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仮面ライダー龍騎

仮面ライダーシリーズ > 仮面ライダー龍騎
平成仮面ライダーシリーズ
第2作 仮面ライダーアギト 2001年1月
- 2002年1月
第3作 仮面ライダー龍騎 2002年2月
- 2003年1月
第4作 仮面ライダー555 2003年1月
- 2004年1月

仮面ライダー龍騎』(かめんライダーりゅうき、欧文表記:MASKED RIDER RYUKI[注 1]は、2002年平成14年)2月3日から2003年(平成15年)1月19日までテレビ朝日系列で、毎週日曜8:00 - 8:30(JST)に全50話が放映された東映制作の特撮テレビドラマ作品、および作中で主人公が変身するヒーローの名称である。

仮面ライダー龍騎
ジャンル 特撮テレビドラマ
原作 石ノ森章太郎
脚本 小林靖子井上敏樹
監督 田﨑竜太
出演者 須賀貴匡
松田悟志
杉山彩乃
涼平
弓削智久
菊地謙三郎
久遠さやか
栗原瞳
森下千里
高野八誠
高槻純
神保悟志
萩野崇
角替和枝
津田寛治
ナレーター 鈴木英一郎
オープニング 「Alive A life」歌:松本梨香
プロデュース 圓井一夫・中曽根千治(テレビ朝日)
白倉伸一郎武部直美(東映)
制作 テレビ朝日
放送
音声形式 ステレオ放送
放送国・地域 日本の旗 日本
放送期間 2002年2月3日 - 2003年1月19日(全50回)
放送時間 日曜 8:00 - 8:30(30分)

特記事項:
平成仮面ライダーシリーズ」第3作

「平成仮面ライダーシリーズ」第3作である。キャッチコピーは「戦わなければ生き残れない!」。

目次

概要

平成仮面ライダーシリーズとしては作中で「仮面ライダー」の言葉を用いた初の作品である。本作品は設定や世界観に重きを置いた前2作とは趣を変え、「13人の仮面ライダーが自らの望みを叶えるために最後の1人になるまで殺し合い続ける」という人間同士の競争、それに付随する人間関係の描写を重視した作品になっている。

ライダー同士の戦いという破天荒なシチュエーションを採用、さらにはカードゲームの要素を取り入れたバトル方法を取り入れている。放送開始後は、ライダーが自身の欲望のために他のライダーと殺し合うというストーリーと、悪役であっても正式に「仮面ライダー」を名乗るという設定が、「子供番組としては不適切である」という意見も新聞投稿などに見られた。

企画の経緯

現在でこそ「平成仮面ライダーシリーズ」の第3作に位置づけられる『仮面ライダー龍騎』であるが、当時はまだシリーズという意識はなく、『仮面ライダークウガ』『仮面ライダーアギト』の2作で終了してライダー以外の作品が始まる予定だった[1][2]。この頃に出された案として『仮面ライダー』の企画原型の一つである『クロスファイヤー』をモチーフとした騎士ヒーローの企画があり、これが本作品の原型となっている[1]。しかしその後、仮面ライダーが大きな盛り上がりを見せていることを重視し、やはり仮面ライダーを制作しようという方向で話が決まった[1]

2001年9月11日アメリカ同時多発テロ事件を受けて、テレビ局側は『クウガ』『アギト』のように複雑ではなく、善悪の別が明瞭なヒーローものを作り、子供たちに本当の正義を教えようというコンセプトを企画側に要求した[1][3]。しかし白倉伸一郎プロデューサーは局の意向を察した上で、意図的に曲解した応えを返した[4]。「子供たちに本当の正義を教えたい」と言うからには、子供たちの信じている正義は偽物で、番組制作者は本物を知っていると主張するに等しくなってしまうためである[5]

白倉は前作『アギト』でも複数の主役を配置することで「それぞれの立場の正義」を描こうとしたが、視聴者がはじめから結論づけている「仮面ライダーは正義」という意識を打ち壊すには至らなかった。そこで『龍騎』では視聴者が受容できないほど多くの仮面ライダーを投入し、規定の結論を覆そうとしたのである[6]

メインスポンサーであるバンダイからも『クウガ』『アギト』とはガラリと変えたいという要望があり、デザインや設定なども従来の仮面ライダーシリーズとは大きく異なる斬新なアイディアが数多く取り入れられていった[1]

このように従来の仮面ライダーシリーズにはありえない設定を盛り込んだ作品であるため、外伝という意味を込めて作品名に『龍騎』と漢字が用いられた[1][7]

特徴

本作品では過去のシリーズとは異なる独自の要素が多く見られる。

13人の仮面ライダー
本作品では、前作『仮面ライダーアギト』での多人数ライダーの路線をさらに推し進めた[注 2]。これは視聴者の固定観念を壊そうという試みの一端でもある(企画の経緯節を参照)。当初は50人のライダーを登場させるという案もあった[9][10][注 3]
13という人数は石ノ森章太郎の原作漫画版『仮面ライダー』の本郷猛対ショッカーライダーの回を彷彿とさせる。白倉伸一郎は原作漫画版を意識していないと言っているが、石森プロの早瀬マサトは意識したと述べている[1][7]
13人のライダーとはあくまで作品内のルールであり、当初からその全員を登場させる予定があったわけではなかった。たとえば劇中では実際に仮面ライダー王蛇が仮面ライダーガイと仮面ライダーライアを倒しているが、初期案ではガイとライアは登場せずにはじめから王蛇が「すでに2人を倒したライダー」として現れる構想だった[11]
オープニング映像でのカードを持つ顔を隠した人々が映る描写は「誰でも仮面ライダーになる可能性がある」ということを示している[12]
悪の仮面ライダー
本作品に登場する仮面ライダーは、それぞれの願いをかなえるために戦う者たちであり、従来のような「正義の味方」ではない。中にはライダーの力で犯罪行為を働く者もいる。悪人がライダーに変身する展開には反発があり[6]、特に脱獄犯という設定の仮面ライダー王蛇 = 浅倉威に関しては苦情が殺到した[13]。しかし、少女との特殊な関係を描いた第31・32話が放映されると、浅倉関連のクレームは一切来なくなったという[14]
放映から10年後のインタビューで、脚本を担当した小林靖子は「ライダーが犯罪者とか、死んでしまうというのは今じゃできないし、『龍騎』当時だからできたことですね」と語っている[15]
監督の田﨑竜太は「同族争い」という要素は『仮面ライダー』や『人造人間キカイダー』など石ノ森章太郎の作品世界に近い設定であると述べている[9]
悪人でも変身できる本作品の仮面ライダーには、肉体にも精神にもヒーローたるべき必然性はない。彼らは任意の契約によって変身者としての資格を得たのであり、そこには運命も精神的外傷も関係せず、自己決定の論理だけが存在する[16]。仮面ライダーシリーズにおける変身という概念は、本作品で提示された「契約」を経て、次作『仮面ライダー555』の「ベルトさえ所持していれば誰でも変身できる」という表現へと続いていくことになる[17]
カードバトル
本作品の仮面ライダーたちは、戦闘能力を発揮する際に「アドベントカード」と呼ばれるカードを使用する。この「人間とモンスターがカードを使って契約する」という設定は、前作における初期案である[18]
『アギト』の商品展開がその前年の『クウガ』を継承したものだったので、『龍騎』では趣向を変えるためにバンダイプレックスとで合宿を行った結果、『遊☆戯☆王』に代表されるカードバトルを活かそうという案が生まれた。カードは安価なので出版物やソーセージなどさまざまなものに付録して展開しやすく、それまでにない成果を上げることができた。商品のカードには穴が空いているため曲がってしまいやすかったが、100円のカードダスで補充が容易な点がある種の問題解決となった[19]
変身ベルトのような高額商品に、安価でコレクション性の高いカードのようなアイテムを加えて商品層に厚みを出す手法は大成功を収め、以後の平成仮面ライダーシリーズにおける多アイテム化路線に繋がった[20]
演出面では、カード使用を経ることでライダーの武器がファンタジックな物となり、過度に殺伐とすることを防ぐ効果があった[7]
複数の結末
本作品には複数の結末が用意されている。例えば劇場版では、テレビシリーズが放送中であるにもかかわらず、最終話として構想されていた内容が先行公開された。予定調和の否定が『龍騎』の当初からの狙いだからである[11]
テレビスペシャルは、テレビシリーズや劇場版とは設定が大きく異なり、「戦いを続ける」「戦いを止める」という2つの選択肢が提示され、テレゴングを使った電話、インターネット投票によってドラマの結末が変わった[注 4]
結果として、劇場版・テレビスペシャルでの2パターン・そしてテレビシリーズと、4つの結末が存在することとなった。複数の展開が存在する設定上の理由は、死が確定している妹が救われる結末を求めて、神崎士郎が何度も時間を巻き戻しては繰り返していたため、と示唆されている[21][22]
並列構造の各作品をすべて同時に見ている視聴者は、先に提示された「別の結末」がテレビシリーズの今後の展開に予感として組み込まれるという複合的な視聴体験をすることになる。これは、選択肢によって分岐する展開がパラレルでありつつもどこかで響きあう、ゲームのプレイ体験に似ている[23]。白倉伸一郎は劇場版の公開に先立ち、テレビシリーズとの連動性から公開時期での鑑賞を推奨しており、後から観たのでは意味がないとしている[24]
最終回前に死亡する主人公
主人公の城戸真司は、最終話1つ前の第49話でモンスターから人をかばって致命傷を負い、敵の駆逐後に力尽きて息を引き取っている。こうした挑戦的な部分も、「本作品は外伝」という意識があったため制作側が抵抗を覚えることなく実行できた[7]
真司の最期の独白に説得力を持たせるためには、人の死が痛々しく汚らわしいものであると表現することが必要だった。彼の最期に際しては明確に流血が描写され、寄りかかった車の白い色がそれをさらに際立たせている[25]

設定・造形

本作品に登場する仮面ライダーのデザインは、従来のイメージからかけ離れたものであったため、発表当初は戸惑いの声をもって迎えられた[26]。こうした反応に対し、白倉伸一郎は「仮面ライダーの特徴的な外観を突き詰めていっても絶対にオリジナルにはかなわない。結局はセルフパロディになってしまう(要約)[1][6]」、早瀬マサトは「石ノ森(章太郎)が残したデザイン画の変遷を見ていると、割と突飛なデザインも描いていて、そうした冒険心も引き継いでいかなければ[26]」と述べている。

13ライダー共通のモチーフとして西洋の騎士が基本になっている。マスクは鉄仮面をモチーフとし、スリットの入ったシルバーのバイザーが特徴である[注 5]。ボディは前作までののっぺりとしたスーツとの差別化のため、スニーカーのデザインを取り込んでいる[7]。一方で、従来のイメージが切り捨てられたわけではなく、仮面ライダー1号の特徴である複眼を龍騎、顎(クラッシャー)をナイト、触角をゾルダ、と主要3ライダーに分割・採用している[27]

ライダーが乗用するバイク(ライドシューター)はミラーワールドへの移動手段として使われ、一部契約モンスターがバイク形態になるという描写があるのみで、本作品以前のライダーにおいて必須だった「スーパーバイクを乗りこなし、バイクに搭乗しつつバトルする」というシチュエーションは薄まっている。

一部のモンスターなどをCGで表現した点も特徴で、前年の『百獣戦隊ガオレンジャー』でのパワーアニマルの描写との差別化として人間との関係性が意識されている[9]。クオリティはまだ試行錯誤的なものだったが、以後ライダー作品においてもCGでキャラクターを表現する傾向は続けられている。

評価

『龍騎』の斬新な設定は中高年の消費者層から強い反発を受けたものの、主要視聴者である男子児童向けの商品展開は成功を収めた[28]。玩具売り上げは、前作を大きく上回る139億円を記録し、2009年のライダー売上に抜かれるまで、最も高い実績を残していた[29]

この『龍騎』こそが平成仮面ライダーシリーズの長期化を決定付けた作品といわれる[20]

チーフプロデューサーを務めた白倉は十数年経った後のインタビューで「特撮番組自体が龍騎以前・以後に区分していい位、龍騎の存在が転機となった」と語っている[30]

あらすじ

西暦2002年。街では、人々が忽然と失踪する事件が連続発生していた。真相を追うネットニュース配信社の「OREジャーナル」に所属する見習い記者、城戸真司は失踪者の部屋を取材中、奇妙なカードデッキを発見。その力で仮面の戦士に変身してしまった真司は、鏡の中の世界に迷い込み、自分と同じような仮面の戦士がモンスターと戦う光景を目撃する。

命からがら現実世界に戻って来た真司は、もう1人の仮面の戦士である秋山蓮と、彼と行動を共にしている神崎優衣から、ミラーワールドとミラーモンスター、そして仮面ライダーの存在を知らされた。連続失踪事件はミラーモンスターによる捕食であり、仮面ライダーはミラーモンスターの力を使うことができる超人であった。ミラーモンスターから人々を守る決意をした真司もミラーモンスターと契約し、正式な仮面ライダー龍騎となった。

だが、仮面ライダーナイトこと蓮は、真司と共闘するどころか「龍騎を潰す」と告げて襲いかかってきた。仮面ライダーは全部で13人いるが、それぞれの目的のために、最後の1人になるまで戦わなければならない宿命にあったのだ。

真司はモンスターと戦いながらライダーバトルも止めようとするが、真司の願いとは裏腹にライダーバトルは繰り広げられていく。

登場人物

劇場版初出のライダーは仮面ライダー龍騎 EPISODE FINAL#主な登場人物を参照。

13人の仮面ライダー

城戸 真司(きど しんじ) / 仮面ライダー龍騎
本作品の主人公。23歳。モバイルニュース配信会社「OREジャーナル」の記者見習い。行方不明事件の調査を行っている際に訪れた榊原 耕一のアパートで偶然カードデッキを拾ったことから、巻き込まれる形でミラーワールドやライダーの戦いを知り、モンスターから人々を守るために仮面ライダーとなる。変身後、「っしゃあ!」と気合いを入れる癖がある。
普通の感覚を持つ一般的な青年だが、単細胞かつ天然で若干不器用。しかし、強い正義感と行動力の持ち主でもあり、何にでも首を突っ込まないと気が済まない性格[注 6]で、彼を知る人物からは、尊敬及び侮蔑両方の意味を込めて「バカ」と呼称されている[注 7]。金回りはあまり良くなく、蓮をはじめとする他の人間から借金をすることもしばしばである。道を覚えるのがあまり得意ではない。また、お人好しなので善人を装って近づいてきた敵対するライダーに騙されてしまうこともたびたびある。
当初はアパートに住んでいたが何か月も家賃を滞納したことで追い出され、一時職場である事務所に住み着いていた。その後、沙奈子に気に入られ、「仕事が休みの時は店を手伝う」という条件で、蓮とともに花鶏に居候することになる。バイクはホンダ・ズーマーを乗用。料理が得意で、中でも餃子は料理の腕において一流である吾郎がレシピを聞きたがるほどだった。
ライダー同士が戦い殺し合う宿命を止めることを願っていたが、蓮の本心や手塚から明かされた事実から、ライダー達に命を懸けてでも叶えたい「願い」があると知り、苦悩する。それでも「人を守る」ために戦う決意を新たにし、志を同じくする手塚や香川らと接触するなどして奔走した。クセのない性格ゆえ、多くの事情を抱えるライダーらとも一人の人間として対等に接し、受け入れようとすることができる稀有な存在だが、その全てを受け入れようとする姿勢は、自らの心に迷いを生じさせる要因にもなっており、蓮にもその点を指摘された。
終盤、香川の遺した資料から戦いが無効になれば優衣が消えてしまうことを知り、答えが出せないまま再び苦悩するが、全てを知った大久保のアドバイスを受けて、ライダーバトル最後の日に自分の信じる「戦いを止めたい」という願いにようやくたどり着く。しかし、現実世界に溢れ出たレイドラグーンから少女を庇って致命傷を負いながらも変身、レイドラグーンを倒した後に蓮に看取られて死亡する。最後まで苦悩し続けはしたが、信じるものを貫き通そうとする彼の強さは、蓮・北岡・手塚など多くのライダーに影響を与えた。
最終回エピローグにおける新世界では「金色の蟹」の取材に行く途中、ライダーだった者たちと顔を合わせていった。
劇場版では、11歳の頃、幼い優衣と出会っており、彼女との約束を破ったことがライダーバトルの遠因となってしまっていたことを知り苦悩する。戦いを止めたいという彼の思いが、奔走する中で出会った霧島美穂の心境を変えていき、次第に彼女から好意を寄せられるようになる。自身と瓜二つの存在であり、真司との融合を目論むリュウガの罠にはまり、一時は融合されるも分離に成功、激闘の末にリュウガを倒す。そして蓮と共に、現実世界に現れたハイドラグーンの群れへと突撃していくところで、物語は締め括られている。
テレビスペシャルでは、ミラーワールドに迷い込んだところを榊原に救われており、瀕死状態でカードデッキを託され龍騎の継承者となる。「ライダー同士の戦いを止めようとする」という目的はテレビシリーズと同じだが、そのために高見沢率いるライダー軍団から狙われることとなる。戦いの末にオーディンにカードデッキを破壊されるも、ベルデから自分を庇い致命傷を負った蓮から、ナイトのカードデッキを授かり2代目ナイトとなり、自身の正義と信念であるコアミラーを破壊し「戦いを止める」か、蓮の願いと意思を継ぎ蓮の分まで「戦いを続ける」という、二択の決断に苦悩する。
「戦いを続ける」結末では蓮と自分の見つけ出せなかった「答えを見つける」ため、そして蓮との友情に報いるために「戦い続ける」ことを選択、ライダーの戦いの渦中へと進んでいった。テレビスペシャルではその結末までは描かれていないが、漫画版では世界を荒廃させるほどの戦いの果てに最後の勝者となるも、戦いの目的はおろか自分が何者であったかすらも忘れてしまっていたという、より突っ込んだ形での描写がなされている。
「戦いを止める」結末では、戦いを終結させるも違和感を抱く日々が続く中、ある時鏡の中に映るライダーたちの姿と、手の内に握られていたカードデッキを目にし、未だ戦いは終わっていないことを悟るところで終わりを迎える。漫画版ではコアミラー破壊をもって完全に戦いを終結させたという結末となっている。
脚本を担当した小林の初期設定では、「北島亮」という警備会社のボディーガード要員であった[31]
秋山 蓮(あきやま れん) / 仮面ライダーナイト
24歳。神崎士郎の実験によって、恋人の小川恵里が意識不明となり、恵里を狙うダークウィングに彼女を襲わさせないために士郎からカードデッキを渡され、やむなく契約[注 8]、恵里の意識を取り戻すために士郎が選ぶ最初の仮面ライダーとなった。その後、ライダーやミラーワールドの情報を得るために優衣と行動を共にする中で真司と関わることになる。沙奈子の帰国をきっかけに花鶏のウェイターとして雇われ、真司とともに居候することとなった。
両親は幼い頃に亡くなっており、同じ境遇であった恵里と惹かれあい、彼女の誕生日に渡すはずだったリングはネックレスにして身に着けている。
頑固かつ好き嫌いが激しい性格で、他者に媚びることがなく挑発的で喧嘩っ早いことから友人はおらず孤立しがちで、過去に路上で喧嘩を売り買いすることも少なくなかった。普段は目的のために冷徹に振舞っているが、本心は強い正義感と思いやりの持ち主であるため、優衣をはじめとして心から信頼を寄せる者も少なくない。また、モンスターに襲われる人を助けるために戦うこともある。戦いを望まない真司とは最初は反目し、口の悪さで憎まれ口や気障な言動を叩き続けていたが、紆余曲折を経てあれこれと気にかけているうちに強い友情で結ばれていく。バイクはHONDAのシャドウスラッシャー400を乗用。生き方そのものは不器用だが、手先は器用で仕事はそつなくこなすため、花鶏では重宝されている。
金銭欲は強い方で、真司や優衣曰く「ケチ」ではあるが、大金を見せられて魂を売って買収されるような卑小な性格ではない。真司と同じく犬が苦手という一面もある。真司ほどではないにせよ、動揺すると、表情にこそ出さないものの無意識のうちに行動にそれが現れてしまい、花鶏での仕事中に客の注文と違う品を出すことがある[注 9]。しかし、洞察力は鋭く、お人好しの真司と違って敵対するライダーが善人を装って接近してきても、すぐに相手の本性を見抜いてしまい、ことごとく騙される真司に苛立ちを覚えることもある。また、過去にいざこざから真司に契約モンスターであるダークウイングを使って一般人を助けたところを、襲わせたと誤解された時も、のちに真司から謝罪を受けるも気にしていないと返すなど、過ぎたことにはいつまでも拘らない。
恵里を救うという目的のため迷いがないかのように戦うが、真司に感化されていくうちに非情に徹することができなくなり、苦悩することとなる。真司に影響を受けていることは北岡とともに認めており、他人のために龍騎やゾルダと共闘したり、非情な浅倉や東條に対しては怒りを露にしたりと、行動にも変化が表れていく。ライダーバトルの真実の意味を知りながらも、士郎の言葉に賭けて迷いながらも戦い続け、最後の日に真司の死を看取り、自らもライダーとして信じるもののために戦うことを決心する。最後に勝ち残ったライダーとしてオーディンと戦った末にエターナルカオスを受け致命傷を負うも、オーディンが消滅したことで「新しい命」を手に入れ、恵理を蘇生させることには成功したがその代償として、自らは恵理のベッドの傍らで眠るように息を引き取る。その表情は、全てのしがらみから解き放たれたような穏やかなものであった。
最終回エピローグにおける新世界では花鶏から出てきた直後、真司と顔を合わせ、立ち往生を繰り返すと、以前の世界で出会った時のようなやり取りをした。
劇場版では神崎の真意を知りつつも戦いをやめようとせず、リュウガの死後、真司と決着を着けることを約束したのち、ハイドラグーンの大群に真司と共に挑んだ。
テレビスペシャルでは手塚と親友という設定であり、彼と共にライダーとなる。一時はライダー軍団と共に龍騎を追い詰めるも止めを刺すことが出来ず、自身も追われる身となった末、龍騎を庇ってベルデのデスバニッシュを受け、致命傷を負うが親友の仇であるベルデを倒した後、オーディンに龍騎のカードデッキを破壊されてしまった真司に自分の代わりに戦うことを願い、ナイトのカードデッキを託して息を引き取る。
脚本を担当した小林の初期設定では、北島亮の妹である「美雪」がコウモリのモンスターに支配され、「仲田真澄」という名の男性に変わったものであった[31]
須藤 雅史(すどう まさし) / 仮面ライダーシザース
第4話 - 6話に登場。28歳。小竹署の刑事。一見すれば人当たりの良い真面目な刑事に見えるが、裏では刑事という地位を隠れ蓑として悪事[注 10]を働いていた。裏の仕事仲間の加賀友之と報酬について揉め、彼を殺害しその遺体を壁に埋めていたところに士郎と出会い、カードデッキを受け取って仮面ライダーとなる。最初は自らの殺人の隠蔽の為に使っていたライダーの力であったが、次第に「ライダー同志の戦いで頂点を極める」ことへと目的が変質し、それに誇りを見出すようになっていった。また殺人の隠蔽も兼ねてボルキャンサーに一般人を捕食させていた結果、初登場の時点では既にナイトや龍騎と対等に戦えるまでパワーアップを果たしていた。こうした人としてのモラルや感情が欠如した態度には、戦いを嫌いそれを止めようとした真司でさえも、静かな怒りを顕わにするほどであった。
登場当初、加賀が店主を務めていたアンティークショップ「TIN'S COLLECTION」に取材にやってきた令子を殺害しようとするも失敗に終わり、これがきっかけで完全犯罪の計画にも綻びが生まれてしまう。またボルキャンサーの捕食を龍騎そしてナイトに妨害されたことにより、素性を隠して真司から蓮と優衣の情報を聞き出し2人の暗殺・誘拐を目論むも、逆にこれがきっかけでライダーとしての正体を蓮、さらには真司にまで知られることとなる。正体が露見した後、怒りに燃える真司から闘いを挑まれかけるも、蓮が乱入しこれと交戦。戦いを優位に進めナイトを後一歩まで追い詰めるも、その最中に負ったダメージでカードデッキが破損、契約の破棄された状態でボルキャンサーに捕食されるという最期を遂げた。
テレビスペシャルでは警視庁の刑事であり、最初は「浅倉威を逮捕する」という目的でライダーになるが、浅倉の逮捕後には次第にライダーの力に心を飲み込まれてしまう。真司に対しても協力するふりをして近づいたが、裏では高見沢率いる他のライダーたちと結託しており、後に本性を現し龍騎を追いつめる。しかしそこに乱入した王蛇に攻撃され、ベノクラッシュを受けて死亡した。
漫画版での流れもテレビスペシャルと同様だが、浅倉が既に高見沢の傘下に加わっていて返り討ちに遭うことがなかったため、最後まで浅倉とも共闘するという形になる。詳しい描写は描かれていないが戦いを続ける場合、最後はナイトとなった真司に他の仮面ライダーと共に倒されていることが示唆されている。戦いを止める場合の結末については言及されていない。
テレビスペシャルも含めてわずか3回の登場ながらも、本作品における「仮面ライダー」という存在が単なる「正義の味方」だけではないこと、それに「ライダーとモンスターの危険な契約関係」「戦いに敗れたライダーの末路」といった重要な要素・方向性を示す上で重要なキャラクターである。
北岡 秀一(きたおか しゅういち) / 仮面ライダーゾルダ
30歳。どんな不利な裁判でも逆転無罪にし「クロをシロにしてしまう」ほどの実力を持つ、自称「スーパー弁護士」。多くの大手企業に法外な報酬を請求する悪徳弁護士でもあり、令子に言わせれば「彼に裁判の弁護を依頼するのは、罪を認めたようなもの」。しかしその体は不治の病に侵されており、永遠の命を手に入れるために仮面ライダーとなった。
一見すると気さくで社交的だが、母親に甘やかされて育った影響から、かなりのナルシストで口が悪く、利己主義な性格。私生活では、ジャガーポルシェなどの高級車を乗り回し、好きな食べ物は「贅沢なものなら何でも」。元秘書のめぐみ曰く「好きな言葉は『濡れ手に粟』」。好きな角度は右斜め45度。エリート意識が強くダブルのスーツを着こなすスタイリッシュな振る舞いを好むが、人の欲望を愛しそれを極限まで追求するという主義の持ち主で、社会正義やプライドなどよりも報酬を重視している。ゆえに悪い噂も少なくなく、表舞台ではイメージアップを計りたがっている。とはいえ金次第でどうにでも動く人物ということでもなく、佐野が買収のために大金を持ってきた際は、表面上は喜んで引き受けるが、彼を信用できないゆえに、「契約書が必要」と言い、金だけ受け取って事実上協力を反故にしようとするなど、転んでもタダでは起きないしたたかさを見せたこともある。その性格ゆえに少年時代から友人は皆無であだ名もないなど、彼をよく知る人物からは手酷い評価を受けているが、重病人の高額な手術費用を秘かに立て替えたり、不治の病に侵された(全くの誤解だったが)めぐみとの間にデートを取り付けたりと、自分と同じ境遇の者には情を見せる一面があるなど根っからの悪人というわけではなく、また秘書兼パートナーである吾郎との間には絶対的な信頼関係を築いている。取材を通じて知り合った令子をたびたびデートに誘うものの、「同情で落としたくはないから」と自分の病気のことは知らせようとしなかった。また、令子にモーションをかけている最中に自分より脱走中の浅倉の方に興味があると言われた時は、ショックのあまり寝込んで仕事を休んでしまうなど、打たれ弱いところもある。また、令子のお見合い騒動で、令子が行方不明になったことから柄にもなく取り乱した真司から、無茶苦茶な我儘を押し付けられた時には、変身する最中にドサクサに紛れて仕返しするなど、本質的には真司と同レベルの「馬鹿」である。
偶然知り合った真司と意気投合し、その縁で島田誘拐事件で誤認逮捕された真司の弁護を担当、その際に真司がライダーであることを知る。彼もまた真司と関わるうちに、その行動に感化されていくようになり、終盤に真司が優衣を救うために自分を戦いに誘った際には、「見てられない」とまで発言してそれを拒んだほどである。ライダーになる前の浅倉の弁護を担当していたが、さすがに無罪にはできず、それにより浅倉から逆恨みされている。浅倉がライダーとなり脱獄した後は、過去の因縁から彼に付け狙われるようになり、決着をつけるために幾度となく行動を起こしたが、次第に彼を野放しにしてしまった原因が自分にもあると感じるようになった。
次第にライダー同士の戦いを空しく感じるようになっていき、戦闘で負傷し弱った浅倉や東條に追い撃ちをかけない理性的な面も見せるようになり、病の進行で倒れたことをきっかけに士郎からバトルからの脱落を告げられ、自らの運命を受け入れて戦いから身を引くことを決心する。その後切望していた令子とのデートを取り付ける[注 11]が、もう一つの最後の望みとして浅倉との決着だけは果たそうとする。しかしそれを果たすことなく、病気により事務所のソファで眠るように息を引き取った。その最後の願いを叶えるためにカードデッキは吾郎に受け継がれ、北岡の無念を晴らすため単身王蛇に最後の戦いを挑むが、王蛇のドゥームズデイによってマグナギガが飲み込まれゾルダ=吾郎自身も変身が解除され致命傷を負う。結局王蛇に敗北する形でゾルダとしても最期を迎えた。
最終回エピローグにおける新世界では、病死を免れており、令子からの取材に対して「スーパー弁護士ですから」と返答した。
テレビスペシャルでは、高見沢率いるライダー軍団に属し真司や蓮を追い詰める。ここでも浅倉=王蛇との因縁の関係に変わりはなく、裏切り者である龍騎討伐の最中にも一騎討ちで戦い始めてしまった。
劇場版では、浅倉がファム=霧島美穂の姉を手にかけているため、彼を死刑にしなかったことで美穂からも恨まれていた。そのことに罪の意識を感じていたのか、ライダーバトルでは王蛇から彼女を助けようとしたが、彼女から拒絶されてしまったことで闘いを空しく感じ、病気の進行もあって残りの人生を楽しく生きることを望むようになり自ら脱落した。作中での明確な死亡描写こそなかったものの、戦わずして退場という点はテレビシリーズと同様であった。
金には汚いが情には脆いと言う設定であるため、弁護士か医者という設定であったが、『アギト』で木野薫が医者の設定であったため、弁護士となった[32]
他作品への登場
仮面ライダー×スーパー戦隊 超スーパーヒーロー大戦
アクションゲーム「超スーパーヒーロー大戦」のキャラクターとして登場。最強のヒーローチーム「仮面戦隊ゴライダー」になるヒーローを選抜するためのトーナメント戦において、チームエグゼイドの緑枠に選ばれた。その時点では乗り気ではない様子を見せ、参戦にあたって契約書の締結を要求したが、戦闘では勝利を収めてチームの優勝に貢献し、ゴライダーに選ばれるとミドライダーに変身してショッカーと戦った。ショッカー首領三世との決戦ではゾルダの姿で他のヒーローたちと共に現実世界に現れ、「この戦いは契約書にはなかったよね?」と言いながらではあるが参戦したが、倒されてゲームの世界に戻っていった。
小田井涼平は「当時のままの北岡だと浮いてしまうので、『エグゼイド』の世界観の北岡として演じた」と語っている[33]
手塚 海之(てづか みゆき) / 仮面ライダーライア
24歳。コインによって人の運命を占う占い師。「俺の占いは当たる」という口癖通り、占いの的中率はほぼ100%で、その能力のみならず観察力・洞察力・情報収集力にも優れた優秀な占い師。しかし彼自身は「運命は変わらないものではなく、むしろ変えるもの」という信条の持ち主であり、望まれない運命でも相手にはハッキリ指摘し運命の変化を促す。ライアのカードデッキは神崎士郎に勧誘されながらも人と戦うことを拒み、契約を拒絶したためにガルドサンダーに食い殺された親友の斉藤 雄一から受け継いだもので、斉藤を救えなかった悔恨から、彼の信じた正義を無駄にせず、変えられなかった運命を変えようと決意し、仮面ライダー同士の戦いを止めるためにライダーとなった。また、斉藤が士郎からカードデッキを渡される前に浅倉から暴行を受け、右腕が再起不能となったことから浅倉のことを憎んでいる。
一見するとクールだが、自分を犠牲にしても他人のために献身的に動く気質の持ち主で、危険を顧みずライダーの戦いの場に飛び込み、破滅への道を進む蓮に対しても、幾度となく忠告を行っていた。バイクはHONDAのCB400SFを乗用する。
偶然出会った蓮の運命を見通し、その運命を変えようと忠告して回るうちに真司や優衣と出会い、志をともにする彼らの共感を得ることとなる。その後は一時期花鶏に居候し、真司の貴重な協力者として共に戦うとともに、その経緯からライダーの事情を知らない真司に、彼らの抱える事情や願いについての情報を与え、戦いを止めるべく奔走する。自らの「願い」として戦いを止めることを選択しているため、真司とは異なり迷わず行動を起こす。また優衣を占ったことから彼女の出自に疑問を抱き、彼女の生家を突き止めて優衣を導くとともに、独自の調査によって真実の一端に気付いていたようでもあり、「今はまだ詳しいことは言えない」「神崎優衣から目を離すな」と真司に話している。戦いを促すために士郎よりサバイブ・疾風のカードを渡されるが、それを拒否して蓮にカードを託した。
自身の占いで、ガイの次に消えるライダーが龍騎であると出たため、その運命を変えるべく、王蛇の放ったベノクラッシュから龍騎を庇って致命傷を負う。その戦闘離脱後、占いの本当の結果を真司に伝え「俺の占いが、やっと、外れる[注 12]」と心中で呟きつつ、真司と優衣に看取られる中、眠るように死亡した。死の直前に「鏡の中の優衣」が「鏡の中の自分」ではなく「現実世界の自分」を見ていることに気付いた為、前述の「目を離すな」という発言を残したが、真司がそれを知るのは、まだ先のことであった。
最終回エピローグにおける新世界では東條とぶつかってしまった直後の真司に声をかけて「今日の運勢は最悪」と告げる。その占い通り、真司は今度は浅倉にスクーターを蹴っ飛ばされてしまった。
テレビスペシャルでは蓮の友人であり、かつては彼と同じく、恵里を愛していたという設定で登場。しかし、そのために他人を犠牲にすることに違和感を持っていた中、ベルデに襲撃されて死亡する。漫画版では、「仮面ライダーという仮面を着け続けることで人間性が失われていき、ミラーモンスターは人間性を失った人間の成れの果てではないか?」と推測した。
企画当初では、僧侶という設定であった[34]
テレビシリーズ放送終了後の2003年には、手塚が執筆したという設定で『仮面ライダー占い[35]』(主婦と生活社)が出版されている。
芝浦 淳(しばうら じゅん) / 仮面ライダーガイ
21歳。明林大学経済学部2年生。特に願いは決めておらず、ゲーム感覚で仮面ライダー同士の戦いに加わる。当初は気弱な青年を演じてネットゲームクラブの「マトリックス」に所属しており、人間心理を解析及び応用し、ハマった人間が本当に殺し合いを始めてしまう殺人ゲームを製作した。人の心を支配することに喜びを感じ、サークル仲間に勧めて戦いあうよう扇動していた。残忍で狡猾、さらにわがままかつ見下した相手を小馬鹿にする自信家で、人生そのものをゲーム感覚で愉しみ野望を進めようとする凶悪な性格である。その上、ライダー同志のバトルを否定する真司や迷いを持つ蓮と違って、相手の命を奪うことに対しても躊躇いがないので、他のライダーとは違った強さを持つ。父親は大会社の社長で、北岡の上得意でもあるため警察相手にも動じない図太さがあるなど、煮ても焼いても食えないタイプ。しかし、神崎士郎の提示したルールを死守して、ライダー同士の戦いのルールを守らない者も戦うように仕向けるべく後押ししたり、ゲームの盛り上がりに欠けるなら敵対するライダーを仕方なく助太刀するなど、エキセントリックながらも自分なりの美学と矜持は持っている様子も見せる。
真司からドラグレッダーのカードを奪い、カードを燃やすと脅したり、「OREジャーナル」を乗っ取って日本中を操る戦闘ゲームを作る拠点にしようとしたりと企むも失敗。脱獄してきたばかりの浅倉威をバトルに参加するようそそのかすが、それが自身の命取りの第一歩となる。その後は戦いを拒むライダーが多いことに業を煮やし、戦いを盛り上げようと優衣を誘拐することで6人のライダーによる大乱戦を演出するが、たまたま「近くにいた」という理由で王蛇に盾にされ、ゾルダのエンドオブワールドの直撃を受けさせられる。これに逆上して瀕死の状態であるにもかかわらず王蛇に襲い掛かるが、逆にベノクラッシュを受け爆死した。テレビシリーズでは唯一、爆死によって退場したライダーである。
テレビスペシャルでは高見沢と徒党を組んでおり、彼を「さん」付けで呼ぶなど子分のような立場となっている。共謀して真司達を襲い、追い詰めていくがその高見沢が死亡した直後、ディスパイダーの吐いた糸に捕まり喰い殺されるという、あっけない最期を遂げた。作中、変身状態で捕食され退場したのは唯一彼だけである。漫画版では捕食されず生存している。詳しい描写はなされていないが、戦いを続ける場合は最後はナイトとなった真司に他の仮面ライダーと共に倒されていることが示唆されている。
浅倉 威(あさくら たけし) / 仮面ライダー王蛇
25歳。誕生日は4月10日。関東拘置所に拘留されていた凶悪殺人犯で、ライダーバトルのペースが遅いことに業を煮やした士郎により、戦いを活性化させるべく選定された。変身直後に首を捻る癖がある。
自分の中に理由なく溢れてくる闘争心と憎悪に溺れ、常に暴力の中で生きてきたことから、身の回りに暴力がなくては生きられない性質と、銃を持つ警官複数さえも生身で倒すほどの高い戦闘能力を備えるようになった。その気質から少年期から実家に放火し家族を殺害、その後も「イライラした」という理由だけで常に標的を探して襲撃し、多くの人間を理由なく暴行・殺害に及ぶなど数多の悪事に手を染めていた。あまりの罪状の重さから、様々な汚い手を使った北岡でさえ無罪にはできず、懲役10年にするのがやっとであった。そのため北岡に対しては拘留中から「役立たず」と逆恨みの念を抱き、脱獄してからも執拗に付け狙った。相手を逃がせば執念深くつけ狙う粘着質な側面は、時に北岡以外に向けられることもある。
暴力性だけでなく頭の回転の速さもまた異常であり、生き残っていた弟の暁[注 13]を捕食させた件を始め、目的のためならば平時・戦闘時問わず他人を幾度となく騙して利用するなどといった傾向もみられる。これらの異常性から、蓮や北岡など多くの人物には「あいつは人間じゃない」「誰でも狙うモンスターと変わらない」とまで評されるほどであるが、一方で「モンスターをおびき寄せるための囮」としてモンスターに狙われていた少女を助け、利用しながらも結局殺さず見逃したり、また東條の居場所を北岡に尋ねたり「城戸真司が馬鹿だと思うやつは手を上げろ」という戯れにつきあったりと、如何なる時でも誰彼構わず敵視するわけではなく、その時点で浅倉自身にとって理由が無ければ冷静な対応に及ぶこともある。
脱獄囚のため、特定の家は持たず常に野宿をしており、服装も脱獄後にミリタリーショップで店員を殺害して強奪した上下ヘビ柄の服[注 14]を一貫して着用している。家族を殺害して以降は、「泥を食ったことがある」と語るなど浮浪者のような生活をしてきたらしく、その名残からか野宿生活の最中にはトカゲを焼いたり、生卵数個をコップに割って一気飲みしたり、ムール貝を殻ごと噛み砕く[注 15]など、常人の域を超えた悪食ぶりを見せる。他方途中で辞めているとはいえ、高校に通ったり定職についていたといったプロフィールも明らかにされており、自動車に乗車する際はシートベルトを締め、カップ焼きそばを食べる際はお湯を捨てるなど、最低限の人間性が備わっているところも時折垣間見せている。また、士郎に対しては本人なりに恩義を感じているのか、食事を勧めることもあった。
望みを叶えることに興味はなく、戦いそのものに悦びを見出し戦っており、士郎から願いを求められた際は「戦いを続かせること」を願おうと考えた。真司や蓮をはじめとする多くのライダー達にも敵意を持っており、劇中ではガイ・ライア・インペラーと、テレビシリーズに登場したライダーの1/3に当たる3人のライダーを葬り、士郎の思惑通りライダーバトルの構図を大きく変化させた。中でも前述の事情から、物語の最後までゾルダこと北岡を倒すことに執着し続け、最後の一日の朝にその悲願を果たす。しかし倒したゾルダの正体が北岡ではなく吾郎だったことを知るや、因縁の宿敵を倒した歓喜から叩き落され苛立ちが限界に達し、屋外にて「射殺止む無し」との命令で待ち構えていた警察機動隊に鉄パイプ一本を握りしめ単身で突撃。一斉射撃を受け、北岡が病死したことを知らないまま死亡した。
最終回エピローグにおける新世界では、真司のスクーターを通行の邪魔として蹴飛ばしてサイドミラーを破損させ「イライラさせるな」と発言した。
劇場版では霧島美穂=ファムの姉をも手に掛けており、彼女の望みの一つが姉の仇を討つことであったため、美穂に狙われ交戦することとなる。闘いの末にファムを追い詰めたが、乱入してきたリュウガにジェノサイダーを倒され、ブランク体になる。その後ファムにカードデッキを破壊されて変身が解け、その状態のまま狂気に満ちた笑い声とともに消滅したが、その間際にあってもなお、生身のままファムの首を絞めあげようと執念深さを見せた。
テレビスペシャルでは須藤と北岡によって留置所送りにされ、厳重に拘束された姿で登場するが、真司が面会に訪れた際に彼のヘルメットからベノスネーカーを召喚して拘束から逃れ、北岡から王蛇のカードデッキも奪還し、真司がたまたま持っていたペットボトルを取りフタを開け床に落とし水をぶちまけ変身して脱獄の後、須藤を倒した。その後は、高見沢と共に戦いの邪魔をする真司と戦いに迷いを見せている蓮を殺すために、憎き北岡とも手を組んだ。
企画当初では、死刑囚という設定であったが、番組上では語られなかった[34][32]
東條 悟(とうじょう さとる) / 仮面ライダータイガ
25歳。清明院大学の香川の研究室に属する大学院生。ミラーワールドを閉じ、「英雄」になるのを理由にライダーになっており、仲村や香川と行動を共にする。
カフカの『変身』を愛読する物静かな青年である一方、人の死を悼む情緒を抱きながらも、目的のためならどんなことでもする短絡的思考と、邪魔な人物はすべて排除しようという自己中心的思考をも併せ持っており、それに起因しての歪んだ理想と憎悪に取り憑かれていくようになるなど、その情緒不安定さから来る行動は時に奇行の域にまで達することすらある。この狂気的な性格は真司に「(闘争心が行動原理である)浅倉の方がまだ分かりやすい。」と評される程。士郎からもそういった性格を見込まれ選定されており、結果としてライダーバトルの渦中に身を置く中で、次第にライダー同士の戦いに勝ち残ることで自らが英雄になろうと考えるようになり、「英雄」という言葉の解釈において、恩師の香川との間にも徐々に齟齬が生まれることとなる。
香川の言葉を「大切な人」を倒せば強くなれると曲解した末、仲村と香川を相次いで殺害し、さらには戦いに敗れた自分を介抱した佐野も手にかけようとする。しかし後述する佐野の死の真相を知らされ、「大事な友人」への裏切りが結局無意味だったことを悟ると、その後も自暴自棄に近い形でライダー同士の戦いに身を置き続けるが、浅倉には文字通り打ちのめされ、北岡からも「『英雄になろう』と思った時点で英雄失格」と論破されるなど、これらの出来事が重なるうちに情緒不安定の度合いをより増していくこととなる。そんな中、ライダーたちを罠にかけた後、次に為すべきことがわからないまま街を彷徨ううち、前を行く親子に突っ込んできた暴走トラックから咄嗟に親子を守り、身代わりとなってトラックに跳ねられて死亡する。翌日の新聞の片隅に小さく「親子を救った英雄」と記され、皮肉にも自身が望んだ形とはほど遠いものではあるものの願いが叶った。
最終回エピローグにおける新世界では自転車で移動中に真司が手押ししていたスクーターと衝突、「ごめんごめん!大丈夫だよね?」と形だけであるが彼に謝罪し、そのまま去っていった。
テレビスペシャルでは変身後の姿のみ登場。
浅倉が昭和的な危ない人物として設定したため、それと対照的に現代的な危ない人物と設定された[38]
佐野 満(さの みつる) / 仮面ライダーインペラー
21歳。フリーター。地下駐車場の警備員の仕事で生計を立てていたが、元々は大企業である佐野商事の御曹司であり、何らかの理由で2年前に父親から勘当されていた。お調子者でお世辞が上手い一方、自らの貧しい境遇を不当なものとして不満に思っているため、富を得て楽な生活をすることを願っており、警備員の仕事中に高級車に乗った金持ちに媚を売って、チップをもらうこともしばしばである。
ライダーとなった理由もこうした思考に起因しており、報酬を目当てに真司や香川に対して自分を売り込んでは、条件次第で離反や接近も平気で繰り返すなど、その力を金儲けに使うことしか考えておらず、立場も極めて流動的である。後に父親が死去したのに伴い、実家である佐野商事の社長として迎え入れられ、さらに縁談まで持ち上がるなど、それまでとは一転して幸福の絶頂を迎える。このように戦う理由を失ったものの、士郎とモンスターたちからはなおもライダーバトルの継続を迫られ、手にした幸福を手放すまいという焦りから、不調に終わるものの他のライダーたちを買収し、自分の味方につけようと画策するようになる。
しかし怪我の手当てをするなど面倒を見ていた東條に、前述の「“大切な人”を倒せば強くなれる」という理由からバトルの最中に重傷を負わされ、さらに逃走中に現れた王蛇にはデッキを破壊され現実世界に戻る術を失った末、降りしきる雨の中絶望しきった様子で婚約者である百合絵の名と、「俺は…幸せになりたかっただけなのに……」という言葉を遺し消滅した。自らが行った裏切りなどが産んだ、因果応報な最期ではあったものの、幸福を求める行動原理は極めて人間的であった。また、視聴者に改めてライダー同士の戦いの過酷さと「勝ち残る前に願いが叶ったら?」に対する答えを示すキャラクターとなった。
テレビスペシャルでは変身後の姿のみ登場。
高見沢 逸郎(たかみざわ いつろう) / 仮面ライダーベルデ
38歳。テレビスペシャルにのみ登場。巨大企業の高見沢グループの総帥を務める実業家。全てを手に入れたかに見えるが、その欲望は尽きることはなく、超人的な力を得るために仮面ライダーとなった。自分の手中にある高見沢グループでさえ「屁のようなもの」と吐き捨てている。
イニシアチブを取るのがうまく、契約モンスターの特性を活かした戦術と生来のカリスマ性から、芝浦や北岡など他のライダーからは一目置かれる存在である。普段は紳士的で屋敷の召使い達からは慕われるなど人格者のように見えるが、その本性は過激かつ尊大・傲慢・粗暴の三拍子で、他のライダーたちを利用して龍騎とライアの抹殺を計るなど、目的のためには手段を選ばない卑劣漢。また、ライダー同士の戦いを止めるために協力を仰ぎに来た真司に対して「人間はみんな仮面ライダーなんだよ!」と豪語している。
終盤でナイトに致命傷を与える[注 16]が、直後にナイトの思わぬ反撃に驚いて背を向けて逃げようとした所を飛翔斬を受け爆死。また、漫画版では映像版のような激情ぶりは見せず、クールな雰囲気で描かれていた。
仮面ライダーオーディン
「最後に勝ち残ったライダーと戦い勝利する」ことを主目的とする13人目のライダーで、その目的が果たされるまでは何度倒されようとも復活する。またガルドストームらと同様、時に優衣に迫る脅威を排除する役割も担う。当初はデッキを所有している士郎自身が変身しているかと思われたが、作中では最後までその正体については描写されず、後に刊行されたムック本では、実体を持たない士郎が無作為に選んだ人間が変身していた、言わば士郎の代理人的な存在であると説明されている[39]
サバイブ形態の龍騎・ナイトさえも寄せ付けないなど、作中に登場するライダーの中でもずば抜けた戦闘能力を見せ付ける一方、士郎の心理状態に大きく影響されやすいという難点もあり、2人目、3人目は共にそれが原因で撃破もしくは消滅している。1人目もナイトとの交戦で圧倒的優位に立ちながらも土壇場の反撃で敗れるなど、必ずしも無敵の存在として描かれている訳ではない。
テレビスペシャルではミラーワールドを守るため他のライダー達と共闘、龍騎のカードデッキを破壊するが、ミラーモンスター登場時には姿を消している。

疑似ライダー

仲村 創(なかむら はじめ) / オルタナティブ
27歳。清明院大学の江島均教授の江島研究室に所属していた大学院生。感情的で短気な性格の持ち主であり、香川研究室に所属した後も、主目的であるミラーワールドの脅威から人を守るよりも、後述の復讐心から来る激情に駆られることもあった。
神崎士郎の実験には参加していなかったため唯一難を逃れたが、それにより研究室の仲間を全員失う。序盤ではそのトラウマから大学で会った優衣に対して神崎の実験とは無関係なそぶりを見せていたが、後に香川や東條と出会って真相を知り、士郎への復讐のためにオルタナティブとなり香川研究室に所属、優衣の命を狙う。その過程で優衣を守ろうとする真司と交戦に及ぶも、自分の信じる“英雄”の姿に相応しくないと判断した東條の奇襲を受けて死亡する。
香川 英行(かがわ ひでゆき) / オルタナティブ・ゼロ
37歳。後半の主要人物。若くして清明院大学の教授の地位に就いた天才であり、一度目にした物は絶対忘れることのない「瞬間記憶能力」の持ち主でもある。滅多に感情を表さないが、内に秘めた強い正義感は東條が理想の英雄像を重ねるほどである。また「多くを救うために一つを犠牲にする勇気」という信条を掲げており、それを「英雄の覚悟」と説いて東條の信頼を得ていた他、妻の典子や息子の裕太が士郎によって危険に晒された際も、この信条の元に優衣の抹殺を優先させるという、苦渋の決断を下したこともある。
士郎が在学時に、彼の研究資料を偶然読んだことでミラーワールドの存在を知り、後にその記憶を基に研究を重ねた末、ミラーワールドと士郎の目的の全容を独力で解明した。その上で士郎の計画を間違いと断じており、ミラーワールドを閉じるべく仲村と東條を率いて優衣の抹殺を画策。士郎の残した研究資料とタイガのカードデッキを基に、疑似ライダーのオルタナティブを開発し、自らもオルタナティブ・ゼロとしてライダーバトルに身を投じることとなる。
戦いの中で、次第に暴走していく東條の偏った英雄観に警戒心を抱き、自身の家族と触れ合わせることで人間性を取り戻させようと試みるも、逆にそれが災いして彼の予期せぬ心変わりを招き、あと一歩まで優衣を追い詰めたところをタイガの不意打ちにより、敢え無い最期を遂げる。香川の遺した研究資料は、東條によって焼却されるも一部が真司の元に渡り、彼にミラーワールドや優衣の真実を知らしめることとなった。

その他

神崎 優衣(かんざき ゆい)
19歳。1983年1月19日生まれ。ライダー同士の戦いを止めるために、失踪した兄の士郎を探している少女。花鶏のウェイトレスを務めることもある。劇中当初から蓮と行動を共にしているが、蓮に完全に同調しているわけではなく、彼の戦いも止めようとしていた。
士郎は彼女に関わるある事情からライダー同士の戦いを仕組んでおり、彼女自身は戦いを望まないにもかかわらず元凶となっている。終盤、ミラーモンスターの発生の真相に絡んで彼女の正体が明らかとなる。芯が強いしっかり者に見える一方で、行方不明になった令子や奈々子を探し出すべく令子のお見合い相手である蔵井の家を留守中に潜入した時には、捜査するために家の中をしっちゃかめっちゃかにしてなおかつ気にしないなど、ガサツでいい加減かつチャランポランな一面もある。
その正体は、士郎同様ミラーワールドの存在である。実は13年前に一度死亡しており、ミラーワールドにおける彼女が遺体に憑依して蘇生したが、20歳の誕生日(2003年1月19日[40])までの期限付きの命だった。そのため、現実世界にいるように見えて本体は鏡の中におり、序盤の時点から時折不可解な現象を見せている。士郎は優衣に「新しい命」を与えるためにライダー同士の戦いを仕組んでいた。そうやって生き残った最後のライダーをオーディンで倒すことで、新しい命を得る権利を奪い去るというのが本来の計画。すなわち、ライダーバトルは主催者による出来レースである。
最後は20歳の誕生日を迎える直前に現実世界から消滅し、ライダー同士の戦いが終わった後、士郎を説得し戦いを完全に終結させたことで、士郎とともに現実世界から完全に消滅した。その後は、様々な絵が貼られた白い部屋で、子供の頃の神崎兄妹とともに「皆が幸せな絵」を描いている姿が映されている。
劇場版では幼少期に真司に約束を破られたのがきっかけでミラーワールドの彼女と一体化した。20歳の誕生日、士郎からの「新しい命」を拒み自害した。
脚本を担当した小林の初期設定では、刑事であった[31]
神崎 士郎(かんざき しろう)
25歳。1977年9月29日生まれ。清明院大学の江島均教授の江島研究室に所属していた大学院生。優衣の兄。優衣と別れ、養子として引き取られた際の旧姓は高見(たかみ)。人を仮面ライダーに変身させる技術を開発し、ライダー同士の戦いを仕組んだ張本人である。オーディンのカードデッキを所有しているが、ミラーワールドの存在となったことで実体がなく、自分では変身出来ない(詳細は不明)。アメリカのアクレイ大学でカードデッキの開発実験中に死亡したことになっていることから幽霊のような存在と言うことも出来るが、現実世界に現れることは可能である。ライダーバトルが遅々として進まないことに業を煮やしており、戦いを活性化させるべく浅倉をライダーとして選定したり、戦いを拒む手塚や真司にサバイブのカードを与えたりと、舞台裏で暗躍する。優衣のことに関しては見境がなくなる。その最たる行動として、兄の不可解な行動に怒った優衣に破かれてしまった彼女が描いた絵を元に戻すためだけにタイムベントを発動している。主にガルドサンダーなどの鳳凰型のモンスターを従えており、邪魔者や優衣に危害を加える者の抹殺などを行わせていた。
その目的は、一度死亡した優衣に「新しい命」を与えることであり、失敗するとタイムベントを使い時間を巻戻し、戦いを繰り返していた。戦いを止めようとする優衣の説得を拒んだ上、彼女の消滅を目の当たりにしてもライダーバトルの続行を強要した。優衣の消滅後は残された時間が少ないことによる焦りを募らせ、さらには彼女が消滅前に残した言葉を受けて葛藤する。最後は優衣の説得を受け入れ、ライダーバトル自体をなかったことにし、彼も現実世界から完全に消滅した。ライダーバトルがなくなったことで歴史も修正され、真司達はライダーバトルに関係する記憶を失った上で復活することとなった[注 17]
劇場版では自害した優衣を見て狂態を露わにし、消滅するに至った。
テレビスペシャルではストーリーテラーとしてのみの登場となる。
ガルドストーム
  • 身長:250cm / 体重:148kg
ガルドサンダー(身長:248cm / 体重:145kg / 飛行速度:時速580km)、ガルドミラージュ(身長:245cm / 体重:143kg/ 飛行速度:時速600km)といった士郎に従う鳳凰型モンスターの中で最も強力かつ多岐に渡り登場している個体。基本的に本能で行動するミラーモンスターでも明確な知性を持つ。ネイティブ・アメリカンの部族を思わせる装飾品を身に着けており、巨大な戦斧と頭部の羽根飾り状の手裏剣が武器で、口からは火炎弾を吐く。香川のようにライダーバトルの障害となる人物の抹殺、危機に瀕した優衣の護衛といった使命を帯びている。ガルドミラージュと共に香川勢を襲撃した1体がタイガに倒されており、最低でも2体以上が存在する。
レッツゴー仮面ライダー』ではショッカーの怪人連合として登場している。国連会議にも参加しており、幹部格に位置する立場の模様。
大久保 大介(おおくぼ だいすけ)
36歳。「OREジャーナル」の代表取締役兼編集長。真司の大学時代の先輩でもある。大手新聞社を辞めて会社を設立した。お調子者だが熱いジャーナリズムとタフな精神の持ち主。トラブルを多く引き起こす真司には手を焼いているが、彼の非凡な行動力と誠実さを誰よりも理解、信頼している、真司にとっては兄のような存在。
ライダーバトルに気を取られ、仕事を疎かにする真司の行動に疑問を抱くが、真司への信頼から減給処分のみで追及は行わないことに決める。終盤で令子とともにミラーワールドや仮面ライダー、そして真司がライダーとして戦ってきたことを知り、その苦悩を受け止めた上で大久保が送ったアドバイスにより、真司は自分の願いを見つけ出した。
桃井 令子(ももい れいこ)
24歳。「OREジャーナル」の記者で、真司の先輩。疑惑解明のためならば、些細なことでも徹底的に追求する有能さと、危険な仕事でも逃げないジャーナリスト魂を併せ持ち、真司は彼女を目標としている。連続行方不明事件および浅倉関連記事の担当者でもある。強い責任感を持つ気丈な性格であり、取材で知り合った北岡にそこを気に入られ、積極的なアプローチを受けていた。
人間業では不可能な脱走を繰り返す浅倉を調査するうち、同じく周囲に人間の消滅が付きまとう神崎士郎の存在を突き止め、連続行方不明事件に士郎と「鏡」が関係しているという仮説にたどり着く。そして士郎の日米での母校と、浅倉護送の際に鏡の排除を徹底した北岡の身辺を中心に、独自の取材を行った結果、士郎がアメリカに遺した研究資料を獲得、ミラーワールドやモンスターについての真相を突き止めることに成功した。
島田 奈々子(しまだ ななこ)
25歳。「OREジャーナル」のシステムエンジニア。イグアナのマリリンを社内の給湯室でペットとして飼っているなど、どこか風変わりな女性だが、コンピューターに関する知識は一流で、顧客データを盗んだ芝浦の言葉をきっかけに、彼が作り出したプログラムの破壊ウィルスを短時間で作ったこともある。愛用しているパソコンにはアマリリスという名前をつけている。プログラマーとしての腕は一流だが、言いたいことがすぐに口に出てしまう性格。途中から「OREジャーナル」のメンバーとなっためぐみとは、コンピュータの扱い等から折り合いが悪いらしく、彼女が入社してからは毎日喧嘩している。
偶然から、北岡が不治の病に侵されていることを耳にして知っており、物語終盤において令子が北岡からデートに誘われた時には、真相は隠しつつ受けた方がいいと強硬に主張。同時に真司にもそれを話したことで、真司は北岡がライダーとして戦う理由に気付いた。
マリリンの野外撮影をしていた際、その背景にあった窓ガラスに偶然ギガゼールを写したことで、鏡の中の人智を超えた存在を「OREジャーナル」メンバー全員に知らしめることとなり、偶然ながらも真実の解明に大きく貢献した。一方で、この写真を記事にも掲載したが、デマとしか受け取られなかったために購読契約が大量に破棄されてしまい、経営を傾けることになってしまう。この写真の一件で、めぐみとも意気投合したような関係となる。
浅野 めぐみ(あさの めぐみ)
25歳。北岡秀一の元秘書だが、その経緯は「本来はジャーナリスト志望だが、専門学校で間違って秘書課を受験したため、とりあえず」というものだった。拳法の達人ゆえボディーガードに最適と判断した北岡に雇われたが、あまりにも勘違いがひどい上不器用だったため解雇されていた。その後は移動ラーメン屋の「みちのく」を経営していたが、北岡を婚約不履行[注 18]で訴えたことで真司や蓮まで巻き込み、モンスターにも狙われたが、その不器用さが幸いして、北岡がモンスターの方に同情するほどの事態が偶発し、難を逃れた。その後大久保に気に入られて、「OREジャーナル」に入社した。さらにその後、真司が戦いを終えて鏡の中から戻って来るのを偶然目撃、その秘密を探るべく真司をつけ回すが、結局「鏡を使った手品だろう」と勘違いして解釈、真司の正体は暴かれずに済んだ。
低血圧であり、緊張したり激しく動いたりすると(得意の拳法を使用した場合も例外なく)貧血を起こして倒れる体質で、それを不治の病と勘違いしていた。パソコンに変なニックネームをつける癖がある。第41話で浅倉が真司を呼びに「OREジャーナル」に訪れた時は、拳法の達人ぶりを見せる描写は無く、大久保や島田同様うろたえて騒ぐばかりだった。
神崎 沙奈子(かんざき さなこ)
45歳。優衣と士郎の叔母で喫茶店「花鶏(あとり)」のオーナー。秘境の探検旅行が趣味で、花鶏である程度売り上げが貯まるとそれを資金としてあらゆる国へ放浪する。最近もヒマラヤから帰ってきたばかりで、次はアマゾンへの旅を目指し、アマゾン同好会というサークルによく参加している。心は広いがかなりの変人の女性。「あたしの勘に間違いはないわ」が口癖で、かなり時間を置く場合があるもののほとんどが的中している。真司と蓮を気に入り、暇な時に店で働くという条件で下宿させている。が、ちっとも店の手伝いをしない彼らに切れて不貞腐れてしまったこともある。
士郎がアメリカで死亡したことは知っていたが、士郎が高見家に引き取られる際に口にした「優衣が20回目の誕生日に消える」という言葉を勘で信じていたために、優衣にはそれを伏せていた。そして、優衣が消滅したことを知らないまま誕生日会の準備をするが、士郎の言葉通り優衣がもう帰ってこない事を悟ったのか、悲壮感に駆られていた。
最終回エピローグの新世界では神崎兄妹の写真を店内に飾っていた。
小川 恵里(おがわ えり)
24歳。蓮の恋人で、清明院大学の江島均教授の江島研究室に所属していた大学院生。両親に関しては、既に亡くなっているらしく「メリーゴーランドで1周してくる間に両親がいなくなってしまう不安があった」ことからメリーゴーランド嫌い。神崎士郎の実験に参加した結果、意識不明の昏睡状態になって入院。実験で現れたダークウイングに命を狙われるようにもなったことから、蓮は恵理を守るためにもダークウイングと契約し、仮面ライダーナイトになった。蓮が最初のオーディンを撃破した後に一時的に意識を取り戻し、真司や優衣とも交流しつつ蓮と束の間の日々を過ごす。その後蓮を激励しながら再び意識不明になった。最終回でライダーバトルを制した蓮から与えられた「新しい命」で眼を覚まし、すぐ隣にいる蓮の死を知ってか知らずか「そんなところで寝ていると、風邪ひくよ」と声を掛けた。そして、蓮が渡すはずだったリングも彼女の左手の薬指にはめられていた。
由良 吾郎(ゆら ごろう)
25歳。北岡の秘書兼ボディーガードで、北岡にとってただ一人の友人と呼べる存在。北岡からは「ゴロちゃん」と呼ばれる。
漁師の父親の家庭に7人兄弟の5番目として生まれ、家業を継ぐのを嫌がり、父親と喧嘩をして家出し上京した。ある時、傷害事件に巻き込まれて北岡に弁護を担当してもらうが、その後北岡の不治の病が発覚する。自分の弁護をしていなければ、北岡の病が不治の段階まで進行する前にどうにか出来ただろうと後悔しており、そのことに負い目を感じたのをきっかけに、心底北岡に尽くしている。
口数が多くないためかどことなく近寄りがたい雰囲気を漂わせ、中国拳法に似た我流の格闘技を用いて、数人の手練を相手にしても負けない戦闘能力を持つが、その素顔は誰に対しても優しい誠実な性格であり、浅倉以外のライダーには悪感情を持っておらず特に真司とは妙に馬が合う。一流シェフ顔負けの腕前である料理をはじめとして、何をやらせてもそつなくこなす[注 19]。北岡には全面的に信頼されており、仮面ライダーとして戦っていることも知らされている。吾郎本人の私生活は質素である。真司が作った餃子を口にした際にその味に驚愕し、のちに作り方を教えて欲しいと頼んだことがある。
北岡の最期を看取り、彼が最期に望んだ浅倉との決着を果たすべく、自らカードデッキを受け継ぎゾルダとして浅倉に挑むが、ドゥームズデイを受けマグナギガを失って敗北する。最期は北岡を思いながら死亡した。
最終回エピローグにおける新世界では北岡同様に生存。
榊原 耕一(さかきばら こういち)/仮面ライダー龍騎(初代)
28歳。テレビシリーズではドラグレッダーに喰われて世間的に行方不明になっており、名前のみ登場する。モンスターの存在に精神を消耗させていたらしく、部屋にある反射物は片っ端から隠されていた。
テレビスペシャルでは龍騎として戦っており、モンスターの脅威から人々を守るために「戦いを終わらせる」方法を探しだしミラーワールドを閉じようとしていた。孤立無援の激戦の余りに心身ともに限界に近付いており、目的のコアミラーまでたどり着いたものの致命傷を負ってしまう。モンスターによりミラーワールドに閉じ込められた真司を生還させるためにカードデッキを託し、そのまま消滅してしまう。

仮面ライダー

設定

ミラーワールド関連

ミラーワールドとは鏡の中に存在し、左右反転されている以外は現実世界とそっくりだが、モンスターやミラーワールドの住人(神崎士郎や鏡像の神崎優衣、鏡像の城戸真司等)以外の生物は存在しない世界。その成り立ちには、神崎兄妹が深く関わっている。

現実世界の鏡像であるため、建造物や文字などすべてが左右反転しているが、仮面ライダーだけは正しい姿となる。

ミラーワールドには生身の人間など現実世界の物質は長時間存在することが出来ず、侵入すると拒否反応を起こし、一定時間を過ぎると粒子化が始まり、やがて消滅してしまう。逆にミラーワールドに生息する者が現実世界に長時間存在することもできない。ミラーワールド内でのライダーの活動限界時間は9分55秒となる。

基本的に鏡から出入りするが、ガラス、水たまり、ヘルメットなど鏡面化しているものなら全て出入口として使うことが可能である(ただし、契約前のブランク体に限っては入り口に使った場所からしか出られない)。ミラーワールドに入った人間は二度と出ることはできないが、ライダーに変身することで出ることができる(テレビスペシャルでの真司など)。

現実世界で存在するライダーのスーツのほかに、鏡像の中で正しい姿に映るように左右反転したスーツが作られたほか、スーツアクターも利き手とは逆の手で武器を持つなどの工夫がされた[41]

脚本を担当した小林の初期設定では、人間の感情エネルギーの吹き溜まりである「隙間世界」と呼ばれるものであった[31]

ミラーモンスターとその契約
ミラーモンスターとは、ミラーワールドに生息するモンスターであり、人間の生命、あるいは他のモンスターが死亡時に発生する生命エネルギーを摂取して生きている[注 20]。上記のように現実世界では活動時間に制限があるため、基本的に人間を捕食する瞬間しか出現しない。本能のままに行動し、一度標的を定めた人間は捕食するまで狙い続ける性質を持つ。
ドラグレッダーやダークウィング、ベノスネーカーなどのようにモチーフとなった生物そのものの外見を持つ者もいれば、ギガゼールやボルキャンサー等のように人型、またはそれに近い姿のモンスターもいる。共通する特徴としては派手な体色[注 21]やメカニカルな外見[43][44]が挙げられ、中にはマグナギガのように近代的な武装(砲やミサイル)を内蔵している者がいるなど、他の生物とはかけ離れた存在である。
仮面ライダーは、野性のミラーモンスターと『CONTRACT』のカードを通じて契約[注 22]してモンスターの力をその身に宿し、後述するアドベントカードによって固有の能力を使用することができる。基本的に1人のライダーにつき1体のモンスターとの契約を結ぶが、『CONTRACT』のカードを複数持つ王蛇に限っては最終的に3体のモンスターと契約している。またインペラーは契約しているギガゼールの特性により、多数のレイヨウ型モンスターを間接的に従えている。
モンスターとの契約は、食料[注 23]を定期的に提供することが条件となっており、これに違反しない限りモンスターは契約者に逆らうことなく忠実に従う。契約モンスターは捕食を通じて自らの力を増し、それによってライダーも強化されるという共生関係にもある。契約モンスターが倒される、あるいは契約のカードを失うなどしてモンスターとの契約が解消されると、そのライダーはブランク体に戻される(カードデッキ自体が破壊された場合、加えて変身も解除される)。長期間に渡って食料を提供できない場合、あるいは戦いの放棄を表明した場合は契約違反と見なされ、自らの契約モンスターに襲われることとなる。ただし厳密な規定はないようで、人間を餌として提供しても拒否されたり、どの段階で契約違反と見なされるかがまちまちであったりと、モンスター側に裁量権があるような描写も見られる。
契約モンスターはあくまで契約によってライダーに隷従しているに過ぎず、他のミラーモンスターと同じく常に人間の捕食をも求めており、契約者であるライダーの命さえ狙っている。そのためライダーも自らの契約モンスターに気を許すことはなく、両者の関係は極めて殺伐としている。しかし契約の長期化によってモンスター側に忠誠心のようなものが芽生えることもあり、ドラグレッダーやダークウイングは契約者のために自発的に行動したほか、メタルゲラスとエビルダイバーは契約者であったガイとライアを倒した王蛇に復讐を仕掛けている[45]
なお、ミラーモンスターとの契約は厳密にはライダー本人ではなくカードデッキ(契約のカード)が主体であるため、テレビシリーズにおける手塚(ライア)や吾郎(ゾルダ)、テレビスペシャルにおける真司(龍騎・ナイト)は残されたデッキを引き継ぐことで仮面ライダーとなった[46]
上記の通りモンスターはミラーワールドでしか生きられないが、テレビシリーズ終盤及び劇場版におけるミラーワールドの崩壊に伴い、変態を遂げる性質を持つことから高い環境適応能力を持つ複数タイプのヤゴ型モンスター・シアゴーストが大繁殖を開始、タイムリミットに伴いトンボ型モンスター・レイドラグーン、ハイドラグーンへと変態を遂げることで現実世界に適応できるようになり、結果、現実世界へのモンスターの大侵攻が開始された。

アドベントカード

カードデッキには一揃いのアドベントカードが入っている。契約モンスターの力を使うためには、カードデッキからアドベントカードを1枚引き抜き、専用のバイザーにセット(ベントイン)して発動させる必要がある。先述した『CONTRACT』のカードもこの一枚であり、契約によって『ADVENT』のカードに変化している。各々のライダーが持つアドベントカードの種類はあらかじめ決まっており、カードは他のライダーがベントインした場合でも、本来の所有者のライダーに効果が現れる。同じカードを二回以上使うことはできず、原則一回の変身中に一度しか使えない(同種のカードを複数枚所持していればその分だけ使える)。カードで召喚された装備は、そのライダーと契約しているモンスターの体の一部を模しているが、本体とは別の物である(例えば、龍騎がドラグクローを装備中にドラグレッダーの首が無くなるわけではない)。ただし、玩具ではモンスターの部位そのものが装備となっている。また、アドベントカードはカード所有者にとってその状況で使うにふさわしいカードがデッキの一番上に来るようになっている。

効果の強さは「AP」(防具は「GP」)という単位で設定されており、1APが0.05t(トン)に相当するものとして計算される。

その他

TEA 花鶏
紅茶専門の住居一体型の喫茶店で、優衣と叔母の沙奈子の自宅でもある。1階に店舗と寝室、2階にリビングがある。第6話までオーナーの沙奈子が海外へ旅行にいっていたため休業していたが、第7話から営業を再開。第8話から真司と蓮も住み込みでアルバイトをするようになるが、手塚や東條も一時的に手伝いやバイトとして入ったこともある。
第29話では、真司と蓮がここの備品である鍋とカップを持ち出している。
終盤では、OREジャーナル事務所を差し押さえられた大久保が、パソコン一台を持ち込み、勝手に臨時事務所としていた時期もあった。
店内のカウンターには神崎兄妹の幼少時と現在双方の写真が飾ってあったが、最終回のラストシーンでは、幼少時の写真のみとなっていた。
OREジャーナル
真司が勤めるモバイルネットニュース配信会社で、都内の2階立ての建物に入居している。「ORE」は「Open Resource Evolution」の略称。フットワークが軽い報道をモットーに、真のジャーナリズムを追求するため大久保が立ち上げた。社長兼編集長の大久保や見習い記者の真司の他、敏腕記者の令子、エンジニアの島田が所属し、第30話ラストからめぐみも見習い記者として加入した。第15話で、人間ドックに入った大久保の穴埋めで優衣がアルバイトをしたこともある。
物語の序盤からミラーモンスターが引き起こす、人々の行方不明事件やそれに関連する事象などを追い続けていたが、住居を失った真司の寝泊まりによる光熱費の過剰徴収、購読者からのクレームや芝浦による会社乗っ取り、さらに賃料や税金未払いで事務所を差し押さえられるなど、零細企業であるゆえか、数々の災難に見舞われた。
終盤ではミラーモンスターの存在を認知し、さらに仮面ライダー龍騎である真司の証言を得て、行方不明事件の真相と仮面ライダー達の戦いの全貌を大久保自らが記事にまとめる。
北岡秀一法律事務所
東京都港区青山8-21-9 パークハウスGoh 201にある、北岡の自宅兼事務所。数台の高級車が置かれているガレージや、ガーデニングされた庭園まで有するかなりの豪邸。北岡だけでなく秘書の吾郎も同居している。北岡を逆恨みし付け狙う浅倉に、所内を荒らされたことも数回あった。
最終回において北岡はここで吾郎に看取られ、息を引き取った。
清明院大学
士郎をはじめ、本作品の登場人物が数人籍を置いていた大学。江島研究室での事故は、多くの職員がもみ消そうとしている。
江島研究室
江島均教授の研究室。キャンパス内の2号館研究棟401号室で活動し、士郎や恵理、仲村らが在籍していた。2001年の夏、仲村を除く研究室の面々は、401号室内に無数の鏡を配置して、ミラーワールドに関する何らかの実験を行った。実験は成功したとされるが、ミラーワールドから出現したダークウイングの攻撃で恵理たち3人の学生が犠牲となった。その直後、恵理を迎えに駆けつけた蓮は、倒れた恵理の為に士郎からカードデッキを受け取り、仮面ライダーナイトとなった。
この事故の後、恵理は昏睡状態で入院。士郎と江島は失踪し、研究室は事実上壊滅した。この一件で仲村は士郎を憎むようになるが、実験の詳細は優衣の為に行われたということ以外最後まで明らかにならなかった。
香川研究室
香川英行教授の研究室。東條と江島研究室から移籍した仲村が在籍する。無数の鏡が残っていた401号室で活動し、士郎の野望を食い止めて英雄になろうとしていた。第42話で香川と東條は、他者に知られすぎたという理由で401号室から退去している。
旧神崎邸
東京都文京区茗荷谷付近にある、幼少時代の神崎兄妹が住んでいた3階建ての屋敷。敷地内には広い庭がある。
現在では士郎がここを拠点に潜伏している。屋敷内の全ての窓ガラスと大量の鏡は新聞紙で覆われており、鏡の中ではミラーモンスターの大群が蠢いている。士郎は鏡のうちの一つに、幼少時に優衣と描いた自分達兄妹の絵を1枚隠していた。
神崎兄妹の幼少時に火事があったが、屋敷そのものは全焼すること無く原形をとどめ、現在に至っている。
幼少時の神崎兄妹
幼い頃から両親による虐待を受けて、優衣と士郎は神崎邸の一室に隔離され、毎日自分達やモンスターの絵を描き続けることに明け暮れていた。そんな日々を送る中、優衣は7歳で衰弱死してしまう。両親に助けを求めるも無視され絶望する当時13歳の士郎の前に、ミラーワールドの鏡像の優衣が現実世界に飛び出し、現実世界の優衣の亡骸に憑依する。これにより優衣は蘇生したが、屋敷内で大爆発が発生し、神崎兄妹の両親は死亡した。火事になった屋敷から士郎と優衣は救出されたが、2人は伯母の高見夫妻と叔母の沙奈子それぞれに引き取られ、離ればなれとなった。

キャスト

仮面ライダーアギト』の時期より話題だった、イケメンブーム路線を受け継ぐキャスティングがされている。また世間的に認知されている中堅俳優たち(津田寛治神保悟志)や、ブレイクする直前の森下千里を起用、テレビスペシャルではベテランの黒田アーサーが仮面ライダーベルデ役で出演した。

本作品でライダーを演じる俳優には、過去に特撮番組への出演経験がある萩野崇(『超光戦士シャンゼリオン』)、高野八誠(『ウルトラマンガイア』)、高槻純(『ウルトラマンネオス』)、加藤夏希(『燃えろ!!ロボコン』)、和田圭市(『五星戦隊ダイレンジャー』)も加わっている。

レギュラー・準レギュラー

声の出演

  • 仮面ライダーオーディン、バイザー音声 - 小山剛志
  • スラッシュバイザー音声 - 枝村みどり (37 - 42)
  • ナレーション - 鈴木英一郎

主なゲスト出演者

カッコ内は登場話数

スーツアクター

  • 仮面ライダー龍騎[49]、仮面ライダー龍騎(テレビスペシャル、榊原変身体)[50]、仮面ライダーナイト(トリックベント)[51] - 高岩成二
  • 仮面ライダーナイト[50]、ゼブラスカル[51]、シールドボーダー[51] - 伊藤慎
  • 仮面ライダーゾルダ[52]、オルタナティブ[52]、オルタナティブ・ゼロ[52]、仮面ライダーナイト(トリックベント)[51] - 押川善文
  • 仮面ライダー王蛇[53]、仮面ライダーオーディン[53][50]、仮面ライダーリュウガ(テレビスペシャル)[50]、仮面ライダーナイト(ベルデ擬態・テレビスペシャル)[53][51]、デストワイルダー[51]、シアゴースト[51]、仮面ライダーナイト(トリックベント)[51] - 岡元次郎
  • 仮面ライダーシザース[50]、メガゼール[51]、仮面ライダー龍騎[51] - 岡田良治
  • 仮面ライダーガイ[50] - 水谷健
  • 仮面ライダーライア[54][50]、メタルゲラス[54][51]、マグナギガ[51]、各種代役(龍騎・ナイト・王蛇・オーディン・リュウガ・シザース・インペラー)[51] - 矢部敬三
  • 仮面ライダーベルデ(テレビスペシャル)[50]、ミラーモンスター[55] - 藤榮史哉
  • 仮面ライダータイガ[56][50]、仮面ライダー龍騎(9・10話代役)[57]、ミラーモンスター[57] - 永瀬尚希
  • 仮面ライダーインペラー[55] - 白井雅士
  • 仮面ライダーファム(テレビスペシャル)[50] - 橋本恵子
  • ミラーモンスター - 大林勝[55]大岩永徳[58]ほか

スタッフ

音楽

本作品から作品中で使われる楽曲の発売元が、これまでほとんどの仮面ライダーシリーズに関わってきたコロムビアからavex modeに交代したこともあり、主題歌「Alive A life」はテレビシリーズでは初の女性ボーカル・松本梨香を起用し、キャラクター名をタイトルや歌詞に織り込まない物となった。

音楽ディレクターは、『仮面ライダークウガ』『アギト』を担当した本地大輔がコロムビアから移籍する形で引き続き参加(後の『仮面ライダー響鬼』まで。)。BGM丸山和範渡部チェルが担当。

劇場版BGMとテレビシリーズの主要BGMを収録したOST『劇場版 仮面ライダー龍騎 エピソードファイナル オリジナル・サウンドトラック+TVメインテーマ』が劇場版公開時期に発売され、それ以外の劇伴は番組終了後に発売された全楽曲と劇伴を網羅した『Last Message 仮面ライダー龍騎 コンプリートCD-BOX』に収録された。ただし、一部の楽曲はCD-BOXにも未収録である。この販売形式は後の『555』『剣』でも引き継がれ、番組終了後のCD-BOX発売は以降『響鬼』を除き『鎧武』まで恒例となった。

主題歌・挿入歌

主題歌
「Alive A life」
作詞 - 海老根祐子 / 作曲 - 和田耕平 / 編曲 - 和田耕平、本田嘉津也 / 歌 - 松本梨香
最終話ではオープニングは放送されなかった。
テレビスペシャルのオープニングは神崎士郎の語りから始まり、前述したテレゴングを呼びかける演出が入っている[注 25]
挿入歌
放送フォーマットとしてエンディングは存在しないが、エンディングテーマと呼ばれる楽曲は従来通り制作されている。これらの曲は、各話のクライマックスで挿入歌的に使われた。
「果てなき希望(いのち)」
作詞 - 青山紳一郎 / 作曲 - 辻陽 / 編曲 - 坂下正俊 / 歌 - きただにひろし
1話‐33話。
「果てしない炎の中へ」
作詞 - 寺田恵子、安藤芳彦 / 作曲 - 野村義男 / 編曲 - RIDER CHIPS / 歌 - RIDER CHIPS Featuring 寺田恵子
18話。エンディングテーマとしては唯一「TVサイズ」と称する短縮版が制作されている[注 26]が、実際は1度きりの使用に終わった。
通常盤に先駆けて、限定盤がセブン-イレブンで発売されていた。
「Revolution」
作詞 - 海老根祐子 / 作曲・編曲 - 酒井ミキオ / 歌 - きただにひろし
34話‐48話、テレビスペシャル。
「Lonely Soldier」
作詞 - 海老根祐子 / 作曲 - 辻陽 / 編曲 - 近藤昭雄 / 歌 - 秋山蓮(松田悟志
38話。秋山蓮のキャラクターソング。本来挿入歌として制作されたものだが、エンディングテーマと同じ形式で使われた。
「INORI」
作詞 - 海老名祐子 / 作曲・編曲 - 辻陽 / 歌 - 神崎優衣 (杉山彩乃
最終話のスタッフクレジットに使用された神崎優衣のキャラクターソング。

放送日程

各回のサブタイトルは作中では表記されず、以下に明記しているものは新聞のテレビ番組欄やテレビ番組情報誌、並びにテレビ朝日公式ページにて表記されたものである。各話終了時の演出として、画面左側に最後のワンシーンがモノクロで表示され、右側に主に活躍したカードが表示される。

放送日 放送回 サブタイトル 登場モンスター 脚本 アクション監督 監督
2002年02月03日 1 誕生秘話 小林靖子 宮崎剛 田﨑竜太
2月10日 2 巨大クモ逆襲
  • ディスパイダー・リボーン(声 - 山野井仁
2月17日 3 学校の怪談 石田秀範
2月24日 4 学校の怪談2
3月03日 5 骨董屋の怪人 長石多可男
3月10日 6 謎のライダー
3月17日 7 新種誕生?
  • ゼブラスカル・アイアン(声 - 千田義正)
  • ゼブラスカル・ブロンズ(声 - 千田義正)(7話)
井上敏樹 田﨑竜太
3月24日 8 4人目ゾルダ
3月31日 9 真司が逮捕!? 石田秀範
4月07日 10 ナイトの危機
4月14日 11 謎の無人電車 小林靖子 長石多可男
4月21日 12 秋山蓮の恋人
4月28日 13 その男ゾルダ 田﨑竜太
5月05日 14 復活の日
5月12日 15 鉄仮面伝説
  • クラーケン(声 - 千田義正)(15話)
  • ウィスクラーケン(声 - 千田義正)
井上敏樹 石田秀範
5月19日 16 運命のカード
5月26日 17 嘆きのナイト 小林靖子 長石多可男
6月02日 18 脱獄ライダー
6月09日 19 ライダー集結 -
6月16日 20 裏切りの蓮 佐藤健光
6月23日 21 優衣の過去
6月30日 22 ライアの復讐
  • ガルドサンダー(声 - 塩野勝美)
石田秀範
7月07日 23 変わる運命
7月14日 24 王蛇の秘密
  • ネガゼール(声 - 千田義正)(24話)
  • ギガゼール(紫)(声 - 千田義正)(24話)
  • オメガゼール(声 - 千田義正)
井上敏樹 長石多可男
7月21日 25 合体する王蛇
7月28日 26 ゾルダの攻撃 小林靖子 佐藤健光
8月04日 27 13号ライダー
8月11日 28 タイムベント - 鈴村展弘
8月18日 29 見合い合戦
  • ソノラブーマ(声 - 塩野勝美)(29話)
  • シールドボーダー(声 - 千田義正)
井上敏樹 石田秀範
8月25日 30 ゾルダの恋人
9月01日 31 少女と王蛇
  • バズスティンガー・ホーネット(声 - 塩野勝美)
  • バズスティンガー・ワスプ(声 - 塩野勝美)
  • バズスティンガー・ビー(声 - 塩野勝美)
  • ガルドサンダー(32話)
小林靖子 長石多可男
9月08日 32 秘密の取材
9月15日 33 鏡のマジック 佐藤健光
9月19日 SP 仮面ライダー龍騎スペシャル 13RIDERS
  • ミスパイダー(複数)(声 - 小田木美恵
  • レスパイダー(複数)(声 - 兵藤まこ
  • ソロスパイダー(複数)(声 - 塩野勝美)
  • ディスパイダー(青)[注 27]
井上敏樹 田﨑竜太
9月22日 34 友情のバトル - 小林靖子 佐藤健光
9月29日 35 タイガ登場
  • ガルドミラージュ(声 - 塩野勝美)
  • ガルドストーム(声 - 塩野勝美)
石田秀範
10月06日 36 戦いは終わる -
10月13日 37 眠りが覚めて
  • バズスティンガー・ブルーム(声 - 塩野勝美)
  • バズスティンガー・フロスト(声 - 塩野勝美)
長石多可男
10月20日 38 狙われた優衣
  • モンスター軍団(声 - 塩野勝美、柴本浩行)
10月27日 39 危険のサイン
  • オメガゼール(声 - 塩野勝美)(39話)
  • マガゼール(声 - 塩野勝美)(39話)
  • ガゼル軍団(声 - 塩野勝美)
  • ガルドストーム(声 - 塩野勝美)(40話)
鈴村展弘
11月10日
[注 28]
40 兄と妹の記憶
11月17日 41 インペラー 井上敏樹 田﨑竜太
11月24日 42 401号室
12月01日 43 英雄は戦う
  • サイコローグ(43話)
  • モンスター軍団(声 - 柴本浩行、佐藤まさよし藤井剛
  • ガゼル軍団(声 - 塩野勝美)(44話)
石田秀範
12月08日 44 ガラスの幸福
12月15日 45 20歳の誕生日
  • シアゴースト(複数)(声 - 柴本浩行、宗矢樹頼)
小林靖子 長石多可男
12月22日 46 タイガは英雄
12月29日 47 戦いの決断
  • デストワイルダー
  • シアゴースト(複数)
2003年01月05日 48 最後の3日間
  • ガルドストーム(声 - 塩野勝美)(48話)
  • レイドラグーン(複数)
石田秀範
1月12日 49 叶えたい願い
1月19日 50 新しい命 -

放映ネット局

映像ソフト化

以下、いずれも発売元は東映ビデオ

  • ビデオ(VHS、セル・レンタル共通)は全12巻がリリースされている。
  • 2002年12月6日 - 2003年11月21日にかけてセルDVDが発売された。レンタルは2002年10月11日より開始。全12巻で各巻4話(Vol.11とVol.12は5話)収録。レンタル当時は、前作『アギト』のセルDVD発売が続いており、同作品と並行してのリリースとなった。
  • 2003年7月21日にテレビスペシャル「13RIDERS」のVHS・DVDが発売された。
  • 2008年7月21日発売の「石ノ森章太郎 生誕70周年 DVD-BOX」に第1話が収録されている。
  • 2009年9月21日発売の「仮面ライダーディケイドVOL.3」の初回生産限定の映像特典として本作品の1話が収録。
  • 2014年7月11日9月12日11月7日にテレビシリーズのBlu-ray BOXが順次発売。テレビシリーズの他、BOX2にはてれびくん応募者全員サービスDVD『仮面ライダー龍騎 ハイパーバトルビデオ 龍騎VS仮面ライダーアギト』を、BOX3にはテレビスペシャル「13RIDERS」及び同作品の未公開エンディングを収録。封入特典はブックレット(16P)であり、BOX1のみ初回限定特典として全巻収納BOXが同梱された。

他媒体展開

以下、単独項目のある作品における詳細は当該項目を参照。

他テレビシリーズ

KAMEN RIDER DRAGON KNIGHT
アメリカで制作された本作品のローカライズ作品。後に日本でも放映されている。
仮面ライダーディケイド
本作品の仮面ライダーと怪人が登場。
仮面ライダーウィザード
仮面ライダー龍騎が登場。

映画

劇場版 仮面ライダー龍騎 EPISODE FINAL
本作品の単独作品。2002年8月17日公開。
劇場版 仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー
仮面ライダーディケイド』の単独作品。本作品の仮面ライダーと怪人が登場。
劇場版 超・仮面ライダー電王&ディケイド NEOジェネレーションズ 鬼ヶ島の戦艦
仮面ライダー電王』と『仮面ライダーディケイド』をメインとしたクロスオーバー作品。仮面ライダー王蛇と戦闘員として本作品の登場怪人であるゲルニュートが登場。
仮面ライダー×仮面ライダー W&ディケイド MOVIE大戦2010
仮面ライダーW』と『仮面ライダーディケイド』をメインとしたクロスオーバー作品。仮面ライダー龍騎が登場。
オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー
『仮面ライダー電王』と『仮面ライダーオーズ/OOO』をメインとしたクロスオーバー作品。本作品の仮面ライダーと怪人が登場。
仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦
仮面ライダーシリーズとスーパー戦隊シリーズをメインとしたクロスオーバー作品。本作品の仮面ライダーと怪人が登場。
平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊
仮面ライダー龍騎が登場。
スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号
仮面ライダー龍騎が登場。
仮面ライダー×スーパー戦隊 超スーパーヒーロー大戦
仮面ライダーシリーズとスーパー戦隊シリーズをメインとしたクロスオーバー作品。北岡秀一 / 仮面ライダーゾルダと仮面ライダー龍騎が登場。

テレビスペシャル

『仮面ライダー龍騎スペシャル 13RIDERS』
本作品のテレビスペシャル。2002年9月19日放送。
仮面ライダーG
SmaSTATION!!Presents SMAPがんばりますっ!!』内で放送された作品。仮面ライダー龍騎が登場。

Webドラマ

dビデオスペシャル 仮面ライダー4号
上記の『スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号』のスピンオフ作品。仮面ライダー王蛇が登場。
仮面ライダーブレイブ〜Surviveせよ!復活のビーストライダー・スクワッド!〜
仮面ライダーエグゼイド』の[裏技]シリーズの作品。浅倉威 / 仮面ライダー王蛇と仮面ライダータイガが登場。

舞台作品

MASKED RIDER LIVE&SHOW 〜十年祭〜
仮面ライダー龍騎と仮面ライダーゾルダが登場。

オリジナルビデオ・オリジナルDVD

『仮面ライダー龍騎ハイパーバトルビデオ 龍騎vs仮面ライダーアギト』
幼児向け雑誌「てれびくん」の応募者全員プレゼントとして作られた短編作品。
仮面ライダー関係の資料を整理していた際にモンスターの気配を察知して変身した真司/龍騎が、ミラーワールドに似た「ミラクルワールド」でモンスター軍団に襲われる。そこへ「人間の自由と平和を守る仮面ライダー」(を自称する)ナイト・ゾルダ・王蛇が応援に駆けつける(いつもと調子の違う面々(特に王蛇)に龍騎は唖然)が、ミラクルワールドの真の支配者である悪のアギト・バーニングフォームが現れ苦戦する。そんな龍騎達のもとに助っ人として現れたのは仮面ライダーアギト(グランドフォーム)だった。味方のアギトは悪のアギト・バーニングフォームを「ミラクルワールドが創り出した自身の幻」といい、仮面ライダー5人で共闘して悪のアギト・バーニングフォームと戦う、というストーリーが展開される。
スケジュールの都合上、須賀・松田・小田井・萩野はモンスターの声も担当している。アギトの声について、悪のアギト・バーニングフォームは遊佐浩二が、そして龍騎に味方するアギト・グランドフォームは、本放送当時のアギトと龍騎のスーツアクターをつとめた高岩成二が担当している。
  • 監督・脚本 - 鈴村展弘
仮面ライダーディケイド 超アドベンチャーDVD 守れ!〈てれびくんの世界〉
仮面ライダーディケイド』のオリジナルDVD。仮面ライダー龍騎が登場。

ゲーム

『仮面ライダー龍騎』
バンダイより2002年にプレイステーション用の対戦型格闘ゲームとして発売。初回生産分には、特典として限定アドベントカードが1枚付属していた。
本作品より、仮面ライダーの格闘ゲームは制作会社がKAZeからdIGIFLOYDに変更となった。
13人のライダーが総出演しているが、インペラーのみ、声が異なっている(担当は倉森慶二)。サバイブ2体と龍騎ブランク体は登場するが、王蛇ブランク体とオルタナティブ2体は登場しない。またタイガとインペラーのファイナルベントは、テレビシリーズのものとは異なっている。

漫画

『仮面ライダー龍騎』
画:坂井孝行
小学一年生』2002年1月号掲載。
『仮面ライダー龍騎 13RIDERS』
画:MEIMU
月刊少年エース』2002年11月号掲載。上記のテレビスペシャルの漫画化作品だが、「戦いを続ける」「戦いを止める」のどちらも結末が異なる。
仮面ライダー龍騎 13RIDERS THE COMIC』として単行本化された。
駈斗戦士 仮面ライダーズ 超変身ギャグ外伝!!
食玩シリーズ『駈斗戦士 仮面ライダーズ』を原作にしたギャグ漫画作品。仮面ライダー龍騎が主人公という位置付けである。

小説

S.I.C. HERO SAGA
早瀬マサトによるジオラマ小説。本作品を元にしたものは2作品が掲載されている。
  • 「MASKED RIDER RYUKI EDITION -アドベントカレンダー-」
  • 「MASKED RIDER RYUKI EDITION -IFの世界-」
『小説 仮面ライダー龍騎』
講談社キャラクター文庫、2013年8月30日発売。著:井上敏樹 ISBN 978-4063148534
テレビシリーズをベースとして、劇場版からは「真司と美穂の交流」が作中のモチーフに採用されている。また名前こそ明かされないものの、真司が別の人物の後を継ぐ形でライダーバトルに巻き込まれる展開がテレビスペシャルに準じているなど、その内容には井上が脚本を手がけたすべての映像作品の展開や設定が盛り込まれている。真司が主人公であることには変わりはないが、蓮や浅倉らの主要なライダーの描写にも少なくないページが割かれている。
各キャラクターのバックボーン(生まれ育ちや家族構成、普段の生活)やライダーバトルの設定は映像作品から変更、もしくはアレンジされている。バックボーンが描かれるライダーは真司、蓮、美穂、浅倉、北岡の5人。この他の主な登場人物は優衣と吾郎、恵里、優衣の兄(名前は出てこない)。ライダーに変身しないこれらの人物も容姿や印象などが変更されている。ライダーバトルの中で登場するシザース、インペラー、ライア(登場順)は契約者の氏名や人物像が明確にされていないが、インペラーのみバトルに破れて消滅する際の断末魔など、テレビシリーズにおける佐野のそれを踏襲している。

CS放送・ネット配信

CS放送
ネット配信

関連項目

  • 警部補 矢部謙三2』 - 5話および8話で須賀貴匡演じる悠木真という刑事が登場する。警察手帳をデッキに見立てて龍騎の変身ポーズをとるなど、本作品に対するパロディが多く見られた。
  • SMAP×SMAP』 - 本作品のパロディとしてコント 『仮面レンアイダー』が行われた。木村拓哉が城戸・仮面ライダー龍騎→沢井・仮面レンアイダー恋騎(れんき)、香取慎吾が秋山・仮面ライダーナイト→北村・仮面レンアイダー愛斗(あいと)となっている。本作品同様アクションシーンはあるものの、その実態は「昼ドラなどによくある設定で、ホスト+イメクラのような仮想体験を女性客に提供する」というもの。劇中で使われているBGMは本作品のものが一部使われており、変身の仕方、合成も本作と酷似している。また、レンアイダーたちの待機場所が喫茶店というところは、本作品の「花鶏」が元ネタであることが伺える。そのマスターとして岡田眞澄が出演している。
  • KAMEN RIDER DRAGON KNIGHT

脚注

注釈

  1. ^ タイトル・ロゴには「仮面ライダー龍騎」と「MASKED RIDER RYUKI」が併記されている。
  2. ^ 『アギト』の企画初期にも「10人ライダー」という案が存在し、これが本作品の基本コンセプトとして引き継がれたとされる[8]
  3. ^ ただし、この案を出した白倉伸一郎は、「13人ライダー」を通しやすくするための冗談であったとしている[1]
  4. ^ テレビスペシャル本放送時の投票結果は「戦いを続ける」になったが、映像ソフトには両方の結末が収録されている。また、2008年3月29日NHK-BS2で放送された『とことん!石ノ森章太郎』の中では、戦いを止める結末で放送された。
  5. ^ 初期企画案の騎士ヒーロー版『クロスファイヤー』の名残でもある[1]
  6. ^ 大久保いわく「祭りの取材に行ったらいつの間にか神輿を担いでいるタイプ」。
  7. ^ プロデューサーの白倉は、前2作の主人公が完成されたキャラクターであったため、差別化としてより人間らしいキャラクターとすることを監督の田崎に指示している[9]
  8. ^ このことは劇中では明かされない。
  9. ^ それを指摘されると客の胸倉を掴んで店から叩き出すのがパターンとなっている。
  10. ^ 作中では詳しく描写されていないが、「褒められない仕事」であることが当人の口から語られている。
  11. ^ 令子はいつものように最初は断ろうとしていたが、事情を知った島田とめぐみが強引に承認するように迫ったため、止む無くOKした。
  12. ^ しかし最終話にて真司は少女を庇い命を落としてしまうため、結果としては彼の死期が僅かに伸びただけに過ぎなかった。
  13. ^ 名前は浅倉役の萩野崇が『超光戦士シャンゼリオン』で演じた涼村暁に由来する[36]
  14. ^ 撮影で使用されたジャケットは、萩野の自前である[37]
  15. ^ なお、この時の撮影で萩野は口の中を切ってしまい、血まみれになったという。
  16. ^ 龍騎を狙っていたが、ナイトが割って入った。
  17. ^ その際、テレビシリーズより後の時間軸であるにもかかわらず北岡、吾郎、手塚、東條が生存していたり、浅倉が一般人として普通に町を歩いていたりと人によってはそれまでと置かれた状況が若干違っている描写がある。
  18. ^ 北岡を振り向かせるための出まかせ。
  19. ^ 唯一口笛だけは苦手だったが、中盤から吹けるようになった。
  20. ^ ただし後者はライダーに倒された場合のみであり、野生のモンスターが自らの意志で他のモンスターを攻撃・捕食した描写は無い。
  21. ^ デザイナーの篠原保は野生モンスターも玩具用にデザインされた契約モンスターと同種の存在であることを意識し、「なるべく人間体型のフォルムから離れること」「原色系の色使い」に注意したという[42]
  22. ^ ただし、カードを使いさえすればモンスターの意思にかかわらず強制的に「契約」は成立となるため、厳密には「支配」に近い。
  23. ^ 主にモンスターの生命エネルギーだが、人間の生命でも問題は無い。
  24. ^ 最終話では吾郎が変身した仮面ライダーゾルダの声も担当[47]
  25. ^ 映像ソフトでは神崎士郎の語りは新規の映像に差し替えられており、テレゴングの電話番号が掲載された部分は削除されている。東映ビデオより発売された『東映TV特撮主題歌大全集 VOL.4』にはこの映像ソフトに収録されたものが「13RIDERS」のオープニング映像として収録されている。
  26. ^ 他の曲の短縮版はTVサイズと呼ばれていない。
  27. ^ 『宇宙船 YEAR BOOK 2003』では、名称を「ディスパイダーII」と記載している[43]
  28. ^ 11月3日は「第31回全日本大学駅伝」中継のため休止。
  29. ^ 平成仮面ライダーシリーズの作品のうち、富山県にて放送されたのは本作品のみ。

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j テレビマガジン特別編集 2004, pp. 76 - 77, 龍騎成立への道
  2. ^ ユリイカ 2012, p. 13, 國分功一郎白倉伸一郎「存在論的なヒーローのために」.
  3. ^ ユリイカ 2012, pp. 11 - 12.
  4. ^ ユリイカ 2012, p. 11.
  5. ^ FC 2003, p. 51, 白倉伸一郎「二元論の崩壊」.
  6. ^ a b c 超全集 上巻 2002, p. 86
  7. ^ a b c d e FC 2003, p. 83, デザイナーズ・バトルロワイヤル
  8. ^ 「アギト成立への道」『仮面ライダーアギト』 講談社テレビマガジン特別編集〉、2002年、76頁。ISBN 4-06-178428-5
  9. ^ a b c d 宇宙船100 2002, p. 25, 「INTERVIEW 田崎竜太」
  10. ^ FC 2003, p. 68, 田崎竜太「監督、斯く語りき」.
  11. ^ a b 超全集 下巻 2003, p. 78
  12. ^ 宇宙船100 2002, p. 26, 「田崎監督に聞く これが仮面ライダー龍騎オープニングタイトルバックの秘密だ!」.
  13. ^ FC 2003, p. 15, 萩野崇「執着」.
  14. ^ FC 2003, pp. 84 - 85, 中曽根千治「社会現象としての『龍騎』」.
  15. ^ ユリイカ 2012, p. 108, 小林靖子「生き生きとした“キャラクター”」.
  16. ^ 宇野常寛 2011, p. 266.
  17. ^ 宇野常寛 2011, p. 289.
  18. ^ 仮面ライダーアギトグラフィティ 2002, p. 55, STAFF INTERVIEW ACT 2 白倉伸一郎
  19. ^ 宇宙船』Vol.104、朝日ソノラマ、2003年1月、p.68
  20. ^ a b ユリイカ 2012, p. 75, 井上伸一郎「初期平成ライダー考」
  21. ^ 超全集 最終巻 2003, p. 57.
  22. ^ ユリイカ 2012, p. 176, 村上裕一「死者の夢、鏡のある小部屋」.
  23. ^ ユリイカ 2012, p. 39, 切通理作「はじまりはいつも突然」.
  24. ^ 超全集 上巻 2002, p. 87.
  25. ^ FC 2003, p. 69.
  26. ^ a b FC 2003, p. 82
  27. ^ FC 2003, pp. 78 - 79.
  28. ^ 宇野常寛 2011, p. 267.
  29. ^ [1][リンク切れ]
  30. ^ 『語れ!平成仮面ライダー』14頁より。
  31. ^ a b c d 超辞典 2011, p. 641.
  32. ^ a b 語れ!平成 2013, p. 31.
  33. ^ 『仮面ライダー×スーパー戦隊 超スーパーヒーロー大戦』パンフレットのインタビューより。
  34. ^ a b 白倉伸一郎×小林靖子「仮面ライダーアマゾンズ」残酷すぎてNGとなった伏線とは”. 映画ナタリー (2017年5月24日). 2017年6月10日閲覧。
  35. ^ 2003年9月22日初版発行、ISBN 4-391-12846-2
  36. ^ テレビマガジン特別編集 2004, p. 84.
  37. ^ 英雄伝 2010, p. 70.
  38. ^ 語れ!平成 2013, p. 34.
  39. ^ テレビマガジン特別編集 2004, p. 41.
  40. ^ テレビシリーズ最終回放送日に当たる。
  41. ^ 超辞典 2011, p. 99.
  42. ^ 『週刊 仮面ライダー オフィシャルデータファイル』54号、デアゴスティーニ・ジャパン、2009年4月14日、SERIES 12 SHEET 04。
  43. ^ a b 宇宙船106 2003, p. 122, 「106号巻末特別付録 宇宙船 YEAR BOOK 2003」.
  44. ^ 『週刊 仮面ライダー オフィシャルデータファイル』39号、デアゴスティーニ・ジャパン、2008年12月23日、SERIES 12 SHEET 03。
  45. ^ 『POPEYE特別編集 仮面ライダー the40th コレクション』のメタルゲラスの解説より[要ページ番号]
  46. ^ 超全集 最終巻 2003, p. 59.
  47. ^ 超全集 最終巻 2003, p. 47.
  48. ^ 現芸名は「たかはしゆい」。
  49. ^ JAE NAKED HERO 2010, p. 141, LIST OF WORKS 高岩成二.
  50. ^ a b c d e f g h i j 『ニュータイプ10月号増刊 Newtype THE LIVE Extra 仮面ライダー龍騎 THE SPECIAL』、角川書店2002年10月1日、 109頁、 ISSN T1107010100580
  51. ^ a b c d e f g h i j k l m FC 2003, pp. 72-77, 「仮面の告白」
  52. ^ a b c JAE NAKED HERO 2010, p. 123, LIST OF WORKS 押川善文
  53. ^ a b c JAE NAKED HERO 2010, p. 35, LIST OF WORKS 岡元次郎
  54. ^ a b 矢部敬三”. 株式会社レッド・エンタテインメント・デリヴァー. 2011年4月29日閲覧。
  55. ^ a b c 超全集 下巻 2003, p. 79
  56. ^ JAE NAKED HERO 2010, p. 53, LIST OF WORKS 永瀬尚希.
  57. ^ a b JAE NAKED HERO 2010, pp. 36 - 51, 永瀬尚希
  58. ^ 「スーパー戦隊制作の裏舞台 永徳」『スーパー戦隊 Official Mook 21世紀 Vol.4 特捜戦隊デカレンジャー講談社〈講談社シリーズMOOK〉、2017年4月25日、32頁。ISBN 978-4-06-509515-7

参考文献

雑誌

外部リンク

テレビ朝日系列 日曜8:00 - 8:30
前番組 番組名 次番組
仮面ライダーアギト
(2001年1月28日 - 2002年1月27日)
仮面ライダー龍騎
(2002年2月3日 - 2003年1月19日)
仮面ライダー555
(2003年1月26日 - 2004年1月18日)