野性の証明

佐藤純彌監督の日本の映画作品

野性の証明』(やせいのしょうめい)は、森村誠一の小説、およびその小説を原作とした映画やテレビドラマ。

小説編集

東北の寒村で大量虐殺事件が起こる。その生き残りの少女と、訓練中、偶然虐殺現場に遭遇した自衛官。この二人を主人公に、東北地方都市を舞台にした巨大な陰謀を描く。

小説の最後は映画とは異なり、主人公は暴力団との戦いの最中に、記憶を取り戻した頼子の憎しみの視線を受けながら北野刑事に拘束された時に、頼子の父と同じ病気で脳を犯されており、絶望の中、完全な狂人になってしまう。

映画編集

人間の証明』に続き、森村誠一が角川春樹の依頼により映画化を前提として執筆した原作を、角川書店が映画化。原作には無かった主人公と自衛隊との戦闘シーンが作品後半に追加された。薬師丸の「お父さん、怖いよ。何か来るよ。大勢でお父さんを殺しに来るよ」の台詞はTVCMで流された。作中に自衛隊が登場するものの本作では自衛隊は権力志向の強い幹部に率いられた、目的の為に民間人の謀殺も辞さない組織として描かれて好意的に扱われていないため、防衛庁(当時)の協力は一切得られなかった。第52回キネマ旬報ベスト・テン第40位、読者選出第7位となった[1]

野性の証明
監督 佐藤純彌
脚本 高田宏治
原作 森村誠一
製作 角川春樹
坂上順
遠藤雅也
出演者 高倉健
中野良子
薬師丸ひろ子
音楽 大野雄二
主題歌 町田義人戦士の休息
撮影 姫田真佐久
編集 鍋島惇
製作会社 角川春樹事務所
配給 日本ヘラルド映画
東映
公開   1978年10月7日
上映時間 143分
製作国   日本
言語 日本語
配給収入 21億8000万円[2]
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ストーリー(映画版)編集

1980年5月のある日、反政府ゲリラの一団がアメリカ大使と家族全員を人質にとって立て籠もり事件を起こした。県警の救出作戦は失敗し、人質の命に危険が迫る中、政府首脳は秘密裏に陸上自衛隊に出動を命じる。味沢岳史一等陸曹を含む突入部隊は犯人たちを全員殺害し、人質を救出した後、素早く現場を立ち去った。

味沢が所属する部隊は、極秘裏に編成された精強の特殊部隊「特殊工作隊」だった。事件後、味沢たちの部隊は訓練の一環として北上山地の原生林の中に一人ずつヘリから下ろされ、目的地まで自力でたどり着くよう命令される。訓練は精神異常をきたす隊員や行方不明者がでるなど過酷を極め、味沢も疲労困憊して登山道に滑落したところを通りかかった女性登山者・越智美佐子に見つかってしまう。越智は近くの部落に助けを求めに走ったが、味沢は訓練中民間人との接触を厳禁されていたため、その場を離れた。しかし味沢が向かった先は越智が向かった部落だった。部落では、住人の長井孫一が発狂し手斧で次々に村人を殺していた。越智も長井に殺されてしまう。長井は最後に自分の娘・頼子を殺そうとする。その様子をみていた味沢は、頼子を助けようと命令に反して介入し長井を殺してしまう。一部始終を見ていた頼子は、恐怖のあまり記憶を喪失してしまう。国防軍への昇格を目論む自衛隊幹部は事件が発覚することで非合法部隊の存在が表面化する事態を危惧したが、唯一の目撃者・頼子が記憶喪失に陥ったため、真相が明るみに出ることはなかった。

一年後、味沢は自衛隊を除隊し、頼子を養子にとって羽代市の保険会社で働いていた。記憶を失っていた頼子は味沢が自分の父を殺した男とは知らず、親子として暮らしていた。また、羽代市には部落で殺された越智美佐子の妹・朋子が新聞記者として働いており、味沢親子は朋子と親しくなっていった。そんなある日、岩手県警の北野刑事が味沢親子の周辺を探り始める。北野は部落の大量殺人事件を捜査する中で、事件の生き残り・頼子を味沢が引き取った事を知り、やがて味沢が元自衛隊の特殊部隊員だったことを突き止めた。 警察によって事件が暴かれることを恐れた陸自奥羽方面総監の幹部は、味沢親子を抹殺することをもくろむ。

一方、味沢は保険金殺人の調査を進めていくうちに、地元暴力団と政治家の大場一成そして警察が癒着している証拠をつかむ。大場一味による市政の壟断に義憤を覚えていた越智は、新聞でその実態を暴こうとするが、会社に入り込んでいた監視者からの連絡で駆け付けた大場の息子・成明と仲間の暴走族に襲われて殺され、味沢はその犯人に仕立て上げられて警察に追われる身となる。頼子と共に逃走中、味沢は自分たちを襲ってきた暴走族を返り討ちにし、成明を人質に取るが、成明を取り返そうと追ってきた暴力団の一団と戦いになった。鍛錬で身に着けた特殊工作隊員の戦闘能力を発揮して成明や暴力団員たちを次々に殺していく味沢の姿を見て、頼子は記憶を取り戻し、味沢が自分の父を殺したと気が付く。一部始終を見ていた北野刑事は味沢を部落民を皆殺しにした殺人鬼として逮捕し、宮野に連行しようとする。

途中、北野たちは 羽代署の刑事に止められる。刑事は北野から味沢親子を奪おうとするが、そこに一台のトラックが現れた。トラックの運転手は自動小銃を取り出して刑事を射殺した。運転手は味沢親子を監視していた特殊工作隊員・渡会であり、これ以上味沢親子を放置すれば、未だ非合法の存在である特殊工作部隊の機密が漏れてしまうと判断し、ついに実力行使に出たのだった。

渡会は北野と味沢親子をトラックの荷台に押し込め、自衛隊の演習地にある作業小屋に拉致・監禁すると、その抹殺任務の発動を特殊工作隊本隊に連絡した。皆殺しの危機を察知した味沢は隙を見て渡会を殺して脱出を図るが、連絡で駆け付けた特殊工作隊の指揮官・皆川以下22名の隊員たちが追ってきた。

演習地の山林を舞台に味沢親子と北野、そして追跡する皆川達の間で激しい戦いが繰り広げられ、追跡者たちを全員倒したものの、ようやくわが身の危険を顧みずに戦い続ける味沢の覚悟を知って、誤解を解いて和解した北野を失い、続いて親子の情を捨てきれずに味沢を追いかけてきた頼子が銃撃を浴びて殺されてしまう。一人生き残った味沢は、その無念と共に頼子の亡骸を背負い、押し寄せる戦車と歩兵部隊が待ち受ける中へ単身で突撃していった。

出演者編集

主要人物編集

  • 味沢岳史(あじさわたけし)1等陸曹高倉健
    自衛隊の特殊工作隊員。生前の越智美佐子と会っている。虐殺事件から1年後羽代市に転居し保険外交員となり頼子を養女として迎え、育ての父となる。自身が保険契約を担当した顧客の女性が事故死をするが、不審に思い調査にあたる。
  • 長井頼子:薬師丸ひろ子
    虐殺事件で唯一生き残った少女。目の前で両親が殺されたショックで事件当時の記憶を失くすが、その後短時間後の予知などの超感覚的知覚(超能力)の力が目覚める。事件直後に親戚に預けられるが、1年後岳史と暮らし始め実の父のように慕う。

味沢と関わる主な人たち編集

  • 越智朋子(妹)・越智美佐子(姉)(二役):中野良子
    朋子は羽代新報の記者。美佐子は冒頭で登山に訪れた時に運悪く虐殺事件に巻き込まれる。数年前に両親を事故により亡くしている。同僚の事故死に疑いを持ち、数日後味沢と知り合い一緒に調査をするようになる。
  • 北野刑事:夏木勲
    宮野署の捜査課。虐殺事件の捜査にあたり、味沢が事件に関わっていると疑い事件直後に自衛隊を辞めた彼を調べ始める。その後羽代市に訪れて単独で捜査を続け、味沢こそが部落民の大量虐殺事件の犯人だと決めつけるに至り、彼を逮捕することに執念を燃やす。
  • 大場一成:三國連太郎特別出演
    大場グループの会長。多岐にわたる事業を展開し羽代市の発展に貢献してきた大物。味沢の上司によると羽代市の住民の約8割の人が大場グループの恩恵を受けているとのこと。子供の剣道教室の指導などもしており、市民に慕われているほどの名士だが、地元暴力団の黒幕としての顔を持つ地方ボス。
    味沢の類まれな資質に惚れこんでおり、自分の部下に引き入れようと画策する。
  • 大場成明(なるあき):舘ひろし
    一成の息子。姉が3人おり自身は末っ子。姉たちとは違い、一成から跡取りとして溺愛されている。甘やかされてきた分、気に食わない事があると逆上しやすい気質で、学校を出ると父親のコネで一成の会社に見習いで入ったが、学生気分が抜けきれず、社会人でありながら暴走族のリーダーとして暴走行為を繰り返している。

自衛隊・政府関係者編集

警察関係者編集

  • 村長警部:ハナ肇
    宮野署の捜査課。過疎の村で起きた大量虐殺事件の捜査にあたる地元の刑事。
  • 月田署長:可知靖之
    宮野署の署長。虐殺事件の捜査に村長警部たちと訪れて被害状況を聞く。
  • 佐竹主任:辻萬長
    宮野署の捜査課。虐殺事件の捜査にあたり、犯人の意図や行動を推理する。
  • 竹村捜査課長:中丸忠雄
    羽代署の刑事。自動車沈没事故死の捜査にあたる。
  • 吉田県警本部長:渡辺文雄
    冒頭の裏磐梯の米大使山荘で起きた立てこもり事件について野村に状況を説明する。
  • 鈴木警察庁長官:近藤宏
  • 宮野署事務員:桑野ゆみ
  • 機動隊隊長:金親保雄
  • 羽代署刑事:山浦栄
  • 宮野署刑事:佐藤和男五野上力滝沢双佐竹一男佐川二郎

羽代市で働く味沢と朋子の仕事関係者編集

  • 永川支店長:北村和夫
    保険会社の味沢の上司。味沢の顧客が保険契約10日後に事故死したことに疑問を持つ。
  • 渡会登:原田大二郎
    保険会社の味沢の部下。新規の契約をするため味沢と2人で民家を周って飛び込み営業をする。正体は自衛隊の特殊工作隊員で、除隊した味沢の監視役であった。
  • 浦川隆志:田村高廣
    羽代新報の社員。朋子が仕事を始めたきっかけや同僚の事故死について味沢に伝える。
  • 田岡:夏夕介
    羽代新報の社員。新聞を印刷する輪転印刷機の作業を担当。
  • たちかわ
    羽代新報の記者。朋子の同僚。冒頭で車ごと湖に沈み事故死している。朋子によると大変慎重な性格。

頼子と関わる人たち編集

  • 長井孫一(まごいち):江角英明
    頼子の父。頼子の目の前で味沢に斧で殺されてしまう。
  • 頼子の担任の先生:佐藤オリエ
    頼子の学校での様子で彼女の予知能力などを心配して味沢に助言する。
  • 井上先生:島かおり
    頼子が通う学校の教師。家族が殺される所を間近で見た頼子が当時の記憶を失くしたため心配する。
  • 遠縁の夫人:檜よしえ
    頼子の親戚。5人の幼子を抱え貧しい生活をしている。事件直後1人だけになった頼子を引き取る。
  • 古橋教授:山本圭
    東京のとある大学で記憶障害の研究をしている。頼子の不思議な力を調べ味沢に結果を説明する。

一成の関係者編集

  • 井崎昭夫:梅宮辰夫
    建設業者中戸組の幹部。前科持ち。亡くなった妻・あけみの保険金が支払われないため味沢に凄む。
  • 中戸多助:成田三樹夫
    中戸組の長。一成のボディガード的存在で、彼とよく行動を共にしている。
  • 根本(中戸組組員):きくち英一
    中戸組の息がかかるクラブで見張りを担当。味沢に余計なことを言ったひろみに焼きを入れる。
  • 平松(中戸組組員):阿藤海
  • 中井:久遠利三
    一成の次女の婿。羽代交通社長。
  • 島岡良之:近藤洋介
    一成の三女の婿。羽代新報社長。

その他の主な人たち編集

  • ゲリラの首領:寺田農
    極左の革命家。冒頭で仲間と共にアメリカ大使家族を人質に取り、日本首相と面会させることを要求する。
  • ゲリラ:南城竜也、中丸信(現:中丸新将
    ゲリラの首領と共に米大使の山荘を占拠し、米大使家族を人質に取る。
  • 医師:名川貞郎
    虐殺事件の生存者である頼子の健康状態を診察して、特に怪我もなく問題ないと診断する。
  • 溝口市長:金子信雄
    羽代市の市長。大場家のパーティに訪れたり一成と共に自衛隊の演習を空から見学する。
  • 松下きよ:北林谷栄
    羽代市内の河川敷近くの古い自宅で暮らす。自動車沈没事故死の調査をする味沢と出会う。
  • ホステスひろみ:絵沢萠子
    味沢の保険契約者の女の仕事仲間。生命保険の支払調査に来た味沢と会話する。
  • バーのマスター:田中邦衛
    八戸市のバー。刑事から八戸駐屯地の自衛隊員だった味沢についての聞き込みを受ける。
  • 屋台の主人:殿山泰司
    八戸市で働く。刑事から八戸駐屯地の自衛隊員だった味沢についての聞き込みを受ける。
  • 暴走族:後藤(剛達人)、牧田(牧園厚)、風間俊次(青木卓)、岩本武志(伊東平山)、新井和夫(若杉透
    成明の暴走族仲間。味沢たちにバイクで取り囲んで脅したり、暴力を振るって襲いかかる。

その他の人たち編集

スタッフ編集

製作編集

  • 脚本には「日本の首領シリーズ」(1977年ー1978年)を観た角川春樹が高田宏治を起用した[3][4]
  • 演技経験の無かった薬師丸は、映画の撮影の前に『敵か?味方か?3対3』でドラマ・デビューし演技経験を積んだ[5]。ドラマの後半の撮影と映画が重なり忙しい日々を過ごした[5]
  • たくさんの戦車ヘリコプターが登場する演習シーンは、アメリカカリフォルニア州陸軍州兵が訓練施設として使用するパソロブレスキャンプ・ロバーツで撮影された。これは作品の内容の関係で、防衛庁(当時)から協力を断られた事情があったため(この当時、自衛隊に悪感情を抱く地域が多い時代でもあった)で、劇中で使用されている戦車は自衛隊は導入していないM48A5であり、また自衛隊機として登場するヘリコプターの中には、当時は自衛隊への導入前であったCH-47大型輸送ヘリや、現実には導入していないベル 206が登場しているが、マーキングは当時の陸上自衛隊仕様に塗り替えられている。
  • クライマックスのトロッコ・シーンの撮影についてはコロラド州の山奥にあるアラモサへ移動して行なわれている。しかし高倉健や薬師丸ひろ子やがトンネルから出てくるラストシーンの部分だけは日本国内の静岡県井川にある大井川鉄道井川線のトンネルを使っての撮影だった。
  • 高倉健と暴走族の乱闘シーンや運送会社で刑事役の夏八木勲が梅宮辰夫とのシーンは富山県の高岡市で、ラストの特殊工作隊とのクライマックス・シーンの一部撮影は長野県の菅平でそれぞれ行なわれている。
  • 架空の地方都市(福島県羽代市)のロケはおもに石川県金沢市で行われた。一場面に登場するパレードは同市の金沢百万石まつりの模様である。
  • 撮影されたもののカットされた没シーンがDVD版のクレジットで見ることができる[注釈 2]

野性軍団編集

自衛隊員役のエキストラ(「野性軍団」と呼ばれた)を一般から募集した[6]。100メートルのウサギ跳びやフィールドアスレチック競技などによる選考を行い、全国から200人が選ばれた[6]。合格者には、アメリカへの旅費と小遣い10万円が支給された[6]。頭を五分刈りにした野性軍団は、千葉県にある陸上自衛隊・第1空挺団への体験入隊を経た後渡米し、キャンプ・ロバーツでの撮影に臨んだ[6]

逸話編集

  • 1978年9月29日の20:00からフジテレビ系「金曜ファミリーアワー」の番組枠で「野性の証明スペシャル ネバー・ギブアップ! 決死の上陸大作戦!」という映画公開直前スペシャル番組が制作され放送された。出演者は高倉健、中野良子、薬師丸ひろ子、夏八木勲、松方弘樹、角川春樹。またその1週間後の同年10月6日には、「ゴールデン洋画劇場」(当時は金曜21:00 - 22:54)で本作公開を記念し、『人間の証明』を20:00 - 22:48の拡大版で放送した。
  • 1979年12月14日にフジテレビの「ゴールデン洋画劇場」枠で地上波初放送されたが、「完全ノーカット」との宣伝にも関わらず約20ヶ所の音声が削除された。削除されたのは「部落」という語だが、本作では単に「集落」の意味合いであり、「被差別部落」のことではない。近年の地上波放映(主に深夜放送)では、「部落」という台詞箇所はノーカットでオンエアされている。
  • 劇中で自衛隊員が使用している自動小銃はAR-18で、実際には現在自衛隊で使用されている89式小銃を開発するための参考には使用されたが、当時から現在に至るまで正式採用されたことはない。この映画がアメリカ本土で実銃や本物の戦車を用いて撮影されたため、自衛隊で制式採用されていた64式小銃に形状が近いAR-18を使用することになった。
  • オープニングの特殊部隊訓練で隊員たちが「レンジャー」と叫んでいるが、実際の陸上自衛隊のレンジャー訓練においても同様に「レンジャー」と呼称するように指導されている。
  • 2000年にDVD版、2011年にDVDデジタル・リマスター版、2012年にBlu-ray Disc版がリリースされている。

主題歌編集

作詞:山川啓介/作曲・編曲:大野雄二

参考文献編集

  • 佐藤純彌、聞き手:野村正昭 + 増當竜也『映画監督 佐藤純彌 映画 (シネマ) よ憤怒の河を渉れ』DU BOOKS(原著2018年11月23日)。ISBN 978-4866470764

テレビドラマ編集

毎日放送ほかで下記の期間放送。

  • 放映期間:1979年1月6日 - 1979年3月31日
  • 放送時間:毎週土曜日 22:00 - 22:55(「森村誠一シリーズII」として)

原作や映画版との違い編集

  • 主人公・味沢は自衛隊出身者ではない。ストーリーに自衛隊は一切登場しない。
  • 風洞(原作では風道)集落の大量殺人事件の真相と味沢の生い立ちの謎解きが主テーマ。
  • 越智朋子殺害の経緯と犯行自体の大場一族の関与が異なる。
  • 大場一成は映画版のような地方帝国確立をもくろむ人物ではなく、典型的な悪人。長男・成太にある程度権力を移譲していた。
  • 味沢の過去を追うのは北野刑事ではなく村長刑事。北野は村長の助手的立場。
  • 羽代市は映画版ほど大場の支配度は強くなく、羽代署も一部をのぞいて公正な捜査を行う。

スタッフ編集

キャスト編集

主題歌編集

「戦士の休息」町田義人

DVD編集

2010年9月21日に発売。

前後番組編集

TBS 土曜22時台(当時は毎日放送の制作枠。一部地域を除く)
前番組 番組名 次番組
森村誠一シリーズII・野性の証明

コミカライズ版編集

1978年11月8日東京スポーツ新聞社より田丸ようすけによる本作のコミカライズ版が発行された。

関連項目編集

脚注編集

[脚注の使い方]

注釈編集

  1. ^ 実際の陸上自衛隊に「奥羽方面総監部」は実在しない(相当するのは東北方面総監部)。なお,和田陸将・久我陸将補の制服袖にある部隊識別章(ワッペン)は当時実際の陸自東北方面隊の記章である
  2. ^ 自宅での味沢の裁縫シーンや、頼子がぬいぐるみを持って味沢を驚かすシーン、頼子と朋子がブランコを漕ぐシーン、味沢と朋子と渡会がちゃぶ台で三人で座るシーンなどである

出典編集

  1. ^ 40周年記念映画祭開催!角川映画はいかにして昭和後期の日本映画界を改革していったか?(前編)”. シネマズ. 松竹 (2016年7月23日). 2016年8月12日閲覧。
  2. ^ 中川右介『角川映画 1976-1986 日本を変えた10年』KADOKAWA、2014年、280頁。ISBN 978-4-04-731905-9
  3. ^ 鉄腕脚本家 高田宏治|作品解説1/ラピュタ阿佐ケ谷
  4. ^ 緊急追悼連載! 高倉健 「背中の残響」(5)“夏八木抜き”の演出を進言
  5. ^ a b 「1978 - 1981 HIROKO DOCUMENT」『バラエティ1981年昭和56年)8月臨時増刊号、角川書店、1981年、 73頁。
  6. ^ a b c d 冷泉さとし「「野性の証明」アメリカ・ロケ 体験ルポ」『キネマ旬報1978年昭和53年)9月上旬号、キネマ旬報社、1978年、 102 - 105頁。

外部リンク編集