FCGビル(エフシージービル)とは、東京都港区台場にあるビル。竣工当初はフジテレビジョン所有のビルであったが、2008年10月1日以降は、フジ・メディア・ホールディングスが保有し、フジテレビジョンやBSフジをはじめとするフジサンケイグループ (Fujisankei Communications Group) の企業が本社・スタジオ等を置いている。「フジテレビ本社ビル」とも呼ばれる。

FCGビル
Fuji TV headquarters and Aqua City Odaiba - 2006-05-03-2009-25-01.jpg
FCGビルの位置(東京都区部内)
FCGビル
情報
用途 放送局オフィス事務所スタジオ商業施設
設計者 丹下健三・都市・建築研究所、小堀鐸二研究所
施工 鹿島建設
建築主 フジ・メディア・ホールディングス
管理運営 フジテレビジョン
敷地面積 21,102.220 m²
延床面積 141,825.438 m²
階数 地上25階、地下2階、塔屋1階
高さ 123.45 m
着工 1993年4月
竣工 1996年6月
開館開所 1997年4月
所在地 137-8088
東京都港区台場二丁目4番8号
座標 北緯35度37分37秒 東経139度46分28秒 / 北緯35.62694度 東経139.77444度 / 35.62694; 139.77444座標: 北緯35度37分37秒 東経139度46分28秒 / 北緯35.62694度 東経139.77444度 / 35.62694; 139.77444
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土地の所有者は東京都であり、2013年3月31日現在の年間貸借料は7億3800万円である[1]

目次

概要編集

設計は丹下健三・都市・建築研究所が担当し、丹下健三が手掛けた巨大プロジェクトの中で最後に直接指揮をとった建築物で、台場地区を象徴するランドマークとなっている。
日本の放送局の本社社屋の中で最も大きいビルであり、日本の民間放送局のスタジオ床面積として最大級のスタジオ(300坪)を持つ。フジテレビが臨海副都心への移転に至った経緯はフジテレビジョン#お台場移転の経緯を参照。

建物は縦横の比率を、ハイビジョンテレビの画面の縦横の比率と同じ16:9とした。
建物の低層部については公開スペースを1階に設け、主なスタジオを3階に設置するという構造で、高層部については「オフィスタワー」と「メディアタワー」の2棟からなる。この両棟を12階・18階・24階の3フロアーの階にあるコリドール(廊下)で連結する構造となっている。
2棟のビルの間にそびえる球体は直径32mあり、外装は腐食の心配がないチタンで作られている。展望台の役割を持っており、2007年6月のリニューアルの際に「はちたま」という愛称が与えられた。

レム・コールハースが建設中のFCGビルについて、磯崎新に「あそこに君の都庁が建っているじゃないか。コンペには負けたんじゃなかったのかい?」と勘違いともジョークとも捉えられるコメントを残している。東京都庁舎コンペに招待された磯崎は「錯綜体」案を提案し、結果としてコンペは磯崎の師匠である丹下が勝利を収めたという過去がある[2]

2011年3月11日の東日本大震災によって余震が続いたこともあり、球体展望室「はちたま」は6月3日まで営業を休止したが、6月4日から営業を再開した。

かつてフジテレビで放送されていたアニメ『こちら葛飾区亀有公園前派出所』では、何かしらの形(大抵は両津勘吉が金儲けの最中に発生したアクシデントであることが多い)でFCGビルが破壊されるエピソードが何本か作られている。他局では日本テレビの『ルパン三世』TVスペシャル『血の刻印 〜永遠のMermaid〜』の冒頭で、同ビルの展望台を使って飛行機の向きを変えるシーンが登場している。

スタジオ編集

 
7階・屋上庭園
 
24階球体内・めざまスカイ

スタジオ内にあるテレビカメラは、全てハイビジョン対応(1997年3月10日の運用開始当初から4:3と16:9に切り替え可能な多目的カメラを使用)。しかし、サブ周りの機器は一部河田町からの移設やSD対応機材だったため、その「HD非対応」スタジオについては段階的にHD対応に移行させた。

報道センターにはBSフジNEWS専用のブースを併設。そして緊急報道の際にはセンター内にある円卓テーブル(顔出し用のリモコンカメラがテーブル中央部に常設)から放送する。V9スタジオが隣接しており、可動壁を上げることで、報道センターと一体化させることができる。

カメラなどスタジオ機材にはフジテレビのロゴがプリントされているが、報道専用のV9スタジオのみ「FNN」ロゴがプリントされている(河田町本社時代も同様)。

フジテレビでは、FCGビル(台場本社)近くの江東区青海(あおみ)に湾岸スタジオがあり、8つのテレビスタジオの中には、V4スタジオ以上の面積がある。本社とは光ケーブルで相互接続され、生放送にも対応する等、台場本社とほぼ同じ環境であり、ドラマやバラエティー番組がFCGビルや東京メディアシティから湾岸スタジオに移転している。

ラジオスタジオ編集

かつてFCGビルには、当時フジテレビの親会社で、系列ラジオ局であるニッポン放送の本社も入居し、千代田区有楽町にある本社の建替えが完了する2004年9月5日までFCGビルから放送を行い、同月13日より有楽町にある新本社で全業務を開始した。メディアタワー22階から24階にラジオスタジオ、24階にマスター設備(主調整室)が設置されていた。なおテレビスタジオとは違い、事務フロアとして設計されていた場所にラジオスタジオ設備を設置した。

  • シーだいばスタジオ(メディアタワー23階 第1スタジオ)
  • スカイだいばスタジオ(メディアタワー23階 第2スタジオ)
    生放送用スタジオ。両スタジオは、少し離れて並んで設置されていた。
  • 第3スタジオ(メディアタワー22階)
    準生放送用スタジオ
  • 第4-7スタジオ(メディアタワー22階)
    収録用スタジオと NRN専用スタジオ
  • スタジオX(メディアタワー24階)
    BSデジタル音声放送 LFX488専用の簡易スタジオ。ワンマンDJ設備があり、簡易動画放送用のテレビカメラ等も設置。24階の通路に設置されていた。

スタジオ以外の施設編集

 
7階から大階段を望む(長さ100m)
 
チューブエスカレーター(長さ96.5m)

見学スペース・展望室・ショップなどがあり、一般の人でも入ることができるエリアが多数ある(24階・25階は有料エリアで、入場料が必要)。開業当初は飲食店が多く立ち並んでいたが[4]、現在は番組に関連した施設のみにとどまっている。

  • 大階段
    地上3階から7階の屋上庭園まで続く大階段で、幅12m、長さ100mある[5]。大階段の右端には上り用のエスカレーターも併設されているが、下り用はない。
  • チューブエスカレーター
    地上1階広場から5階(無料見学コース・フジテレビワンダーストリート)と7階(屋上庭園)を結ぶ長さ96.5mのエスカレーターで、周囲が透明な筒型になっているため、展望も良く、雨に濡れることもない。
  • シアターモール(1階)
    日本で唯一となる「サザエさんのお店」があり、オリジナルグッズ・お菓子が買えるほか、「サザエさん焼き」の実演販売も行っている。期間限定の「ちびまる子ちゃんカフェ」もある。また、限定オリジナルグッズも販売している「ローソン」、鉄道CGアニメ「チャギントン」のオフィシャルショップ「チャギントンショップ」[6]がある。その他、試写会やイベントが開催される「マルチシアター」がある。テナントはお台場移転から今日までに何度か変わっており、開業当初のテナントはセルフサービスの喫茶店「Cafe Costa」や現在のローソンとは異なるコンビニ「CONVENIENTE TORiAEZ」、神戸屋レストランで、番組に関連した施設は一切無かったが[4]、現在は番組関連の物販施設と飲食施設、ローソンのみとなった。
  • フジテレビワンダーストリート(5階)
    5階にある無料見学コースで、フジテレビの番組グッズや、衣装、疑似セットなどが多数展示されており記念撮影も可能。真下に位置するフジテレビ最大のスタジオ「V4スタジオ」を窓越しに見学することができる(ただし、スタジオの写真撮影は厳禁で、諸事情により窓がカーテンで塞がれている事もあり、見学できない場合もある)。開業当初の「見学コース」時代は、球体展望室の入場券を購入する事で見学できる有料スペースで、当時は宣材写真などで番組を紹介するだけの内容だったが[4]、「スタジオプロムナード」、のちに「フジテレビきっかけストリート」と名称を変える2003年頃に無料開放されるようになってからは、放送中のドラマに関する展示コーナーや、番組制作の舞台裏やBSフジなどのBS・CSチャンネルなどを紹介するパネル、番組で実際に使用していたものと同じテーブルやソファで記念撮影ができるミニセット、小道具の展示、ボタンを押して効果音やテーマ曲が聞けるなどのブースが設けられている。ミニセットの中には『あいのり』のラブワゴン、『トリビアの泉』のへぇ~ボタンなど番組終了後も長期にわたって展示されるブースもあるが、基本的に番組改編時にはブースの入れ替えが行われている。
  • 屋上庭園(7階)
    7階にある屋上庭園で、一般開放されている。フジテレビ関連グッズを販売している「フジさん」(開業した1997年から2016年12月までの名称は「エフアイランド」。)[7]のほか、生配信システムを完備したフリースペース「フジさんのヨコ」[8]がある。「フジさんのヨコ」では番組の公開収録も行われており、2017年6月現在は『新しい波24』『この指と〜まれ!』で使用している[9]。開業当初は「フジテレビプラザ」という名称があった。
  • めざまスカイ(24階)
    球体の下部にある「めざましテレビアクア」が放送されているスタジオで、有料で一般公開されている(25階展望室の入場料を払えば、追加料金は必要なく行き来できる)。番組に出演したゲストのサインボードが多数飾られている。また、24階は通路スペースであるコリドール(渡り廊下)も行き来できるため、25階展望室では見られないダイバーシティ東京などがある南側方面を展望できたり、球体を真横から間近で見ることもできる。開業した1997年当時は中国料理・和食・寿司のレストラン「シノア四季」[4]だったが2011年頃に撤退している。
  • 球体展望室「はちたま」(25階)
 
「はちたま」から望むレインボーブリッジ
  • レインボーブリッジなどの臨海副都心を地上100mから270度見渡せる展望室となっている。「はちたまショップ」が併設されており、はちたまグッズや、フジテレビ番組キャラクターグッズが購入できる。7階の屋上庭園から直通のエレベーターが出ている。有料エリアとなっており、一般料金は大人(高校生以上)550円、小中学生300円で、団体(20名以上)は一般より20%割引となる。1つ下の24階には「めざましテレビアクア」のスタジオ「めざまスカイ」があり、行き来して見学できる。スタジオとして使用することも可能となっている。

FCGビルで収録・生放送される主な番組編集

現在放送中のバラエティ番組編集

レギュラー番組編集

スペシャル番組編集

放送終了したバラエティ番組編集

過去に収録・生放送で使用されたバラエティ番組編集

現在放送中の音楽番組編集

レギュラー番組編集

スペシャル番組編集

過去に収録・生放送で使用された音楽番組編集

現在放送中の情報番組編集

レギュラー番組編集

過去に収録・生放送で使用された情報番組編集

脚注・参照編集

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  1. ^ フジ・メディア・ホールディングス第72期有価証券報告書
  2. ^ 平松剛『磯崎新の「都庁」 戦後日本最大のコンペ』458ページ 2008年文藝春秋 ISBN 978-4-16-3702902
  3. ^ 2012年現在、フジテレビ湾岸スタジオに同所を超える広さのスタジオが存在しているため、最大ではなく最大級と言える。
  4. ^ a b c d 社屋を紹介する移転当時のサイト
  5. ^ フジテレビ本社ビルの"光り輝く球体"の謎 - デザイン・設計のヒミツを広報さんに聞いてみた マイナビニュース(2014年1月13日配信)
  6. ^ 2016年6月まではフジテレビのドラマ・映画の台本・劇中使用小道具の展示スペースとグッズショップが一つになった「FUJI TV Drama&Movie Plaza」だった。
  7. ^ 開業当初は、河田町旧社屋より移転した画廊「フジテレビギャラリー」(のちに有楽町に移転)だったが、のちにエフアイランドがスペースを拡張、2016年6月までは「チャギントンショップ」だった。
  8. ^ 2016年までは、イタリア料理のレストランや「TVコネクションカフェ」、アニメ「ワンピース」に出てくる「海上レストラン バラティエ」をモチーフにした「ワンピースレストラン バラティエ」などのレストランであった。
  9. ^ フリースペース「フジさんのヨコ」ホームページ
  • 『SD別冊29号 フジテレビ本社ビルの記録 高度情報化社会の大規模複合建築の原点を求めて』 月刊SD編集部、鹿島出版会、東京、1996年

関連項目編集

外部リンク編集