恵那市

日本の岐阜県の市

恵那市(えなし)は、岐阜県南東部の市である。景勝地として有名な恵那峡がある。

えなし ウィキデータを編集
恵那市
恵那市旗 恵那市章
恵那市旗 恵那市章
2004年10月25日制定
日本の旗 日本
地方 中部地方東海地方
都道府県 岐阜県
市町村コード 21210-5
法人番号 8000020212105 ウィキデータを編集
面積 504.24km2
(境界未定部分あり)
総人口 45,359[編集]
推計人口、2024年1月1日)
人口密度 90人/km2
隣接自治体 中津川市瑞浪市加茂郡白川町八百津町
長野県下伊那郡根羽村平谷村
愛知県豊田市
市の木 ハナノキ
市の花 ささゆり
恵那市役所
市長 小坂喬峰
所在地 509-7292
岐阜県恵那市長島町正家一丁目1番地1
北緯35度26分57秒 東経137度24分46秒 / 北緯35.44925度 東経137.41283度 / 35.44925; 137.41283座標: 北緯35度26分57秒 東経137度24分46秒 / 北緯35.44925度 東経137.41283度 / 35.44925; 137.41283
外部リンク 公式ウェブサイト

恵那市位置図

― 市 / ― 町・村

ウィキプロジェクト
阿木川ダムからの市街の眺望
恵那市街。中央の山は御嶽山である

地理 編集

気候は、夏は比較的冷涼であり、冬の寒さが厳しい。山間地に入れば入るほどその傾向は大きくなる。冬の降水量は少なく、即ち降雪の少ない乾燥した気候となる。山岡町ではその気候を生かし、細寒天の生産量が日本一である。

恵那市
雨温図説明
123456789101112
 
 
61
 
7
-4
 
 
73
 
9
-4
 
 
136
 
13
-0
 
 
133
 
19
5
 
 
173
 
24
10
 
 
233
 
27
16
 
 
260
 
30
20
 
 
185
 
32
21
 
 
240
 
28
17
 
 
128
 
22
10
 
 
89
 
16
3
 
 
57
 
10
-2
気温(°C
総降水量(mm)
出典:気象庁
インペリアル換算
123456789101112
 
 
2.4
 
45
25
 
 
2.9
 
47
25
 
 
5.4
 
55
31
 
 
5.2
 
67
41
 
 
6.8
 
74
51
 
 
9.2
 
80
60
 
 
10
 
86
68
 
 
7.3
 
89
69
 
 
9.4
 
82
63
 
 
5
 
71
50
 
 
3.5
 
61
38
 
 
2.2
 
50
29
気温(°F
総降水量(in)
恵那(1991年 - 2020年)の気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最高気温記録 °C°F 17.5
(63.5)
20.9
(69.6)
25.5
(77.9)
29.9
(85.8)
33.3
(91.9)
36.5
(97.7)
38.8
(101.8)
38.5
(101.3)
36.6
(97.9)
31.3
(88.3)
25.0
(77)
21.0
(69.8)
38.8
(101.8)
平均最高気温 °C°F 7.2
(45)
8.8
(47.8)
13.4
(56.1)
19.3
(66.7)
23.9
(75)
26.7
(80.1)
30.3
(86.5)
32.1
(89.8)
27.9
(82.2)
22.1
(71.8)
16.0
(60.8)
9.8
(49.6)
19.8
(67.6)
日平均気温 °C°F 1.2
(34.2)
2.1
(35.8)
6.2
(43.2)
11.9
(53.4)
17.0
(62.6)
20.8
(69.4)
24.6
(76.3)
25.6
(78.1)
21.8
(71.2)
15.5
(59.9)
9.1
(48.4)
3.5
(38.3)
13.3
(55.9)
平均最低気温 °C°F −3.5
(25.7)
−3.3
(26.1)
0.0
(32)
5.0
(41)
10.7
(51.3)
16.1
(61)
20.4
(68.7)
21.2
(70.2)
17.4
(63.3)
10.6
(51.1)
3.8
(38.8)
−1.2
(29.8)
8.1
(46.6)
最低気温記録 °C°F −12.2
(10)
−13.6
(7.5)
−10.0
(14)
−4.4
(24.1)
−0.5
(31.1)
5.1
(41.2)
12.7
(54.9)
12.2
(54)
4.9
(40.8)
−1.2
(29.8)
−4.8
(23.4)
−10.2
(13.6)
−13.6
(7.5)
降水量 mm (inch) 62.0
(2.441)
75.6
(2.976)
136.9
(5.39)
139.5
(5.492)
165.3
(6.508)
215.3
(8.476)
261.3
(10.287)
202.2
(7.961)
228.7
(9.004)
155.4
(6.118)
94.2
(3.709)
68.9
(2.713)
1,785.1
(70.28)
平均降水日数 (≥1.0 mm) 8.3 7.8 10.4 10.8 11.2 13.8 14.2 11.4 11.5 10.0 8.3 8.7 126.4
平均月間日照時間 153.3 159.9 186.3 192.7 195.7 147.8 164.2 199.5 158.7 163.6 157.0 146.6 2,024.4
出典1:Japan Meteorological Agency
出典2:気象庁[1]


現在の恵那市は、旧・恵那市と恵南の町村が合併した姿であり、市街地はそれぞれの旧市町村中心地に分散しているが、事実上の市の中心部は旧恵那市の市街地である大井町および長島町であるといえる。市役所をはじめ市の行政機関や、市の代表駅であり乗降客が最も多いJR東海恵那駅、大型ショッピングセンターや金融機関、中央自動車道恵那インターチェンジも大井町・長島町に位置している。

地域 編集

 
恵那市中心部周辺の空中写真。1976年撮影の2枚を合成作成。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成。
 
恵那市地域図(2018年1月現在)。

旧恵那市地域(1954年の合併時に恵那市域となった地域) 編集

  • 大井町(おおいちょう):中山道大井宿に由来する恵那市の中心市街地。恵那市の行政・商業・教育などあらゆる分野の中心となっている。東部・北部で中津川市と接している。
  • 長島町(おさしまちょう):大井町に隣接して共に恵那市の中心市街地を形成している。現在も住宅地・商業地として発展している。
  • 東野(ひがしの):大井町の南に位置し、旧市域の南端。後述の岩村町と中津川市に接している。比較的平坦な田園地帯だが旧岩村町、中津川市との境界は山がちで、根ノ上高原や阿木川ダムを擁している。明知鉄道の沿線。
  • 三郷町(みさとちょう):長島町の西、武並町の南に位置し、後述の山岡町と瑞浪市に接している。概ねなだらかな丘陵地勢で、田園が広がる。
  • 武並町(たけなみちょう):市の西部に位置し、瑞浪市と接している。のどかな田園地帯が広がる竹折地区と、北部で木曽川に接する山がちな藤地区からなる。中央本線武並駅中央自動車道国道19号線国道418号線が通っており通過交通量が多い。
  • 笠置町(かさぎちょう):木曽川の北岸に位置し、笠置山の南麓に散在する「姫栗(ひめぐり)」「河合(かわい)」及び「毛呂窪(けろくぼ)」という3つの集落により形成される。中津川市に接している。
  • 中野方町(なかのほうちょう):木曽川北岸、恵那市最北部に位置する地区。笠置山の西北麓に位置し、中野方川に沿った東西に長い盆地内に集落を形成している。日本棚田百選の一つ坂折棚田がある。白川町中津川市と接している。
  • 飯地町(いいじちょう):木曽川の北岸、市の北西部に位置する。恵那市への合併前は加茂郡に属していた。町域は中野方川に沿って西北-南東方向に走る赤河断層崖の連なりによって他地区から隔絶された山上にあり「飯地高原」とも呼ばれる。商業地はなく、目だった観光資源も地区人口も通過交通も少ないひっそりとした山里である。八百津町白川町と接している。

恵南地域(2004年の合併時に恵那市域となった地域) 編集

  • 岩村町(いわむらちょう):旧・岩村町。東野の南に位置する。鎌倉時代に築城された岩村城の城下町で、江戸時代には岩村藩が置かれ、かつては商業の中心地として賑わった。岩村町本通りの歴史ある町並みは平成10年(1998年)国の重要伝統的建造物群保存地区として選定され観光業に力を入れている。特に朝ドラ半分、青い。』の主要ロケ地になった2018年は前年比5倍の観光客で賑わった [2]。明知鉄道の沿線。
  • 山岡町(やまおかちょう):旧・山岡町。岩村町の西に位置する。冬期の乾燥した気候を生かした寒天製造が盛んで、細寒天の生産量は日本一。良質の陶土を産することでも知られる。西部で瑞浪市と接し、市境に小里川ダムがある。明知鉄道の沿線。
  • 明智町(あけちちょう):旧・明智町。山岡町の南に位置する。中馬脇街道の宿場町で、大正時代に生糸産業の集積地として発展した名残が残る町並みを生かして「日本大正村」を名乗り、観光に力を入れている。西部で瑞浪市と接するほか、南部で愛知県豊田市と接する県境でもある。明知鉄道の終点・明智駅がある。JR瑞浪駅までバスが運行しており、瑞浪市との結びつきが強い。
  • 串原(くしはら):旧・串原村。明智町の南に位置し、矢作川を挟んで愛知県豊田市と接する。キノコ蜂の子(へぼ)といった山里ならではの特産物がある。矢作ダム・奥矢作湖を擁し、豊田市との結びつきが強い。
  • 上矢作町(かみやはぎちょう):旧・上矢作町。岩村町の東南・明智町の東に位置し、長野県下伊那郡平谷村根羽村愛知県豊田市(旧稲武町)と接する岐阜県最南東端の町でもある。町域の95%が山林、標高差は1400mに達し、平地が少なく林業が盛ん。上村川などの清流に恵まれているが、風化花崗岩主体の地質は脆く、2000年東海豪雨では甚大な被害を受けた。

方言 編集

恵那市は東海東山方言の中の美濃弁に属するが、濃尾平野で話されているような連母音の融合は無い。愛知県豊田市)に接している矢作川水系の河川の流域である旧明智町と旧串原村と旧上矢作町と三河付近の地域は三河弁の影響が見られる。

歴史 編集

地名の由来と表記の変化 編集

山内和幸(元高校教諭、日本地名研究所、岐阜地理学会会員、73歳、中津川市在住)によると、「古代の中心地だった奈良から見て、遠く離れたこの地方は「鄙びた処」(ひなびたところ)=「鄙処」(ひなか)=「田舎」だった。やがて「ひな」がなまって「いな」「えな」に変化した」。古い史料には「恵奈」と表記されていた[3]

えなし
恵那市
 
 
恵那市旗 恵那市章
1954年7月10日制定
廃止日 2004年(平成16年)10月25日
廃止理由 新設合併
恵那市恵那郡山岡町明智町岩村町串原村上矢作町 → 恵那市
現在の自治体 恵那市
廃止時点のデータ
  日本
地方 中部地方東海地方
都道府県 岐阜県
面積 172.56km2
(境界未定部分あり)
総人口 35,677
(第17回国勢調査、2000年10月1日現在)
隣接自治体 瑞浪市中津川市
加茂郡八百津町白川町
恵那郡山岡町岩村町蛭川村
恵那市役所
所在地 509-7292
岐阜県恵那市長島町正家一丁目1番地1
北緯35度26分57.3秒 東経137度24分46.2秒 / 北緯35.449250度 東経137.412833度 / 35.449250; 137.412833
 
ウィキプロジェクト

沿革 編集

災害 編集

行政 編集

歴代市長 編集

旧恵那市長
氏名 就任 退任 備考
1 松下辰造 1954年(昭和29年)4月29日 1958年(昭和33年)4月26日
2 長谷川東蔵 1958年(昭和33年)4月27日 1963年(昭和38年)2月20日
3 市川久次 1963年(昭和38年)4月30日 1967年(昭和42年)4月29日
4 和田謙蔵 1967年(昭和42年)4月30日 1971年(昭和46年)4月29日
5 横山正男 1971年(昭和46年)4月30日 1978年(昭和53年)4月23日
6 西尾道徳 1978年(昭和53年)6月11日 1988年(昭和63年)5月6日
7 森川正昭 1988年(昭和63年)6月19日 2004年(平成16年)10月24日
恵那市長
氏名 就任日 退任日
初-3代 可知義明 2004年11月28日 2016年11月27日
4代 小坂喬峰 2016年11月28日 現職

議会 編集

市議会 編集

  • 定数:18人
  • 任期:2020年11月28日 - 2024年11月27日
  • 議長:千藤安雄 (新政会)
  • 副議長:柘植孝彦 (新政会)
会派名 議席数 議員名
新政会 11 堀光明、後藤康司、鵜飼伸幸、千藤安雄、中嶋元則、西尾努、柘植孝彦、伊藤勝彦、服部紀史、太田敦之、林貴光
日本共産党 2 平林多津子、猿渡南江
無所属 5 佐々木透、安藤直実、町野道明、山内敏敬、秋山佳寛

衆議院 編集

当落 候補者名 年齢 所属党派 新旧別 得票数 重複
古屋圭司 69 自由民主党 82,140票
今井瑠々 25 立憲民主党 68,615票
山田良司 61 日本維新の会 9,921票
小関祥子 68 日本共産党 8,736票

人口 編集

 
恵那市と全国の年齢別人口分布(2005年) 恵那市の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 恵那市
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性

恵那市(に相当する地域)の人口の推移
総務省統計局 国勢調査より


姉妹都市・提携都市 編集

日本国内 編集

提携都市

工業 編集

  • 三幸毛糸紡績恵那工場(紡績工場の立地場所は恵那市笠置町姫栗)

工業団地 編集

公共施設 編集

国の機関の一部は恵那合同庁舎内にある。

公共機関 編集

文化 編集

体育 編集

病院・診療所 編集

教育 編集

小学校 編集

特別支援学校 編集

中学校 編集

高校 編集

大学 編集

指定自動車教習所 編集

交通 編集

鉄道 編集

 
恵那駅

市の中心となる駅:恵那駅

東海旅客鉄道(JR東海)
中央本線:(中津川市)- 恵那駅 - 武並駅 -(瑞浪市)
明知鉄道
明知線 :恵那駅 - 東野駅 -(この間の駅は中津川市内)- 飯羽間駅 - 極楽駅 - 岩村駅 - 花白温泉駅 - 山岡駅 - 野志駅 - 明智駅

なお、1906年から1935年には現在の市域に路面電車である岩村電気軌道も存在した。

バス 編集

道路 編集

高速道路 編集

一般国道 編集

都道府県道 編集

主要地方道 編集
一般県道 編集

その他 編集

観光スポット 編集

温泉・入浴施設 編集

キャンプ場 編集

  • 保古の湖キャンプ場
  • 飯地高原自然テント村
  • 県民休養林望郷の森キャンプ場
  • 福寿の里モンゴル村
  • 越沢コテージ
  • かわせみ
  • くしはら温泉ささゆりの湯オートキャンプ場
  • 奥矢作レクリエーションセンター
  • しらたかキャンプ場
  • 癒しの森キャンプ場ー恵那
  • 岩村ブラウンシーパーク
  • Rustic field 郷山広場 キャンプフィールド

景勝地 編集

名所・旧跡 編集

 
日本大正村
 
日本三大山城である岩村城

観光施設 編集

記念館・博物館・史料館 編集

その他 編集

道の駅 編集

名物・地域グルメ・特産物 編集

著名な出身者 編集

こころの合併プロジェクト 編集

合併で市域が広範囲に及ぶようになったことで、地域の意識はひとつになるのだろうかと感じた市民グループにより、人々の融和を目指した映画『ふるさとがえり』の制作が行われた[7][8]

その他 編集

  • 市外局番は大半の地域で0573(恵那MA)が使用される[注釈 1]。ただし明智町吉良見は隣接する瑞浪市と同じ0572多治見MA)が使用される。
    • なお、隣接する中津川市も同じ0573であるが、蛭川地区を除きMAが違う(中津川MA)ため、市外局番からダイヤルする必要がある。なお、蛭川地区は同じ恵那MAのため市外局番からのダイヤルは不要である。

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ 恵那MAの市内局番は20 - 50番台を使用する。

出典 編集

  1. ^ 恵那 過去の気象データ検索”. 気象庁. 2023年4月18日閲覧。
  2. ^ 岐阜・岩村町の観光客5倍に…NHK「半分、青い。」の経済効果 毎日新聞 2019年1月23日、2019年11月21日閲覧
  3. ^ 長谷部正「「恵那」の由来、表記の変化は」(すっきりさせます81-古代遺跡の木簡に記載」中日新聞 2022年9月5日付け、10面(岐阜県版)
  4. ^ 大雨で岐阜県内では県道が崩落 東濃中心に道路冠水や床下浸水も”. 朝日新聞DIGITAL (2023年6月3日). 2023年6月3日閲覧。
  5. ^ 広報えな 2019年3月号 NO.320”. 恵那市 (2019年3月1日). 2020年9月21日閲覧。
  6. ^ 「磐座の森」(岐阜県恵那市) 石神・磐座・磐境・奇岩・巨石と呼ばれるものの研究 2019年11月18日
  7. ^ 映画 ふるさとがえり
  8. ^ えな"心の合併"Project

関連項目 編集

外部リンク 編集