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彭 帥(ポン・シューアイ、ピン音表記:Peng Shuai, 1986年1月8日 - )は、中国湖南省出身の女子プロテニス選手。2013年ウィンブルドン選手権2014年全仏オープン女子ダブルスの優勝者である。WTAツアーでシングルスで2勝、ダブルスで22勝を挙げている。自己最高ランキングはシングルス14位、ダブルス1位。フォアハンド・ストローク、バックハンド・ストロークとも両手打ちの選手。そこから繰り出す強打のショットとタフな体格、強気な性格などから「中国女子テニス界の猛女」と呼ばれることがあるという[1]

彭帥
Peng Shuai
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彭帥
基本情報
国籍 中華人民共和国の旗 中華人民共和国
出身地 湖南省湘潭市
生年月日 (1986-01-08) 1986年1月8日(33歳)
身長 173cm
体重 61kg
利き手
バックハンド 両手打ち
ツアー経歴
デビュー年 2003年
ツアー通算 24勝
シングルス 2勝
ダブルス 22勝
生涯獲得賞金 9,505,600 アメリカ合衆国ドル
4大大会最高成績・シングルス
全豪 4回戦(2011・15)
全仏 3回戦(2011・12)
全英 4回戦(2011・12・14)
全米 ベスト4(2014)
4大大会最高成績・ダブルス
全豪 準優勝(2017)
全仏 優勝(2014)
全英 優勝(2013)
全米 ベスト4(2017)
優勝回数 2(仏1・英1)
キャリア自己最高ランキング
シングルス 14位(2011年8月22日)
ダブルス 1位(2014年2月17日)
獲得メダル
女子 テニス
アジア大会
2010 広州 シングルス
2010 広州 団体
2010 広州 ダブルス
2019年1月15日現在

来歴編集

彭帥は父親が警察官という家庭に生まれ、8歳の時からおじの勧めでテニスを始めた。2000年から中国国内のトーナメントに出場し始め、2001年に15歳で女子テニス国別対抗戦・フェドカップに中国代表選手として初出場する。2003年にプロ入りし、2004年ウィンブルドン4大大会本戦にデビューした。2005年夏、彭はシングルスの自己最高ランキングを「31位」まで上げたが、これは当時の中国女子の最高位であった。翌2006年1月に同僚選手の鄭潔晏紫全豪オープン女子ダブルスで初優勝し、ここから中国女子テニス界の盛り上がりが始まった。彭もそのひとりとして、シングルス・ダブルスともに実力を上げていき、この年からフェドカップの中国代表選手として起用される機会が増えた。

2006年5月、彭はフランスストラスブール大会(全仏オープンの最後の前哨戦)で初めてWTAツアーのシングルス決勝に進み、第2シードのニコル・バイディソバに 6-7, 3-6 で敗れた。全仏オープンでは2回戦で途中棄権したが、2006年ウィンブルドンで初めて3回戦に勝ち上がり、第16シードのフラビア・ペンネッタと対戦した。このウィンブルドンで、李娜が中国女子選手として初のシングルス・ベスト8に進出する。2007年9月末に開かれた中国・広州市の大会で、彭帥は晏紫とのペアで女子ツアーのダブルス初優勝を達成した。

2008年3月初めのインドバンガロール大会で、彭帥は同じ中国の孫甜甜とペアを組み、決勝で台湾ペアの詹詠然&荘佳容組を破って優勝した。この年は女子ツアーのダブルス戦で、大半のトーナメントを孫とのコンビで出場し、ダブルスの自己最高ランキングを18位まで上げた。それから、彭はウィンブルドンで2年ぶり2度目の3回戦に勝ち上がった。

2009年1月、メディバンク国際の女子ダブルスで謝淑薇と組んで優勝。全豪オープンでは、初進出の3回戦で第2シードのセリーナ・ウィリアムズに 1-6, 4-6 で敗れた。謝淑薇と組んだダブルスでもベスト8まで進み、ビーナスとセリーナのウィリアムズ姉妹組に 2-6, 6-4, 3-6 で敗れたため、彭は単複ともS・ウィリアムズに道を阻まれたことになる。全仏オープンで、彭は初めて女子シングルス「第31シード」を得た。シングルスは1回戦敗退に終わるが、謝とのダブルスで準決勝まで進み、ビクトリア・アザレンカ&エレーナ・ベスニナ組に 3-6, 5-7 で敗れて決勝進出を逃した。

2010年11月の広州アジア大会ではシングルス準決勝で日本クルム伊達公子を 7-6, 3-6, 6-2 、決勝でアクグル・アマンムラドワを 7-5, 6-2 で破り金メダルを獲得。団体でも金メダル、晏紫と組んだダブルスでは銅メダルを獲得した。

2011年1月の全豪オープンでは、2回戦で第7シードのエレナ・ヤンコビッチを 7-6, 3-6 、3回戦では森田あゆみを 6-1, 3-6, 6-3 で破り4大大会初のシングルス4回戦に進出した。4回戦ではアグニエシュカ・ラドワンスカに 5-7, 6-3, 5-7 で敗れベスト8進出はならなかった。全仏直前のブリュッセル大会で4度目の決勝に進出したが、世界ランキング1位のキャロライン・ウォズニアッキに 6–2, 3–6, 3–6 で敗れた。全仏オープンフランチェスカ・スキアボーネとの3回戦を途中棄権したが、ウィンブルドン全米オープンでも4回戦に進出し、自己最高のランキング14位を記録している。

2013年ウィンブルドン選手権では謝淑薇とペアを組み初めて4大大会ダブルスの決勝に進出した。決勝ではアシュリー・バーティ&ケーシー・デラクア組を 7–6(1), 6–1 で破り大会初優勝を果たした。最終戦のWTAツアー選手権でも決勝でエカテリーナ・マカロワ&エレーナ・ベスニナ組を 6-4, 7-5 で破り優勝した。2014年全仏オープンでも決勝でサラ・エラニ&ロベルタ・ビンチ組を 6–4, 6–1 で破り4大大会ダブルス2勝目を挙げた。

2014年全米オープンでは2回戦で第4シードのアグニエシュカ・ラドワンスカ、3回戦で第28シードのロベルタ・ビンチ、4回戦で第14シードのルーシー・サファロバを破りノーシードから初めて4大大会シングルスでベスト8に進出した。準々決勝ではベリンダ・ベンチッチに 6-2, 6-1 で快勝しベスト4に進出したが、しかしキャロライン・ウォズニアッキとの準決勝を途中棄権した[2]

2016年10月の天津オープンでシングルス7度目の決勝進出。決勝でアリソン・リスクに7-6(3), 6-2で勝利し、30歳でシングルス初優勝を果たした[3]

彭帥はオリンピック中国代表として、2008年北京五輪2012年ロンドン五輪2016年リオ五輪の3大会に出場している。

2017年のウィンブルドン選手権において、ダブルスのパートナーを変更するため、相方に棄権を強要しようとしたとして不正防止機関「テニス・インテグリティ・ユニット(TIU)」から6か月の出場停止と1万ドルの罰金処分が課された。なお彭帥は本大会には出場しなかった[4]

WTAツアー決勝進出結果編集

シングルス: 9回 (2勝7敗)編集

結果 No. 決勝日 大会 サーフェス 対戦相手 スコア
準優勝 1. 2006年5月27日   ストラスブール クレー   ニコル・バイディソバ 6–7(7), 3–6
準優勝 2. 2008年8月23日   フォレストヒルズ ハード   ルーシー・サファロバ 4–6, 2–6
準優勝 3. 2008年9月21日   広州 ハード   ベラ・ズボナレワ 7–6(4), 0–6, 2–6
準優勝 4. 2011年5月21日   ブリュッセル クレー   キャロライン・ウォズニアッキ 6–2, 3–6, 3–6
準優勝 5. 2013年5月25日   ブリュッセル クレー   カイア・カネピ 2–6, 5–7
準優勝 6. 2014年1月4日   深圳 ハード   李娜 4–6, 5–7
優勝 1. 2016年10月16日   天津 ハード   アリソン・リスク 7–6(3), 6–2
準優勝 7. 2017年2月5日   台北 ハード   エリナ・スビトリナ 3–6, 2–6
優勝 2. 2017年7月30日   南昌 ハード   日比野菜緒 6–3, 6–2

ダブルス: 28回 (22勝7敗)編集

結果 No. 決勝日 大会 サーフェス パートナー 対戦相手 スコア
準優勝 1. 2007年4月15日   チャールストン ハード   孫甜甜   晏紫
  鄭潔
5–7, 0–6
優勝 1. 2007年9月30日   広州 ハード   晏紫   バニア・キング
  孫甜甜
6–3, 6–4
優勝 2. 2008年3月9日   バンガロール ハード   孫甜甜   詹詠然
  荘佳容
6–4, 5–7, [10–8]
優勝 3. 2008年9月14日   バリ ハード   謝淑薇   マルタ・ドマホフスカ
  ナディア・ペトロワ
6–7(4), 7–6(3), [10–7]
優勝 4. 2009年1月16日   シドニー ハード   謝淑薇   ナタリー・ドシー
  ケーシー・デラクア
6–0, 6–1
優勝 5. 2009年5月9日   ローマ クレー   謝淑薇   ダニエラ・ハンチュコバ
  杉山愛
7–5, 7–6(5)
優勝 6. 2009年10月10日   北京 ハード   謝淑薇   アーラ・クドゥリャフツェワ
  エカテリーナ・マカロワ
6-3, 6-1
準優勝 2. 2010年4月11日   ポンテベドラビーチ クレー   荘佳容   ベサニー・マテック=サンズ
  晏紫
6–4, 4–6, [8–10]
準優勝 3. 2010年10月2日   東京 ハード   シャハー・ピアー   イベタ・ベネソバ
  バルボラ・ザフラボバ・ストリコバ
4–6, 6–4, [8–10]
優勝 7. 2011年5月15日   ローマ クレー   鄭潔   バニア・キング
  ヤロスラワ・シュウェドワ
6–2, 6–3
優勝 8. 2013年5月19日   ローマ クレー   謝淑薇   サラ・エラニ
  ロベルタ・ビンチ
4–6, 6–3, [10–8]
優勝 9. 2013年7月6日   ウィンブルドン   謝淑薇   アシュリー・バーティ
  ケーシー・デラクア
7–6(1), 6–1
優勝 10. 2013年8月18日   シンシナティ ハード   謝淑薇   アンナ=レナ・グローネフェルト
  クベタ・ペシュケ
2–6, 6–3, [12–10]
優勝 11. 2013年9月21日   広州 ハード   謝淑薇   バニア・キング
  ガリナ・ボスコボワ
6-3, 4-6, [12-10]
優勝 12. 2013年10月27日   イスタンブール ハード
(室内)
  謝淑薇   エカテリーナ・マカロワ
  エレーナ・ベスニナ
6-4, 7–5
優勝 13. 2014年2月2日   パタヤ ハード   張帥   アーラ・クドゥリャフツェワ
  アナスタシア・ロディオノワ
3–6, 7–6(5), [10–6]
優勝 14. 2014年2月26日   ドーハ ハード   謝淑薇   クベタ・ペシュケ
  カタリナ・スレボトニク
6–4, 6–0
優勝 15. 2014年3月15日   インディアンウェルズ ハード   謝淑薇   カーラ・ブラック
  サニア・ミルザ
7–6(5), 6–2
優勝 16. 2014年6月8日   全仏オープン クレー   謝淑薇   サラ・エラニ
  ロベルタ・ビンチ
6-4, 6-1
優勝 17. 2014年10月4日   北京 ハード   アンドレア・フラバーチコバ   カーラ・ブラック
  サニア・ミルザ
6–4, 6–4
準優勝 4. 2014年10月26日   シンガポール ハード
(室内)
  謝淑薇   カーラ・ブラック
  サニア・ミルザ
1-6, 0–6
優勝 18. 2016年6月14日   ノッティンガム   アンドレア・フラバーチコバ   ガブリエラ・ダブロウスキー
  楊釗煊
7–5, 3–6, [10–7]
優勝 19. 2016年9月24日   広州 ハード   アジア・ムハンマド   オリガ・ゴボツォワ
  ベラ・ラプコ
6–2, 7–6(3)
優勝 20. 2016年10月16日   天津 ハード   クリスティナ・マクヘール   徐一幡
  マグダ・リネッテ
7–6(8), 6–0
優勝 21. 2017年1月7日   深圳 ハード   アンドレア・フラバーチコバ   ラルカ・オラル
  オリガ・サブチュク
6–1, 7–5
準優勝 5. 2017年1月28日   全豪オープン ハード   アンドレア・フラバーチコバ   ベサニー・マテック=サンズ
  ルーシー・サファロバ
7–6(4), 3–6, 3–6
準優勝 6. 2017年2月25日   ドバイ ハード   アンドレア・フラバーチコバ   エカテリーナ・マカロワ
  エレーナ・ベスニナ
2–6, 6–4, [7–10]
準優勝 7. 2018年2月24日   ドバイ ハード   謝淑薇   詹皓晴
  楊釗煊
6–4, 2–6, [6–10]
優勝 22. 2019年1月5日   深圳 ハード   楊釗煊   段瑩瑩
  レナタ・ボラコバ
6–4, 6–3

4大大会シングルス成績編集

略語の説明
W  F  SF QF #R RR Q# LQ A WG Z# PO SF-B S G NMS NH

W=優勝, F=準優勝, SF=ベスト4, QF=ベスト8, #R=#回戦敗退, RR=ラウンドロビン敗退, Q#=予選#回戦敗退, LQ=予選敗退, A=大会不参加
WG=デビスカップワールドグループ, Z#=デビスカップ地域ゾーン, PO=デビスカッププレーオフ, SF-B=オリンピック銅メダル, S=オリンピック銀メダル, G=オリンピック金メダル, NMS=マスターズシリーズから降格, NH=開催なし.

大会 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 通算成績
全豪オープン A 2R 1R 2R 1R 3R 1R 4R 2R 2R 1R 4R A 2R 1R 1R 13–14
全仏オープン LQ 2R 2R A 2R 1R A 3R 3R 2R 1R 1R A 1R 2R 9–11
ウィンブルドン 1R A 3R 1R 3R 2R A 4R 4R 2R 4R A 1R 3R 1R 17–12
全米オープン LQ 1R 1R 1R 2R 2R 3R 4R 1R 2R SF A 1R 2R A 14–11

: 2010年全米の不戦敗は通算成績に含まない

脚注編集

外部リンク編集