真相報道 バンキシャ!
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『真相報道 バンキシャ!』(しんそうほうどう バンキシャ!)は、日本テレビ系列(NNN)で2002年10月6日から毎週日曜18:00 - 18:55(JST)に生放送されているワイドショーである。
真相報道 バンキシャ! | |
---|---|
ジャンル | ワイドショー |
企画 | 日本テレビ報道局 |
演出 | 藤田賢治(総合デスク) |
出演者 |
桝太一 後呂有紗 ほか |
アナウンサー | 伊藤遼 |
オープニング | 作曲:大島ミチル、コーラス:菊川怜 → 作曲:イケガミキヨシ |
エンディング | 同上 |
製作 | |
プロデューサー | 大倉雅弘/井上幸昌(CP) |
制作 | 日本テレビ(NNN) |
放送 | |
映像形式 | リアルタイム字幕放送 |
音声形式 | モノステレオ放送[注 1] (2011年10月9日より) |
放送国・地域 | 日本 |
放送期間 | 2002年10月6日 - 現在 |
放送時間 | 日曜 18:00 - 18:55 |
放送枠 | 日本テレビ系列夕方ニュース枠 |
放送分 | 55分 |
回数 | 943 |
公式サイト | |
特記事項: 放送回数は2022年5月15日現在。 |
概要
編集この節に雑多な内容が羅列されています。 |
- 番組名は、特定の人物や団体に対して張り付くように取材を行う業界用語の『番記者』が由来といわれている。番組ホームページや公式Twitterでは、『番犬』をモチーフにした犬のキャラクターが"バン犬"という名前で使われている[1]。また、2020年2月2日放送分からリニューアルされたスタジオセットでは、彫像風の黄昏色の犬の実物大オブジェがセンターに配置された。
- それまでのNNN系列におけるこの時間帯は『独占SPORTS情報』→『The独占サンデー』とスポーツ情報を主軸とした番組が放送されていたが、この『バンキシャ!』では日本テレビ報道局の制作に変更されて放送内容が一新になった。基本的には、まずその週や当日に最も注目のニューストピックスを2〜3項目取り上げ、バンキシャと呼ばれる同局のディレクター陣が前面に出て取材報告する体裁で進行している。
- 首都圏(日本テレビの放送・取材・サービスエリアエリア)以外で起きた出来事であっても、当該地域のNNN系列局ではなく日本テレビが制作・取材を直接行っており、系列局も製作・取材に参加していくTBS系列の『報道特集』やテレビ朝日系列の『サンデーステーション(夕方時代)』とはこの点が決定的に異なる。日本テレビの報道局が全面的に制作に参加している形になっている。
- オープニングからCM明けのアイキャッチ、エンディングまで、2020年1月26日放送分まで劇画調で探偵風の男性(公式サイトでは「バンキシャ男」と呼ばれている)を描いたアニメーションが登場しており、2009年9月27日の菊川怜番組降板の日には、「バンキシャ男」の顔が菊川の似顔絵になっているバージョンがワンカット登場したほか、クリスマス時期にはクリスマスバージョンが流れるなど「レア」なバージョンもいくつか存在する。
- 2020年2月2日放送分からは、「バンキシャ男」に代わり「バン犬」のアニメーションが流れている。
- オープニング曲の作曲は2020年1月26日放送分まで大島ミチルで、コーラスは菊川が吹き込んだものを加工したものであった。
- 視聴率は2002年番組開始当時は、『JNN報道特集』(本番組の前半30分のみではあるが、『JNN報道特集』とは裏番組かつライバル関係になっていた)からの視聴者の移行が若干数ながらもあったことと、ゴールデンタイムでの放送であったことから、放送回にもよるが、平均して13% - 15%程度で推移していた(しかし裏番組の『JNN報道特集』もこの当時の平均視聴率は10%強を維持していた。同番組は本番組の対策として2003年に大幅なテコ入れを実施したが、それが成功して視聴率も回復傾向になったものの、本番組の視聴率もあまり落ちなかった)。その『JNN報道特集』が終了した2008年4月以降は、同番組の視聴者が多数本番組の視聴に移行したことで、平均で16%を超え、報道番組としてはかなり高い数字を維持している。最高視聴率は2004年7月17日放映分の20.5%。
- 開始当初は北朝鮮関連の取材に重点をおいていた。北朝鮮への関心が薄れてきたために、今ではその週に取り上げられた話題を独自の切り口で紹介する形式へとシフトされている。
- この番組ではリアルタイム字幕放送を実施しているが、導入された当初はニュースコーナーのみの実施だった。
- 選挙特番では、同番組のロゴ等を使用した『ゲキセン!』、また期末などでのスペシャル版は『真相報道 バンキシャ!サプライズNEWSツアー』と銘打って放送される。また、前2番組で行っていた巨人軍主催ゲームのミニ実況中継は行われていなかったが、2005年に行われた日曜薄暮開催(17時開始)では試合展開を随時挿入する『バンキシャ!&ナイター』として放映したことがある。このときはオープニングでバンキシャ男が東京ドームへ向かっていた。
- 2011年10月9日放送分より編成上の音声がステレオに変更されたが、スタジオ音声はBGM・効果音含めモノラル音源の状態である。
- 2013年3月31日放送分で放送500回を達成し、2021年4月4日放送分で放送888回を達成した。
- 2015年3月29日放送分から番組開始以来初めてスタジオセットが一新された。
- 2020年2月2日放送分から番組開始以来初めて番組ロゴと再度スタジオセットが全面刷新された。
- 2021年3月28日放送分で番組開始から18年半、初代男性総合司会を務めた福澤朗が番組を勇退し、同年4月4日放送分からは、後任として『ZIP!』の総合司会から異動の形で桝太一が2代目男性総合司会に就任した[2][3]。
- 2021年4月25日に、2013年から約9年間3代目女性総合司会を務めた夏目三久が9月末で芸能界を引退し、当番組も同時に勇退することが発表され[4]、同年9月26日放送をもって夏目とニュースキャスターを担当していた安藤翔が番組を卒業した[5]。夏目の後任として同年10月3日放送分からは後呂有紗が4代目女性総合司会に、同じく安藤の後任として川畑一志がニュースキャスターにそれぞれ就任した。
- 2022年1月23日に、桝太一が「科学の伝え方」(サイエンスコミュニケーション)の研究・実践の為、同年3月31日を以って日本テレビを退職し、同志社大学ハリス理化学研究所の助教に転職する事を発表した。なお退職後、当番組の出演は継続している[6]。 同年3月31日で桝は日本テレビを退社、4月3日放送分に日本テレビ退社後初めて当番組に出演し、同志社大学助教・フリーアナウンサー(ソニーミュージックアーティスツ所属)として、「サイエンスの視点今まで以上に大事に」と決意を述べた[7]。
- 2022年10月2日、放送開始20周年を迎えた。
出演者
編集現在の出演者
編集特に表記されていない人物は、日本テレビアナウンサー。
- 総合司会
- ゲストコメンテーター
いずれも不定期出演で、各回1、2名が出演。福澤が司会だった時代は「ご意見バン!」という呼称があったが現在は廃止されている。この「コメンテーター」が存在する点が、TBS「報道特集」との最大の違い。
- 石田衣良(直木賞作家)
- いしかわじゅん(漫画家)
- 倉田真由美(漫画家)
- 浅野史郎(元宮城県知事、慶應義塾大学教授)
- 井沢満(脚本家)
- 渡邉美樹(ワタミ創業者、元参議院議員)
- 増田寛也(元総務大臣、前岩手県知事、野村総合研究所顧問)
- 宮本亜門(演出家)
- 城戸真亜子(洋画家)
- 落合恵子(作家)
- 夏野剛(実業家)
- 野村修也(中央大学法科大学院教授)
- 尾木直樹(教育評論家)
- 川井郁子(ヴァイオリニスト)
- 舘野晴彦(幻冬舎取締役、専務執行役員)
- 猪瀬直樹(元東京都知事、作家)
- 宋文洲(ソフトブレーン創業者)
- 杉山愛(元プロテニス選手)
- 成毛眞(早稲田大学客員教授)
- 春香クリスティーン(スイス生まれのタレント)
- 大八木淳史(元ラグビー日本代表、芦屋学園中学校・高等学校校長)
- 天野篤(順天堂大学医学部教授)
- 大宮エリー(作家、演出家)
- 武田双雲(書道家)
- 三浦雄一郎(冒険家)
- 山本一力(作家)
- 島田雅彦(作家、法政大学教授)
- 冨田勝(慶應義塾大学教授)
- 西條剛央(早稲田大学客員准教授、スマートサバイバーPJ代表)
- 白河桃子(一億総活躍国民会議有識者委員)
- 田中理(第一生命主席エコノミスト)
- 崔洋一(映画監督)
- 武田修宏(元サッカー日本代表)
- 松田公太(実業家、タリーズコーヒージャパン創業者、前参議院議員)
- 林家木久扇(落語家[注 2])
- 藤沢久美(実業家)
- 佐々木かをり(実業家)
- ピーター・バラカン(音楽評論家)
- 原晋(青山学院大学陸上競技部・長距離ブロック監督、同大学・地球社会共生学部教授)
- 加藤友朗(外科医)
- 森公美子(歌手)
- 為末大(元プロ陸上選手)
- 二宮清純(スポーツジャーナリスト)
- 久能靖(皇室ジャーナリスト、元日本テレビアナウンサー[注 3])
- 福里真一(CMプランナー)
- 木下真理子(書家)
- 古市憲寿(社会学者)
- 原田曜平(若者文化評論家、マーケティングアナリスト)
- 長嶋一茂(タレント、元プロ野球選手)
- スプツニ子!(アーティスト)
- 畑中雅美(マンガ編集者、元Sho-Comi編集長、Cheese!編集長)
- 中野信子(脳科学者)
- 松丸亮吾(東大生、クリエーター)
- 池上彰(ジャーナリスト)
- 三浦瑠麗(国際政治学者)
- 林家たま平(落語家)
- 鈴木福(俳優)
- 松本薫(ロンドン五輪・柔道女子金メダリスト)
- 河瀬直美(映画監督)
- ロバート・キャンベル(国文学研究資料館館長)
- 尾上松也(歌舞伎俳優)
- 北斗晶(元女子プロレスラー)
- 星野佳路(星野リゾート代表)
- 岩崎恭子(元競泳オリンピック金メダリスト)
- 野々村友紀子(放送作家)
- 宮田裕章(慶應義塾大学医学部教授)
- ヒャダイン(音楽クリエーター)
- 吉田鋼太郎(俳優・演出家)
- 安藤桃子(映画監督)
- 仁禮彩香(起業家、2021年3月14日)
- 伊沢拓司(クイズプレーヤー、起業家、2021年4月4日)
- 石山アンジュ(シェアリングエコノミー活動家、2021年4月11日)
- 西田亮介(社会学者、東京工業大学リベラルアーツ研究教育院准教授、2021年4月25日)
- 山之内すず(ファッションモデル、2021年5月23日)
- 城田優(俳優・歌手、2021年6月13日)
- 野口聡一(宇宙飛行士、2021年7月11日)
- 井上咲楽(タレント、2021年7月18日)
- 三屋裕子(日本バスケットボール協会会長、2021年10月3日)
- 三木アリッサ(2021年10月10日)
- 長谷川ミラ(ファッションモデル、2021年10月31日)
- 村木風海(タレント・発明家、2021年11月28日)
- 桂宮治(落語家・笑点メンバー、2022年1月23日)
- 高尾美穂(産婦人科専門医・医学博士)
- ニュースキャスター
- 伊藤遼(2022年10月2日 - )
- 代役は川畑一志、市來玲奈、畑下由佳、杉原凜が担当する。
- 当初は報道局キャスター室所属の記者が代々担当していたが、原聡子が降板した2013年6月以降はアナウンサーが担当している。
- 上田まりえ降板後の2016年1月から3月までは、過去に当コーナーで上田の代役経験を持つ豊田順子[注 4]、山下美穂子[注 5]、畑下由佳[注 6]が週替わりで担当。同年4月からは右松健太が近野宏明以来となる男性キャスターに就任したが報道局への異動を機に降板。6月は男性アナが単独で担当し、7月からは夏目とのペアで担当するように。持ち回り制以降、主に安藤翔が担当する回が多い。2021年10月からは川畑一志が安藤の後任となる。
- ナレーター
- 大塚芳忠(2019年11月 - )
- 桝からは「天の声」と呼ばれている。2020年2月からオープニングタイトルやCM明けのアイキャッチで用いるタイトルコールも担当している。
- 近藤サト(フリーアナウンサー)
- 小野寺一歩
- その他
大雨など重大な気象事案発生時は、気象解説などで木原実など、気象予報士が出演する場合がある。
過去の出演者および代役
編集期間 | 総合司会 | ニュースキャスター1 | ||
---|---|---|---|---|
男性 | 女性 | |||
2002年10月 | 6日2003年 | 9月28日福澤朗2 | 菊川怜 | 小栗泉 |
2003年10月 | 5日2005年 | 3月27日近野宏明 | ||
2005年 | 4月 3日2007年 | 9月30日丸岡いずみ4・5 | ||
2007年10月 | 7日2009年 | 9月27日小林史4 | ||
2009年10月 | 4日2011年 | 6月26日鈴江奈々3 | ||
2011年 | 7月 3日2013年 | 3月30日原聡子 | ||
2013年 | 4月 6日2014年 | 5月25日夏目三久2・7 | ||
2014年 | 6月 1日2015年12月27日 | 上田まりえ | ||
2016年 | 1月10日2016年 | 3月27日豊田順子6 山下美穂子6 畑下由佳6 | ||
2016年 | 4月 3日2016年 | 5月29日右松健太 | ||
2016年 | 6月 5日2021年 | 3月28日安藤翔 | ||
2021年 | 4月 4日2021年 | 9月26日桝太一2・8 | ||
2021年10月 | 3日2022年 | 9月25日後呂有紗3 | 川畑一志 | |
2022年10月 | 2日現在 | 伊藤遼 | ||
- 男性総合司会の代役
- 女性総合司会の代役
- ニュースキャスターの代役
- 安村直樹(2016年6月5日、安藤が不在のため)
- 田中毅(2016年6月12日、安藤が不在のため)
- 山本紘之(2016年6月19日、安藤が不在のため)
- 川畑一志
- 市來玲奈
- 畑下由佳(2023年9月24日、伊藤が不在のため)
- 杉原凜
- ご意見バン!
- ナレーター
スタッフ
編集ネット局
編集- ○印…ローカル天気予報を放送後、「ニュース予報」「エンディング」をネットする局
- ×印…各地のローカルニュースを放送後、「エンディングCG」で終了する局
放送対象地域 | 放送局 | 系列 | 放送日時 | ネット状況 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
関東広域圏 | 日本テレビ(NTV) | 日本テレビ系列 | 日曜 18:00 - 18:55 | 【制作局】 | |
北海道 | 札幌テレビ(STV) | × | |||
青森県 | 青森放送(RAB) | ||||
岩手県 | テレビ岩手(TVI) | ○ | |||
宮城県 | ミヤギテレビ(MMT) | × | |||
秋田県 | 秋田放送(ABS) | ○ | |||
山形県 | 山形放送(YBC) | × | |||
福島県 | 福島中央テレビ(FCT) | ||||
山梨県 | 山梨放送(YBS) | ○ | |||
新潟県 | テレビ新潟(TeNY) | × | |||
長野県 | テレビ信州(TSB) | ||||
静岡県 | 静岡第一テレビ(SDT) | ||||
富山県 | 北日本放送(KNB) | ||||
石川県 | テレビ金沢(KTK) | ||||
福井県 | 福井放送(FBC)[注 9] | ||||
中京広域圏 | 中京テレビ(CTV) | ||||
近畿広域圏 | 読売テレビ(ytv) | ||||
鳥取県・島根県 | 日本海テレビ(NKT) | ||||
広島県 | 広島テレビ(HTV) | ||||
山口県 | 山口放送(KRY) | ||||
徳島県 | 四国放送(JRT) | ||||
香川県・岡山県 | 西日本放送(RNC) | ○ | |||
愛媛県 | 南海放送(RNB) | × | |||
高知県 | 高知放送(RKC) | ||||
福岡県 | 福岡放送(FBS) | ||||
長崎県 | 長崎国際テレビ(NIB) | ||||
熊本県 | くまもと県民テレビ(KKT) | ||||
鹿児島県 | 鹿児島読売テレビ(KYT) |
備考・特別番組編成時の対応
編集数ある提供スポンサーの一つ、大鵬薬品工業は2011年3月末まで『NNN日曜夕刊』時代から30年以上にわたりこの枠での提供を行っていた[注 11]。
2005年からプロ野球の読売ジャイアンツ主催試合のナイターシーズンの開始時間が一部の日曜日で17時開始に変更されたため、17:30 - 18:25に放送時間が30分繰り上げられる場合がある(同年に『真相報道バンキシャ!&ナイター』のタイトルで放送されたのがその例で、番組中には随時野球中継が挿入される)。
2002年・2003年の年末最終放送は放送時間を大幅に拡大し、当時月 - 土曜日夕方に放送されていた報道番組『NNNニュースプラス1』と合体した特別番組『超合体!特大生放送!!バンキシャ!プラス1』として放送。日本テレビ本社(当時の麹町社屋)Gスタジオに当番組と『プラス1』のスタジオセットをミックスしたセットを組んで生放送され、司会は福澤・菊川と当時の『プラス1』平日メインキャスター、笛吹雅子(日本テレビ報道局記者)・藤井貴彦(日本テレビアナウンサー)が務めた。また、オープニング曲も『バンキシャ!』『プラス1』双方のそれをミックスさせたものが使われた。
また、これとは別にプロ野球中継や毎年8月下旬の『24時間テレビ 「愛は地球を救う」』放送日[注 12]もしくは年末年始にあたる12月25日から1月4日までの期間と重なる場合は番組自体が休止され、代替として『NNN news』または『NNN NEWS&SPORTS』を放送する[注 13]。その場合、年末年始の番組休止時の代替ニュースが25分以上の枠で放送される場合には当番組のネットスポンサーがそちらへ振替提供されるが、それ以外のケースでは当番組のスポンサーが別番組に振替提供されることは無い[注 14]。
特番編成の事例
編集上述以外の特番などによる放送の休止・内容・時間変更は以下の通り。
- 2007年3月4日の放送で、『笑点』本編終了後5秒のクロスプログラムで『笑点』メンバーの林家木久蔵(当時)が登場した[注 15]。
- 2007年3月25日放送の「バンキシャ!2時間スペシャル」内で、テレビ金沢が能登半島地震の報道特番のため18:20頃から約30分間番組を中断した。報道特番は日テレNEWS24でも同時放送。テレビ金沢以外は冒頭に軽く触れられた程度でほぼ通常通りの進行だった。
- 2006年5月14日・2016年5月22日は『笑点』が17:30 - 18:55に大幅拡大して放送されたため休止[注 16]。なお、前者では『笑点』拡大版の枠内で代替の『NNNニュース』が放送された。
- 2011年3月13日は、全編に渡って2日前に発生した東日本大震災(東北地方太平洋沖地震)の被害状況や最新情報を伝え、19:58(実質的には直後の「NNN緊急特番」の冒頭部の20:16)まで放送時間を延長しCMを一切入れずに放送した。この日はコメンテーターの出演は無く、スタジオは福澤・鈴江のみで進行。ニュース担当の原は報道フロアからの出演となった。また、通常非ネットのテレビ大分・テレビ宮崎でも19:00から飛び乗りで臨時ネットしたほか、BS日テレ・日テレNEWS24でもNNN報道特番扱いで全編が臨時サイマルネットされた。
- 2012年6月17日は、番組終了後の19時から放送される『ザ!鉄腕!DASH!!2時間スペシャル』から山口達也が出演した。
- 『さんま&SMAP!美女と野獣のクリスマススペシャル』がかつて日曜日に放送されていた場合、SMAPがスタジオから中継で出演する場合があった。
- 2013年3月10日15:00 - 17:20に別途『NNN特報 真相報道 バンキシャ! 被災地1000人の声SP』が放送された。
- 2013年9月15日、2014年3月16日は、番組終了後の19時から放送される『ザ!鉄腕!DASH!!3時間スペシャル』から城島茂が出演した。
- 2015年2月15日は、2月7日に死去した河上和雄の追悼特集を放送した。
- 2015年12月27日放送回は、『ニッポン人は頑張ったスペシャル』として放送されるため、16:30 - 18:55に拡大。同日のご意見バン!は宮本亜門、ゲストは田中史朗と宮本エリアナだった。そのため、17:30 - 18:00に『笑点』を挟む2部体制となった。この日の『笑点』の演芸コーナーでは「真相報道 バンキシャ!大喜利」と題して福澤・夏目・宮本亜門・三浦雄一郎・尾木が出演。このとき座布団を一番多く獲得した夏目が「春風亭昇太が結婚した際の優先取材権」を獲得。2019年6月30日の笑点のエンディングで昇太が結婚を発表したため[注 17]、直後に放送されている当番組に昇太が出演してこれを行使する形となった。また番組内のニュースは第1部終了前に『NNNニュース』としてストレートニュース形式で放送された[12]。
- 2021年8月1日は『東京オリンピック2020』のため放送中止。オリンピック中継の中で『NNN NEWS』を放送された。
新型コロナウイルスの世界流行に関する報道
編集COVID-19パンデミックに関する報道では、その動向を先取りする放送を重ねた。横浜港に停泊中のダイアモンド・プリンセス号内でクラスターが発生していた2020年2月16日の放送では、SARSアウトブレークでWHOフィリピン封じ込めチームを指揮した感染対策の専門家をゲストに呼び(主に松本哲哉がスタジオやリモートで出演)、COVID-19はいわゆる3密状態でスーパースプレッダーが発生すること。放送時点でCOVID-19の特効薬やワクチンがない以上、その収束には1-2年を要すること。同年7-8月に東京オリンピック・パラリンピック開催を強行すると、「世界中に感染を広げる大舞台になる」と警告した。3月29日の放送からは、webを使って専門家やご意見番の一部がリモート出演する形とし、スタジオ内のメインキャスターらも2m以上離れて立つよう演出した。3密回避やソーシャルディスタンスを意識する重要性が強く視聴者に伝わり、この手法は翌日から国内外のTV番組でも取り入れられた[13]。
不祥事・事件
編集模型メーカーへの無許可による人形を使用した実演
編集- 2004年3月14日の放送で、高崎小1女児殺害事件の被疑者(当時)の趣味を「人形収集」だと報じる際に、模型メーカーのボークスの許可を得ないまま、スタッフが購入してきた高級着せ替え人形「スーパードルフィー」の箱出しから洋服の着せ付け、膝の関節が動く様などを実演した。事件と「スーパードルフィー」を関連付けさせるような番組内容であったため、ボークスにはスーパードルフィーのオーナー達から多くの声が寄せられた。そのためボークスは日本テレビ側に抗議し、法的対応を取ることを声明で発表した[14]。番組は3月17日に報道局チーフプロデューサー名で同社に謝罪を行い、翌週の3月21日の放送で取材の行き過ぎについて謝罪した[15](なお、その後被疑者は起訴されて被告となり既に刑が確定しているが、被告が具体的にどの様な人形を収集していたのかについては公表されていない)。
政治家による加害者への不適切発言
編集- 2005年4月17日の放送で、塩川正十郎が出演し、当時話題になっていた奈良騒音傷害事件の加害者(いわゆる「騒音おばさん」)の映像を見て「こりゃねえ、やっぱり狂ってますよこの人は。顔見てごらんなさい。目はつり上がってるしね、顔がぼーっと浮いてるでしょ。これ、キチガイの顔ですわ」と発言し、即座に福澤朗が「ちょっとすいません、そういった発言はふさわしくないと思いますが」と述べ、視聴者に謝罪した[16](塩川自身も、この発言を機にメディアへの露出を極力控えるようになった)。
取材スタッフによる敷地への不法侵入の誤報
編集- 2006年11月26日の放送で「有名スポーツ選手の副業」を取り上げたが、取材スタッフがスペイン・マドリードにあるデビッド・ベッカムの自宅の敷地に無断で立ち入り撮影していたとイギリスのタブロイド紙「ニュース・オブ・ザワールド」にて報じられた。この件を日刊スポーツは大きく取り上げたが、実際にはベッカム邸に入ったという事実はなく誤報という事がわかり、日刊スポーツ編集局長名義で謝罪した。
岐阜県庁裏金誤報事件
編集2008年11月23日の放送で、建設業者の男が出演し、岐阜県の土木事務所が架空工事による裏金を捻出していたと証言。これについて、岐阜県が調査したところ、証言内容が虚偽だったと判断。2009年2月27日に日テレ関係者が岐阜県に対し謝罪し、2009年3月1日の放送で訂正・謝罪放送を行った[17](この訂正放送自体も内容が不十分だったとして後に放送倫理・番組向上機構(BPO)から勧告を受けている[17])。その後、岐阜県は証言した男を岐阜県警に偽計業務妨害で告訴し、男は2009年3月9日に逮捕された(逮捕された容疑者は「謝礼金が欲しくてやった」と供述している。後に起訴され、懲役5年の求刑に対して懲役3年、執行猶予5年の判決が出ている)。さらに、責任をとる形で3月16日付で久保伸太郎社長が辞任[18]し、3月22日の放送で社長辞任を報告した上で改めて謝罪放送を行った[19]。また、関係者の処分については、報道局長の役職罷免と番組関係者4人対して出勤停止の処分を下した。7月10日にBPOより勧告を受けた[20]。この事件の検証番組は8月24日未明0:50 - 1:30(8月23日深夜)に放送された。これに先立ち、8月23日の本番組でこの事件の検証特集が放送され、当時の社長・チーフプロデューサー・報道局長がVTRで謝罪したほか、番組の終わりに福澤をはじめとするバンキシャ関係者一同が謝罪した。
秩父山中取材記者遭難死事件
編集2010年8月1日、埼玉県秩父市の山中でバンキシャ!の放送の取材のために訪れた日本テレビの記者とカメラマンが遭難し死亡した[21]。2名のスタッフは7月25日に発生した防災ヘリコプターの「あらかわ1」墜落事故の取材に訪れていた。発見されたときスタッフはTシャツにジャージーのズボンの軽装で下半身が水に漬かった状態で発見された。2人が軽装であったため同行のガイドは危険であるとして一度は3人で下山をしたが2人はガイドを残して再度入山を試みて遭難した。ガイドによると、2人はバンキシャ!の名前をあげ「土曜(31日)に行かないと駄目だ」と話し、急いでいる様子だったという[22]。2人が戻らないため午後5時すぎにドライバーが日本テレビに連絡をしたが、日本テレビから救助要請が秩父警察署に出されたのは午後11時15分であった。翌朝午前9時過ぎに2人は心肺停止状態で発見され死亡が確認された。「あらかわ1」墜落現場周辺は厳しい山岳地帯であるとして、地元の埼玉県警は報道各社に対して取材自粛要請を出していた[23]。同行ガイドがバンキシャ!の取材であったと明言したにもかかわらず、バンキシャの放送内ではその事実にふれることはなかった。
キム・ヨナ選手の練習風景隠し撮りを放送
編集2010年12月26日の放送で、2011年3月に東京で開催予定の世界フィギュアスケート選手権に向けて練習するキム・ヨナ選手の練習風景を隠し撮りしたものを放送した。その後、キム・ヨナ選手のマネジメント会社から日本テレビに抗議があった[24]。しかし、日本テレビ側は「パブリックスペースでの撮影なので問題はない。先方にも理解してもらっている」とコメントした[25]。さらに2011年1月6日に日本テレビ側が隠し撮りを認め、キム・ヨナ選手のマネジメント会社に「深く陳謝します」という謝罪文を送ったとマネジメント会社が発表した。日本テレビ側は、再発防止の努力を約束した[26]。
宋文洲の発言
編集2013年2月17日、2日前に起きた2013年チェリャビンスク州の隕石落下を伝えるニュースの中で、コメンテーターとしてゲスト出演した宋文洲が「尖閣に落ちて島がなくなれば、領土問題がなくなる」といった趣旨の発言をし、約20分後に鈴江が「スタジオで不適切な発言がありました」と謝罪した[27]。
脚注・出典
編集注釈
編集- ^ 編成上・地上デジタル放送の場合。
- ^ 2007年3月4日の放送では、本番組のクロスプログラムも担当した。詳細は、下記を参照。
- ^ 1990年4月から1年半、該当枠上の前身番組『NNN日曜夕刊』のメインキャスターを担当。
- ^ 1月10日にレギュラー初担当。2014年10月には上田の代役を務めた。
- ^ 1月17日にレギュラー初担当。2014年6月22日および2015年8月2日放送分にて上田の代役を務めた。
- ^ 1月24日にレギュラー初担当。上田の代役としては豊田、山下より多く担当。
- ^ 同日は、同期入社の山本紘之がリポーターとして出演。
- ^ 鈴江は同年の『24時間テレビ 「愛は地球を救う」』で総合司会を務めており、同番組放送すなわち『バンキシャ!』休止に合わせて夏休みを取る、ということができなかった。
- ^ テレビ朝日系列(サブ)とのクロスネット局でもあるが、テレビ朝日系列の一般番組供給部門には非加盟で、日本テレビの公式ウェブサイト上でも単独ネット扱い[1]。
- ^ 18:30まではテレビ大分が『満天☆青空レストラン』の遅れネット、テレビ宮崎が『ちびまる子ちゃん』(フジテレビ)の同時ネット。18:30以降は両局とも『サザエさん』(フジテレビ)の同時ネットとなっている。
- ^ 『日曜夕刊』時代、一部系列局はローカルスポンサーに差し替えていた。
- ^ ただし、2022年の回からは「24時間テレビ的バンキシャ」として早朝5時から「NNNニュースサンデー」を実質内包する形で8時頃まで放送。なお天気予報のコーナーのみ「every」から木原実が出演。2022年の回のみ日テレの全報道番組とコラボ
- ^ 年末年始のみNNN冠の付かないローカルセールス枠扱いで放送される場合もある。
- ^ ただし、例外として2006年5月14日に『笑点 40周年スペシャル』(17:30 - 18:55)、2016年5月22日に『笑点 さようなら桂歌丸スペシャル』(17:30 - 18:55)を放送のため休止となった際には、当番組のローカル・ネットスポンサーがそのまま同番組の18:00以降の部分のスポンサーとなった。
- ^ この日は落語家引退を表明した五代目三遊亭圓楽の話題を伝えたため。
- ^ 前者は五代目三遊亭圓楽、後者は桂歌丸がそれぞれ該当日の放送を最後に勇退したのに伴う拡大版だった。
- ^ この日の笑点は結婚発表のため一部パートで生放送の形態をとっていた。
出典
編集- ^ バン犬(真相報道バンキシャ!公式)
- ^ "「バンキシャ」に桝太一アナ、「ZIP!」に水卜麻美アナ…日テレ3番組来年4月大幅改編". スポーツ報知. 報知新聞社. 29 December 2020. 2020年12月29日閲覧。
- ^ “福澤朗「ようやく合格…18年半」バンキシャ卒業”. 日刊スポーツ (2021年3月28日). 2021年3月28日閲覧。
- ^ “夏目三久アナ、芸能界引退をあらためて報告 桝アナからの結婚祝いに感謝「いつか2人で…」”. スポーツニッポン新聞社 (2021年4月25日). 2021年4月25日閲覧。
- ^ 夏目三久アナ「バンキシャ!」卒業 2013年から8年半「実感わいていない」
- ^ “日テレ・桝太一アナ、3月に退社し4月から同志社大の助教に就任 「バンキシャ!」キャスターは継続”. スポーツ報知 (2022年1月23日). 2022年1月23日閲覧。
- ^ “桝太一アナがフリーとなり初「バンキシャ!」出演「今日から私の肩書は少し変わりますが」”. 日刊スポーツ (2022年4月3日). 2022年6月27日閲覧。
- ^ “「真相報道 バンキシャ!」2014年3月16日(日)放送内容”. 価格.com. 2015年2月9日閲覧。
- ^ “元東京地検特捜部長、河上和雄氏が死去 ロッキード事件など捜査”. スポニチアネックス (2015年2月9日). 2015年2月9日閲覧。
- ^ “日テレ系10番組 | OCN 沖縄ケーブルネットワーク | ケーブルテレビ・インターネット・でんわ”. 2022年6月5日閲覧。
- ^ “10月1日 START | 宮古テレビ9chが楽しくなる! | 日テレ系始まるよ” (PDF). 2022年10月5日閲覧。
- ^ 結果的に同日を以って降板となった上田まりえが所定通り担当したが、退任挨拶などは行なわれなかった。
- ^ “ソーシャルディスタンスから感じたテレビと私たちの距離”. Yahoo!ニュース (2020年3月31日). 2021年9月5日閲覧。
- ^ 株式会社ボークス 代表取締役社長 重田英行の声明
- ^ 2004年3月17日 株式会社ボークス 代表取締役社長 重田英行の声明
- ^ “『真相報道 バンキシャ!』ウェブサイト内コーナー「ボンキシャ!?」”. 日本テレビ (2005年4月17日). 2010年1月8日閲覧。
- ^ a b “日本テレビ 『真相報道 バンキシャ!』 裏金虚偽証言放送に関する勧告”. 放送倫理・番組向上機構 (2009年7月30日). 2011年5月28日閲覧。
- ^ “日テレの久保社長が引責辞任 「誤報に監督不行き届き」”. 共同通信社. 47NEWS. (2009年3月16日) 2013年9月14日閲覧。
- ^ “日テレ、調査後に検証番組を放送 虚偽証言報道問題で”. 共同通信社. 47NEWS. (2009年3月22日) 2013年9月14日閲覧。
- ^ 日テレに初勧告へ=「バンキシャ!」問題で-BPO検証委『時事ドットコム』2009年7月10日更新、13日閲覧[リンク切れ]
- ^ “日テレ取材陣2人が遭難死か”. デイリースポーツ. (2010年8月2日) 2011年2月8日閲覧。
- ^ 日テレ遭難死:2人は水死 埼玉県警発表[リンク切れ] 毎日新聞 2010年8月2日
- ^ 県警は取材自粛要請…日テレ「判断甘かった」[リンク切れ] 読売新聞 2010年8月1日
- ^ “金妍児の練習隠し撮り放送、日本テレビに抗議”. 聯合ニュース. (2010年12月28日) 2011年2月8日閲覧。
- ^ “日テレ側は、「パブリックスペース。問題なし」”. スポーツニッポン. (2010年12月29日) 2011年2月8日閲覧。
- ^ “練習隠し撮り…日テレがキム・ヨナに謝罪”. スポーツニッポン. (2011年1月8日) 2011年2月8日閲覧。
- ^ “「隕石、尖閣に落ちれば」 日テレ「バンキシャ!」で不適切発言”. MSN産経ニュース (産経新聞). (2013年2月17日). オリジナルの2013年2月17日時点におけるアーカイブ。 2016年11月4日閲覧。
関連項目
編集- 日テレNEWS24
- news every. - 平日・土曜夕方のNNNニュースとして放送される番組。
- NNNニュース - 年末年始等、本番組や『news every.』が休止の日に放送される代替の夕方のニュースとして放送される番組。
- NNNニュース&スポーツ - 同上。
- ゲキセン! - NNN選挙特別番組、2007年の参院選から『ZERO×選挙』に継承。
- 日本ニュースネットワーク
- 日本テレビ系列夕方ニュース枠
外部リンク
編集- 真相報道 バンキシャ! - 公式サイト
- 「真相報道 バンキシャ!」番組インタビュー - ウェイバックマシン(2009年10月23日アーカイブ分)
- 真相報道 バンキシャ! (@bankisha) - X(旧Twitter)
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