ブノワ・ペール
ブノワ・ペール(Benoît Paire、 1989年5月8日 - )は、フランス・アヴィニョン出身の男子プロテニス選手。ATPランキング自己最高位はシングルス18位、ダブルス65位。これまでにATPツアーでシングルス3勝、ダブルスで1勝を挙げている。身長196cm、体重80kg。右利き、バックハンド・ストロークは両手打ち。英語読みのブノワ・ペア表記もある。
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![]() 2022年モンテカルロ・マスターズでのブノワ・ペール | ||||
基本情報 | ||||
愛称 | ラ・ティージュ(La Tige) | |||
国籍 |
![]() | |||
出身地 | 同・アヴィニョン | |||
生年月日 | 1989年5月8日(33歳) | |||
身長 | 196cm | |||
体重 | 80kg | |||
利き手 | 右 | |||
バックハンド | 両手打ち | |||
ツアー経歴 | ||||
デビュー年 | 2007年 | |||
ツアー通算 | 4勝 | |||
シングルス | 3勝 | |||
ダブルス | 1勝 | |||
生涯獲得賞金 | 9,258,436 アメリカ合衆国ドル | |||
4大大会最高成績・シングルス | ||||
全豪 | 3回戦(2014・17・22) | |||
全仏 | 4回戦(2019) | |||
全英 | 4回戦(2017・19) | |||
全米 | 4回戦(2015) | |||
4大大会最高成績・ダブルス | ||||
全豪 | ベスト8(2013) | |||
全仏 | 3回戦(2021) | |||
全英 | 1回戦(2012-16・18・22) | |||
全米 | 3回戦(2021) | |||
4大大会最高成績・混合ダブルス | ||||
全仏 | 1回戦(2022) | |||
キャリア自己最高ランキング | ||||
シングルス | 18位(2016年1月11日) | |||
ダブルス | 65位(2021年11月15日) | |||
2022年9月5日現在 |
選手経歴編集
ジュニア時代編集
1989年5月8日に父フィリップと母イリアスの元に生まれた。自宅の隣に小さなテニススクールを構えて、コーチとして働いていた父親の手ほどきで6歳からテニスを始める。
2013年 マスターズベスト4編集
2013年全豪オープン男子ダブルスにトマス・ベルッシと組み出場。グランドスラム初のベスト8に進出を果たした。2013年BNLイタリア国際ではフアン・モナコ、ジュリアン・ベネトー、第7シードのフアン・マルティン・デル・ポトロ、マルセル・グラノリェルスを破り自身マスターズ1000初のベスト4に進出を果たした。
2014年 怪我による故障編集
チェンナイ・オープンではベスト8入り。全豪オープンでは2回戦でニック・キリオスを破るも、3回戦でロベルト・バウティスタ・アグートにストレートで敗れた。膝の怪我のために3月までのツアーを短期離脱することを余儀なくされた。復帰後のハサン2世グランプリで復帰してベスト8入りを果たした。
膝の怪我が再発したため、度々試合中に棄権することが目立った。マドリード・オープンでのアンドレアス・セッピ戦でも膝を痛め、その後のBNLイタリア国際を棄権。迎えた全仏オープンでは2回戦でロベルト・バウティスタ・アグートに敗れた。芝シーズンもウィンブルドンを含め、膝の故障から全く勝てなかった。
ロジャーズ・カップでは世界ランキングが98位までに下がったため、予選からスタート。予選を突破するも本戦2回戦で第3シードのスタン・ワウリンカに敗退。ワイルドカードでウエスタン・アンド・サザン・オープンに出場するも、スティーブ・ジョンソン (テニス選手) に初戦敗退して、2012年4月以来トップ100位から陥落。全米オープンでは1回戦で第24シードのジュリアン・ベネトーを破るも、2回戦でパブロ・カレーニョ・ブスタに7–6(4), 5–7, 6–4, 4–6, 6–4のフルセットで敗れた。
2015年 ツアー初優勝 全米4回戦進出編集
2015年7月のスウェーデン・オープンでは決勝でトミー・ロブレドを7-6(7), 6-3で勝利し、キャリア8年で漸くツアー初優勝を果たした。2015年全米オープンでは1回戦で第4シードの錦織圭に6-4, 3-6, 4-6, 7-6(6), 6-4で勝利。2回戦でマルセル・イルハン、3回戦で第26シードのトミー・ロブレドを破り、グランドスラムのシングルスで初めて4回戦に進出するも、第19シードのジョー=ウィルフリード・ツォンガに敗れた。 楽天ジャパン・オープンでは準決勝で再び錦織圭に1-6, 6-4, 6-2で勝利しATPワールドツアー500では初の決勝進出。決勝でスタン・ワウリンカに2-6, 4-6で敗れ準優勝となった。年間最終ランキングで自己最高の19位となり、カムバック賞を受賞した。
2016年 トップ20入り編集
年始のチェンナイ・オープンではベスト4入りして、準決勝でスタン・ワウリンカに敗れた。ダブルスでは準優勝。ASBクラシックでは2回戦敗退。世界ランキングで自己最高の18位を記録して第17シードで迎えた全豪オープンでは初戦で世界ランキング328位のノア・ルービンに6-7(4), 6-7(6), 6-7(5)のストレート敗れた。
オープン13では準決勝でマリン・チリッチに敗退。BNPパリバ・オープンでは初戦敗退。マイアミ・オープンでは2回戦でリシャール・ガスケに敗退。モンテカルロ・マスターズでは3回戦進出したが、アンディ・マリーに敗れた。バルセロナ・オープンでは準決勝で錦織圭に敗れた。全仏オープンでは2回戦敗退。ウィンブルドン選手権でも2回戦敗退。
リオデジャネイロオリンピックでは背中の故障で棄権した同胞のリシャール・ガスケの代わりにシングルスに出場した[1]。2回戦のファビオ・フォニーニ戦で2度のマッチポイントを握ったにもかかわらず敗れた。試合後、フランス代表チーム内のルールを守らなかったという理由でフランス・テニス連盟から代表除外され、選手村を去る羽目になった[2]。
第32シードで迎えた全米オープンでは2回戦でマルコス・バグダティスに敗退。ジャパン・オープンではマリン・チリッチに初戦敗退。上海マスターズでは2回戦でダビド・ゴファンに敗れた。パリ・マスターズでは初戦敗退し、11月に開催されたATPチャレンジャーツアーのムイユロン・ル・カティフ・チャレンジャーでは準決勝でアンドレイ・ルブレフに敗戦。
2017年 ウィンブルドン4回戦進出編集
チェンナイ・オープンでは準決勝でロベルト・バウティスタ・アグートに敗れた。シドニー国際ではアレックス・デミノーに敗れた。迎えた全豪オープンでは2回戦でファビオ・フォニーニとの7-6(3), 4-6, 6-3, 3-6, 6-3のフルセットの激戦を制する。3回戦では第8シードのドミニク・ティエムに1-6, 6-4, 4-6, 4-6に敗れた。
南フランス・オープンではベスト4入りするも、同胞のリシャール・ガスケに敗れた。その後は初戦敗退が続き、マイアミ・オープンでは3回戦進出。3回戦ではドナルド・ヤングに敗れた。ATPチャレンジャーツアーのソフィア・アンティポリス・チャレンジャーでは準優勝。ハサン2世グランプリではベスト4入り。準決勝ではフィリップ・コールシュライバーに敗れた。マドリード・オープンでは3回戦でパブロ・クエバスに敗退。BNLイタリア国際では2回戦でスタン・ワウリンカに敗れた。迎えた全仏オープンでは第4シードのラファエル・ナダルに1-6, 4-6, 1-6で敗退。
メルセデス・カップではベスト4入り。同胞のリュカ・プイユに敗退。ハレ・オープンでは初戦敗退。ウィンブルドン選手権では自身初の4回戦進出。4回戦では前年優勝者で世界ランキング1位のアンディ・マリーに6-7(1), 4-6, 4-6のストレートで敗退。9月のモゼール・オープンでは決勝に進出したが、ペーター・ゴヨフチクに敗れた。
ロジャーズ・カップでは2回戦敗退。ウエスタン・アンド・サザン・オープンでは初戦敗退。迎えた全米オープンでは第23シードのミーシャ・ズベレフに6-3, 6-2, 3-6, 6-7(3), 7-5のフルセットで敗退。モゼール・オープンでは決勝進出。決勝ではペーター・ゴヨフチクに敗れて準優勝。ダブルスではベスト4入り。楽天ジャパン・オープン・テニス選手権では杉田祐一に初戦敗退。上海マスターズではフランシス・ティアフォーに、ヨーロピアン・オープンではジョアン・ソウザに初戦敗退。スイス・インドアでは2回戦でロジャー・フェデラーに敗退。パリ・マスターズではリシャール・ガスケに敗れた。
2018年 デビス杯準優勝編集
チェンナイ・オープンではベスト4入り。準決勝ではケビン・アンダーソンに敗れた。続くシドニー国際でもベスト4入り。準決勝でアレックス・デミノーに敗退。全豪オープンではギリェルモ・ガルシア=ロペスに0-6, 7-6(4), 1-6, 4-6で1回戦敗退。南フランス・オープンでは単複ともにベスト8入り。ドバイ・テニス選手権では2回戦でボルナ・チョリッチに敗退。BNPパリバ・オープンでは初戦敗退。続くマイアミ・オープンでは2回戦でノバク・ジョコビッチを6-3, 6-4で破った。3回戦ではフィリプ・クライノビッチに敗れた。
モンテカルロ・マスターズではフェリシアーノ・ロペスに初戦敗退。バルセロナ・オープンではパブロ・カレーニョ・ブスタに、マドリード・オープンではデニス・シャポバロフにそれぞれ2回戦敗退。BNLイタリア国際では3回戦進出。3回戦ではマリン・チリッチに敗れた。迎えた全仏オープンでは第19シードの錦織圭に3-6, 6-2, 6-4, 2-6, 3-6のフルセットの末敗れた。
メルセデス・カップではトマーシュ・ベルディハに2回戦で敗れた。ハレ・オープンではロジャー・フェデラーに2回戦敗退。ウィンブルドン選手権では第26シードのデニス・シャポバロフを0-6, 6-2, 6-4, 7-6(3)を2回戦で破る。3回戦ではフアン・マルティン・デル・ポトロに4-6, 6-7(4), 3-6で敗れた。
クロアチア・オープンとドイツ国際オープンではシングルスは初戦敗退するも、ダブルスではベスト8入りをした。シティ・オープン1回戦マルコス・バグダティス戦ではラケットを7度地面に叩きつけ、16,500ドルの罰金をATPから科された[3]。これにより、米テニスメディアが選ぶ「ラケット破壊ランキング」の1位になった[4]。ロジャーズ・カップでは2回戦でラファエル・ナダルに敗退。ウエスタン・アンド・サザン・オープンではダビド・ゴファンに2回戦敗退。全米オープンでは2回戦で第2シードのフェデラーに5-7, 4-6, 4-6のストレートで敗れた。
楽天ジャパン・オープン・テニス選手権では2回戦で錦織圭に、上海マスターズでは2回戦でアレックス・デミノーに敗れた。予選通過のパリ・マスターズではマートン・フチョビッチに敗れ、その後はムイユロン・ル・カティフ・チャレンジャーに出場して、2回戦敗退。しかしデビスカップ2018ではフランス代表として参戦。スペイン戦でパブロ・カレーニョ・ブスタを破り、チームを決勝進出することに貢献した。年間最終ランキングは52位。
2019年 ツアー3勝目 全仏4回戦進出編集
チェンナイ・オープンでは準々決勝でジル・シモンに敗れた。ASBクラシックではキャメロン・ノリーに初戦敗退。全豪オープンでは1回戦で第5シードのドミニク・ティエムに4-6, 3-6, 7-5, 6-1, 3-6のフルセットで敗れた。
3月のマルベーリャ・チャレンジャーで決勝に進出したが、パブロ・アンドゥハルに敗れて準優勝。4月のハサン2世グランプリでも決勝に進出し、決勝では先のアンドゥハルを6-2, 6-3で下し、リベンジを果たすとともに4年ぶりのツアー優勝を飾った[5]。バルセロナ・オープンでは3回戦でギド・ペラに敗れた。マドリード・マスターズでは予選でキャスパー・ルードに敗れた。BNLイタリア国際では予選通過するもラドゥ・アルボットに初戦敗退。
しかしリヨン・オープンでは決勝進出し、決勝でフェリックス・オジェ=アリアシムに6-4, 6-3勝利し、ツアー3勝目を挙げた。その好調で迎えた全仏オープンでは自身初の4回戦進出。4回戦では第7シードの錦織圭に2-6, 7-6(8), 2-6, 7-6(8), 5-7の日を跨ぐ接戦の末に敗れた。その後のウィンブルドン選手権でもグランドスラム2大会連続で4回戦進出を果たす。第28シードとして出場。4回戦では第23シードのロベルト・バウティスタ・アグートに3-6, 5-7, 2-6のストレートで敗れた。
シティ・オープンではベスト8入り。準々決勝でステファノス・チチパスに敗退。ロジャーズ・カップではリシャール・ガスケに初戦敗退。ウエスタン・アンド・サザン・オープンでは2回戦でダニール・メドベージェフに敗退するも、8月のウィンストン・セーラム・オープンでは決勝進出。決勝でホベルト・ホルカシュに敗れて準優勝だった。全米オープンでは2回戦でアルヤズ・ベデネに6-4, 7-6(3), 2-6, 5-7, 6-7(4)のフルセットで敗退。モゼール・オープンでも準決勝でベデネに敗れた。楽天ジャパン・オープン・テニス選手権1回戦では内山靖崇に、上海マスターズでは2回戦でニコロズ・バシラシビリに敗れた。パリ・マスターズ2回戦で同胞のガエル・モンフィスに敗れて、シーズン終了。年間最終ランキングは24位。
2020年 ATP杯初出場編集
新設されたATPカップではフランス代表として、エースのガエル・モンフィスと共に出場。シングルスでは南アフリカ共和国のケビン・アンダーソンに敗れるも、チリのニコラス・ジャリー、セルビアのドゥシャン・ラヨビッチに勝利。チームはラウンドロビン敗退。
ASBクラシックでは決勝で同胞のウゴ・アンベールに敗れ準優勝。全豪オープンでは第21シードとして出場し、2回戦でマリン・チリッチに2-6, 7-6(6), 6-3, 1-6, 6-7(3)のフルセットの末に敗れた。その後は早期敗退が続き、新型コロナウイルス感染症の世界的流行の影響でツアーが中断。
ツアー再開後のウエスタン・アンド・サザン・オープンでは1回戦のボルナ・チョリッチに0-6, 0-1の時点で途中棄権。全米オープンでは大会前に新型コロナウイルスの検査で陽性反応を示したため棄権[6]。BNLイタリア国際ではヤニック・シナーに初戦敗退。ハンブルク・ヨーロピアン・オープンでのキャスパー・ルード戦は4-6, 0-2の時点で途中棄権。全仏オープンでは2回戦敗退。年間最終ランキングは28位。
2021年 マスターズベスト8編集
ATPカップにフランス代表として出場。オーストリアのドミニク・ティエムとイタリアのファビオ・フォニーニに敗れ、前年同様ラウンドロビン敗退。
全豪オープンでは第25シードで出場するが、1回戦敗退。コルドバ・オープンではシングルスでベスト8入り。ダブルスでは準優勝を果たす。3月のアルゼンチン・オープンでは試合中に唾吐きや暴言で警告を受け[7]、4月には東京2020オリンピックの代表選考から外された[8]。
全仏オープンではノーシードで出場し、第15シードのキャスパー・ルードに1回戦敗退。ダブルスでは3回戦まで進出。クイーンズ・クラブ選手権ではアンディ・マリーに初戦敗退。ウィンブルドン選手権では第9シードのディエゴ・シュワルツマンに初戦敗退。
しかし7月半ばのハンブルク・ヨーロピアン・オープンで547日ぶりの連勝を飾ってベスト8まで勝ち進むと、続くスイス・オープン・グシュタードでもベスト8入り。ダブルスではベスト4入り。その後のアトランタ・オープンでもダブルスでベスト8入り。
そしてウエスタン・アンド・サザン・オープンでは2回戦で第6シードのデニス・シャポバロフをフルセットの末に破ると、3回戦ではジョン・イズナーを退けベスト8入り。準々決勝ではアンドレイ・ルブレフに2-6, 6-3, 3-6で敗れたが、ATPマスターズ1000で8年ぶり2度目のベスト8入りとなった[9]。この活躍はコロナ禍から日常が戻ってきたことが要因だと上機嫌に述べた。
ウィンストン・セーラム・オープンでは2回戦でエーミル・ルースヴオリに敗れた。迎えた2021年全米オープンではドゥシャン・ラヨビッチに1回戦敗退。ダブルスでは3回戦進出。その後は早期敗退が続き、パリ・マスターズでパブロ・カレーニョ・ブスタに初戦敗退。11月にフランスで開催されたATPチャレンジャーツアーに出場するも、2回戦敗退でシーズン終了。
2022年 グランドスラム3回戦進出編集
全豪オープンでは2回戦で第26シードのグリゴール・ディミトロフを6-4, 6-4, 6-7(4), 7-6(2)で下した。3回戦では第4シードのステファノス・チチパスに3-6, 5-7, 7-6(2), 4-6で1セットを奪うも敗退。
選手としての特徴編集
しばしば奇人や変わり者扱いされている。また、愛称である「ラ・ティージュ」(La Tige)はフランス語では茎の意味で、ペールの長身で細い身体が茎に似ているため、そう呼ばれることがある。
気性が荒く、試合中にテニスラケットを破壊したり、物に当たることが多く、審判や物に八つ当たりすることもしばしばある。レストタイムにベンチで寝たりなど問題行動でも知られる[4]。
2016年のリオデジャネイロオリンピックではフランス代表チーム内のルールを守らなかったという理由でフランステニス連盟から代表除外され、選手村を去る羽目になった[2]。その後も相変わらずの問題行動で東京2020オリンピックの代表選考からも外された。
憧れていたテニス選手はロジャー・フェデラーとマラト・サフィンである。もし、テニスをしていなかったらサッカーをしていただろうと述べており、趣味でサッカーをすることもある。好きなサッカーチームはオリンピック・マルセイユである。
コーラが好きでよく飲んでいる。髪にも気を遣っており、2週間おきに美容院に通っている。ヒゲを伸ばして整えたり、髪色をピンク色や金髪、黒色に気分によって変えることもしばしば。
プレースタイル編集
強烈なバックハンドと相手の不意をつくドロップショットを武器とする攻撃的なアグレッシブベースライナーであり、相手にペースを掴ませないトリッキーなプレーを得意とする。
バックハンドと比べるとフォアハンドはそれほど強打ではなく、調子によってはミスが多い。試合になるとラケット破壊や審判に対する暴言などのメンタル面の弱さが弱点である。
クレーコートが得意であるが、サーフェス問わずグランドスラムでも全仏オープン、ウィンブルドン選手権、全米オープンでは4回戦進出(ベスト16)の成績を残している。
ラケットとシューズはバボラの製品を長年使用している。ウェアに関しては今までラコステを着用していたが2021年からはbe normalと契約を結び、着用している。
ATPツアー決勝進出結果編集
シングルス: 9回 (3勝6敗)編集
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結果 | No. | 決勝日 | 大会 | サーフェス | 対戦相手 | スコア |
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準優勝 | 1. | 2012年5月6日 | ベオグラード | クレー | アンドレアス・セッピ | 3–6, 2–6 |
準優勝 | 2. | 2013年2月10日 | モンペリエ | ハード (室内) | リシャール・ガスケ | 2–6, 3–6 |
優勝 | 1. | 2015年7月26日 | ボースタード | クレー | トミー・ロブレド | 7–6(9–7), 6–3 |
準優勝 | 3. | 2015年10月12日 | 東京 | ハード | スタン・ワウリンカ | 2–6, 4–6 |
準優勝 | 4. | 2017年9月24日 | メス | ハード (室内) | ペーター・ゴヨフチク | 5–7, 2–6 |
優勝 | 2. | 2019年4月14日 | マラケシュ | クレー | パブロ・アンドゥハル | 6–2, 6–3 |
優勝 | 3. | 2019年5月25日 | リヨン | クレー | フェリックス・オジェ=アリアシム | 6–4, 6–3 |
準優勝 | 5. | 2019年8月24日 | ウィンストン・セーラム | ハード | フベルト・フルカチュ | 3–6, 6–3, 3–6 |
準優勝 | 6. | 2020年1月18日 | オークランド | ハード | ウゴ・アンベール | 6–7(2–7), 6–3, 6–7(5–7) |
ダブルス: 3回 (1勝2敗)編集
結果 | No. | 決勝日 | 大会 | サーフェス | パートナー | 対戦相手 | スコア |
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優勝 | 1. | 2013年1月6日 | チェンナイ | ハード | スタニスラス・ワウリンカ | アンドレ・ベゲマン マルティン・エメリッヒ |
6–2, 6–1 |
準優勝 | 1. | 2016年1月10日 | チェンナイ | ハード | オースティン・クライチェク | オリバー・マラチ ファブリス・マルタン |
3–6, 5–7 |
準優勝 | 2. | 2018年4月15日 | マラケシュ | クレー | エドゥアール・ロジェ=バセラン | ニコラ・メクティッチ アレクサンダー・ペヤ |
5–7, 6–3, [7–10] |
シングルス成績編集
- 略語の説明
W | F | SF | QF | #R | RR | Q# | LQ | A | Z# | PO | G | S | B | NMS | P | NH |
W=優勝, F=準優勝, SF=ベスト4, QF=ベスト8, #R=#回戦敗退, RR=ラウンドロビン敗退, Q#=予選#回戦敗退, LQ=予選敗退, A=大会不参加, Z#=デビスカップ/BJKカップ地域ゾーン, PO=デビスカップ/BJKカッププレーオフ, G=オリンピック金メダル, S=オリンピック銀メダル, B=オリンピック銅メダル, NMS=マスターズシリーズから降格, P=開催延期, NH=開催なし.
シングルス編集
グランドスラム大会編集
大会 | 2009 | 2010 | 2011 | 2012 | 2013 | 2014 | 2015 | 2016 | 2017 | 2018 | 2019 | 2020 | 通算成績 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
全豪オープン | A | A | 2R | 1R | 1R | 3R | LQ | 1R | 3R | 1R | 1R | 2R | 6–9 |
全仏オープン | LQ | 1R | 1R | 2R | 3R | 2R | 3R | 2R | 1R | 2R | 4R | 11–10 | |
ウィンブルドン選手権 | A | LQ | 1R | 3R | 3R | 1R | 2R | 2R | 4R | 3R | 4R | NH | 14–9 |
全米オープン | A | 2R | LQ | 2R | 1R | 2R | 4R | 2R | 2R | 2R | 2R | A | 10–9 |
大会最高成績編集
大会 | 成績 | 年 |
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ATPファイナルズ | A | 出場なし |
インディアンウェルズ | 3R | 2013 |
マイアミ | 3R | 2016-2018 |
モンテカルロ | 3R | 2016 |
マドリード | 3R | 2017 |
ローマ | SF | 2013 |
カナダ | 3R | 2013 |
シンシナティ | QF | 2021 |
上海 | 2R | 2012, 2013, 2016, 2018, 2019 |
パリ | 2R | 2012, 2015, 2019 |
オリンピック | 2R | 2016 |
デビスカップ | F | 2018 |
ATPカップ | RR | 2020, 2021 |
脚注編集
- ^ “ガスケが背中の故障でリオ五輪欠場、ペールが繰り上げ出場”. www.afpbb.com. 2019年4月23日閲覧。
- ^ a b “「フランス代表から除外されたブノワ・ペール「協会なんて、いないも同然」」”. www.thetennisdaily.jp. 2019年4月23日閲覧。[リンク切れ]
- ^ “ペールに罰金16,500ドル。1回戦でのラケット破壊などで[ATP500 ワシントンD.C.]”. www.thetennisdaily.jp. 2019年4月23日閲覧。[リンク切れ]
- ^ a b “「不名誉な「ラケット破壊ランキング」、米テニスメディアが発表」”. www.thetennisdaily.jp. 2019年4月23日閲覧。[リンク切れ]
- ^ “ペールがアンドゥハルの連覇を阻み、2度目のツアー優勝 [ハッサン2世グランプリ]”. テニスマガジンONLINE (2019年4月15日). 2019年4月23日閲覧。
- ^ “テニス=ペール、新型コロナ陽性で全米オープン棄権に”. Reuters. ロイター. (2020年8月31日) 2022年3月11日閲覧。
- ^ “仏テニス選手が唾吐きで罰 最後は無気力プレーで敗退”. AFPBB News. AFP. (2021年3月5日) 2021年8月21日閲覧。
- ^ “ペール、東京五輪出場不可に 相次ぐ問題行動で連盟決断”. AFPBB News. AFP. (2021年4月24日) 2021年8月21日閲覧。
- ^ “奇人ペールが復活!自前のシャツをまとってベスト8”. テニスデイリー. 2021年8月21日閲覧。[リンク切れ]
外部リンク編集
受賞 | ||
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先代 ダビド・ゴファン |
ATPカムバック賞 2015 |
次代 フアン・マルティン・デル・ポトロ |