川西市

日本の兵庫県の市

川西市(かわにしし)は、兵庫県の南東部に位置する大阪府との府境に面する。阪神北県民局管轄区域。

かわにしし ウィキデータを編集
川西市
川西市旗 川西市章
川西市旗 川西市章
日本の旗 日本
地方 近畿地方
都道府県 兵庫県
市町村コード 28217-1
法人番号 9000020282171 ウィキデータを編集
面積 53.44km2
総人口 149,833[編集]
推計人口、2024年2月1日)
人口密度 2,804人/km2
隣接自治体 伊丹市宝塚市川辺郡猪名川町
大阪府池田市箕面市豊能郡豊能町能勢町
市の木 サクラ
市の花 リンドウ
他のシンボル -
川西市役所
市長 越田謙治郎
所在地 666-8501
兵庫県川西市中央町12番1号
北緯34度49分49秒 東経135度25分02秒 / 北緯34.83014度 東経135.41728度 / 34.83014; 135.41728座標: 北緯34度49分49秒 東経135度25分02秒 / 北緯34.83014度 東経135.41728度 / 34.83014; 135.41728
川西市役所
地図
市庁舎位置
外部リンク 公式ウェブサイト

川西市位置図

― 政令指定都市 / ― 市 / ― 町・村

ウィキプロジェクト
川西市中心部周辺の空中写真。1985年撮影の6枚を合成作成。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成。

概要 編集

清和天皇の後裔の源満仲多田神社のある地域に源氏武士団を形成し、後に鎌倉幕府を開く源頼朝など清和源氏の本拠地となる。当市は武門源氏発祥の地として、市の在住者、ゆかりのある者、市長の認めた者などの中から「源氏ふるさと大使」を任命し地域振興に取り組んでいる。

市域は地図上ではタツノオトシゴの形に似ていて、イメージキャラクター(ゆるキャラ)として金太郎の形をした「きんたくん」が存在する。「ココロにボウカ」の意識を市民に根付かせる救世主として防火キャラクターの「きんすけくん」がある。

川西市は、人権擁護都市宣言と非核平和都市宣言を揚言している。

歴史 編集

人口 編集

 
川西市と全国の年齢別人口分布(2005年) 川西市の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 川西市
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性

川西市(に相当する地域)の人口の推移
総務省統計局 国勢調査より


行政 編集

市長 編集

氏名 就任 退任 備考
初代 小笠原新三郎 1954年 1966年
2代 伊藤龍太郎 1966年 1990年 退任直後の1990年9月24日、贈収賄事件により逮捕。
3代 辻正男 1990年8月 1990年10月 選挙違反事件により辞職。
4代 柴生進 1990年10月28日 2006年10月27日
5代 大塩民生 2006年10月28日 2018年10月27日
6代 越田謙治郎 2018年10月28日 現職

兵庫県の出先機関 編集

  • 兵庫県企業庁猪名川広域水道事務所多田浄水場
  • 兵庫県土地開発公社阪神事務所


警察 編集

議会 編集

川西市議会 編集

兵庫県議会 編集

  • 選挙区:川西市及び川辺郡選挙区
  • 定数:3人
  • 任期:2023年4月30日 - 2027年4月29日
  • 投票日:2023年4月9日
  • 当日有権者数:154,054人
  • 投票率:43.32%
候補者名 当落 年齢 党派名 新旧別 得票数
斉藤真大 31 日本維新の会 18,857票
北上哲仁 51 無所属 16,504票
麻田寿美 56 公明党 13,695票
磯部裕子 58 自由民主党 13,695票
中西典章 48 無所属 4,059票

衆議院 編集

選挙区 議員名 党派名 当選回数 備考
兵庫県第5区(川西市(旧東谷村域)、豊岡市三田市丹波篠山市
養父市丹波市朝来市猪名川町香美町新温泉町
谷公一 自由民主党 7 選挙区
遠藤良太 日本維新の会 1 比例復活
兵庫県第6区(川西市(旧東谷村域を除く)、宝塚市伊丹市 市村浩一郎 4 選挙区
大串正樹 自由民主党 4 比例復活
桜井周 立憲民主党 2

市章・市歌 編集

市章・市歌とも市制を施行した1954年(昭和29年)に制定された。

市章は漢字の「川」と「西」を組み合わせて円形に図案化したもので、隣接する宝塚市の市章と同じ日本マーク・クラブ会員の小島敏夫が応募したデザイン案が採用された[3]。中央の「川」は市の東を流れる猪名川を、円形の「西」は平和と円満を表している[4]

市歌[5]は135編の応募作から1947年(昭和22年)に制定された「兵庫県民歌」の作詞者でもある野口猛の作品が選ばれた後[3]、市からの依頼で宝塚歌劇団理事の酒井協が作曲を手掛け[6]、12月1日の市制祝賀式で発表された。

姉妹都市・提携都市 編集

日本 編集

平将門らが下総国で起こした承平天慶の乱940年)を平定するため、源満仲は帝の命を受け出兵した。この時、満仲は香取神宮の傍らに約100日間布陣した。ここが現在の光明院にあたり、満仲は、この地が摂津国多田庄(現在の川西市)によく似ているところから「多田」と名付けた。満仲の他界後その訃報が伝えられると、下総国に残った源一門の手で光明院に供養塔が建立された。1976年(昭和51年)に、NHK大河ドラマ「風と雲と虹と」で話題になったのを機に1977年(昭和52年)から佐原市と川西市の交流が始まり、姉妹都市提携が結ばれた。

日本国外 編集

川西にも姉妹都市をという市民の声を受け、国際交流のありかたについて検討の結果、海外姉妹都市を結ぶにあたっては、まず最初は英語圏の都市が望ましいとの結論を得た。市民から多数の推薦があった中、既に日本に姉妹都市を持つ市、人口規模がかけ離れている市等を除き、最終的に4市に絞り、調査を行った。その内の一つ、市民の村口光子氏が紹介した、ボーリンググリーン市は、緑豊かで優れた教育施設や医療機関も備え、犯罪も少なく、大変魅力のあることがわかった。また、川西市の意向を先方に伝えたところ、ボーリンググリーン市側も非常に乗り気であったことから、話が進み、1992年(平成4年)10月16日、川西市で調印が行われた。しかし、2016年(平成26年)9月、ボーリンググリーン市から姉妹都市解消のメールが届き、川西市は可能な範囲での交流を模索したが、2021年(令和3年)3月31日をもって姉妹都市提携が解消された。[7]

隣接する自治体 編集

大阪市への通勤率は23.2%である(平成22年国勢調査)。

交通 編集

市内では鉄道・道路・バス網が整備されており、特に市南部の中心地からは大阪都心まで20分圏内である。

鉄道 編集

 
川西能勢口駅
西日本旅客鉄道(JR西日本)
阪急電鉄(阪急)
能勢電鉄

市中心部の川西池田・川西能勢口両駅を軸として、阪急宝塚本線は東西に、JR福知山線は南から西へと走る。なおJR福知山線・北伊丹駅については北改札口は川西市、南改札口は伊丹市に属する。能勢電鉄は川西能勢口から北上し、市内を縦断する。

道路 編集

バス 編集

空港 編集

隣接する伊丹市池田市には大阪国際空港がある。川西市は空港地元自治体の連合の大阪国際空港周辺都市対策協議会(10市協)の一員である。

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事 編集

 
多田神社
 
知明湖
 
川西市郷土館

特産品及び産業 編集

隣の池田市ダイハツ工業本社があるため、関連企業が市南部中心に存在する。市北部では特産品の農業地域が点在する。

金融 編集

指定金融機関:池田泉州銀行三井住友銀行2行による輪番制

川西市内に本社を置く企業 編集

  • 吉永建設株式会社
  • 株式会社ヨシナガ
  • 能勢電鉄
  • 西日本不動産
  • ダイイチホーム
  • 第一建設株
  • たいせい住宅兵庫
  • 日拓ハウジング
  • セレ・ナス
  • ダイハツメタル
  • ミカド商事
  • テクノアート[補足 4]
  • 夢・ホーム
  • 川西航空機器工業
  • アルファー製作所
  • 共栄技研
  • 豊能化工機
  • エル・テール
  • エヌ・イー・ティ
  • 川西水道機器
  • セレ・コーポレーション
  • 日本テクノ
  • エムアイオージャパン
  • 道田工務店
  • Wave Technology

教育 編集

市内には私立の小学校、中学校、高等学校は存在せず、全て公立である。高校入試は伊丹市猪名川町と合同で総合選抜のシステムをとっていたが、平成21年度に廃止された。

小学校 編集

中学校 編集

高等学校 編集

特別支援学校 編集

短期大学 編集

大学 編集

住宅団地 編集

  • 県営東多田住宅
  • 県営清和台住宅
  • 県営けやき坂住宅
  • 県営下加茂住宅

なお市内にはUR賃貸住宅が一切存在せず、これは兵庫県の阪神地域の市、明石市三木市以東の市、並びに旧摂津国の市では唯一の事例である[補足 5]

市外局番 編集

  • 市外局番は全域が072(池田MA)となる。兵庫県下で市外局番072はほかには隣接している伊丹市、川辺郡猪名川町の全域と宝塚市の一部[補足 6]も採用している。また、兵庫県下で市外局番に079または079Xを採用していないのは前述の伊丹市と川辺郡猪名川町の他に尼崎市(全域が06(大阪MA))と明石市(全域が078(神戸MA))の5市町のみである。

著名な出身者 編集

脚注 編集

注釈 編集

  1. ^ 伊丹市との市境に位置する。登記上の住所は伊丹市である。
  2. ^ 宝塚市との市境に位置する。登記上の住所は宝塚市である。
  3. ^ 一部の路線は宝塚市に乗り入れるがこれは経由地である「松が丘」は宝塚市と川西市にまたがる地名となっているためである。
  4. ^ マニュアル作成、3DCG、ドキュメントデザイン、地図編集、イラストマップ作成、WEBシステム開発など多岐に渡る専門性の高い制作会社。
  5. ^ 町村も含めると兵庫県の阪神地域では川辺郡猪名川町、旧摂津国の自治体ではそれに豊能郡豊能町、同郡能勢町も該当する。
  6. ^ 長尾台、花屋敷荘園、花屋敷つつじガ丘、花屋敷松ガ丘、雲雀丘、雲雀丘山手及びふじガ丘に限る。

出典 編集

  1. ^ 日外アソシエーツ編集部編 編『日本災害史事典 1868-2009』日外アソシエーツ、2010年、142-148頁。ISBN 9784816922749 
  2. ^ 阪神・淡路大震災の市町被害数値(平成18年5月19日消防庁確定) - 兵庫県
  3. ^ a b 神戸新聞、1954年8月5日付8面「川西市歌・市章決る」
  4. ^ 川西市の概要
  5. ^ 川西市歌
  6. ^ “宝塚歌劇 隠れた名作曲家 戦前、初の海外公演支える”. 神戸新聞NEXT (神戸新聞社). (2013年7月6日). http://www.kobe-np.co.jp/rentoku/takaraduka/stage/201307/0006426700.shtml 2014年10月26日閲覧。 
  7. ^ ボーリング・グリーンあらかると”. 川西市. 2021年5月26日閲覧。

関連項目 編集

外部リンク 編集