長野総合車両センター

長野総合車両センター(ながのそうごうしゃりょうセンター)は、長野県長野市西和田二丁目にある東日本旅客鉄道(JR東日本)首都圏本部管轄の車両基地および車両工場。北長野駅付近に位置している。

長野総合車両センター
JRE-Nagano-Center.JPG
長野総合車両センターの銘板
基本情報
日本国
所在地 長野県長野市西和田2丁目29-1
鉄道事業者 東日本旅客鉄道
帰属組織 東日本旅客鉄道首都圏本部
所属略号 都ナノ
整備済み車両略号 長野総合車セ
NN
最寄駅 長野電鉄長野線桐原駅
旧称 長野総合車両所
北長野運転所・長野工場
開設 1945年
車両基地概要
敷地面積 270,006 m2
留置線本数 17本
検査線本数 21本
洗浄線本数 3本
配置両数
電車 192両
気動車 20両
合計 212両
備考

2022年4月1日現在のデータ[1][2]
敷地面積は有価証券報告書の値[3]

クモヤ143-52は車籍抹消済みだが運用は終了していない。
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概要編集

1888年明治21年)5月1日に官設鉄道開業に併せて開設された長野機関庫を前身にもつ車両基地で、工場のある場所にはかつて平林城があり、1930年昭和5年)には長野都市計画が認可され、城山公園と同規模の平林公園の建設が予定されていたが、戦時中用途地域制限解除期間中に鉄道省長野工機部の工場が建設された[4]

日本国有鉄道(国鉄)時代は長野工場と称し、車両検査・修繕だけでなく、蒸気機関車などの製造も行った。同じ敷地内には配置車両がある基地(長野運転所→長野第一運転区→北長野運転所、略号「長ナノ」)もあったが、1991年平成3年)7月1日に長野工場と北長野運転所を統合し長野総合車両所が発足[5]、その時JRの在来線では初めて、車両基地と車両工場を一体化させた区所となった[注 1]2004年(平成16年)6月1日に現名称に改称した[5]

当センター内には周知の埋蔵文化財包蔵地として、南側には平林城址と記した石碑が立ち[6]、国鉄車両基地遺跡[7]、西和田遺跡[8]がある。

一般公開編集

毎年10月上旬に「JR長野鉄道フェスタ」(旧称 - 「長野総合車両センターふれあいまつり」)を開催してセンター内を一般公開している。 (ただし2020年からは開催されていない。) 2019年開催時の主な内容

  • 車両展示(交番検査庫・工場棟)
  • 電車床下探検隊(クモヤ143-52を展示)
  • 工場・訓練センター公開
  • 運転シミュレーション体験
  • トラバーサ乗車体験
  • 鉄道グッズ・部品販売
  • Nゲージ展示
  • 記念弁当(限定100個販売)

また、開催に伴って専用駐車場の用意や長野駅から同センター近隣のJR貨物北長野貨物基地まで30分間隔で無料シャトルバスを運行した。

歴史編集

  • 1888年(明治21年)5月1日 - 官設鉄道関山 - 長野間の延伸開業に併せて、長野機関庫を開設。
  • 1890年(明治23年)2月16日 - 上水内郡芹田村大字栗田(現・長野駅東口)に内閣鉄道局長野器械場発足。
  • 1893年(明治26年)10月1日 - 逓信省鉄道局に移管のうえ、長野器械場を長野工場に改称。
  • 1897年(明治30年)8月18日 - 逓信省鉄道作業局に移管。
  • 1907年(明治40年)4月1日 - 逓信省帝国鉄道庁に移管[9]
  • 1908年(明治41年)12月5日 - 内閣鉄道院中部鉄道管理局に移管。
  • 1920年(大正9年)5月15日 - 鉄道省名古屋鉄道局に移管。
  • 1936年(昭和11年)9月1日 - 長野機関庫を長野機関区に改称。
  • 1942年(昭和17年)9月11日 - 鉄道省新潟鉄道局に移管のうえ、長野工場を長野工機部に改称。
  • 1943年(昭和18年)11月1日 - 運輸通信省新潟鉄道局に移管。
  • 1945年(昭和20年)6月1日 - 運輸省新潟鉄道局に移管。
  • 1945年(昭和20年) - 上水内郡吉田町長野工機部吉田分所を設置。
  • 1945年(昭和20年)8月13日 - 長野空襲により機関区に被弾。職員8人、兵隊3人が死亡[10]
  • 1949年(昭和24年)6月1日 - 日本国有鉄道新潟鉄道局に移管。
  • 1952年(昭和27年)8月5日 - 長野工機部を長野工場に改称。
  • 1964年(昭和39年) - 長野工場吉田分所を長野工場本工場に、(旧)長野工場本工場を栗田分所に改称。
  • 1966年(昭和41年)7月25日 - 長野機関区、長野客貨車区などを統合して長野運転所が発足。
  • 1969年(昭和44年) - 長野工場栗田分所を廃止し、本工場に集約。
  • 1973年(昭和48年) - 蒸気機関車D51形)が運用からはずれ配置が消滅、無煙化完了。
  • 1986年(昭和61年)9月1日 - 長野運転所と長野運転所第二分所を統合し、長野第一運転区発足[11]
  • 1987年(昭和62年)3月1日 - 長野第一運転区が北長野運転所に改称[11]
  • 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、東日本旅客鉄道に継承。
  • 1991年(平成3年)7月1日 - 長野工場と北長野運転所を統合し、長野総合車両所発足[5]
  • 2000年(平成12年)2月25日 - ISO9001認証取得。
  • 2004年(平成16年)6月1日 - 長野総合車両センターに改称[5]
  • 2019年(令和元年)6月25日 - 189系N102編成の廃車により特急型車両の配置が消滅。
  • 2021年(令和3年)12月27日 - DD16-11の廃車により内燃機関車の配置が消滅。
  • 2022年(令和4年)- 長野支社から首都圏本部の管轄に移行したことにより略号が「長ナノ」から「都ナノ」に改称[12]

配置車両に記される略号編集

整備車両に記される略号編集

「NN」「長野総合車セ」(「長野工」→「長総車所」→「長野総合車セ」と推移。)

業務内容と職場編集

当センターの主な業務は、車両の検査・修繕・改造である。また、車両配置もあるため車両基地の機能も有しており、車体の清掃業務なども行っている。

当センターには鋳物職場があり、鋳鉄制輪子やNN46ブレーキライニング(ブレーキパッド)などを製造している[13]後述を参照)。

さらに首都圏・近郊地域で使用された電車の廃車に伴う解体作業も実施している[14][注 3]

下記にセンターの業務について、項目別に説明する。

検査担当形式と配置区所編集

出典:JR東日本テクノロジー株式会社HP 事業紹介

電車
気動車

上記の担当形式の他にも改造・機器更新等と同時に検査を行う場合がある。

改造・機器更新など編集

しなの鉄道115系の塗色変更やリニューアル改造など[15]京葉車両センター所属の205系0番台富士急行6000系への改造を施工[16][17][18][19]などの実績がある。

その他、豊田車両センター所属の中央線快速E233系0番台のトイレ設置工事や2階建てグリーン車連結対応改造。

中央・総武緩行線E231系0番台の転用改造(武蔵野線向け)。

E257系0番台踊り子用2000番台化(一部編成)・臨時列車用5000番台化への転用改造。

E353系へのフリーWi-Fi設置。

松戸車両センター所属のE233系2000番台ワンマン運転対応化改造[20][21]

2019年10月に首都圏でJR東日本と乗り入れを行っている相模鉄道の相鉄10000系10701F(E231系がベースの車両・なお10000系はJR東日本へ乗り入れは行っていない)が、機器更新のため同車両センターまで甲種輸送により入場[22]し、その後2020年1月に同車両センターからかしわ台車両センターまで甲種輸送された[23]。大手私鉄の電車がJRの工場へ入場するのは、大宮総合車両センターへ入場した小田急4000形に続き2例目となったが、こちらは、JR貨物EH200形に牽引されたため甲種輸送で行われた[22][23]

鋳物職場編集

 
長野工場製給水ポンプ(D51)

前述したとおり、当総合車両センターでは鋳物職場を有しており、以下に示すもの(鋳物製品以外もある)を製造している[13]

車両解体編集

   
解体線に留置中の、運用を離脱した車両群
車両解体線。車両は解体中のサハE230形500番台(6扉車)

2005年から開始した鉄道博物館の建設に伴い、大宮総合車両センターでの解体作業が終了したため、首都圏で使用された電車の廃車に伴う解体は、当センターへと機能を移した[14][注 3]

配置車両編集

 
211系
 
クモヤ143-52
 
キハ110系200番台
 
HB-E300系「リゾートビューふるさと」

2022年10月1日現在の配置車両は以下の通り[1][2]

電車 気動車 機関車 客車 貨車 合計
192両 20両 0両 0両 0両 212両

電車編集

211系(192両)
  • 6両編成(N601 - 614編成)14本、3両編成(N301 - 327・331 - 339編成)36本が配置されている。
  • N601 - 606編成(0番台)およびN317 - 327編成(1000番台)はセミクロスシート、N607 - N614編成(2000番台)およびN301 - N316・N331 - N339編成(3000番台)はロングシートとなっている。
  • 2013年3月16日のダイヤ改正より、8編成(N301 - 305・331・332・339編成)が導入され、信越本線(篠ノ井 - 長野間)、篠ノ井線(全線)、中央本線(塩尻 - 富士見間)、大糸線(松本 - 信濃大町間)で営業運転を開始した[24][25]
  • 2014年(平成26年)3月15日のダイヤ改正では、新たに12編成(N306・311 - 313・316・320・333 - 338編成)が導入され、中央本線(富士見 - 立川間)およびJR東海の中央本線(塩尻 - 中津川間)、飯田線(飯田 - 辰野間)まで運用範囲が広がった。また、これに伴い115系の半分以上が置き換えられた。
  • 2014年10月までに16編成(N307 - 310・314・315・317 - 319・321 - 327編成)が転入し、1000番台と3000番台が出揃った。
  • 2014年5月から0番台6両固定編成の転入が始まり、同年6月1日より運用を開始した。2015年10月までに2000番台と合わせて6両固定14編成が転入し、115系の運用置き換えが完了した。
クモヤ143形(1両)
  • クモヤ143-52の1両が配置されている。2018年3月17日付けで松本車両センターより転入[26]篠ノ井線の冬季霜取り運用についていたが、現在は牽引車として構内の車両入れ換えを担当。
  • 2022年8月2日限りで検査満了に伴い除籍。本線走行が不可能となったが、2022年10月現在も長野総合車両センター構内でのみ入換車両という位置付けで稼働している。

気動車編集

キハ110系200番台(18両)
  • 運転台構造のキハ110形12両、片運転台構造のキハ111形・キハ112形2両編成3本が配置されている。
  • 飯山線しなの鉄道北しなの線長野 - 豊野間含む)と上越線越後川口 - 宮内 - 信越本線長岡間)で運用される。また、他線での臨時列車に投入されることもある。
  • この車両は、特急「秋田リレー号」で使用されていた300番台で、同列車の運転終了後に普通列車用に改造・転用された。
  • キハ110-235, 236は飯山線観光列車おいこっと」用に再改造され、2015年4月4日より同観光列車として運行されているが、平日や運休日を中心に定期運用に就く場合がある。
HB-E300系(2両)
  • 全席転換クロスシートのHB-E301-2とHB-E302-2の片運転台車2両が配置されている。
  • 2010年6月9日東急車輛製造で新製された[27]
  • 定期列車の運用には就かず、快速「リゾートビューふるさと」「ナイトビュー姨捨」のほか、イベント列車でのみ使用される。
  • 臨時運用として、小海線の「リゾートビューこうみ」、飯山線の「リゾートビューいいやま」、中央本線の「リゾートビュー諏訪湖」でも運用される。

過去の配置車両編集

電車編集

 
115系
115系
  • 長野総合訓練センターに3両編成(N15編成)1本が配置されていた[28]が、2019年10月15日付で廃車され[29]、配置が無くなった。
  • 2015年3月14日のダイヤ改正までは中央本線立川 - 塩尻 - 中津川岡谷 - 辰野 - 塩尻間)、大糸線松本 - 信濃大町間)、篠ノ井線(全線)、信越本線篠ノ井 - 柿崎間)、飯田線飯田 - 辰野間)およびしなの鉄道線(篠ノ井 - 軽井沢間)の普通列車で運用された。しかし、同日のダイヤ改正において信越本線長野 - 妙高高原間がしなの鉄道北しなの線へと移行されたことにより、C編成を除く115系の長野支社管内での定期運用は終了[30]。また、しなの鉄道区間への当車両センター所属115系の乗り入れも終了した。さらに211系の導入が進んだことで、2015年10月をもって、C編成を含む115系の定期運用が全て消滅。
  • C編成は2007年3月に松本車両センターから転入した車両で、主に中央東線で運用されていた。また2010年(平成22年)12月のダイヤ改正までは、通常時は豊田車両センターM40編成を充当していた快速「むさしの号」代走運用に投入されたケースがある。
  • N1 - 16編成は東海旅客鉄道(JR東海)管内である中央西線・飯田線やしなの鉄道線への入線が可能で、2007年にJR東海所有の115系が全廃となった後も引き続き2012年のダイヤ改正まではJR東海区間へ乗り入れていた。
  • 全編成がセミクロスシートである。ただしN29編成は一時期、ロングシート化された。
  • 塗装は基本的には長野色であったが、最後まで残った訓練車は湘南色であった。なお、過去にはC1編成が横須賀色、N9編成が湘南色とされていた。
  • C5 - 11編成および、N1・3・5 - 7・11 - 14・16・21・24 - 26・28・29・32・33編成は、内装などの更新を施工したリニューアル車両。
  • 2014年3月15日のダイヤ改正以降、211系が追加導入されたことに伴い、多くの編成が廃車となった(C2・4 - 14編成、N2・4・5・8・10・16・22 - 24・26・28 - 33編成)。また、C3編成、N3・6・11・14・25・27編成は2015年3月15日までに、N9編成は2015年12月16日付で新潟車両センターへ転出した。
  • 北陸新幹線延伸後に経営分離された際、しなの鉄道に3両編成5本(N1・7・12・13・21編成)が譲渡された。
  • C14編成、N4編成が廃車されたことにより、長野支社所属の115系の長野色は廃止された。
  • また、C1編成についても、2015年10月28日に定期運用を離脱し、同年11月22日のさよなら運転「ありがとう115系C1編成」をもって、完全に運用を離脱し、2015年11月25日付で廃車となった。これにより、長野支社管内では115系全ての運用が終了した。
 
165・169系
165・169系
  • 国鉄時代は信越本線の急行「信州」「妙高」「とがくし」や篠ノ井線の急行「天竜」「かもしか」で運用されていた。JR化後は長野県内の普通列車や篠ノ井線・飯田線の快速「みすず」で運用されていた。
  • 引退後は一部がしなの鉄道に譲渡され2012年まで有料快速列車「しなのサンライズ・しなのサンセット」を中心に運用されていた。
 
381系
381系
 
485系「彩(いろどり)」
485系
  • 5000番台6両編成1本(N201編成・ジョイフルトレイン彩(いろどり)」)が配置されていた。
  • 2017年にラストランを行い、同年10月20日付で廃車[31]、長野総合車両センターにおいて、解体された。
 
489系
489系
  • 1997年まで特急「あさま」で運用されていた。
  • 1986年金沢運転所の「あさま」運用分が移管され、配置されたものである。
  • 運用は「あさま」「そよかぜ」に限定され、「白山」「ひたち」などといった交流区間へ乗り入れる運用はなかった。
  • 運用終了後は廃車された。
 
189系
 
189系あさま色
189系
  • 2019年4月1日時点では、6両編成(N102 - あさま色)1本が配置されていた[28]
  • N102編成は2019年3月ダイヤ改正で定期運用を離脱し、2019年6月25日付けで廃車[32]、配置が無くなるとともに、189系は廃形式となった。
  • 定期運用離脱前は、平日朝に塩尻 - 長野間で運行される快速「おはようライナー」に充当されていた。信越本線の長野 - 直江津間が経営分離されるまでは、普通快速妙高」や、しなの鉄道線の快速「しなのサンライズ号」などでも運用された。
  • 主に、1997年の北陸新幹線高崎 - 長野間)先行開通以前に在来線エル特急あさま」で運用されていた189系を、普通車のみの6両編成に組み替えた編成である。N101編成は制御車に房総・総武特急で使用後、「あずさ」で運用されていたクハ183-1525・1528が組み込まれていた。これは臨時特急「はまかいじ」を当センターで担当することになった際、京浜東北線根岸線へ乗り入れることからATC-6形搭載の必要があったためで、元々東京地下駅乗り入れ用にATC機器室を装備していた同番台車が松本車両センターから転入したものである。
  • N104編成は大宮総合車両センターからの転属車であり、2013年7月30日から運行を開始した。なお、N104編成は「妙高」などの定期運行列車には充当されず、「あずさ」の臨時増発時など、主に臨時列車として用いられていたが、2015年3月に廃車となった。また、車体の老朽化および189系電車の余剰化に伴い、N103編成も同月に廃車となった。
  • また、183系2両が組み込まれていた国鉄色のN101編成についても2015年5月17日のさよなら運転終了後に廃車[33]。これにより当センター所属の189系はあさま色のN102編成のみとなり183系は廃形式となった。
 
クモユニ143-1
クモユニ143形編集
  • 2018年7月時点ではクモユニ143-1・3の2両が配置されていた。事業用牽引車代用)。
  • クモユニ143-3は、2018年8月4日付で除籍の上[34][35]東京・大宮総合訓練センターの訓練機械に転用された。
  • クモユニ143-1も、2019年10月15日付で廃車され[29]、クモユニ143形は廃形式となった。

気動車編集

キハ58系
  • 1997年にキハ110系に置き換えられるまで、飯山線で運用されていた。
  • 塗色は、飯山線用の青と白を基本としたツートンカラーに、赤、橙色、黄色の三色の帯が斜めに入っていた。
  • 運用終了後は廃車された。
キハ52形

機関車編集

 
DD16形
DD16形ディーゼル機関車
  • 11号機が在籍していたが、キヤE195系HB-E300系の台頭により2021年12月27日付で廃車となった[36]。これにより、DD16形はJRでは廃形式となった。
  • 主に小海線飯山線などの非電化区間でで臨時列車や工事臨時列車の客車牽引に充当された。

 編集

客車編集

 
12系「白樺」

  12系

  • 波動用の座席車と、簡易お座敷車、そして正規お座敷列車のジョイフルトレイン白樺」が配置されていた。
  • 「白樺」は当センターの工場部門の前身である長野工場で、1983年に改造されたものである。
  • 「白樺」は1995年に後継車として登場した14系「浪漫」に置き換えられ引退、1996年に廃車された。
 
14系「浪漫」
14系
  • 波動用の座席車と、お座敷列車のジョイフルトレイン浪漫」が配置されていた。
  • 「浪漫」は当センターの前身である長野総合車両所で1995年に改造されたもので、両端車にガラス張りの展望室を備えた。
  • 「浪漫」は2007年に485系ジョイフルトレイン「彩(いろどり)」に置き換えられ引退、廃車された。

長野総合訓練センター編集

同センターに併設される長野総合訓練センターは、訓練用機械入換動車車掌車を使用した鉄道車両の運転技術、人身事故の対応、連結訓練、緊急時の対応等などといった、鉄道乗務員に求められる対応を本センター併設の地上設備や車両を使用し実習することによって強化する施設である。

訓練線の構成は、訓練車と訓練に関わる車両を留置するための基地線が3線、訓練走行をするための訓練線(電化済み)が東西に約300メートル敷設されている。始点である東端には、訓練用ホーム「あさま駅」が設置され、終点の西端には、「しなの駅」がそれぞれ設置されている。 訓練用機械には、運用離脱した209系中間車(元モハ208 - 40と元モハ209 - 40)を先頭車化改造した2両編成1本を使用し、他に、車掌車が2両、スイッチャー1両が使用されている。

2019年までは、長野総合車両センター所属115系N15編成3両を使用していた。

長野スキルアップセンター編集

ここでは実際の鉄道車両を車両に搭載される装置の可動部を直接見ることができるように改造したもので、車両部品や機器を扱う作業員に対する教育を中心に使用される。

車両は京葉線で運用されていたクハ204 - 118を廃車後、長野色に塗装変更したものを使用。

保存車編集

同センターでは博物館等での保存を目的とした譲渡が期待できる車両や余剰となった休車を屋外留置線で保存している。下記は2022年5月現在の保存車である。

屋外保存されている車両

静態保存されている車両

過去に屋外保存されていた車両

その他エピソード編集

梅小路蒸気機関車館開設当初、保存蒸気機関車の整備は当センターの前身の一つである長野工場で行っており、多くの車両は最後の全般検査を長野工場で受けている。また、C51形239号機の外装復元も行なっている。その後、現役蒸気機関車の全廃に伴って長野工場での整備を終了し、営業継続機関車については鷹取工場に引き継がれた。鷹取工場の閉鎖後は梅小路運転区で整備が行われている。

2015年3月14日に北陸新幹線金沢駅まで延伸したことに伴い信越本線長野駅-直江津駅間が経営分離されたが、長野駅から当センターへの線路は経営分離後のしなの鉄道北しなの線とは別に敷設されているため、経営分離の影響は受けていない。

車両製造編集

長野工場時代は、車両を製造した実績があり、以下にそれを示す。

脚注編集

[脚注の使い方]

注釈編集

  1. ^ 当センターのように、車両工場と車両基地の機能を同じ敷地内でもつ車両基地は、JR東日本では新幹線総合車両センター東京総合車両センターがあり、他にJR西日本網干総合車両所、東武鉄道南栗橋車両管区、相模鉄道かしわ台車両センターなどが該当する。なお、JR北海道の苗穂工場(JR貨物苗穂車両所も含む)も同じ敷地内に車両配置の基地があるが、そこは苗穂運転所という名称である。
  2. ^ 「長」で始まる名称を持つ他区との区別のため。長万部機関区の区名札にも「長」は使われず、「万」の旧漢字である「萬」とされていた。
  3. ^ a b JR東日本テクノロジーHPの長野支店の事業所紹介では「JR東日本長野総合車両センター内で、在来線車両の定期検査、改造工事、ブレーキ部品・転落防止外ホロの製造、廃車解体などの業務を行っています。」と記載されている[14]

出典編集

  1. ^ a b 太田浩道 編「東日本旅客鉄道 長野総合車両センター 長ナノ」 『JR電車編成表 2022夏』発行人 横山裕司、交通新聞社〈ジェー・アール・アール編〉、2022年5月19日、102-103頁。ISBN 978-4-330-02822-4 
  2. ^ a b 別冊付録:「東日本旅客鉄道 電車 気動車 長野総合車両センター〔長野〕(長ナノ)」『鉄道ファン7月号付録 JR旅客会社の車両配置表/JR車両のデータバンク 2022』第62巻7号(通巻第735号)、交友社、2022年7月1日、 14 - 15頁。
  3. ^ 第35期有価証券報告書 42頁 (PDF) - 東日本旅客鉄道
  4. ^ 浅野純一郎「戦前期に策定された地方都市の都市計画の施行経過とその連続性に関する研究 : 1930-1969年間の長野都市計画を対象として」『日本建築学会計画系論文集』第69巻第580号、日本建築学会、2004年、 133-140頁、 doi:10.3130/aija.69.133_3ISSN 1340-4210NAID 1100046597742021年6月20日閲覧。
  5. ^ a b c d ジェー・アール・アル編 (2016) (日本語). JR気動車客車編成表2016 . 交通新聞社. p. 223. ISBN 978-4330690162. http://shop.kotsu.co.jp/shopdetail/000000001876/005/004/X/page1/order 
  6. ^ おらが町の史跡・文化財”. 古牧地区住民自治協議会. 2021年2月11日閲覧。
  7. ^ 長野市文化財データベース”. 長野市. 2021年2月11日閲覧。
  8. ^ 長野市文化財データベース”. 長野市. 2021年2月11日閲覧。
  9. ^ 「逓信省告示第174号」『官報』1907年3月25日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  10. ^ 長野市における戦災の状況(長野県)”. 総務省. 2021年2月11日閲覧。
  11. ^ a b 鉄道ジャーナル』第21巻第8号、鉄道ジャーナル社、1987年7月、 87頁。
  12. ^ ジェー・アール・アール 編 『JR電車編成表2022冬』交通新聞社、2022年11月22日 2022、2頁。 
  13. ^ a b c d e f g h i j k l 鉄道図書刊行会「鉄道ピクトリアル」2013年10月臨時増刊号鉄道車両年鑑2013年版「製造部門をもつ鉄道工場長野総合車両センターを見る」30-42P。
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参考文献編集

  • 鉄道図書刊行会「鉄道ピクトリアル」2013年10月臨時増刊号鉄道車両年鑑2013年版「製造部門を持つ鉄道工場 長野総合車両センターを見る」30-42P

関連項目編集

座標: 北緯36度39分28秒 東経138度12分53.6秒 / 北緯36.65778度 東経138.214889度 / 36.65778; 138.214889