ダビド・ゴファンDavid Goffin, フランス語発音: [david ɡɔfɛ̃][1], 1990年12月7日 - )は、ベルギーロクールフランス語版出身の男子プロテニス選手。日本語では「ゴフィン」表記も多い。これまでにATPツアーでシングルス6勝、ダブルス1勝を挙げている。身長180cm。右利き、バックハンド・ストロークは両手打ち。自己最高ランキングはシングルス7位。ダブルス158位。

ダビド・ゴファン
David Goffin
2022年モンテカルロ・マスターズでのダビド・ゴファン
基本情報
国籍 ベルギーの旗 ベルギー
出身地 同・ロクールフランス語版
生年月日 (1990-12-07) 1990年12月7日(33歳)
身長 180cm
体重 70kg
利き手
バックハンド 両手打ち
ツアー経歴
デビュー年 2009年
ツアー通算 7勝
シングルス 6勝
ダブルス 1勝
生涯獲得賞金 17,138,858 アメリカ合衆国ドル
4大大会最高成績・シングルス
全豪 ベスト8(2017)
全仏 ベスト8(2016)
全英 ベスト8(2019・22)
全米 4回戦(2017-20)
4大大会最高成績・ダブルス
全豪 1回戦(2013)
全米 1回戦(2012・15)
国別対抗戦最高成績
デビス杯 準優勝(2015・17)
ATP杯 ベスト8(2020)
キャリア自己最高ランキング
シングルス 7位(2017年11月20日)
ダブルス 158位(2019年7月15日)
2022年7月4日現在

選手経歴 編集

ジュニア時代  編集

ベルギーで生まれ、5歳からテニスを始める。

2008年 ジュニア世界10位 編集

ジュニア時代ではシングルスにおいて、戦績76勝44敗の成績を残して、同年7月にはジュニア世界ランキングで10位を記録。またジュニア時にはグランドスラム2008年全仏オープンで2回戦進出。2008年ウィンブルドン選手権では1回戦敗退。

2009年 プロ転向 編集

フューチャーズATPチャレンジャーツアーを中心に活動する。この年の最も良い成績はイタリアトーディで開催された大会で予選から4試合連続で勝利して、ベスト4入りである。準決勝では当時世界ランキング84位のシモン・グロイルにストレートで敗退した。同年にプロ転向。

2010年 トップ250入り 編集

昨年同様にフューチャーズATPチャレンジャーツアーを中心に世界を巡り、様々な戦績を挙げて、ランキングを上昇させる。年間最終ランキングは233位。

2011年 ツアー初勝利 編集

チェンナイ・オープンで当時インドNo.1選手であったソムデブ・デブバルマンを破る金星を上げ、ATPツアー初勝利を飾った。2回戦では当大会を制するスタニスラス・ワウリンカに敗れた。

2012年 トップ50入り 編集

全仏オープンでは予選決勝で敗退したが、ガエル・モンフィスの直前欠場によりラッキールーザーで4大大会に初出場する。1回戦でラデク・ステパネクを6-2, 4-6, 2-6, 6-4, 6-2で、2回戦でアルノー・クレマンを3-6, 7-6(2), 0-6, 6-2, 6-1で、3回戦でルカシュ・クボットを7-6(4), 7-5, 6-1で破り4回戦に進出した。ラッキールーザーが4大大会の男子シングルスで4回戦に進出したのは1995年ウィンブルドン選手権ディック・ノーマン以来17年ぶりという快挙だった[2][3]。4回戦では憧れのロジャー・フェデラーと対戦し第1セットを先取したが7-5, 5-7, 2-6, 4-6で敗れた[4]

ウィンブルドンでも1回戦で前年ベスト8のバーナード・トミックを3-6, 6-3, 6-4, 6-4で破り3回戦まで進出した。7月のロンドン五輪でオリンピックに初出場した。シングルス1回戦でフアン・モナコに4-6, 1-6で敗れた。チェンナイ・オープンウィンストン・セーラム・オープンバレンシア・オープン500の3大会でベスト8に進出し、2012年年頭の174位から42位までランキングを上げている。

2014年 ツアー初優勝 編集

その後怪我に苦しみランキングを下げてしまったが、7月のオーストリア・オープンでツアー初の決勝に進出し地元のドミニク・ティームを4–6, 6–1, 6–3で破りツアー初優勝を果たした[5]。9月のモゼール・オープンでは第8シードで出場し、準々決勝で第1シードのジョー=ウィルフリード・ツォンガを1-6, 7-6(5), 7-5で破ると、決勝でジョアン・ソウザに6-4, 6-3で勝利しツアー2勝目をあげる。10月のスイス・インドアに第7シードで出場。準々決勝で世界ランク9位のミロシュ・ラオニッチを6–7(3), 6–3, 6-4で勝利するなど、決勝に進出。決勝でフェデラーに2-6, 2-6で敗れ準優勝。

 
2014年ウィンストン・セーラム・オープンでのダビド・ゴファン

2015年 デビス杯準優勝 編集

5月のBNLイタリア国際マスターズ1000初のベスト8進出を果たした。全仏オープンでは3回戦でジェレミー・シャルディーに敗れた。その後のトップシェルフ・オープンでは決勝まで進みニコラ・マユに敗れ準優勝にこそなりはしたものの、翌週の世界ランキングでは自身の記録を更新する15位とした。

ウィンブルドン選手権においても自身初めての4回戦に進み、第4シードのスタン・ワウリンカに6-7(3), 6-7(7), 4-6と善戦し、敗れたもののグラスコートによる適応力の高さを示した。また、大会後の世界ランキングでも14位とし再び自身の持つ記録を塗り替えた。

8月のシンシナティ・マスターズでは世界ランク1位のノバク・ジョコビッチを第3セット第3ゲーム時点で4-6, 6-2, 3-0の2ブレークアップに持ち込むもそのあと6ゲーム連取され敗れた。全米オープンでは3回戦のロベルト・バウティスタ・アグート戦では第4セットで途中棄権した。

デビスカップではベルギー代表のエースとして活躍。初戦の前回王者スイス戦では第5戦でアドリアン・ボッセルに勝利し、準々決勝進出を決める。準々決勝カナダ戦では第2戦でフィリップ・ペリウォに勝利し準決勝進出に貢献。準決勝アルゼンチン戦では第1戦で、フェデリコ・デルボニスに、第4戦でディエゴ・シュワルツマンに勝利し、ベルギーを1904年以来の決勝に導いた。決勝イギリス戦では第1戦でカイル・エドマンドに3-6, 1-6, 6-2, 6-1, 6-0で勝利。第3戦のダブルスにもスティーブ・ダルシスと組んで出場するがマリー兄弟に4-6, 6-4, 3-6, 2-6で敗れた。第4戦で世界ランク2位のアンディ・マリーと対戦し3-6, 5-7, 3-6で敗れ、デビスカップ初優勝はならなかった。

2016年 全仏ベスト8 編集

全豪オープンでは初めて4回戦に進出したものの、第3シードのフェデラーに2-6, 1-6, 4-6で敗れた。BNPパリバ・オープンでは4回戦で世界ランク4位のワウリンカを6-3, 5-7, 7-6(5)で破ると、準々決勝でマリン・チリッチを7-6(4), 6-2で勝利し、マスターズ1000初のベスト4進出。準決勝でミロシュ・ラオニッチに3-6, 6-3, 3-6で敗れた。続くマイアミ・オープンでは準々決勝でジル・シモンに3-6, 6-2, 6-1で勝利しマスターズ2大会連続ベスト4進出。準決勝ではジョコビッチに6-7(5), 4-6で敗れた。大会後の世界ランキングで自己最高の13位に浮上する。

BNLイタリア国際では3回戦で世界ランク8位のトマーシュ・ベルディヒを6-0, 6-0のダブルベーグルで勝利し、2年連続のベスト8入りを果たす。準々決勝ではマリーに1-6, 5-7で敗れた。全仏オープンでは4回戦でエルネスツ・ガルビスに4-6, 6-2, 6-2, 6-3で勝利し、自身初のグランドスラムでベスト8に進出。準々決勝のドミニク・ティーム戦はお互いに初のベスト4進出とトップ10入りを懸けた一戦となったが、6-4, 6-7(7), 4-6, 1-6で敗れた。全仏後の世界ランキングで自己最高の11位となった。

ウィンブルドン選手権では4回戦でミロシュ・ラオニッチから2セットを先取するも6-4, 6-3, 4-6, 4-6, 4-6で逆転負けした。

リオ五輪シングルスでは3回戦でトマス・ベルッシに6-7(10), 4-6で敗れた。

全米オープンでは初戦でジャレッド・ドナルドソンに6-4, 5-7, 4-6, 0-6で敗れた。初参戦した10月の楽天ジャパン・オープンでは準決勝で第4シードのチリッチに勝利し決勝進出。決勝で第6シードのニック・キリオスに6-4, 3-6, 5-7で敗れ、ATP500初優勝はならなかった。

上海マスターズでもフアン・マルティン・デル・ポトロガエル・モンフィスなどを破り準々決勝進出を果たす。準々決勝でマリーに敗れた。翌週地元ベルギーで今年から開催となるヨーロピアン・オープンに第1シードで出場。準決勝でディエゴ・シュワルツマンに敗れ、地元優勝は果たせなかった。

レースランキングで11位となりATPワールドツアー・ファイナルズ出場とはならなかったが、交替選手の1番手に選出された。モンフィスが3戦目を怪我で棄権したため、替わりに出場しジョコビッチと対戦。1-6, 2-6で敗れた。

2017年 全豪ベスト8 ATPファイナルズ準優勝 2度のデビス杯準優勝 世界7位 編集

全豪オープンでは4回戦でドミニク・ティームに5-7, 7-6(4), 6-2, 6-2で勝利し、グランドスラムで2度目、全豪で初のベスト8に進出。準々決勝でグリゴール・ディミトロフに3-6, 2-6, 4-6で敗れた。2月のソフィア・オープンでは決勝進出するもディミトロフに敗れ、準優勝。翌週のABNアムロ世界テニス・トーナメントでは準々決勝でディミトロフに6-4, 1-6, 6-3で勝利。準決勝でピエール=ユーグ・エルベールに勝利し決勝進出。決勝ではジョー=ウィルフリード・ツォンガに6-4, 4-6, 1-6で敗れて2週連続の準優勝となった。2月20日付の世界ランキングで10位となりトップ10入りを果たす。

クレーコートシーズンでは4月のモンテカルロ・マスターズで準々決勝でノバク・ジョコビッチを6-2, 3-6, 7-5のフルセットで下して初勝利を挙げる。準決勝でラファエル・ナダルと対戦したが、第1セットのリードしている展開で物議を醸す判定がされ、勢いを失うと3-6, 1-6で敗れた[6]ムチュア・マドリード・オープンでは3回戦で第5シードミロシュ・ラオニッチをストレートで破り準々決勝に進出。しかしまたもやナダルに敗れた。全仏オープンは3回戦のオラシオ・セバジョス戦で第1セット途中にコートカバーに足を取られ転倒、右足首を負傷し棄権を余儀無くされた[7]

ウィンブルドンは欠場し7月のクロアチア・オープンで復帰、全米オープンは4回戦まで進出するもアンドレイ・ルブレフに敗れた。9月の深圳オープン決勝でアレクサンドル・ドルゴポロフに6-4, 6-7(5), 6-3で勝利し、3年ぶりの優勝となるツアー3勝目を挙げる。翌週の楽天ジャパン・オープンでは2年連続で決勝進出。決勝でアドリアン・マナリノに6-3, 7-5で勝利し、2週連続優勝とATP500初優勝を果たす。

レースランキング8位(出場を辞退したスタン・ワウリンカを除くと7位)で、交替出場の2016年を除いて初出場となったATPファイナルズでは、ラウンドロビン第1戦でラファエル・ナダルから初勝利を挙げると、第3戦でドミニク・ティームに勝利し2勝1敗の2位で突破。準決勝でこれまで一度も勝てなかったロジャー・フェデラーに2-6, 6-3, 6-4で勝利し初の決勝進出。これによりゴファンは今季唯一フェデラーとナダル両方を下した選手となった。決勝ではグリゴール・ディミトロフに5-7, 6-4, 3-6で敗れて準優勝となった。大会後のランキングで自己最高の7位を記録。翌週のデビスカップ決勝フランス戦では、第1戦でリュカ・プイユ、1勝2敗で迎えた第4戦でジョー=ウィルフリード・ツォンガに勝利と奮闘するも、ベルギーは2勝3敗で敗れて2年前と同様に準優勝に終わった。

2018年 マスターズベスト4 編集

全豪オープンでは第7シードでの出場となったがジュリアン・ベネトーに逆転を許して2回戦敗退。ABNアムロ世界テニス・トーナメントでベスト4入りしたが、準決勝では左目に自打球を受けて途中棄権した[8]ABNアムロ世界テニス・トーナメントでもベスト4入りするも、準決勝でグリゴール・ディミトロフに敗れた。マイアミ・オープンで復帰したが、1回戦でジョアン・ソウザに0-6, 1-6で敗れた。

モンテカルロ・マスターズBNLイタリア国際では準々決勝でグリゴール・ディミトロフに敗れた。バルセロナ・オープンでは準決勝でラファエル・ナダルに敗れた。マドリード・オープンでは3回戦でカイル・エドマンドに敗れた。BNLイタリア国際では準々決勝でアレクサンダー・ズベレフに敗退した。第8シードとして迎えた全仏オープンは3回戦でガエル・モンフィスをフルセットで破るも、4回戦でマルコ・チェッキナートに5-7, 6-4, 0-6, 3-6で敗れた。ウィンブルドンでは第10シードとして出場するも、マシュー・エブデンに初戦敗退。

ウエスタン・アンド・サザン・オープンではベスト4入りするも、準決勝でロジャー・フェデラーに敗れた。第10シードとして迎えた全米オープンでは4回戦でマリン・チリッチにストレートで敗れた。レーバーカップには欧州代表として参戦。シングルスではディエゴ・シュワルツマンに6-4, 4-6, 11-9で勝利。ダブルスではディミトロフと組み、ダブルスではジャック・ソック/ニック・キリオス組に3-6, 4-6で敗れたが、チーム・ヨーロッパの優勝に貢献した。深圳オープンの1回戦でアンディ・マリーに敗れた後に肘の怪我を理由にシーズンを終了した[9]。年間最終ランキングは22位。

2019年 ウィンブルドンベスト8 マスターズ準優勝 編集

 
2019年全仏オープンでのダビド・ゴファン

カタール・エクソンモービル・オープンはシングルスでは1回戦敗退に終わったが、ピエール=ユーグ・エルベールと組んだダブルスではツアー初優勝を果たした[10]全豪オープンは3回戦でダニール・メドベージェフに敗れた。オープン13エストリル・オープンでベスト4入りしたが、それぞれステファノス・シチパスに敗れた。

全仏オープンでは3回戦で赤土の覇者ナダルに敗れた。リベマ・オープンでは準々決勝でアドリアン・マナリノに敗れた。ノベンティ・オープンで準優勝を果たして、ウィンブルドン選手権ではダニール・メドベージェフらを破り、初のベスト8入りした。準々決勝では第1シードのジョコビッチに敗れた。

ウエスタン・アンド・サザン・オープンでは準決勝でリシャール・ガスケを下し、初のマスターズ1000決勝進出するも、決勝ではダニール・メドベージェフに6-7(3), 4-6で敗れ準優勝。全米オープンでは4回戦に進出したがフェデラーに敗れ、ベスト8入りを3年連続で逃した。

モゼール・オープンでは初戦でパブロ・カレーニョ・ブスタに敗れた。ジャパン・オープン・テニス選手権ではジョコビッチに敗れたが、ベスト4入りした。上海マスターズは3回戦でフェデラーに敗れた。パリ・マスターズでは初戦でディミトロフに敗退。

その後はデビスカップ2019で母国ベルギー代表として活躍。年間最終ランキングは11位。

2020年 ATP杯ベスト8 編集

新設された国別対抗戦ATPカップではグループステージでモルドバラドゥ・アルボットブルガリアディミトロフらに勝利してベルギー代表はベスト8入り。準々決勝のスペイン戦ではラファエル・ナダルに勝利した。結果はベスト8。

全豪オープンでは第7シードとして出場。1回戦でジェレミー・シャルディー、2回戦でピエール=ユーグ・エルベールを下したが、3回戦でアンドレイ・ルブレフに敗れた。南フランス・オープンではベスト4入り。準決勝でバセク・ポシュピシルに敗退。ABNアムロ世界テニス・トーナメントでは2回戦でヤニック・シナーに敗れた。オープン13では初戦敗退。3月から8月半ばまで新型コロナウイルス感染症の流行によりツアーが中断に。

ツアー再開後のウエスタン・アンド・サザン・オープンでは2回戦でヤン=レナード・ストルフに敗退。全米オープンでは第7シードとして出場して、4回戦進出。初のベスト8入りをかけて挑んだがデニス・シャポバロフに敗れた。

BNLイタリア国際ではマリン・チリッチ全仏オープンではヤニック・シナーにそれぞれ初戦敗退で早期敗退が続いた。感染症の陽性反応が出て欠場もあった[11]。年間最終ランキングは15位。

2021年 ツアー5勝目 編集

 
2021年全仏オープンでのダビド・ゴファン

アンタルヤ・オープンではベスト8入りするも準々決勝でステファノ・トラヴァーリャに敗れた。アデレード国際1ではカルロス・アルカラスに初戦敗退。全豪オープンでは1回戦ではマッチポイントを握ったにもかかわらずアレクセイ・ポピリンに6-3, 4-6, 7-6(4), 6-7(6), 3-6のフルセットの死闘の末に惜敗。しかし、南フランス・オープンの決勝でロベルト・バウティスタ・アグートを5-7, 6-4, 6-2で破り3年半ぶりのツアー優勝を果たした[12]

マイアミ・オープンでは初戦敗退。モンテカルロ・マスターズではベスト8入りするも準々決勝でダニエル・エバンスに敗退。バルセロナ・オープンでは2回戦のキャメロン・ノリー戦の途中で棄権。BNLイタリア国際ではフェデリコ・デルボニスに2回戦敗退。リヨン・オープンではアルヤズ・ベデネに1回戦敗退。

全仏オープンでは第13シードで出場したが、ロレンツォ・ムゼッティに1回戦敗退。ウィンブルドン選手権は怪我のため欠場。ウエスタン・アンド・サザン・オープンでは1回戦でギド・ペラに敗退し、ランキングを30位台まで降下。2021年全米オープンでは1回戦でマッケンジー・マクドナルドにストレートで敗退。その直後に膝の負傷により、シーズンを終了することを発表した。年間最終ランキングは39位。

2022年 ウィンブルドンベスト8 編集

 
2022年モンテカルロ・マスターズでのダビド・ゴファン

シドニー・テニス・クラシックでは準々決勝でアンディ・マリーに2-6の時点で途中棄権。迎えた全豪オープンでは1回戦で第24シードのダニエル・エバンスに4-6, 3-6, 0-6のストレートで敗れた。その後は早期敗退が続いたが、ハサン2世グランプリでは決勝でアレックス・モルカンを3-6, 6-3, 6-3で破り、ツアー7勝目を挙げた。

モンテカルロ・マスターズでは3回戦でアレハンドロ・ダビドビッチ・フォキナに敗れた。マドリード・オープンでは1回戦でアスラン・カラツェフ、2回戦でボーティック・ファン・デ・ザンスフルプらを破るも、3回戦でラファエル・ナダルに3-6, 7-5, 6-7(9)のフルセットの末に敗れた。BNLイタリア国際では2回戦でジェンソン・ブルックスビーに敗れた。迎えた全仏オープンでは1回戦でイジー・レヘチカを6-4, 4-6, 6-4, 6-4で勝利して初戦突破。2回戦では第24シードのフランシス・ティアフォーを3-6, 7-6(1), 6-2, 6-4で破り、3回戦進出。3回戦では第12シードのホベルト・ホルカシュに5-7, 2-6, 1-6のストレートで敗退。

ウィンブルドン選手権では3回戦でウゴ・アンベールを4-6, 7-5, 6-2, 7-5で破る。4回戦で第23シードのティアフォーを7-6(3), 5-7, 5-7, 6-4, 7-5で破り、2019年以来の大会ベスト8入り。準々決勝では第9シードのキャメロン・ノリーに6-3, 5-7, 6-2, 3-6, 5-7のフルセットの末に敗れた[13]

記録 編集

※オープン化以降

世界ランクトップ10にダブルベーグル(6–0, 6–0)で勝利
2016年BNLイタリア国際3回戦の世界ランク8位トマーシュ・ベルディヒ

プレースタイル 編集

正確かつパワーのある堅実なグランドストロークで相手をコート中走り回らせるオフェンシブ・ベースライナー。バックのダウン・ザ・ラインも得意としており、リターン率も比較的高く、サーブも125 mph (202 km/h)のスピードのサーブを放つことができる[要出典]

ウェアとシューズはアシックス、ラケットはWilson Blade 98 18x20 Countervailを使用している[要出典]

主要大会決勝 編集

ATPファイナルズ 編集

シングルス: 1 (1準優勝) 編集

結果 大会 サーフェス 対戦相手 スコア
準優勝 2017   ロンドン ハード (室内)   グリゴール・ディミトロフ 5-7, 6-4, 3-6

マスターズ1000 編集

シングルス: 1 (1準優勝) 編集

結果 大会 サーフェス 対戦相手 スコア
準優勝 2019   シンシナティ ハード   ダニール・メドベージェフ 6-7(3-7), 4-6

ATPツアー決勝進出結果 編集

シングルス: 15回 (6勝9敗) 編集

大会グレード
グランドスラム (0–0)
ATPファイナルズ (0–1)
ATPツアー・マスターズ1000 (0–1)
ATPツアー500 (1–4)
ATPツアー250 (5–3)
サーフェス別タイトル
ハード (5–6)
クレー (1–1)
芝 (0–2)
カーペット (0–0)
結果 No. 決勝日 大会 サーフェス 対戦相手 スコア
優勝 1. 2014年8月2日   キッツビュール クレー   ドミニク・ティーム 4-6, 6-1, 6-3
優勝 2. 2014年9月21日   メス ハード (室内)   ジョアン・ソウザ 6-4, 6-3
準優勝 1. 2014年10月26日   バーゼル ハード (室内)   ロジャー・フェデラー 2-6, 2-6
準優勝 2. 2015年6月14日   スヘルトーヘンボス   ニコラ・マユ 6-7(1-7), 1-6
準優勝 3. 2015年8月2日   グシュタード クレー   ドミニク・ティーム 5-7, 2-6
準優勝 4. 2016年10月9日   東京 ハード   ニック・キリオス 6-4, 3-6, 5-7
準優勝 5. 2017年2月12日   ソフィア ハード (室内)   グリゴール・ディミトロフ 5-7, 4-6
準優勝 6. 2017年2月19日   ロッテルダム ハード (室内)   ジョー=ウィルフリード・ツォンガ 6-4, 4-6, 1-6
優勝 3. 2017年10月1日   深圳 ハード   アレクサンドル・ドルゴポロフ 6-4, 6-7(5-7), 6-3
優勝 4. 2017年10月8日   東京 ハード   アドリアン・マナリノ 6-3, 7-5
準優勝 7. 2017年11月19日   ロンドン ハード (室内)   グリゴール・ディミトロフ 5-7, 6-4, 3-6
準優勝 8. 2019年6月23日   ハレ   ロジャー・フェデラー 6-7(2-7), 1-6
準優勝 9. 2019年8月18日   シンシナティ ハード   ダニール・メドベージェフ 6-7(3-7), 4-6
優勝 5. 2021年2月28日   モンペリエ ハード (室内)   ロベルト・バウティスタ・アグート 5-7, 6-4, 6-2
優勝 6. 2022年4月10日   マラケシュ クレー   アレックス・モルチャン 3-6, 6-3, 6-3

ダブルス: 1回 (1勝0敗) 編集

結果 No. 決勝日 大会 サーフェス パートナー 対戦相手 スコア
優勝 1. 2019年1月6日   ドーハ ハード   ピエール=ユーグ・エルベール   ロビン・ハーセ
  マトウィ・ミドルコープ
5-7, 6-4, [10-4]

シングルス成績 編集

略語の説明
 W   F  SF QF #R RR Q# LQ  A  Z# PO  G   S   B  NMS  P  NH

W=優勝, F=準優勝, SF=ベスト4, QF=ベスト8, #R=#回戦敗退, RR=ラウンドロビン敗退, Q#=予選#回戦敗退, LQ=予選敗退, A=大会不参加, Z#=デビスカップ/BJKカップ地域ゾーン, PO=デビスカップ/BJKカッププレーオフ, G=オリンピック金メダル, S=オリンピック銀メダル, B=オリンピック銅メダル, NMS=マスターズシリーズから降格, P=開催延期, NH=開催なし.

4大大会シングルス 編集

大会 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022 2023 2024 通算成績
全豪オープン Q1 Q2 1R A 2R 4R QF 2R 3R 3R 1R 1R A 1R 13–10
全仏オープン A 4R 1R 1R 3R QF 3R 4R 3R 1R 1R 3R 1R 18–12
ウィンブルドン Q3 3R 1R 1R 4R 4R A 1R QF NH A QF 3R 18–9
全米オープン Q3 1R 1R 3R 3R 1R 4R 4R 4R 4R 1R 1R Q1 16–11

大会最高成績 編集

大会 成績
ATPファイナルズ F 2017
インディアンウェルズ SF 2016
マイアミ SF 2016
モンテカルロ SF 2017
マドリード QF 2017
ローマ QF 2015, 2016, 2018
カナダ 3R 2015, 2016
シンシナティ F 2019
上海 QF 2016
パリ 3R 2015–2017
オリンピック 3R 2016
デビスカップ F 2015, 2017
ATPカップ QF 2020

脚注 編集

  1. ^ The pronunciation by David Goffin himself”. ATPWorldTour.com. 2018年2月5日閲覧。
  2. ^ “「理解できない」21歳のラッキールーザー 16強に涙と戸惑い”. Sponichi Annex. (2012年6月2日). https://www.sponichi.co.jp/sports/news/2012/06/02/kiji/K20120602003378870.html 
  3. ^ -大会レポート- 第6日 ベルギーの新星ゴフィン、ブレークスルー間近!?[リンク切れ]
  4. ^ “フェデラー新鋭の実力認めた/全仏テニス”. nikkansports.com. (2012年6月5日). https://www.nikkansports.com/sports/news/p-sp-tp0-20120605-962428.html 
  5. ^ Goffin Wins Maiden Title In Kitzbühel”. atpworldtour.com. ATP Tour, Inc. (2014年8月2日). 2014年8月2日閲覧。
  6. ^ ナダルがゴファンを下して決勝進出も、判定に物議”. テニスデイリー. 2019年12月18日閲覧。
  7. ^ “ゴフィンに悲劇 コートカバーに足取られ転倒 全仏OPリタイア”. AFP. https://www.afpbb.com/articles/-/3130673 2017年6月6日閲覧。 
  8. ^ ゴフィンが目負傷でABNアムロ準決勝棄権、自らの打球が当たる”. www.afpbb.com. 2019年4月6日閲覧。
  9. ^ Belgian David Goffin Forced To End His 2018 Early”. ATP Tour. 2019年4月6日閲覧。
  10. ^ Goffin/Herbert Win First Team Title In Doha”. ATP Tour. 2019年4月6日閲覧。
  11. ^ 世界13位ゴファン 新型コロナ検査で陽性。サンクトペテルブルク大会欠場へ”. テニスデイリー. 2021年3月4日閲覧。
  12. ^ 勝てない日々を送ったゴファンが南フランス・オープンで優勝「この上なく幸せ」”. tennismagazine.jp. 2021年3月4日閲覧。
  13. ^ “ノーリーがGS初の4強、準決勝でジョコと対戦 ウィンブルドン”. AFPBB News. AFP. (2022年7月6日). https://www.afpbb.com/articles/-/3413114 2022年7月6日閲覧。 

外部リンク 編集

受賞
先代
  ラファエル・ナダル
ATPカムバック賞
2014
次代
  ブノワ・ペール