松屋フーズ

牛丼チェーン店などを営む企業

株式会社松屋フーズ(まつやフーズ、英称Matsuya Foods Company, Limited)は、牛丼(牛めし)・カレー定食などを販売する「松屋」などの飲食店チェーン展開する企業。2018年(平成30年)から持株会社制へ移行した。本項では持株会社である株式会社松屋フーズホールディングスについても述べる。

株式会社松屋フーズホールディングス
MATSUYAFOODS HOLDINGS CO., LTD.
Matsuyafoods company.jpg
松屋フーズホールディングス 本社
種類 株式会社
機関設計 監査役設置会社[1]
市場情報
東証1部 9887
1999年12月14日上場
略称 松屋
本社所在地 日本の旗 日本
180-0006
東京都武蔵野市中町一丁目14番5号
設立 1980年昭和55年)1月16日(株式会社松屋商事)
1966年(昭和41年)6月創業
業種 小売業
法人番号 6012401015768
事業内容 食材等の販売飲食事業を中心とするグループ会社の経営管理
代表者 瓦葺利夫代表取締役会長
瓦葺一利(代表取締役社長
資本金 66億5593万2000円
売上高 連結:981億5863万4000円
(2019年3月期)
営業利益 連結:38億8493万1000円
(2019年3月期)
経常利益 連結:41億8289万7000円
(2019年3月期)
純利益 連結:21億9764万3000円
(2019年3月期)
純資産 連結:408億825万5000円
(2019年3月31日現在)
総資産 連結:650億2619万1000円
(2019年3月31日現在)
従業員数 連結:1536人
(2019年3月31日現在)
決算期 3月31日
会計監査人 有限責任監査法人トーマツ[1]
主要株主 瓦葺利夫(会長) 20.19%
(有)ティケイケイ 15.63%
(有)トゥイール 9.90%
(2018年3月31日現在)
主要子会社 (株)松屋フーズ 100%
(株)エム・テイ・テイ 100%
(株)エム・エル・エス 100%
外部リンク https://www.matsuyafoods-holdings.co.jp
特記事項:1966年6月創業
テンプレートを表示
株式会社松屋フーズ
Matsuya Foods Company, Limited
Matsuya Ekoda store.jpg
松屋1号店の江古田
種類 株式会社
市場情報 非上場
略称 松屋
本社所在地 日本の旗 日本
180-0006
東京都武蔵野市中町一丁目14番5号
設立 2018年平成30年)4月24日
(株式会社松屋フーズ分割準備会社)
業種 小売業
法人番号 8012401033917
事業内容 牛めし定食事業、とんかつ事業、鮨事業、ラーメン事業、外販事業 他、フランチャイズ形態による飲食店業の技術、および経営指導
代表者 瓦葺利夫代表取締役会長
瓦葺一利(代表取締役社長
資本金 9000万円
売上高 940億4269万5000円
(2021年03月31日時点)[2]
営業利益 ▲27億4758万3000円
(2021年03月31日時点)[2]
経常利益 ▲10億5051万4000円
(2021年03月31日時点)[2]
純利益 ▲29億4249万8000円
(2021年03月31日時点)[2]
純資産 336億4928万6000円
(2021年03月31日時点)[2]
総資産 599億2546万4000円
(2021年03月31日時点)[2]
決算期 3月31日
主要株主 (株)松屋フーズホールディングス 100%
外部リンク https://www.matsuyafoods.co.jp
テンプレートを表示

また本項では主に、松屋フーズの主要業態である牛丼チェーン「松屋」について記述する。

概要編集

創業者の瓦葺利夫が、1966年昭和41年)に東京都練馬区羽沢の住宅街に「中華飯店 松屋」を開業したのが始まりである。なお、この店は1969年(昭和44年)に閉店した。

この店がなかなか軌道に乗らなかったこと、商店街で商売を試してみたかったこと、専門誌で紹介されていた「何時屋」の「ぶっかけ」という牛めしに衝撃を受けたこと、そしてすでに牛丼チェーン販売をしていた吉野家の味に感銘を受けたことなどにより、瓦葺は牛丼の研究を重ねて独自の味を完成させた[3]

そして1968年(昭和43年)6月[4]、東京都練馬区栄町江古田駅北口)に、牛めし・焼肉定食店「松屋」1号店として[4][5]松屋江古田店を開店[4]。この店舗は「松屋江古田店」として現存し[6]、店内には「松屋1号店 江古田店 松屋の歴史はここから始まった」と書かれた掲示と[4]、松屋の歴史を解説したパネルが展示されている[4]

同業の他社チェーンと比較し、牛めし以外のカレーライス定食などの比率が高いのが特徴である。これは1号店の江古田店近辺が、大学などが多い学生街で昼間は学生で賑わい、ベッドタウンでもあることから夜は独身サラリーマンが帰ってくるという当時の土地柄を考慮し、学生層向けの牛めしだけではなく独身サラリーマン層向けに定食を提供するスタイルを採用[4]。「牛めし」「定食」「カレー」の三本柱でメニューを構成することになり、その後の展開においてもこの方針を維持している[7]

ロゴマークは当初、社員の家族が考えた丼を持っている牛(通称:牛ちゃん)だった。会社が大きくなってきたのでデザイナーに依頼し、盆に乗せられた丼と味噌汁椀をモチーフとしたものになった。これは、丼・カレーに味噌汁が付く松屋の特色を表したものである。

2021年令和3年)7月時点の未出店地域は青森県鳥取県島根県高知県佐賀県長崎県宮崎県である。このうち、長崎県・佐賀県の2県はかつて松屋が出店していたが、2014年から2015年にかけて相次いで撤退している。ただし、松屋フーズの公式サイト「物件情報募集」では、撤退後も引き続き佐賀・長崎・鹿児島県内の物件を募集している[8]ため、再進出する可能性もある。また、2013年11月をもって熊本県からも一時撤退していたが、2017年10月に後述の「松のや」が出店、2019年8月には「松屋」が6年ぶりに再出店した。2020年には大分県へも、さらに2021年には秋田県へも出店した。

海外では、中国上海市台湾台北市のほか、ラーメン居酒屋豚カツ専門店などを米国ニューヨークで営業している。

2015年頃より「松屋」の出店数がほぼ横這いとなっているのに対し、第二の主力業態としてとんかつ店「松乃家」「松のや」の出店を加速させている[9]。低価格のとんかつ店チェーンは他に「かつや」(アークランドサービス)がある程度で競合が少ないことに加え、既存の「松屋」店舗の近所に好条件の物件が見つかった際に「同じブランドの店舗は出しにくい」という事情もあるという[9]沖縄県では先に「松のや」を出店させ、定着したところでのちに「松屋」を出店している。

2018年10月1日付で持株会社制へ移行し、株式会社松屋フーズ(初代)は株式会社松屋フーズホールディングスへ商号変更され、「松屋」事業は会社分割で設立された株式会社松屋フーズ(2代)が継承した。

沿革編集

  • 1966年(昭和41年)6月16日 - 創業者の瓦葺利夫が、東京都練馬区羽沢に中華飯店「松屋」を開店。
  • 1968年(昭和43年)6月[4] - 東京都練馬区栄町[6]に、牛めし・焼肉定食店「松屋」1号店として[4][5]松屋江古田を開店[4]
  • 1969年(昭和44年)1月 - 中華飯店「松屋」を閉店。
  • 1975年昭和50年)10月14日 - 有限会社松屋商事を設立。
  • 1980年(昭和55年)1月16日 - 組織変更により株式会社松屋商事を設立、有限会社松屋商事の店舗・工場・社員を引き継ぐ。
  • 1988年(昭和63年)5月 - 東京都武蔵村山市ドライブスルー1号店の松屋武蔵村山店を開店。
  • 1989年(平成元年)6月 - 株式会社松屋フーズへ社名変更。
  • 1990年(平成2年)10月 - 店頭市場(JASDAQ、現・ジャスダック)公開。
  • 1999年(平成11年)12月 - 東京証券取引所市場第二部上場。
  • 2000年(平成12年)9月 - 同年8月に300店舗出店達成したことを記念し、牛めしの販売価格を値下げ(並390円→290円)。当初は期間限定の予定だったが、好評のため値下げ価格のまま継続販売となる[10](2004年2月まで)。
  • 2001年(平成13年)
    • 3月 - 東京証券取引所市場第一部上場。不動産管理の子会社・松屋フーズ開発株式会社ほか子会社2社を設立。
    • 4月16日 - 直営の新業態店として「チキン亭」高円寺店を東京都杉並区に開店。
  • 2002年(平成14年)
    • 4月 - 環境管理システムの国際規格ISO 14001」の認証を取得。
    • 10月 - 品質管理システムの国際規格「ISO 9001」の認証を取得。
  • 2003年(平成15年)10月 - 優良フードサービス事業者表彰「環境配慮部門」で農林水産大臣賞を受賞。
  • 2004年(平成16年)
    • 2月 - BSE問題により牛めしの販売を休止。
    • 5月 - 外販事業を開始、第1弾商品として「冷凍個食パック」を発売。
    • 10月 - 牛めしを販売再開(中国産牛肉使用)。
    • 11月 - 中華人民共和国青島市に「青島松屋快餐有限公司」を設立、日本国外初進出となる青島ジャスコ1号店がオープン。
  • 2005年(平成17年)
    • 1月 - 1,000店舗体制を視野に入れ、静岡県富士宮市に富士山工場を開設。
    • 2月 - 米国発の世界的国民健康増進運動「ファイブ・ア・デイ(5 A DAY)協会」に加盟。
    • 3月 - 外販事業の本格的市場参入に向けて、アジア・環太平洋地域最大の食品トレードショー「FOODEX JAPAN 2005」に出展。
  • 2006年(平成18年)
    • 3月 - 株式会社コバヤシフーズインターナショナルより、回転寿司店舗12店舗(「すし丸」10店舗、「焼津丸」1店舗、「吉ェ門」1店舗)の営業を譲受
    • 12月 - 本社を、東京都練馬区下石神井から東京都武蔵野市中町一丁目14番5号(三鷹駅前)へ移転。
  • 2007年(平成19年)3月 - 完全子会社の松屋フーズ開発株式会社を清算
  • 2010年(平成22年)10月 - CMキャラクターに井ノ原快彦V6)を起用。
  • 2011年(平成23年)5月 - CMキャラクターに溝端淳平を起用。
  • 2012年(平成24年)
    • 1月16日 - 15時より牛めしを280円に値下げし、豚めしの販売を終了[11]
    • 8月31日 - 松屋西日暮里店(東京都荒川区)の開店をもって、国内グループ総店舗数1,000店舗を達成。  
  • 2013年(平成25年)
  • 2014年(平成26年)7月22日 - 「プレミアム牛めし」を一部店舗で発売[12]
  • 2018年(平成30年)
    • 4月16日 - 取締役会で10月から持株会社制へ移行することを決議[13]
    • 4月24日 - 事業を継承する新会社として「株式会社松屋フーズ分割準備会社」を設立。
    • 10月1日 - 持株会社制へ移行。同時に「株式会社松屋フーズ」を「株式会社松屋フーズホールディングス」へ、「株式会社松屋フーズ分割準備会社」を「株式会社松屋フーズ」(2代)へ、それぞれ商号変更。
  • 2019年令和元年)6月 - 北海道総合商事の子会社(現地法人)によるフランチャイズ運営でロシアの首都であるモスクワに松屋1号店が開店。牛丼チェーンとしては初めてロシアに進出したが、同年12月、売上不振を理由に閉店。半年でロシアから撤退した[14][15]

メニュー編集

 
牛めし 並盛
 
ネギたっぷりプレミアム旨辛ネギたま牛めし
 
オリジナルカレー
 
牛焼肉W定食 ライス特盛

上述のように松屋では一般的な店で言うところの牛丼を牛めしと称している。また、豚丼豚めし、あいがけをカレギュウ、サラダを生野菜と呼ぶ。

日本にて牛肉の輸入が自由化された後、松屋のメニューを牛めしに特化することも模索されたが、当時既に牛丼といえば吉野家というブランドイメージが出来上がっていた状況の中で、松屋が牛めしに特化しても良い結果を出すのは難しく、慣れている三本柱メニューでマーケットに訴えた方が良いということで却下された[7]

新メニューは上層部も関わって随時開発する方針を採っており、需要の低いメニューは終了して入れ替え、需要の高い既存メニューも適時改良している[3][7]

店内で食べる場合は、カレー等にまで無料で味噌汁が付くが、持ち帰りの場合は別売り(有料)となっている。そのため、豚汁については、かつて店内飲食と持ち帰る場合で値段が異なっていたが、2021年現在は同一価格となっている。ちなみに、瓦葺会長の「日本の食卓といえば麹の味噌汁だ。」という意向により、松屋の味噌汁は麹入りとなっている。同社総務人事部によれば、注文が一番多いメニューは通年においては牛めしとなっているが、月によっては定食などの新メニューが一番注文されることもあり、客単価は大体480円位となっている(2009年(平成21年)時点)[16]

2014年7月22日より関東の1都6県の大半の店舗を中心に近畿圏名古屋市の一部店舗で「プレミアム牛めし」と称する牛めしを販売している[12]。従来の牛めしより価格を90円 - 130円高くし、従来の牛めしは冷凍牛肉を使用していたのに対しチルド牛肉を使用するなど高級路線に走った。一方で「プレミアム牛めし」販売店では従来の牛めしは販売終了したため「実質的な値上げ」との評価もある[17]

2019年11月27日夜頃、松屋は公式のTwitterアカウントにて【大切ならお知らせ大事件】の見出しで人気商品でもあるオリジナルカレーの販売を12月1日から順次、全店で終了すると発表。これを受けてツイート数が急上昇したり、大手紙でも報じられるなどの反響があった[18][19]。ところが28日午前10時には新商品のカレーを発表。実はカレー販売からの撤退ではなくリニューアルに関する告知だったため、オリジナルカレーとの別れを惜しむムードから一転、ファンは混乱に包まれた。SNS上では炎上商法ではないかとの批判や指摘の声もあったが、松屋はこれを否定している。なお、オリジナルカレーも引き続きネット通販にて販売していくとしている[20][21]

現在の主なメニュー編集

  • プレミアム牛めし/牛めし(どちらかを販売[22]
  • カレー
  • 定食
  • うどん(西日本のみ)
  • 朝定食(5時 - 11時のみ販売、持ち帰り不可)
  • サイドメニュー
  • トッピング
この他、期間限定メニューが随時登場している。

上記のメニュー以外にも店舗限定商品や一部外販弁当実施店舗などは独自のオリジナルメニューを導入している。

個食パック編集

セット販売されており、持ち帰りや電話・インターネット通販で購入可能。一部のスーパーマーケットなどの店頭でも取り扱いがある。

  • 牛めし個食パック、豚めし個食パック
  • オリジナルカレー

食材編集

吉野家との関係編集

松屋の店舗が江古田のみだった黎明期、吉野家と肉などの材料のを共有していた時期がある。これは瓦葺社長が偶然立ち寄った吉野家の味に感激し、研究も兼ねて通い詰めるようになった結果、吉野家のスタッフと顔見知りになったことによる。当時の吉野家は築地の1店舗のみを経営していたが、新橋に2号店を出す際に瓦葺を役員として誘ったものの、瓦葺は「畏れ多い」として丁重に辞退。これを期に独自の味を探求するようになった。

米国産牛肉禁止による影響編集

2004年(平成16年)2月4日からBSE問題により米国産牛肉の輸入が禁止された際も、牛めし以外の比率が高かったことと、新メニューとして開発していた「豚めし」が日本でBSEが発覚した日に完成したという奇遇も追い風になり、主要チェーンでは最も遅い2004年(平成16年)2月14日まで牛めしを販売していた。その後は中国産の牛肉を使用した牛めしで販売復活を果たし、オーストラリア産とメキシコ産の牛肉をブレンドしたものを経て、米国産牛肉による牛めしを再度販売している。なお、豚めしの豚肉デンマーク産である。

松屋では主要メニューの原産地情報を公開しているが、公開していないメニューもある[23]

接客編集

 
店内にある自動食券販売機
 
店内にある自動食券販売機(交通系ICカード導入前)

店員に直接注文せず、店入り口の近くにある自動券売機食券を購入するシステムを採用している。現金を直接触らないように考えていることが理由で、強盗対策にも一役買っている。ただし、厨房内にもレジを設けており、店内で直接店員に申し出て代金を支払い追加注文することは可能である。また、後述する「松弁ネット」の場合は自動券売機が使えないため、レジでの支払いが必要(クレジットカード決済の場合を除く)。

食券販売機に「ライス」ボタンがないが、これは販売機にメニューを一通り載せたところ、「ライス」を置く位置がなくなってしまったためである[24]。「ライス」は店員に直接注文すれば購入できる。タッチパネル式では「ライス」項目は内蔵されている。

ほぼすべての店舗で交通系ICカードに対応した食券自動販売機を導入している。2007年(平成19年)9月よりSuicaショッピングサービスを松屋三鷹店などにて先行導入、2008年(平成20年)5月より東京都のJR中央線沿いの36店舗などで導入、2009年(平成21年)4月よりJR東日本の営業エリアにある松屋237店舗に導入[25]と導入店舗を拡大している。また、2009年(平成21年)6月よりJR西日本の営業エリアにある松屋52店舗にICOCA電子マネーを導入した。ほかに九州地区の店舗ではSUGOCA[26]、北海道地区の一部店舗ではKitacaに、東海地区の一部店舗ではTOICAに対応している。これらの店舗では交通系ICカード全国相互利用サービスにより、Kitaca・Suica・PASMO・TOICA・manacaICOCA・SUGOCA・nimocaはやかけんが相互利用可能である。

2015年以降、順次ボタン式交通系ICカード対応型食券自動販売機から、タッチパネル式QRコード読取対応型食券自動販売機(交通系ICカード対応)に置き換えられた。これにより、ほぼすべてのメニューが券売機で購入できるようになった。しかしタッチパネルに置き換えたことで使いにくくなる問題が生じたため、QRコードの読取機を活用した「松券セレクト」が導入された。「松券セレクト」は事前にパソコンやスマホで食べたいメニューを決めておき、スマホや紙に表示させたQRコードを券売機の読取機にかざすことで簡単に食券を買うことができるシステムである。このQRコードの読み取り機を利用して、2019年(平成30年)2月19日からQR・バーコード決済を導入し、PayPayLINE Pay楽天ペイ微信支付支付宝に対応している。

かつてモバイル端末向けに配布されていたクーポンは、使用時に券売機で食券を購入するのではなく、携帯電話の画面に表示されるクーポン(1画面で最大2名まで利用可、テイクアウト可)を従業員に提示し、直接従業員に現金を手渡して厨房内のレジで精算する方式だったため、クーポンと交通系電子マネーの併用は不可能だった(クーポンとジェフグルメカードの併用は可能だった)。新型券売機ではQRコードに対応するようになったため、新型券売機導入店舗ではクーポンのQRコードをかざし、券売機でクーポンの価格が適用された食券を買う方式に変更されたため、クーポンと交通系電子マネーの併用が可能になった。また携帯電話の画面に表示するタイプではなく、紙にQRコードを印字したアナログ式のクーポンが配布されるようになったが、使用時に紙のクーポンを従業員に回収されることはなく、モバイル端末向けのクーポンと同様に有効期間内であれば何度でも使用できるため、紙のクーポンは定期券と称して配布する場合もある。なお、2018年(平成30年)4月現在、松屋でのジェフグルメカードの利用はできなくなった。

券売機を2台以上設置している店舗では、最低1台は交通系電子マネーと高額紙幣の利用が可能である。入口が複数あり各入口ごとに1台ずつ券売機を設置している場合は、すべての券売機で交通系電子マネーと高額紙幣の利用が可能である。

牛めし等に付いてくる味噌汁は単品でも注文でき、差額料金を払うことにより豚汁への変更が可能である。その際に店員は「○○(例:牛めし)一丁、味噌変更一杯」とコールする。味噌汁は合わせ味噌を用いており、名古屋圏では地域性を反映して赤味噌だった時期があるが、顧客の要望により現在は他地域と同じ合わせ味噌になっている。

一定数以上を保有している株主を対象に贈呈される株主優待券は、他の牛丼チェーンが300円分などの金額式の優待であるのに対し、松屋フーズは1食分の食事券タイプの優待制度となっている。ただしライス特盛、W定食、ラージ定食は差額の精算が必要となる。

2016年には、ネット経由で持ち帰り弁当の事前予約が可能な「松弁ネット」のサービスを開始[27]。2020年現在は予約注文から最短15分で弁当の持ち帰りが可能なほか、注文額に応じたポイント還元(通常10%)も行っている。さらに2020年8月には、店内飲食・持ち帰りの両方でクレジットカード決済が可能な「松屋モバイルオーダー」がスタートし、それに伴い「松弁ネット」もクレジットカード決済に対応した[28]。2020年10月には「松弁ネット」でPayPay決済が利用可能になっている[29]

東日本西日本アルバイト(メンバー)の制服が異なる。

公式アプリ・モバイルサイト(携帯iPhoneAndroid)を開設している。会員登録(入会金・年会費無料)をすると、メニュー、店舗検索、各種コンテンツのダウンロードの他、会員限定メニューや、各種割引サービスを受けられる。2011年(平成23年)3月現在、24時間利用できるようになっている。携帯会員限定メニューは、過去には公式メニューとなっていた「牛焼カレー」があった。

店舗例編集

松屋(牛めし)以外の直営店編集

 
松のや深江橋店
 
松乃家と松屋が並ぶ(JR津田沼駅南口)
 
松屋グリル西台店

とんかつ事業編集

  • 松のや・松乃家(まつのや)

ラーメン事業編集

寿司事業編集

寿司事業は2006年3月に株式会社コバヤシフーズインターナショナルより営業譲受。

  • 福松
  • すし松

その他の事業編集

  • マイカリー食堂 - カレー。2013年9月渋谷に開店。渋谷の1号店は現存しないが、2020年頃から「松屋」または「松のや」との併設業態として新規出店や既存店の改装リニューアルによって店舗数を増やしている。
  • ヽ松(てんまつ) - 天ぷら。2016年10月立川に開店。
  • 松そば - そば。2019年11月清瀬に開店。
  • ステーキ屋松 - ステーキ。2019年3月三鷹に開店。
  • カフェ テラスヴェルト - カフェ。2009年2月三鷹に開店。
  • 学食運営 - 武蔵野大学有明キャンパスの学食を運営。牛めしや定食の他、麺類も提供している。店名は「松屋フーズ 武蔵野大学有明CP店」である。
  • サプリメント販売 - 機能性表示食品を取得し、サプリメントを販売する事業[31]

撤退した事業編集

  • チキン亭 - チキンカツ、から揚げ、カレーの専門チェーンとして2001年にオープン。末期は新宿区の1店舗のみが存在し、松のやとほぼ同じメニューを提供していた。当該店舗も2020年1月30日をもって閉店し、松のやに改装された。
  • 松屋グリル - 松屋のメニューに加えステーキやハンバーグなど洋食メニューを組み合わせ、ドリンクバーも設置した実験店。2006年(平成18年)7月から。1号店は板橋区・西台駅前店。その西台店は2010年(平成22年)1月31日にて閉店。
  • 松八(しょうはち) - とんかつ、カレー。2006年3月 - 2014年2月頃。
  • 青島餃子(ちんたおぎょうざ) - ラーメン餃子。2004年6月16日 - 2007年4月15日。
  • 鉄菜(てっさい) - 鉄鍋ちゃんこめん、醤油ラーメン、餃子ほか。2006年3月から。
  • 地蔵ラーメン - 本八幡店2007年3月閉店。
  • 博多ラーメン きんしゃい 吉祥寺南口店2F・西荻窪北口 1985年頃開店、博多ラーメン(具は取り放題)・長崎ちゃんぽん・餃子・茶めし 開店当初は豚骨・鶏がらからスープを作成していたが工場で作られるようになった。閉店時期不明。
  • 巣鴨柳麺 - ラーメン。閉店時期不明。
  • 田無柳麺 - ラーメン。2010年閉店、セロリの花へ転換。
  • 麺Dining セロリの花 - ラーメン。吉祥寺店と田無店があったが、それぞれトマトの花、松軒中華食堂に屋号変更。
  • すし丸、焼津丸、吉ェ門 - 寿司

不祥事編集

CM編集

2006年(平成18年)9月 - 10月頃に、TOKYO FMをはじめとするJFN系列各局にて同社のスポンサーによる時報CMが平日夜間の3回流されていた。これは、松屋未出店地域の系列局でも放送された。またTBSラジオのプロ野球中継番組「エキサイトベースボール」の番組スポンサーとなっていた。テレビ番組では現在は報道ステーション SUNDAYテレビ朝日系列)の番組スポンサーとなっている。過去にはクイズ!ヘキサゴンIIフジテレビ系列)の番組スポンサーとなっていた。

松屋が登場する作品編集

関連項目編集

  • 吉野家
  • 牛丼太郎(株式会社深澤)- 創業者の深澤五郎は過去に松屋フーズで顧問を務めた[34]
  • 松屋うの - 女子プロレスラー。過去に松屋でアルバイト経験があるためリングネームに使用している。
  • 園崎未恵 - 店内放送と券売機のアナウンスを担当。

脚注編集

[脚注の使い方]
  1. ^ a b コーポレートガバナンス報告書 松屋フーズホールディングス、2021年1月6日閲覧
  2. ^ a b c d e f 株式会社松屋フーズ 第3期決算公告
  3. ^ a b シルシルミシル』2009年6月3日放送「テーマ1 松屋」 at the Wayback Machine (archived 2016年2月15日)
  4. ^ a b c d e f g h i 【練馬区】全国で人気の「松屋」の歴史はここから始まりました!!1968年7月、江古田に「松屋1号店」開店!! 号外NET 練馬区、本氣メディア株式会社、
  5. ^ a b ご存知ですか? 松屋1号店は江古田にあるのですよ / 1号店限定メニューはないが地域限定メニューを食べてみた ロケットニュース24、2012年3月20日
  6. ^ a b 松屋 江古田店 松屋フーズ
  7. ^ a b c BSE騒動にも負けない松屋フーズの元気な経営~3か月にひとつの新メニュー開発で顧客の支持を得る~ 富士通公式サイト、2004年5月17日
  8. ^ 物件情報募集 松屋フーズ
  9. ^ a b なぜいま松屋フーズは“とんかつ”に力を入れるのか ITmedia ビジネスONLINE、2016年6月2日
  10. ^ 第26期中間事業報告書 松屋フーズ
  11. ^ 牛めし定価値下げのお知らせ
  12. ^ a b プレミアム牛めし発売! 松屋フーズ・2014年7月17日
  13. ^ 持株会社体制への移行に伴う準備会社の設立と 持株会社体制への移行に伴う準備会社の設立と飲食事業の会社分割 飲食事業の会社分割 事業の会社分割(吸収分割)契約締結に関するお知らせ 松屋フーズ 2018年4月16日
  14. ^ ロシアで「松屋」営業開始 モスクワに1号店”. 産経新聞(2019年6月19日作成). 2020年1月20日閲覧。
  15. ^ モスクワの牛丼松屋、半年で閉店 ロシア進出1号店、売り上げ不振”. 共同通信(2020年1月20日作成). 2020年1月20日閲覧。
  16. ^ 特別企画 覆面調査第二弾 牛丼上場4社の優劣は? 日本証券新聞 2009年8月26日
  17. ^ 松屋はなぜ"プレミアム牛丼"で勝負するのか - 東洋経済オンライン・2014年7月21日
  18. ^ 松屋、カレーやめるってよ 牛丼の松屋、公式ツイッターで告知”. 産経新聞(2019年11月28日作成). 2019年12月1日閲覧。
  19. ^ 松屋が“カレーの販売終了”を発表 実は…”. 日本テレビ放送網(2019年11月28日作成). 2019年12月1日閲覧。
  20. ^ 松屋 ツイッターで発表、「オリジナルカレー」販売終了で波紋”. TBSテレビ(2019年11月28日作成). 2019年11月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年11月28日閲覧。
  21. ^ 「松屋」カレーで大炎上! ツイッターでの「商品切り替え」告知が「廃止」連想させ…非難の声相次ぐ”. 夕刊フジ(2019年11月30日作成). 2019年12月1日閲覧。
  22. ^ 2019年1月現在、池袋西口店のみプレミアム牛めしと牛めしの併売が行われている。
  23. ^ 主要原材料の原産地について 松屋フーズ
  24. ^ キングコングのあるコトないコト」より。[出典無効]
  25. ^ 「松屋」でSuicaがご利用いただける店舗が約270店舗に拡大します! livedoorニュース 2009年2月16日
  26. ^ 「松屋」でSUGOCA電子マネーがご利用いただけるようになります。 JR九州プレスリリース、2009年7月27日
  27. ^ 松屋フーズ/松屋で弁当予約サイト「松弁ネット」を開設 - 流通ニュース・2016年4月12日
  28. ^ 松屋、セルフ店舗および松弁ネットでクレカ事前決済機能が利用可能に - BCN+R・2020年8月18日
  29. ^ 松屋、「松弁ネット」がPayPay対応 - Impress Watch・2020年10月19日
  30. ^ 新業態「ラーメン店 トマトの花」開店!”. 2017年4月15日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2017年4月15日閲覧。
  31. ^ 葛の花サプリメント
  32. ^ 会社員殺人、牛丼店の店長逮捕…相次ぐクレームに激怒”. 読売新聞 (Internet Archive) (2004年12月11日). 2004年12月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年7月20日閲覧。
  33. ^ 「龍が如く4」,牛丼の松屋とコラボでオリジナルカレーを販売”. 4Gamer.net (2010年2月23日). 2021年1月9日閲覧。
  34. ^ 倒産「牛丼太郎」元社員、「丼太郎」で挑む復活 仲間4人で切り盛り” (日本語). ウィズニュース. 朝日新聞社 (2015年7月28日). 2015年7月29日閲覧。

外部リンク編集