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イーロン・リーヴ・マスク(Elon Reeve Musk, 1971年6月28日 - )は、南アフリカ共和国プレトリア出身のアメリカ実業家投資家[4]エンジニアである。宇宙関連を経営としたスペースX社の共同設立者およびCEOテスラの共同設立者およびCEO、テスラの子会社であるソーラーシティの会長を務める。2016年12月、フォーブス世界で最も影響力のある人物ランキング21位に選出された。[5] PayPal社の前身であるX.com社を1999年に設立した人物でもある。

イーロン・マスク
Elon Musk 2015.jpg
2015年のテスラ・モーターズの年次総会において
生誕 (1971-06-28) 1971年6月28日(48歳)
南アフリカ共和国の旗 南アフリカ共和国ハウテン州プレトリア
住居 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
カリフォルニア州ロサンゼルス[1]
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
カナダの旗 カナダ
 南アフリカ共和国
教育 プレトリア男子高等学校英語版
出身校 ペンシルバニア大学[2][3]
職業 起業家エンジニア
著名な実績 スペースX
PayPal
テスラ
ハイパーループ
Zip2
ソーラーシティ
純資産 増加 200億ドル(2018年)
肩書き スペースXCEOCTO
テスラCEO
ソーラーシティ会長
公式サイト twitter.com/elonmusk
署名
Elon Musk

来歴編集

イギリス人とアメリカ人(ペンシルベニアダッチやミネソタ州出身の白人)をルーツに持つ南アフリカ人の技術者の父親とカナダ人の母親との間に南アフリカで生まれる。母親はプレトリアなどで栄養士モデルとして働いた経歴を持つ[6]

10歳のときにコンピュータを買い、プログラミングを独学した。12歳のときに最初の商業ソフトウェアであるBlasterを販売する。17歳になった1988年、Pretoria Boys高校で大学入学資格を得た後、父親の援助なしに家から独立したが、理由のひとつには当時アパルトヘイトを行っていた南アフリカの徴兵があった。彼は「兵役につくことは、それ自体私には問題はないが、南アフリカ軍で黒人を抑圧することに時間を費やすのは、あまりよい方法のようには思えなかった」と述べている。彼はアメリカへの移住を希望した。彼は「アメリカは、すごいことを可能にする国だ」と述べている[7]

母親はカナダのサスカチュワン州レジャイナの生まれで[6]、多くの親戚がカナダ西部に住んでいた。そこでカナダ国籍を持つマスクは1989年6月にカナダに移住し、サスカチュワンのスウィフトカレントにあるいとこの小麦農場で働き、穀物貯蔵所の清掃をしたり野菜畑で働いた。また、ブリティッシュコロンビアの製材所でのボイラーの清掃やチェーンソーで丸木を切る仕事などもしていた。その後、オンタリオ州へ引っ越して、クイーンズ大学に入学するまでの間、夏に銀行のコンピューター部門で働いたりもした[要出典]

その後アメリカ合衆国ペンシルベニア大学ウォートン・スクールへ進むための奨学金を受け、同校で学位を取得する。彼の後の言葉によると、当時、彼は人類の進歩に貢献する分野は「インターネット」「クリーン・エネルギー」「宇宙」だと考えていた[8]。2018年王立協会フェローに選出。

1995年に高エネルギー物理学を学ぶためスタンフォード大学大学院へ進むが、2日在籍しただけで退学し、弟のキンバル・マスク英語版とともに、オンラインコンテンツ出版ソフトを提供するZip2社を起業する。この会社はのちにコンパック社のAltaVista部門に3億7百万ドルで買収され、イーロンは2200万ドルを手にした。[要出典]

1999年にはオンライン金融サービスと電子メールによる支払いサービスを行うX.com社の共同設立者となる。X.com社は1年後にコンフィニティ社と合併し、これが2001年にPayPal社となる。

2002年に3つ目の会社として、宇宙輸送を可能にするロケットを製造開発するスペースX社を起業し、CEOならびにCTOに就任している。また電気自動車会社であるテスラ社に投資し、同社の最初のモデル「0001」を自ら所有する。2008年10月には同社の会長兼CEOに就任した。

2006年には太陽光発電会社ソーラーシティ英語版を従兄弟であるリンドン・リーブ英語版と共同で立ち上げ同社の会長に就任した。2013年には時速約800マイル(約1287キロ)の輸送機関ハイパーループ構想を明らかにした。

2014年9月に訪日して安倍晋三首相と会談した[9]。来日した際にラーメン二郎新宿歌舞伎町店に立ち寄った事がTwitterで話題になった[10]

2016年、トンネル採掘会社であるボーリングカンパニー社を起業。

2017年にドナルド・トランプ大統領のもとで、大統領戦略政策フォーラムのメンバーだったが、トランプがパリ協定離脱を表明したため、6月に辞任した[11][12]。米国政府への一定の影響力も保っており、2018年3月にはマスクの要請を受けてトランプは中国に自動車輸入関税の引き下げと外資の単独出資を認めるよう要求し[13][14]、翌4月に中国もこれを受け入れたため[15]、6月にマスクはテスラ初の海外工場「ドレッドノート」(ギガファクトリー3英語版)を上海に建設することを発表した[16]。中国の李克強国務院総理から永住権の付与も提案[17]されるなど中国政府との繋がりも強く、「テスラの本社は将来中国に置かれ、将来のCEOも中国人になる」とも冗談交じりに述べている[18]。また、マスクは清華大学経済管理学院顧問委員の一人でもある[19]

人物編集

ソーシャルメディア上の発言がしばしば舌禍となり、テスラなどの株価を急落させることがある。2018年4月1日エイプリルフールには、「テスラ社が破綻した。」とのツイートを行い株価を最大8%下落させた[20]。また同年6月、タイで少年らが増水した洞窟に閉じ込められたタムルアン洞窟の遭難事故において、マスクは少年らを救出するために小型潜水艇の提供を申し出て賞賛を浴びたが、これに少年らの救出に貢献した英国人ダイバー、バーノン・アンズワースは「知識を伴わない単なるPR活動」と批判した。これに反応する形で、2018年7月15日、マスクはTwitterにて「この小児性愛者には悪いが、あなたが自ら招いたことだ」と投稿した。この発言には非難が殺到し、テスラ株価は3.4%値下がりした[21]。問題の投稿はその後削除され、3日後の18日にマスクは「アンズワース氏の私に対する行為は、彼に対する私の行為を正当化するものではない。よって、私はアンズワース氏と私が代表を務める各社に謝罪する」「非は私にあり、私だけにある」と謝罪を表明した[22][23]。しかし2018年8月、訴訟を起こされる可能性を問い合わせたBuzzFeedからのメールに返信する形で、「タイにいる知り合いに電話して、実際に何が起きているかを調べた方がいい。そして小児レイプ犯の弁護はやめることだ。このファッキング馬鹿野郎(fucking asshole)」と、取り下げたはずの罵倒で返信してきた。マスクはオフレコと書いてきたが、アメリカのジャーナリズムの慣例では、オフレコは双方が合意した時点で成立するため、BuzzFeedはこのメールを公開した[24]

米国での人気はすさまじく、スティーブ・ジョブスを超えると注目をされたこともある[25]

私生活編集

趣味は子供と遊ぶことと映画鑑賞[26]。2007年までマクラーレン・F1のオーナーだった。

資産は、2005年時点において3億2,800万ドルとされていたが[27]、2018年2月時点では204億ドルとされている[28]

最初の妻はクィーンズ大学の同窓生で作家のジャスティン・マスク英語版と2000年に結婚し、双子と三つ子の男児をもうけ、合計5人の子宝に恵まれたが、2008年に離婚している[29]。 2番目の妻は女優のタルラ・ライリー2010年に結婚したが、2012年に離婚[30]、翌年の2013年に復縁したが、2016年3月に再度離婚した。 2016年7月に俳優のジョニー・デップと離婚申請中のアンバー・ハードと交際が噂された(2人は翌月に正式離婚した) 。2017年4月には2人はオーストラリアのパーティー会場にツーショットで堂々と登場し、アンバーと彼女の父親はイーロンとの交際を認めた。

出演編集

いずれも本人役

脚注編集

  1. ^ Inside Elon Musk's $17M Bel Air Mansion
  2. ^ Elon Musk's accomplishments
  3. ^ Elon Musk: Patriarchs and Prodigies
  4. ^ Curtis, Sophie (2014年11月10日). “Elon Musk 'to launch fleet of internet satellites'”. The Daily Telegraph (London). http://www.telegraph.co.uk/technology/news/11220326/Elon-Musk-to-launch-fleet-of-internet-satellites.html 2015年6月23日閲覧. ""Elon Musk, inventor and business magnate"" 
  5. ^ “The World's Most Powerful People”. Forbes. (2016年12月). https://www.forbes.com/sites/davidewalt/2016/12/14/the-worlds-most-powerful-people-2016/#26ec03f2368d 2016年12月14日閲覧。 
  6. ^ a b Laura M. Holson (2016年4月30日). “At 68, Maye Musk, the Mother of Elon, Is Reclaiming the Spotlight” (English). New York Times. http://www.nytimes.com/2016/05/01/fashion/elon-musk-mother-maye-musk-model-met-gala.html 2016年5月15日閲覧。 
  7. ^ Elon Musk, quoted in "Elon Musk Profiled: Bloomberg Risk Takers," www.bloomberg.com, August 3, 2013
  8. ^ イーロン・マスク インタビュー「常に批判の声に耳を傾けよ」 - ログミー”. 2016年4月26日閲覧。
  9. ^ “【首相の一日】9月9日(火)”. 東京新聞. (2014年9月10日). オリジナルの2014年9月10日時点によるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20140910152910/http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/shusho/CK2014091002000130.html 2014年9月11日閲覧。 
  10. ^ https://twitter.com/elonmusk/status/508617476804866048/photo/1
  11. ^ テスラCEO、トランプ政権の助言役退く パリ協定離脱受けCNN 2017年6月2日
  12. ^ イーロン・マスクは大統領諮問委員会を辞任する』 2017年6月2日 Onebox News
  13. ^ マスク氏、トランプ大統領に「ツイッター陳情」 中国での単独生産へ後押し求める”. 日本経済新聞 (2018年3月9日). 2019年2月22日閲覧。
  14. ^ トランプ大統領がマスク氏に同調-中国の自動車貿易慣行非難で”. ブルームバーグ. 2017年11月24日閲覧。
  15. ^ 中国、外資の過半出資容認へ 習主席が市場開放策”. 日本経済新聞. 2019年2月22日閲覧。
  16. ^ 【電子版】米テスラ、初の海外工場は上海 名称は「ドレッドノート」? 近く正式発表か”. 日刊工業新聞 (2018年10月1日). 2019年2月22日閲覧。
  17. ^ 中国、テスラのマスク氏に「永住権」付与も提案”. AFPBB. 2019年2月22日閲覧。
  18. ^ 米EVテスラCEO、車もトップも「中国色に染まってもいい」”. ビジネスインサイダー (2019年7月23日). 2019年9月5日閲覧。
  19. ^ 清华大学经济管理学院-顾问委员会名单”. 清華大学経済管理学院. 2017年11月24日閲覧。
  20. ^ テスラ、エイプリルフールの冗談にならず?株価急落 週間2000台は本物か”. 財経新聞 (2018年4月5日). 2018年7月22日閲覧。
  21. ^ Tim Higgins (2018年7月17日). “タイ洞窟救出の英国人は「小児性愛者」 マスク氏また問題発言”. WSJ. https://jp.wsj.com/articles/SB11727473987917214677904584350971103869100 2018年9月8日閲覧。 
  22. ^ “マスク氏、英洞窟ダイバーに謝罪 「小児愛男」発言を撤回”. AFPBB News. (2018年7月18日). http://www.afpbb.com/articles/-/3182913 2018年9月8日閲覧。 
  23. ^ マスク氏、英洞窟ダイバーに謝罪 「小児愛男」発言を撤回”. AFP (2018年7月18日). 2018年7月22日閲覧。>
  24. ^ “イーロン・マスクがタイで少年を助けたダイバーを「小児レイプ犯」と罵倒 BuzzFeedにメールで”. BuzzFeed Japan. (2018年9月8日). https://www.buzzfeed.com/jp/yoshihirokando/musk-letter 2018年9月8日閲覧。 
  25. ^ 大谷翔平『不可能を可能にする 大谷翔平120の思考』ぴあ株式会社、2017年、121ページ、ISBN 978-4-8356-3815-7
  26. ^ イーロン・マスク|ヒューマン|WEB GOETHE
  27. ^ "Hondas in Space", FastCompany.com, Issue 91, February 2005, Page 74
  28. ^ The World's Billionaires #126 Elon Musk
  29. ^ http://media.looops.net/btrax/2013/08/13/elon/ 米国テスラCEOの元妻が語る”私は彼のβバージョンだった” – 起業家イーロン・マスクの素顔【btrax】
  30. ^ http://forbesjapan.com/summary/2015-02/post_1542.html“現代の魔法使い”イーロン・マスクの私生活

関連項目編集

外部リンク編集