島田歌穂
島田 歌穂(しまだ かほ 9月19日 - )は、日本の女優、歌手、大阪芸術大学芸術学部舞台芸術学科教授。本名は島 歌穂(しま かほ)。
しまだ かほ 島田 歌穂 | |||||||||||
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本名 | 島 歌穂(しま かほ) | ||||||||||
生年月日 | 9月19日 | ||||||||||
出生地 | 東京都港区 | ||||||||||
国籍 |
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血液型 | O型 | ||||||||||
職業 | 女優・歌手・大学教授 | ||||||||||
ジャンル | 舞台・ミュージカル・音楽 | ||||||||||
活動期間 | 1974年 - | ||||||||||
配偶者 | 島健 | ||||||||||
事務所 | エピモッソ | ||||||||||
公式サイト | http://www.shimada-kaho.com/ | ||||||||||
主な作品 | |||||||||||
演劇 | |||||||||||
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人物・履歴編集
東京都港区出身。音楽家の父・島田敬穂と、宝塚歌劇団卒業生でジャズ歌手の母・筑波嶺玲子(別名:丹波礼子)との間に生まれ、4歳のときにバレエとピアノを始める。ささきいさおは、彼女の父から発声のレッスンを受けていた[要出典][1]。母は宝塚歌劇団退団後にジャズ歌手に転身し、ハナ肇とクレージー・キャッツの前身、ハナ肇とキューバン・キャッツにもボーカルとして在籍していた。港区立青山中学校、私立東亜学園、東京都立城南高等学校を経て堀越高等学校卒業。
1974年 - 1977年放送、テレビ朝日系『がんばれ!!ロボコン』のヒロイン・ロビンちゃんで子役デビュー。
1979年放映の『俺はあばれはっちゃく』では、主人公・桜間長太郎の姉・てるほを演じる。
1980年放送の『GOGO! チアガール』でも主演格でレギュラー出演した。
その後、なかにし礼によってアイドルとして見出され、1981年トリオレコードより歌手デビュー。
1982年、ミュージカル『シンデレラ』で初舞台。以後、舞台女優に転身。
1987年、ミュージカル『レ・ミゼラブル』日本初演のエポニーヌ役で脚光を浴び、2001年までロングラン公演に参加し出演回数は1,000回を超えた。
また、各国で公演されている同作の世界ベストキャストに選ばれ、日本の女優として初めて英国王室主催のコンサート『ザ・ロイヤル・バラエティ・パフォーマンス』(1987年)に出演、エリザベス女王陛下に披露し、その模様は英国公共放送局のBBCで全英放送された。
更に1990年には世界選抜キャストとしてレコーディングに参加したアルバム『レ・ミゼラブル/インターナショナル・キャスト盤』がアメリカにてグラミー賞を受賞するなど国際的にも高い評価を得る。
一方、音楽活動も精力的に行い、1988、89年には『NHK紅白歌合戦』に2年連続で出場。
1990年代、TBS系ドラマ『HOTEL』の主題歌『ステップ・バイ・ステップ』『フレンズ』『約束』がヒット。
『KAHOファーストコンサート』(1987年)から始まったコンサート活動も毎年回を重ね、1998年にはマレーシアで、2006年は台湾ツアーと海外でもコンサートを行う。
また各オーケストラや交響楽団とのコンサートも数多く行っている。
1994年、ピアニスト、作・編曲家、プロデューサーの島健と結婚。同年からスタートした島田歌穂&島健Duoコンサートは、全国200ヵ所以上で公演、延べ10万人以上が来場。尚、和田誠と平野レミ夫妻が彼らの仲人でもある。
楽曲のレパートリーは、ミュージカルは勿論、ジャズからポップス、民謡に至るまで幅広い。
他にも、2006年に映画『サウンド・オブ・ミュージック』マリア役の吹き替え、2017年ディズニー映画『美女と野獣』プリュメット役、2019年『メリー・ポピンズ リターンズ』トプシー役(メリル・ストリープ)の吹き替えや、東京ディズニーシーのスペシャルイベントのテーマ曲『Thanks to You』『Welcome to Christmas』『We Go On』を担当。
自ら祖母の人生を綴った著書『私の祖母は「101歳のお嬢さま」』(潮出版社)を2008年に出版。
2015年、宝塚歌劇団『TOP HAT』日本初演の歌唱指導など幅広く活躍。
2014年にはデビュー40周年を迎え、レーベルの枠を超えた初の自選オールタイムベスト『MY GRATITUDE』、和田誠監修、島健とのデュオによる初のJazzアルバム『いつか聴いた歌』をリリース。『MY GRATITUDE』は宇野亞喜良氏、『いつか聴いた歌』は和田誠氏の書き下ろしジャケットを使用している。
2019年、デビュー45周年を迎え、男性アーティストの名曲の数々をカバーした記念アルバム『Slow Ballade -おとこごころ-』をリリース。 アルバムジャケットは、わたせせいぞう氏の書き下ろしである。
出演編集
テレビドラマ編集
- どっこい大作 (1973年) - 中川絵美 役
- がんばれ!!ロボコン (1974年 - 1977年) - ロビン 役
- 大鉄人17 (1977年) - 佐原ルミ 役
- 吉宗評判記 暴れん坊将軍 第36話「天を欺く泣きぼくろ」(1978年) - お冬 役
- 柳生一族の陰謀 第4話「大奥の妖女」(1978年) - ぬい 役
- 宇宙からのメッセージ・銀河大戦 (1978年)
- 俺はあばれはっちゃく (1979年)- 桜間てるほ 役
- 服部半蔵 影の軍団 (1980年) - お菊 役
- 新・江戸の旋風 第21話「肝っ玉もんの恋」(1980年) - とよ 役
- GOGO! チアガール (1980年)
- 國語元年 (1985年)
- HOTEL (1994年) ※第2シーズンから第4シーズンまでの主題歌も5曲歌っていた。
テレビ番組編集
- 音楽・夢コレクション(1989年 - 1991年、NHK) - レギュラー
- アジア語楽紀行 旅するマレーシア (2007年4月 - 5月) - 語り手
- 映画音楽に乾杯!(2010年2月21日・6月27日・10月31日・2010年12月26日、NHK-BS2)
NHK紅白歌合戦出場歴編集
年度/放送回 | 回 | 曲目 | 出演順 | 対戦相手 |
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1988年(昭和63年)/第39回 | 初 | オン・マイ・オウン-On My Own- | 11/21 | タイム・ファイブ |
1989年(平成元年)/第40回 | 2 | I AM CHANGING | 13/20 | 市村正親 |
- 注意点
- 出演順は「出演順/出場者数」で表す。
映画編集
- ロボコンの大冒険(1976年、東映) - ロビン 役
- 赤穂城断絶(1978年、東映)
- 徳川一族の崩壊(1980年、東映)
- 怖がる人々(1994年、松竹)
- TAP THE LAST SHOW (2017年)
舞台編集
- シンデレラ(1982年) - シンデレラ 役
- レ・ミゼラブル(1987年 - 2001年、2005年、2007年、2011年[2]) - エポニーヌ 役
- こまつ座
- 日本人のへそ(1985年)
- イーハトボの劇列車(1986年)
- 花よりタンゴ(1986年)
- 黙阿彌オペラ(1997年、2000年)
- スウィート・チャリティー(1992年) - チャリティ・ホープ・ヴァレンタイン 役
- アニーよ銃をとれ(1988年) - アニー役
- SHE LOVES ME(1988年)
- 音楽劇 ブッダ(1998年)
- Tne Rink(1998年、2000年)
- and THE WORLD GOES 'ROUND(1998年)
- パ・ド・ドゥ(2000年)
- Freddie〜少年フレディの物語〜(2000年~) - フレディ 役
- 屋根の上のヴァイオリン弾き(2001年)
- BLOOD BROTHERS(2003年)
- PLAYZONE'04 ウエストサイドストーリー(2004年)-マリア役
- ミュージカル座 ひめゆり(2005年)
- ベガーズ・オペラ(2006年、2008年)
- DOWNTOWN FOLLIES(2002年 - 2010年)
- DOWNTOWN FOLLIES番外編 "そっとおやすみ・KILLING YOU SOFTLY"(2007年)
- 地人会 飢餓海峡(2006年) - 杉戸八重 役
- テネシー・ワルツ〜江利チエミ物語〜(2005 - 2007年) - 江利チエミ 役
- 蝶々さん(2007年・2011年)
- The Light in the Piazza(2007年)
- テーブル・マナー(2009年)
- ZORRO THE MUSICAL(2011年) - イネス 役
- この子たちの夏(2011年〜)
- イロアセル(2011年)
- 海に響く軍靴〜FOOTSTEPS IN THE PACIFIC〜(2015年)
- ピッコロ劇団公演「天空の恋〜谷崎と猫と三人の女〜」(2016年) - 谷崎松子 役[3]
- 誰も喋ってはならぬ!(2016年)
- ビリー・エリオット 〜リトル・ダンサー〜(2017年) - ウィルキンソン先生 役
- メリー・ポピンズ(2018年) - バードウーマン 役、ミス・アンドリュー 役
- ナイツ・テイル ー騎士物語ー(2018年) - ヒポリタ 役
- 沖縄世(2020年)
- VIOLET(2020年)
- モンテンルパ(2021年)
オリジナルビデオ・DVD編集
- 燃えろ!!ロボコンVSがんばれ!!ロボコン (1999年) - ロビン 役
吹き替え編集
- サウンド・オブ・ミュージック(2006年) - マリア〈ジュリー・アンドリュース〉 役 ※ファミリーバージョン(DVD)
- 美女と野獣(2017年) - プリュメット 役[4]
- メリー・ポピンズ リターンズ(2019年) - トプシー〈メリル・ストリープ〉 役[5]
テレビゲーム編集
- ドッグオブベイ(2000年) - ベス 役
その他編集
- 姫路百祭シロトピア・姫路シロトピア博イベントテーマソング「夢あるまち」(1989年)
- しずおか賛歌「富士よ夢よ友よ」(1990年)
- 大阪 阪急三番街テーマソング「川の流れる街で」(1990年)
- 平成5年四国国体イメージソング「風のシンフォニー」(1990年)
- 東京ディズニーシースペシャルイベント
- 『ディズニーシー・シンフォニー』(2002年、2004年)「Thanks to You」
- 『ハーバーサイド・クリスマス』(2004年 - 2008年)「Welcome to Christmas」
- 『ニューイヤーズ・イヴ・セレブレーション』(2004年 - 2010年)「We Go On」
- FMシアター「ミュージカルファンタジー・人魚の森」(1989年、NHK-FM)
- ポピー 超合金ロボコンシリーズ(CM)
ディスコグラフィー編集
シングル編集
発売日 | 規格 | 規格品番 | 面 | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 |
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トリオレコード | |||||||
1981年4月25日 | EP | 3B-701 | A | マンガチック・ロマンス | 岡田冨美子 | 大野克夫 | 船山基紀 |
B | 恋するシャボン・ギャル | ||||||
1981年8月 | EP | 3B-716 | A | 今がチャンス! | 峰尾勝巳 | 武谷光 | 宮川泰 |
B | グローイング・アップ | ||||||
1982年1月 | EP | 3B-725 | A | 恋は馬車にのって | なかにし礼 | 西谷翔 | 馬飼野康二 |
B | 愛のテンペスト | 田辺信一 | |||||
1982年9月 | EP | 3B-739 | A | ふりむけば愛 | なかにし礼 | 筒美京平 | 松井忠重 |
B | 海が見たいの | 馬飼野康二 | |||||
レーベルなし | |||||||
1990年 | 8cmCD | 1 | 富士よ夢よ友よ しずおか賛歌 | ||||
1990年 | 8cmCD | 1 | PARADISE IN THE RIVER CITY 川の流れる街で[6] | ||||
1990年 | 8cmCD | 1 | 風のシンフォニー[7] | ||||
キングレコード | |||||||
1990年6月21日 | 8cmCD | KIDS-8 | 1 | Smile again[8] | |||
2 | あの頃のまま | ||||||
1990年12月21日 | 8cmCD | KIDS-30 | 1 | 昨日の夜から[9] | |||
2 | All You Need Is Music | ||||||
1992年2月5日 | 8cmCD | KIDS-73 | 1 | ステップ・バイ・ステップ Let The River Run[10] | |||
2 | FRIENDS | ||||||
1992年7月22日 | 8cmCD | KIDS-87 | 1 | CHANCE~夢はとまらない~[11] | |||
2 | メリーゴーランド | ||||||
1993年5月29日 | 8cmCD | KIDS-140 | 1 | Wedding Road | |||
2 | Smile again | ||||||
1994年5月25日 | 8cmCD | KIDS-186 | 1 | 君にできること[12] | |||
2 | 真実の愛はただひとつだけ[13] | ||||||
1995年4月21日 | 8cmCD | KIDS-227 | 1 | 約束[14] | |||
2 | いつでもあなたを愛してる~愛の歌 | ||||||
EMIミュージックジャパン | |||||||
1997年12月10日 | 8cmCD | TODT-5096 | 1 | 今日もいい天気[15] | |||
2 | うたかたの恋~Ultima Batucada | ||||||
1998年9月18日 | 8cmCD | TODT-5199 | 1 | タイム・トゥ・セイ・グッバイ 〜さよならの時刻(とき) | |||
2 | タイム・トゥ・セイ・グッバイ 〜さよならの時刻(とき)(ピアノ ver.) | ||||||
Aux Sables | |||||||
2012年7月25日 | CD | AUXS-2001 | 1 | 一枚の写真[16] | 谷山浩子 | 谷山浩子 | |
2 | 一枚の写真(カラオケ、コーラス入り) | - | |||||
Harmonics Japan | |||||||
2015年7月3日 | CD | HJCM-1001 | 1 | 母 −MOTHER−(日本語 ver.) | |||
2 | 母 −MOTHER−(英語 ver.) |
アルバム編集
- AFTER VALENTINE(1989年)
- DISTRACTIONS(1990年)
- All you need is music(1990年)
- I'm just a woman(1991年)
- HOTEL〜kaho shimada Selection〜(1992年)
- Loving My Soul(1992年)
- Will You Dance?(1992年)
- HOTEL〜kaho shimada Selection 2〜(1994年)
- drama「HOTEL」Original Sound Track(1994年)
- now and forever(1994年)
- HOTEL〜kaho shimada Selection3〜(1995年)
- DUO K&K in Ballade(1995年)
- HOTEL〜kaho shimada Selection4〜(1996年)
- MALACCA(1997年、EMI ミュージックジャパン)
- ROBIN'99(1998年)
- COOL BEAUTY(2002年)
- 島田歌穂ベスト(2003年、キングレコード)
- SOMETHING'S COMING(2004年)
- One Woman Series vol.1(2008年)
- 島田歌穂パーフェクト・ベスト(2010年7月、キングレコード)
- Duo(2010年)
- Duo 2(2011年)
- Duo 3(2012年)
- MY GRATITUDE −All Time Best−(2014年)
- いつか聴いた歌(2014年)
- Duo 4(2017年)
- Slow Ballade -おとこごころ-(2019年)
参加作品編集
受賞編集
- 1986年 第24回ゴールデン・アロー賞新人賞(演劇)
- 1987年 Swing JOURNAL誌「ジャズ ヴォーカル」新人賞
- 1988年 第38回芸術選奨文部大臣新人賞(大衆芸能部門)
- 1990年 第32回米国グラミー賞「Best Musical Cast Show Album」(レ・ミゼラブル/インターナショナル・キャスト盤)
- 1996年 第21回菊田一夫演劇賞
- 2002年 第4回東京芸術劇場月間ミュージカル公演 優秀賞(島健と合同受賞)
- 2003年 月刊ミュージカル「ミュージカルベストテン」女優部門 第1位
- 2005年 月刊ミュージカル「ミュージカルベストテン」女優部門 第1位
- 2006年 第27回松尾芸能賞優秀賞(演劇)
- 2007年 第41回紀伊國屋演劇賞(個人賞)
- 2007年 第14回読売演劇大賞優秀女優賞
- 2007年 月刊ミュージカル「ミュージカルベストテン」女優部門 第1位
脚注編集
- ^ 2008年1月14日放送『スタジオパークからこんにちは』より[出典無効]。
- ^ 2011年版は帝国劇場100周年記念のスペシャルキャストとして出演
- ^ “谷崎没後50年舞台 島田歌穂「ガッツリお芝居ができることに感謝」”. スポニチアネックス (2015年11月18日). 2015年11月18日閲覧。
- ^ “『美女と野獣』「プレミアム吹替版」キャスト総勢11名発表!主役のベル&野獣役は、昆夏美さん、山崎育三郎さんに決定!”. Disney.JP (2017年1月31日). 2017年2月1日閲覧。
- ^ “新メリー・ポピンズ声優に平原綾香 谷原章介も歌声披露”. シネマトゥデイ. (2018年12月13日) 2018年12月13日閲覧。
- ^ 阪急三番街新テーマソング
- ^ 平成5年四国国体イメージソング
- ^ TBS系ドラマ愛の劇場「一緒に暮らしたい」主題歌
- ^ NHK新ラジオ歌謡
- ^ TBS系ドラマ『HOTEL』第2シリーズ前半/後半主題歌
- ^ MBS系TV『地球ZIG ZAG』テーマソング、Nothings Gonna Stop Us Now
- ^ TBS系ドラマ『HOTEL』第3シリーズ前半主題歌、Lady In Red
- ^ Where Does My Heart Beat Now、TBS系ドラマ『HOTEL』第3シリーズ前半挿入歌
- ^ TBS系ドラマ『HOTEL』第4シリーズ前半/後半主題歌
- ^ TBS系『はなまるマーケット』エンディング・テーマ曲
- ^ 音楽劇「二十四の瞳」テーマ曲
- ^ “稲垣潤一、デュエットカバーアルバム第5弾が発売”. 映画.com (2015年9月22日). 2015年9月24日閲覧。
関連項目編集
外部リンク編集
- 島田歌穂オフィシャルサイト
- 島田歌穂「ぞくっ マメミメ日記」 - Ameba Blog
- 島田歌穂 w/STAFF🎶 (@Shimada_Kaho) - Twitter