宅麻伸

日本の俳優 (1956-)

宅麻 伸(たくま しん[1][2]1956年[2]4月18日 - )は、日本俳優岡山県[2]玉野市出身。愛企画所属。趣味はドライブオートバイ)、野球ゴルフ。特技は乗馬

たくま しん
宅麻 伸
本名 詫摩 繁春たくま しげはる
生年月日 (1956-04-18) 1956年4月18日(67歳)
出生地 日本の旗 日本岡山県玉野市
身長 180 cm
血液型 A型
職業 俳優
ジャンル
配偶者 賀来千香子1994年 - 2012年
事務所 愛企画
主な作品
テレビドラマ
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来歴・人物 編集

3人兄妹の長男で妹が2人いる。

三井造船玉野事業所で勤労学生(玉野市立備南高等学校造船科・定時制に在籍)をしていたが[3]、職場の先輩に役者やモデルなど芸能界を勧められ、雇用期間満了・高校卒業を機に上京[3][2]キャバレーのボーイをしながらデビューを目指していたところに、キャバレーの店主によって天知茂に紹介されて彼の事務所預かりとなり、天知主演の「江戸川乱歩の美女シリーズ」に本名で出演[3][4]。その後、1979年TBS七人の刑事』の中野刑事役で正式に俳優としてデビューした[5][2]。芸名は天知が直々に名付け、「宅麻」は本名に基づき、「伸」については自ら「『七人の刑事』の主演の芦田伸介さんからいただいたんじゃないかな」と話している[6]

落ち着いた物腰とニヒルな顔立ちで人気を得る。

1994年中畑清夫妻の媒酌で賀来千香子と結婚し、2012年2月10日に離婚(賀来との間には子はいない)。賀来の友人であるさくらももことは交流があり、彼女のエッセイにもたびたび名前が登場することがあった。

渋い声を生かしたダンディーな役に定評があるが、ユーモラスな役どころも得意とする[7]。映画『ゴジラ×メカゴジラ』監督の手塚昌明は、宅麻本人もユニークであり、同作品の役では普段の宅麻のイメージを反映させている[8]。『勇者ヨシヒコと魔王の城』ではさらに踏み込んで新境地を開き、若い層からも支持を得る。それ以降、役名の「ダンジョー」と呼ばれることもあるらしい[9]

出演 編集

テレビドラマ 編集

配信ドラマ 編集

  • SICK'S 〜内閣情報調査室特務事項専従係事件簿〜Paravi) - 入江慎吾 役(友情出演)
    • SICK'S 恕乃抄 〜内閣情報調査室特務事項専従係事件簿〜(2018年4月1日 - 8月11日)[16]
    • SICK'S 覇乃抄 〜内閣情報調査室特務事項専従係事件簿〜(2019年3月23日 - 5月18日)
    • SICK'S 厩乃抄 〜内閣情報調査室特務事項専従係事件簿〜(2019年9月15日 - 11月9日)

映画 編集

Vシネマ 編集

  • 実録・北海道やくざ戦争 逆縁(2001年) - 三原鉄次 役
  • ドッグファイター 「ごろつき刑事」(2005年) - 鬼州会幹部 鬼倉貞利 役
  • 実録・大日本平和会 極道・平田勝市(2005年)全3作 - 主演・平田勝市 役
  • 実録・九州やくざ戦争(2006年)全3作
  • 実録・愚連隊の神様 万年東一(2008年)全2作 - 主演・万年東一 役
  • 暴力水滸伝(2014年)全2作 - 車屋の社長 一色次郎(元極道) 役
  • 裏門釈放1,2(2017年) - 神戸 三代目浜辰連合舎弟 菱川勇五郎 役
  • 極道の門 第一部(2018年) - 二代目大政組若頭補佐 尾形組組長 尾形敬三 役
  • CONFLICT 〜最大の抗争〜 外伝 織田征仁(2019年) - 天道会若頭補佐 織田組組長 織田慶次 役
  • 権力の階段 〜総理への道〜(2020年) - 衆議院議員 日村哲也(与党 日本共和党、党内最大派閥貞観会所属) 役

ドキュメンタリー 編集

CD 編集

  • 「同じ時代に生まれて」(トライエム)

CM 編集

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ a b c 詫摩繁春名義。

出典 編集

  1. ^ a b ゴジラ大百科 1993, p. 124, 構成・文 岩田雅幸「決定保存版 怪獣映画の名優名鑑」
  2. ^ a b c d e f 3式機龍CP 2016, pp. 14–15, 「ゴジラ×メカゴジラ キャストインタビュー 宅麻伸×小野寺華那」
  3. ^ a b c 今あるのはあの人のおかげ「俳優・宅麻伸が感謝する “名付け親”天知茂さんが残した言葉」(2/4)”. 日刊ゲンダイ (2015年9月14日). 2018年5月26日閲覧。
  4. ^ 今あるのはあの人のおかげ「俳優・宅麻伸が感謝する “名付け親”天知茂さんが残した言葉」(3/4)”. 日刊ゲンダイ (2015年9月14日). 2018年5月26日閲覧。
  5. ^ 毎日新聞』1979年3月1日付朝刊、10面。TBS全面広告。
  6. ^ 今あるのはあの人のおかげ「俳優・宅麻伸が感謝する “名付け親”天知茂さんが残した言葉」(1/4)”. 日刊ゲンダイ (2015年9月14日). 2018年5月26日閲覧。
  7. ^ FCGMG 2002, p. 80, 「ゴジラ×メカゴジラ用語辞典」
  8. ^ FCGMG 2002, pp. 52–54, 「INTERVIEW01 手塚昌明」
  9. ^ クランクイン! - エンタメの「今」がわかる 映画&エンタメニュース”. クランクイン!- エンタメの「今」がわかる 映画&エンタメニュースサイト. 2020年12月9日閲覧。
  10. ^ “「どうする家康」新キャストに宅麻伸、忍成修吾ら13人決定 作間龍斗は豊臣秀頼役”. 映画ナタリー (ナターシャ). (2023年8月4日). https://natalie.mu/eiga/news/535625 2023年8月4日閲覧。 
  11. ^ 椎名桔平、ブラックマネーを操る男に!連続ドラマW「不発弾」共演に原田知世ら”. シネマカフェ. 2018年3月19日閲覧。
  12. ^ 『刑事7人』最終回は “20世紀最後”の未解決事件”. ORICON NEWS. オリコン (2018年9月11日). 2018年9月11日閲覧。
  13. ^ 新番組『ウルトラマントリガー』TPU結成を導いたシズマ財団会長「シズマ ミツクニ」役に宅麻伸さん決定!”. ウルトラマントリガー公式サイト. 2021年6月3日閲覧。
  14. ^ “「孤独のグルメ」SPの舞台は北海道、松重豊「最も劣化が進んだ井之頭五郎を見られる」”. 映画ナタリー (ナターシャ). (2022年12月20日). https://natalie.mu/eiga/news/505801 2022年12月20日閲覧。 
  15. ^ “松平健が「警部補ダイマジン」出演、片岡鶴太郎と宅麻伸は物語を怪しく彩るキーマンに”. 映画ナタリー (ナターシャ). (2023年6月7日). https://natalie.mu/eiga/news/527585 2023年6月7日閲覧。 
  16. ^ SPECサーガ完結篇『SICK'S 恕乃抄』”. TBSテレビ. 2017年12月26日閲覧。

参考文献 編集

  • 『ENCYCLOPEDIA OF GODZILLA ゴジラ大百科 [メカゴジラ編]』監修 田中友幸、責任編集 川北紘一Gakken〈Gakken MOOK〉、1993年12月10日。 
  • 『ゴジラ×メカゴジラ』朝日ソノラマファンタスティックコレクション〉、2002年12月30日。ISBN 4-257-03668-0 
  • 『ゴジラ×3式機龍〈メカゴジラ〉コンプリーション』ホビージャパン、2016年12月21日。ISBN 978-4-7986-1353-6 

外部リンク 編集