13日の金曜日シリーズ
「13日の金曜日」(Friday the 13th)シリーズは、1980年公開のアメリカ映画『13日の金曜日』に端を発する一連のスラッシャー映画シリーズのこと。映画の他に、テレビシリーズ、小説、コミック本、ビデオゲームといった作品があり、タイアップ商品も販売されている。最初の作品は『ハロウィン』(1978年)の成功を受けて製作され[要出典]、監督・製作はショーン・S・カニンガム、脚本はヴィクター・ミラーが務めた。
13日の金曜日 Friday the 13th | |
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創作者 |
ヴィクター・ミラー ショーン・S・カニンガム |
初作品 | 『13日の金曜日』(1980年) |
所有者 |
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期間 | 1980年–現在 |
映画・テレビ | |
映画 | 映画の一覧 |
テレビシリーズ | 『13日の金曜日』(1987年–1990年) |
映画は批評家の間では不評だったが、「13日の金曜日」はアメリカで最も成功したメディア・フランチャイズのひとつと考えられている。これは映画の成功だけでなく、大規模な商品化や大衆文化におけるシリーズへの繰り返しの言及の影響でもある[1]。シリーズの全世界での興行収入は4億6800万ドルを超えており、『ハロウィン』(2018年)が公開され、ハロウィンシリーズがトップに立つまでは、世界で最も高い興行収入を記録したホラー映画シリーズだった。[要出典]
作品にはジェイソン・ボーヒーズというキャラクターが、殺人者として、あるいは殺人の動機として登場する。彼は少年時代にキャンプ・クリスタル・レイクでスタッフの過失により溺死したと考えられていた。数十年後、この湖は「呪われている」と噂され、一連の大量殺人の舞台となった。このシリーズの人気は、独自の「13日の金曜日」映画を作成したり、ジェイソン・ボーヒーズのレプリカ衣装を作ったり、「13日の金曜日」のアートワークを体に彫ったりするファンを生み出した。ジェイソンのホッケーマスクは、ホラーや大衆文化において最も認知度の高いイメージのひとつとなっている[2]。
ライセンスがパラマウント・ピクチャーズに所有されていた間、4つの映画が小説化され、『13日の金曜日 PART3』は2人の別々の作家によって翻案された。ライセンス権がニュー・ライン・シネマに売却されると、カニンガムはプロデューサーとして2本の追加映画を監督し、さらに映画「エルム街の悪夢」シリーズのキャラクター、フレディ・クルーガーとのクロスオーバー映画『フレディVSジェイソン』も製作した。ニュー・ライン・シネマのもとでは、ジェイソンを主人公にした13の小説やさまざまなコミック・シリーズが出版された。
映画
編集13日の金曜日(1980年)
編集13日の金曜日 | |
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Friday the 13th | |
監督 | ショーン・S・カニンガム |
脚本 | ヴィクター・ミラー |
製作 | ショーン・S・カニンガム |
出演者 |
ベッツィ・パーマー エイドリアン・キング ハリー・クロスビー |
音楽 | ハリー・マンフレディーニ |
撮影 | バリー・エイブラムス |
編集 | ビル・フレダ |
製作会社 | ジョージタウン・プロダクションズ |
配給 |
パラマウント・ピクチャーズ ワーナー・ブラザース |
公開 |
1980年5月9日 1980年8月15日 |
上映時間 | 95分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | $550,000 |
興行収入 | $59,800,000 |
次作 | 13日の金曜日 PART2 |
1957年の13日の金曜日。ニュージャージー州ブレアーズタウンのクリスタルレイク付近のキャンプ場にて、一人の少年が溺れて消息不明になった。それから数年の間、クリスタルレイクのキャンプ場にて奇怪な事件が多発し、遂にはキャンプ指導員の男女二人が何者かに殺害された事件が発生。キャンプ場は閉鎖せざるを得なくなった。さらに数十年経った1980年。殺人事件の起こったクリスタルレイクのキャンプ場が再開され、数人の指導員候補生達がキャンプ場に訪れる。しかし、そのキャンプ場には一連の怪事件を起こした犯人が潜んでおり、指導員候補生達を次々に襲っていった。
キャスト | ||
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役名 | 俳優 | 日本語吹替 |
パメラ・ボーヒーズ | ベッツィ・パーマー | 来宮良子 |
アリス・ハーディー | エイドリアン・キング | 小山茉美 |
ビル | ハリー・クロスビー | 曽我部和行 |
ジャック | ケヴィン・ベーコン | 村山明 |
マーシー | ジャニーヌ・テイラー | 横沢啓子 |
ネッド | マーク・ネルソン | 古川登志夫 |
ブレンダ | ローリー・バートラム | 高島雅羅 |
アニー | ロビー・モーガン | 鵜飼るみ子 |
スティーヴ | ピーター・ブローワー | 富山敬 |
ティアニー | ロン・キャロル | 石森達幸 |
ラルフ | ウォルト・ゴーニー | 千葉耕市 |
トラック運転手(エノス) | レックス・エヴァーハート | 藤本譲 |
ジェイソン | アリ・レーマン |
- その他の吹替:花咲きよみ、中原茂、小林由利、牧章子、有本欽隆、山田明寛
- 演出:春日正伸、翻訳:宇津木道子
- 日本語吹替 - 初放送1983年8月21日 テレビ朝日 『日曜洋画劇場』 ※スペシャル・エディション版DVD&BDに収録されたが、音源素材の都合上、欠落がある。
スタッフ
編集- 監督 - ショーン・S・カニンガム
- 脚本 - ヴィクター・ミラー
- 製作 - ショーン・S・カニンガム
- 音楽 – ハリー・マンフレディーニ
- 撮影 - バリー・エイブラムス
- 編集 - ビル・フレダ
- 特殊メイク – トム・サヴィーニ
- 美術 - バージニア・フィールド
- 字幕 - 高瀬鎮夫
13日の金曜日 PART2
編集13日の金曜日 PART2 | |
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Friday the 13th Part 2 | |
監督 | スティーヴ・マイナー |
脚本 | ロン・クルツ |
原案 | ヴィクター・ミラー(キャラクター創作) |
製作 | スティーブ・マイナー |
製作総指揮 | トム・グルーエンバーグ |
出演者 |
エイミー・スティール ジョン・ヒューリー エイドリアン・キング |
音楽 | ハリー・マンフレディーニ |
撮影 | ピーター・スタイン |
編集 | スーザン・E・カニンガム |
配給 |
パラマウント・ピクチャーズ パラマウント=CIC |
公開 |
1981年5月1日 1981年9月12日 |
上映時間 | 87分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | $1,250,000 |
興行収入 | $21,700,000 |
前作 | 13日の金曜日 |
次作 | 13日の金曜日 PART3 |
1980年にて、クリスタル湖で起こった悲劇から2か月後。真犯人パメラが最後に引き起こした惨劇をただ一人生き延びた被害者アリスが、大量の血痕を残し、自宅から姿を消した。数年後の1985年、再びクリスタルレイクのキャンプ場に、指導員候補生の若者達が訪れた。キャンプ場に訪れたその夜、指導員のリーダーが、クリスタルレイクにまつわる怪奇伝説を物語る。しかし話が終わり解散になった後、怪奇伝説に出てきたジェイソンが本当に現れ、次々と指導員達を殺害し始める。
キャスト | |||
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役名 | 俳優 | 日本語吹替 | |
日本テレビ版 | Netflix版 | ||
ジニー・フィールド | エイミー・スティール | 榊原良子 | 遠藤綾 |
ポール | ジョン・ヒューリー | 野島昭生 | 斉藤マサキ |
アリス | エイドリアン・キング | 滝沢久美子 | 木村涼香 |
テッド | ステュー・チャーノ | 古川登志夫 | 三瓶雄樹 |
ジェフ | ビル・ランドルフ | 中尾隆聖 | 松浦義之 |
サンドラ | マーター・コーバー | 高島雅羅 | 芽衣 |
スコット | ラッセル・トッド | 村山明 | 横田大輔 |
テリー | カーステン・ベイカー | 横尾まり | 高津はる菜 |
マーク | トム・マクブライド | 田中秀幸 | 江越彬紀 |
ヴィッキー | ローレン - マリー・テイラー | 幸田直子 | 伊東亜祐美 |
ラルフ | ウォルト・ゴーニー | 前沢迪雄 | 中野泰佑 |
ジェイソン | ウォーリントン・ジレット(素顔) スティーヴ・ダッシュ(演) |
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ボーヒーズ夫人 | ベッツィ・パーマー | 谷育子 | 田村聖子 |
- 日本テレビ版 - 初放送1985年5月29日 『水曜ロードショー』
- Netflix版 - 初配信2019年8月1日
スタッフ
編集- 監督 - スティーヴ・マイナー
- 脚本 - ロン・クルツ
- 原案 - ヴィクター・ミラー(キャラクター創作)
- 製作 - スティーブ・マイナー
- 製作総指揮 - トム・グルーエンバーグ
- 音楽 - ハリー・マンフレディーニ
- 撮影 - ピーター・スタイン
- 編集 - スーザン・E・カニンガム
- 特殊メイク – カール・フラートン
- 美術 - バージニア・フィールド
- 衣装デザイン - エレン・ラッター
- 字幕 - 金田文夫
13日の金曜日 PART3
編集13日の金曜日 PART3 | |
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Friday the 13thPart 3 | |
監督 | スティーヴ・マイナー |
脚本 |
マーティン・キトロッサー キャロル・ワトソン |
原案 | ヴィクター・ミラー、ロン・クルツ(キャラクター創作) |
製作 | フランク・マンキューソ・ジュニア |
製作総指揮 | リサ・バーサミアン |
出演者 |
ダナ・キンメル ポール・クラッカ トレイシー・サヴェージ |
音楽 | ハリー・マンフレディーニ |
撮影 | ジェラルド・フェル |
編集 | ジョージ・B・ハイヴリー |
配給 |
パラマウント・ピクチャーズ パラマウント=CIC |
公開 |
1982年8月13日 1983年4月29日 |
上映時間 | 95分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | $2,200,000 |
興行収入 | $36,700,000 |
前作 | 13日の金曜日 PART2 |
次作 | 13日の金曜日 完結編 |
前回の惨劇の翌日。ジェイソンの引き起こした猟奇的殺人事件の全容がニュースで語られる中、ブレアーズタウンのクリスタル湖付近にあるカフェを営む夫妻が何者かによって殺害される。そのまた翌日、クリスタル湖付近の前回の惨劇の起きたキャンプ場とは異なる別のキャンプ場に、数人の高校生達が訪れる。メンバーの一人であるクリスは、以前クリスタル湖付近で自分を襲った異形の顔の人物の悪夢に苛まれていた。そして、高校生たちが向かったキャンプ場の納屋の中には、前回の惨劇より生き延びていたジェイソンが隠れ潜んでいた。
キャスト | ||
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役名 | 俳優 | 日本語吹替 |
クリス・ヒギンズ | ダナ・キンメル | 幸田直子 |
リック | ポール・クラッカ | 柴田侊彦 |
デビー | トレイシー・サヴェージ | 高島雅羅 |
アンディ | ジェフリー・ロジャース | 井上和彦 |
ヴェラ | キャスリン・パークス | 戸田恵子 |
シェリー | ラリー・ゼーナー | 塩屋翼 |
チャック | デヴィッド・カティムス | 屋良有作 |
チリ | レイチェル・ハワード | 吉田理保子 |
アリ | ニック・サヴェージ | 玄田哲章 |
フォックス | グロリア・チャールズ | |
ロコ | ケヴィン・オブライエン | 秋元羊介 |
エドナ | シェリ・モーガンズ | 太田淑子 |
ハロルド | スティーヴ・サスキンド | 池田勝 |
サンチェス夫人 | パーラ・ウォルターズ | 巴菁子 |
アベル | デイビット・ウィリー | 神田隆 |
ジニー | エイミー・スティール | 榊原良子 |
ポール | ジョン・ヒューリー | |
ボーヒーズ夫人 | ベッツィ・パーマー | 中西妙子 |
ジェイソン | リチャード・ブルッカー |
スタッフ
編集- 監督 - スティーヴ・マイナー
- 脚本 - マーティン・キトロッサー、キャロル・ワトソン
- 原案 - ヴィクター・ミラー、ロン・クルツ(キャラクター創作)
- 製作 - フランク・マンキューソ・ジュニア
- 製作総指揮 - リサ・バーサミアン
- 音楽 - ハリー・マンフレディーニ、マイケル・ゼイガー
- 撮影 - ジェラルド・フェル
- 編集 - ジョージ・B・ハイヴリー
- 美術 - ボブ・ウィルソン・キング
- 3Dスーパーバイザー - マーティン・ジェイ・サドフ
- 字幕 - 菊地浩司
13日の金曜日 完結編
編集13日の金曜日 完結編 | |
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Friday the 13th The Final Chapter | |
監督 | ジョセフ・ジトー |
脚本 | バーニー・コーエン |
原案 | ブルース・ヒデミ・サコウ |
製作 | フランク・マンキューソ・ジュニア |
製作総指揮 |
リサ・バーサミアン ロバート・バーサミアン |
出演者 |
コリー・フェルドマン キンバリー・ベック ジョーン・フリーマン |
音楽 | ハリー・マンフレディーニ |
撮影 | ジョアオ・フェルナンデス |
編集 |
ジョエル・グッドマン ダニエル・ローウェンタール |
配給 |
パラマウント・ピクチャーズ パラマウント=CIC |
公開 |
1984年4月13日 1984年7月14日 |
上映時間 | 92分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | $2,200,000 |
興行収入 | $33,000,000 |
前作 | 13日の金曜日 PART3 |
次作 | 新・13日の金曜日 |
前回の惨劇が終わった日の夜。大規模な数のパトカーや救急車のランプが、クリスタル湖のキャンプ場の夜を照らしていた。警察と救急隊員によって、ジェイソンに殺された高校生やバイカー達の死体が回収され、その中には事件の首謀者であり、生き残ったクリスに頭部へ斧を叩き込まれたジェイソンの死体も含まれていた。だが、死体安置所に運ばれたジェイソンの死体が突如動き出し、検視員や看護婦を殺害。蘇生したジェイソンはクリスタル湖に戻り、ヒッチハイカーや別のキャンプ場に訪れていた若者達、そしてキャンプ場付近に暮らす特殊メイクの才能を持った少年、トミー・ジャーヴィスの一家に襲い掛かる。
キャスト | ||
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役名 | 俳優 | 日本語吹替 |
トミー・ジャーヴィス | コリー・フェルドマン | 浪川大輔 |
トリッシュ | キンバリー・ベック | 小山茉美 |
ジャーヴィス夫人 | ジョーン・フリーマン | 谷育子 |
ロブ | エリック・アンダーソン | 池田秀一 |
ジミー | クリスピン・グローヴァー | 鈴置洋孝 |
テッド | ローレンス・モノソン | 三ツ矢雄二 |
ダグ | ピーター・バートン | 塩沢兼人 |
ポール | アラン・ヘイズ | 井上和彦 |
サラ | バーバラ・ハワード | 安永沙都子 |
サマンサ | ジュディ・アロンソン | 深見理佳 |
ティナ | カミラ・ムーア | 潘恵子 |
テリー | ケイリー・ムーア | 玉川砂記子 |
アクセル | ブルース・マーラー | 玄田哲章 |
ロビー | リサ・フリーマン | 小宮和枝 |
ジェイソン | テッド・ホワイト | - |
- その他の吹替:喜多川拓郎、仁内建之、郷里大輔、伊井篤史、竹口安芸子、広瀬正志、西村知道、小室正幸、さとうあい
- 演出:河村常平、翻訳:入江敦子、制作:東北新社
- 日本語吹替 - 初放送1987年6月19日 日本テレビ 『金曜ロードショー ショック&ホラー特集決定版TV初登場「13日の金曜日 完結編」愛し合う若い男女の別荘に殺人鬼ジェイソン現る』
スタッフ
編集- 監督 - ジョセフ・ジトー
- 脚本 - バーニー・コーエン
- 原案 - ブルース・ヒデミ・サコウ
- 製作 - フランク・マンキューソ・ジュニア
- 製作総指揮 - リサ・バーサミア、ロバート・バーサミアン
- 音楽 - ハリー・マンフレディーニ
- 撮影 - ジョアオ・フェルナンデス
- 編集 - ジョエル・グッドマン、ダニエル・ローウェンタール
- 美術 - ジョー・ホフマン
- 特殊メイク – トム・サヴィーニ
新・13日の金曜日
編集新・13日の金曜日 | |
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Friday the 13th: A New Beginning | |
監督 | ダニー・スタインマン |
脚本 |
マーティン・キトロッサー デビッド・コーエン ダニー・スタインマン |
製作 | ティモシー・シルヴァー |
出演者 |
ジョン・シェパード メラニー・キンナマン シャヴァー・ロス |
音楽 | ハリー・マンフレディーニ |
撮影 | スティーブン・L・ポジー |
編集 | ブルース・グリーン |
配給 |
パラマウント・ピクチャーズ パラマウント=UIP |
公開 |
1985年3月22日 1985年11月2日 |
上映時間 | 92分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | $2,200,000 |
興行収入 | $21,900,000 |
前作 | 13日の金曜日 完結編 |
次作 | 13日の金曜日 PART6 ジェイソンは生きていた! |
約1週間で、3度にもわたって起こったジェイソン・ボーヒーズの連続殺人事件は、トミー・ジャーヴィス少年がジェイソンを葬ったことによって、ようやく幕が降ろされた。しかし数年後、母親をジェイソンに殺され、共に生き延びた姉・トリッシュとも引き離されたトミーは、ジェイソンに襲われた経験がトラウマとなり、18歳になってもその悪夢から逃れられずにおり、精神病院を転々としていた。そんな中、森の中にある精神病院で暮らすことになったトミーだが、病院にて、自分と同じく精神病院で暮らしていた者同士による殺人事件が発生。その翌日に病院付近にて、死んだはずのジェイソンの犯行と思われる猟奇的殺人事件が発生し始める。
正体は救急隊員である男性ロイ・バーンズ。無口で大人しい性格をしたロイが、ジェイソンに扮した連続殺人に走ってしまった動機は、事件前に精神病院で起こった生徒同士のトラブルにある。このトラブルにより、短気で攻撃的な性格をしたビクターに斧で後頭部や腕をえぐられて殺害された少年・ジョイはロイの実の息子であり、理由は不明だがロイはジョイに実の父親であることを名乗ろうとせず、病院に預けていた。ジョイが無残な死体姿となったのを目の当たりにしたロイは精神に異常をきたし、ジェイソンに扮して精神病院やその付近の人間たちを無差別に狙った連続殺人事件を起こすことになる。
キャスト | ||
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役名 | 俳優 | 日本語吹替 |
トミー | ジョン・シェパード | 塩沢兼人 |
トミー(少年) | コリー・フェルドマン | 浪川大輔 |
パム | メラニー・キンナマン | 土井美加 |
レジー | シャヴァー・ロス | 堀絢子 |
マット | リチャード・ヤング | 小川真司 |
ジョージ | ヴァーノン・ワシントン | 峰恵研 |
タッカー保安官 | マルコ・セント・ジョン | 中田浩二 |
ロイ ・バーンズ/ 偽ジェイソン(素顔) | ディック・ウィアンド | 池田勝 |
ジョーイ | ドミニク・ブラスシア | 安西正弘 |
ヴィクター | マーク・ヴェンチュリニ | 大友龍三郎 |
エディ | ジョン・ロバート・ディクソン | 大塚芳忠 |
ティナ | デビ・スー・ボーヒーズ | 鵜飼るみ子 |
ロビン | ジュリエット・カミンズ | 玉川紗己子 |
ヴァイオレット | ティファニー・ヘルム | 神代智恵 |
ジェイク | ジェリー・パヴロン | 三ツ矢雄二 |
ディモン | ミゲル・A・ナネッツ・Jr. | 堀秀行 |
アニタ | ジェア・フィールズ | 小宮和枝 |
エセル | キャロル・ロカテル | 此島愛子 |
ジュニア | ロン・スローン | 天地麦人 |
ビリー | ボブ・デ・シモーネ | 千田光男 |
ラナ | レベッカ・ウッド=シャーキー | 高島雅羅 |
ピート | コリー・パーカー | 鈴木清信 |
ヴィニー | アンソニー・バリル | 二又一成 |
デューク | キャスキー・スウェイム | 小島敏彦 |
偽ジェイソン(演)/ジェイソン・ボーヒーズ | トム・モーガ | - |
スタッフ
編集- 監督 - ダニー・スタインマン
- 脚本 - マーティン・キトロッサー、デビッド・コーエン、ダニー・スタインマン
- 製作 - ティモシー・シルヴァー
- 音楽 - ハリー・マンフレディーニ
- 撮影 - スティーブン・L・ポジー
- 編集 - ブルース・グリーン
- 特殊メイク - マーティン・ベッカー
- 美術 - ロバート・ハウランド
- 字幕 - 菊地浩司
13日の金曜日 PART6/ジェイソンは生きていた!
編集13日の金曜日 PART6 ジェイソンは生きていた! | |
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Friday the 13th Part 6 Jason Lives | |
監督 | トム・マクローリン |
脚本 | トム・マクローリン |
製作 | ドン・バーンズ |
出演者 |
トム・マシューズ ジェニファー・クック C・J・グラハム |
音楽 | ハリー・マンフレディーニ |
主題歌 | アリス・クーパー 「He's Back」 |
撮影 | ジョン・クランハウス |
編集 | ブルース・グリーン |
配給 |
パラマウント・ピクチャーズ パラマウント=UIP |
公開 |
1986年8月1日 1986年10月10日 |
上映時間 | 87分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | $3,000,000 |
興行収入 | $19,500,000 |
前作 | 新・13日の金曜日 |
次作 | 13日の金曜日 PART7 新しい恐怖 |
未だにジェイソンの悪夢に苛まれていたトミーは、ある日、友人のハーズと共に『フォレストグリーン』へと名を変えたクリスタルレイクへと戻り、ジェイソンの埋まっている墓地に訪れる。悪夢と完全に決別すべく、トミーはジェイソンの遺体を掘り起こし、火葬にしようと考えていた。蛆がわき、もはや腐敗した状態となっているジェイソンの死体が入った棺桶を開けたトミーは、かつてジェイソンを葬った時をなぞるように壊れた鉄柵をその屍骸に幾度も突き刺す。ジェイソンを火葬すべくガソリンに手を掛けようとするが、突如落雷が起こり、ジェイソンに刺さった鉄の柵が避雷針となって、ジェイソンの全身に大量の高圧電流が流れた結果、そのショックでジェイソンが蘇ってしまう。トミーの訴えにもかかわらず保安官は聞き入れてくれず、次々と周囲にいる人間を殺害し始める。
キャスト | ||
---|---|---|
役名 | 俳優 | 日本語吹替 |
トミー | トム・マシューズ | 池田秀一 |
メーガン | ジェニファー・クック | 高島雅羅 |
ギャリス保安官 | デヴィッド・ケーガン | 樋浦勉 |
ポーラ | ケリー・ヌーナン | 玉川砂記子 |
シシー | レネー・ジョーンズ | 岡本麻弥 |
コート | トム・フリドリー | 三ツ矢雄二 |
ニッキー | ダーシー・デモス | |
リック保安官補佐 | ヴィンセント・ガスタフェッロ | 沢木郁也 |
ダレン | トニー・ゴールドウィン | 島田敏 |
リズベス | ナンシー・マクローリン | 幸田直子 |
ハーズ | ロン・パリロ | 小室正幸 |
ラリー | アラン・ブルーメンフェルド | 増岡弘 |
スタン | マシュー・フェイソン | 峰恵研 |
ケイティ | アン・ライヤーソン | 沢田敏子 |
ロイ | ホイットニー・リュードベック | 納谷六郎 |
ナンシー | コートニー・ビッケリー | 坂本真綾 |
マーティン | ボブ・ラーキン | 及川ヒロオ |
パパス巡査 | マイケル・スワン | 広瀬正志 |
ソーントン巡査 | マイク・ノーマッド | 大塚明夫 |
バート | ウォーレス・メルク | 広瀬正志 |
スティーヴン | ロジャー・ローズ | |
アネット | シンシア・カニア | |
チェン | トーマス・ノーウェル | 浪川大輔 |
ビリー | ジャスティン・ノーウェル | |
ジェイソン | C・J・グラハム | - |
- その他の吹替:鵜飼るみ子、石井那知、鷲角ゆか里
- 演出:河村常平、翻訳:島伸三、効果:リレーション、選曲:東上別府精、制作:東北新社
- 日本語吹替 - 初放送1989年8月5日 フジテレビ 『ゴールデン洋画劇場』
スタッフ
編集- 監督 - トム・マクローリン
- 脚本 - トム・マクローリン
- 製作 - ドン・バーンズ
- 音楽 - ハリー・マンフレディーニ
- 撮影 - ジョン・クランハウス
- 編集 - ブルース・グリーン
- 主題歌 - アリス・クーパー 『He's Back』
- 字幕 - 菊地浩司
13日の金曜日 PART7/新しい恐怖
編集13日の金曜日 PART7 新しい恐怖 | |
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Friday the 13th Part 7 The New Blood | |
監督 | ジョン・カール・ビューラー |
脚本 |
マヌエル・フィデッロ ダリル・ハネイ |
製作 | イアン・パターソン |
出演者 |
ラー・パーク・リンカーン ケビン・ブレア ケイン・ホッダー |
音楽 |
ハリー・マンフレディーニ フレッド・モーリン |
撮影 | ポール・エリオット |
編集 |
モーリーン・オコネル マーティン・ジェイ・サドフ バリー・ゼトリン |
配給 |
パラマウント・ピクチャーズ パラマウント=UIP |
公開 |
1988年5月13日 1988年9月3日 |
上映時間 | 89分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | $2,800,000 |
興行収入 | $19,200,000 |
前作 | 13日の金曜日 PART6 ジェイソンは生きていた! |
次作 | 13日の金曜日 PART8 ジェイソンN.Y.へ |
クリスタルレイク付近で暮らす少女・ティナは、生まれつき超能力を備えた少女であったが、両親が夫婦喧嘩をした日の夜、ティナは家を飛び出してしまい、追いかけて来た父親を誤って超能力で湖の底へと沈めてしまう。それから数年後、クリスタルレイクへ戻ってきたティナは、父親を生き返らせようと、父親の沈んだ湖に向かって念力を放つ。しかし出てきたのはティナの父親ではなく、トミーによって湖へと沈められた殺人鬼・ジェイソンであった。次々とキャンプ場に訪れた若者達を殺害していくジェイソンに、ティナは自らの超能力を駆使して立ち向かう。
キャスト | ||
---|---|---|
役名 | 俳優 | |
ティナ | ラー・パーク・リンカーン | |
ティナ(少女) | ジェニファー・バンコ | |
ニック | ケビン・ブレア | |
クルーズ | テリー・カイザー | |
シェパード | ジョン・オトゥリン | |
アマンダ | スーザン・ブルー | |
メリッサ | スーザン・ジェニファー・サリバン | |
エディー | ジェフ・ベネット | |
ロビン | エリザベス・カイタン | |
デービッド | ジョン・レンフィールド | |
マディー | ダイアナ・バロウズ | |
マイケル | ウィリアム・バトラー | |
ジェイソン | ケイン・ホッダー |
- 日本語吹替なし
スタッフ
編集- 監督 - ジョン・カール・ビューラー
- 脚本 - マヌエル・フィデッロ、ダリル・ハネイ
- 製作 - イアン・パターソン
- 音楽 - ハリー・マンフレディーニ、フレッド・モーリン
- 撮影 - ポール・エリオット
- 編集 - モーリーン・オコネル、マーティン・ジェイ・サドフ、バリー・ゼトリン
- 特殊メイク - マジカル・メディア・インダストリーズ
- 字幕 - 菊地浩司
13日の金曜日 PART8/ジェイソンN.Y.へ
編集13日の金曜日 PART8 ジェイソンN.Y.へ | |
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Friday the 13th Part 8 Jason takes Manhattan | |
監督 | ロブ・ヘデン |
脚本 | ロブ・ヘデン |
製作 | ランドルフ・チェヴェルデイヴ |
出演者 |
ジャンセン・ダジェット ピーター・マーク・リッチマン ケイン・ホッダー |
音楽 | フレッド・モーリン |
撮影 | ブライアン・イングランド |
編集 | スティーブ・ミルコビッチ |
配給 |
パラマウント・ピクチャーズ パラマウント=UIP |
公開 |
1989年7月28日 1989年9月2日 |
上映時間 | 100分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | $5,100,000 |
興行収入 | $14,300,000 |
前作 | 13日の金曜日 PART7 新しい恐怖 |
次作 | 13日の金曜日 ジェイソンの命日 |
前作の殺人事件から数年後。ティナの父親の手で再度クリスタルレイクの底へと沈められたジェイソンであったが、キャンプに訪れていたアベックのクルーザーの錨に切断された電気ケーブルが接触し、感電したジェイソンは三度目の復活を果たしてしまう。クルーザーの若者達を殺害して、ホッケーマスクを奪い取ったジェイソンはニューヨークへ向かおうとしている豪華客船に乗り込み、修学旅行を楽しむ学生を次々と殺害。生き残った数人の乗客達はボートで脱出し、ようやくニューヨークへとたどり着く。しかし、ジェイソンもまた彼らの後を追い、ニューヨークに乗り込んでいた。
キャスト | |||
---|---|---|---|
役名 | 俳優 | 日本語吹替 | |
ソフト版 | フジテレビ版 | ||
レニー | ジャンセン・ダジェット | 深実りか | 水谷優子 |
レニー(少女) | アンバー・ポーリック | ||
ショーン | スコット・リーヴス | 関俊彦 | 松本保典 |
マカラロック先生 | ピーター・マーク・リッチマン | 穂積隆信 | 家弓家正 |
バン・デューゼン先生 | バーバラ・ビンガム | 谷育子 | 宗形智子 |
ジュリアス | V・C・デュプリー | 二又一成 | 小野健一 |
ロバートソン船長 | ウォーレン・マンソン | 藤本譲 | 富田耕生 |
タマラ | シャーリーン・マーティン | 小林優子 | |
エヴァ | ケリー・ヒュー | 井上喜久子 | |
ウェイン | マーティン・カミンズ | 宮本充 | |
J・J | サフロン・ヘンダーソン | 松本梨香 | |
ジム | トッド・カルデコット | 古田信幸 | 矢尾一樹 |
スージー | ティファニー・ポールセン | ||
ジェイソン | ケイン・ホッダー | - | - |
ジェイソン(少年) | ティモシー・バー・マーコヴィッチ |
- ソフト版
- フジテレビ版 - 初放送1992年6月13日 『ゴールデン洋画劇場』
スタッフ
編集- 監督 - ロブ・ヘデン
- 脚本 - ロブ・ヘデン
- 製作 - ランドルフ・チェヴェルデイヴ
- 音楽 - フレッド・モーリン
- 撮影 - ブライアン・イングランド
- 編集 - スティーブ・ミルコビッチ
- 特殊メイク - ジェイミー・ブラウン
- 美術 - デビッド・フィッシャー
- 字幕 - 菊地浩司
13日の金曜日/ジェイソンの命日
編集13日の金曜日 ジェイソンの命日 | |
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Jason Goes to Hell: The Final Friday | |
監督 | アダム・マーカス |
脚本 |
ディーン・ロレー ジェイ・ユグリー |
原案 |
ディーン・ロレー アダム・マーカス ジェイ・ユグリー |
製作 |
ショーン・S・カニンガム デビー・ヘイン・キャス |
出演者 |
ジョン・D・ルメイ カリ・キーガン ケイン・ホッダー |
音楽 | ハリー・マンフレディーニ |
撮影 | ビル・ディル |
編集 | デビッド・ハンドマン |
配給 |
ニュー・ライン・シネマ UIP |
公開 |
1993年8月13日 1993年10月9日 |
上映時間 | 91分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | $3,000,000 |
興行収入 | $15,900,000 |
前作 | 13日の金曜日 PART8 ジェイソンN.Y.へ |
次作 | ジェイソンX 13日の金曜日 |
クリスタルレイクに一人で訪れていた女性の泊まるコテージ内で停電が発生し、そこへ突如ジェイソンが現れ女性に襲い掛かる。しかしジェイソンが女性を追い詰めた時、照明が一斉に照らされ特殊部隊の兵士達が現れる。この女性は軍人であり、ジェイソンをおびき寄せるための罠であった。特殊部隊に集中砲火を受けたジェイソンは、とどめの迫撃砲によって遂に木っ端微塵に吹き飛ぶ。何度も蘇生するジェイソンの生態を調べるべく、研究所にジェイソンの肉塊が運ばれるが、なんとジェイソンの心臓だけはまだ活動を停止していなかったのであった。そして他人の体に入り一時的な復活を遂げ、無差別な殺人を繰り返す。ジェイソンを完全に復活させられるのは肉親の肉体だけであり、ジェイソンは腹違いの妹とその家族を狙う。
キャスト | |||
---|---|---|---|
役名 | 俳優 | 日本語吹替 | |
VHS版 | テレビ東京版 | ||
スティーヴン・フリーマン | ジョン・D・ルメイ | 荒川太郎 | 宮本充 |
ジェシカ・キンブル | カリ・キーガン | 久川綾 | 相沢恵子 |
ダイアナ・キンブル | エリン・グレイ | 滝沢ロコ | 泉晶子 |
クレイトン・デューク | スティーヴン・ウィリアムズ | 大塚明夫 | |
ロバート・キャンベル | スティーヴン・カルプ | 牛山茂 | |
ヴィッキー | アリソン・スミス | 松丸智子 | 山像かおり |
ランディ・パーカー巡査 | キップ・マーカス | ||
ジョーイ・B | ラスティ・シュウィマー | ||
ワード | アダム・クランネル | 桜井敏治 | |
ジョシュ | アンドリュー・ブロック | 田原アルノ | |
フィル(検視官) | リチャード・ガント | ||
エド・ランディス保安官 | ビリー・グリーン・ブッシュ | 清川元夢 | |
シェルビー | レスリー・ジョーダン | ||
ジェイソン・ボーヒーズ | ケイン・ホッダー | ||
フレディ・クルーガー | - |
- VHS版 - CIC・ビクター ビデオ版VHS(1994年)、JVCエンタテインメント版DVD(2000年)に収録。キングレコード版DVD(2008年)には未収録。
- テレビ東京版 - 初放送1996年12月19日 『木曜洋画劇場』
スタッフ
編集- 監督 - アダム・マーカス
- 脚本 - ディーン・ロレー、ジェイ・ユグリー
- 原案 - ディーン・ロレー、アダム・マーカス、ジェイ・ユグリー
- 製作 - ショーン・S・カニンガム、デビー・ヘイン・キャス
- 音楽 - ハリー・マンフレディーニ
- 撮影 - ビル・ディル
- 編集 - デビッド・ハンドマン
- 字幕 - 菊地浩司
ジェイソンX 13日の金曜日
編集ジェイソンX 13日の金曜日 | |
---|---|
Jason X | |
監督 | ジェームズ・アイザック |
脚本 | トッド・ファーマー |
製作 | ノエル・カニンガム |
製作総指揮 | ショーン・S・カニンガム |
出演者 |
レクサ・ドイグ リサ・ライダー ケイン・ホッダー |
音楽 | ハリー・マンフレディーニ |
撮影 | デリック・アンダーシュルツ |
編集 | デヴィッド・ハンドマン |
配給 |
ニュー・ライン・シネマ ギャガ=ヒューマックス |
公開 |
2002年4月26日 2002年9月14日 |
上映時間 | 91分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | $11,000,000 |
興行収入 | $17,100,000 |
前作 | 13日の金曜日 ジェイソンの命日 |
次作 | フレディVSジェイソン |
近未来、200人以上を殺害したジェイソンは捕獲され研究所に収容されていた。いかなる方法を用いても処刑できない不死身のジェイソンに対し、最後の手段として冷凍刑が実行されようとするが、拘束から脱出したジェイソンは研究所で殺戮を始めてしまう。生き残った女性科学者ローワンはジェイソンを冷凍保存容器に閉じ込めることに成功するが、ジェイソンの抵抗により自身も冷凍状態となってしまう。それから455年後、荒廃した地球にやってきた調査隊は、冷凍状態のローワンとジェイソンを発見し宇宙船に連れて行く。蘇生技術によって息を吹き返したローワンはジェイソンも船内に連れてこられたことを知り警告を与えるが、時すでに遅く蘇生したジェイソンは船の中で殺戮を開始するのであった。
キャスト | ||
---|---|---|
役名 | 俳優 | 日本語吹替 |
ローワン | レクサ・ドイグ | 湯屋敦子 |
ツナロン | チャック・キャンベル | 小森創介 |
KM | リサ・ライダー | 唐沢潤 |
ブロッドスキー軍曹 | ピーター・メンサー | 楠大典 |
ロウ教授 | ジョナサン・ポッツ | 井上倫宏 |
ウェイランダー | ダーウィン・ジョーダン | 遊佐浩二 |
ジャネッサ | メリッサ・エイド | 杉本ゆう |
クラッチ | フィリップ・ウィリアムズ | 岩崎ひろし |
キンサ | メロディ・ジョンソン | 小池亜希子 |
ストーニー | ヤニ・ゲルマン | 保村真 |
アザレル | ダヴ・ティフェンバック | 山口隆行 |
ダラス | トッド・ファーマー | 松本大 |
キッカー | バルナ・モリクス | 江川大輔 |
ブリッグス | ディラン・ビーグ | 村竹あおい |
エイドリアン | クリスティ・アンガス | 斎藤恵理 |
ファット・ルー | ボイド・バンクス | |
コンドー | スティーヴ・ルチェスク | 伊井篤史 |
ウィマー博士 | デヴィッド・クローネンバーグ (カメオ出演) | |
ジェイソン・ボーヒーズ | ケイン・ホッダー | - |
スタッフ
編集- 監督 - ジェームズ・アイザック
- 脚本 - トッド・ファーマー
- 製作 - ノエル・カニンガム
- 製作総指揮 - ショーン・S・カニンガム
- 音楽 - ハリー・マンフレディーニ
- 撮影 - デリック・アンダーシュルツ
- プロダクション・デザイン - ジョン・デンダートマン
- 編集 - デヴィッド・ハンドマン
- 特殊メイク - デニス・べラルディ
- 衣装 - マキシン・ベイカー
- 美術 - ジェームズ・オズワルド
フレディVSジェイソン
編集13日の金曜日(2009年)
編集ドラマ
編集Crystal Lake
編集2022年11月1日、A24が『13日の金曜日』シリーズの前日譚ドラマを製作することを発表した[3]。ブライアン・フラーが脚本を務め、ヴィクター・ミラーが製作総指揮を務める。Peacockにて配信予定。
製作
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音楽
編集映像外部リンク | |
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例:ブレンダが子供の声に誘われて射的場に行くまでのシーン(『13日の金曜日』より) |
ハリー・マンフレディーニは第1作である『13日の金曜日』の楽曲制作に臨む際、殺人鬼が登場しないはずの場面で殺人鬼がいると観客が誤認するのを防ぐため、音楽は殺人鬼の存在に合わせて流すというルールを定めた[4]。マンフレディーニは、特定のシーンでBGMが欠かれていたことについて以下のように説明している。
少女たちのうちの一人が射的場を準備した後に少年たちの一人が的に矢を当て、その準備した少女を見失う場面がありますよね。あのシーンはすごく恐ろしいのですが、よく聞くと音楽がありません。あのシーンでは最高の場面を演出するために音楽を入れませんでした。
("There's a scene where one of the girls [...] is setting up the archery area [...] One of the guys shoots an arrow into the target and just misses her. It's a huge scare, but if you notice, there's no music. That was a choice.")[4]
また、マンフレディーニは何かが起きようとした場面では、音楽を急に止めて観客を一時的に安堵させることにより、そのあと起きる恐怖がより強大なものになると述べている。第1作である『13日の金曜日』では終盤になってから殺人鬼が姿を現すため、マンフレディーニは殺人鬼が姿を現さない場面については音楽という形で存在を示した[4]。彼がインスピレーションを受けた1975年の映画『ジョーズ』でも、メインキャラクターであるサメが直接姿を現す場面は少ないものの、サメの登場に合わせてジョン・ウィリアムズの作曲したモチーフが流れるため、姿が見えなくても観客にサメの存在が伝わる仕組みとなっている[5]。マンフレディーニは強く発音するようなコーラスが含まれるクシシュトフ・ペンデレツキの曲を聴き、『13日の金曜日』でも似たようなサウンドを作ろうと考え、終盤で殺人鬼が繰り返した "Kill her mommy!"(彼女を殺してよ、母さん)というセリフを基にして"ki ki ki, ma ma ma"という音声を作り上げた。この個性的な音声は、マンフレディーニが映画に使いたいと考えていたものであり、「荒々しく、はっきりとそしてリズミカルに」マイクに吹き込んだ二つの音声を加工し、残響を持たせたものであり[4]。マンフレディーニはこの音声が「チャチャチャ」と聞き間違えられることについてもDVD版のオーディオコメンタリーの中で言及している[6]。
マンフレディーニは第1作の楽譜を書き上げた後、友人宅の地下室で録音した[5]。脚本を務めたヴィクター・ミラーとミラーの助手であるジェイ・キューパーはマンフレディーニの作った音楽が記憶に残るものだったと述べ、キューパーにいたっては聞いただけで姿が思い描かれるようだったと述べている。マンフレディーニは『PART2』でも続投することが決まっていたため、完璧な楽曲を作ることを目標とすること以外は前作よりも楽に楽曲制作にあたることができ[7]、「殺人鬼のためだけの曲を作っておく」という前作からの縛りを緩めた。彼は『PART2』が「殺人鬼が獲物を罠にはめて叩きのめしていく過程に重きを置いているため、マクガフィンやミスリードが多用される傾向にある」と考え、観客をひっかけるためにジェイソンのテーマ曲を流す必要があるという結論に達した。マンフレディーニは『第1作は悪い意味で近視眼的アプローチだったので、より伝統的な映画としての続編について考える必要がありました」と述べている[4]。
『PART3』の制作の時点で、マンフレディーニはブロードウェイでの仕事が忙しかったため、最初と最後の場面の楽曲制作にとどまっている。彼の代わりにジャック・K・ティラーが第1作と第2作で使用された楽曲を組み合わせる形で編曲した。『レッツ・オール・チャント』のヒットで知られる音楽家マイケル・ゼーガーがオープニングテーマとエンディングテーマを作曲した。マンフレディーニとゼーガーは、ゼーガーのアパートで出会い、その場でゼーガーは第1作のテーマソングをディスコ調にアレンジした。マンフレディーニは『完結編』で完全復帰した際に従来と似たような要素の楽曲を制作したが、いずれも『完結編』に向けて書き下ろされたものである[8]。
『新・13日の金曜日』において、マンフレディーニは新キャラクターであるトミー・ジャーヴィス専用のテーマ曲を制作した。この考えは「"歩く狂気"が存在し、様々なキャラクターに疑いがかかり、観客の予想だにしないことが起こるというほのめかし」を示すためのものである[9]。
『PART6』では、監督のトム・マクローリンがマンフレディーニに「観客に対し今起きている(またはこれから起きようといている)出来事を知らせるのではなく、観客自身がその出来事を知る手がかりを与えてほしい」という指示を出した。この指示は、1978年の映画『ハロウィン』の演出からヒントを得たものであり、マクローリンはよりつかみどころのないゴシック的な残響が欲しいと考えていた[10]。
『PART7』と『PART8』では契約の都合上マンフレディーニ自身は制作に参加していないが、彼が手掛けた過去作品の楽曲が流用されている[4]。『PART7』の音楽は、同名の別作品の音楽を手掛けたフレッド・モリンがプロデューサーであるイアイン・ペイターソンからの依頼を引き受ける形で担当し、残りのシーンの楽曲はシリーズの過去作品から流用された[11]。モリンは『PART8』の音楽も手掛けたが、ロバート・プラント風のオープニングテーマはスティーブ・マイザーによるものである[12]。
ハリー・マンフレディーニは『ジェイソンの命日』と『ジェイソンX』の音楽を手掛けた[13] 。
マンフレディーニは『フレディVSジェイソン』でも起用されるはずだったが、グレーム・レヴェルに交代というかたちで降板となった。ニュー・ライン・シネマの公式発表では「新しい方向性の一環」とされているが、マンフレディーニは「『フレディVSジェイソン』のファイナル・カットは今までと同じではないか」と不満を述べている[4]。
テレビドラマ
編集映画のプロデューサーであるフランク・マンキューソ・ジュニアは、パラマウント・ピクチャーズがシリーズ第6作に当たる『ジェイソンは生きていた!』を公開した後、テレビシリーズ『13日の金曜日』も制作した。このテレビシリーズは、キャラクターや設定でシリーズとつながっているわけではなく、映画シリーズが象徴する「不運と呪い」のアイデアに基づいて制作された[14]。
1987年から1990年にかけて合計3シーズン、全72話が放送された[15]。
日本ではCICビクターよりビデオカセットがリリース。第1巻は『伝説・13日の金曜日』、第2巻、3巻は『魔界倶楽部 伝説・13日の金曜日』、第4巻は『魔界倶楽部 特別篇』のタイトルで各巻2話ずつ収録、計8話分のみソフト化されている。
放送
編集- 第1シーズン 全26話
- 1987年10月3日~1988年7月30日
- 第2シーズン 全26話
- 1988年9 月30日~1989年6月17日
- 第3シーズン 全20話
- 1989年10月7日~1990年5月26日
スタッフ
編集- 監督 – デヴィッド・ウィニング、ウィリアム・フェルット、トム・マクローリン、ロブ・ヘデン、デヴィッド・クローネンバーグ、他
- 製作 – フランク・マンキューソ・ジュニア、ラリー・B・ウィリアムズ
- 音楽 – フレッド・モーリン
キャスト
編集- ジャック・マーシャク – クリス・ウィギンズ
- ミッキー・フォスター – ルイーズ・ロビー
- ライアン・ダリオン – ジョン・D・ルメイ(第1話~第54話)
- ジョニー・ベンチュラ – スティーヴン・モナーク(第53話~第72話)
コンピュータゲーム
編集1986年5月、Domarkは、『Friday the 13th』をAmstrad CPC, Commodore 64, and ZX Spectrum向けに発売した。 このゲームはプレイヤーが避難場所を探し出し、仲間にそこへ隠れるよう説得する内容であり、ジェイソンはプレイヤーに襲い掛かるまでは、仲間のようにふるまっている[16]。
Domark版『Friday the 13th』の発売から3年後の1989年には、Nintendo Entertainment System用ゲームソフト『Friday the 13th』を開発し[17]、アトラスが北米限定で発売した。
2007年、 Xendexから携帯電話用アプリゲーム『Friday the 13th』の配信が行われた。携帯電話アプリ版では、クリスタルレイクキャンプ場のキャンプ指導員の一人を操作し、仲間を殺す謎の不審者の正体を暴き、キャンプ場から生きて脱出・生存するという内容になっている[18]。
2015年1月、Electronic Gaming Monthly は、『13日の金曜日』を題材にした、多人数向けの非対称型対戦アクションゲーム形式のサバイバルホラーゲームの制作が行われており、2015年10月に発売が仮決定していることを報じた[19]。このゲームは元々IllFonicが Slasher Vol. 1: Summer Campとして開発していたものだが、Gun Mediaが開発を補助した結果、『13日の金曜日』を原作としたゲームとして開発が進められることになった。ゲームの開発資金はクラウドファンディングによって集められ、このうちBackerKitでは16,109人から271,439.20USドルが集まり、 Kickstarterでは28,237 人から1,095,143.40 USドルが集まった[20][21] 。
2016年1月に開かれたペニーアーケードエキスポでは、 Gun MediaとIllFonic の開発者パネルが出展され、アルファ版のフッテージとジェイソンの殺人アクションが公開された[22]。そして2017年5月26日、このゲームは『Friday the 13th: The Game』として発売された。
また、『モータルコンバットX』のDLCキャラクターとしてジェイソンが登場した。
2024年5月29日、ワーナー・ブラザースの人気キャラクターがクロスオーバーする対戦アクションゲーム『MultiVersus(マルチバーサス)』にプレイアブルキャラクターとしてジェイソンが参加。
評価
編集興行成績
編集「13日の金曜日」は、「ハロウィン」などの他のスラッシャーとは対照的に、専門の批評家からは否定的な評価を受けていた。批評家たちは、このシリーズがプロットやキャラクター開発よりも死体の数を多くすることに重点を置いていることや、各作品が前作とほとんど区別がつかないことを嫌っていた。しかし、この映画は経済的に成功し、パラマウントは興行的に成功したことを条件に、さらに続編を製作した[23][24]。「13日の金曜日」を、他のアメリカのスラッシャー・フランチャイズの中で興行収入上位の「エルム街の悪夢」、「チャイルド・プレイ」、「ハロウィン」、「サイコ」、「ソウ」、「スクリーム」、「悪魔のいけにえ」と比較し、2018年のインフレーションを調整すると、「13日の金曜日」は約7億5560万ドルで、1位の「ハロウィン」の8億1300万ドルに次いで、アメリカで2番目に興行収入の高いスラッシャー・フランチャイズとなる[25]。3位は「エルム街の悪夢」で5億9,280万ドル。続いて、「ソウ」が4億5740万ドル、「スクリーム」が4億4290万ドル、「サイコ」が3億7630万ドル、「悪魔のいけにえ」が3億460万ドル、そして「チャイルド・プレイ」が約2億300万ドルとなっている[26][27]。興行的成功はホームメディアにも及び、2005年までに500万枚以上のDVDが販売された[28]。
作品 | 米国公開日 | 興行収入 | 製作費 | Ref. | ||
---|---|---|---|---|---|---|
米国 | その他の地域 | 全世界 | ||||
13日の金曜日 | 1980年5月9日 | $39.76 million | $20 million[29] | $59.75 million | $550K | [30] |
13日の金曜日PART2 | 1981年5月1日 | $21.72 million | $21.72 million | $1.25 million | [31] | |
13日の金曜日PART3 | 1982年8月13日 1983年5月13日 (再公開) |
$36.69 million | $36.69 million | $2.5 million | [32] | |
13日の金曜日 完結編 | 1984年4月13日 | $32.98 million | $32.98 million | $2.6 million | [33] | |
新・13日の金曜日 | 1985年3月22日 | $21.93 million | $21.93 million | $2.2 million | [34] | |
13日の金曜日 PART6/ジェイソンは生きていた! | 1986年8月1日 | $19.47 million | $19.47 million | $3 million | [35] | |
13日の金曜日 PART7/新しい恐怖 | 1988年5月13日 | $19.17 million | $19.17 million | $2.8 million | [36] | |
13日の金曜日 PART8/ジェイソンN.Y.へ | 1989年7月28日 | $14.34 million | $14.34 million | $5 million | [37] | |
13日の金曜日/ジェイソンの命日 | 1993年8月13日 | $15.94 million | $15.94 million | $3 million | [38] | |
ジェイソンX 13日の金曜日 | 2002年4月26日 | $13.12 million | $3.83 million | $16.96 million | $14 million | [39] |
フレディVSジェイソン | 2003年8月15日 | $82.62 million | $34.00 million | $116.6 million | $30 million | [40] |
13日の金曜日 | 2009年2月13日 | $65 million | $27.66 million | $92.67 million | $19 million | [41][42] |
合計 | $383.3 million | $83.78 million | $468.24 million | $80.9 million |
影響
編集2006年12月、IGNの映画シリーズベスト25[注 1]に『13日の金曜日』シリーズが7位にランクインした。ランクインの理由について、審査員3名は「スラッシャー映画のはしりは「ハロウィンシリーズ」シリーズだが、『13日の金曜日』は1980年代の映画シリーズの中では最も影響力の大きいシリーズの一つであり、11本の映画、ノベライズ、コミカライズそして様々な収集価値の高いグッズの生産が、伝説的なシリーズである証明となっている」という見解を示した[43]。ABCオンラインの芸術・芸能記者のゲイリー・ケンブルは、『13日の金曜日』シリーズの人気がポップカルチャー全体においても高いことについて触れている。ケンブルは、ジェイソンが第3作で初めて被ったホッケーマスクがポップカルチャーにおいて最も広く認識されているジェイソンのイメージであると述べている。
見ている人はみんなアメリカフクロウやハイエナのような声を出しました。映画の中で、別の少女が自分の部屋へ行き服を脱ぎだした時、映画館の中で座って見ていた5人の男たちは「おっぱいくれ!」と繰り返し叫び始めました。 ( "Everybody in the audience imitated hoot‑owls and hyenas. Another girl [in the film] went to her room and started to undress. Five guys sitting together [in the theater] started a chant: 'We want boobs!'") |
(カーニックは、『13日の金曜日 PART2』に対するイーバートの評価の引用が、いかに批評家たちが第1作の制作の意図を誤解しているかがよく表れていると信じている。) (— Karnick believes that this excerpt from Ebert's review of Friday the 13th Part 2 shows how critics have misunderstood the point the Friday the 13th films have tried to make.)[44] |
ケンブルはFridaythe13thfilms.comというウェブサイトの共同設立者であるブレンナ・オブライエンとの会話の中で、なぜ二次創作映画を制作したり、ジェイソンの容姿を模したゴムスーツを作ったり、さらには自らの身体にジェイソンの絵やFriday the 13th の文字を彫り込むほど、シリーズのファン層が熱狂的になったのかについて語り合った[45]。American Cultureの編集者S.T.カーニックは、 National Reviewに寄せた記事の中で、「『13日の金曜日』という映画はスラッシャー映画というジャンルの醸成にかかわっており、批評家がなぜこのシリーズが大きな影響を持っているのかを残念に思うところがないのと同じ理由である」と述べている。カーニックは、「『13日の金曜日』の制作者は『ハロウィン』のように頭の切れる映画を作ろうとしたのではなく、『ハロウィン』のスタイルを体系化し、他の映画製作者が真似しやすいように『ハロウィン』に必要不可欠な要素を要約した。」と述べた。カーニックは記事の中で、「『13日の金曜日』は、キャラクターのバックストーリーをあえて観客に与えないようにすることにより、観客がキャラクターの死に気付いても奇妙なまでに心を動かされないという状況を作り出し、ホラー映画というジャンルを変えてしまった」と述べている。実際のところ『13日の金曜日』は殺人鬼の経歴と動機に焦点が当てられており、直接関係する者への復讐だけでなく、無関係の者まで殺そうとするという点についてカーニックは、『エルム街の悪夢』『チャイルド・プレイ』『スクリーム』『ラストサマー』および『ハロウィン』の続編群にも通ずるとしており、「これらの映画のストーリーは犯罪率の増加や社会的混乱の深刻化の恐怖にふれており、観客は心配事から離され、笑い飛ばすことにより暴力の恐怖を克服できる方法を与えられる形となる」と述べている[44]。カーニックは、現代の批評家たちが、なぜこの作品が観客を魅了したかということを理解できなかったがゆえに、この作品に「(観客が暴力に慣れてしまうという点において)『無責任』で、(性に対して奔放な10代の若者が殺されるという点において)『禁欲的な』な作品」というレッテルを貼ってしまったと考えている。カーニックはジョン・カーペンターの言葉を引用し、「10代の若者たちは、性的な行為に対する罰としてすぐに殺されてしまうのではなく、単純に殺人鬼の存在を気にしすぎているがためにすぐに殺されてしまう」と拡大解釈している。ロジャー・イーバートが「『13日の金曜日 PART2』が上映されたとき、犠牲者に対してかわいそうだと思う観客が一人もおらず、人が死ぬシーンで盛り上がる」と書いたことを引き合いにだし、カーニックはイーバートらの批評が『13日の金曜日』を観た人が情もなく人を殺したくなると思わせているとし、批評家たちがいかに『13日の金曜日』を誤解しているかについて述べた。カーニックは、『13日の金曜日』シリーズは禁欲的な作品ではなく、観客が登場人物に対して関心や同情を抱かない作品であると締めくくった[44]。
関連項目
編集脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ “IGN:Top 25 Movie Franchises of All Time: #7”. IGN (2006年12月18日). 2016年1月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年1月26日閲覧。
- ^ Gary Kemble (2006年1月13日). “Movie Minutiae: the Friday the 13th series (1980-?)”. ABC. オリジナルのMarch 11, 2010時点におけるアーカイブ。 2007年5月21日閲覧。
- ^ Squires, John (2022年10月31日). ““Crystal Lake” – ‘Friday the 13th’ Prequel Series Coming Soon from Bryan Fuller and Peacock!” (英語). Bloody Disgusting!. 2022年11月1日閲覧。
- ^ a b c d e f g “Slasherama interview with Harry Manfredini”. Slasherama. 2006年5月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年10月28日閲覧。
- ^ a b Bracke, Peter, pg. 39
- ^ Victor Miller, Jay Keuper, Harry Manfredini (1980). "Return to Crystal Lake: Making of Friday the 13th" Friday the 13th DVD (Special Features) (DVD (Region 2)). United States: WB.
- ^ Bracke, Peter, pg. 70
- ^ Bracke, Peter, pg. 118
- ^ Bracke, Peter, pg. 142
- ^ Bracke, Peter, pg. 165
- ^ Bracke, Peter, pg. 189
- ^ Bracke, Peter, pg. 211
- ^ “Harry Manfredini's filmography”. HarryManfredini.com. 2007年10月30日閲覧。
- ^ Grove, David, pp. 189–196
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外部リンク
編集- 第1作
- 第2作
- 第3作
- 第4作
- 第6作
- 第8作
- 第9作
- 第10作