スクーデリア・アルファタウリ

イタリアのファエンツァに本拠地を置くF1チーム

スクーデリア・アルファタウリ(Scuderia AlphaTauri)は、2020年からF1に参戦しているレーシングコンストラクター。前身チーム「スクーデリア・トロ・ロッソ」から改称し、リニューアルして誕生した。本拠地はイタリアファエンツァ。チーム代表はフランツ・トストが務める。

アルファタウリ・ホンダ
イタリアの旗 AlphaTauri
エントリー名 スクーデリア・アルファタウリ・ホンダ
チーム国籍 イタリアの旗 イタリア
チーム本拠地 同・エミリア=ロマーニャ州ファエンツァ
チーム代表者 フランツ・トスト
(チーム代表)
グラハム・ワトソン
(チームマネージャー)
ヘルムート・マルコ
レッドブル・レーシング アドバイザー)
テクニカルディレクター ジョディ・エギントン
田辺豊治ホンダF1
2021年のF1世界選手権
ドライバー 10. フランスの旗 ピエール・ガスリー
22. 日本の旗 角田裕毅
テストドライバー タイ王国の旗 アレクサンダー・アルボン(リザーブ)
シャーシ AT02
エンジン ホンダ RA621H
タイヤ ピレリ
F1世界選手権におけるチーム履歴
参戦年度 2020 -
出走回数 21
コンストラクターズ
タイトル
0
ドライバーズ
タイトル
0
優勝回数 1
通算獲得ポイント 116
表彰台(3位以内)回数 1
ポールポジション 0
ファステストラップ 0
F1デビュー戦 2020年オーストリアGP
初勝利 2020年イタリアGP
2020年順位 7位(107ポイント)
(記録は2020年最終戦アブダビGP終了時)
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エントリー名は「スクーデリア・アルファタウリ・ホンダ」。母体はオーストリアの飲料メーカー「レッドブル」(Red Bull GmbH)。

概要・背景編集

 
ファエンツァにある本社屋

2019年9月、モータースポーツ世界選手権フォーミュラ1に参戦しているレーシングコンストラクター「スクーデリア・トロ・ロッソ」の親会社レッドブル・グループが、同社で展開しているファッションブランド『アルファタウリ』のプロモーション強化を企図[1]。その結果、翌シーズンからトロ・ロッソを「アルファタウリ」の冠名義に改称することになり[2]2006年より継続してきたトロ・ロッソは14年の歴史で幕を閉じる[3]。そして新たなコンストラクター『スクーデリア・アルファタウリ』が誕生し、2020年シーズンからリニューアル参戦を開始した。

チームおよびブランド名の「アルファタウリ」は、おうし座恒星アルデバラン(学名:α Tauri アルファ・タウリ)』に由来する[4]

F1参戦シーズン編集

前史編集

2005年11月、レッドブル・レーシングのオーナーであるオーストリアの大手企業『レッドブル・グループ』が、イタリアのF1チーム「ミナルディ」を買収して新チーム「スクーデリア・トロ・ロッソ」設立[5]。翌2006年シーズンよりF1に新規参戦する。

以降レッドブル・レーシングのセカンドチームとして機能し、セバスチャン・ベッテルダニエル・リカルドマックス・フェルスタッペンらの名手を輩出した[4]2008年シーズンには、前身ミナルディ時代も含めての初優勝[6]2018年からは、エンジンサプライヤーの「ホンダ」と組んでチーム史上初のワークス体制で臨み[7]、翌2019年シーズンには両ドライバーが11年ぶりとなる表彰台にも上がっている[8]

2020年編集

前身チーム「スクーデリア・トロ・ロッソ」からコンストラクターを改称し、2月から正式にリニューアルしての活動を開始。ドライバーはダニール・クビアトピエール・ガスリー、エンジン供給はホンダが担当し、前シーズンのラインナップを継続している[9]。車体は、新たな型式名「AT01」と命名[10]。カラーリングも、白とマット塗装の濃紺(ミッドナイトブルー)ベースに一新した[11]

ドライバー別の成績では、ガスリーは初優勝を含め、計10回の入賞を記録[12]。最終的にドライバーズランキング10位となったが[13]、これは2008年のセバスチャン・ベッテル以来のランキングトップ10入りとなった。 一方のクビアトは、最終的に計7回の入賞を記録[14]。ただ、決勝の不運もあったとはいえ[15]、成績的にはガスリーに対し大きく後れ[13]を取ってしまったが、第13戦でシーズン最高位となる4位入賞[16]などを記録している。

シーズンの総合成績は、順位こそ前シーズンの6位から後退した7位に終わるが、第8戦イタリアGPでトロ・ロッソ時代からは同じ2008年イタリアGP以来12年ぶりの快挙[17]となるガスリーの初優勝[18]を記録。トロ・ロッソ時代も含めチーム史上初の100ポイント超えを達成している。 ちなみにイタリアGPの優勝はホンダと提携した50戦目でありコンストラクター改称初年度での勝利[19]であり、パワーユニットが導入された2014年以降、3強(メルセデス、レッドブル、フェラーリ)以外のチームにおける初勝利となった。

ドライバーの契約に関しては、10月28日、来季もガスリーが残留することを発表[20]。クビアトの契約については保留となっていたが、12月16日、2021年シーズンのドライバーにFIA F2選手権で結果を出した角田裕毅の起用を発表。レッドブル・ジュニアチームからの昇格であり、日本人ドライバーとしては7年ぶりの参戦になる[21]。ただ、これにより、クビアトはシートを喪失することとなった。

2021年編集

F1における戦績編集

シャシー エンジン タイヤ ドライバー 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 ポイント ランキング
2020年 AT01 ホンダ RA620H
1.6L V6ターボ
P AUS STY HUN GBR 70A ESP BEL ITA TUS RUS EIF POR EMI TUR BHR SKH ABU 107 7位
  クビアト 12† 10 12 Ret 10 12 11 9 7 8 15 19 4 12 11 7 11
  ガスリー 7 15 Ret 7 11 9 8 1 Ret 9 6 5 Ret 13 6 11 8
2021年 AT02 ホンダ RA621H
1.6L V6ターボ
P BHR EMI POR ESP MON AZE FRA STY AUT GBR HUN BEL NED ITA RUS SIN JPN USA MEX SÃO AUS SAU ABU 45* 5位*
  ガスリー 17† 7 10 10 6 3 7
  角田 9 12 15 Ret 16 7 13

ギャラリー編集

パワーユニット型(2020年 - )

脚注編集

  1. ^ ホンダF1のパートナー、トロロッソが名称変更へ。レッドブル系ファッションブランド名の『アルファタウリ』に改称”. AUTOSPORT web (2019年9月29日). 2020年2月1日閲覧。
  2. ^ トロロッソが『アルファタウリ』に名称変更。FIAが2020年F1エントリーリストを発表”. autosport web (2019年12月1日). 2020年2月1日閲覧。
  3. ^ スクーデリア・トロロッソ、14年の歴史を振り返る2020年F1カレンダーが公式サイトで公開中”. autosport web (2019年12月20日). 2020年2月1日閲覧。
  4. ^ a b トロロッソの”アルファタウリ”へのチーム名称変更が承認”. motorsport.com (2019年10月17日). 2020年2月1日閲覧。
  5. ^ さようなら、ミナルディ!――レッドブル、イタリアンチームを買収”. webCG (2005年9月13日). 2020年2月1日閲覧。
  6. ^ 第14戦イタリアGP「小さなチームの大きな功績」”. webCG (2008年9月15日). 2020年2月1日閲覧。
  7. ^ ワークス待遇は”贅沢”とトロロッソ「ホンダと組んだのは最高の決断」”. motorsport.com (2018年3月6日). 2020年2月1日閲覧。
  8. ^ さらばトロロッソ、14年の歴史に有終の美「史上最も成功したシーズン。ホンダに心から感謝」”. formula1-data.com (2019年12月2日). 2020年2月1日閲覧。
  9. ^ スクーデリア・トロロッソF1、2月14日に「アルファタウリ」へと名称変更”. autosport web (2020年2月1日). 2020年2月1日閲覧。
  10. ^ アルファタウリ・ホンダ、記念すべき初のF1マシンを「AT01」と命名” (日本語). F1ニュース速報/解説【Formula1-Data】. 2020年2月11日閲覧。
  11. ^ 新生アルファタウリ・ホンダF1が2020年型マシン『AT01』を初公開。ホワイト×ダークネイビーにカラーを一新”. AUTOSPORT web (2020年2月15日). 2020年2月15日閲覧。
  12. ^ ピエール・ガスリー、今季10度目の入賞で5年目を締め括る「今年はあらゆる面で前進したシーズンだった」formula1-data.com(2020年12月14日)2021年1月1日閲覧。
  13. ^ a b 2020 Formula One Abu Dhabi Grand Prix - drivers Standings”. Motorsport Stats (2020年12月13日). 2021年1月1日閲覧。
  14. ^ ダニール・クビアト、11位締めで”フリーエージェント”を宣言「共に激動の1年を戦ってきたチームの皆に感謝」formula1-data.com(2020年12月14日)2021年1月1日閲覧。
  15. ^ 今年はツキがないと嘆くクビアト、入賞圏外戦の8割は不運「それでもページをめくって前に進む」formula1-data.com(2020年10月21日)2021年1月1日閲覧。
  16. ^ ダニール・クビアト、見事4位入賞「最高に楽しかった!」ただしシート喪失は免れずformula1-data.com(2020年11月2日)2021年1月1日閲覧。
  17. ^ トスト代表、ホンダに感謝「ベッテル優勝から12年後、今度はガスリーが歴史を再現してくれた」/F1イタリアGP”. TopNews (2020年9月7日). 2020年9月7日閲覧。
  18. ^ アルファタウリ・ホンダ、F1初優勝は「正当な結果」。真のパートナーが理解した日本人の精神性。”. Number Web (2020年9月7日). 2020年9月7日閲覧。
  19. ^ F1イタリアGP決勝:ホンダ+アルファタウリ、歓喜の50戦目。勝利の女神はガスリーに微笑んだ!”. motorsport.com (2020年9月7日). 2020年9月7日閲覧。
  20. ^ アルファタウリ・ホンダF1、ピエール・ガスリー2021年残留を正式発表formula1-data.com(2020年10月28日)2020年10月28日閲覧。
  21. ^ 角田裕毅、2021年にアルファタウリ・ホンダからF1参戦決定。小林可夢偉以来、7年ぶりの日本人F1ドライバー誕生”. autosport web (2020年12月17日). 2020年12月18日閲覧。

関連項目編集

外部リンク編集