ジョーダン・トンプソン

ジョーダン・トンプソンJordan Thompson, 1994年4月20日 - )は、オーストラリアシドニー出身の男子プロテニス選手。これまでにATPツアーでのシングルス優勝はない。ダブルスは1勝を挙げている。身長183cm。右利き、バックハンド・ストロークは両手打ち。自己最高ランキングはシングルス43位。ダブルス77位。

ジョーダン・トンプソン
Jordan Thompson
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2021年全仏オープンでのジョーダン・トンプソン
基本情報
国籍 オーストラリアの旗 オーストラリア
出身地 同・シドニー
生年月日 (1994-04-20) 1994年4月20日(28歳)
身長 183cm
体重 82kg
利き手
バックハンド 両手打ち
ツアー経歴
デビュー年 2013年
ツアー通算 1勝
シングルス 0勝
ダブルス 1勝
生涯獲得賞金 4,378,582 アメリカ合衆国ドル
4大大会最高成績・シングルス
全豪 2回戦(2017・19・20)
全仏 3回戦(2019)
全英 3回戦(2021)
全米 4回戦(2020)
4大大会最高成績・ダブルス
全豪 2回戦(2014・23)
全仏 3回戦(2017)
全英 2回戦(2016・17・19・22)
全米 3回戦(2017)
国別対抗戦最高成績
デビス杯 準優勝(2022)
キャリア自己最高ランキング
シングルス 43位(2019年7月15日)
ダブルス 77位(2017年10月30日)
2023年3月25日現在

選手経歴編集

ジュニア時代編集

2012年全米オープン (テニス) ジュニアの部で同胞のニック・キリオスとペアを組み、準優勝を果たした。2012年10月にはジュニア自己最高世界ランキングは18位。ジュニア時代の対戦成績は82勝38敗であった。

2013年 プロ転向編集

年間最終ランキングは320位。

2014年 グランドスラム初出場編集

2015年 トップ200入り編集

年間最終ランキングは154位。

2016年 トップ100入り編集

 
2016年ウィンブルドン選手権でのジョーダン・トンプソン

年間最終ランキングは79位。

2017年 ツアーダブルス初優勝編集

年始のブリスベン国際ではシングルスで元世界ランキング3位のダビド・フェレールを4-6, 7-5, 7-5で破り、ベスト8入り。準々決勝では錦織圭に1-6, 1-6のストレートで敗れたが、同大会のダブルスではタナシ・コキナキスと組み、ジレ・ミュラー/サム・クエリー組を破り、ATPツアーダブルスで初優勝を挙げた。年間最終ランキングは94位。

2018年 チャレンジャー復帰編集

年間最終ランキングは72位。

2019年 ツアー初の決勝進出編集

リベマ・オープンで前年覇者のリシャール・ガスケに勝利し、ATPツアーシングルス初の決勝進出を果たす。

2020年 グランドスラム4回戦進出編集

全豪オープンでは1回戦でアレクサンダー・ブブリクを破り、2回戦に進出。2回戦では4時間以上の熱戦の末、第12シードのファビオ・フォニーニに6–7(4), 1–6, 6–3, 6–4, 6–7(4)で破れた。その後は新型コロナウィルスの蔓延のため、ツアーが一時中断された。ツアー再開後の全米オープンではミハイル・ククシュキンらを破って4回戦進出。4回戦ではボルナ・チョリッチに敗れた。年間最終ランキングは51位。

2021年 グランドスラム3回戦進出編集

 
2021年全仏オープンでのジョーダン・トンプソン

全豪オープンでは1回戦で第24シードのキャスパー・ルード戦で3-6, 3-6, 1-2の時点で途中棄権により初戦敗退。マイアミ・オープンでは1回戦でフェデリコ・デルボニスを破るも、2回戦でミロシュ・ラオニッチに2-6, 1-6のストレートで敗れた。

モンテカルロ・マスターズでは1回戦でブノワ・ペールに勝利するも、2回戦でファビオ・フォニーニに3-6, 3-6のストレートで敗れた。マドリード・オープンでは予選敗退。全仏オープンではハウメ・ムナルに初戦敗退。

BMWオープンでは1回戦でギド・ペラを破るも、2回戦でアレックス・デミノーに敗れた。ハレ・オープンでは1回戦でダニエル・アルトマイヤーを下すも、2回戦でアンドレイ・ルブレフに敗退した。マヨルカ・オープンではベスト8入り。準々決勝でパブロ・カレーニョ・ブスタに4-6, 4-6のストレートで敗れた。ウィンブルドン選手権では1回戦で第12シードのキャスパー・ルードを7-6(6), 7-6(3), 2-6, 2-6, 6-2で破り、2回戦では元世界ランキング4位の錦織圭を7-5, 6-4, 5-7, 6-3で破り、ウィンブルドン初の3回戦進出を果たした。3回戦ではイリヤ・イヴァシュカを4-6, 4-6, 4-6のストレートで敗れた。

ロス・カボス・オープンアトランタ・オープンではベスト8入り、テニス殿堂選手権ではベスト4入りとハードコートシーズンを送り、全米オープンでは1回戦でジャンルカ・マーゲルを6-4, 2-6, 5-7, 6-2, 7-6(3)のフルセットで破る。2回戦では今季好調の第21シードのアスラン・カルツェフに6-3, 6-3, 5-7, 6-7(9), 1-6に2セットアップの逆転で敗れた。BNPパリバ・オープンでは1回戦でケビン・アンダーソンに5-7, 2-6で敗れた。年間最終ランキングは75位。

2022年 デビス杯準優勝編集

全豪オープンではスティーブ・ジョンソン (テニス選手) に6-7(5), 7-6(6), 6-4, 3-6, 3-6のフルセットの末に初戦敗退。2月のダラス・オープンでは準々決勝でジェンソン・ブルックスビーに3-6, 0-6のストレートで敗退した。BNPパリバ・オープンでは1回戦でダビド・ゴファンを破り、2回戦ではグリゴール・ディミトロフに敗れた。マイアミ・オープン1回戦ではジョー=ウィルフリード・ツォンガを下すも、2回戦でアレックス・デミノーに敗れた。

全仏オープンでは1回戦で第5シードのラファエル・ナダルに2-6, 2-6, 2-6のストレートで敗れた。6月のサービトン・トロフィーの決勝ではデニス・クドラを7-5, 6-3のストレートで下して、ATPチャレンジャーツアー8勝目を挙げた。続くノッティンガム・チャレンジャーでも2週連続決勝進出。決勝ではダニエル・エバンスに4-6, 4-6のストレートで敗れた。ウィンブルドン選手権では1回戦でロベルト・カルバレス・バエナを6-4, 6-1, 6-1のストレートで勝利するも、2回戦で第4シードのステファノス・チチパスに2-6, 3-6, 5-7のストレートで敗れた。

全米オープンでは1回戦でロレンツォ・ソネゴを2-6, 1-6, 6-2, 6-4, 6-4の2セットダウンからの逆転で初戦を突破する。2回戦ではダニエル・ガランに3-6, 6-2, 6-3, 4-6, 3-6のフルセットで敗れた。9月中旬のケーリー・チャレンジャーではベスト4入り。準決勝ではマイケル・モーに3-6, 2-6のストレートで敗れた。同月末のコロンバスⅡ・チャレンジャーでは決勝でエミリオ・ゴメスを下して、チャレンジャー9勝目を挙げた。

デビスカップ2022では準決勝でクロアチアを下して、決勝でカナダに敗れ、準優勝。年間最終ランキング84位。

2023年 チャレンジャー10勝目編集

全豪オープンでは1回戦でJ・J・ウルフに3-6, 6-3, 4-6, 5-7で敗れた。ダブルスでは2回戦敗退。2月末のローム・チャレンジャーでは決勝でアレックス・ミケルセンを6-4, 6-2のストレートで破り、ATPチャレンジャーツアー10勝目を挙げた。3月中旬のBNPパリバ・オープンではガエル・モンフィスを3-6, 1-6のストレートで下して、2回戦では第2シードのステファノス・チチパスを7-6(0), 4-6, 7-6(5)で破った。3回戦ではアレハンドロ・タビロに3-6, 6-7(6)で敗れた。マイアミ・オープンでは予選通過し、アレックス・モルチャンに2-6, 6-4, 3-6で敗れ初戦敗退。

ATPツアー決勝進出結果編集

シングルス: 1回 (0勝1敗)編集

大会グレード
グランドスラム (0–0)
ATPファイナルズ (0–0)
ATPツアー・マスターズ1000 (0–0)
ATPツアー・500シリーズ (0–0)
ATPツアー・250シリーズ (0–1)
サーフェス別タイトル
ハード (0–0)
クレー (0–0)
芝 (0–1)
カーペット (0–0)
結果 No. 決勝日 大会 サーフェス 対戦相手 スコア
準優勝 1. 2019年6月16日   スヘルトーヘンボス   アドリアン・マナリノ 6–7(7–9), 3–6

ダブルス: 1回 (1勝0敗)編集

結果 No. 決勝日 大会 サーフェス パートナー 対戦相手 スコア
優勝 1. 2017年1月8日   ブリスベン ハード   タナシ・コッキナキス   ジレ・ミュラー
  サム・クエリー
7–6(9–7), 6–4

成績編集

略語の説明
 W   F  SF QF #R RR Q# LQ  A  Z# PO  G   S   B  NMS  P  NH

W=優勝, F=準優勝, SF=ベスト4, QF=ベスト8, #R=#回戦敗退, RR=ラウンドロビン敗退, Q#=予選#回戦敗退, LQ=予選敗退, A=大会不参加, Z#=デビスカップ/BJKカップ地域ゾーン, PO=デビスカップ/BJKカッププレーオフ, G=オリンピック金メダル, S=オリンピック銀メダル, B=オリンピック銅メダル, NMS=マスターズシリーズから降格, P=開催延期, NH=開催なし.

大会 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 通算成績
全豪オープン LQ 1R 1R 1R 2R 1R 2R 2R 3–7
全仏オープン A A LQ 2R 1R 1R 3R 3–4
ウィンブルドン A A A 1R 1R 1R 1R 0–4
全米オープン A A A 1R 2R 1R 2R 2–4

大会最高成績編集

大会 成績
ATPファイナルズ A 出場なし
インディアンウェルズ 3R 2023
マイアミ 4R 2019
モンテカルロ 2R 2021
マドリード Q1 2021
ローマ A 出場なし
カナダ 1R 2019
シンシナティ 1R 2019
上海 1R 2017
パリ 3R 2020
オリンピック 1R 2016
デビスカップ F 2022
ATPカップ A 出場なし

脚注編集

外部リンク編集