大空魔竜ガイキング
『大空魔竜ガイキング』(だいくうまりゅうガイキング)は、1976年(昭和51年)4月1日から1977年(昭和52年)1月27日までフジテレビ系で毎週木曜日19時 - 19時30分に全44話が放送された、東映動画製作のロボットアニメ。
大空魔竜ガイキング | |
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ジャンル | ロボットアニメ |
アニメ | |
原作 | 中谷国夫、杉野昭夫、小林檀 |
シリーズ構成 | 丸山正雄 |
キャラクターデザイン | 白土武 |
メカニックデザイン | 小林檀 |
音楽 | 菊池俊輔 |
アニメーション制作 | 東映動画 |
製作 | フジテレビ、東映、旭通信社 |
放送局 | フジテレビ系 |
放送期間 | 1976年4月1日 - 1977年1月27日 |
話数 | 44話 |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | アニメ |
ポータル | アニメ |
概要
東映動画のロボットアニメは1972年の『マジンガーZ』以来、長らく漫画家の永井豪と永井の「ダイナミックプロ(ダイナミック企画)」から原作提供を受けていたが、本作はこれまでのような原作の提供を受けていない、初の東映動画オリジナル企画によるロボットアニメとされている[注釈 1]。
神谷明、井上真樹夫、山田俊司といった当時の人気声優が多数出演したため、本作のアフレコには女性ファンがドッと押しかけたという[1]。
虫プロダクション系の制作会社マッドハウスから、杉野昭夫、丸山正雄らがスタッフとして参加。東映動画に新風を送り込んだと評価され、後番組の『ジェッターマルス』にも引き続き参加した。
骸骨をモチーフとした異形のデザイン、戦闘に直接参加する移動基地、母星絶滅の危機のため戦いに駆り出されるゼーラ星人の悲劇等を取り入れながらコメディリリーフ的な話も織り込まれる等、それまでのロボットアニメには無かった要素が多数盛り込まれている。
ストーリー
ブラックホールの影響で消滅の危機にあるゼーラ星。救世主として生み出されたダリウスは逆に人々を支配し「暗黒ホラー軍団」を結成、移住するべく、地球征服へと乗り出した。野球選手ツワブキ・サンシローは軍団にその秘めた超能力を警戒され、選手生命を絶たれてしまう。だが、軍団に対抗するため集められた「コンバットフォース」の仲間達と巨大メカ「大空魔竜」と出会い、侵略者と戦っていくことになる。
登場人物
大空魔竜隊
- ツワブキ・サンシロー
- 声 - 神谷明
- 18歳。本作の主人公。プロ野球チーム「レッド・サン」の二軍投手で、魔球をひっさげて一軍デビューの予定だったが、暗黒ホラー軍団の攻撃で利き腕の左手が使えなくなり引退。大文字博士の誘いでガイキングのパイロットとなる[ep 1]。サウスポー(左のオーバースロー)であるがガイキング自身は右でハイドロブレイザーを投げる描写が多い[ep 2]。作中一度だけ「レッド・サン」に復帰したが、試合には登板しなかった[ep 3]。第21話でエリカから「飾り気がなく快活で素敵な男性」と評されている。第2話で人体プラズマを発生させてトラックを空中に吹き飛ばす超能力を発揮するが、彼や大空魔竜チームが優れた超能力者という設定は後にかなり縮小されてしまったため、その後の戦いでこの能力は登場しなくなる[注釈 2]。
- サンシローはハチローが所属する少年野球チーム(“ガイキングチーム”)のコーチを務めている[ep 4]。
- 大文字博士
- 声 - 柴田秀勝
- 45歳。大空魔竜戦隊の創設者であり、総責任者。早くから宇宙からの侵略を予見し、密かに超能力者を集めて大空魔竜戦隊を組織した。普段は温厚で冷静な紳士だが、第32話ではポー船長から侮られて珍しく激昂する場面がある。
- フジヤマ・ミドリ
- 声 - 小山まみ(小山茉美) / 冬馬由美(『新スーパーロボット大戦』のみ)
- 17歳。大空魔竜の通信担当。大空魔竜戦隊の男性陣に人気があるが、特に気のある男性はおらず、サンシローやヤマガタケ等、自身に気のある男性のあしらいに長けた一面も持つ。
- 10年前に大文字博士の自宅前で、記憶を失って泣いていたところを拾われ養女として育ったが、実はピジョン星人グリーンという意外な正体を持っている[ep 5]。ピジョン星人はテレパシー能力を持つ種族で、彼女もその力を持っている[ep 6]。普段は公私をわきまえてか大文字博士を「博士」と呼んでいるが、ピジョン星人の船に乗るための別れの際には「お父さん」と口にしている[ep 5]。養女であるにもかかわらず、苗字が大文字博士と違う理由は不明。
- ピート・リチャードソン
- 声 - 井上真樹夫
- 18歳。大空魔竜のキャプテンでありメインパイロット[3]。アメリカ海兵隊あがりの元トップガンで、大空魔竜の中でも気障でクールな性格故にサンシローと衝突することも多い[注釈 3]。唯一の肉親である弟のトム(声- 野沢雅子)に対しても厳しく接する[ep 7][注釈 4]など情に流されず振る舞うが、それらは地球を守る使命感ゆえのものであり、本来は優しい性格。考古学に関して強い興味を持っている[ep 8]が時に盲目になることもあり、それを敵に利用され大空魔竜を乗っ取られる失態を犯したこともある[ep 4]。
- 父は大型貨物船の船長であったが、家族を乗船させた航海で泥酔してしまい、その夜、突然のハリケーンに巻き込まれ船は沈没、兄弟の目の前で母と共に死亡してしまった。それが父を反面教師として彼が完璧主義者を目指す所以である[ep 7]。
- サコン・ゲン
- 声 - 山田俊司(キートン山田)
- 20歳。大空魔竜のシステム・技術担当で戦隊の参謀長。IQ340の超天才で、自分の頭脳を直結してコンピューター代わりにするという離れ業をやってのけたこともある[ep 9]。趣味は釣り。チーム一クレバーな男であるが時に熱くなることもある。「フェイスオープン」でのガイキングの追加武装は彼の発案による。
- ヤマガタケ
- 声 - 加藤修(加藤治)
- 18歳。大空魔竜戦隊のコンバットフォースの一員で剣竜バゾラーのパイロット。元・大山部屋所属の力士で、幕下以下のふんどし担ぎに過ぎなかったが、横綱より上の縦綱を名乗ったことがある。基本的に単細胞な性格で、惚れているミドリに弱く、サンシローやピートに対抗心を燃やすことも多い。
- ファン・リー
- 声 - 徳丸完
- 18歳。大空魔竜戦隊のコンバットフォースの一員で翼竜スカイラーのパイロット。第10話によれば香港出身で、かつては元キックボクシングの世界チャンピオンであったが、増長して道場破りをした際に柔道の海野太三郎・十段に敗れ、それをきっかけに師事した過去がある[注釈 5]。幼いころに両親を亡くし、師である海野十段に続いて、生き別れだった弟のサン・リーを再会してすぐに目の前で殺され[ep 10]、さらにキックボクシングの弟分であったチャンメイを暗黒ホラー軍団の手により失う(第38話)など、不幸が多い。性格は穏やかで思慮深く、サンシローの抑え役に回ることも度々ある。
- ハヤミ・ブンタ
- 声 - 緒方賢一
- 18歳。大空魔竜戦隊のコンバットフォースの一員で魚竜ネッサーのパイロット。穏和で陽気なムードメーカー。素潜りが得意で水深100メートルまで潜れる[注釈 6]。誰に対しても礼儀正しく常に敬語で話し、大柄な体格に似合わず繊細である。本人いわく「八丈島には何回も潜ったことがある」「昔、女・子供を守って巨大な人食い鮫と戦った」とのこと[注釈 6]だが、過去の経歴についてはほとんど明らかになっていない。
- ハチロー
- 声 - つかせのりこ
- 大空魔竜基地のある御前崎灯台の灯台長の息子。一応、食料班に所属しマスコット的な子供としての立ち位置。彼の活躍でホラー軍団を撃滅したこともある。
暗黒ホラー軍団(ゼーラ星人)
ダリウス大帝が組織したゼーラ星[注釈 7]の地球侵略軍。ゼーラ星の優れた科学力を結集して生み出される暗黒怪獣を主力運用兵器とし、ダリウス以下デスクロス四天王を初めとするロボット幹部、優れた人間を強化改造したデスクロス騎士団、生体改造兵士である暗黒騎士、暗黒鳥人を構成員とし、さらに移民船団はゼーラ軍人が管轄している。高度な科学力と兵器を持つものの、圧倒的に総兵力が不足しているためにゼーラ星が崩壊するまで総攻撃をかけることはなかった。第44話で全軍で地球侵略に当たるが、大空魔竜、ガイキングが居ない状況にも関わらず、日本の防衛軍にすら手こずる有様だった。
ダリウス自身はゼーラ星の太陽に当たるシグマ星がブラックホール化した数千年前から存在していたが[ep 11]、ゼーラ星人803号の発言によれば、暗黒騎士団(後にデスクロス騎士団に再編)、暗黒鳥人部隊を始めとする暗黒ホラー軍団の結成はごく最近であるらしい[ep 12]。
- ダリウス大帝
- 声 - 緒方賢一
- 地球から6千光年の彼方にある滅亡の危機に瀕したゼーラ星人が、生存の道を探るべく創り出した機械神(巨大コンピュータ)。しかし、逆に創造主たるゼーラ星人を支配し、地球への移住をめざして侵略を開始する。ダリウスの真の目的は地球侵略に留まらず、全宇宙支配だと第1話冒頭で明言している。このことから、文明発生以前の地球やエメラルド星等、宇宙征服のための補充兵力にならないと判断した星は移住対象と見なさず、人的、物的被害を拡大した。
- 目・鼻の上に口がある異様な顔つきが特徴でデスクロス四天王より遥かに大きく、50メートルの巨躯を誇る[4]。第20話で数千年前から存在していたことが明らかになっている。ゼーラ星人絶滅の危機を救おうとはしているものの、愛情や信頼という人間固有の心が理解できないため、地球人との友好による移民論者をことごとく粛清してしまい、第43話で市民達から侵略に固執して移民交渉をしなかったことを詰問され、ついには市民を見捨てて部下達だけでゼーラ星を脱出してしまう。
- 第43話の最終決戦で初めて大空魔竜チームの前に姿を現して宣戦布告し、第44話で単身ガイキングや大空魔竜と剣で戦った末、傀儡のようなロボットの正体を明かす。目から発射される破壊光線は一撃でガイキングの左腕を吹き飛ばし、大空魔竜の突進をも押さえ込む程の怪力を持つが、弱点である頭部の電子頭脳をハイドロブレイザーで破壊され爆散した。
- 主題歌3番の歌詞では"大王ブラックダリウス"となっているが、劇中でそう呼ばれたことはない。
- 第35話は例外的にダリウス以下、四天王、デスクロス騎士、暗黒鳥人も登場しない回になっている(暗黒怪獣のみ登場)。
デスクロス四天王
ダリウスが作った直属のロボット幹部で、ガイキングの半分ほどの20メートル[4]という巨大な身長を持つ。普段は自ら戦うことはせず、各自の専用グロテクターから作戦指揮を行う。グロテクター四機が突き合わせた前部座席に着座して合議を行い、評決は多数決に従うルールがある。ダリウス同様、喜怒哀楽等の感情はあるものの、恋愛感情や肉親を失った悲しみ等は理解できない[注釈 8]。同時にダリウスへの反抗心や他の四天王への反感という感情も持ち合わせていないため、最後まで仲違いすることもなかった。共通して作戦の詰めが甘く、人心への配慮を欠くため、幾度も配下の命令無視を引き起こし、大空魔竜やガイキングを仕留める機会を失っている。
全宇宙支配が最終目的であり、四天王各人には目的達成時の王号が前もってダリウスから与えられている[要出典]。
第24話で祝杯を揚げるシーンがあり、ロボットでありながら味覚が存在する。
最終回で暗黒怪獣や軍団が全滅し、決戦のため大空魔竜の前に(アシモフを除いて)初めて姿を現した。決戦では大空魔竜に対して一斉に白刃突撃を敢行し、各自が目から出すビーム(電磁波)の十字砲火によって大空魔竜を操縦不能に陥れるが、ガイキングの不意打ちで一角を崩され、そのまま各個撃破されて全滅する。
- デスモント将軍(東の王)
- 声 - 柴田秀勝
- 大きな耳が特徴で黒い頭巾を被っている。四天王中最も冷静で激昂したことがないため、まとめ役となることが多い。ダンケルと同じく、陣頭指揮はほとんどしない。第44話で大空魔竜に踏み潰されて破壊される。
- アシモフ将軍(西の王)
- 声 - 加藤修
- 常に昆虫の様な緑色のマスクを被っており、彼だけが角が無く鞭を持っている等、異色の存在。第14話で大空魔竜乗組員を捕虜にした時、四天王として初めて顔を合わせたのが、アシモフであった。キラーに次いで陣頭指揮回数が多い。第44話でガイキングのザウルガイザーによって最初に破壊された際、マスクの下がスキンヘッドであることが明かされる。
- ダンケル博士(南の王)
- 声 - 徳丸完
- 端正な顔立ちの四天王唯一の科学者。肩書きは博士だが服装は他の四天王同様の鎧装束。暗黒怪獣の設計製作や兵器開発を担当。普段は冷静だが、味方のミスで作戦が失敗すると激昂する一面がある。キラーからも一目置かれ敬語で呼ばれている。四天王最後の一人としてガイキングに剣で立ち向かったが、ダブルクロス(カウンタークロスの二刀投げ)で頭部を破壊されて爆発した。
- キラー将軍(北の王)
- 声 - 井上真樹夫(1 - 5話) / 山田俊司(6 - 最終話)
- やや肥満気味で猪武者のような形相だが最も表情が豊か。粗暴で好戦的だが策略も用い、慎重論を唱える場面もある。先手必勝を好み、陣頭指揮を取る回数は最も多い。部下を平気で殺す等の非道な面も持ち合わせる。第44話で全兵力を失うと今までの威勢は消え失せ、逃げ惑う中、ガイキングのハイドロブレイザーで破壊された。
構成員
- デスクロス騎士
- 四天王の命により作戦を実行するコマンダー。大半はゼーラ星人の侵略者から成り立っているが、他の星の住民を使うことも有る。
- 暗黒騎士
- 下士官に相当する。爬虫類のような目と分厚い唇が特徴で、兜を装着している。暗黒鳥人の上位バージョンで、暗黒鳥人を率いてゼーラ星人の徴兵や暗黒怪獣に搭乗して戦うこともある。デスクロス騎士が登場するようになってからは、登場しなくなる。
- 暗黒鳥人
- いわゆる戦闘員・兵士クラス。地球に潜入して工作活動を行う他、グロテクターの運用やレッドバロムの操縦も行う。ゼーラ星人を洗脳、生体改造して生み出される。第26話でサイボーグであることが判明している。翼による飛行能力、地球人に擬態する変身能力等を与えられている。
その他のゼーラ星人
地球人より遥かに早く科学を発達させていたゼーラ星人は、すでに数千年前から他の星への移住を試み、地球にも到達していた。世界各地の古代遺跡・オーパーツはその名残であり、地球の地下には彼らの置き土産というべき暗黒怪獣が多数眠っている。
最終回近くでゼーラ星居住の市民とダリウス大帝一派が対立する一幕も見られた。市民は元々和平で地球人との共存を望んでいたが、 ゼーラ星崩壊直前まで移民交渉が全く行われていないことを知らされておらず、ダリウスによる地球侵略行為を強く咎めた。市民の多くは良心的な平和主義者である。ゼーラ星崩壊時にはゼーラ星全土で僅か1都市しか居住地区が残されておらず、残された市民もごく僅かで、ほとんど絶滅寸前であったことが明らかになる。
種族的特長として、個人差があるものの大きく尖った耳、額、鼻筋、目の脇の皮膚の色が濃い等が挙げられる。浅黄色の皮膚を持つ者や、顔の皮膚の色に階調差がない者もいる。 寿命や成長速度、精神面では地球人と大差ないが、子供でも宇宙船の操縦が出来る程、知能は非常に高い。
- 803号
- 声 - 野田圭一
- 第3話に登場。妻のローザをブラックホールに吸い込まれてしまい、男手一つで幼い娘ラーサを育てていた。暗黒騎士の徴兵を断ったため、無理矢理連行され、抵抗したラーサを目の前で殺されダリウスに復讐を誓う。暗黒鳥人に改造されるが復讐心で洗脳に打ち勝ち、サンシロー達を暗殺計画から救い出す。サンシローに協力を申し出るが、裏切者として再び連行されダリウスに暗黒騎士に再改造、再洗脳されてしまう。暗黒怪獣ガンタロールに乗り込みガイキングを窮地に追い詰めるが、戦闘中に負傷した際、妻と娘のペンダントを見て正気を取り戻す。グロテクターからの攻撃からガイキングを守るために盾となり爆死する。
- ラーサ
- 声 - 小山茉美
- 第3話に登場。803号の娘。父を暗黒騎士に連れ去られる際、必死に暗黒騎士に追いすがって抵抗したため、無情にも射殺されてしまう。
- ローザ
- 声 - つかせのりこ
- 第3話に登場。803号の妻、ラーサの母。夫と娘の目の前でブラックホールに吸い込まれてしまい命を落とす。
- ゲルバー
- 声 - 山田俊司
- 第5話に登場。アシモフが推薦した勇猛なデスクロス騎士で暗黒怪獣の操縦も群を抜いていた。知略にも優れ、奇策を用いて大空魔竜内部に暗黒鳥人を潜入させ内部破壊を行わせ、暗黒怪獣バラゴスで止めを刺そうとするが、ヤマガタケの思わぬ活躍によりガイキングに反撃の機会を許してしまい、バラゴスもろとも海中に没する。
- リーザ
- 声 - 杉山佳寿子
- 第8話に登場。デスクロス騎士団スパイ1号。暗黒鳥人に追われていると見せかけて大空魔竜内部に潜入し撹乱波長でシステムを混乱させ発狂状態にするのが任務。兄のデスクロス騎士ゼーラ2号を殺された復讐のために自ら志願した。正体をミドリに見られ中央機関室を破壊するための人質にしようとするが失敗し、ダンケルから胸に埋め込まれた時限爆弾で大空魔竜もろともに自爆するよう指示される。正体を明かしてなお自分を信じて必死で爆弾を解除しようとするサコンの姿に心を打たれ、非常ハッチを開けて一人大空に身を投げ出して自爆して果てる。
- ドンゲル
- 声 - 山田俊司
- 第9話に登場。ナスカの地下にある宇宙人の遺産を元に暗黒怪獣を製造していた秘密を守るため、古賀博士ら調査団を殺害し、蒸発処理しようとしていた。恩師を殺されたヤマガタケの活躍により秘密基地は破壊され、暗黒怪獣ジャガーに乗り込んで戦うがガイキングによって倒される。
- スタイガー
- 声 - 徳丸完
- 第10話に登場。デスクロス騎士でファン・リーに復讐心を燃やすリュウゲンに近付き、ファン・リーの生き別れの弟、サン・リー(声- 井上和彦)を人質に取り、リュウゲンにファン・リーを殺害させようとしたが、サンシローの働きもあって計略は失敗。なおもリュウゲンを倒したファン・リーを撃とうとして手元が狂い、サン・リーを撃ち殺してしまう。さらにその場から逃れて暗黒怪獣ドーン・ライフーンに乗って逆襲を計るも、怒りに燃えるファン・リーのスカイラーによって倒される。
- マドマッド
- 声 - 八奈見乗児
- 第11話に登場。ゼーラ星に住む一介の発明狂。マジックファイヤーボールという遠隔破壊兵器を開発してダリウスに莫大な特許料目当てで売り込む。大金だけが目的で地位に興味はなかったが、キラーに無理矢理デスクロス騎士に改造されてしまう。大空魔竜の動力室の位置を突き止めるべく地球人、間遠(まどい)博士に化けてハチローに近づき、言葉巧みに大空魔竜の動力室の位置を聞き出し大空魔竜の動力室破壊に成功するが、大空魔竜2号と呼ぶ暗黒怪獣と共に呆気なくガイキングに倒される。ひょうきんな性格で四天王相手に軽口を叩いたり、ハチロー専用メカを作ってやったりしていた。最後まで「銭儲け」を口にし、「はぁー、ダメだった!」の言葉を最後に爆死する。
- ガイラー
- 声 - 緒方賢一
- 第12話に登場。アシモフ直属のデスクロス騎士で瞳が二つずつある。ミドリを洗脳し暗黒怪獣ギガントのパイロットとしてガイキングと戦わせるが、サコンがペンダントに仕込んでいた通信機によってミドリの洗脳が解けるや、アシモフの指示でギガントを自爆させてガイキングもろともに葬ろうとしたものの失敗する。その後は登場しないことから、アシモフとともに帰還したと思われる。
- ユンカー
- 声 - 緒方賢一
- 第15話に登場。暗黒怪獣ガンタロスを手足のように使いこなす100年に一人の逸材と言われる程のデスクロス騎士。誇り高く四天王の協力要請も断った上でガイキングを一度倒しておきながら止めを刺さず、自らの力を過信した驕りから、無用な再戦の機会を与えてしまったことで、猛特訓の末、勝利のヒントを得たサンシローの戦法に敗れ去った。
- サン博士
- 声 - 伊武雅之
- 第18話に登場。職業は医者で地球人との話し合いによる移住を希望していたが、移民船、箱舟のベム船長に悉く要求をはねつけられ、最後は致命傷を負わされてしまう。瀕死の状態で村人とサンシローが閉じ込められている牢獄を開錠し、仲間や家族の死も知らぬまま、ゼーラ星人の仲間を頼むと息絶えた。
- ヘレン、ジョージ、カレン
- 声 - 小山茉美
- 18話に登場するサン博士の家族。ヘレンが妻、ジョージが長男、カレンが長女。3人ともサン博士と同じく地球人との平和的共存を望みながら、箱舟で脱出中に錯乱した暗黒怪獣マンモスノアから発射された熱線の直撃を受けて箱船の全乗組員と共に死亡した。
- ベム
- 声 - 矢田耕司
- 第18話に登場。移民船、箱舟の船長。軍部の人間であるがデスクロス騎士ではない。サン博士の和平論に全く耳を貸さず、囚人の解放を要求して詰め寄る彼に銃で致命傷を負わせる。移住計画が露見し、一旦地球から箱船で脱出しようとした所を暗黒怪獣マンモスノアの砲撃に遭い箱舟ごと死亡する。
- プロメス
- 声 - 増岡弘
- 第20話に登場。数千年前、地球調査にやって来たゼーラ星人の内、地球に残って未開な地球人を支配しようとした一族の末裔。ダリウス大帝により彼らの祖先は反逆者として扱われ、醜い姿に生体改造された上、地球に遺棄された。イランの古代遺跡の地下で地底人として生き永らえて来たが、キラーにゼーラ星帰還を条件に大空魔竜を地下洞窟へ生き埋めにしようとする。だがキラーに裏切られ大空魔竜ごと生き埋めにされそうになり、落石で致命傷を負う。瀕死の状態でキラーへの復讐を誓い、ヤマガタケに重力コントロール装置のありかを教えて息絶える。
- エリカ
- 声 - 小原乃梨子
- 第21話に登場。恋人のスタール(声- 神谷明)を大空魔竜との戦いで失い、ダリウスに直接志願して暗黒怪獣デビルジャガーのパイロットとしてガイキングに戦いを挑む。ほぼ相打ち状態でガイキングを倒し、意識を失ったサンシローを殺そうとするが、サンシローが死んだ恋人スタールに瓜二つだったため、洗脳されて地球側に利用されていると思い込み止めを刺さずにその場を退却する。サンシローを拉致して調べた結果、地球人であることに落胆して殺そうとするが、恋人に内面まで似ていたサンシローを憎みきることが出来ず、自らすすんでデスクロス騎士としての洗脳を受けて戦いに徹する決意をする。再び暗黒怪獣デビルジャガーに乗り込んでのガイキングとの再戦では、あと一歩の所まで追い詰めるが、大空魔竜の新兵器ビッグホーンに敗れ去る。死の直前に正気を取り戻し、恋人の名を一言呟き死を遂げた。
- ヘスラー
- 声 - 徳丸完
- 第27話に登場。デスクロス騎士で、太平洋のズラク島でゾルマニウム鋼の鉱脈を発見した山中大尉(声-矢田耕司 )の娘さゆり(声- 吉田理保子)に8年前から島の青年タキーネとして近付き、鉱脈のありかを突き止めるのが任務。暗黒怪獣ヤドカリーに乗り込み大空魔竜に襲い掛かるがハイドロブレイドで破壊され脱出用戦闘機で逃走中、スカイラーにより撃墜される。
- ウミボーズン
- 声 - 兼本新吾
- 第29話に登場。ゼーラ星一の怪力を誇るデスクロス騎士。ヤマガタケの古巣である大山部屋を襲い、親方と大関に重傷を負わせる。国技館に殴り込みをかけ、横綱の北の海、貴乃花、輪島まで倒してしまう。化粧回しを付けた”縦綱”ヤマガタケと土俵で勝負し、彼の放った屁が原因で負けてしまう。暗黒怪獣ニオコーンに乗り町を火の海にして暴れ回り、スカイラーとネッサーを苦も無く倒すがバゾラーの奮戦で身動きが取れなくなった所を、ガイキングと大空魔竜の集中攻撃を受けて敗れ去る。
- ミルン
- 声 - 清水マリ
- 第38話に登場。ゼーラ星人の少年で、ゼーラ星動物保護官(声- 田中崇)の息子。5年前ある惑星の動物保護地域で暗黒ホラー軍団の無法な攻撃で父を殺されて以来、現住生物のモールと共に暗黒ホラー軍団の探索隊の目を逃れながら地球に辿り着いた。地球不時着の際、負傷してモールの世話になっていた。モールの仲間が暗黒ホラー軍団により暗黒怪獣に改造されているのを見て、モールを説得に行かせるが果たせず、モールと共に新天地へと旅立って行く。
- モール
- 第38話に登場。怪力、催眠能力、テレパシー能力を持つ雪男に似た宇宙生物。成長すると大空魔竜並の巨体に成長するため、暗黒怪獣の素材として暗黒ホラー軍団により乱獲されていた。心を許したミルンには非常に優しい。
- スネイカー
- 声 - 矢田耕司
- 第41話に登場。ダンケル配下の科学者で、光子エネルギーで巨大化する暗黒怪獣キングコブラを開発した功績によりデスクロス騎士に取り立てられる。大空魔竜にキングコブラを潜入させる機会を伺っていたが、ハチローに感づかれたため、彼と喧嘩仲間3人ごと基地内に閉じ込める。ハチローが大空魔竜の乗組員と知り、3人の人質の命と引換えにキングコブラが封印されたケースを大空魔竜に持ち込むことを命じる。潜入したキングコブラで大空魔竜の内部破壊に成功し、用済みの3人を銃殺しようとした所をガイキングに踏み潰される。
- 博士
- 声 - 山田俊司
- 第43話に登場。ゼーラ星市民代表の科学者。ゼーラ星があと数時間でブラックホールに飲み込まれる事態になり、ダリウスが強制移住を開始して市民にも侵略の片棒を担がせようとした所、その要請を拒否した。彼の意見に同意した市民達が平和的手段での移民政策を取らなかったダリウスを詰問したため、ダリウスが怒り市民を見捨ててゼーラ星を脱出した後、自ら秘密裏に開発した重力場エンジンで都市ごとバリアで包み込み、市民をゼーラ星から脱出させる。ゼーラ星の最後を見届けた後、安住の地を求めて宇宙へ旅立って行く。第44話で地球の近くを流れ星として通過しており、平和な移民団として地球への移住を暗喩している。
ゼーラ星人以外の登場人物
- 古賀博士
- 声 - 山田俊司
- 第9話に登場。ヤマガタケの恩師の考古学者。ヤマガタケが当てもなく相撲部屋入門のために上京した折、慣れぬ都会の人混みに圧倒され財布を失くしてしまい、絶望と飢えに耐えかね、追いはぎの真似をした相手が古賀博士だった。豪胆な古賀博士はヤマガタケにひるむことなく彼を自宅に招き、困った時こそ悪の誘惑に負けず初心を貫くのが男だと説諭する。ヤマガタケは古賀博士の言葉に深く反省し、博士の口利きで大山部屋への入門を果たしたのだった。その後、ナスカ平原調査団の団長として地上絵の謎を解明すべく調査活動をしていた所、地下秘密基地の所在を突き止められることを警戒したデスクロス騎士ドンゲルによって、調査団ごと遭難に見せかけて殺されてしまう。
- 名村
- 声 - 藤本譲
- 第15話、第35話に登場。サンシローのレッドサン時代の鬼コーチ。15話では猛特訓を敬遠される最近の風潮に嫌気が差して、野球人生から引退することを告げにサンシローの元に足を向けたが、強敵ユンカーの強襲戦法を打破するために、命がけの猛特訓をサンシローに行い、見事勝利を掴んだサンシローの姿を見て引退の決意を翻してレッドサンに戻る。
- 第35話ではレッドサンの監督に就任しており、サンシローを大空魔竜チームに引き入れる際、反対するレッドサン首脳陣への説得役を引き受けていたことが明らかにされる。投手不足でレッドサンの勝率が低迷したため、サンシローに非戦闘時という条件付で、レッドサンへの一軍投手復帰を頼みに現れる。この時暗黒ホラー軍団は長期に渡り侵略活動を停止しており、侵略を諦めたという憶測が跳ぶ程だったため、サンシローの投手現役復帰が認められた。試合開始直前に暗黒怪獣サタンアントが出現したため、サンシローの登板は幻に終わった。
- ポール
- 声 - 井上和彦
- 第16話に登場。ピジョン星人でミドリの幼馴染。ミドリを母の元へ連れ帰ろうとするが、ブラックホールに吸い込まれたピジョン星の移住先は地球から20万光年の位置にあることを隠していた上、暗黒ホラー軍団から攻撃を受けないため、大空魔竜に冷却防止熱線が搭載されていないことを調べて報告する裏取引をしていた。大空魔竜の危機を見殺しに出来ないと帰還するミドリを後に一人旅立つ。
- ダナオン
- 声 - 北川国彦
- 第26話に登場。ピジョン星の科学者。暗黒ホラー軍団と戦う大空魔竜のため、ハイドロブレイザーの10倍という高熱を発してあらゆる金属をも破壊できる天馬ペガサスと、それを操縦する人造人間ペーラを開発して地球にやって来るが、暗黒ホラー軍団に察知され宇宙船を攻撃され重傷を負う。サンシロー達に救助されるがもはや虫の息でペーラを託して息を引き取る。ペーラを我が子のように愛していたが、兵器としては欠陥品であると悟り、人の心の源であるハートサーキットを破壊して純粋な戦闘マシンにすることを決断しようとしていた。
- ペーラ
- 声 - 白川澄子
- 第26話に登場。愛らしい少年の姿をしたアンドロイド。ハートサーキットという回路で人間同様の優しい心を持つが、この回路が作動していると恐怖心から戦えなくなってしまうため、戦闘時にはスイッチを切らなくてはならない。ミドリの危機を救うため、自ら回路をオフにして戦闘モードの姿で暗黒鳥人と戦うが、限度を知らない戦いぶりを目の当たりにしたミドリから「血の通わない冷たい機械」と冷たく拒絶される。暗黒怪獣ゴルコーンの超重密度物質の壁に苦戦する大空魔竜の危機を救うため、勇気を振り絞ってペガサスロボットで出撃し人間の姿のままゴルコーンの超重密度物質の壁に特攻して粉砕し玉砕した。
- カイン
- 声 - 伊武雅之
- 第31話に登場。地球人出身のデスクロス騎士。元の名はNASAに所属する若き天才科学者カイン・シュタイン博士。大空魔竜すら凌ぐ攻撃力、破壊力を持つダブルイーグルを設計するが、地球を防衛する観点からは危険だとする大文字博士の主張が受け入れられ、最終選考から脱落してしまう。その後、身を持ち崩し町中の人間から見放された結果、妻子まで失い絶望して居た時、暗黒ホラー軍団からの招聘に応じてダブルイーグルを建造し、大空魔竜への復讐に利用する。プライドが高く四天王の命令すらはねつけ、捕縛したサンシローを解放して大空魔竜と正々堂々の勝負を挑む。妻子を見捨てた町をダブルイーグルの破壊光線で完全に焼き尽くし、大空魔竜、ガイキングを追い詰めるが、宇宙空間で流星群に巻き込まれ、動力回路を破壊され防御力の弱さを露呈する。意識を失っていたサンシローの脇で流れていたオルゴールの音色に妻子への捨てがたい思いを募らせ、大文字博士の説得に応じず死を覚悟で攻撃をしかけた末、大空魔竜のミラクルドリルで倒される。
- ポー
- 声 - 八奈見乗児
- 第32話に登場。宇宙幽霊船の船長。宇宙の星々を渡り怪獣の生け捕りを生業としていたが、アルファケンタウリの惑星で怪魚(正体は暗黒怪獣白鯨)との戦いに負け左足を失い、船もボロボロに損傷し、幽霊船のようになってしまった。ダリウスに大空魔竜を生け捕りにすれば船の修理代を支払うと持ちかけられ、地球にやって来た。慣れぬ地球での操船を誤りハチローが乗船していた客船と衝突してしまい、ハチローを救助する。隻眼片足のいかつい外見に似合わず子供好きな好人物。船内にハチローがいるために手出し出来ない大空魔竜を捕獲しようとするが、戦況有利と見た四天王が約束を反故にしてデスクロス現象で幽霊船を破壊されてしまうが、ハチローと共にネッサーで救助される。ダリウスに騙されたと知り、暗黒怪獣白鯨撃滅の指揮を任される。戦いの後、大空魔竜で宇宙まで送り届けられる。
- ワイルダー
- 声 - 渡部猛
- 第34話に登場。宇宙の一匹狼の略奪者で、ダリウスすら手を焼く存在。大空魔竜討伐に利用するため、四天王ですら敬語で接して招聘した。ダリウスの饗応で用意された料理をひっくり返すなど、やりたい放題の振る舞いに及んだが、資源豊かな地球に興味を持ち、思うままの資源略奪後立ち去ることを条件に大空魔竜を倒す役目を引き受ける。地球を見るなり気に入り、ダリウスとの約束を反故にして居つくつもりで居た。猛牛型のロボット兵器ブラッドバッファローで大空魔竜に襲い掛かり大空魔竜とガイキングをサルガッソーに落とすが、止めを刺せというダリウスの要請を無視して地球略奪に向かってしまう。その間に大空魔竜とガイキングがスクリュー回転で脱出してしまい、戻ってきた所を大空魔竜とガイキングの合体技、火車カッターで粉砕破壊される。
- 大西
- 声 - 井上和彦
- 第35話に登場。レッドサンの投手でサンシローが抜けた後のエースピッチャー。成績が低迷していたため、名村監督がサンシローをレッドサンに復帰させるとライバル心から奮起して成績を上げる。優勝決定戦前夜、サンシローから消える魔球の伝授を受け、試合当日見事に魔球を再現する。巨人の王はなおも目を閉じた一本足打法で魔球をヒットされるが、辛くも外野手のファインプレーで討ち取られレッドサンは優勝をものにする。
- ユカ
- 声 - 川島千代子
- 第36話に登場。鬣から火を放つ獅子、ゴールデンレオに乗るアフリカ出身の美少女。フランス、パリの大学に留学する程の才媛だったが、文明人が自然破壊や野生動物の乱獲を招き、自分達の部族を奥地に追いやった原因と憎むようになり、かつてチタウニ帝国が栄えた地で自然や動物を守護する女王として祭り上げられるようになる。精神を徐々に狂わせる草の毒で呪術師に操られていたが、香港出身のファン・リーに麻薬の一種と見抜かれ、解毒剤を投与され正常な理性を取り戻す。
- 呪術師
- 声 - 津田延代
- 第36話に登場。アフリカの奥地でチタウニ族の神託を司る老巫女。ゴールデンレオを調査に来た大空魔竜チームを火あぶりにせよとユカに告げ皆殺しにしようとする。正体はデスクロス騎士(声- 徳丸完)で、ゴールデンレオに1万人目の生贄として自らを喰わせて暗黒怪獣ゴールデンレオとして復活させる。
- チャン・メイ
- 声 - 若本紀昭
- 第39話に登場。泣き虫で不良少年だったファン・リーの弟分。キックボクシング界で"神の手"を持つと呼ばれ、必殺の流星パンチで201連勝150KOと無敗のチャンピオンになっていた。だが"神の手"はデスクロス騎士チン(声- 肝付兼太)から授かったサイボーグ手術によるもので、チャンピオンの座を失うことを恐れ、良心の呵責を感じながらも大空魔竜の秘密基地を突き止める目的で発信機付きのトロフィーをファン・リーに渡してしまう。チンの指示で大空魔竜に潜入し排水ポンプを爆弾で破壊する。全ての罪を被って自分を庇うファン・リーの姿を見て"神の手"でファン・リーを殺せというチンの命令に逆らい、暗黒鳥人に襲い掛かったため、チンに射殺される。
- エメルダ
- 声 - 増山江威子
- 第40話に登場。地球の半分程度の惑星、エメラルド星の王女。エメラルド星は毒ガス星雲の侵食により絶滅の危機にあり、大空魔竜を倒せばデスクロス現象で毒ガス星雲を吹き飛ばすというダリウスの約束に従い地球にやって来る。エメラルド星で唯一の円盤兵器“エメラルドの薔薇”でガイキングを易々と捕獲しサンシローのみを連れ去った。本来はサンシローを殺すつもりで近付いたが、彼の優しさにほだされてどうしても殺せなくなってしまい、共に大空魔竜と戦って欲しいとサンシローに懇願するも拒絶され、彼と戦う決意をする。圧倒的な戦力で大空魔竜を大破させるが、毒ガス星雲の正体が暗黒ホラー軍団の暗黒怪獣ガスロイドで、既にエメラルド星はデスクロス現象で破壊されていたことを知り、死を覚悟でサンシローに“エメラルドの薔薇”の全エネルギーを与える。これによって150倍に強化されたザウルカイザーはガスロイドを撃破するが、消耗しきったエメルダ自身も“エメラルドの薔薇”とともに散った。
- ジミー
- 声 - 井上和彦
- 第42話に登場。スコットランドのネス湖のほとりの屋敷に暮らす少年。病気のため、足が不自由で車椅子に座りながらネッシーの出現を毎日観察していた。ついにある晩、ネッシーの姿を発見したが家族に信じてもらえなかったため、大空魔竜に調査要請の手紙を書く。
- カレン
- 声 - 中谷ゆみ
- 第42話に登場。ジミーの姉。ネッシーを見たというジミーの言葉を信じなかったが、暗黒怪獣ネッシーの姿を見て考えを改める。
登場メカ
- 大空魔竜
- 大文字博士が暗黒ホラー軍団に対抗するために建造した、大空魔竜隊(コンバットフォース)の中核をなす恐竜型移動要塞。空陸移動のほか潜水や大気圏を脱出しての往還・宇宙航行も可能。全長400メートル、重量38,000トン。飛行速度マッハ3、地上速度200キロ/h、水上速度120ノット[注釈 9]、水中速度150ノット、宇宙での最高速度はほとんど光速に近い[注釈 10]。最大潜航深度20,000メートル、設計限界荷重80,000,000トン。動力は原子力・光子力・磁力、装甲材質は超金属ゾルマニウム鋼[5][6][7][注釈 11]。第14話にてサコンの主導の元、ゼーラ星の技術も取り入れた大改造が施されているが、詳細は不明。
- 脚(腕)は2本で、爪は設定画でも実際の映像でも2本のときと3本の時があり一定しない[7]。化石をイメージした骸骨状の頭部には巨大な双角がある。乗組員は総司令の大文字博士と各搭載機のパイロットを含めて68名[注釈 11][注釈 12]、御前崎灯台地下と伊豆西海岸の堂ヶ島大洞窟に秘密基地を持つ[7]。クルーが居住するための部屋もあるため、長期運航も可能。胴体中央に位置するマスターコントロール室では、ピートが操縦席に、その後方四席にミドリを先頭にして一般職員3名が座っている[注釈 13]。またコントロール室の後方上部には大文字博士とサコンが常駐する指令室がある。動力部はプラント・ミグラントという移動機構を備えており、非常時には船内でその位置を移動して危険区域から退避させられる[ep 13]。前面左右の砲塔の横にある、それぞれ3つの穴は灯りが点いていることもある[ep 14]が、逆噴射口[ep 15]。大空魔竜の内部には数多くの避難区画があり、中でも最も頑丈で安全なシールドルームは超重密度鋼[注釈 14]でできている[ep 9]。
- 主力武装(ザウルガイザー、ハイドロブレイザーなど)が集中する頭部はガイキングのメインボディとなり、ガイキング発進後は戦闘能力が低下するため、首と尾を巻き込んで丸くなるボリューションプロテクト(渦巻き防御形態)をとる[注釈 15]。ボリューションプロテクト状態で高速回転すれば地中を掘り進むことができる[ep 11]ほか、頭部がない状態での首部分は高速回転するドリルにもなり、これを使うことでも地中に潜れる[ep 16]。
- 武装
- ガイキングの兵装であるキラーバイト[ep 17]、ザウルガイザー[ep 18]、ハイドロブレイザー[ep 19]、パライザーは大空魔竜の頭部の状態でも使用可能[7][注釈 16]。
- ミラクルドリル
- 第14話から装備された新兵器。格納庫内から三つのドリルパーツを射出、合体して両腕(前足)に装着する[注釈 17]。装着したまま回転させ、地中を掘り進むこともできる[ep 20]が、もっぱら大空魔竜の発進口から発射され、そのまま直接標的めがけて撃ちこむことが多かった。空中で三つに分離して攪乱攻撃することも可能[ep 21]。
- ビッグホーン
- 格納庫内から飛び出す巨大な左右開閉式の角[注釈 18]。
- ドラゴンカッター
- 主翼内部から発射されるブーメランカッター。第30話では発射させずに胴体に繋がったまま、鋏のよう形で組み付いていた敵を跳ねのけた。
- ジャイアントカッター
- 腹部から飛び出す巨大な刃[注釈 19]などを装備。
- 各種ミサイル兵装
- 前面左右の砲塔からミサイル[ep 22][注釈 20]、前面の二つの黄色い丸部分からもミサイルを放ち[ep 23][注釈 21]、後部尻尾にもミサイルを備えている[5]。
- 後部機関砲[注釈 22]
- 尾部先端の後部戦闘室[注釈 23]に装備されていて[ep 24]、指揮官1名と銃撃手2名が常駐している[ep 25]。なお第27話では同じ砲塔からビームを発射している。
- ビーム砲
- ほかに胴体底部には二門のビーム砲を備える[ep 26]。
- ゼウスミサイル
- 地上の御前崎基地から発射され、単独で大気圏を脱出して、大空魔竜の両脇の羽の上にドッキング・装備される超大型のミサイル。スパイダーズ彗星を一撃で粉砕した[ep 9]。未使用に終わったが、第31話でも暗黒怪獣ダブルイーグルに対して使おうとした。
- ヴォーグ・アイ
- 物語終盤の第43、44話登場。ガイキング出撃時の(頭部が無くなったことによる)火力の低下を補うため、代用頭部として開発された新装備。大空魔竜から射出されたヴォーグ・アイ本体と、牙の部分を構成するビッグホーンとが合体した後、首に装着される。ヴォーグ・アイにはミドルレーザーやサンダーアイといった強力な武器が装備されている[8]。
- なお、火星からの帰還時に取り外して以降、最終決戦では装備されなかった。
- 速射ミサイル
- 先頭の第一背ビレ部分から、1分間に400発連射する高性能ミサイル[8]。“ヴォーグ・アイ”や“大型ミサイル”と同じく、強化改造によって装備された新たな兵器[ep 27]。
- 大型ミサイル砲
- 首から喉元・胸にかけてまでが大きく開いて出現する二連装の大型ミサイル。
- “ヴォーグ・アイ”や“速射ミサイル”と同じく、強化改造によって装備された新たな兵器で、地球に飛来中の暗黒怪獣の入ったカプセル二基を迎撃、粉砕した[ep 27]。暗黒怪獣を一発で撃破する威力があるほか、発射後に途中で4つの中型ミサイルに分かれて攻撃する同型のものもある[8]。
- 火車カッター[注釈 24]
- 不完全なボリューションプロテクト体勢の大空魔竜の、首と尾の間にガイキングがドッキングし、通常は左右に開いている背ビレを閉じて高速回転して[注釈 25]突撃する戦法。偶然の産物ではあったが強力で、それまで全く歯が立たなかったブラッド・バッファローを正面から両断した[ep 28]。
- ジャイアントカッター逆さ斬り
- 大空魔竜とガイキングによるコンビネーション技。エネルギー切れで空中から落下する大空魔竜を、ガイキングが支えたことによって偶発的に生まれた戦法であった[ep 29]。
- なお第31話に登場する暗黒怪獣ダブルイーグルは、元は地球防衛兵器の制式採用の座を大空魔竜と争い、その強大すぎる破壊力が忌避されて敗れた機体である。
- ガイキング
- パート3(大空魔竜の頭部)とパート1(上半身)、パート2(下半身)が合体して完成する戦闘用巨大ロボ。身長50メートル、重量220トン、超金属ゾルマニウム鋼製、磁力原子力混合装置の働きによって空中をマッハ3、地上を200キロ/h、水中を370キロ/hで移動できる[9]。頭部には大型の角をそなえており、胴体は大空魔竜の頭部そのもの。パート3の搭載武器の多くは大空魔竜の状態でも使用可能である。パワー設定は不明であるが、ガイキング単機で大空魔竜を宙に持ち上げて運ぶ程の力を有している[ep 29]。パイロットはツワブキ・サンシロー。多彩な兵器を内蔵するものの、敵である暗黒怪獣はガイキングどころか大空魔竜と同サイズか、それ以上の巨体を誇ることも珍しくなく、強力な敵に苦戦する場面も多かった。しかしガイキングと大空魔竜とのコンビネーションから繰り出す技で強敵を次々と葬っていった。
- 第1話における大文字博士の説明によると、パート3と1の合体(主に胴体を含めた上半身)を手動で行うのは必須であるが、次のパート2(下半身)との合体は自動で行われるとのこと。発進手順としては先にパート1と2を射出し、大空魔竜のメインブリッジからサンシローが独立コクピット[注釈 26]に乗り[注釈 27]、パート3で出撃し合体する。物語終盤には、ガイキングの合体が完了するとサンシローが「ガイキング合体!」とコールするようになる[注釈 28]。なお、発進のナビゲイトとアナウンスはミドリが行う。
- 第27話と第39話では大空魔竜だけで対処しているため出番がない。
- 武装
- キラーバイト
- 敵に組み付いて腹部の大空魔竜の「顎」で噛み砕く技[ep 30]。
- パライザー
- OPにも登場している、敵にガイキングの角を突き刺し高圧電流を流す技。初期は多くの暗黒怪獣にとどめを刺した。第32話では銛に繋がったワイヤーに角を触れさせて、白鯨(暗黒怪獣)に電流を流し込む戦法を見せている。
- なおサンシローは第4、6話では「デスパーサイト」と叫んで使っている。
- デスパーサイト
- ガイキングの目から発射される破壊光線。牽制や小手調べに使われることも多いが、初期はよけられたり、暗黒怪獣に通用しないことも多かった。なおガイキング強化後のフェイス・オープン状態でも使用可能[ep 31]。
- カウンターパンチ
- いわゆるロケットパンチ。繋ぎの武器として使用されることが多い。
- ハンドミサイル
- 人差し指から連射する小型ミサイルで威力はさほどではないが、暗黒超人を蹴散らすのにはじゅうぶんだった[ep 29]。
- カウンタークロス
- 両膝(脛)部に装備されている十字型の手裏剣。大剣としてもブーメランとしても使用出来る。膝から上へ飛び出してくるのを手でキャッチする場合[ep 32]と、手で直接取り外して持つ場合[ep 33]とがある。液状ゾルマニウム鋼としてスペアが脚に内蔵されている。二本を同時に投擲する場合はダブルクロスと呼ぶ[ep 34]。
- バックシュレッダー
- 主翼の間、ガイキングの背中の中心線に展開するのこぎり状の歯。敵を分断はできないものの傷を負わせることができる。一部の児童誌などでは、背中の翼パーツごと撃ち出して敵を切り裂く、との説明とイラストが掲載されていた[10]が、劇中でそのような描かれ方がされたことはない。
- 使用例は第9、19、20話。掛け声こそ無いが第9話にて暗黒怪獣ジャガー相手に初使用されており、“第15話における暗黒怪獣ガンタロスの実戦テストで、イミテーションガイキングの方が先に披露した武装”というのは誤り。
- ザウルガイザー
- 腹部の大空魔竜の左右の目から発射される破壊光線。螺旋状にストライプさせ、一本の光線として標的に命中させる。貫通力も高く、初期は多くの暗黒怪獣にとどめを刺すほど、威力が高い武器。大空魔竜の顔の状態でも発射可能で、第12話ではピートの掛け声とともに、第24話ではサンシローが頭部に移動した形で発射している。
- ハイドロブレイザー
- 腹部(大空魔竜の鼻にあたる部分)から50万度の水素火球を発射する[9]。全編通して使用頻度が多い必殺武器だが、とりわけ前半では暗黒怪獣に避けられる、跳ね返される、当たっても効果がないという描写が続出している。敵に向けて直接発射される場合がほとんどだが、元プロ野球投手だったサンシローの動きと連動し、手に持ってから魔球として投げ付けることも出来る。ただしサウスポーのサンシローに対し、ガイキングはなぜか右投げであることが多く[ep 35]、左投げは第38話のみ。強化型ガイキングになってからも使用頻度は多い。大空魔竜の顔の状態でも発射可能で、第24話ではサンシローが頭部に移動して、第27話では大文字博士の掛け声で発射されている。
- ミラクルドリル
- 追加武装であるガイキング専用ミラクルドリルは、第14話で開発された大空魔竜の同名武器と形状こそ同じだがサイズが異なる。三つのドリルパーツが大空魔竜から射出され、空中で連結したうえでガイキングの両手に装備される。状況に応じて敵に向けて発射する一種のドリルミサイルでもある。ガイキングは第15話で大空魔竜用の巨大なミラクルドリルも、抱えて投げつけるなどの使い方で戦ってみせたが、その後、ガイキング用ミラクルドリルが使用された様子は見られない。
- ガイキングキック / カウンターキック
- 空中からの飛び蹴り[ep 36]。第41話における「カウンターキック」との違いは不明。
- 新ガイキング[11](強化型ガイキング)[注釈 29]
- 第23話における暗黒怪獣ムーンコンドルとの戦いで大破した後、大幅な改修を加えられて復活したガイキング。四肢が太くなり、マスク部のスリットが削除、両眼に縦縞のパターンが付加されている。パンチ力(カウンターパンチの破壊力)は3倍、キック力は2倍にパワーアップした[9][11]。最大の特徴は「フェイス・オープン」の掛け声で頭部アーマーを弾き飛ばし出現する超兵器ヘッドである。悪玉然としたデザインもさることながら、多数の凶悪ともいえる強力な追加兵装が装備されている。新兵器の多くはフェイス・オープン時のガイキングの頭部に集約されているが、従来通りデスパーサイトも使用可能。ラジエーター(冷却口)に見られたガイキング口部の隙間も埋まっており、熱量を溜めるための最終手段である[要出典]。なおフェイスオープンで展開した頭部の外装は使い捨てではなく、戦闘終了後に再装着される[ep 20]。
- アイビーム
- デスパーサイトと同じくガイキングの目から発射される破壊光線。両目から出たビームが、すぐに一条の光線に合流して敵に命中する。使用例は第42話のみ。デスパーサイトとの違いや、フェイス・オープン状態でないと使用できないのかどうか詳細は不明。
- アブショックライト
- フェイス・オープン状態の眉間から放つ2,000万ルクス[12]の強力な発光武器で、いわゆる目眩まし[ep 37]。
- ガイキングミサイル
- 1分間に300発の連射可能な小型ミサイル[13]。発射部はフェイス・オープン状態のガイキングの鼻(左右の頬骨)の位置。
- ミサイル[14](大型ミサイル[13])
- ガイキングミサイルの威力を上回るミサイルで連射可能。フェイス・オープン状態のガイキングの両目の上の位置に、発射台がせり出して発射される。[ep 38]
- デスライト / デスアイ
- フェイス・オープン状態で剥き出しになったコクピット・ブロックの先端から撃ち出される破壊光線。児童誌の記事やムック[6]、松本めぐむのコミカライズ版に登場したものは、当たった生物の細胞やメカの組織を分解するという恐ろしい設定の兵器だったが、アニメ版では単なる出力の高いビーム砲といった表現だった。使用例は第36話のみ。
- 第36話劇中では「デスアイ」と発声しているようにも聞こえ、『EAシリーズ LEGEND OF ガイキング』でも「デスアイ」と紹介し、“「デスライト」は当時の設定画での名称”としている[14]。
- デスファイヤー
- フェイスオープン状態の口から噴射する高熱火炎で、その温度は20万度[14][13]と意外にもハイドロブレイザーよりも低い。効果を発揮することは少なかったが、物語後半では多用された。なおボリューションプロテクト状態の大空魔竜と合体しての高速スピンに、デスファイヤーの炎による威力を追加させた連携攻撃、火車カッターがある。
- 他にも大空魔竜とのコンビネーション技としてジャイアントカッター逆さ斬りがある(第41話)が、エネルギー切れで空中から落下する大空魔竜を、ガイキングが支えたことによって生まれた偶発的な戦法であった。
- ミラクルドリル
- 新ガイキングは腕や肩が強化されたため、(ガイキング専用のものではなく)大空魔竜用のミラクルドリルを共用で装着できる、とする記事もあった[11]が、アニメ本編では新ガイキングがミラクルドリルを使用すること自体がなかった。しかしバンダイの玩具「超合金魂 GX-05 大空魔竜ガイキング」ではこの機構が再現されている[注釈 30]。なお超合金魂のギミックと異なり、アニメ劇中でのミラクルドリルは三段構成であり、五段ではない。
- ほかにも大空魔竜とガイキングの兵器には、「エレクトリックガン」や「原子破壊光線」「リングトラッパー」「ガトリング銃」「超音波砲」「ガイザープロテクト」「ノックアタッカー」「フィッシャーウェーブ」など、雑誌やムックのみで紹介され、映像では描かれなかった武装が多数存在する[11][14][13][5][6]。
- スカイラー / 飛竜スカイラー[9][注釈 31]
- 翼竜型戦闘メカ。全長25メートル。ファン・リーが搭乗。ミサイルとビーム砲を装備。空戦での支援として活躍も多い。第10話では暗黒怪獣ドーン・ライフーンにとどめを刺している。
- ネッサー / 魚竜ネッサー[9][注釈 31]
- 魚竜型戦闘メカと呼称されているが、実際の形態は首長竜もしくはカミナリ竜である。名前の由来はネッシーで容姿も酷似している。全長25メートル。ハヤミ・ブンタが搭乗。単機で暗黒怪獣タコマンダーを撃破したこともある[ep 39][注釈 32]。ミサイルとビーム砲に加えてネッサーファイヤーなる火炎も備えている。飛行も可能。
- バゾラー / 剣竜バゾラー[9]
- 角竜型戦闘メカ。全長20メートル。ヤマガタケが搭乗。触角から放つバゾラービーム、口から発射するバゾラー砲などを装備。バゾラーアームという伸縮式マジックハンドを持っている[ep 40]。第9話では、やや小型とはいえ暗黒怪獣4体を単独で撃破している[注釈 33]。当初は飛行能力を持たなかったが[ep 11]、いつのまにか飛べるようになっていた[ep 41][注釈 34]。
- 暗黒怪獣
- 暗黒ホラー軍団が地球侵略のため送り込む巨大戦闘メカで、そのほとんどは動物や虫、爬虫類、魚といった生物をモチーフとしている。多くはガイキングよりも大きく、大空魔竜と同程度もしくはそれを上回るサイズである。また過去のゼーラ星人が地球に残しておいたものが遺跡などから復活して、暗黒ホラー軍団に使われるケースも多い。
- グロテクター
- デスクロス四天王が乗り込む戦闘用宇宙船(各四天王1人に1機ずつ、計4機)。全長420メートル。4機が十字型に並ぶ(デスクロス・フォーメーション)ことでマイクロブラックホール(デスクロス現象)を発生させることができる[注釈 35]。また同様にブラックホール現象を応用した航法[注釈 36]で、6,000光年離れたゼーラ星と地球を瞬時に往復できる[ep 43]。深海魚の骨格のようなデザインで、四天王毎に機体色が異なる[注釈 37]。暗黒怪獣のキャリアーとしての機能もあり、頭と尻尾の部分の前後に二分割して[ep 44]、あるいは首の部分が下に折れ、その開口部から暗黒怪獣を発進させる[ep 9]。
- 主題歌2番の歌詞では「グロテスター」となっている。
- 単体での武装は第3話で暗黒怪獣ガンタロールを一撃で破壊した破壊光線があり、これはこの回でしか使用されておらず、以後は戦闘に参加はしていない。そのほかに両翼に銛の形をした大型ミサイルを装備している[15]が、実際にミサイルとして使用されたシーンは無く、第28話ではスパイダース彗星に打ち込んで彗星の一部を採取することに使われていた。
- 4機とも最終決戦には使用されておらず、破壊されずに残っている可能性が高い。
スタッフ
音楽
菊池俊輔が全ての主題歌・挿入歌およびBGMの作曲・編曲を行った。
挿入歌の初出音盤は「テレビまんがアイドルデラックス 4」というLP(日本コロムビアから1976年に発売)である[注釈 38]。
なお、必要に応じて前番組である『ゲッターロボ(ゲッターロボG)』や『UFOロボ グレンダイザー(宇宙円盤大戦争)』ほかのBGM(作曲は同じく菊池俊輔)、ライブラリー音楽などが適宜流用されているが、とりわけ第11話に限っては、劇中に光子力エネルギー研究所という施設が登場する故か、渡辺宙明の作曲による『マジンガーZ』のブリッジ曲が複数箇所にわたって流用されている。
主題歌
- オープニングテーマ - 「大空魔竜ガイキング」
- 作詞 - 保富康午 / 作曲・編曲 - 菊池俊輔 / 歌 - ささきいさお、コロムビアゆりかご会
- 挿入歌として第1、2、4、6、7、8、9、15、18、24、44話に使用された。
- オープニング映像は第23話より、ガイキングが強化型のデザインに差し替えられた。
- エンディングテーマ - 「星空のガイキング」
- 作詞 - 保富康午 / 作曲・編曲 - 菊池俊輔 / 歌 - ささきいさお
- 挿入歌としての使用例なし。
- エンディング映像ラストカットのガイキングは、第23話より強化型のデザインに差し替えられた。
挿入歌・イメージソング
- 「ガイキングはおれだ」(第23、25、26、28、30話)
- 作詞 - 保富康午 / 作曲・編曲 - 菊池俊輔 / 歌 - ささきいさお
- 「出撃だ! 大空魔竜」(第21話)
- 作詞 - 田村多津男 / 作曲・編曲 - 菊池俊輔 / 歌 - ささきいさお、コロムビアゆりかご会
- 「たたかいの野に花束を」(第16、26、44話)
- 作詞 - 保富康午 / 作曲・編曲 - 菊池俊輔 / 歌 - 堀江美都子
- 「たたかいのバラード」(第35話)
- 作詞 - 保富康午 / 作曲・編曲 - 菊池俊輔 / 歌 - ささきいさお
- 「大空魔竜ガイキング」(英語版)[注釈 39]
- 作詞 - 保富康午 / 訳詞 - Donald P. Berger / 作曲・編曲 - 菊池俊輔 / 歌 - ささきいさお
- 「星空のガイキング」(英語版)[注釈 39]
- 作詞 - 保富康午 / 訳詞 - Donald P. Berger / 作曲・編曲 - 菊池俊輔 / 歌 - ささきいさお
- 「THE COURAGE OF BATTLE」(「たたかいのバラード」英語版)
- 作詞 - 保富康午 / 訳詞 - Donald P. Berger / 作曲・編曲 - 菊池俊輔 / 歌 - ささきいさお
- 「THE COURAGE OF BATTLE」の初出は、番組終了後に発売された「ささきいさお 英語盤/アニメヒットを歌う」である。
各話リスト
話数 | 放送日 | サブタイトル | 脚本 | 演出 | 作画監督 | 登場暗黒怪獣 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 1976年 4月1日 |
謎のブラックホール | 高久進 | 勝間田具治 | 白土武 | ブラックモンスター[18][注釈 40] |
2 | 4月8日 | みたか必殺魔球 | 上原正三 | 生頼昭憲 | 谷口守泰 | |
3 | 4月15日 | ダリウス大帝の謎 | 山崎晴哉 | 小湊洋市 | 福田皖 | ガンタロール |
4 | 4月22日 | 光る目のハニワ | 上原正三 | 白土武 | 内山正幸 | ファイヤーバード |
5 | 4月29日 | 男一匹ヤマガタケ | 吉川惣司 | 生頼昭憲 | 野田卓雄 | バラゴス |
6 | 5月6日 | よみがえったムー帝国 | 上原正三 | 井内秀治 | 白土武 | キングスネーク ラ・ムー |
7 | 5月13日 | 恐怖の逆デスクロス | 山崎晴哉 | 落合正宗 | シャークロン | |
8 | 5月20日 | 発狂した大空魔竜 | 高久進 山本優 |
勝間田具治 | 谷口守泰 | オクトポザウル |
9 | 5月27日 | ナスカ地上絵の謎 | 高久進 | 白土武 | 内山正幸 | ジャガー 猿型暗黒怪獣 昆虫型暗黒怪獣 鳥型暗黒怪獣 トカゲ型暗黒怪獣 |
10 | 6月3日 | スカイラー 死へのジャンプ | 山崎晴哉 | 生頼昭憲 | 野田卓雄 | ドーン・ライフーン(呑雲雷噴[18]) |
11 | 6月10日 | 泣くなハチロー | 高屋敷英夫 | 杉野昭夫 | 大空魔竜2号 | |
12 | 6月17日 | 応答せよ! ミドリ | 吉川惣司 | 小湊洋市 | 落合正宗 | ギガント |
13 | 6月24日 | 砂漠に吠える赤サソリ | 上原正三 | 白土武 | サソリンガー 砂漠の魔王 | |
14 | 7月1日 | 大空魔竜の逆襲 | ||||
15 | 7月8日 | これぞミラクルドリル!! | 吉川惣司 | 山吉康夫 | 谷口守泰 | ガンタロス |
16 | 7月15日 | ミドリ 永遠の別れ | 山崎晴哉 | 勝間田具治 | 白土武 | アイスキラー |
17 | 7月22日 | 吠えろネッサー 大海中戦 | 高久進 新井光 |
生頼昭憲 | 野田卓雄 | アンギョラー |
18 | 7月29日 | 宇宙船ノアの方舟 | 上原正三 | 高屋敷英夫 | 杉野昭夫 | マンモスノア |
19 | 8月5日 | 弟よ・明日に歌え! | 山崎晴哉 | 山吉康夫 | 谷口守泰 | カイコーン |
20 | 8月12日 | 地獄戦士の復しゅう | 吉川惣司 | 岡崎邦彦 | 白土武 | ケロガー |
21 | 8月19日 | 涙のデビルジャガー | 山崎晴哉 | 生頼昭憲 | 野田卓雄 | デビルジャガー |
22 | 8月26日 | 地底王国の謎 | 上原正三 | 山吉康夫 | 白土武 | カブトンガー ムーンコンドル |
23 | 9月2日 | 地獄の月世界 | 井内秀治 | 落合正宗 | ムーンコンドル | |
24 | 9月9日 | 巨石(イースター)島の守り神 | 生頼昭憲 | 谷口守泰 | オロンガー | |
25 | 9月16日 | 地のはての死闘 | 山崎晴哉 | 井内秀治 | 白土武 | ザ・ゴキブラー |
26 | 9月23日 | 宇宙をかける天馬 | 吉川惣司 | 勝間田具治 | 野田卓雄 | ゴルゴーン |
27 | 9月30日 | 南十字星に誓う | 山崎晴哉 | 芹川有吾 | 落合正宗 | ヤドカリー |
28 | 10月7日 | 宇宙にとどけ ゼウスミサイル | 吉川惣司 | 山吉康夫 | 谷口守泰 | スパイダロス |
29 | 10月14日 | 晴れ姿 ヤマガタケ土俵入り | 山崎晴哉 | 岡崎邦彦 | 加藤政志 | ニオコーン |
30 | 10月21日 | 密林の大恐竜 | 上原正三 | 井内秀治 | 白土武 | ザウルモンス |
31 | 10月28日 | 復しゅうのダブルイーグル | 山崎晴哉 | 生頼昭憲 | 野田卓雄 | ダブルイーグル |
32 | 11月4日 | 宇宙から来た幽霊船 | 吉川惣司 | 芹川有吾 | 白土武 | 白鯨 |
33 | 11月11日 | 大魔人ヒミラー出現 | 上原正三 | 山吉康夫 | 落合正宗 | 暗黒魔人ヒミラー |
34 | 11月18日 | 猛烈火車カッター | 山崎晴哉 | 生頼昭憲 | 金田伊功 | ブラッドバッファロー[注釈 41] |
35 | 11月25日 | さらば栄光のマウンド | 勝間田具治 | 白土武 | サタンアント | |
36 | 12月2日 | 燃えよ! ゴールデンレオ | 井内秀治 | ゴールデンレオ | ||
37 | 12月9日 | 占領された大空魔竜 | 上原正三 | 芹川有吾 | 青鉢芳信 | イノダラー |
38 | 12月16日 | 緊急発進! エベレストに向え | 吉川惣司 | 明比正行 | 白土武 | ビッグモール[18][19] |
39 | 12月23日 | 嵐を呼ぶ神の手 | 上原正三 | 山吉康夫 | 谷口守泰 | タコマンダー |
40 | 12月30日 | バラの宇宙船 | 吉川惣司 | 芹川有吾 | 青鉢芳信 | ガスロイド |
41 | 1977年 1月6日 |
ジャイアントカッター逆さ斬り | 山崎晴哉 | 生頼昭憲 | 野田卓雄 | キングコブラ |
42 | 1月13日 | ネス湖の大恐竜 | 上原正三 | 山吉康夫 | 木下勇喜 | ネッシーQ |
43 | 1月20日 | まぼろしの火星城 | 生頼昭憲 | 白土武 | カマキリン ガニモンス ドラゴンダー | |
44 | 1月27日 | 壮烈! 地球大決戦 | 金田伊功 | ガニモンス ドラゴンダー ダリウス 四天王 |
放送局
この節の加筆が望まれています。 |
- フジテレビ(制作局):木曜 19:00 - 19:30
- 北海道文化放送:木曜 19:00 - 19:30[20]
- テレビ岩手:木曜 18:00 - 18:30[21]
- 秋田テレビ
- 山形テレビ:水曜 18:00 - 18:30[22]
- 仙台放送:木曜 19:00 - 19:30[23]
- 福島テレビ:日曜 7:00 - 7:30[24]
- 新潟総合テレビ:金曜 17:10 - 17:40(1976年6月時点) → 金曜 17:20 - 17:48(1976年12月時点)[25]
- 山梨放送:水曜 17:30 - 18:00[22]
- 長野放送:木曜 19:00 - 19:30[26]
- テレビ静岡:木曜 19:00 - 19:30[26]
- 富山テレビ:木曜 19:00 - 19:30[27]
- 石川テレビ:木曜 19:00 - 19:30[27]
- 福井テレビ:木曜 19:00 - 19:30[27]
- 東海テレビ
- 関西テレビ:木曜 18:00 - 18:30[28]
- テレビ新広島:木曜 18:00 - 18:30[28]
- 西日本放送:土曜 16:55 - 17:25[29][30]
- テレビ西日本
- テレビ熊本:金曜 17:00 - 17:30[31]
- テレビ宮崎:木曜 17:55 - 18:25[32]
関連作品
- 幼年誌への漫画連載は、徳間書店「テレビランド」では松本めぐむ(後の尾瀬あきら)、講談社「テレビマガジン」では森藤よしひろ、秋田書店「冒険王」では古城武司が担当した。また別に朝日ソノラマの細井雄二の作品(全2巻)がある。
- 松本は自身が好む「人間的な弱さのあるヒーローらしくないヒーロー」というコンセプトで描いており、自身のヒーロー像を描き切ったと感じ本作品をもってコミカライズの仕事を絶った[33]。
- 2005年11月12日から2006年9月24日にかけて、リメイク新作『ガイキング LEGEND OF DAIKU-MARYU』(パイロットフィルムでの題名は『大空魔竜ガイキングNEO』)がテレビ朝日(関東ローカル)で放送された。
- 2009年より開始された企画『東映ロボットガールズ』には、ガイキングが擬人化された少女(通称「ガイちゃん」)として登場している。
- 2010年、数十億円規模の制作費をかけ海外展開も視野に入れたCGアニメ映画の制作が翌2011年に予定されていると報道された[34]。
ゲーム
ミドリ役は『新スーパーロボット大戦』でのみ冬馬由美が担当したが、『第2次スーパーロボット大戦α』からはアニメと同じく小山茉美が担当するようになった。
- スーパーロボット大戦シリーズ(バンプレスト / バンダイナムコエンターテインメント)
- 新スーパーロボット大戦(1996年、PS)
- 第2次スーパーロボット大戦α(2003年、PS2)
- 第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ(2005年、PS2)
- スーパーロボット大戦モバイル(2012年)
備考
- 初回放映時、第14話と第27話でのオープニングで、音声のみが早送りになるトラブルがあった。なお、映像は通常のスピードだった。
映像ソフト化
脚注
注釈
- ^ ただし本作でもダイナミック企画は、原作協力という形で製作に参加している。
- ^ とはいえ設定を完全に放棄したわけではなく、第37話でサンシローはハニワによる襲撃を、超能力による予知夢で見ている。
- ^ にもかかわらずサンシローとは相部屋であることが第37話で判明する。
- ^ 松本めぐむ執筆のコミカライズにもピートの弟が登場するが、名はデビットという別人である。
- ^ ファン・リーと大文字博士を引き合わせたのも海野十段だという。
- ^ a b 第7話での本人の弁より。
- ^ ゼーラ星は「白鳥座に位置するEH銀河星群中のシグマ星系の遊星」であるという。(第1話)
- ^ 第21話ではエリカに「(ダリウス大帝や四天王たち)心の無い人造人間には人の愛は理解できない」と評されている。
- ^ 第7話で磁力・原子力混合推進によって、水上を120ノットで進むことができると説明されている。
- ^ 第27話では「大空魔竜は光子力によって宇宙を亜光速で飛行できる」と説明されている。
- ^ a b 第8話の劇中のテロップでは、全長…400メートル、重量…3万8千トン、動力…原子力・光子力・磁力、宇宙最高速度…光速、空中最高速度…マッハ3、地上最高速度…200キロメートル、水中最高速度…120ノット、乗員…68名となっている。
- ^ 当時のムック[6]などでは、68名すべての乗組員の氏名と配属が紹介されていたが、第25話ほかで殉職者が何名か出ているため、メンバー補充や交代による人員の増減をしている可能性あり。
- ^ 第11話では後方四席の先頭にブンタ、向かって左にヤマガタケ、右にミドリ、奥にサンシローが座っていた。第18話の基地からの発進シーンでも、後方四席にコンバットフォースの面々が、最後尾にはミドリが座っている。
- ^ 第26話で暗黒怪獣ゴルゴーンが使った超重密度物質と同じ技術と考えられる。
- ^ 第7話で“大空魔竜の頭が(付いたままだと)邪魔で、完全なボリューションプロテクトができない”とのピートの発言があるが、(その後改良でもされたのか)第39話では頭が付いたままのボリューションプロテクトを行い、暗黒怪獣タコマンダーの攻撃に対抗している。
- ^ ただしパライザーは大空魔竜での実際の使用例がない。
- ^ 第27話では右腕に装着したミラクルドリルを1号、左腕側を2号と呼称している。
- ^ 第34話ではキバーサタンと呼んでいるシーンもある。
- ^ 第19話ではミラクルドリルすら貫通できず砕け散った、暗黒怪獣のゴールデンコンクリートをも切り裂いた。
- ^ 第30話では大空魔竜ミサイルと呼称されている。また第41話では同じ砲塔から冷凍光線を発射している。
- ^ 第40話ではこちらも大空魔竜ミサイルと呼称されていた。
- ^ 第43話での呼称。
- ^ 第25話では後部機銃室と呼んでいる。
- ^ ただしこの名称はサブタイトルのみで、劇中では使われていない。
- ^ さらにフェイスオープンしたガイキングがデスファイアーを吹いて全体に炎を纏って。
- ^ シューター[9]、第40話ではガイキングシューターと呼ばれている。
- ^ 「シューターゴー」の合図でパート3である大空魔竜頭部に移動。
- ^ 第35、36、37、38、40、42話は「ガイキング合体!」、第31、43、44話は「ガイキング合体完了!」、第32~34話は無言、第41話は「合体、完了!」。なお合体完了のセリフが定番化する以前にも、「合体完了!」(第11、21話)「ガイキング、合体完了!」(第15話)などとサンシローが口にしたことはある。
- ^ 「強化型ガイキング」の名称は後年、玩具・フィギュア関係から生まれたものと思われ[要出典]、作品放映当時は児童誌やムックで便宜上「新ガイキング」などと称されることはあったが、特に固有名称は無かった。
- ^ 見た目では五段のドリルがギミック上、3分割されており、ガイキングが装着する際は最後部の5段目がオミットされ、4段連結の見た目になる。
- ^ a b 第2話でそれぞれ出撃の際に「飛竜スカイラー」「魚竜ネッサー」と呼称されるシーンがある。
- ^ ただしこの時の操縦者はブンタではなく、ファン・リーだった。
- ^ ほかに第20話でも暗黒怪獣ケロガーを重力コントローラーで葬っている。
- ^ 大空魔竜からの発進の際など、もともと短時間なら飛行できた模様(第5、18、19、28話ほか)だが、その一方、第16話ではすでに飛行しているようにも見える。
- ^ 隊形を逆に組むことで、渦巻きを下向きに発生させる“逆デスクロス現象”を引き起こすこともできる[ep 42]。
- ^ 第3話では「トランスポーテーション」、第4話や第18話では「タイム&スペース・トランスポーテーション」と説明されている。
- ^ デスモントは紫、ダンケルは青、アシモフは緑、キラーは茶。
- ^ 同LPには本作と『宇宙鉄人キョーダイン』の歌が各6曲(OP+ED+新録音の挿入歌4曲)、合計12曲が収録された。
- ^ a b 製作時期は不明。テレビサイズも作られており、いずれも二枚組CD『エターナルエディション2006 大空魔竜ガイキング』[17]にて初収録されている。
- ^ 劇中では“暗黒怪獣”としか呼ばれていない。設定画には「怪奇獣」との書き込みがある[18]。
- ^ 暗黒ホラー軍団のメカではないので、正確には暗黒怪獣ではない。
出典
- ^ 赤星政尚、高橋和光、早川優「第7章 人気キャラクターに命を吹き込む声優たちの大奮闘 81|『ガイキング』のアフレコ現場にファンが殺到したのはなぜ?」『懐かしのTVアニメ99の謎〈東映動画 編〉』二見書房、1995年1月25日、ISBN 4-576-94199-2、202-203頁。
- ^ リメイク作品『ガイキング LEGEND OF DAIKU-MARYU』ホームページ・「情熱大陸日誌」 における、シリーズ構成担当・三条陸による2006年8月8日付コメントに依拠
- ^ EAシリーズ 2022, p. 23
- ^ a b 『大空魔竜ガイキング DVD-BOX』 東映ビデオ株式会社 DSTD02597 2003年11月21日 ブックレットP14
- ^ a b c H-11『大空魔竜ガイキング大百科』株式会社エルム、発行日不詳。
- ^ a b c d テレビランド・ワンパック7『大空魔竜ガイキング図鑑』徳間書店、1976年12月30日発行。
- ^ a b c d 『大空魔竜ガイキング DVD-BOX』 東映ビデオ株式会社 DSTD02597 2003年11月21日 ブックレットP10-11
- ^ a b c d e 徳間書店月刊『テレビランド』1976年12月号、「新武器のブォーグ・アイで攻撃!!」、56-57頁。
- ^ a b c d e f g 『大空魔竜ガイキング DVD-BOX』 東映ビデオ株式会社 DSTD02597 2003年11月21日 ブックレットP12-13
- ^ 講談社月刊『テレビマガジン』1976年5月号、「ガイキングの超戦力」33頁。
- ^ a b c d 講談社月刊『テレビマガジン』1976年9月号、「ガイキングパワーアップ大改造!」32-33頁。
- ^ 超合金魂GX-27「ガイキング」バンダイ、2005年05月、取扱説明書4-5頁。
- ^ a b c d 講談社月刊『テレビマガジン』1976年9月号、「ガイキングパワーアップ大改造!」30-31頁。
- ^ a b c d EAシリーズ 2022, pp. 64–65
- ^ 講談社月刊『テレビマガジン』1976年5月号、「ガイキングの超戦力」36-37頁。
- ^ 『キャラクターメイキングの黄金則』(著:金子満、近藤邦雄、発売:株式会社ボーンデジタル)20頁
- ^ 『ETERNAL EDITION 2006 大空魔竜ガイキング』日本コロムビア、COCX-33743→4、2006年6月21日発売
- ^ a b c d 『大空魔竜ガイキング DVD-BOX』 東映ビデオ株式会社 DSTD02597 2003年11月21日 ブックレットP15
- ^ EAシリーズ 2022, p. 80
- ^ 『北海道新聞』(縮刷版) 1976年(昭和51年)9月、テレビ欄。
- ^ 『河北新報』1976年4月15日 - 1977年2月3日付朝刊、テレビ欄。
- ^ a b 『日刊スポーツ』1976年6月2日付テレビ欄。
- ^ 『河北新報』1976年4月1日 - 1977年1月27日付朝刊、テレビ欄。
- ^ 『福島民報』1976年6月20日 - 1977年4月24日付朝刊、テレビ欄。
- ^ 『日刊スポーツ』1976年6月4日、12月3日付テレビ欄。
- ^ a b 『日刊スポーツ』1976年6月3日付テレビ欄。
- ^ a b c 『北國新聞』1976年4月1日付朝刊、テレビ欄。
- ^ a b 『毎日新聞』(岡山版)1976年10月21日付朝刊、テレビ欄。
- ^ 『産経新聞』(岡山版)1976年4月17日・10月23日・10月30日付朝刊、テレビ欄。10月23日のみ日本シリーズ第1戦(日本テレビ制作)を放送のため30分繰り下げ。
- ^ 当時の放送エリアは香川県のみ。岡山県のフジテレビ系列局である岡山放送では、本放送時点では未放送(木曜19:00 - 19:30枠では『ラブラブショー』を遅れネット)。
- ^ 『南日本新聞』1977年9月2日付朝刊、テレビ欄。
- ^ 『宮崎日日新聞』1976年5月13日付朝刊、テレビ欄。
- ^ 五十嵐浩司「石ノ森章太郎を継ぐ者 仮面ライダーマンガ家列伝 第6回 尾瀬あきら」『KODANSHA Official File Magazine 仮面ライダー』 Vol.4《ライダーマン》、講談社、2004年9月24日、30頁。ISBN 4-06-367091-0。
- ^ アニメ各社、海外に活路、東映アニメは欧米で3D アニメニュースJapanimate.com 2010年3月23日
参照話数
- ^ 以上、第1話より
- ^ 第26、35、37話
- ^ 第35話
- ^ a b 第37話
- ^ a b 第16話
- ^ 第16、26話
- ^ a b 第19話
- ^ 第6、24話ほか
- ^ a b c d 第28話
- ^ 第10話
- ^ a b c 第20話
- ^ 第3話
- ^ 第11話
- ^ 第1話
- ^ 第27話
- ^ 第24話
- ^ 第14、24話
- ^ 第12、19、24、37話
- ^ 第24、27、37話
- ^ a b 第23話
- ^ 第15話
- ^ 第22、24話ほか
- ^ 第37、40話ほか
- ^ 第19,20、27話ほか
- ^ 第43話ほか
- ^ 第28話ほか
- ^ a b c d 第43話
- ^ 第34話
- ^ a b c 第41話
- ^ 第4、21話
- ^ 第23、34話
- ^ 第2、10話ほか
- ^ 第7、8話ほか
- ^ 第44話
- ^ 第26、35、37話
- ^ 第25、35、44話
- ^ 第23、28、42話
- ^ 第42話
- ^ 第39話
- ^ 第28、29話
- ^ 第37、43、44話ほか
- ^ 第7、16話ほか
- ^ 第3話ほか
- ^ 第12話
参考文献
- 中村宏冶 編『LEGEND OF ガイキング』ネコ・パブリッシング〈EAシリーズ〉、2022年2月3日。ISBN 978-4-7770-9553-7。
関連項目
外部リンク
- 東映
- 大空魔竜ガイキング (東映アニメーション)
- (イタリア語) Gaiking, il robot guerriero (Anime Mundi), detalied production information
- 大空魔竜ガイキング - YouTubeプレイリスト
フジテレビ系 木曜 19:00 - 19:30 | ||
---|---|---|
前番組 | 番組名 | 次番組 |
ゲッターロボG
(1975年5月15日 - 1976年3月25日) |
大空魔竜ガイキング
(1976年4月1日 - 1977年1月27日) |
ジェッターマルス
(1977年2月3日 - 9月15日) |