守山区
守山区(もりやまく)は、名古屋市を構成する行政区16区のうちのひとつである。
もりやまく 守山区 | |
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国 |
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地方 | 中部地方、東海地方 |
都道府県 | 愛知県 |
市 | 名古屋市 |
市町村コード | 23113-4 |
面積 |
34.01km2 |
総人口 |
176,904人 [編集] (推計人口、2021年1月1日) |
人口密度 | 5,202人/km2 |
隣接自治体 隣接行政区 |
名古屋市(北区、千種区、東区、 名東区) 尾張旭市、春日井市、瀬戸市、 長久手市 |
区の木 | ドングリ |
区の花 | キキョウ |
守山区役所 | |
所在地 |
〒463-8510 愛知県名古屋市守山区小幡一丁目3番1号 北緯35度12分11.9秒東経136度58分34.3秒座標: 北緯35度12分11.9秒 東経136度58分34.3秒 ![]() |
外部リンク | 名古屋市守山区 |
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ウィキプロジェクト |
概要編集
名古屋の北東部に位置し、東濃や木曽などの山間部に最も近いため、緑豊かな自然が残る。
政令指定都市である名古屋市内にあって、比較的安価で広めの敷地を確保しやすいことや、自然豊かな環境であることが注目を集め、区内、ほぼ全域で宅地開発が盛んになり、人口が増加し続けている。
区の東西を横断するように名古屋鉄道瀬戸線が、南北を縦断するようにゆとりーとラインが走る。また、区の西側をJR中央線が通る。名古屋市内の区で唯一地下鉄の駅がない[注 1]。
地理編集
地形編集
山地編集
- 主な山
- 東谷山(標高198m、名古屋市の最高峰)
河川編集
- 主な河川
主な地名編集
- 瀬古(せこ)
- 四軒家(しけんや)
- 金屋(かなや)
- 小幡(おばた)
- 志段味(しだみ)
- 森孝(もりたか)
- 本地(ほんじ)
- 大森(おおもり)
- 瓢箪山(ひょうたんやま)
- 喜多山(きたやま)
- 吉根(きっこ)
詳しい地名については名古屋市の地名#守山区を参照。
人口編集
守山区の人口の推移
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総務省統計局 国勢調査より[1] |
隣接自治体・行政区編集
名古屋市の行政区
他の市町村
歴史編集
縄文海進によって、現在の名古屋市全域がほぼ海底にあった時代に、この地域は海岸沿いにあったため、太古から人が居住していたと考えられており、古代から数多くの古墳が残されている。
中世は山田郡に属していたが、長く善光寺街道と瀬戸街道沿いに集落が点在する農村であった。守山の表記は近世にいたるまで統一されておらず、森山と表記することもあった。
戦国時代には、守山城、小幡城、龍泉寺城などの城が存在し、小牧・長久手の戦いなどの舞台となった。守山城は、松平清康の森山(守山)崩れで知られている。また織田信長の妹お市の方とその三人の娘が守山城に在城していたことが明らかとなっている。
明治に入ると、現在の守山区の地域は、東春日井郡に属することとなった。1889年(明治22年)には、町村制の施行と同時に行なわれた合併により、高間村、二城村、小幡村、大森村の4村が発足した[注 2]。そのころ、小幡ヶ原に名古屋鎮台の演習場が開設され、その後、1897年(明治30年)には、旧日本陸軍の駐屯地(現在の陸上自衛隊守山駐屯地)が誘致されると、宅地化が始まり、瀬戸線開通も加わって、旧守山町の区域に当たる瀬戸街道沿道の宅地化が進んだ。1906年(明治39年)には、高間村、二城村、小幡村、大森村の合併により守山町が、一時分立していた志段村と上志段味村の再合併により志段味村が発足した。
大正から昭和初期にかけては、宅地化の進展とともに、名古屋側の矢田川左岸に大規模な軍需工場が数多くあったことから、守山側の矢田川右岸には、機械部品の下請工場や工場従業員向けの住宅などが点在するようになった。小幡ヶ原には、名古屋飛行機学校の飛行場が存在した。
戦後は、守山町の瀬戸街道沿道を中心として、住宅開発が続き、名古屋のベッドタウン化が進行した。自治体としては、長く守山町と志段味村が並立していたが、町村合併促進の政策に従い、まず、守山町が志段味村を編入し、市制を施行して守山市となった。隣接する旭町(現・尾張旭市)との合併も検討されたが、1963年(昭和38年)には、守山市が名古屋市に編入合併され(名守合併)、名古屋市守山区となった[注 3]。
これとは対照的に、旧志段味村の区域に当たる守山区北部の志段味地区および吉根地区は鉄道もなく、幹線道路整備が遅れ気味であったなど、都市基盤の整備が遅れていたことから、宅地化は進まず、農地と山林が広がっていた。しかし、2001年(平成13年)のゆとりーとラインの開通とともに、竜泉寺街道の拡幅や土地区画整理などの大型開発が進み、大型ショッピングセンターが進出するなど、宅地化が始まった。
沿革編集
- 1535年(天文4年)12月4日:森山崩れ
- 1618年(元和3年):犬山城主成瀬隼人正成が組頭外10名の同心を現在の廿軒家に赴任させた。
- 1671年(寛文11年):このころ15ヶ村、648戸、人口4591人。
- 1767年(明和4年):大雨により矢田川が決壊し、流路が大きく北に変わったため、長母寺などが守山から切り離される。
- 1853年(嘉永6年):新たに10名の同心が追加されたため、明治に至って廿軒家という地名が付けられた。
- 1889年(明治22年)10月1日:町村制施行等により、高間村、二城村、小幡村、大森村の4ヶ村発足。吉根村、中志段味村、上志段味村、下志段味村の合併により志談村発足
- 1897年(明治30年):旧日本陸軍第3師団第5旅団歩兵第33連隊が名古屋市中区から移駐
- 1900年(明治33年):JR中央線、名古屋 - 多治見間が開通
- 1905年(明治38年)4月2日:瀬戸自動鉄道(のちの瀬戸電気鉄道)により、瀬戸線、矢田 - 瀬戸間が開業
- 1906年(明治39年)7月16日:高間村、二城村、小幡村、大森村の合併により東春日井郡守山町が、志談村と上志段味村の合併により同郡志段味村が発足
- 1950年(昭和25年):金城学院大学が現在地(大森)に移転
政治編集
行政編集
役所編集
- 区役所
- 名古屋市守山区役所
- 志段味支所
国家機関編集
防衛省編集
- 自衛隊
経済産業省編集
施設編集
警察編集
- 本部
交番
- 志段味交番(大字下志段味)
- 大森交番(大森2丁目)
- 森孝交番(森孝東1丁目)
- 小幡交番(小幡1丁目)
- 守山交番(廿軒家)
- 新守山駅前交番(新守町)
- 瀬古交番(瀬古東3丁目)
- 小幡北交番(川東山)
- 吉根交番(平池東)
消防編集
- 本部
- 消防署
- 名古屋市守山消防署(守山区西新11-8)
出張所
- 志段味出張所(守山区大字下志段味字長廻間2280-12)
- 守西出張所(守山区鳥羽見2-20-12)
- 大森出張所(守山区大森1-2016)
医療編集
主な病院
- 守山いつき病院(旧:名古屋市立東部医療センター守山市民病院)
- 国立病院機構東尾張病院
図書館編集
郵便局編集
文化施設編集
- 生涯学習
- 名古屋市守山生涯学習センター
- 名古屋市守山児童館
- 劇場
運動施設編集
- 志段味スポーツランド
- 緑ヶ丘カンツリークラブ
- 守山スポーツセンター
その他編集
- 大曽根青果地方卸売市場
生活基盤編集
電力編集
- 中部電力パワーグリッド旭名東営業所(尾張旭市)[4]
経済編集
第二次産業編集
区の西部を中心に製造施設等が点在する。
第三次産業編集
- 主な繁華街
- 主な商業施設
- アクロス小幡
- アピタ新守山店
- イオン守山店
- 四軒家フランテ
- ピアゴ守山店
- ピアゴ西城店
- バロー新守山店
- バロー志段味店
- 清水屋藤ヶ丘店
- マックスバリュ森孝東店
- ナフコ守山店
- ナフコ喜多山店
- ナフコ小幡緑地店
- ナフコアクロス小幡店
区内に本社のある主な企業編集
教育編集
大学編集
県立
私立
高等学校編集
県立
- 愛知県立守山高等学校
- 愛知県立緑丘高等学校(旧・愛知県立緑丘商業高等学校)
私立
中学校編集
市立
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小学校編集
市立
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私立
- 名進研学園 名進研小学校(平成24年新設)
特別支援学校編集
市立
インターナショナルスクール編集
その他の学校編集
消防学校
研究機関編集
- 産業技術総合研究所 中部センター
- 市民経済局研究開発センター プラズマ技術産業応用センター
交通編集
鉄道編集
名古屋市16区のうち、唯一地下鉄の駅がない。区境から徒歩圏内にある駅として、印場駅、神領駅などがある。
東海旅客鉄道(JR東海)
名古屋鉄道(名鉄)
- ST 瀬戸線(旧:瀬戸自動鉄道):(名古屋市東区)- 守山自衛隊前駅 - 瓢箪山駅 - 小幡駅 - 喜多山駅 - 大森・金城学院前駅 -(尾張旭市)
- KM 小牧線:(区内に駅は無い。[注 5]最寄は上飯田駅または味鋺駅(北区))
バス編集
路線バス編集
- 名古屋市営バス
- ゆとりーとラインの運行も受託しており、高架区間から降りる小幡緑地駅から区北部の志段味地区を経由して春日井市の高蔵寺駅へ走っている。
- 名鉄バス
- 基幹バスが名鉄バスセンターから区内の四軒家を経由して尾張旭市、瀬戸市方面へ走っている。
この他、本地住宅に尾張旭市路線バス「あさぴー号」が乗り入れている。他にも区内を通過しているところがあるが、停留所は設置されていない。
- 営業所
- 小幡交通広場
- 新守山交通広場
道路編集
高速道路編集
- 東名高速道路:(名古屋市名東区)-(名古屋市守山区)-(尾張旭市)-(PA/SIC)守山PA/SIC-(春日井市)
- 守山パーキングエリアに併設の守山スマートインターチェンジが利用可能。
- 名古屋第二環状自動車道:(名古屋市名東区)-(TN)名東TN-(TN)守山TN-(8)大森IC-(9)小幡IC-(春日井市)
国道編集
- 一般国道
県道編集
- 主要地方道
- 愛知県道15号名古屋多治見線(瀬戸街道の一部)
- 愛知県道30号関田名古屋線
- 愛知県道59号名古屋中環状線(瀬戸街道の一部)
- 愛知県道61号名古屋瀬戸線(瀬戸街道)
- 愛知県道75号春日井長久手線
- 一般県道
幹線道路の道路通称名編集
<南北の道路>
<東西の道路>
観光編集
名所・旧跡編集
主な城郭
主な寺院
主な神社
主な遺跡
観光スポット編集
公園
- 小幡緑地(本園、西園)[注 6]
- 愛知県森林公園(尾張旭市にまたがって所在)
- 矢田川橋緑地公園
- 白沢渓谷
- 東谷山フルーツパーク
- 志段味スポーツランド
- 歴史の里 しだみ古墳群
文化施設
- 翠松園陶芸記念館(唐九郎記念館)
温泉
文化・名物編集
祭事・催事編集
- 主な催事
スポーツ編集
- スポーツチーム
チーム | スポーツ | リーグ | 本拠地 | 設立 |
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FC.SIRIUS尾張 | サッカー | 西尾張社会人サッカーリーグ | 2009年 |
出身・関連著名人編集
脚注編集
注釈編集
出典編集
- ^ 「毎月1日現在の世帯数と人口(全市・区別)」
- ^ 歴史の里しだみ古墳群
- ^ “コストコ守山倉庫店2020年12月開業”. 出店ウォッチ (2019年9月28日). 2020年5月10日閲覧。
- ^ 停電情報 旭名東営業所