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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス[3](ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー リミックス、原題: Guardians of the Galaxy Vol. 2)は、2017年アメリカ合衆国スーパーヒーロー映画マーベル・コミック同名のスーパーヒーローを題材とし、マーベル・スタジオが製作、ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズが配給している。

ガーディアンズ・オブ・
ギャラクシー:リミックス
Guardians of the Galaxy Vol. 2
Guardians of the Galaxy Vol 2 Logo Black.svg
タイトルロゴ
監督 ジェームズ・ガン
脚本 ジェームズ・ガン
原作 ダン・アブネット
アンディ・ランニング
製作 ケヴィン・ファイギ
製作総指揮 ルイス・デスポジート
ヴィクトリア・アロンソ
ジョナサン・シュワルツ
ニコラス・コルダ
スタン・リー
出演者 クリス・プラット
ゾーイ・サルダナ
デイヴ・バウティスタ
ヴィン・ディーゼル
ブラッドリー・クーパー
マイケル・ルーカー
カレン・ギラン
ポム・クレメンティエフ
エリザベス・デビッキ
クリス・サリヴァン英語版
ショーン・ガン
シルヴェスター・スタローン
カート・ラッセル
音楽 タイラー・ベイツ
撮影 ヘンリー・ブラハム英語版
編集 フレッド・ラスキン
クレイグ・ウッド
製作会社 マーベル・スタジオ
配給 ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ
公開 アメリカ合衆国の旗 2017年5月5日
日本の旗 2017年5月12日
上映時間 136分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
製作費 $200,000,000[1]
興行収入 世界の旗 $863,756,051[1]
アメリカ合衆国の旗 $389,813,101[1]
日本の旗 11.4億円[2]
前作 ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー(シリーズ前作)
ドクター・ストレンジマーベル・シネマティック・ユニバース前作)
次作 スパイダーマン:ホームカミング(マーベル・シネマティック・ユニバース次作)
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2014年の映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の続編でシリーズ第2作。また、様々な「マーベル・コミック」の実写映画を、同一の世界観のクロスオーバー作品として扱う『マーベル・シネマティック・ユニバース』シリーズとしては第15作品目の映画である。

ストーリー編集

惑星ザンダー英語版滅亡を目論んでいたクリー人英語版の狂信的テロリストロナン英語版の計画を阻止し、ピーター・クイル / スター・ロードガモーラドラックスロケットベビー・グルートの名前は『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』として宇宙に知れ渡った。彼らはソヴリン人の女王アイーシャ英語版からの依頼で、宇宙怪獣アビリスクからアニュラクス・バッテリー関連の施設を守る仕事に従事する。仕事に成功したガーディアンズは、行方をくらませていたガモーラの妹ネビュラの身柄を引き取り[注釈 1]、ザンダーに送り届けて報奨金を受け取ろうと考える。ところがソヴリンを後にしたところで、ロケットがアニュラクス・バッテリーをくすねていたことが分かり、ガーディアンズとネビュラが乗るクイルの宇宙船ミラノ号はソヴリンの艦隊に襲撃される。絶体絶命の危機に陥ったところへ、謎の宇宙船が現れてソヴリンの艦隊を撃破し、ミラノ号は何とか惑星ベアハート英語版に不時着する。彼らを助けた宇宙船から現れたエゴ英語版はクイルの父を名乗り、世話係のマンティス英語版と共に、ガーディアンズ一行を自らの星に招待する。半信半疑ながら、クイルとガモーラ、ドラックスはエゴの招待を受け、ミラノ号の修理とネビュラの監視に当たるロケットとグルートを残してエゴの星へ向かう。

艦隊を撃破されたアイーシャは、ガーディアンズ逮捕のためヨンドゥ・ウドンタ英語版率いるラヴェジャーズを雇う。ラヴェジャーズはロケットとグルートを捕獲するが、ヨンドゥは自分が育てたクイルの追跡に関しては弱気になり、不満を抱いたテイザーフェイス英語版一派は反旗を翻す。ヨンドゥは、グルートを唆して自由になっていたネビュラに倒され、彼女はその礼だった宇宙船で単身ガモーラを追跡する。投獄されたヨンドゥは、密かに反乱へ反対していたクラグリンスペイン語版とベイビー・グルートに、ヤカの矢の操縦装置であるフィンを取りに行かせ、ロケットたちと共闘してテイザーフェイス派を抹殺し、4人でエゴの星へと向かう。

セレスティアル英語版(天人)のエゴは、自らの意識で美しい惑星を作り、他の生命体を探して旅した地球で、人間の姿をとってクイルの母メレディスと恋に落ちたのだと語る。ヨンドゥはクイルをエゴの元に届けるために雇われたが、何故か身柄は引き渡されず、エゴは長年クイルのことを探していた[注釈 2]。半信半疑だったクイルも、自身がエゴのような造型能力を使いこなせることでエゴの息子だと自覚するが、母の死はエゴのせいだったと知り怒りを露わにする[注釈 3]。クイルが思い通りにならなかったことに憤ったエゴは、クイルを惑星「拡張」のエネルギー源にしようとし、クイルが大切にしていたウォークマンを破壊する。またガモーラとネビュラは、エゴの星の片隅で大量の骸骨を見つけ、マンティスからこれがエゴの思い通りにならなかったために殺された彼の子どもたちであることを聞き出す。

ガモーラたちは駆けつけたロケットたちと合流し、エゴを倒すための共闘を始める。ロケットは盗み出したアニュラクス・バッテリーで時限爆弾を作り、グルートを使って惑星中心にあるエゴの「脳」へ仕掛けさせる。クイルは、エゴの陰謀を知ったヨンドゥが自分を引き渡さなかったことを聞かされ、ヨンドゥこそ自分を守った「父親」であったことを知る。ヨンドゥは、エゴと戦い逃げ遅れたクイルを救いに行き、星の外に出たところで死亡する。ヨンドゥの死に際し、クラグリンはヨンドゥがクイルのために買っていたZuneを渡し、逆にクイルからヨンドゥの形見であるヤカの矢を受け取る。かつてラヴェジャーズから除名されたヨンドゥだったが、ロケットの知らせに応じて多くの仲間が彼を悼みに現れ、スタカー・オゴルド英語版はラヴェジャーズの再結成を決める。

ミッド・クレジットシーンで、アイーシャは新しい出産ポッドを作ったことを明かし、ここから生まれるのはアダム英語版だと述べる。また思春期になったグルートが、ゲーム三昧で引きこもり生活を行っている様子が描かれる。ウォッチャー英語版たちは宇宙飛行士(スタン・リー)を取り残して惑星を去る。

登場人物・キャスト編集

ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシーとその関係者編集

ピーター・クイル / スター・ロード
演 - クリス・プラット、日本語吹替 - 山寺宏一[4][5]
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのリーダー的存在で、個性的な仲間たちを相手に四苦八苦な日々を送りながらも、気楽さを忘れないムードメーカー。本作では、マンティスのエンパシー能力によって、ガモーラへの恋心が明らかにされる。理想の父親像は、地球のスーパースターだったデビッド・ハッセルホフ
本作では、謎だった実の父が「天界人(セレスティアルズ)」のエゴであること、また、クィル自身も実父エゴと同じ「天界人(セレスティアルズ)」の力を秘めていることが判明する。クライマックスの戦いで、特殊装備無しで宙を高速飛行したり、全身を包んだ岩石を瞬時にパックマンの形へ固めるなどの超常的な力を披露する(但しエゴ打倒後に、この力は失われた)。一時はエゴの考えに傾倒し、ガーディアンズの仲間が目に入らなくなるなど、平常心を失いかけるが、母メレディスの死の真相やエゴの野望を知り、父を倒すことを選ぶ。戦いの中で、ガーディアンズやヨンドゥこそが自身の本当の「家族」であることを再認識する。
少年期のピーター・クイル
演 - ワイアット・オレフ
ガモーラ
演 - ゾーイ・サルダナ、日本語吹替 - 朴璐美[4][5]
小競り合いの絶えない男性陣を叱咤しながらどうにかまとめている、ガーディアンズの紅一点。クイルとは「暗黙の了解」の恋人同士に見えつつも、互いの鈍感さや不器用さからなかなか進展していなかった。一方で、彼を含めたガーディアンズの仲間たちについては、明確に表現しないものの大切な「家族」と認識している[注釈 4]。義理の妹ネビュラに関しては、逃亡犯として一切の情を見せないものの、本心では気にかけている。姉妹として死闘を繰り広げる中で、互いに本心を打ち明け、長年のわだかまりがとけることになる。
ドラックス
演 - デイヴ・バウティスタ、日本語吹替 - 楠見尚己[4][5]
仲間の制止を振り切って猪突猛進することも多いパワーファイター。ズレた言動や豪快な笑いで周囲を引かせることも多いが、時に物事の核心を突く。ガーディアンズのことは「家族」と考えており、本作では亡くなった妻との馴れ初めなども明かす。マンティスの容姿を醜いと感じているが、(エゴが醜い彼女を拾ったことから) 醜くても愛されるのは本当に愛されている証拠だと考えている。
ベビー・グルート
声 - ヴィン・ディーゼル、日本語吹替 - 遠藤憲一[6][5]
ザンダーでの戦いの後に、先代のグルートの破片の小枝から蘇った「フローラ・コロッサス」(ファンからは先代グルートが蘇った姿だと考えられていたが、ガン監督によれば、全くの別人格で以前の記憶は残していないという[7])。小動物程度の大きさに成長して、2足歩行もできるようになったが、知性も身体と同じくらい幼くなっている(日本語版では「ボク」との一人称が使われた)。ガーディアンズからは戦闘に参加せず控えているように求められているが、これには不満も抱いている。身体の伸縮能力と、大の大人を枝で吹き飛ばすほどの怪力を有している。
ロケットと共に大破したミラノ号の留守番をしている際に、追って来たラヴェジャーズに確保される。その後クラグリンと共に、ロケットとヨンドゥの解放に一役買い、彼らと共にラヴェジャーズを討伐した。クライマックスでは、その小柄な体格を生かして時限爆弾をエゴの脳髄へ仕掛ける役目を託される。ポスト・クレジットでは思春期相当の姿にまで成長して、典型的な反抗期としてゲームに没頭しつつ半ば引きこもりのような生活を送っている[注釈 5]
ロケット
声 - ブラッドリー・クーパー、日本語吹替 - 加藤浩次極楽とんぼ[4][5]
アライグマの姿をした、ガーディアンズ随一の武器・メカのスペシャリスト。仲間との口争いが絶えず、アニュラクス・バッテリーをくすねるなど手癖の悪さからトラブルメーカーでもある反面、本作ではガーディアンズの仲間との友情も垣間見えるようになる。またエゴの星に向かう最中には、ヨンドゥと似たもの同士であることを認め合う。素直になれない余り問題行動を取ってきたが、ガモーラのクイル救出を止めた際やヨンドゥの葬儀では、自身の本心を明かすようになる。
ネビュラ
演 - カレン・ギラン、日本語吹替 - 森夏姫[4][5]
義父サノスにより殺し屋として育成・サイボーグ化された、ガモーラの義妹。幼少期の恨みから義姉ガモーラやサノスへの復讐を誓っており、そのためにはガーディアンズを出し抜く卑劣な策を使うことも厭わない。ヨンドゥへの反乱に乗じて宇宙船を手に入れ、ガモーラを追ってエゴの星に着く。ガモーラとぶつかり合う中で互いに本心を打ち明け、姉妹として和解する。エゴ打倒後は、ヨンドゥの葬儀に立ち会わず、サノス打倒のためにひとり旅立つことになる。

エゴの星編集

エゴ英語版
演 - カート・ラッセル、日本語吹替 - 金尾哲夫[5]
クイルの実父である初老の男性で、超常的な力を持ち、宇宙の誕生から生き続けてきた「天界人(セレスティアル)」。その正体は惑星そのもので、星の中枢に浮遊する人間の脳のような物体が彼の本体である。人間体は交配機能も有しているが、数々の星を渡り歩き他人と接するために生み出された分身に過ぎず、また何度滅ぼされても再生する。宇宙の誕生と共に実体のないエネルギー体として産まれ、長年かけて惑星を形作るが、孤独に苛まれたことから宇宙全体を飲み込む「拡張」を目的とするようになった。そのために人間体を使ってあちこちの惑星に分身である「苗」を植えたほか、その先で様々な種族と交配して「拡張」に必要な自らの子どもを生ませ、ヨンドゥに自分の星へ送り届けさせていた。
インフィニティ・ストーンに触れても無事だった地球人の噂を聞き、自身の子どもではないかと考えてクイルに接触。天界人の能力を引き継いだクイルに対し、彼の理想とする良き父親として接しつつ、「拡張」へ協力するよう説得する。
しかし実際はその名の通りエゴの塊で、力を受け継がなかった子どもたちを自らの糧として皆殺しにしていたこと、またメレディスは愛していたと言いつつも、自身の目的のために彼女に腫瘍を埋め込み、死の原因をつくっていた。それらが露呈し協力を拒否されると逆上してガーディアンズたちを殺そうとする。激闘の末最後はベビー・グルートが惑星中心の本体に仕掛けた時限爆弾の爆発により、自分自身である惑星ごと大爆発して滅びた。
マンティス英語版
演 - ポム・クレメンティエフ、日本語吹替 - 秋元才加[8][5]
エゴに拾い育てられ、彼の世話係を担当している。額の触手により、触れた人の心を読んだり感情を操れる「エンパシー(共感能力)」を持っており、エゴを眠らせることに活用している。エゴ以外の人と接したことがなく、無邪気な性格でもあることから、他人との距離感が分からずにデリカシーに欠けた行動も多い。ガーディアンズを通じて他人との付き合い方を学び、エゴを倒した後は彼らと共に旅をするようになる。

ソヴリン編集

アイーシャ英語版
演 - エリザベス・デビッキ、日本語吹替 - 魏涼子[5]
全身黄金色をしたソヴリン人の頂点に立つ女王で、アニュラクス・バッテリーの警護にガーディアンズを雇った。肉体的・精神的両方でソヴリンこそが至高の一族だと考えており、言動に高慢さが覗く。アニュラクス・バッテリーを盗んだガーディアンズを追跡するため、ヨンドゥ率いるラヴェジャーズを雇う。ガーディアンズ掃討に失敗した後、新たな出産ポッドで「アダム英語版」を作ったと明かす。

ラヴェジャーズ編集

ヨンドゥの部隊編集

ヨンドゥ・ウドンタ英語版
演 - マイケル・ルーカー、日本語吹替 - 立木文彦[4][5]
ラヴェジャーズの一員で、エクレクター号の船長。エゴの依頼で彼の子どもたちを送り届けては報酬を得ていたことが露呈し、ラヴェジャーズの掟に反したとして本隊から除名されていた。エゴの野望を知り、クイルの身柄を引き渡さず育ての親になったが、事情を知らないクイルには恨みを抱かれている。クイルに甘いことが災いして、テイザーフェイスら部下にクーデターを起こされる。頭のフィンを使ってヤカの矢を巧みに操ることができ、エクレクター号の再奪取やエゴとの戦いでこれを駆使する。自らの命を犠牲にして、エゴの星から逃げ遅れたクイルを助け、窒息死する。この最期を知ったスタカーらは、ラヴェジャーズ式の葬儀を行って、チームの再結成を決める(原作のヨンドゥは、スタカーと同じく初代ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシーの一員である)。
テイザーフェイス英語版
演 - クリス・サリヴァン英語版、日本語吹替 - 廣田行生[5]
ラヴェジャーズの一員で、ヨンドゥの部下。クイルに甘いヨンドゥに不満を募らせており、クーデター後は隊をまとめるリーダーとなる。逆らう者はすぐに処刑したり、おだてに弱いなどという一面がある。ヨンドゥ・ロケットを投獄するが、やり方に不満を抱いていたクラグリンが寝返ったことで再びヨンドゥに実権を握られる。エクレクター号大爆発に呑まれる直前、ソヴリンへヨンドゥたちの位置情報を送信した。
タルク
演 - トミー・フラナガン、日本語吹替 - 隈本吉成[5]
ヨンドゥの片腕であるラヴェジャーズのベテランメンバーで、テイザーフェイスの反乱に加わらずヨンドゥに忠誠を尽くした。しかしその後、テイザーフェイスに寝返ったラヴェジャーズのメンバーたちの罵声を浴びながら、宇宙空間に放逐され絶命してしまう。
レッチ
演 - エヴァン・ジョーンズ、日本語吹替 - 小川剛生[5]
ラヴェジャーズのヨンドゥの部隊の一員。テイザーフェイスのクーデターに乗じて捉えたベビー・グルートを弄ぶが、彼とヨンドゥたち脱出の際に、ベビー・グルートに仕返しされ、奈落へと投げ落とされる。
オブロ
演 - ジョー・フリア、日本語吹替 - 堀総士郎[5]
ラヴェジャーズのヨンドゥの部隊の一員で、赤い肌が特徴。ヨンドゥを支持していたメンバーの一人で、コントラクシアでは彼へ共に遊ぼうと誘っていた。しかしテイザーフェイスの反乱時に命乞いするも、タルクたちと同様にエアロックから宇宙へ放り出され、命を落とす。
ナーブリク
演 - テレンス・ローズモア
ラヴェジャーズのヨンドゥの部隊の一員で、黒人と同様の外見が特徴。タルクが宇宙空間に放り出された際に、その様子を卑しく面白がっていたが、最期はヨンドゥのヤカの矢に貫かれる。
ハーフナット
演 - ジミー・ユーリーン、日本語吹替 - 烏丸祐一[5]
ラヴェジャーズのヨンドゥの部隊の一員。ベアハートでミラノ号を包囲する際、木を這っていた蜘蛛を捕食していた。タルクたちを始末する際も楽しんでいたが、ヨンドゥのヤカの矢に貫かれる。
ブラル
演 - ステファン・ブラックハート、日本語吹替 - 荒井勇樹[5]
ラヴェジャーズのヨンドゥの部隊の一員で、傷だらけの顔つきが特徴。ベアハートでロケットを挑発した挙句に同士討ちしてしまい、エクレクター号でもヨンドゥのヤカの矢に貫かれる。
ギフ
演 - スティーヴ・アジー、日本語吹替 - 田中英樹[5]
ラヴェジャーズのヨンドゥの部隊の一員で、数字の計算ができない肥満の男。ロケットがテイザーフェイスを嘲ると、思い切り吹きだしていた。ヨンドゥのヤカの矢を受けて貫かれずに吹っ飛ぶ。
クラグリン・オブフォンテリスペイン語版
演 - ショーン・ガン、日本語吹替 - 土田大[5]
ヨンドゥの側近であるラヴェジャーズの一員。ヨンドゥに忠誠を誓っていたものの、クイルへの贔屓には不満があり、テイザーフェイスらのクーデターに従って1度は袂を分かつ。しかしながら、テイザーフェイスのやり方に反感を抱き、ヨンドゥに頼まれて試作品のフィンを取りに行ったグルートを助けてヨンドゥ側に寝返ることになる。その後は宇宙船の操縦担当としてガーディアンズの戦いに助力する。ヨンドゥの葬儀に際し、彼がクイルのために買っていたZuneを渡し、代わりにヨンドゥの形見であるヤカの矢を引き継ぐ。ミッド・クレジットではヤカの矢が使いこなせず、練習中に誤ってドラックスの肩を射抜いてしまった様子が描かれる。

ラヴェジャーズ本隊編集

チャーリー27英語版
演 - ヴィング・レイムス(カメオ出演)、日本語吹替 - 藤井隼[5]
初代ラヴェジャーズの一員で、現在では自らの部隊を持つ巨漢の木星人。物語ラストのヨンドゥの葬儀に部下たちと駆けつけ、「安らかに眠れ、古き友よ」という言葉を送る。
アリータ・オゴルド英語版
演 - ミシェル・ヨー(カメオ出演)、日本語吹替 - きそひろこ[5]
初代ラヴェジャーズの一員で、現在では自らの部隊を持つアルクトゥルス星人。スタカーの伴侶でもある。物語ラストのヨンドゥの葬儀に部下たちと駆けつけ、「星を見てあんたを思い出す」という言葉を送る。
スタカー・オゴルド英語版
演 - シルヴェスター・スタローン、日本語吹替 - ささきいさお[9][5]
ラヴェジャーズの全隊の伝説的リーダー。ヨンドゥにとっては奴隷から引き抜いてくれた恩人でもあり、彼を含めたラヴェジャーズの全部隊から絶大な尊敬を集めている。ヨンドゥがエゴに加担して人身売買に手を染めたことで本隊から追放した過去があり、コントラクシアで再会した際もわだかまりの残った会話を交わす。ヨンドゥがクイルを救って死んだことを知らされ、昔の仲間たちとラヴェジャーズ流の葬儀を執り行ってその死を悼んだほか、再結集した仲間たちとラヴェジャーズ再結成を決める(原作のスターホークはヨンドゥと同じく初代ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシーの一員である)。スタローンは「ラヴェジャーズ」との名前を「アベンジャーズ」と混同してしまい、「ラヴェンジャーズ」と何度も言い間違えてしまっていた[10]
マルティネックス英語版
演 - マイケル・ローゼンバウム(カメオ出演)、日本語吹替 - 椙本滋[5]
ラヴェジャーズの本隊に属する、スタカーの片腕。結晶化した身体が特徴で、コントラクシアからクライマックスでのヨンドゥの葬儀まで、スタカーを補佐する。

コントラクシア編集

ロボット娼婦
演 - シーラ・ラブ
コントラクシアのアイアン・ロータスで客をもてなす、黄色いボディのアンドロイド。左側頭部の内側にあるボタンを押すと、スリープする。
ハワード・ザ・ダック
声 - セス・グリーン(カメオ出演)、日本語吹替 - 伊丸岡篤[5]
かつてノーウェアのタニリーア・ティヴァン/コレクターのショップにいた、アヒル型の頭部を持つ宇宙人。コントラクシアでロボット娼婦相手に酒を飲みながら彼女を口説く。

地球編集

メレディス・クイル
演 - ローラ・ハドック、日本語吹替 - 宮島依里[5]
クイルの母親(故人)。冒頭と終盤の回想シーンにて、病魔に侵される前の髪の毛のある健康体で登場。音楽と息子、そして「天使みたいな人」と称するエゴを愛し続けていたが、彼女の死因である脳腫瘍は、エゴによって引き起こされたものだったことが分かる。
デビッド・ハッセルホフ
演 - デビッド・ハッセルホフ(本人役)、日本語吹替 - ささきいさお
父の存在を知らなかったクイルが理想の父親として掲げていた地球の歌手で、クイルは『ナイトライダー』でマイケル・ナイトを演じていた頃の雑誌の切り抜きを持ち歩いていた。終盤エゴが一瞬だけ、マイケル・ナイトの服装をした現在のハッセルホフに化ける形で登場する。
クイルの祖父
演 - グレッグ・ヘンリー
ピーター・クイルの祖父で、現在でもミズーリ州で元気に存命している。ミズーリ州に植えられたエゴの一部が膨れ上がる場面に登場し、車で避難する。

カメオ出演編集

宇宙飛行士
演 - スタン・リー(カメオ出演)、日本語吹替 - 高桑満[5]
本編中盤とエンドクレジット後に登場する、老宇宙飛行士。MCU全体の出来事を監視しているウォッチャー相手に、これまでのカメオ出演の苦労話を一方的に聞かせる。
メインフレーム
声 - マイリー・サイラス(カメオ出演)、日本語吹替 - 白石涼子
初代ラヴェジャーズの一員である、頭部だけのロボット。エンドロール後のラヴェジャーズ再結成の際に登場し、「会えてよかった」とスタカーに声をかける。
グランドマスター英語版
演 - ジェフ・ゴールドブラム(カメオ出演)
辺境の惑星「サカール」の独裁者にして、前作でオーブを手に入れようとしたティヴァン/コレクターの兄弟。『マイティ・ソー バトルロイヤル』にて登場するキャラクターであるが、本作のエンドロールにてダンスをしている。

設定・用語編集

ツール・ビークル・植物編集

ガーディアンズのツール・ビークル編集

ガーディアンズのツールのうち。クイルの“ヘルメット[注釈 6]、“クアッド・ブラスター”、“グラビティ・マイン[注釈 7]、“ゴッドスレイヤー”、“ドラックスのナイフ”、“レーザー・キャノン”は前作から引き続き登場する。

※これらのツールについてはこちらを参照。

イオン・キャノン
ロケットの本作のメインウェポンである、彼の身長とほぼ同サイズのキャノン砲。レーザー・キャノンと同様に、普段は銃身を収縮した状態で背中に担いで携行し、使用時には銃身を伸長する。
ヘビーマシンガン
ロケットがアビリスクとの戦いで使用した、彼の身長とほぼ同サイズの無骨なマシンガン。
ステッカーディスク
ロケットがベアハートで使用した、直径4センチほどの放電ディスク。相手の身体に接着可能で、接着段階で自動的に電源が入り、ロケットが腕に装着したガントレット操作により高圧電流を発生させる。
ビーズ
ロケットがエゴとの戦いで使用した、大量のビー玉大サイズのボール。自らの周囲に撒いて黄色いボール状のバリアフィールドを形成したり、敵にぶつけて指向性爆薬としても機能する。
インターディメンショナル・トラッカー
クイルが所有・使用する、やや古びた携帯端末型の電子装置。次元の異変を突きとめるために用いられ、異変を探知すると警報音が鳴る。冒頭でアビリスクの接近を探知するために使用される。
この装置の筐体は、1977年にアメリカで発売されたマテル・エレクトロニクスの携帯ゲーム機『マテル・フットボール』である[11]
Zune
地球で2006~2011年にかけて実際に販売されていた、マイクロソフト製の携帯音楽プレイヤー。ヨンドゥが生前に、ピーターへのプレゼントとしてガラクタショップで購入していたもので、300曲以上の音楽が保存されている。
エゴとの戦いの後、クラグリンからヨンドゥの形見として託されたクイルは、これで『ファザー・アンド・サン』をベビー・グルートと聴く。
エアロ・リグ
ロケットによって新開発された、ボディアーマー型のジェットパック。ガモーラは「“ジェット・ロケット”」と呼称する。携行時は携帯端末型だが、使用者の背中に接着してスイッチを入れると、使用者の体格に合わせて展開・装着され、搭載された小型エンジンにより、長時間の飛行が可能となる。
数人分作られ、ベビー・グルート以外のガーディアンズのメンバーが使用したほか、クライマックスではロケットから借り受けたヨンドゥもクイルを救うために使用する。
ホログラフィック・スペーススーツ
ロケットによって新開発された、簡易的宇宙服。本体は掌大サイズの円盤型で、これを使用者の身体に接着してスイッチを入れると、使用者の身長と体格に合わせた宇宙服状のバリヤーが使用者の全身を包み込み、宇宙空間での活動が可能となる。普段はミラノ号内に格納され、ロケットが携帯していることが劇中で確認できる。
ドラックスがソヴリンの艦隊に対抗するために使用したほか、クライマックスではヘルメットを失った状態で宇宙空間に出たクイルに、ヨンドゥが1つだけしかなかったこのツールを譲る。
アニュラックス電池時限爆弾
クライマックスでロケットがエゴを倒すために、あり合わせの部品で作り上げた時限爆弾。後述のアニュラックス電池をエネルギー源とするため、非常に強力な破壊力を発揮するが、何故かロケットは時限装置だけでなく、押した瞬間に爆破するボタンも取り付けた。
エゴの核を爆破するためにロケットは、ベビー・グルートにこの爆弾を運搬・設置させるように頼んで説明したものの、ベビー・グルートはロケットの説明を誤解したまま持って行ってしまった[注釈 8]。しかしエゴの猛攻も潜り抜けて、辿り着いたコアに爆弾を仕掛けると、押してはいけないと説明されたボタンに入っていた亀裂が目印となって、ベビー・グルートは時限装置を起動させることに成功する。
ミラノ号
クイルがMシップの1機を自身専用にアナログ改造したガーディアンズの宇宙船で、クイルは10歳の頃から操縦していたらしい。本作では内部に、捉えた人物の捕縛設備やライフルと前述のスペーススーツの格納スペース[注釈 9]、後部ハッチの破損などに対処するための隔壁用エナジー・シールド、ワイヤーロープなどの装備が確認でき、“ジャンプ”と呼ばれる高速ワープも披露した。
本作では物語の前半で、ソブリンの艦隊の襲撃を受け、振り切ろうとするものの、相手の執拗な攻撃やクイルとロケットの操縦合戦により大ダメージを被り、ベアハートへ墜落しながら各部が剥げ落ち、地上に激突し大破した。その後ロケットによって修理作業が行われるが、途中で彼らがラヴェジャーズに捕まったため、本機はベアハートに放置されたままとなる。

その他のツール・植物編集

ヤカの矢
ヨンドゥが愛用する一本の矢。口笛を吹いて操るが、ヨンドゥ曰く「頭ではなく心で操る」らしい。本作におけるヨンドゥの矢捌きはより洗練されており、高速で舞いながら発した摩擦による小火を帯びて敵を貫いたり、操る矢に捕まりながら地面へ安全に降り立ったり、エゴのエネルギー触手を相殺する場面もあった。
テイザーフェイスらの討伐から、エゴとの決戦までヨンドゥが使用したが、地面に落ちた際にエゴの攻撃で真っ二つに折れてしまった。だが本作のラストで、ロケットの手で修復され、クイルによってクラグリンへ受け継がれる。
ヤロの根
食料として宇宙で幅広く使われる、地球外の植物。ミラノ号内にあったものは熟していなかったが、ミラノ号内に捕縛されたネビュラは食べたいと訴え[注釈 10]、皆の忠告を無視し、ベアハートで一口嚙り、吐き出すというやや抜けてる様子を見せる。
エゴの苗
エゴが幾多の星々の大地に植えてきた、エゴの分身である植物。特異な外観で、生物のように緩慢な挙動をとり、エゴはこの植物を愛した人たちに見せてきた。
その状態のままだと無害だが、エゴが自分と同等の力を持つ天界人を取り込むと、巨大な溶岩のエネルギー体へと膨張して、周囲一帯を破壊しながら呑み込んでしまう。エゴがクイルを取り込んで“拡張”を実行すると、幾多の星々の苗が膨張して現地に多大な被害を与える。

テクノロジー・その他のビークル編集

ナノボット・ウェルダー
ロケットがミラノ号の修理に使用した、高性能ナノマシン照射装置。形状は園芸用の農薬噴霧器のようで、修理対象の完全な形状を記憶させ、燐光状のナノマシンを射出口から放ち、対象の破損個所に当てることで、修理対象を新品同様に修繕する。劇中描写から誰にでも簡単に使用できるように見えるが、これを扱うためには専門知識や時間、そして忍耐力が必要である。
フィン
ヨンドゥの頭頂部に埋め込まれている、ヤカの矢のコントローラー。ヨンドゥは物語の中盤で、それまで頭頂部に埋め込まれていたタイプのものをネビュラに壊されたため、テイザーフェイスらへの反撃の際にトサカ状の試作品を新規に埋め込んだ[注釈 11]
ヨンドゥの葬儀の際に、これも共に火葬されたが、エンドロール前にクラグリンが使用していたものは試作品と同型のものだった。
アニュラックス電池
ソヴリンのエネルギー源となる大容量電池。掌大サイズでも想像つかないほどの莫大なエネルギーを蓄えており、爆弾として使用すると前述のとおりとなる。その分非常に高価なものでもあり、ドラックスは「“ハビュラリー電池”」と呼び間違えていた。
物語の冒頭でガーディアンズは、この電池をアビリスクから守る任務を請け負い完遂したが、ロケットが着服してしまい、ソヴリン人に追われることになる。
バース・ポッド
ソヴリン人が同族を生み出すために用いる、出産・保育装置。アイーシャによると、管理しているDNAをこの装置に注入して子孫を産み出す。
この装置自体は本編に登場しなかったが、エンドロールに挟まれた場面で、アイーシャがこの装置で“アダム”という名の新たな存在を生み出そうとする。
Mシップ
ラヴェジャーズのヨンドゥの部隊が複数保有・運用する宇宙船。本作では、ネビュラがヨンドゥたちを捕らえた報酬としてクラグリンから本機を1機手に入れ、これを操縦してエゴの星へ向かい、ガモーラを攻撃するが、洞穴に突撃して中破し、機体から外れた機銃をガモーラに利用され、その銃撃を受けて大破する。
エクレクター号
ラヴェジャーズのヨンドゥの部隊の旗艦である、巨大宇宙船。テイザーフェイスがクーデターを起こして乗っとると、船内は完全に騒がしいだけで品性のかけらも無い荒くれ者の溜まり場と化した。だが最終的にヨンドゥに見限られることとなり、テイザーフェイスらクーデターを起こしたメンバーの粛清後に、動力炉の爆破によって後述のクオドラントを残し大爆発する。
クオドラント
エクレクター号の後部ブロックである宇宙船で、運用する際には内部のレバー操作で本船であるエクレクター号から分離させる。ミラノ号と同様にジャンプ機能も有し、ライフルの格納スペースも備えている。
ロケットやヨンドゥたちのエクレクター号からの脱出時にクラグリンの操作で起動し、彼らが搭乗すると大爆発するエクレクター号を後にして、エゴの星へ向かうために700回連続でジャンプを行った[注釈 12]。その後は、クラグリン1人が本船で衛星軌道上に待機し、エゴが猛威を振るうと、宇宙船を失ったガーディアンズたちの救出船として機能し、物語のラストでも彼らはここでヨンドゥの葬儀に立ち会う。
レーザー・ドリル
ヨンドゥが昔盗んだ小型宇宙船で、ラヴェジャーズのシンボルがペイントされた黄色い曲線状の機体が特徴。クオドラントに搭載されていた。Mシップと同様に内部は二階層となっており、コクピットの操縦席は左右の複座式でハンドル操作により操縦する。外装には軌道が施されており、攻撃時には武装である多数のレーザー砲をスライドさせて一点集中砲撃や全方位への砲撃など、利便性が高い砲撃が可能。
クライマックスでグルート&ロケットとヨンドゥがクイルたちを救うために運用し、エゴの人間体に体当たりした。クイルたちを乗せると、星の中枢へと突撃し、エゴのコアへ攻撃を試みるが、そこに現れたソヴリン人の艦隊の集中砲火を受け機能不全となる。しかし左義手に配線を繋いだネビュラのエネルギーにより[注釈 13]、強力な砲撃を放ち艦隊を全滅させた。しかしそれと同時に本機も爆破四散する。
オムニクラフト
ソヴリン人が多数保有する、遠隔操縦式の小型宇宙船。5基のエンジンを搭載し、ソヴリンの施設内にある大型筐体ゲームのようなコントローラーで遠隔操縦する[注釈 14]。機体前面は操縦者の姿をリアルタイムで映し出すモニターとなっており、武装は機体左右に装備されたビーム砲。ジャンプを行う際には、専用のユニットを搭載し、実行後には切り離す。アイーシャが操縦する機体は、主翼の形状がほかの機体と異なる。
ガーディアンズを敵と見なしたアイーシャの指示により、艦隊を組んで出撃し、ソヴリンを後にした際と、エゴの星双方でガーディアンズたちを苦しめたが、いずれも全滅する。
エゴの宇宙船
エゴが運用する小型宇宙船。円形の白い機体で、屋根に上がってロープ状のビームで舵を切って操縦し、自動操縦も可能。内部は白とオレンジのツートンカラーで無機的だが、生物の体内のようでもある。出入り口は有機体のように開閉し、前方部は溶けるように展開して、数人が乗れる浮遊リフトを発進させることもできる。武装は1発で多数の宇宙船を破壊する強力なビームだが、発射法は不明。
本船を用いてエゴは、窮地に陥ったガーディアンズを救い、ベアハートからクイルたちを自らの星へ案内する。

種族・生物編集

ソヴリン人
金髪と金色の肌及び瞳を持つヒューマノイド型種族。前述のとおり、バース・ポッドによって「肉体的にも精神的にも完璧」な存在として生み出されるが、面子を潰されることを極端に嫌い、そのような態度をとった相手には艦隊を差し向けて、どこまでも追い続けるなど非常にプライドが高い種族である。また、合理的且つ全体主義を掲げているものの、一人の同族の戦いを大勢で応援しながらも、失敗すると冷たく嘲ってしまうほど実質的には淡白な一面や[注釈 15]、テイザーフェイスの名を耳にして大笑いするなど、多種族と特に変わり無い性質も持っている。
アイーシャがクイルやロケットから受けた言動を侮辱と見なし、アニュラックス電池を奪ったことでガーディアンズへの報復を決意して、執拗に追い続ける。
天界人(セレスティアル)
宇宙の起源と同時に生まれたと噂される、謎の古代種族で、永遠の寿命と宇宙から直に取り入れた超常的な力を有している。
本作ではエゴとクイルの親子がこの種族として登場。ちなみに、“インフィニティ・ストーン”の一つである“パワー・ストーン”のかつての保有者で、惑星“ノーウェア”の核となった“エソン・ザ・サーチャー”も同族だが、エゴがその存在を認識していたかどうかは不明。
オルローニ
爬虫類のような姿をした小動物。本作でも、ソヴリンの発電所からエクレクター号の船内まで、至る所に登場する。
アビリスク
異次元を飛び回り、アニュラックス電池のエネルギーを食らう宇宙怪獣。巨大なタコのような体躯をしており、全身の皮と内蔵の表面が非常に頑丈だが、首元に傷跡がある。体液は黄色で、数本の触手と虹色のエネルギー波を放つ巨大な口が武器。
冒頭でアニュラックス電池を狙って異次元からソヴリンに降り立ち、ガーディアンズと対戦。彼らを手こずらせたが、ガモーラによって首元の傷跡を切り裂かれて倒れる。

登場惑星・組織・施設編集

※ テラ / 地球以外の惑星詳細はマーベル・シネマティック・ユニバースの作中世界を参照のこと。

テラ / 地球
クイルの故郷である、辺境の惑星。
ミズーリ州
アメリカ合衆国中西部のミシシッピ川沿いに位置し、クイルの一家の故郷でもある内陸の州で、エゴがメレディスと出会った地でもある。エゴがこの州の森林に分身を植えたため、クライマックスでは分身の膨張により多大な被害を被る。
ラヴェジャーズ
銀河にその名を馳せる大規模な宇宙海賊で、本作では数々の詳細が描写される。スタカー率いる本隊を筆頭に100以上の部隊を擁し、各部隊のリーダーにあたる者は炎のシンボルを身に着け、メンバーは右拳で左胸を2回叩く仕草を敬礼とする。
「仲間から物を盗まない」や「子どもを取引しない」などの海賊の掟も複数存在し、掟を破った場合は追放されてしまうこともある。しかし追放されても、名誉を回復するに相応しい行動をとれば、再び仲間として受け入れられる場合もある。更に仲間の葬儀は、“生命を失った者の亡骸を火葬で炭素分解し、光の塵に変えて宇宙空間に放出させる。そして参列した部隊の船からは“Colors”と呼ばれる花火のような光を放ってその塵を照らし自由のホルンを鳴らす”という形式で執り行う。
物語のラストでは、ヨンドゥの一連の行動とその最期を受けて、スタカーの計らいで全部隊が集結・参列してのヨンドゥの葬儀が執り行われる。
本隊
スタカーに率いられ、マルティネックスたちが属する本部隊。メンバーは黒のレザーコートやジャケット、ズボンをユニフォームとして着用する。
ヨンドゥの部隊
エクレクター号を旗艦とするヨンドゥ率いる部隊。メンバーは赤茶色のレザーコートやジャケット、ズボンをユニフォームとして着用する[注釈 16]。本作の一件で、エクレクター号が大破し、クラグリンを除くメンバー全員が死亡する。
チャーリー27の部隊
チャーリー27が率いる部隊。メンバーは黄色のレザーコートやジャケット、ズボンをユニフォームとして着用する。
アリータの部隊
アリータが率いる部隊。メンバーは緑色のレザーコートやジャケット、ズボンをユニフォームとして着用する。
ソヴリン
銀河座標“M49 5I0L339P21 + H9 LNI31”に位置する、人工惑星。
ベアハート
銀河座標“M20 22A4834126 + 306CA12”に位置する、地球のものに酷似した森林が広がる惑星。
コントラクシア
銀河座標“M15 5127512731 + X1955KX”に位置する、地表の多くが水に覆われた極寒の惑星。
アイアン・ロータス
コントラクシアの町中にある酒場。
エゴの星
銀河座標“G52 22C848T12F + E16UC22”に位置する、星図にも載っておらず正式な名もない、地球の月ほどのサイズである辺境の赤い惑星。

製作編集

発展編集

「どんな続編にするか、どこに行くのか、誰が関わるのか、何が起こるのか、そして登場人物について何が分かるのか、漠然としたアイデアはある。とても漠然としているので変化するかもしれない。[中略]それでも、キャラクターが何者か、どこから来たのか、どこに行こうとしているかについて、自分は多くを知っている。映画[=第1作製作]には多くの計画を立てる必要があったけど、続編ではそんなに計画を立てる必要もないし、立てるにしてももっと楽な仕事になると思う。そういうわけで続編を作れる可能性にわくわくしている」[12]
ジェームズ・ガン(監督・脚本)、続編について、2014年8月

2014年5月、ディズニー社CEOのボブ・アイガーは、第1作『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』について、「フランチャイズする強い可能性」("strong franchise potential") があると述べた[13]。アイガーは終着点について、「第2のアベンジャーズ」("another Avengers") を作ることだと付け加えた[14]。1作目の監督と共同脚本を担当したジェームズ・ガンは、続編を製作したいと述べ、自身の契約で、要求があれば製作に戻る義務が課せられていることを明かした[15]。翌月、製作のケヴィン・ファイギは、「場所[=フランチャイズ]を提供でき、どこに行きたいかという方向性も持っている」と述べ、登場人物や世界観、原作コミックの筋書きから、幅広く取り入れて方向性を作ったことを明かした[16]。2014年7月、第1作の共同脚本を担当したニコール・パールマンが続編製作を認め、これは第1作がディズニー社内で好評を得たことから「たまたま決まった」("going to happen") もので、ガンが次作でも脚本・監督を務めるとした[17][18]。直後のサンディエゴ・コミコン・インターナショナルでは、第2作の公開日が2017年7月28日に決まったと発表された[19]

ガンは1ヶ月以内に次作に向けた準備を始め、コミックスから少なくとも1人のガーディアンが新たに登場するだろうと述べた[20][21]。10月にはガンから、第1作に登場した5人のガーディアン全員が、その他の脇役共々再登場することが明かされ[注釈 17][22]、さらに公開日は2017年5月5日に前倒しされた[23]。その後数ヶ月して、マイケル・ルーカーが次作でもヨンドゥ英語版役で続投することを明かし、キャラクターの造型を更に探求できるのが楽しみだと述べた[24][25]ピーター・クイル / スター・ロードを演じていたクリス・プラットも、自身の次回作のひとつに、このシリーズの続編が含まれていることを認めた[26]ロケット役の続投について尋ねられたブラッドリー・クーパーは、自身の興味と興奮を明かした[27]ヴィン・ディーゼルもグルートの声で続投することを認めた[28]。2015年3月にガンは、第1作から「クルーを大幅変更」("major crew changes") した上でジョージア州アトランタで撮影が行われること、また弟でクラグリンスペイン語版役を演じたショーン・ガンと、ネビュラ役を演じたカレン・ギランの続投を明らかにした[29][30]。ガンは自身とマーベルの関係性について、会社は「自由に自分の仕事をさせてくれるし、こちらも相手の草案や企画には真剣に耳を傾ける。ある人物を登場させたり、ある要素をプロットに入れるよう言われたことは1度も無い。信用してくれたら適当な場所をくれるんだ。[中略]彼らのことが大好きで、彼らと働くのが楽しい。いい結婚のように息ぴったりだね」と述べている[30]

5月、ガンは続編の登場人物は第1作より少なくなると述べ、また脚本にマンティス英語版アダム・ウォーロック英語版を登場させるつもりだとした[31][32]。ガンがマンティス役に思い描いていた俳優との交渉が始まり[33]、その後映画が「せわしなくなり過ぎる」("getting too busy") ことから、ガンはウォーロックの登場を取り止めた上で、「『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』で大事なことのひとつは、キャラクターの枝葉を加えないこと、話を大きくしないでキャラクターの深部に迫ること……[中略]そして彼らをより感情的に知ること……[中略]自分にとってスーパーヒーロー・コミック原作の映画は、全てが無秩序で正気でないように思えるんです」と説明した[32]:a。加えてガンは、「彼[アダム・ウォーロック]と共にやった版が大好きだ。アダム・ウォーロックを入れて、本当に創造的でユニークなものを作れたと思っている。それでもたった1人であれ多過ぎで、マンティスを失いたくはなかったし、どうやってもマンティスの方が、より自然に映画の一部分になっていた」と述べた[31]。彼はウォーロックが将来的にシリーズ作品に登場する可能性は認め、マーベル・シネマティック・ユニバースのコズミック・サイドで「とても重要な立場」("a pretty important part") を占めるとの見通しを示した[31][34]。将来的な登場については、完成した第2作のミッド・クレジットでも仄めかされた[35]。ウォーロックの存在を仄めかしたことについてガンは、マーベル側からファンが『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』ならびにその続編でのウォーロック登場を待ち望んでいるようだと伝えられ、このシーンやガン自身のSNSを通じて、ウォーロックはこの2作に登場しないことを明確に伝えるためだったのだと述べている[36]

脚本執筆編集

続編製作の一報が伝えられた後、ガンは「自分が[続編で]どこに行きたいのか多くを」("a lot of where I want to go [in the sequel]") 知っていると述べ[37]、第1作の製作中に、次回作以降で造型を深めるつもりで、クイルとその父親の生い立ち、またクイルとヨンドゥとの歴史を書いていたとした[38]。ガンは続編について第1作とは異なる構成にしたがったが、この理由について「みんなが『ガーディアンズ』を好きになった理由のひとつは、映画が新鮮で違ったものだったからで、第2作も前作より新鮮で違ったものになるだろう」と述べた[39]。ガンは脚本執筆前に、ドラックス、ネビュラ、クラグリン、コレクター英語版[注釈 18]について深く掘り下げたいとし、更にザンダー人英語版クリー英語版クリロア人英語版、ラヴェジャーズの文化について話を広げたいともした[37][42]。彼は続編で女性キャラクターをもっと登場させたいとしたが、ノヴァ軍英語版リチャード・ライダー英語版サム・アレグザンダー英語版キャロル・ダンバースなど「地球人」("earthlings") の登場を取り止め[43]、その理由について「クイルが唯一の地球人であることが重要だと思っているので、今すぐノヴァを登場させたくない。少数のノヴァファンだけでなく、映画を観に行く観客全員にとってためになると思う」と述べている[44]

製作を務めたファイギはクイルの父親探しが「確実にガーディアンズの次の冒険の一部分になるだろう」と述べ、「第1作の終盤に種を蒔いておいたので、そうする理由があるはずだ」と付け加えた[45]。ガンは、ヨンドゥとクイルやその父との関係について、「ヨンドゥの存在に意味がある」("Yondu's place in everything made sense") のを確かにしたいと述べたほか、クイルの父親はコミック通りのジェイソン英語版ではないとした[46]。ガンはマーベル側がエゴ英語版の登場よりもベイビー・グルート登場の方に乗り気なのか確信が持てなかったが、その理由として「大人のグルートは第1作で1番人気だったキャラクターで、[マーベルが前作の]良い点を危険に晒したがるとは思えなかった」ことを挙げた[47][48]。しかしながら、グルートの設定を変化させることで、ガンは「映画の流れが良くなった」(it "opened the film up") のを感じ、「他の登場人物の新たな一面」("new aspects of our other characters") を引き出せるようにもなったとした[48]サノスの登場についてガンは、「自分たちの物語を助けてくれるなら[登場するだろうし]、そうでなければ一切登場しないだろう。サノスは『ガーディアンズ2』ではとても重要というわけでない、これは確かなことだ。[第2作には]ガーディアンズ自身と彼らが向き合う新たな脅威があって、その脅威はサノスではない」とした[46]。後にファイギはサノスが登場しないことを認め、「より壮大な」("grander") 復活のために取っておかれたのだとした[49][50]。マーベル・シネマティック・ユニバースのフェイズ3に属する他の映画と今作はどのくらい関係しているのか問われたガンは、「[フェイズ3の映画に]借りがある気は全く無い。[第2作は]本当にガーディアンズと彼らが何をしているかという話だけだと思っている」と述べた[51]

ガンは第2作の設定を前作の2〜3ヶ月後に設定したが[34][52]、これは「グループを脆いエゴの塊だと感じていて、数年後を舞台にしてこの物語を始められるとは思わなかったため」だと明かした[34]。第2作では、ソヴリンやベアハート英語版、コントラクシアなど主要な惑星が登場する。ファイギは他にも2、3の世界が登場するとし、「地球も少しだけこの映画に登場するが、登場人物たちが地球に行くということではない」とした[53][54]。2014年12月、ガンは第2作の脚本を執筆中だと発表し、「常に変わり続けているが、とても強固な[内容の脚本]だと感じている。とてもわくわくする」と述べた[55]。2015年2月初めまでに、ガンはマーベルへ映画のフル・ストーリーを提出する〆切が数週間後に迫っていることを明かし、最初に続編のアイデアを示した際、マーベル側に「リスキー」("risky") だと判断されたと述べた。また、第2作はコミックに「全く基づいていない」("not really based on anything") 完全なオリジナルストーリーが主軸だとした[56][57]。ガンは後に一連の場面構成を「スクリプトメント」("scriptment") と呼び、「脚本と場面構成が一緒になった70ページのもので、映画の全てのリズムがここに詰まっている」と述べた[32]:b。4月までに、彼は脚本を書き始める準備を行い[56]、2015年6月に『サラリーマン・バトル・ロワイアル英語版』の製作に取り掛かる前に脚本を完成させたいとの見通しを明かした[33]

プリ・プロダクション編集

 
2016年のサンディエゴ・コミコンで、この作品を宣伝するジェームズ・ガン

2015年6月2日、ガンは自身のソーシャルメディアで脚本の第1稿を書き上げたことを発表し、映画のタイトルは単に『ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー2』"Guardians of the Galaxy 2" にはならないだろうと述べた[58]。同じ週にはガンから、ゾーイ・サルダナデイヴ・バウティスタ、ブラッドリー・クーパーがそれぞれガモーラ、ドラックス、ロケット役で再登場することが発表された[32]。6月終わり頃、ガンは正式タイトルが "Guardians of the Galaxy Vol. 2" に決まったと発表し[59]、「Vol.2 のために沢山の題名を考えた。それでもそもそも『ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシー』自体の語数が多いので、この後ろに単語を塊にしてくっつけるのは変な感じがした。"Vol.2" が1番好きで、脚本の表紙にもそう書いたのだけど——幸運なことに、[マーベル]もこれを気に入ってくれた」と述べた[60]

2015年9月、ガンはFacebookへの投稿で、第2作のバックグラウンド・キャラクターとして、1964年にマーベル・コミックに初登場した種族・スニーパー (enを使いたかったが、マーベル法務部から、アイスランド語クリトリスを意味する単語「snípur」に似ており難色を示されたことを明かした[61]。マーベルの法務部は、後に映画内のスニーパーへの言及を削除したが、ある程度はガンのこの投稿が報道されたためでもあった[62]。この月の終わり頃、ファイギは2015年末より前にキャスティング発表ができる見込みだと述べ[63]、10月終わりまでにポム・クレメンティエフがマンティス役に決まった[64][65]。また、マシュー・マコノヒーが、2017年の映画『ダークタワー』に出演するため、作中の「悪役」("the villain") を拒否したと報じられた[66]。マコノヒーはインタビューで、「第1作が成功したので、[第2作では]今や別のビッグネーム俳優を呼んで派手なシーンを作る余地もある」と述べた[67]。12月に入って、ガンはノヴァ軍英語版のローマン・デイを演じたジョン・C・ライリーと続投で合意したと明かし[68]、またカート・ラッセルがクイルの父親役で登場すると発表した[69]。2016年1月にデヴィッド・ボウイが亡くなった後、ガンはボウイがヨンドゥのオリジナル・クルーの一員として登場することへの議論が行われていたと述べた[70][71]。2016年1月、ガンから脚本の最終稿が完成したと発表された[72]。第1作でコレクターを演じたベニチオ・デル・トロは、キャラクターの再演を望みつつも、マーベルから続編の契約を貰えずに終わった[73]。これについてガンは、コレクターが「単に[第2作に]合わなかった」("just didn't fit") のだとした[74]。2月初め、コメディアンのスティーヴ・エジー英語版が出演することが分かった[75]

小道具担当のラッセル・ボビット (Russell Bobbitt) は、第1作で使われたカセットデッキを見つけるのに苦労を強いられ、更に第2作のために探し出してきたソニーウォークマンのヘッドセットはいずれも壊れてしまっていた。ソニーにも撮影に使えるヘッドセットの在庫は無く、ボビットがeBayで1,800ドルをかけて入手した3セットは、いずれもモデルが合わなかった。ボビットは結局、部品をかき集めて6個のヘッドセットを製作した。彼は他にも、取り外しできるカートリッジ付きのスター・ロードのブラスターを2組、ラヴェジャーズ用の「スチームパンク的な見た目の武器やベルト」("steampunk-looking weapons and belts") も製作した[76]。ボビットはラヴェジャーズのために4種の武器をデザインし、ひとつの武器に対して15〜20パターンを作って演じる俳優たちに持たせたと述べた(1シーン辺り最大85〜95人のラヴェジャーズが登場する可能性がある)。ラヴェジャーズのベルトは、既製品のベルトではなく、小道具チームが革を切り出して作ったもので、更に「独特の芸術作品」("a unique piece of art") にするため、ラジオ携帯電話などの電子機器が糊付けされ、ひとつひとつ違う出来映えとなった。小道具チームはシーンのために食用の小物も製作した。例えばカメムシ風の虫を象った小物はブラック・ハニーが注入されたチョコレート製で、「噛み砕けば口中に蜂蜜が広がる」("when he bit down the honey poured out of his mouth") ようになっており、「ヤロウの根」("yarrow root") は花粉の拡大写真を元にデザインされ、乳製品無添加のホワイトチョコレートで作られた[77]

撮影編集

プリ・シューティングは2016年2月11日[78]ジョージア州ファイエット郡パインウッド・アトランタ・スタジオで始まった[79]偽のタイトル英語版として『レベル・アップ』"Level Up" の仮題が用いられ[34]ヘンリー・ブレアム英語版撮影監督、スコット・チェンバリス (Scott Chambliss) がプロダクションデザイナーを務めた[32][80]。ガンは、撮影監督のベン・デイヴィスやプロダクションデザイナーのチャールズ・ウッド (Charles Wood) など第1作に尽力したクルーの多くが、2016年公開の『ドクター・ストレンジ』製作に向けて契約してしまったことに加え、この映画の製作スケジュールが延期されたことで、第2作の撮影に参加できなかったと明かしている[81][82]

主要撮影は同年2月17日に始まり[83]、マーベルはこれに合わせてカート・ラッセルの参加を認め、更にエリザベス・デビッキクリス・サリヴァン英語版の出演も発表した(3人の役名は公表されなかった)[83]。第2作はパインウッド・アトランタの全18ステージを使用して撮影され、第1作よりもステージが1つ増設される形になった。ガンは続編には前作よりも多くのセットが必要だとし、「映画の多くをCGIで作っているのに、僕らのセットはとても大きい。CGI要素とバランスを取るために、実際のセットを出来るだけ多く用意して、出来る限り現実の空間を作りたい」と述べた[84]。セットは多くなったが、ガンは続編に登場するロケーションは前作より少なく、代わりに登場する場所をより具体的に描くことにしたと述べた。第2作のために建てられたセットは、ソヴリンの惑星用に複数(チェンバリスは「1930年代のアール・デコ風美的感覚に1950年代のパルプフィクションをいくつか」("1950s pulp fiction variation on 1930s art deco design aesthetic") 使用した)、作中登場したラヴェジャーズの母艦「エクレクター」(the "Eclector"、船内を360度見渡せたり、セクションを動かして違う区画を撮影できるように複数のセクションに分けて建設された)、「快楽の惑星」("pleasure planet") コントラクシアの酒場兼娼館「アイアン・ロータス」(the Iron Lotus) などであった[77]。チェンバリスはアイアン・ロータスについて、「古い宇宙船が打ち捨てられ、もう使われない工業製品が沢山放っておかれているガラクタ置き場」から寄せ集めて作られたような雰囲気を求め、「ある種独創的なネオンジャングルで、氷と雪に覆われている」ような造型を作り上げた[注釈 19]。他の宇宙船の内装も組み立てられたが、これは俳優たちがブルーバック撮影する分量を減らすためであった[77]。またここでいう宇宙船の中には、第1作用に作られてロンドンで保管されていたクイルの宇宙船のコックピットも含まれている(第2作撮影のためアトランタに移された)[85]

第2作は、8K解像度英語版カメラのレッド・ウェポン8K (Red Weapon 8K) で撮影された初の映画となった[86]。ブレアムはマーベルの他作品でも使われた実績のあるAlexa 65英語版は使いたがらず、その理由として「とても大きくて重いカメラ」("very big and heavy camera") だったことを挙げた[85]。ブレアムはAlexa 65と同等の映像が撮影できるカメラを追求し、複数の機種をテストした。その後ブレアムは、『ターザン:REBORN』で好感触を得ていたレッド社の社員と会い、ウェポン8Kの初期プロトタイプを提示された。ブレアムとガン、マーベルは、まだ1機のプロトタイプしかなかった状況でありながら、2015年9月にこのカメラを使うことを決め、3ヶ月をかけてレッド社側と撮影に向けた話し合いを重ねた[85]。ロケットとヨンドゥがラヴェジャーズの攻撃から逃走するシークエンスのために、1分間に2,000フレームまで撮影できるハイスピードカメラファントム・カメラ英語版が用いられ、1回でスローモーションからハイスピードまで自由自在に変えられる素材が撮影できるようになった。このカメラを用いた撮影は、1カットごと慎重に準備され、また振付も行われた[87]。追加シーンはIMAXとそれに合わせたアスペクト比でも撮影された[34]。ブレアムは映画のほぼ85%を、自身が開発に貢献したスタビライザー・Stabileyeを用いて撮影したが、彼はこの「手持ちドリー英語版」("a handheld dolly")について「カメラの動線の自発性が群を抜いていて、この映画にぴったりだった」 と述べた[85]:a。宇宙船のコックピットを撮影するために、ブレアムは実際のセットをビデオパネルやその他の光源でぐるりと囲み、船外の環境がどうであれ、現実的な照明が当てられるように工夫した[85]。宇宙船の外装はテクノクレーン英語版に取り付けられたカメラで撮影されたが、コックピット内の映像は全て「とても小さくて俳優の隣にも入り込める」Stabileyeを用いて撮影された[85]:b

2016年4月、ガンはノヴァ軍のローマン・デイを演じたライリーが続編に登場しないと発表し、20世紀フォックスアニヒラス英語版征服者カーンなど「自分が共演させたいと願っている恐ろしい悪役やマイナーキャラ[の権利]を沢山保有しているので」、権利関係で登場させられないキャラクターが数多くいることを明かした[74]。またガンは、第1作でノヴァ軍最高位のイラニ・ラエルを演じたグレン・クローズの再登場についても検討していた[38]:4スタン・リーカメオ出演シーンを撮影する際、リーの移動を少なくするため、『ドクター・ストレンジ』用のシーンも含め、ガンは2つのシーンを余計に撮影した[88][89]。第2作の追加撮影はジョージア州カータースヴィル英語版[90]オレゴン州ポートランドの北にある州立公園英語版[91]ミズーリ州セントチャールズ[92]で行われた。パインウッド・アトランタにある複数の防音スタジオが『スパイダーマン:ホームカミング』(2017年7月公開)のプリ・プロダクションに使われるようになってからは、ジョージア・インターナショナル・コンベンション・センター英語版が追加の防音スタジオとして使われるようになった[34]。主要撮影は2016年6月16日に終了した[93]

ポスト・プロダクション編集

 
2016年のサンディエゴ・コミコンに参加したキャスト陣。左から監督・脚本のガン、ルーカー、プラット、サルダナ、ギラン、クレメンティーフ、バウティスタ、デビッキ、ラッセル

2016年のサンディエゴ・コミコンにて、ラッセルとデビッキはそれぞれ、クイルの父エゴ英語版アイーシャ英語版を演じることが明らかになった[94]シルヴェスター・スタローンの出演も発表され[94]、彼の役はスタカー・オゴルド英語版であることが分かった[95]。ガンはラヴェジャーズを演じる俳優を複数紹介し、今作ではラヴェジャーズがより大きな存在になると述べた[96]。ラッセルがクイルの父・エゴだと発表する際、ガンは「みんなが次第に正解に近付いていたので[中略]自分で手綱を引いた方がいいだろうと」感じたという[97]。ガンはまた、この発表で観客の注目点が、誰がクイルの父を演じるのかという疑問から「登場人物同士の物語や関係性」("the story and the relationship that these characters have") に移るだろうとも考えていた[97]。2016年8月、ガンは作品にポスト・クレジット・シーン英語版があることを認め[52]、その後ミッド・クレジット4つとポスト・クレジット1つの合わせて5シーンになると述べた[98][99]。これに加え、ラヴェジャーズのジェフが船内で「致命的な傷を負って」見つかる6番目のシーンもガンは検討していたが、「少し分かりにくい結果に終わって」しまったという[100]

11月、ギランは映画の再撮影に参加していることを明かした[101]。2月には、この映画でぴったり100回の試写会が行われ、マーベル映画史上最高の回数になることが報じられた。『ハリウッド・レポーター』では、マーベル独自の試写システムは、観客を「より厳選した集団から選抜し、『友人・家族試写会』と呼んでいる」ものなので、この数字はマーベル以外の映画と単純に比較はできないと追記した[102]。2017年3月、ガンはマイケル・ローゼンバウムが出演することを発表した[103]。またベイビー・グルートの踊りの参考資料として自身の動きが使われたと述べ、「[前作より]大がかりなやり方だった。グルートのダンス[の素材]を得るのに、今回は1日中踊り続けなくてはいけなかった。前回は自分がiPhoneの前に立っただけだったが、今回は大きな防音スタジオで踊って、5アングルから撮影した」と述べた[104]。前作に参加した編集技師フレッド・ラスキンクレイグ・ウッドの続投も決まった[83]。ガンはカットされたシーンの中で、第1作で声優としてカメオ出演していたネイサン・フィリオンサイモン・ウィリアムズ英語版役として登場し、ウィリアムズが出演してアーコン英語版トニー・スタークを演じた映画のポスターを眺めるシーンがあったと明かした[105][106]。ガンはフィリオンのカメオ出演にウィリアムズ役を選んだことについて、フィリオンにマーベル・シネマティック・ユニバース (MCU) のどこかでもっと大きな役を演じてほしいと思っており、将来より大きな役を演じるチャンスを奪ったままにはしたくなかったためと述べた[107]。ガンはカットされた後も、フィリオンをMCUのどこにカメオ出演させるか検討していたという[107][注釈 20]。またイラニ・ラエル役を演じたクローズの登場シーンもカットされたことを認め、その理由について、「有機的に起きていることとは逆行して、ノヴァ・プライムを無理矢理第2作に詰め込もうとしていた」感じがしたためと述べた[88]

視覚効果編集

画像外部リンク
  en:File:Planet Ego.jpg
? 作中登場するエゴの惑星(スクリーンキャプチャ)
 
エゴの星は「高度な幾何学的に」("highly geometric") なるようデザインされ、上記のアポロニウスのギャスケットなどフラクタル図形が多用された[91]

作品の視覚効果は、フレームストアWETAデジタル、トリクスター (Trixter)、Method Studiosアニマル・ロジックスキャンラインVFX、ロラVFX (Lola VFX)、ルマ (Luma)、カンティーナ・クリエイティヴ (Cantina Creative) の各社が担当した[110]。事前映像化はザ・サード・フロアー (The Third Floor) が担当した[111]。フレームストアは620ショット、WETAデジタルは530ショット、Method Studiosは500以上、アニマル・ロジックは147ショットを製作した[91]。フレームストアは前作に引き続きロケットとグルートを担当し[91][112]、ロケットの映像製作にはMethod Studios、WETAデジタル、トリクスターの各社も参加した。フレームストアは、第2作に向けてロケットの映像を「徹底的に」("from the ground up") 作り直し、毛皮の動きをアップデートしたり、顔の形や音素を新しくしたほか、『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』(2016年)でナーラック (Gnarlack) のために作られたものを元に、眼のパーツが新しく作り直された[91]。トリクスターはロケットがラヴェジャーズの罠にかかるシーンのほか、ロケット・ヨンドゥ・クラグリンがエゴの星へ向けてジャンプを繰り返すシーンを追加で担当した[91]。フレームストアはクリーチャーや宇宙船も担当したほか[91]、アイーシャのねぐら、宇宙戦、ラヴェジャーズの母艦エクレクターのシーン、ポスト・クレジットに登場した思春期のグルートなどを製作した[113]

フレームストアは映画のオープニング・シークエンスも担当した[91]。シングル・ショットのように見えながら、実際には11の異なるVFXが組み合わさって出来ている。ガンはこのシークエンスで、ベイビー・グルートの踊りの参考映像に協力した[111]。フレームストアのアニメーション・スーパーバイザー、アースランド・エルヴァー (Arsland Elver) は、オープニングシークエンスの大半がCGIやデジタル・ダブルで作られており、実際に撮影されたのはクイルがベイビー・グルートの近くに落ちるシーン、ガモーラがベイビー・グルートと話すシーン、ドラックスがベイビー・グルートの後ろに転がるシーンの3つのみだと明かした[113]。第1作同様に、サロフスキー (Sarofsky) がオープニングのタイポグラフィを製作し、調和のために前作と同じスタイルを用い、「今回は色あせた金色と鮮やかなブルー・ネオン」("this time in rusty gold and glowing blue neon") で彩った[113]。エグゼクティヴ・クリエイティヴ・ディレクターのエリン・サロフスキー (Erin Sarofsky) は、フレームストアによって洗練されたシークエンスにクレジットを配置することの難しさを語った。サロフスキーは「少数のキャラクターががスクリーンにホログラム投影されて静止している」("a little hovering character that projected a hologram up on the screen") ものなど、複数のクレジット映像を製作したが、ガンはシークエンスにその他のキャラクターを登場させたがらなかった[113]。このため、代わりによりシンプルな2D版が採用されることになった。サロフスキーはエンド・クレジットも担当し、会社初の試みとして、アルバムをスキャンして年月が経った質感や擦り傷のデータを取ることで、エクセプショナル・マインズ英語版社が実際に製作したクレジットと、古いミュージック・アルバムに触発されたデザインを融合させることに成功した[113]

 
WETAデジタルはエゴがデビッド・ハッセルホフに化けるシーンを担当し、彼のデジタル・ダブルを作成した。

ラヴェジャーズの母艦「エクレクター」の破壊シーンは、WETAデジタルが担当した[114]。WETAデジタルは他にも、エゴがクイルと戦うシーンも担当し、製作した多くのショットでラッセルのデジタル・ダブルを利用した[114]。またWETAは、エゴがデビッド・ハッセルホフに化けるシーンでもデジタル・ダブルを作成した[112]。WETAの視覚効果スーパーバイザーを務めたガイ・ウィリアムズ (Guy Williams) は次のように語っている。

「ホフ[注釈 21]の生演技に変態しようと試みたが——上手く通用しなかった。カート版の方がホフ版より良さげだった。[中略]一方で、とても精巧なカートのデジ=ダブルを完成させていた。[中略]たった2ショットのためにホフ[のデジタル・ダブル]を同じレベルで作りたくはなかった。それでも結局は、部分的にホフのデジ=ダブルを作った。最初にカートのデジ=ダブルを作った理由は、全ての[視覚]効果がきっちりと身体に合っているか確認するためで[中略]、完成版のデジ=ダブル、髪の毛、カートの顔に取り掛かった。ホフのためにかなり近付けはしたが、それでもカート用に比べればそこまで詳細というわけでもない」 — ガイ・ウィリアムズ、fxguide、2017年5月21日掲載[116]:a

WETAは追加でエゴの星の内装も手掛けたが、そのデザインは、ガンがエゴの住処を設計するため雇ったハル・テニー (Hal Tenny) が作成したフラクタルアートに触発されたものであった[112][117]。ガンは「エゴの星には1兆以上の多角形がある」と述べ、これについて「今までで最大の視覚効果だ。これに近付くものはどこにもない」と述べた[117]

アニマル・ロジックとMethod Studiosはエゴの星も担当し、アニマル・ロジックはエゴの大広間、またMethod Studiosは星への到着シーンと、ベイビー・グルートとロケットがうろの中で繰り広げる「そのボタンじゃない」のシーンを担当した[91]。アニマル・ロジックが担当したエゴの大広間も、フラクタルアートを基調に作成された[91]。アニマル・ロジック・チームは当初、バックストーリー説明用のストーリー・ヴィネット作成のために雇われ、チームは油彩画を試した後落ちる砂に発展させ、最終的にはプラスチック製彫刻が使われることになった[91]。Method Studiosは、ヨンドゥの葬儀に旧友たちが駆けつけるシーンも担当した[91]。Method Studiosは涙を流すロケットを説得力ある映像にするために、アニメーション・スーパーバイザーのキース・ロバーツ (Keith Roberts) が演技をした社内映像を参考に、視線の動きや瞬きといった顔の細かな動き全体を学び、加えてセット内演技やサウンドブースでの音入れの際に撮影されたクーパーの映像を利用した[91]。またクイルのミラノ号が不時着する惑星ベアハートのシーンも担当した[91]。ロラVFXはMCUの過去作品での経験を活かし、ラッセルの若返り英語版を担当したほか、ネビュラなど複数のキャラクターも担当した[116]。若いエゴの映像を作るため、ロラVFXは『ユーズド・カー』(1980年)でのラッセルの演技を参考にした[116]。また、ラッセルと同じ「大きくて幅のある顎、下顎、そして1番大事なのは笑った時の顔の線の動きや話す時のしわ」を追い求め、若手のアーロン・シュワルツ英語版をスタンドイン俳優として雇った[116]。クイルの母メレディスを演じたローラ・ハドックも続投したが、年代設定に合わせて若干の若返り加工が行われた[92]。ルマはソヴリンの人々や彼らの世界、更にアダム・ウォーロックの繭を担当した[91]

音楽編集

クイルの「最強ミックス Vol. 2」("Awesome Mix Vol. 2") 収録曲について、ガンは2014年8月までに「いくつかのアイデアが上がったが、どれも確かなものではない」("some ideas listed, but nothing for sure")と述べた[39][注釈 22]。ガンは前作のサウンドトラックが好評を得たために「少しプレッシャーを」感じていたが、「第2作のサウンドトラックはもっと良くなると思う」とコメントした[120]。ガンは2015年6月までに選曲を終えて脚本内に曲を組み込んだ上で[32]、「最強ミックス Vol. 2」は第1弾より「多様に」("more diverse") なり、「本当に物凄く有名な曲と、誰も聞いたことのないような曲」("some really incredibly famous songs and then some songs that people have never heard") が入り混じると述べた[121]タイラー・ベイツは2015年8月までに、前作から続投して映画音楽を担当すると認めた[122]。完成した作品に音楽を付けるのとは逆に、ベイツは第1作同様撮影に先立って数曲を書き下ろし、ガンはこの曲を用いながら撮影を行った[68]。映画音楽スコアの収録は、2017年1月にアビー・ロード・スタジオで行われた[123]

「最強ミックス Vol.2」こと"Guardians of the Galaxy Vol. 2: Awesome Mix Volume 2" は、ベイツによるスコアを収録したサウンドトラックと合わせて、2017年4月21日に発売された[124][125]カセットテープ版の「最強ミックス Vol.2」は2017年6月23日に発売され、2017年8月11日には、「最強ミックス Vol.2」ならびにベイツのスコアをビニルLPにしたデラックス版も発売された[126]。「最強ミックス Vol.2」は、日本では『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス オーサム・ミックス VOL.2(オリジナル・サウンドトラック)』と銘打たれ、前作に登場した「最強ミックス Vol.1」(訳題は『オーサム・ミックス VOL.1』として発売)と共に、ユニバーサルミュージックから2017年5月12日に発売された[127][128]

封切り編集

 
ハリウッド、ドルビー・シアターで行われたプレミア上映にて
映像外部リンク
  まるっと27分「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス」アジアプレミア - ムービープラス - YouTube
? 2017年4月10日に行われたアジア・プレミア(東京)の様子
  Guardians of the Galaxy Vol. 2 - YouTube
? 2017年4月19日に行われたワールド・プレミアのレッド・カーペット

第2作の公開日は元々2017年7月28日の予定だったが[19]、この予定は大幅に前倒しされた。作品は2017年4月10日東京でアジア・プレミアを迎え、これが世界初演となった[129][130]。このイベントには、監督のジェームズ・ガン、クイル役のクリス・プラット、ガモーラ役のゾーイ・サルダナ、ドラックス役のデイヴ・バウティスタが出席し、加えて日本語版吹替を担当した山寺宏一(クイル役)、加藤浩次(ロケット役)、遠藤憲一(ベイビー・グルート役)、秋元才加(マンティス役)も参加した[131][132][133]。MCU作品において主演キャストが来日してのジャパンプレミアは『アントマン』のポール・ラッド以来である。翌4月11日にはザ・リッツ・カールトン東京でアジア合同記者会見が行われ、出席したガン監督、プラット、サルダナ、バウティスタには、事前にSNSで募集した結果を基に、役名を漢字で刺繍したスカジャンが贈られた[134][135][136][137]。4月12日には、ガンとプラットが六本木ヒルズで開催中だったマーベル展を訪問した[138]。日本での公開は2017年5月12日となり、それに先立つ5月8日には、吹替キャスト(山寺・加藤・遠藤・秋元)が出席した特別上映会も開かれた[130][139][140]。2016年12月には、日本語題名が『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』と発表されたが、前作の再編集版とも感じさせる訳題は賛否両論となり、ファンから陳情を受けたガンが「まだ間に合うのなら、タイトルをVol.2に戻すため出来る限りのことをします」とコメントするまでになった[139][141]。また日本でのキャッチコピーは「銀河の運命は、彼らのノリに託された!」となり、合わせて主要登場人物それぞれにコピーを付けたポスター10種も製作された[142][143]

2017年4月19日には、ハリウッドのドルビー・シアターでワールド・プレミアが開かれ、アジア・プレミアに参加した4人に加え、グルート役のヴィン・ディーゼルやネビュラ役のカレン・ギランなど、主要キャストが勢揃いした[144][145]。4月25日にはオーストラリアニュージーランドイタリアで公開されて国際リリースが始まり[146]、第1週末には37ヶ国で公開され、うち35ヶ国の176スクリーンでIMAX上映された[147]。北米公開は同年5月5日で、この日公開された4,347劇場のうち3,800以上が3D公開で[148]、388劇場はIMAXとIMAX 3Dを備え[148][149]、588劇場はプレミアム・ラージ・フォーマット、194劇場はD-BOX付きだった[148]中国では、400のIMAXシアターで公開され、この数字は国内史上最高となった[150]。2017年5月4日、アメリカ合衆国の550劇場でRealDによる『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』2作連続上映イベントが開かれ、翌日公開の第2作についてプレビュー上映が行われた[151]。このイベントに参加したゲストには、限定のミニポスターと、コレクター向けスーベニアボタンのセットが配られた[151]

マーケティング編集

2016年6月、マーベルは続編に向けて拡大したマーチャンダイズ計画を発表し、グルートが中心的役割を担うことが分かった[152]。ガンは、このマーチャンダイズで、第1作よりも女性キャラクターのプレゼンスが上がることを確約した[153]ディズニー・コンシューマー・プロダクツ英語版で、ライセンス関係のシニア・バイス・プレジデントを務めるポール・ギッター (Paul Gitter) は、『ガーディアンズ』に関してテントポール・フランチャイズ英語版を構築したい旨を発表した。このキャンペーンのパートナーとして、ハズブロレゴファンコ英語版LBキッズ英語版[152]GEICOフォード・モーターGo-Gurt英語版ヘインズ英語版シンクロニー銀行英語版デイリークイーンM&M'sスクリーンヴィジョン英語版スプリント・コーポレーションリグレー・カンパニーが参加した[154]。加えてマーベルはドリトスとパートナーシップを結んで「ロック・アウト・ラウド」キャンペーン (Rock Out Loud campaign) を展開し、「最強ミックス Vol.2」を再生でき、充電も出来る「カセットテープデッキに着想を得た内蔵式プレイヤー付きの、限定版ドリトス・バッグ」を製作した[155]。このカスタム・バッグはAmazon.comで購入できたほか、ドリトスは「ロック・アウト・ラウド」キャンペーンの一環でニューヨークロサンゼルスに録音ブースを登場させ、中でファンが「最強ミックス Vol.2」収録曲を歌うと、カスタムバッグやコンサートチケット、無料の袋入りドリトスを獲得できる可能性があるというイベントを展開した[155]

2016年7月、ガンとプラットをはじめとしたキャスト陣は映画の宣伝のためサンディエゴ・コミコンに登壇し[156]、新しいフッテージを公開して、追加登場人物の紹介を行った[94]。10月19日には、第1弾のフル・ティーザー・トレイラー発表を前に、「スニークピーク」("sneak peek"、ちら見せの意味)ティーザーが発表された。新キャラクターは登場せずベイビー・グルートに主軸が置かれたティーザーにもかかわらず、/Film英語版のイーサン・アンダートンは、力強いものだったと評し[157]A.V. クラブ英語版のエスター・ザッカーマンは、「当座の人気者」("an immediate crowd-pleaser") と述べた[158]。インターネット視聴率を調査する会社コムスコアのサービス・PreAct によると、このティーザーは公開された週のトップ・トレイラーとなり、108,000回余りもソーシャルメディアで言及されたという[159]。ガンがComic Con Experienceで第1弾ティーザー・トレイラーを発表する前の12月初め[160][161]、彼は映画の内容を暴露し過ぎずにトレイラーに使用できるシーンや瞬間を見つけるのはとても難しい仕事だったと振り返り、「みんな瞬時のどんな映像でも食い入るように見て、どんな映画なのか明らかにしようとする。『ガーディアンズ2』には沢山の謎がある」と述べた[162]。ティーザー・トレイラーについて/Filmのジェイコブ・ホールは、あまり多くを公開せずに、物語の筋ではなく登場人物の交流に焦点を当てたトレイラーを作ることができたと指摘した[163]。ティーザーは24時間で8,100万回再生され、『美女と野獣』(2017年)に次いで2番目に多く再生されたトレイラー英語版となった(またマーベル・スタジオ製作の映画で当時の最多記録となった)[164]。加えて、予告編に使われたスウィートの『フォックス・オン・ザ・ラン英語版』は、iTunesのロック・チャートで第1位を獲得するなどリバイバルヒットを記録した[164][165]

第2弾トレイラーは第51回スーパーボウルの最中に放送された。io9英語版のジャーメイン・ルシアー (Germain Lussier) は「楽しい」("hilarious") と述べ[166]、アンダートンは「ひとつの生き地獄だ」("one hell of a" Super Bowl spot) と述べ、「私のような人間にとって、多分ゲームそのものを見劣りさせてしまうようなもの[中略]—宇宙で繰り広げられるいかしたアクション、みんなが愛するユーモア、星のようなサウンドトラック、続編からの素晴らしい新映像が盛り沢山だ」と述べた[167]。このスポット映像はcomScoreによれば、Twitter上で試合中に47,800回も会話に上がり、この試合中の最高値を叩き出した。映画はファンダンゴ英語版調べで、スーパーボウル中に放送された映画トレイラーの中で、ファン支持率1位となった[168]。追加のトレイラーは、2017年2月28日に『ジミー・キンメル・ライブ!』内で放送された[169]コリダー英語版のヘイリー・ファウチ (Haleigh Foutch) は、このトレイラーが映画を「強力に売り込んで」("hype") おり、「本当に素晴らしいトレイラーで、第1作を大ヒットさせた風変わりなユーモアと不敬な魅力に酔っているところへ、追加用量の視覚的豪華さを打ち込んだ」と述べた[170][注釈 23]。プラットとサルダナは2017年のキッズ・チョイス・アワード (enにも登場し、限定クリップを公開した[171]。7月中旬にマーベルは、映画のホームメディア・リリースを宣伝するため、1980年代風のインフォマーシャルと、実際に使用できるフリーダイヤルを作成した[172]

ホームメディア編集

この作品はウォルト・ディズニー・スタジオ・ホーム・エンターテイメントから2017年8月8日にダウンロード販売開始され、8月22日にはBlu-rayBlu-ray 3DUltra HD Blu-rayDVDが発売された[173][174]。Ultra HD Blu-ray版は、ディズニー作品初の4K解像度作品となった[175]。ダウンロード版とBlu-ray Discには、舞台裏映像、オーディオ・コメンタリー、削除シーン、NG集に加え、『ガーディアンズ・インフェルノ』のミュージック・ビデオが収録された。ダウンロード版には更に限定特典として、当初のアイデアから完成版に至る流れ3シーン分と、ディズニー・カリフォルニア・アドベンチャードロップ・タワーダーク・ライド英語版型アトラクション「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー - ミッション:ブレイクアウト!」の舞台裏映像が追加された[173]

映像外部リンク
  "Guardians' Inferno" / Marvel Studios’ Guardians of the Galaxy Vol. 2 - YouTube
マーベル・エンターテインメント公式アカウントより

1970年代風に作られた『ガーディアンズ・インフェルノ』のミュージック・ビデオはデイヴィッド・ヤロヴェスキー (David Yarovesky) が監督し、デビッド・ハッセルホフが主演したほか、ジェームズ・ガン監督、プラット、サルダナ、バウティスタ、クレメンティーフ、ギラン、ルーカー、ショーン・ガンと主要キャスト陣が揃って出演した[176]。またこのビデオには、スタン・リーと『ジミー・キンメル・ライブ!』のギレルモ・ロドリゲス英語版がカメオ出演している[177][178]。このミュージック・ビデオは、Meco英語版による『スター・ウォーズ』テーマのアレンジ版にオマージュをかけている[179]。また「スニーパーズ」というユニット名は、ガンが本編登場を渇望していたマーベル作品の種族、スニーパーに由来している[179]。プラットとサルダナのスケジュール関係で、2人の出演部分はそれぞれロンドンロサンゼルスで別撮りされた[179]

ダウンロード版は、マーベル・スタジオの映画として、ダウンロード数・第1週の売り上げ共に最高の結果を叩き出した[180]。第1週の物理的売り上げは、NPDビデオスキャン英語版のデータによれば、ホームメディア・リリース第1位で、「他のトップ10作品合計のほぼ3倍」("nearly three times as many discs as the rest of the top 10 sellers combined") に匹敵する売り上げとなった[181]。Blu-ray版が全体の83%を占め、また10%はUltra HD Blu-ray版だった[182]。販売第2週にもホームメディア・リリース第1位を獲得した[181]。イギリスでも売り上げトップに躍り出て、その枚数はトップ40にランクインした他の映画の売り上げ件数合計よりも多かった[183]。日本では2017年9月6日にBlu-ray Disc&DVD (Movie NEX) 版が発売された[176]

批評と反応編集

興行収入編集

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』はアメリカ合衆国とカナダで3億8,980万ドル以上の興行収入を得たほか、他の国で4億7,390万ドル以上を得て、世界トータルでは8億6,380万ドルの興行収入を得た[1]。作品は、公開からおよそ3週後の戦没将兵追悼記念日の週末(5月最終週の月曜日まで)に第1作の興行収入(7億7,300万ドル)を越え(世界での興行収入は7億8330万ドル)[184]、1週間後には、MCU作品史上5位の興行収入をあげた[185]。「Deadline.com」は、製作費や印刷・広告費 (P&A) 、俳優のギャラなどを興行収入やホームメディア販売での利益と比較し、映画の純利益を15億4,700万ドルと試算して、作品を2017年の「最も高額なブロックバスター作品」("Most Valuable Blockbusters") ランキング第9位にランクインさせた[186]

鑑賞券は2017年4月24日に販売開始され、ファンダンゴ英語版では販売枚数トップとなったほか、同様の期間に売り出された『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015年)の先行販売時の記録を上回った[187]。MovieTickets.com で販売されたチケットの80%以上は、前売り券段階でのものだった[148]。第2作は公開週末のアメリカ合衆国・カナダで1億4650万ドルを稼ぎ出し[188]、IMAXでも1,300万ドルの興行収入を得た[150]。1,700万ドルは木曜夜のプレビュー上映で獲得したもので、この金額はプレビュー上映による2017年最大の興行収入となった[148]。作品は公開週末で1億6,000万ドル以上の興行収入を得ると期待されていたが[151][189]、「Deadline.com」では『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』が成し遂げた1億7,900万ドルのデビューに匹敵するとの予測を出していた[190]。作品は第2週も興行収入1位をキープし[191]、第3週で『エイリアン: コヴェナント』に甘んじて第2位に後退した[192]。作品は第4週でも第2位を維持し(この週の1位は『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』)、3億3760万ドルの興行収入を得て、この次点で第1作の北米興行収入総計を上回った[193]。第5週までに、作品の順位は4位まで下がり[194]、次週には5位へと更に後退した[195]。作品は更に2週トップ10の座を維持し、公開第7週には9位[196]、第8週には10位となった[197]

アメリカ合衆国とカナダ以外では、37市場の第1週で1億600万ドルを稼ぎ出し、ポルトガルトルコベトナム以外の全てでトップに躍り出た[147]。IMAXでは公開第1週で500万ドルを得たほか、ベルギー以外の全市場で、第1作の公開週末の成績を越える快挙を達成した[147]。第2週末には、韓国中国ロシアで公開された[150]オーストリアではMCU作品史上最高のオープニング成績を得たほか[147]オーストラリア(1180万ドル)とオランダ(50万ドル)[146][147]ドイツ(930万ドル)とイギリス(1690万ドル)ではMCU史上2位[147]ニュージーランド(40万ドル)とイタリア(140万ドル)[146]、更にロシア(1160万ドル)ではMCU史上3位となった[150]。ニュージーランドとオランダのオープニング成績は2017年の映画最大となったほか[146]、ドイツ・イギリスでもその年第2位につけた[146][147]。韓国では2017年の公開初日最大(330万ドル)かつ公開週末の興行収入第2位(1330万ドル)となり、後者は第1作の韓国国内収入を超えるほどだった。また5月の公開初日収入はトップで、MCU作品の公開初日収入としても第3位だった[150][198]ウクライナでは史上2位のオープニング成績を上げ、プエルトリコではIMAXで史上最高のオープニング成績を得た[150]。多くの市場で『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』は、第3週までに第1作の総興行収入を超える金額を売り上げ[199]、中国では第4週にこの快挙を達成した[200]。翌週にはアメリカ合衆国・カナダの興行収入(4億5,110万ドル)が、第1作の国際興行収入(4億4,000万ドル)を越えた[184]。第2作の総収入がトップだった市場は、中国(9930万ドル)、イギリス(5130万ドル)、ドイツ(2800万ドル)だった[185]

日本では2017年5月12日に公開され、興行収入は公開週末で第2位(1位は『美女と野獣』)、第2週で第3位(1位は変わらず、前週3位の『名探偵コナン から紅の恋歌』が第2位)となった[201]。また日本国内では11億4,000万円の興行収入を獲得し、日本映画製作者連盟による翌年1月集計段階で、2017年公開の洋画第23位にランクインした[2]

批評家の反応編集

映画評蓄積サイトRotten Tomatoesにて、この映画の支持率は349件のレビューに基づき83%、また平均得点は10点満点中7.2点とされている[202]Metacriticでは48件のレビューに基づき100点満点中67点のスコアで、「概ね好意的な批評」("generally favorable reviews") である[203]シネマスコア英語版での観衆投票ではA+からFまでの格付けで「A」を獲得し、ポストトラック英語版は劇場鑑賞者の93%が好意的なスコアを付け、77%が「はっきりおすすめ」("definite recommend") 評価を下したと報じた[148]

バラエティ』のオーウェン・グレイバーマンは、映画について「贅沢かつ気の利いた続編で、[前作と]同じ、親しみの持てる巧みな輝きが込められて」おり、「良い点が詰め込まれすぎるくらいになる運命なのだ」と述べた[204]。彼は「今回はただ、[ガンが]我々を楽しませるためにどれだけ熱心に働いたか感じることができただろう。もしかしたら少し働き過ぎだったかもしれない」と警句を発した[204]。『ローリング・ストーン』のピーター・トラヴァースは映画を「突風」(a "blast") と評して4つ星中3つ星を与え、映画のトーンや面白み、サウンドトラック、登場人物を絶賛した。トラヴァースは、『Vol.2 は前作のサブリミナル広告的な驚きに打ち勝つことはできないだろう。それをやれるのは1回だけだ。しかしながら嬉しいことに、CGIの多用や続編としての巧妙さを兼ね備え、第2作は傑出した愚行への愛を失ってはいなかった」と述べた[205]。『シカゴ・サンタイムズ』のリチャード・ローパーもこの映画に3つ星を与え、「必ずしも楽しさいっぱいだったり、クレバーだったり、前作同様に新鮮というわけではない——ただし、それでも明るくて輝いていてかぐわしい活気は兼ね備えている」と述べた[206]。ローパーは更に、「[この映画の]馬鹿馬鹿しさと辛辣さ全てを考えても、ガーディアンズは、登場人物が深刻な躓きに苦しむ時や、真面目になって他人を助けるために危険を冒す時に、あなたの喉を詰まらせるのだ」と述べ、キャスト、特にルーカーの演技を絶賛した上で、彼について「映画で1番素晴らしい役のひとつ」("one of the best roles in the movie") と述べた[206]。『RogerEbert.com英語版』に寄稿したブライアン・タレリコ (Brian Tallerico) は4つ星中3つ星を付け、作品は「完全に楽しめる夏のブロックバスター作品」("a thoroughly enjoyable summer blockbuster") と述べ、「第1作にあった多くの欠点を[避け]、複数の点で際立って良くなっていた。楽しくクレバーで、夏の映画シーズンに向けた素晴らしいキックオフだ」と評した[207]

映画に4つ星中3つ星を与えた『ニューヨーク・ポスト』のサラ・スチュワートは、映画は詰め込みすぎではあるが、「少なくとも上等な陽気さが詰め込まれて」おり、「[ガンの]陽気なアプローチはこの問題を驚くほど些細なものにしている」と述べた[208]。また映画のトーンや作品を盛り上げる1980年代への言及を褒め、第2作は「陰気なスーパーヒーローへの解毒剤」(an "antidote to somber superheroes") だと述べた[208]。『ワシントン・ポスト』のマイケル・オサリヴァンは4つ星をつけ、第1作と比べて「より楽しく粋で、余計感動的」("funnier, nuttier, and more touching") だと賞賛した。オサリヴァンは、第1作を繰り返すのではなく更に増強することで、ありがちな続編の問題を避けたように感じたとし、全編にわたる「目も眩むような」("dazzling") 視覚効果と音楽の使い方を特筆した上で、作品については「夏がそこに来た、そして結局悪くはないさと示す、タップを踏みたくなるようで目を剥くほどのお知らせだ」と述べた[209]CNN.comのブライアン・ロウリーは、映画の中盤とその悪役を批判したが、映画は力強い始まりと終わり、更に「気さくなエネルギー」("good-natured energy") を兼ね備えており、マーベル発の他の続編より良作と感じたことを明かした[210]。また「勇敢に仕事を終わらせるというより、ここからそこへの旅が多少支離滅裂で汚れ仕事であったとしても、究極のところ中心的な5人と充分に分かち合っている」のがこの映画だと述べた[210]。『ザ・アトランティック英語版』のクリストファー・オーは、第1作ほど期待に添う物ではなかったと感じ、その理由について前作より重いテーマと、ラッセルが「酷いミスキャスト」("badly miscast") と感じたことを挙げたが、それ以外のキャストやサウンドトラック、ユーモアは好意的な批評を与えるに値するとした[211]

ハリウッド・レポーター』のトッド・マッカーシーは、第2作について「2度目のローラーコースター搭乗で、1度目は本当に興奮したが、今ではあそこも行ったしあれもやったなと感じる」と述べた[212]。『ロサンゼルス・タイムズ』のケネス・タラン英語版はサウンドトラックとキャスト陣、特にラッセルに好評価をしながら、ガンは第1作の魅力を思い出すのに大変苦労しており、視覚効果やアクションの増加にはうんざりしたと述べた[213]。タランは、「続編を受け入れられるようにするには充分なほど、最初の『ガーディアンズ』を思い出させる要素が詰め込まれているが、続編そのものというより、標準的なマーベル作品のひとつという感じがする」と結論付けた[213]。『ニューヨーク・タイムズ』のマノーラ・ダーギス英語版は、映画について「確かに魅力を持っているが、その大半は物語的というより視覚的だ」と述べた[214]。またガンについても大変骨の折れる仕事をしており、ラッセルを据えて作品をより真剣なものにしようという意図で多くの要素が散りばめられており、これらがより必要とされている「自然なゆるみ」("unforced looseness") と釣り合いを取っているとした[214]。『ザ・ニューヨーカー』のアンソニー・レーンは、エゴの登場で、映画が「バックストーリーの呪い」("the curse of the backstory") に苦しみだし、エゴの本当の望みが明らかになったところで、「この映画のポイントである、馬鹿馬鹿しさと元気が協働して話を進めていくという特徴が、段々動かなくなっていった」と指摘した[215]。最終的にレーンは、「Vol.3 で、宇宙一高額なグループセラピーに嵌まり込むのではなく、オリジナルの活気を取り戻すことに期待しようじゃないか」とまとめた[215]

受賞とノミネート編集

映画賞 部門 対象 結果 出典
2017年 第20回英語版ティーン・チョイス・アワード 映画部門SF/ファンタジー映画賞英語版 作品本編 受賞 [216]
映画部門SF/ファンタジー男優賞英語版 クリス・プラット 受賞
映画部門SF/ファンタジー女優賞英語版 ゾーイ・サルダナ 受賞
チョイス・ムービーシップ クリス・プラット、ゾーイ・サルダナ ノミネート
ドラゴン賞 SF/ファンタジー映画賞 作品本編 ノミネート [217]
第21回ハリウッド映画賞 録音賞 デイヴ・アコード英語版アディソン・ティーグ英語版 受賞 [218]
ハリウッド・ミュージック・イン・メディア賞英語版 サウンドトラック・アルバム Guardians of the Galaxy Vol. 2 ノミネート [219]
歌曲賞 - SF・ファンタジー・ホラー映画部門 スニーパーズ&デビッド・ハッセルホフ
『ガーディアンズ・インフェルノ』
"Guardian's Inferno" for The Sneepers & David Hasselhoff
ノミネート
映画部門 音楽監督賞
Outstanding Music Supervision – Film
デイヴ・ジョーダン ノミネート
セントルイス映画批評家協会賞 サウンドトラック賞 Guardians of the Galaxy Vol. 2 ノミネート [220]
第16回ワシントンD.C.映画批評家協会賞英語版 声優賞 ブラッドリー・クーパー ノミネート [221]
フロリダ映画批評家協会賞 視覚効果賞 作品本編 ノミネート [222]
2018年 第45回アニー賞英語版 実写作品キャラクター・アニメーション賞 アースラン・エルヴァー、リアム・ラッセル、
アルヴィス・アヴァティ、アレサンドロ・クイッチ[注釈 24]
ノミネート [223]
ギルド・オブ・ミュージック・スーパーバイザーズ賞英語版 映画部門 音楽監督賞 - 予算2,500万ドル以上の部 (en デイヴ・ジョーダン ノミネート [224]
第16回視覚効果協会賞英語版 視覚効果賞 - 実写映画部門 (en クリストファー・タウンゼンド、デイミアン・カー、ガイ・ウィリアムズジョナサン・フォークナー英語版ダン・サディック ノミネート [225]
バーチャル撮影賞 - 実写映画部門
Outstanding Virtual Cinematography in a Photoreal Project
ジェイムズ・ベイカー、スティーヴン・ロー、アルヴィス・アヴァティ、ロバート・スティップ
『グルートの踊り/オープニング・フライト』[注釈 25]
受賞
メイクアップ・アーティスト・アンド・ヘア・スタイリスト・ギルド英語版 長編映画部門 - コンテンポラリー・ヘア・スタイリング賞[注釈 26] カミール・フレンド、ルイザ・アンソニー、ジュールズ・ホールデン[注釈 27] 受賞 [226]
長編映画部門 - 特殊メイクアップ効果賞[注釈 28] ジョン・ブレイク、ブライアン・サイプ[注釈 29] ノミネート
第90回アカデミー賞 アカデミー視覚効果賞 クリストファー・タウンゼンド、デイミアン・カー、ガイ・ウィリアムズ、ジョナサン・フォークナー、ダン・サディック ノミネート [227]
第44回サターン賞英語版 コミック原作映画賞英語版 作品本編 ノミネート [228]
[229]
サターン助演男優賞 マイケル・ルーカー ノミネート
サターンメイクアップ賞 ジョン・ブレイク、ブライアン・サイプ ノミネート
サターン特殊効果賞 クリストファー・タウンゼンド、デイミアン・カー、ガイ・ウィリアムズ、ジョナサン・フォークナー、ダン・サディック 受賞
ビルボード・ミュージック・アワード2018英語版 トップ・サウンドトラック賞英語版 ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー オーサム・ミックス Vol.2 ノミネート [230]

第3作の製作編集

2014年11月、ガンは第1作に取り組んでいた段階で第2作への「基礎的なストーリー」("basic story") を考えていたことを明かし、同時に製作可能性がある第3作のアイデアも浮かんでいると述べた[231]。しかしながらこの後ガンは、2015年6月に応じたインタビューで、『ガーディアンズ』の第3作に関与するかは不透明で、第2作を完成させた後の自身の気持ち次第だとした[32]。2016年4月、ファイギはMCU作品の将来について、「2020年以降のことはまだまだ大きなチェス盤といったところだが、[その中に]『ガーディアンズ3』があるのは確約できる。どんな順番になるのかは分からない」と述べた[232]。2017年3月、ガンは「[第3作は]確かにある。今みんなで理解しようとしているところだ。本当にやりたいことが何か探っているところで、それが全てだ」と述べ[233]、「"Vol. 3" に関して具体的な計画は何も無い。但し、何か恐ろしいことが起こらない限り——いつでも可能性はあるが知ることは出来ない——マーベルはもう1作作りたがると思う」とも発言した[234]。またこのインタビューに答えた2017年3月の段階で、ガンは第3作に携わるかは以前不透明で、「次の2、3週のうちに」("over the next couple of weeks") 彼の関与と次回作が明らかになる見通しだと述べた[233]。翌月、ガンは自身が第3作 "Guardians of the Galaxy Vol. 3" の監督と脚本を担当すると発表し[235]、6月には脚本の初稿を書き上げたと明かした[236][237]。主要キャストでは、プラットとクレメンティーフ[238]、バウティスタの第3作出演確定が報じられていた[239]。撮影は2019年に始まる予定で[238]、2020年の公開が予定されていた[240][241]。また時系列としてはガンから『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の後になると明かされていた[242]

しかしながら、2018年7月、ガンが2008年から2011年頃に行ったペドフィリアなどを題材にするツイートが掘り起こされた後、マーベルとその親会社に当たるディズニーはガンとのビジネス関係解消を発表した[241][243][244][245]。解雇報道に際し、第2作の主要キャストであるプラット、サルダナ、バウティスタ、クーパー、ディーゼル、ショーン・ガン、クレメンティーフ、ルーカー、ギランは連名でガンを支持する公開書簡を提出した[246]。また、ファンの間でもChange.orgでの署名[247]や、カリフォルニアディズニーランド付近への看板広告の設置[248]等、再雇用を求める運動が行われた。バウティスタはガン無しでの続編製作に強い不快感を示しており、[249]脚本が使用されなければドラックス役を降板する意思まで述べていた[250]。8月1日、『バラエティ』誌は、デイズニーがガンの後任監督選びに急いでいないこと、またトップクラスの映画製作者と契約できるようになるのを待っており、当初の予定だった2019年2月の製作開始が押しても厭わない様子だと報じた[251]。その後も、マーベル側がキャスト陣の共同声明を受けてディズニーとの交渉に挑んでいること[252]、ガンの脚本のみでも使用する案などが報じられたが[253]、結局ガンとの再契約は見送られ、ガンが完成させていた初稿も、使用はされるが改稿の見込みが高いとされた[254]

しかし現地時間2019年3月15日に、ガンが監督として復帰することが決定した[255][256]。ガンは降板騒動以来初めて自身のSNSを更新し、復帰への思いを述べた[257][258]。ガンは解雇劇の間にDCコミックス原作映画『スーサイド・スクワッド』新作の監督・脚本を務めることが決まっており、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』第3作の製作は『スーサイド・スクワッド』新作の製作が完了し次第とりかかることになっている。

関連項目編集

脚注編集

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注釈編集

  1. ^ ネビュラはアニュラクス・バッテリーを盗むためにこの惑星へ忍び込み、ソヴリンに捕らえられていた。
  2. ^ 今作では、ヨンドゥがラヴェジャーズの掟に反し、エゴの依頼を受けて児童売買に手を染めたことで、スタカー・オゴルド率いるラヴェジャーズ本隊から除名されたことが分かる。
  3. ^ クイルはヨンドゥにさらわれる直前、病気だった母を亡くしているが、その原因はエゴが彼女の頭に埋め込んだ脳腫瘍だった。
  4. ^ 冒頭のアビリスクとの戦いでベビー・グルートに注意しながらご機嫌とりも行う、墜落中のミラノ号にワイヤーで繋がったまま引っ張られるドラックスを身体一つで救おうとする、エゴに心を奪われていくクイルを非難するなど、複数の場面でその様子が伺える。
  5. ^ 日本語字幕および日本語吹替版での一人称は「オレ」になっている。
  6. ^ クライマックスの決戦で、エゴの攻撃により破損する。
  7. ^ 本作ではロケットがベアハートで使用。クイルが使っていたものとは形状が異なり、コントローラーによって放出する重力波を出力調節できる。効果範囲内のラヴェジャーズのメンバーを多数へ空中へ放り出した。
  8. ^ この際「ボタンにテープを貼って目印にする」というロケットに応えてクイルは、戦いながら仲間たちにテープを持っていないかとわざわざ1人ずつ聞いて回るコミカルな様子を見せた。
  9. ^ 格納スペースには「SPACESUITS FOR, EMERGENCY」という記載と、「OR FOR fUN」と赤い手書きが施されており、双方合わせての意味は「緊急又は遊泳用」である。
  10. ^ ガモーラは嫌いな様子である。
  11. ^ この試作品はエクレクター号内の一室の引き出しに収納され、ヨンドゥは投獄されていないベビー・グルートにこれを取ってくるように頼んだが、全く異なる物品ばかり持ち込まれてしまい、結局クラグリンがヨンドゥへ託すことになった。
  12. ^ 「哺乳類が宇宙船のジャンプには耐えられるのは50回まで」らしく、ジャンプ中に船内のロケットたち4名は顔が破裂しかけていたが、何とか皆無事にエゴの星に到着した。
  13. ^ この時ネビュラは放電に襲われた。
  14. ^ 操縦する際に発する効果音も、ゲームのものに酷似している。
  15. ^ ロケットは「クズばかりの種族」と噂で聞いていたらしい。
  16. ^ 本作では、ベビー・グルートやネビュラもこのユニフォームを着用した。
  17. ^ 第1作で登場したガーディアンは、ピーター・クイル / スター・ロード(演 - クリス・プラット)、ガモーラ(演 - ゾーイ・サルダナ)、ドラックス(演 - デイヴ・バウティスタ)、ロケット(声 - ブラッドリー・クーパー)、グルート(声 - ヴィン・ディーゼル)である。
  18. ^ 第1作に登場し、ベニチオ・デル・トロがその役を演じた[40][41]
  19. ^ 原文:"Continuing, he says, 'The first thing that came to mind to me was a whole yard of repurposed junk where old spaceships are cast away and industrial materials that aren’t of use anymore are just left to rot.'" / "It’s this kind of neon jungle in its own way and covered in ice and snow. "[77]:p.20
  20. ^ ガンが自身のFacebookで認めるように[108]、フィリオンはガンの過去作である『スリザー』(2006年)や『スーパー!』(2010年)に出演するなど、『ガーディアンズ』シリーズ製作前からガンと親交がある俳優のひとりである[109]
  21. ^ ハッセルホフは「ザ・ホフ」の愛称でも知られる[115]
  22. ^ 第1作終盤、クイルは死の間際に母親から託されたカセットテープを初めて開封するが、そのタイトルが「最強ミックス Vol. 2」("Awesome Mix Vol. 2") である[118]。第1作に登場した「最強ミックス Vol.1」は、クイルが心の支えとして聴き続けていた曲でもあったが、実際にはクイルの造型を深めるため、ガンが自ら選曲してクイル役のプラットに渡したプレイリストから抜粋されたものでもある[119]
  23. ^ "hype" という単語は、俗語的に麻薬の注射を意味することがある。このためファウチの評文も、ドラッグ酔いの状態を意識した文章になっている。
  24. ^ Arslan Elver, Liam Russell, Alvise Avati, Alessandro Cuicci
  25. ^ James Baker, Steven Lo, Alvise Avati, Robert Stipp for "Groot Dance/Opening Fight"
  26. ^ Feature Motion Picture: Best Contemporary Hair Styling
  27. ^ Camille Friend, Louisa Anthony and Jules Holdren
  28. ^ Feature Motion Picture: Best Special Makeup Effects
  29. ^ John Blake and Brian Sipe

出典編集

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    b) "I wrote that very, very in-depth scriptment which is a 70-page combination of a script and a treatment and it goes through every beat of the movie,"[後略]
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外部リンク編集