水曜スペシャル

日本のテレビ番組
水曜スーパーテレビから転送)

水曜スペシャル』(すいようスペシャル)は、1976年4月28日から1986年3月26日までテレビ朝日 (1977年3月まではNETテレビ) 系列局が編成していたテレビ朝日 (1977年3月まではNETテレビ) 制作の単発特別番組枠である。編成時間は毎週水曜 19:30 - 20:51[注 1]日本標準時)。

『水曜スペシャル』シリーズ
ジャンル 単発特別番組枠
出演者 放送番組に準ずる
製作
チーフ・プロデューサー 柳本猛
制作 NET → テレビ朝日
(『新水曜スペシャル』のみテレビ朝日と朝日放送の共同制作)
放送
放送国・地域日本の旗 日本
水曜スペシャル
放送期間1976年4月28日 - 1986年3月26日
放送時間水曜 19:30 - 20:51
放送分81分
新水曜スペシャル
放送期間1986年4月2日 - 1987年9月24日
放送時間水曜 19:00 - 20:51
放送分111分
水曜スーパーテレビ
放送期間1989年4月19日 - 1990年3月
放送時間水曜 19:30 - 20:54
放送分84分
水曜スーパーキャスト
放送期間1990年4月18日 - 1991年3月20日
放送時間水曜 19:00 - 20:54
放送分114分
水曜特バン!
放送期間1991年4月3日 - 1995年9月27日
放送時間水曜 19:30 - 20:54
放送分84分
スイスペ!
放送期間2002年7月3日 - 2004年9月29日
放送時間水曜 19:00 - 20:54
放送分114分

特記事項:
90分枠時代には19:00開始になる回もあり。
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概要

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NETは1976年4月28日から水曜19:30 - 20:51の時間帯に単発枠を設け、「川口浩探検隊シリーズ」など数々のバラエティ、ドキュメンタリーなどを放送、またアニメ『ドラえもん』の人気が上がると、『ドラえもん』を筆頭とした藤子アニメ劇場版関連のアニメ特集も放送してきた。1987年10月の改編でウイークデーの19:20 - 20:00に全国ニュース『ニュースシャトル』が設置されたためにいったん終了するも、1988年4月の改編で火曜夜20:00 - 21:48にて『火曜スーパーワイド』として放送され、『ニュースシャトル』の18時台への移動により、1989年4月に『水曜スーパーテレビ』として復活。1990年4月の改編で『火曜スーパーワイド』と『水曜スーパーテレビ』を終了させ、同年4月スタートの『水曜スーパーキャスト』に一本化されて枠が2時間に拡大するものの、1年で90分枠(『水曜特バン!』)に戻る。

1995年9月に『水曜特バン!』は終了、その後特別番組は同年4月スタートの『ザ・スーパーサンデー』に一本化される。その後タイトルを変えながら継続されたが1999年3月に終了。その後3年間テレ朝はゴールデンタイムの特番枠を失う。

2002年7月、水曜の2番組(後述)を打ち切り、『スイスペ!』としてこの時間の特番枠が復活。しかし、2004年10月改編で水曜19時台に関東などでは日曜未明(土曜深夜)、関西地区では土曜夕方に同枠で2度放送し高視聴率を獲得した『愛のエプロン』、また20時台には木曜23時台で放送していた『銭形金太郎』が昇格。番組を土曜19:00 - 20:54に移動し、タイトルを『ドスペ!』と変更して再スタートすることになった。

2007年7月15日より2時間単発番組『サンデーデラックス』を18:56 - 20:54で復活することが決まったが、同年12月で放送を終了することになった(2007年9月までこの枠は『旅の香り』の2時間スペシャル枠でもあったため交互に放送される編成となった)。

2009年4月から『サタスペ!』として再び2時間単発枠が編成されたが、同年9月に終了した。

ただし、朝日放送(ABC)では、スーパーベースボール阪神のホーム戦もしくは(全国ネットの巨人戦を除く)関西ローカルと(ビジター側の編成によっては中日戦でメ〜テレに、広島戦で広島ホームテレビにもネットされる場合があった)差し替えられる場合があったため、その場合は土曜日の昼間(ABCの場合)に変更された(テレビ公開捜査などの生放送の回を除く)。

これは広島ホームテレビの広島のホーム戦のローカル中継に差し替えられた場合も同じである(かつては阪神戦でABC主管制作により2局ネットとなる場合があった)。

本記事では便宜上、「水曜スペシャル」「新水曜スペシャル」「水曜スーパーテレビ」「水曜スーパーキャスト」「水曜特バン!」「スイスペ!」と記載する。

番組タイトル史

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水曜スペシャル

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1976年5月 - 1986年3月に放送。川口浩探検隊やクイズバラエティー番組などを中心に編成。また、当時クロスネット局だった秋田テレビ新潟総合テレビテレビ信州テレビ大分でも同時ネットで放送した。不定期に朝日放送(ABC)制作の回があった。

川口浩探検隊シリーズ

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川口浩が隊長を務めたサバイバル企画。南半球のジャングルを中心とした世界各地の秘境に猛獣・UMA・少数民族などを求めて探検する。泉放送制作との共同制作。

企画は1977年3月から翌年1月まで3回放送された水曜スペシャルの探検番組がベースとなっている。この時、川口はスタジオパートの司会で登場し、探検隊長は西村晃宍戸錠が務めたが、川口自身が探検隊長になることを希望し、3月15日放送分より川口浩探検隊シリーズがスタートした。

娯楽要素を随所に盛り込み、隊員が罠にかかる、蛇に噛まれるなどの過剰な演出によるやらせを逆手に取った大胆な内容が人気を呼んだ[注 2]。恐怖シーンや大発見シーンなどでは必ず「ジャーン」と派手な効果音が流され、田中信夫によるダイナミックなナレーションも展開を盛り上げた。

BGMは『猿の惑星』や『カプリコン・1』『U・ボート』『カサンドラ・クロス』『特別狙撃隊S.W.A.T.』などのテーマ曲が使われた。特に『特別狙撃隊S.W.A.T.』のテーマ曲はオープニングで使用され、後継の藤岡弘、探検シリーズやパロディでも使用されていることから、現在も当番組を代表するテーマ曲として知名度が高い。

シリーズは7年間にわたって続いたが、1985年10月に同じテレビ朝日の『アフタヌーンショー』が起こしたやらせ事件が社会問題となったことと、川口が癌で療養に入ったこともあり、同年11月をもって終了した(シリーズ特別編として、川口の闘病を追った特番も放送されている)。

当シリーズは放送終了後も根強い人気を誇っており、パロディ・オマージュ作品が多数制作されているほか、2002年以降には『スイスペ!』枠にて藤岡弘、が隊長を務める「藤岡弘、探検隊シリーズ」が制作された(後述、または藤岡弘、探検シリーズを参照)。2005年には人気エピソード6本を収録したDVDも発売されている[2]。2020年6月12日放送の『マツコ&有吉 かりそめ天国』では「再放送委員会」のコーナー企画として1982年6月9日・1983年6月22日放送分の一部が放送された。同年11月6日より「今週の川口浩探検隊」と名称を変更し、本番組の再放送を行うコーナーに変更されている。

隊員として出演していた小山均によると、川口が療養から復帰した時に「ネタばらしをしてリセット」するつもりで「全て本当のことを話そう」ということで本シリーズの裏を全部明かすという特番をやろうということになっていたという[3]。川口は探検隊はずっとやるつもりで、「ネタばらし特番」の後に自分のライフワークとして続けるつもりでいたという。この1988年の正月特番を想定し、その後川口探検隊は和製『インディ・ジョーンズ』と言われる冒険ドラマの制作に取り掛かるつもりだったと話している。しかし川口が1987年11月17日に亡くなったことでこれらの全ては幻となった[3]。小山は「川口さんは世間に対しては『我々は本当の冒険をやってる』という立場で亡くなった」ということで、ネタばらしをやってしまうと川口のことを茶化すことになり、結局インチキだみたいに思われかねないので、どこまで喋っていいのかわからなかったという[3]。その後2005年にDVDが発売されたこともあって「もういい加減全部バラそう」という機運が高まり、この番組のエピソードを書籍化しようとする動きは何度かあったが、2006年9月末に、この番組の元プロデューサーによる1億3000万円の所得隠し及び下請け制作会社等への番組制作架空発注の発覚、翌2007年1月に『発掘!あるある大事典』(関西テレビ制作、フジテレビ系)で起きたデータ捏造問題が発覚して、「ヤバい」という空気になったということで書籍化の話もいつしか無くなっていったという[3]

嘉門達夫(現・嘉門タツオ)が、本番組のお約束要素を含めてネタにした曲「ゆけ!ゆけ!川口浩!!」をヒットさせている[4]

水曜スペシャル探検シリーズ 放送リスト
回数 放送日 タイトル 備考
1 1977年7月20日 死の八甲田山の謎!映画も明かせなかったその真相 探検隊長:西村晃 司会:川口浩、磯野洋子
2 1977年11月16日 ルソン島奥地の秘境に首狩り族は実在した!!無数の頭蓋骨が語る今なお残る恐怖の奇習!現地完全VTR取材 探検隊長:宍戸錠 司会:川口浩、早瀬久美
3 1978年1月18日 地上最大の毒蛇デビルファングを追え! 探検隊長:西村晃 司会:川口浩、磯野洋子
川口浩探検隊シリーズ 放送リスト
回数 放送日 タイトル 備考
1 1978年3月15日 20世紀の奇跡を見た!!人跡未踏の密林に石器民族は1000年前の姿そのままに実在した!!
2 1978年6月28日 驚異の人食いワニ・ブラックポロサスを追え!恐怖の毒蛇タイパン狩り!2億年の恐竜は存在した!
3 1978年11月29日 暗黒の魔境アマゾン奥地3000キロに幻の原始民族を追え!! -第1部-
4 1978年12月6日 暗黒の魔境アマゾン奥地3000キロに幻の原始裸族を見た!! -第2部-
5 1979年2月14日 緊急特報!パラオ島奥地に生き残り日本兵を追え!! [備考 1]
6 1979年5月9日 あのジョーズの海フロリダ沖に人食いサメは存在した!!
7 1979年8月15日 完全踏破!ガタルカナル奥地に白骨街道は実在した!!2万5千の遺骨が語るガ島奪回丸山道作戦の謎
8 1979年10月10日 これが地球の底だ!!人類未踏!オーストラリア世界最大の地底大洞穴探検!!
9 1980年1月23日 これが海底大洞窟だ!!世界最大!パラオ諸島の二つの島を結ぶ鍾乳洞トンネルは実在した!!
10 1980年2月13日 姥捨て!八丈島日本最長の溶岩大洞窟に人捨て穴は実在した!!
11 1980年4月23日 恐怖の人食いザメ!!南オーストラリア嵐の海に人間が食われる瞬間を見た!
12 1980年5月28日 爬虫類王国オーストラリア!猛毒の大洞窟征服の果てに幻の白いカンガルーを見た!! 広島ホームテレビはプロ野球「広島 vs ヤクルト」中継のため遅れネット
13 1980年7月9日 恐怖の人食いトラ!!インドネシアスマトラに“密林の殺し屋”を追え!! スマトラトラの捕獲に成功。
14 1980年7月30日 巨大怪蛇ナーク!!タイ秘境底なし沼に恐怖の魔人は実在した!!
15 1980年10月22日 恐怖の首狩り族!ルソン島未踏の奥地にウロン族は実在した!!
16 1980年11月19日 “ギャオ”これが地球の割れ目だ!氷の国アイスランド地底大洞穴に恐怖のマグマ地獄を見た!!
17 1980年11月26日 “ギャオ”これが地球の底だ!火と鳥の島アイスランド地底大洞穴に“悪魔の腹わた”を見た!!
18 1981年2月25日 恐怖の世界猛獣探検隊シリーズ総特集!!
19 1981年4月29日 首狩り族か!人食い人種か!?最後の魔境ボルネオ奥地に恐怖のムル族は実在した!!
20 1981年7月8日 恐怖の吸血コウモリ数万大群をメキシコ魔境洞穴に捕獲せよ!!
21 1981年10月7日 巨大怪奇地底都市!!美少女ミイラ発見!トルコ秘境に幻の黄金宮殿の謎を追え!!
22 1981年11月4日 湖が消えた!謎の巨大異常現象をユーゴスラビアに見た!!
23 1981年11月11日 密林の王者ターザンは実在した!!
24 1982年5月12日 恐怖!双頭の巨大怪蛇ゴーグ!南部タイ秘境に蛇島カウングの魔人は実在した!! DVD収録作品
25 1982年6月9日 謎の原始猿人バーゴンは実在した!パラワン島奥地絶壁洞穴に黒い野人を追え! DVD収録作品
26 1982年7月28日 恐怖の死闘!猛毒ハブ異常大軍団の謎を台湾秘境洞穴に見た!!
27 1982年12月1日 謎の巨大要塞島!コレヒドール地底に白骨トンネルは存在した!
28 1982年12月8日 恐怖の人食いトラ!スマトラ奥地密林に血に飢えた牙を追え!!
29 1983年1月19日 謎の地底大噴火!中国竜口洞に怪現象“仙人水”は実在した!!
30 1983年2月9日 恐怖の人食いザメをオーストラリア死の海に追え!
31 1983年6月22日 恐怖!ブラジル魔境に人食いピラニア大軍団を追え!逆襲死闘 [備考 2]
32 1983年7月27日 驚異!幻の魔獣“バラナーゴ”をスリランカ奥地密林に追え!! DVD収録作品
33 1983年10月19日 決死の大氷壁!アルプス大洞穴に謎の巨大氷宮殿は実在した!!
34 1984年1月25日 衝撃!魔境ボルネオ島奥地に幻の巨大獣人を追え!!
35 1984年4月11日 恐怖の蛇島は実在した!!南フィリピン魔の海に異常発生大群団を追え!!
36 1984年5月30日 驚異!幻の石器民族はボルネオ島奥地密林に実在した!!
37 1984年7月4日 恐怖の人食いワニ!オーストラリア魔の河に死神ブラックポロサスを追え!!
38 1984年10月17日 衝撃!謎の巨大白骨洞穴発見!!パラワン島密林に“開かずの扉”は実在した!!
39 1985年1月16日 恐怖の巨大怪鳥ギャロン!ギアナ奥地落差1000メートルの大滝ツボ洞穴に原始怪獣を追え!! DVD収録作品
40 1985年4月24日 暗黒の怪“光る河”はブラジル死の妖気大洞穴に実在した!!
41 1985年6月19日 フィリピン原始洞穴に幻の石器裸族タオパントゥは実在した!!共同生活5日間
42 1985年7月24日 ワニか怪魚か!?原始恐竜魚“ガーギラス”をメキシコ南部ユカタン半島奥地に追え!! DVD収録作品
43 1985年7月31日 ワニか怪魚か!?原始恐竜魚“ガーギラス”をメキシコ南部血塗られた伝説の湖に追え!! -完結編- DVD収録作品
44 1985年11月13日 ガラパゴス炎上!珍獣を絶滅から救え!!地上最後のゾウガメ大捜索!
45 1985年11月20日 珍獣王国ガラパゴス炎上!火災現場大捜査!
(46) 1986年5月7日 流氷が落日に燃えた・川口浩がんを乗り越え新たな出発 [備考 3]
  1. ^ アンガウル島戦に従軍した船坂弘の発案で、隊員によるペリリュー島での日本軍の洞窟陣地の捜索及び戦没者の遺骨収集が行われた。船坂は番組の監修、現地案内も行った。
  2. ^ 川口が手指をピラニアに噛まれて負傷した。
  3. ^ ガラパゴス探検後癌が発覚した川口が北海道で闘病とリハビリに挑む姿を追った番組。『新水曜スペシャル』で放送された。便宜上、この番組も川口浩探検シリーズとして取り扱う。

春秋改編期の特番

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年2回(春・秋)の番組改編期には、「輝け!オールスター」を冠した人気番組対抗などの番組があった。この時はテレビ朝日の制作に加え、ABCも制作協力局として参加した。なおこれらの番組は、90分枠時代は一部を除き19:00からの拡大版となっていた。

アニメ関連特番

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その他の特番

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  • 話題独占!!トラック野郎ギンギラ歌合戦 - 1976年11月17日放送[5]。当時人気絶頂だった東映映画『トラック野郎』シリーズ便乗企画。全国からトラックドライバーが家族と共にデコトラで参加し、歌を競う。司会はせんだみつお黒沢洋子横山やすし。ゲストは『トラック野郎』主演者の菅原文太と、当時トラック野郎のアイドル的存在だった八代亜紀
  • 輝け!日本一人間大賞 - 初期の常連企画。日本全国から参加した「超人」22名が東西11名ずつに分かれ、1対1で超人技を披露。観客から選ばれた100名が審査し、点数の多い方が1点獲得。これを11回戦行い、最終的に点数の多い方が優勝[注 3]。そしてその中から一番多く個人点を獲得した超人が「日本一大賞」となる。番組は3種類有り、大人が参加する「日本一人間大賞」の他、子供が参加する「日本一ちびっこ大賞」、動物が飼い主と一緒に参加する「日本一動物大賞」が有った。司会は土居まさる
  • ちびっこものまね紅白歌合戦 - 1976年 - 1984年。制作は渡辺プロダクション。日本全国から参加した子供が男女別に分かれ、『NHK紅白歌合戦』形式で歌まねを披露する。番組の合間にはドラえもん(1979年大会に出演)を筆頭としたテレビ朝日番組のキャラクターが応援出演したり、子供が扮した「電線軍団」やデンセンマンが登場し、『電線音頭』を皆で踊るなどの趣向も有った。同じ渡辺プロが制作した『ビッグスペシャル』で始まり、1974年12月30日・1975年7月28日・同年12月29日(いずれも『ビッグスペシャル』などの渡辺プロ制作枠が存在する月曜日)に放送されていたのを、本枠開始と共に春大会と夏大会の放送を本枠で放送(冬大会は引き続き月曜2時間枠で放送)、その後1978年から春大会を廃止、1979年からは夏大会も廃止して冬大会だけに変更、同時に冬大会も本枠に移動[注 4]し、放送枠も春・夏同様90分枠に変更した。総合司会は玉置宏、紅組キャプテンは安西マリア鶴間エリ[注 5]林寛子明石直子チェリッシュ[注 6]ほか、白組キャプテンは宮内恒雄青空球児・好児ジェリー藤尾[注 7]みのもんた小松政夫ほか。審査員は服部良一(初代・委員長)・中島力(2代目委員長。当時・テレビ朝日制作局長)・近江俊郎ほかで、概ね「テレビ朝日上層部」・「歌謡界関係者」・「スポーツ選手」で構成、「オペレータールーム」(審査集計場である別室)レポーターはありま双兵秋山武史。なお番組後期からはエンディングテーマ「まねまね音頭」も登場した[注 8]
  • ドリフもすべるよ!'77オールスター紅白対抗スケート大会!! - 1977年2月23日放送[6]。かつて『ビッグスペシャル』・『ビッグワイド60分』で放送された氷上ゲーム合戦を、当枠で放送。
  • 死の山 八甲田の謎 - 1977年7月20日放送[7]。同年公開の映画『八甲田山』人気に便乗し、八甲田山の過去を振り返るドキュメンタリー。司会は川口浩ほか。
  • キャンディーズ燃え尽きるまであと35日 - 1978年3月1日。同年4月4日に解散するキャンディーズの特集。『みごろ!たべごろ!笑いごろ!』で共演中の西田敏行も出演)[8]
  • ルーツ特集 - 1978年4月5日。1年前に同局で放送され、同年4月9日から再放送される大型海外ドラマ『ルーツ』の事前特番。司会:児玉清、レポーター:来栖あんな、ゲスト:見城美枝子池田秀一淀川長治[9]
  • 緊急特番!!SF大作"宇宙からのメッセージ" - 1978年4月26日。3日後の同年4月29日に公開される特撮映画『宇宙からのメッセージ』の宣伝番組。司会:土居まさる、レポーター:山本由香利(現 - ゆか里)、ゲスト:石森(石ノ森)章太郎[10]
  • 新横綱誕生 おめでとう若三杉 - 1978年5月24日。第56代横綱に昇進した「若三杉」改め「二代目若乃花幹士」(第18代 年寄間垣)を特集[11]
  • ドリフターズ出づっぱり90分! - 1978年10月25日。ザ・ドリフターズの海外ドキュメント。いかりや長介の時は、後に『なるほど!ザ・ワールド』で定番となる「マサイ族」を特集[12]
  • にっぽんの歌 - 1979年1月3日。かつて2期に渡って放送された歌謡番組を、正月特番として復活。司会は高峰三枝子。番組は19:00 - 20:51の拡大版とし、枠名称も『新春水曜スペシャル』とした。
  • おめでとう!皇太子妃美智子御成婚20周年特集 - 1979年1月31日放送。「テレビ朝日開局20周年記念番組」として放送。皇太子(現 - 太上天皇)と皇太子妃(現 - 上皇后)のご成婚20周年を記念して放送された。ナレーター:河内桃子[13]
  • 石原裕次郎シリーズ
  • 大事件だよ全員集合!! - 1980年10月1日放送。当番組では極めて異例の「映画」[14]
 
「さよならパーティー」が開催された東京プリンスホテル
 
「猪木対アリ」の調印式とセレモニーが行われた京王プラザホテル
 
「野球大会」が開催された西武球場(現:西武ドーム)。写真は1993年

新水曜スペシャル

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1986年4月 - 1987年9月。「水曜スペシャル」をリニューアルし、19時からの2時間枠に拡大。「水曜スペシャル」の前の19時台前半枠(1976年4月当時「霊感ヤマカン第六感」・最末期に「クイズなんでも一番館」)の制作局だった朝日放送(ABC)[注 9]も制作に加わり、不定期で制作を担当した。『ニュースシャトルANN』の開始に伴い終了、いったん水曜日から特番枠を撤退。

  • 春だ、今夜はアニメまつりだ とびだせ、ドラえもん
  • 日本歌謡大賞 - 1986年11月19日放送。テレビ朝日制作担当回がテレ朝水曜単発枠で放送されるのは、これが最後[注 10]

水曜スーパーテレビ

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1989年4月 - 1990年3月

『ニュースシャトルANN』の枠移動に伴い、水曜日の特番枠が再開。再び19時30分スタートに戻る。

水曜スーパーキャスト

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1990年4月 - 1991年3月

再び19時スタートに。テーマ曲をB'zが担当。また、バラエティーの単発枠としては珍しくエンディングテーマもあった。

水曜特バン!

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1991年4月 - 1995年9月

再度19時30分スタートに。これを最後に、いったん水曜日から特番枠を撤退する。その後は19時から30分枠だった『目撃!ドキュン』を1時間に拡大するなどしているが、試行錯誤が続く。

スイスペ!

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概要

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テレビ朝日では、1999年3月に「サンデーパワーTV」が終了して以来、3年間ゴールデンタイムの単発枠が消滅していた。

2002年、当時放送されていた19時台の「目撃!ドキュン」、20時台の「せきらら白書」を打ち切り水曜日に伝統のスペシャル枠を復活させた。なお「スイスペ!」放送開始後、2004年にフジテレビが「カスペ!」、2006年にTBSが「金スペ!」(同年秋に打ち切り、『水トク!』へ)、2007年4月に日本テレビが「モクスペ」をスタートさせている。2004年10月から2007年3月まで単発枠は土曜日に移動し、「ドスペ!」として放送されていた(→ドスペ!参照)

なお初期には「スイスペ」ではなく「水曜スペシャル」の番組名で放送されており、併用もされていたようである(完全に切り替わったのはいつなのかは不明)。

放送内容

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藤岡弘、探検隊シリーズ
「水曜スペシャル」の定番シリーズだった「川口浩探検隊」シリーズが藤岡弘、を新隊長に迎えて復活。
2004年9月8日までに計4回放送(藤岡弘、探検隊シリーズはこの他に2004年1月2日に特別番組として、2005年3月19日に『ドスペ!』枠で1回放送されている)。なお、前シリーズで疑念となったやらせ問題については、サブタイトルに「冒険エンターテイメント」と標榜し、あくまでドキュメンタリー番組ではないことを明示することで対処している。
セルフパロディ的な展開として、同局の『シルシルミシル』で藤岡があらゆる物の裏側をレポートするコーナー「藤岡弘、探検隊」が不定期で放送されており、『ナニコレ珍百景』でも自然界の珍百景を藤岡がリポートする「探検珍百景」「ワイルド珍百景」、照英とのコンビでの「洞窟珍百景」のコーナーが、2時間スペシャルなどで不定期に放送されている。
久米宏のがん戦争シリーズ
『水曜スペシャル』から継続のシリーズ。久米宏が「がん」のメカニズムに関する最新リポート、最新治療やターミナルケアなど現場の最前線や、患者本人と家族をとりまく現実に迫る。
警視庁24時シリーズ
タイトルは「警視庁」となっているが、全国各地で様々な犯罪を取り締まる警察官の姿に24時間密着取材を敢行したドキュメンタリー。
タイムショック芸能人バトルロイヤル
『スイスペ!』開始とともに終了した『タイムショック21』の芸能人チーム対抗戦。2002年秋 - 2004年春の3回実施。2004年秋以降から春・秋の2回(主に水曜日か木曜日)、改編期特番として番組出演者ならびに助っ人を使って高額賞金獲得かけて挑む。
さまぁ〜ずと優香のスイスペ!チェック
さまぁ〜ず優香が司会。芸能人に様々なチェック問題を行う。ある種、朝日放送『人気者でいこう!』の「芸能人常識チェック」「芸能人格付けチェック」めいた番組[独自研究?]
ザ・ディスクロージャー
SMAP稲垣吾郎が歴史的事件の真実に迫る(2004年8月4日放送)
ネクスペ!
20:48 - 20:54。次回予告。関東地区のみ放送。

外部リンクスイスペ!

水曜スペシャル以外の番組

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詳細は当該項を参照されたい。

その他

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漫画

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パロディ

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「川口浩探検隊シリーズ」は多数のパロディが存在する。

  • 「ゆけ!ゆけ!川口浩!!」 - 嘉門タツオのシングルで1984年6月21日にリリースされた。B面は「あったらコワイセレナーデ」。川口探検隊を茶化した内容になっており、例えば「川口隊長が洞窟に入る前に、カメラマンや照明さんが入ってるよね」という主旨のツッコミを入れている。なお曲名は『巨人の星』の主題歌「ゆけゆけ飛雄馬」のパロディ(「ドンとゆけ」のフレーズも共通)。
  • 決死の探検サバイバル ゆけゆけ! 山口君 - この企画を元にしたとされるアーケードゲーム。当初は「川口君」だったが肖像権等の問題により「山口君」に改題された。
  • クレヨンしんちゃん - 『土曜のスペシャル 野原ひろし探検隊』が放送された(当初は作中の登場人物である川口とひろしが組んで「川口ひろし探検隊」としていたがすぐに川口は排除され、改名される)また、「藤岡弘、探検隊シリーズ」のネタとも絡めて藤岡自身がゲスト出演している。
  • 妖怪ウォッチ - 『金妖スペシャル! コマさん探検隊!』が放送された。
  • おそ松さん - 『月曜深夜スペシャル 松野家探検隊が行く』が放送された。

関連書籍

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  • 『ヤラセと情熱 水曜スペシャル「川口浩探検隊」の真実』プチ鹿島(双葉社、2022年12月、ISBN 4-5753-1760-8) - 番組スタッフに8年がかりで取材したノンフィクション本。

脚注

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注釈

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  1. ^ 20:51 - 20:54には番宣番組ミニミニ招待席』を放送するが、プロ野球中継の時は休止して20:54まで放送。
  2. ^ ただし、川口がピラニアに噛まれるなど、本当に事故が発生したこともある[1]。なお、企画のスタートとなった最初の放送では、フィリピンのタサダイ族を探索しているが、実は放送から4年前にフェルディナンド・マルコス大統領の命令により、タサダイ族の居住区への立入りが禁止されている。これは後に詐欺事件との疑惑が出ている。
  3. ^ 6勝先取で優勝なのだが、途中で6勝先取して優勝した事は一度も無く、毎回必ず11回戦目に決まっていた(つまり10回戦までは5対5だった)。
  4. ^ 1979年3月限りでテレ朝月曜20時の渡辺プロ路線が廃止されたため。
  5. ^ 『みごろ!たべごろ!』のキャラ「バックアップ軍団」が応援出演の際は、同軍団長「ミスベンジャミン」として二役出演した。
  6. ^ チェリッシュは姉妹番組『全日本選抜ちびっこものまね歌合戦!』の司会も担当していた。
  7. ^ 当時の妻・藤尾友子(現:渡辺)と共に出演、また審査員も担当した事があった。
  8. ^ 音頭の間に、子供の歌まねによる『情熱の嵐』(西城秀樹の楽曲)や『ひと夏の経験』(山口百恵の楽曲)などの楽曲が挿入されているという珍曲。
  9. ^ ただし1976年10月に「霊感ヤマカン第六感」が日曜夕方に移動(ABC側は一貫して同じ枠)すると、この枠はNET→ANB制作枠に変更、そして1978年4月に「霊感ヤマカン第六感」が再移動してABC枠に戻った。
  10. ^ テレ朝制作最後の回は、これから5年後の1991年11月29日だが、この回は『水曜特バン!』ではなく、『ミュージックステーション』枠を借り切った金曜19:30 - 21:54で放送した(19:30開始なのは『ドラえもん』を通常通り編成したため)。
  11. ^ ただし美神は1993年版の「紹介」でナレーションで登場した。

出典

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  1. ^ 「包帯を取り替えようとしたら、指がズルッとずれて」本当の事故だった…『川口浩探検隊』隊員が明かす“危険すぎる撮影の裏側””. 文春オンライン. 文藝春秋 (2023年1月31日). 2023年2月1日閲覧。
  2. ^ ユニバーサル、「川口浩探検隊」シリーズをDVD化-初回限定のDVD-BOXには探検隊ユニフォームを同梱 AV watch 2004年10月18日
  3. ^ a b c d 「親にも真実は言えないわけですよ」『川口浩探検隊』幻の“ネタばらし”特番が放送できなかったワケ”. 文春オンライン. 文藝春秋 (2023年1月31日). 2023年1月31日閲覧。
  4. ^ “【関西レジェンド伝】嘉門タツオ(4)「替え唄メドレー」許可とるのが大変!中井貴一の事務所が激怒(1/2ページ)”. サンケイスポーツ. 産業経済新聞社. (2019年2月5日). https://www.sanspo.com/article/20190205-FA6326S6MZL3BPE7SSVWXKV3FA/ 2019年2月6日閲覧。 
  5. ^ 『朝日新聞 縮刷版』朝日新聞社、1976年11月17日付テレビ欄。 
  6. ^ 『朝日新聞 縮刷版』朝日新聞社、1977年2月23日付テレビ欄。 
  7. ^ 『朝日新聞 縮刷版』朝日新聞社、1977年7月20日テレビ欄。 
  8. ^ 読売新聞 縮刷版』読売新聞社、1978年3月1日テレビ欄。 
  9. ^ 『読売新聞 縮刷版』読売新聞社、1978年4月5日22面掲載番組広告。 
  10. ^ 『読売新聞 縮刷版』読売新聞社、1978年4月26日テレビ欄。 
  11. ^ 『読売新聞 縮刷版』読売新聞社、1978年5月24日テレビ欄。 
  12. ^ 『読売新聞 縮刷版』読売新聞社、1978年10月25日テレビ欄。 
  13. ^ 朝日新聞 縮刷版』朝日新聞社、1979年1月31日テレビ欄。 
  14. ^ 『読売新聞 縮刷版』読売新聞社、1980年10月1日ラジオ・テレビ欄。 
  15. ^ 『読売新聞 縮刷版』読売新聞社、1980年10月15日ラジオ・テレビ欄。 
  16. ^ 1976年6月23日付「朝日新聞縮刷版」のラジオ・テレビ欄の番組解説。
  17. ^ 『朝日新聞 縮刷版』朝日新聞社、1982年3月31日。 ラジオ・テレビ欄
  18. ^ “衝撃!コンビニ雑誌棚の奥地に『川口浩探検隊』のコミカライズは実在した!!”. (2021年4月7日). オリジナルの2021年4月7日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20210407035949/https://manba.co.jp/manba_magazines/12541 2023年6月20日閲覧。 
  19. ^ ISBN 978-4537153996

関連項目

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ニュースシャトル
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