美波町

日本の徳島県の町

美波町(みなみちょう)は、徳島県南部に位置する四国霊場薬王寺に参拝する遍路で門前町は賑わい、室戸阿南海岸国定公園でもある海岸ではアカウミガメが産卵に訪れる。世界的にも珍しい施設とする日和佐うみがめ博物館などウミガメで町おこしを行っているほか、後述の漁村留学による地域おこしが成功例として全国から注目されている。

みなみちょう
美波町
Minami montage.JPG
上:薬王寺
中左:日和佐城
中右:大浜海岸
下左:明神山
下右:美波市街地
Flag of Minami Tokushima.JPG
美波町旗
Minami Tokushima chapter.JPG
美波町章
 2006年平成18年)3月31日制定
日本の旗 日本
地方 四国地方
中国・四国地方
都道府県 徳島県
海部郡
団体コード 36387-1
法人番号 9000020363871
面積 140.80 km²
総人口 6,780
推計人口、2017年5月1日)
人口密度 48.2人/km²
隣接自治体 阿南市那賀郡那賀町
海部郡海陽町牟岐町
町の木 ウバメガシ
町の花 サクラ
町の鳥 イワツバメ
美波町役場
町長 影治信良
所在地 779-2305
徳島県海部郡美波町奥河内字本村18番地1
北緯33度44分4.6秒東経134度32分7.9秒座標: 北緯33度44分4.6秒 東経134度32分7.9秒
Minami town hall.JPG
外部リンク 美波町

美波町位置図

― 市 / ― 町・村

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目次

概要編集

 
美波町日和佐地区の中心部
 
薬王寺の東側にある古くからの商店街
奥河内字寺前で撮影
 
山間部の集落
赤松字高瀬で撮影

総じて落ち着いた美しい街並みで新日本観光地100選に選ばれているほか、吹き筒花火などでも知られる赤松地区は美しい日本のむら景観百選に選ばれている。四国地方NHKテレビ天気予報では、徳島県南部を代表して「美波」が予報地として報じられる。

明治期にアメリカ船が志和岐沖で座礁した時には、村民総出で救出し、それを聞いたアメリカ大統領から、銀メダルや賞状、250ドルを送られたという逸話がある。

近年は足湯もある道の駅日和佐が新たな県南部の交流拠点・情報発信基地になっているほか、日和佐道路の開通で従来不便だった由岐地域との連絡も改善された。

2007年平成19年)7月に徳島県内では初めて、美波町内の商店からレジ袋の有料化を実施し、年内に海部郡3町にも拡大するなど先駆的に環境意識が高まっている。

同協議会は2007年平成19年)11月23日、農林水産省による農林水産祭 むらづくり部門の最優秀賞の天皇杯を受賞した。

地理編集

隣接している自治体編集

人口編集

合併以来人口減少の一途を辿っていたが、2014年平成26年)には初めて6人の転入超を成し遂げた。[1]

 
美波町と全国の年齢別人口分布(2005年) 美波町の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 美波町
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
美波町(に相当する地域)の人口の推移
1970年 12,975人
1975年 12,337人
1980年 11,866人
1985年 11,262人
1990年 10,507人
1995年 9,928人
2000年 9,307人
2005年 8,726人
2010年 7,765人
2015年 7,092人
総務省統計局 国勢調査より

歴史編集

原始編集

古代編集

阿波国那賀郡中男海藻六斤 和射」[3]
日和佐を中心とする漁村が「和射(わさ)」と呼ばれ、「ワカメ」を献上していた。(海部郡は未だ成立していない。)
  • 935年承平5年)1月22日から1月26日にかけて土佐日記の作者「紀貫之」が土佐から京都への帰る途中、日和佐に阿波国内では最長の4泊停泊。恵比須浜港に停泊したという説が有力である。日和佐港は阿波国外にも良港として知られていた。

中世編集

  • 平家物語」に結城の浦との記述があるが、旧由岐町のことであると考えられる。
阿波国結城の浦より小舟にのり、鳴戸浦をこぎとほり、紀伊路」(平家物語 巻一○横笛)
「中二モ阿波ノ雪ノ湊ト云浦二ハ、俄ニ太山ノ如ナル潮漲来テ、在家一千七百余宇、悉ク引塩ニ連テ海底ニ沈シカバ、家々ニ所有ノ僧俗・男女、牛馬・鶏犬、一モ不残底ノ藻屑ト成ニケリ」(太平記 巻三十六)

近世編集

日和佐肥前守の子孫の濱氏が阿波藩蜂須賀氏奉行格80余を知行。また薬王寺寺領として十五石を給わった。

近代以降編集

 
美波町章
2006年3月31日制定

美波町誕生後編集

行政編集

町長編集

代位 町長氏名 任期
就任年月日 退任年月日
初代 藤井格 2006年平成18年)5月 2009年(平成21年)7月
第2代 影治信良 2009年(平成21年)8月24日 現職

自治体交流編集


教育編集

交通編集

鉄道路線編集

 
日和佐駅

町役場の最寄駅は日和佐駅である。特急列車は由岐駅と日和佐駅に停車する。田井ノ浜駅は海水浴シーズンのみ営業する。

阿南市) - 由岐駅 - (臨時駅:田井ノ浜駅) - 木岐駅 - 北河内駅 - 日和佐駅 - 山河内駅 - (牟岐町

バス編集

由岐停留所、日和佐停留所

旧由岐地区 - 旧日和佐地区を相互に結ぶバス路線は無い。

道路編集

 
美波町中心部を縦断する国道55号
奥河内字寺前で撮影
一般国道
地域高規格道路
県道
道の駅

特徴編集

集落再生に成功編集

漁村地域の伊座利(いざり)地区では、地域の人口減少・廃校問題に危機感を持った住民が主体的に、「学校の灯火を消すな!」を合言葉に「伊座利の未来を考える推進協議会」を結成、家を用意して家族ぐるみの県外からの漁村留学に取り組んだ。その結果、6年間で地区の人口を100人から130人へと130%に増加させており、地方自立や地方分権のあり方・ヒントとして全国的注目を浴びている[8]

特産品編集

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事編集

名所・旧跡
名勝
博物館など
催事
  • 由岐天神祭り(7月日曜)
  • 由岐の連続秋祭り(9月中旬)
  • 伊勢エビ祭り(10月日曜)
  • 赤松地区の吹筒花火(10月)
  • うみがめ祭り(7月中旬)
  • ひわさうみがめトライアスロン(うみがめ祭りの翌日)
  • 八幡神社秋季例祭(秋祭り)日和佐地区(10月)

出身有名人編集

ゆかりのある人物編集

ゆかりのある放送編集

NHK連続テレビ小説ウェルかめ」の舞台となっている。2009年(平成21年)9月28日 - 2010年(平成22年)3月27日まで放送。

参考文献編集

  • 『図典 日本の市町村章』 小学館辞典編集部、小学館2007年1月10日、初版第1刷。ISBN 4095263113

脚注編集

  1. ^ 漁師町にITオフィス 「東京よりかっこいい」 : 読売新聞
  2. ^ 徳島県立埋蔵文化財総合センター-とくしま埋文資料集成
  3. ^ 中男とは養老令で17 - 20歳の男子を指し、また海藻はワカメのことである。
  4. ^ 下中直人、徳島県の地名、第37巻、日本歴史地名大系、2000年2月25日、p692-p693
  5. ^ 図典 日本の市町村章 p191
  6. ^ 『日和佐高跡地に建設 防災ヘリポート 完成祝い式典』徳島新聞2013年3月28日 18面 地域面 ワイドとくしま
  7. ^ 八角健太 (2016年2月16日). “津波に備え、病院が標高23メートルの高台に 美波町、完成し記念式典”. 朝日新聞 (朝日新聞社): p. 朝刊 徳島全県版 
  8. ^ 2006年(平成18年)8月20日日本経済新聞社説2007年(平成19年)10月20日徳島新聞社説ほか

関連項目編集

外部リンク編集