-1
- 田川営業所:福岡県田川市大字夏吉494-4 エスティ緑ヶ丘104号室
乗合バス
編集レイディアントシティ営業所
編集- 金01:カルティエ4前 → 金沢文庫駅西口
- 金02:金沢文庫駅西口 → カルティエ5前
- 金03:金沢文庫駅西口 → 赤坂 → カルティエ5前
金01・02は2004年(平成16年)4月1日、金03は2014年(平成26年)10月1日運行開始。京急本線金沢文庫駅と日本綜合地所の大規模マンション「レイディアントシティ横濱ル・グランブルー[7]」を結ぶ住民向けの路線であるが、一般客も利用可能である。
朝は5時過ぎから夜は24時前までと運行時間帯が幅広く、朝は5分間隔・日中は15分間隔と本数も比較的多い。運賃は終日大人180円・小児90円である。この運賃は近隣の距離別運賃に合わせたものである。深夜バスの割増料金設定などは一切ない。
金沢文庫駅西口 - 白百合幼稚園前間は道路事情により、往路と復路で途中の経路が異なっていたが、2016年(平成28年)11月より金沢文庫駅西口バスターミナルに乗り入れることとなり、往復とも同一道路(金01と同じ経路)を通るようになった。同区間は金01・02はノンストップであるが、金03が停車する赤坂バス停は「金沢文庫病院前」へ変更となった。
PASMOについては参入予定の意思があったが、見送りとなっている(バス共通カードも使用不可であった)。同線専用の定期券、回数券を発売している。
- 車両
いすゞ自動車の大型路線バスエルガ(ノンステップバス)、中型路線バスエルガミオが投入されているが、路線の距離が3kmと短いため、10台に満たないほどの台数(8台)しか保有していない。2023年4月よりEV大型路線バスとしてEVモーターズ・ジャパンのF8 series2-City Bus 10.5mを新たに導入した[8]。
関西旅客営業所
編集- サン・アンド・ムーン城崎温泉号
- 難波OCAT・大阪梅田プラザモータープール - 江原・城崎温泉
- かつては広栄交通バスなどが運行する高速路線バス「ブルーライナー」のブランド名で運行していたが、現在は他路線と同様の「サン・アンド・ムーン」のブランド名で運行する。車両は、トイレ無し4列シートハイデッカー車(ヒュンダイ・ユニバース)が使用される。
- サン・アンド・ムーン
君津営業所
編集2020年12月1日より、君津市コミュニティバスの人見・大和田・神門線及び中島・豊英線が79条自家用有償運行から、大新東の所有車両で運行する4条旅客運送に変更された。大新東としては、初の4条バス(乗合バス)としてのコミュニティバス受託となる。
貸切バス
編集北海道・東京都・千葉県・埼玉県・神奈川県の5箇所に貸切バス拠点を設けている。2016年にはインバウンド需要の高まりを受け、新たに福岡県・大阪府に営業所を開設した。 過去には広島県内にも拠点を構えていた。
貸切車は、全車ヒュンダイ・ユニバースで統一されている福岡営業所を除き、日野自動車製が中心である。
コミュニティバス
編集現行路線
編集- 北海道中札内村:コミュニティバス「くるくる号」[16]
- 北海道更別村:更別村福祉バス[16][17] - 村営の福祉バスとして4路線を運行[18][19]。更別村の公式サイトには掲載されていない[17][20]。
- 北海道積丹町:積丹町生活交通バス - 北海道中央バス(余市営業所)の路線廃止を受け、2023年10月1日運行開始[21]。
- 宮城県名取市:なとりん号・なとりんくる - 2023年10月1日から委託運行(実証実験運行)を開始。2024年度より本格運行を予定[22]。
- 千葉県船橋市:高齢者支援協力バス[16] - 老人福祉センター送迎バスを活用した事業[23]。
- 千葉県君津市[24]:君津市デマンドタクシー「きみぴょん号」[16]、君津市コミュニティバス[25]
- 新潟県柏崎市[24]:西山町地区有償運送「にしやま号」[16]
- 長野県塩尻市[24]:塩尻市地域振興バス「すてっぷくん」[16](楢川線)
- 長野県阿南町[24]:阿南町民バス[16]、阿南町南部公共バス[16]
- 長野県豊丘村[24]:豊丘村営バス[16]
- 三重県南伊勢町:南伊勢町営バス(デマンドバス) - 2012年10月1日運行開始。
- 岐阜県白川町[24]:予約制バス「おでかけしらかわ」 - 濃飛バスの路線廃止を受け、2018年10月1日運行開始。
- 大阪府富田林市・河南町・千早赤阪村:4市町村コミバス - 金剛バス事業廃止を受け、2023年12月21日運行開始(石川線、北大伴線、千早線)[26]。
- 大阪府千早赤阪村:村バス - 金剛バス事業廃止を受け、2023年12月21日運行開始[27]。
- 徳島県上勝町[24]:上勝町営バス
- 島根県安来市[24]:安来市広域生活バス「イエローバス」[16]
- 島根県雲南市[24]:雲南市民バス[28]
- 島根県西ノ島町[24]:西ノ島町営バス[16]
- 島根県浜田市[24]:浜田市生活路線バス[16]
- 福岡県添田町[24]: 添田町バス[16]
過去の受託路線
編集管理する施設
編集管理していた施設
編集- 道の駅サーモンパーク千歳(北海道千歳市) - 2014年から2023年までシダックス大新東ヒューマンサービスが指定管理者であった
脚注
編集- ^ a b c d e f g “会社概要”. 大新東株式会社. 2023年10月8日閲覧。
- ^ https://ssp.kaigiroku.net/tenant/kure/SpMinuteView.html?council_id=400&schedule_id=1&minute_id=176&is_search=true 呉市議会 平成24年第3回 決算特別委員会 10月04日-01号]
- ^ “設計、施工、管理トータルプロデュース | 大新東株式会社”. シダックスグループ オフィシャルサイト|SHIDAX. 2020年6月10日閲覧。
- ^ a b c d e f g “沿革”. シダックスグループ オフィシャルサイト|SHIDAX. 2020年6月10日閲覧。
- ^ いしかわ百万石物語・江戸本店
- ^ かつては大新東本社もあった。
- ^ コート・ダジュールをモチーフにした1805世帯のビッグコミュニティ レイディアントシティ横濱 ル・グランブルー SUUMO、2021年9月9日
- ^ “路線バス運行20年目、環境負荷低減を追求 シダックスグループ初となる、EVバス導入~神奈川県横浜市にて、4月19日(水)より運行開始~”. シダックス株式会社 (2023年4月17日). 2023年4月22日閲覧。
- ^ "高速乗合バス業界初!地域の利便性のさらなる向上へ 千葉・房総地区と関西地区を結ぶ高速乗合バス 2021年12月より運行開始" (PDF). シダックス株式会社 (Press release). 18 November 2021. 2021年12月4日閲覧。
- ^ “高速バス新路線「房総~関西」12月登場 東京都心寄らず町田経由 終点USJ シダックスG”. 乗りものニュース (2021年11月20日). 2021年12月4日閲覧。
- ^ 下り便(津田沼・東京駅→関西)のみ停車。
- ^ a b 下り便(津田沼・東京駅→関西)では停車順が逆になる。
- ^ "千葉・津田沼では業界初!地域の利便性向上へ 千葉・津田沼と関西方面(大阪・滋賀)を結ぶ高速乗合バス 2023年7月より運行開始" (PDF). シダックス株式会社 (Press release). 10 July 2023. 2023年7月25日閲覧。
- ^ a b 上り便(博多→関西)では停車順が逆になる。
- ^ "大新東株式会社 5路線目の新規ルート 京阪神と山陽・九州方面を結ぶ高速乗合バス 2023年10月より運行開始" (PDF). シダックス株式会社 (Press release). 21 September 2023. 2023年10月8日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p “アンケート調査及び市町村ウェブサイト調査によるコミュニティバス等リスト”. 国土交通省. 2020年6月10日閲覧。
- ^ a b “十勝管内のコミュニティバスの運行状況について”. 北海道 (2019年12月10日). 2020年6月10日閲覧。
- ^ “管内の農村部における公共交通について”. 幕別町. 2020年6月10日閲覧。
- ^ “十勝更別村企画政策課「十勝さらべつむら スマート一次産業イノベーション特区(研究拠点を活用した農林水産業IOTの推進)」要約版 ver2”. 首相官邸. 2020年6月10日閲覧。
- ^ “交通 | 暮らしの情報”. 北海道 十勝 更別村. 2020年6月10日閲覧。
- ^ “『積丹町生活交通バス』10月1日(日)から運行開始します!”. 北海道積丹町ホームページ. 2023年11月13日閲覧。
- ^ “【お知らせ】10月から乗合バス「なとりん号」が大きく変わります”. 名取市 (2023年6月2日). 2023年10月8日閲覧。
- ^ “高齢者支援協力バス事業概要(老人福祉センター送迎バス活用事業)”. 船橋市ホームページ. 2020年6月10日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j k l m “コミュニティバス・路線バス・スクールバス | 大新東株式会社”. シダックスグループ オフィシャルサイト|SHIDAX. 2020年6月10日閲覧。
- ^ “コミュニティバスのご案内”. 君津市公式ホームページ. 2020年6月10日閲覧。
- ^ “4市町村コミバス 運行経路・運賃・運行のご案内”. 富田林市公式ウェブサイト. 2023年12月21日閲覧。
- ^ “新たな交通サービスの開始について|千早赤阪村”. www.vill.chihayaakasaka.osaka.jp. 2023年12月21日閲覧。
- ^ “2020年度雲南市民バス時刻表”. 雲南市ホームページ. 2020年6月10日閲覧。
- ^ a b “福祉ワゴン車のご利用について”. 栃木県塩谷町. 2020年6月10日閲覧。
- ^ “デマンド交通「えかんべ号」について”. 栃木県塩谷町. 2020年6月10日閲覧。
- ^ “市営バス奈川線”. 松本市. 2020年6月10日閲覧。