高梁市

日本の岡山県の市

高梁市(たかはしし)は、岡山県の中西部に位置する広島県と境を接する。中心部は備中松山藩城下町であり、山城備中松山城で知られる。

たかはしし ウィキデータを編集
高梁市
Bitchu Matsuyama Castle 2.JPG
高梁市旗 高梁市章
高梁市旗 高梁市章
1955年4月14日制定
日本の旗 日本
地方 中国地方山陽地方
中国・四国地方
都道府県 岡山県
市町村コード 33209-7
法人番号 3000020332097 ウィキデータを編集
面積 546.99km2
総人口 27,704[編集]
推計人口、2022年4月1日)
人口密度 50.6人/km2
隣接自治体 総社市井原市新見市真庭市加賀郡吉備中央町
広島県庄原市神石郡神石高原町
市の木 アカマツ
市の花 サクラ
市の鳥 ヤマセミ
高梁市役所
市長 近藤隆則
所在地 716-8501
岡山県高梁市松原通2043番地
北緯34度47分27.7秒 東経133度37分0.6秒 / 北緯34.791028度 東経133.616833度 / 34.791028; 133.616833 (高梁市)座標: 北緯34度47分27.7秒 東経133度37分0.6秒 / 北緯34.791028度 東経133.616833度 / 34.791028; 133.616833 (高梁市)
市庁舎位置

高梁市役所
外部リンク 公式ウェブサイト

高梁市位置図

― 政令指定都市 / ― 市 / ― 町・村

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概要編集

 
愛宕ループ橋展望台から眺めた高梁市中心部(2022年2月)
 
雲海展望台から望む備中松山城(2021年11月)

古来から備中国の中核を占め、近世では幕藩体制のもと備中松山藩の中心地であった。市内を北から南に流れる高梁川、その支流である成羽川などにおいて、高瀬舟によって玉島港倉敷市)まで物資の輸送が盛んに行われたため、物流の中心として発展した。

現存する12天守で唯一の山城である備中松山城の眼下に広がる高梁の城下町には、武家屋敷および町家神社仏閣が立ち並び、備中の小京都と呼ばれる[1]

市の北側に位置する成羽町吹屋地区は、かつて銅山ベンガラの巨大産地として繁栄を極め、現在もベンガラ漆喰壁や格子と赤銅色の石州瓦の家々が並ぶ赤い街並みなどがみられる。2020年に吹屋地区にまつわる一連のストーリーは「ジャパンレッド」発祥の地~弁柄と銅の町・備中吹屋~として日本遺産に認定された[2]

この他にも、1648年から踊り継がれる県下最大の盆踊りである松山踊り(備中たかはし松山踊り)、高梁市が発祥の地である伝統芸能備中神楽、一部地域の祭事で奉納される渡り拍子など、豊かな歴史的遺産と文化に彩られている。

朝にが発生しやすく、特にからのよく晴れたの弱い日には高い場所で雲海を見られることが多い。備中松山城から離れた場所にある雲海展望台からは、条件次第で雲海に浮かぶ備中松山城を望むことができ[3][4]、その姿は天空の城と称される[5]。他にも市内には川上町の弥高山公園、松原町の松原霧の海展望の丘、有漢町の大平山展望台などの雲海の名所がある。

周辺部ではニューピオーネトマト栽培が盛んで、岡山県一の産地である[6]。また、シャクヤクの花は中四国最大の産地である[7]

現在の高梁市は2004年に高梁市、上房郡有漢町川上郡成羽町川上町備中町の1市4町が合併し、新設された市である。

地理編集

位置編集

 
高梁市中心部周辺の空中写真。
2018年7月12日撮影の6枚を合成作成。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成。
 
雲海展望台から眺める高梁市中心部(2022年5月)

岡山県の中西部に位置し、岡山市中心部から北西へ約32km(市役所を基準)に位置する。市域の大半が吉備高原上の丘陵地からなる中山間地域である。東西に35km、南北に30kmで[8]、岡山県の7.7%を占め、岡山県内の市町村で4番目に広い面積を有している。市内全域が旧備中国に属している。

交通では、山陽岡山市から山陰鳥取県米子市まで南北に貫く国道180号[注 1]およびJR伯備線と、広島県福山市から鳥取県北栄町へ貫く国道313号ロマンチック街道313)との交点である。また、中国横断自動車道である岡山自動車道が近接して通っている。

かつては、松山往来新見往来成羽往来が現在の高梁市中心部で交差した。また成羽往来は成羽から北西方面の吹屋・坂本を経由し庄原市東城町へ抜ける吹屋往来と、南方面の笠岡往来とが交差した。さらに、高梁川の水運を利用した高瀬舟による輸送が江戸時代から行われ、近代国鉄伯備線を利用した輸送へ転換されるまで継続された。これらのことから、交通の要衝となり栄えた。

明治期には、の生産で繁栄した吹屋地区に関係する交通網も発達した。笠岡市金浦地区から魚仲士(うおなかせ)と呼ばれる運搬役が笠岡往来および吹屋往来を経由し吹屋まで結んだことから、とと道と呼ばれた。また、日露戦争の特需を背景に銅の輸送力強化を図りトロッコ専用軌道が成羽川沿いの吹屋-成羽間に敷設された。なおこのトロッコ道は、後に国鉄伯備線(備中高梁-新見間)の誘致を旧川上郡が行ったが、却下され伯備線は高梁川沿岸を通るルートとなっている[9]

地形編集

市内の東部を一級水系高梁川が北から南に貫流し、支流の有漢川、成羽川が合流する。

中心市街地は高梁川に成羽川が合流する地点の北側に広がる盆地に位置し、城下町の古い町並みを残している。成羽地区の中心地も、成羽川沿いの盆地で城下町であった。標高は、盆地部が50メートルから100メートル、丘陵部が300メートルから500メートル。

総面積の78.5%は山林・原野、8.7%は耕地、12.8%はその他[8]

市の西部を流れる成羽川流域には、地質が石灰岩質のカルスト地形がみられ、石灰岩地帯特有の渓谷や台地がみられる。特に備中町を中心に石灰工業が盛んである。備中町布賀地区では世界的に珍しい逸見石をはじめ、備中石など新鉱物である鉱物鉱石が発見および産出される。

成羽周辺地域には、成羽層群と呼ばれる5層からなる地層[注 2]があり、植物化石化石を産するが、多くの植物化石は成羽町の南にある日名畑層から産出した。動物に比べて腐りやすい植物の化石が多種確認され、数多くの新種が産出した[注 3][10]

  • 山 : 臥牛山、愛宕山、稲荷山、高倉山、鵜足山、高村山、木野山、鶴首山、鵠ノ森山、高丸山、須志山、大岳山、弥高山、日野山、猪辻山、長松寺山、高山、小吹山、天神山、猿神山、大山、大池山
  • 河川 : 高梁川 - 有漢川、成羽川
  • 湖沼 : 備中湖(新成羽川ダム)、田原ダム、黒鳥ダム、大竹ダム、楢井ダム、新城池、長代池
  • 峡谷 : 磐窟渓、羽山渓

気候編集

高梁(落合町近似)
雨温図説明
123456789101112
 
 
39
 
9
-1
 
 
49
 
10
-1
 
 
90
 
14
2
 
 
97
 
20
7
 
 
126
 
25
12
 
 
167
 
28
17
 
 
195
 
32
22
 
 
112
 
33
23
 
 
162
 
29
19
 
 
93
 
23
12
 
 
56
 
17
6
 
 
46
 
11
1
気温(°C
総降水量(mm)
出典:[11]
インペリアル換算
123456789101112
 
 
1.5
 
47
30
 
 
1.9
 
49
30
 
 
3.5
 
57
35
 
 
3.8
 
68
44
 
 
5
 
77
54
 
 
6.6
 
82
63
 
 
7.7
 
89
72
 
 
4.4
 
92
73
 
 
6.4
 
83
65
 
 
3.7
 
73
54
 
 
2.2
 
62
43
 
 
1.8
 
51
34
気温(°F
総降水量(in)

年間を通して霧がよく発生する。そのため日照時間は岡山市に比べると少ない。冬季には積雪もみられるが、積雪量は標高によってかなり差があり、平地部では数cm程度であるが、北部の高原部では10cm~20cmになる事もある[12]

気温については、高原部では昼夜の気温差が大きい。平地部は比較的温暖である[12]が、盆地のため4月から9月頃にかけては日射による熱がこもりやすく、県内でも特に気温が上昇し、最高気温が全国1位となる日もある[13]。35℃を超える猛暑日となる日も多い。

2020年8月9日から9月1日の24日間連続猛暑日となり、国内新記録となった[注 4][14][15]。また、その間の2020年8月21日に最高気温39.3℃を記録したが、これは岡山県内最高に並ぶ記録である[注 5][16]

天気予報の区分では「高梁地域」に属し、岡山地域、東備地域、倉敷地域、井笠地域とともに「岡山県南部」(県南)として扱われる[17]

高梁(落合町近似)の気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最高気温記録 °C°F 17.0
(62.6)
22.4
(72.3)
25.8
(78.4)
31.6
(88.9)
34.1
(93.4)
36.7
(98.1)
38.9
(102)
39.3
(102.7)
37.0
(98.6)
31.8
(89.2)
25.1
(77.2)
19.2
(66.6)
39.3
(102.7)
平均最高気温 °C°F 8.5
(47.3)
9.7
(49.5)
13.8
(56.8)
20.1
(68.2)
25.1
(77.2)
27.8
(82)
31.6
(88.9)
33.1
(91.6)
28.6
(83.5)
22.7
(72.9)
16.5
(61.7)
10.7
(51.3)
20.7
(69.3)
平均最低気温 °C°F −1.2
(29.8)
−0.9
(30.4)
1.8
(35.2)
6.6
(43.9)
12.1
(53.8)
17.4
(63.3)
22.0
(71.6)
22.8
(73)
18.5
(65.3)
12.0
(53.6)
5.9
(42.6)
1.0
(33.8)
9.8
(49.6)
最低気温記録 °C°F −8.3
(17.1)
−10
(14)
−5.5
(22.1)
−2.2
(28)
1.0
(33.8)
7.6
(45.7)
12.8
(55)
15.1
(59.2)
6.5
(43.7)
2.4
(36.3)
−2.2
(28)
−6.1
(21)
−10
(14)
降水量 mm (inch) 39.4
(1.551)
48.8
(1.921)
90.2
(3.551)
96.9
(3.815)
125.6
(4.945)
166.5
(6.555)
195.2
(7.685)
112.3
(4.421)
162.1
(6.382)
93.0
(3.661)
56.4
(2.22)
46.2
(1.819)
1,230.3
(48.437)
平均月間日照時間 135.2 130.7 164.7 186.1 193.8 134.8 148.1 182.0 146.0 154.4 135.1 124.1 1,831.2
出典1:気象庁[11](統計期間:平均気温・降水量・日照時間は1991-2020年)
出典2:気象庁[18]

地域編集

行政区域は2004年合併前の旧市町と同じく、旧高梁市域である高梁(たかはし)と、旧町の有漢(うかん)、成羽(なりわ)、川上(かわかみ)、備中(びっちゅう)との5地域に区分される[19]

市の中心である備中高梁駅周辺、落合町(近似、阿部)、成羽町国道313号沿線には市街地が形成されており人口が集中しているが、その他の地域では小規模集落が広く分布している[20]。地理的条件から、平地は河川沿いなどに分布しているため、限られた狭隘な箇所に人口が集約する構造となっている。可住地面積割合は約20.7%(2019年[21])。

合併後の住所表記は、旧高梁市域は従来通りとし、旧4町(有漢町、成羽町、川上町、備中町)も「高梁市〇〇町〇〇」の形で表記する。「大字」の文字は省略する。例「川上郡成羽町大字下原」→「高梁市成羽町下原」となる[22]

高梁市の住所一覧
地域 住所
高梁 (旧高梁町) 内山下、川端町、小高下町、奥万田町、和田町、間之町、本町、新町、片原町、中之町、石火矢町、頼久寺町、御前町、伊賀町、寺町、中間町、下町、鍜冶町、大工町、荒神町、甲賀町、八幡町、柿木町、向町、鉄砲町、弓之町、南町、東町、栄町、松原通、正宗町、浜町、旭町、上谷町、下谷町、原田北町、原田南町、中原町、横町、段町、松山
津川町 八川、今津
川面町
巨瀬町
中井町 津々、西方
玉川町 玉、増原、下切
宇治町 遠原、宇治、穴田、本郷
松原町 大津寄、松岡、春木、神原
高倉町 大瀬八長、田井、飯部
落合町 近似、阿部、原田、福地
有漢 有漢町 有漢、上有漢
成羽 成羽町 下日名、上日名、下原、星原、佐々木、成羽、羽山、羽根、小泉、相坂、長地、布寄、吹屋、中野、坂本
川上 川上町 地頭、七地、三沢、領家、臘数、吉木、仁賀、上大竹、下大竹、高山市、大原、高山
備中 備中町 志藤用瀬、布瀬、長屋、布賀、平川、東油野、西油野、西山

隣接市町村編集

人口編集

2020年国勢調査では、人口は29,072人で、減少が続いている。2015年から2020年の5年間の人口減少率は約9.4%減で、県内27市町村中ワースト2位(県内15市ではワースト1位)である[23]

年齢別分布を見ると、典型的な中山間地域の特徴として高齢化率が高く、約41.5%で県内27市町村中7位(県内15市では3位)[23]。その一方で、市中心部にある吉備国際大学順正高等看護福祉専門学校の影響で、19歳から23歳までの年齢別人口は突出して多く、学生の町であることが見てとれる。

人口に占める外国人の割合は約3.1%[24]で、県内27市町村中1位である。

 
高梁市と全国の年齢別人口分布(2005年) 高梁市の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 高梁市
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性

高梁市(に相当する地域)の人口の推移
総務省統計局 国勢調査より


歴史編集

中世編集

成羽では1189年文治5年)、河村秀清鶴首城を築城したと伝えられる。

高橋(現在の高梁市中心部)では、1240年延応2年)、相模国三浦氏一族と伝えられ、承久の乱後に有漢郷の地頭となった秋庭重信が大松山に最初のを築いた。1331年弘元元年)から三好氏一族の高橋宗康が居城した頃には、3つ目の小松山にまで縄張りを拡大。この辺りの地名はこれまで高橋であったが、高橋宗康が自分のを呼ばせるのを嫌ったためか、松山に改めている[25]

以後、備中国のほぼ中央に位置する要衝として、その支配権を巡る幾多の争奪戦が繰り広げられた[26]上野氏庄氏が城主となって支配した後に、永禄年間(1558~1570年)には成羽の豪族三村氏が松山城に入り備中北部一帯を支配した。

近世編集

 
藩主が平時政務を執った尾根小屋正門跡(現在の岡山県立高梁高等学校

1575年天正3年)の備中兵乱で三村氏は毛利氏宇喜多氏両勢力によって滅ぼされると[27]、備中国は高梁川を境に西側は毛利氏、東側は宇喜多氏によって分割支配された。

1600年慶長5年)関ヶ原の戦いで両勢力とも退いた後、備中松山は幕府直轄地となり国奉行小堀氏小堀正次と子の政一(遠州))が入った。1617年元和3年)大名池田氏が入封し備中松山藩が成立すると、水谷氏の時代にかけて備中松山の城下町が完成した[28]高梁川水運を利用した高瀬舟の往来により、高梁が物流拠点の地位を確立したのもこの時代からである。

一方、成羽藩では、1617年(元和3年)藩主の山崎家治が成羽城を築き鶴首城は廃城。1639年寛永16年)水谷勝隆が入るも、1642年(寛永19年)備中松山城へ移り成羽藩は一旦廃藩。1658年万治元年)山崎家治の分家である山崎豊治が成羽藩へ入り、以後山崎家が廃藩置県まで治めた。

幕末、備中松山では藩主板倉勝静藩政改革において山田方谷を登用し財政再建および産業分野で成果を上げ、明治以降の繁栄の基礎を作った[26]。勝静は幕府の老中など要職に登用された。1868年慶応4年)戊辰戦争の際、勝静が旧幕府軍で転戦したため、備中松山藩は朝敵とされた[28]。国元では、新政府の命令により岡山藩に攻められる事態となったが、方谷は備中松山城の無血開城を決したため、城下町が攻撃されることなく岡山藩の支配下に置かれた。

明治前期編集

1869年明治2年)山田方谷から派遣された松山藩士により箱館から東京へ連れ戻された板倉勝静は、降伏を決断する[29]。これにより、備中松山藩は減封となる。

また、同名の伊予松山藩が早い段階で恭順したため、新政府は敵対した側の備中松山藩に藩名の変更を要請。高梁川の名から取った高梁藩に改名したことが、現在の高梁市の由来となっている[28]

現市域の高梁川以東の大部分は賀陽郡、以西の大部分は下道郡(時期によっては小田郡後月郡も混在)であった。のちに東部は上房郡、西部は川上郡として分立した。

町村制施行編集

高梁市(初代)編集

たかはしし
高梁市
廃止日 2004年(平成16年)10月1日
廃止理由 新設合併
高梁市(旧)、上房郡有漢町川上郡成羽町備中町川上町 → 高梁市(新)
現在の自治体 高梁市(新)
廃止時点のデータ
  日本
地方 中国地方山陽地方
中国・四国地方
都道府県 岡山県
市町村コード 33209-7
面積 228.98km2.
総人口 25,374
国勢調査、2000年10月1日)
隣接自治体 新見市総社市、上房郡有漢町、北房町賀陽町、川上郡成羽町、小田郡美星町
市の木 アカマツ
市の花 サクラ
高梁市役所
所在地 716-8501
岡山県高梁市松原通2043番地
 
初代高梁市の市域
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平成の合併編集

岡山県が2001年(平成13年)3月に示した岡山県市町村合併推進要綱の合併パターンを基に[30]、9月28日、当時の高梁地方振興局管内であった高梁市、上房郡有漢町北房町賀陽町、川上郡成羽町川上町備中町の1市6町[注 8]で高梁地域合併問題研究会を設置した。2002年(平成14年)6月28日には、任意合併協議会を設けた。

一方で賀陽町は、御津郡加茂川町との2町による合併研究会議を進め、2002年7月29日に2町で法定合併協議会を設置し[注 9]、11月5日に高梁地域任意合併協議会を脱会した。また、北房町は住民投票の結果真庭地域との合併を望む票が多数であった[注 10]ため、2003年(平成15年)4月28日に脱会した[31]

2003年5月16日、残る高梁市、有漢町、成羽町、備中町、川上町、備中町の1市4町で法定合併協議会「高梁地域合併協議会」を設置し具体的な協議を行う事となった。基本的協議事項のうち合併方式は新設合併とし、新市の名称は「高梁市」[注 11]、新市事務所は合併前の高梁市役所に置くこととした[33]

2004年(平成16年)3月12日に調印式、3月19日に各市町議会で議決、3月31日に県へ合併申請を行い[34]、10月1日に新市が発足した[35]

高梁市(2代)編集

行政区域の変遷編集

町村制施行以降の現高梁市の行政区域変遷をまとめると、以下の表の通り。ただし一部の境界変更は省略する。

変遷の年表

高梁市市域の変遷(年表)
月日 高梁市市域に関連する行政区域変遷
1889年(明治22年) 4月1日 町村制施行により、以下の村がそれぞれ発足。
  • 高梁市
    • 上房郡
      • 高梁町 ← 高梁23町[注 6], 高梁内山下, 高梁小高下
      • 松山村 ← 松山村
      • 津川村 ← 今村, 八
      • 川面村 ← 川面村
      • 巨瀬村 ← 巨瀬村
    • 川上郡
      • 玉川村 ← 玉村, 下切村, 増原村
      • 宇治村 ← 宇治村, 穴田村, 中野村の一部, 飯部村の一部
      • 松原村岡村, 神村, 春木村, 大津寄村
      • 高倉村田井村, 飯部村の一部, 近似村の一部
      • 落合村 ← 阿部村, 原田村, 福地村, 近似村の一部
    • 阿賀郡
      • 中井村 ← 西方村, 津々村
  • 有漢町
    • 有漢村 ← 有漢村
    • 上有漢村 ← 上有漢村
  • 成羽町
    • 東成羽村 ← 下原村, 上日名村, 下日名村, 佐々木村の一部, 臘数村の一部
    • 成羽村 ← 成羽村, 羽山村
    • 中村 ← 布寄村, 長地村, 相坂村, 小泉村
    • 吹屋村 ← 坂本村, 吹屋村
  • 川上町
    • 手荘村 ← 地頭村, 七地村, 三沢村, 領家村, 臘数村の一部, 佐々木村の一部
    • 大賀村 ← 仁賀村, 上大竹村, 下大竹村
    • 高山村 ← 高山村, 高山市村, 大原村
  • 備中町
    • 富家村 ← 布賀村, 布瀬村, 長屋村, 佐々木村の一部
    • 平川村 ← 平川村
    • 湯野村 ← 東油野村, 西油野村, 西山村
1901年(明治34年) 2月6日 吹屋は町制施行して吹屋町となる。
4月1日 東成羽村は町制施行して成羽町となる。
1906年(明治39年) 4月1日 東成羽村・成羽町が合併して成羽町が成立する。
1929年(昭和4年) 5月1日 高梁町・松山村が合併して高梁町が成立する。
1950年(昭和25年) 4月1日 手荘村が町制施行して手荘町となる。
1954年(昭和29年) 4月1日 手荘町・大賀村・高山村が合併して川上町が発足。
5月1日 高梁町・津川村・川面村・巨瀬村・玉川村・宇治村・松原村・高倉村・落合村が合併して高梁市が発足。
1955年(昭和30年) 2月1日 中井村は高梁市に編入。
3月1日 成羽町・中村が合併して成羽町が発足。
4月1日 吹屋町は成羽町に編入。
1956年(昭和31年) 4月1日 有漢村・上有漢村が合併して有漢町が発足。
9月30日 富家村・平川村・湯野村が合併して備中町が発足。
1970年(昭和45年) 5月1日 賀陽町の一部は高梁市に編入。
2004年(平成16年) 10月1日 高梁市・有漢町・成羽町・川上町・備中町が合併して高梁市が発足。

変遷表

高梁市市域の変遷表
1889年以前 1889年6月1日 - 1906年 - 1929年 - 1954年 1954年 - 2004年 2004年 - 現在
高梁[注 6] 高梁町 1929年5月1日

高梁町

1954年5月1日
高梁市
2004年10月1日
高梁市
松山村 松山村
今津村 津川村
八川村
川面村 川面村
巨瀨村 巨瀬村
玉村 玉川村
下切村
増原村
宇治村 宇治村
穴田村
中野村の一部

飯部村の一部

松岡村 松原村
神原村
春木村
大津寄村
田井村 高倉村
飯部村の一部

近似村の一部

近似村の一部 落合村
阿部村
原田村
福地村
西方村 中井村 1955年2月1日

高梁市に編入

津々村
賀陽町の一部 1970年5月1日

高梁市に編入

有漢村 有漢村 1956年4月1日
有漢町
上有漢村 上有漢村
下原村 東成羽村 1901年4月1日

成羽町

1906年4月1日

成羽町

1955年3月1日
成羽町
上日名村
下日名村
佐々木村の一部

臘数村の一部

成羽村 成羽村
羽山村
布寄村 中村
長地村
相坂村
羽根村
小泉村
坂本村 吹屋村 1901年2月6日
吹屋町
1955年4月1日
成羽町に編入
吹屋村
中野村の一部
地頭村 手荘村 1950年4月1日

手荘町

1954年4月1日
川上町
七地村
三沢村
領家村
臘数村の一部

佐々木村の一部

仁賀村 大賀村
上大竹村
下大竹村
高山村 高山村
高山市村
大原村
布賀村 富家村 1956年9月30日
備中町
布瀬村
長屋村
佐々木村の一部
平川村 平川村
東油野村 湯野村
西油野村
西山村

行政編集

市長編集

現職
歴代市長
氏名 就任日 退任日 備考
旧・高梁市長
初-2 柏木貞一 1954年5月25日 1961年3月17日 元岡山県議。任期中死去
3-5 鈴木雄祥 1961年5月3日 1972年11月4日 助役。任期中死去
6-8 川上一夫 1972年12月15日 1984年12月14日 元助役
9-11 樋口修 1984年12月15日 1996年12月14日 元助役
12-13 立木大夫 1996年12月15日 2004年9月30日 元助役
高梁市長
立木大夫 2004年10月1日 2004年10月24日 暫定市長職代行者
秋岡毅 2004年10月24日 2008年10月23日 成羽町
2-5 近藤隆則 2008年10月24日 現職 元市職員

市の組織編集

2021年4月現在。

  • 市長直轄
  • 総務部
  • 産業経済部
  • 土木部
  • 市民生活部
  • 健康福祉部
  • 消防本部
  • 国民健康保険成羽病院
  • 会計
  • 行政委員会等(議会事務局、選挙管理委員会事務局、監査事務局、農業委員会事務局)
  • 教育委員会事務局

市役所編集

中心市街地に本庁舎を置き、合併前の旧4町に1か所ずつ地域局を置く。旧高梁市域の9か所に地域市民センターを、成羽地域局管内3か所に連絡所を配する。また、土木事業に関する業務のうち、市の西側に位置する旧川上郡成羽町川上町備中町)の一部の業務は西部土木事務所が管轄する。

本庁舎
  • 所在地:高梁市松原通2043番地
  • アクセス:JR備中高梁駅から徒歩3分
 
解体前の旧高梁市役所本庁舎(2010年3月、現在は駐車場)

現在の庁舎は、旧本庁舎の老朽化に伴い旧駐車場と旧通路一帯に建設されたものである。2013年12月着工、2015年5月1日で旧庁舎の業務を終了し、5月7日から新庁舎での業務を開始した[37]

庁舎移転に伴い、それまで大半の部局や議場があった旧本庁舎、監理課及び定住対策課(現在の住もうよ高梁推進課)があった旧分庁舎、産業経済部(現在の産業経済部および土木部)の大半と教育委員会事務局があった旧第二庁舎、上下水道課があった浄化センターと、4箇所に点在していた部局は新庁舎に集約されている。また、敷地内道路はやや北側に移設された。

旧本庁舎は解体・撤去され、跡地は隣接する元市民会館跡地と共に駐車場として使用されている[38]。旧分庁舎は解体され公用車駐車場及び倉庫が建設された。旧第二庁舎は現在たかはし障害者総合相談センターとして使用されている。浄化センター事務所は再度使用されている。

観光課、日本遺産・歴まち推進室
  • 所在地:高梁市旭町1335番地7(高梁観光交流センター「ATTa!」内)
  • アクセス:JR備中高梁駅から徒歩1分
2021年6月1日、本庁舎から移転した[39]。元は空き店舗で[40]、栄町商店街の入口付近に位置する。
西部土木事務所
 
高梁市備中地域局・高梁市西部土木事務所
  • 所在地:高梁市備中町布賀29番地2(高梁市備中地域局庁舎内)
  • アクセス:備北バス 高梁バスセンターから坂本または平川行き「備中地域局前」停留所から徒歩1分
  • 管轄区域:成羽町、川上町、備中町(土木関係業務の一部)
2013年4月1日、新設した[41]
地域局
名称 所在地 管轄区域 備考
有漢地域局 高梁市有漢町有漢3387番地 有漢町 高梁市有漢地域センター内
成羽地域局 高梁市成羽町下原606番地 成羽町 たいこまるプラザ内[注 12]
川上地域局 高梁市川上町地頭1822番地 川上町 高梁市川上総合学習センター内[注 13]
備中地域局 高梁市備中町布賀29番地2 備中町 旧備中町役場

合併当初は各地域局とも合併前の旧町役場を使用していた。しかし、合併前の2003年9月に新築した備中地域局を除く3局舎はいずれも老朽化が進んでいたため、2005年2月28日に有漢地域局が新庁舎へ[42]2020年8月31日に成羽地域局が新庁舎へ移転新築し[43]2022年3月24日に川上地域局が既存施設内部へ移転した[44]

高梁地域市民センター
名称 所在地 管轄区域 備考
津川地域市民センター 高梁市津川町今津1801番地1 津川町 高梁市津川総合会館内
川面地域市民センター 高梁市川面町2212番地1 川面町 川面地域福祉センター内
巨瀬地域市民センター 高梁市巨瀬町4864番地1 巨瀬町 巨瀬地域福祉センター内
中井地域市民センター 高梁市中井町西方3158番地 中井町 方谷の里ふれあいセンター内
玉川地域市民センター 高梁市玉川町玉1550番地 玉川町 高梁市玉川総合会館内
宇治地域市民センター 高梁市宇治町宇治1690番地 宇治町 高梁市宇治総合会館内
松原地域市民センター 高梁市松原町春木669番地1 松原町 松原町コミュニティハウス内
高倉地域市民センター 高梁市高倉町田井4532番地2 高倉町のうち田井、飯部 高梁市高倉生活改善センター内
落合地域市民センター 高梁市落合町阿部2303番地2 落合町のうち阿部、福地、原田 高梁市落合研修会館1階
成羽地域連絡所
名称 所在地 管轄区域 備考
中連絡所 高梁市成羽町長地1247番地1 成羽町布寄(田原、阿部山を除く)、相坂、小泉、長地、羽根 中コミュニティセンター内
吹屋連絡所 高梁市成羽町吹屋838番地2 成羽町吹屋、中野
坂本連絡所 高梁市成羽町坂本1061番地 成羽町坂本 坂本コミュニティセンター内

財政編集

2020年度普通会計の決算額は歳入約292億円、歳出約284億円。財政力指数(3年平均)は0.318、経常収支比率は94.7%、実質公債費比率は12.5%、将来負担比率は76.5%[45]。特別会計(普通会計に含まれるものを除く)の決算額は歳入約98億円、歳出約96億円[46]

環境編集

ごみ処理編集

家庭ごみ収集は無料(2022年1月現在[47])。収集したごみは、ごみの種類により段町の高梁地域事務組合クリーンセンターまたは落合町近似のリサイクルプラザで処理を行う。粗大ごみはクリーンセンターへ直接持ち込む。

下水・し尿処理編集

下水道整備率は43.9%(2021年、以下同じ[48])、集落排水普及率は0.2%、合併処理浄化槽整備率は36.9%で、合計した汚水処理人口普及率は80.9%[注 14]

なお、中心市街地を主とする地区で排出された汚水は、1987年に稼働開始した高梁浄化センターで高梁市が処理を行う[49]

戸別し尿収集については有料で行う。高梁市の委託業者が各家庭から収集し高梁地域事務組合クリーンセンターで処理を行う。

市議会編集

  • 定数:18人
  • 任期:2024年10月23日
党派または会派一覧
所属党派または会派 議員数
無所属 10
高梁政志会 5
日本共産党高梁市議員団 1
公明党 1
合計 17

2022年2月現在。

県の出先機関編集

 
岡山県備中県民局高梁地域事務所
  • 岡山県備中県民局高梁地域事務所
    • 岡山県備北保健所
    • 備北広域農業普及指導センター
    • 楢井ダム管理事務所
    • 高梁地域総務課、農林水産事業部(高梁地域)、建設部(高梁地域)
  • 岡山県高梁家畜保健衛生所

国の出先機関編集

官庁
裁判所
特殊法人

警察編集

  • 高梁警察署 : 高梁市全域を所管。
    • 高梁駅前交番、成羽交番、津川駐在所、川面駐在所、宇治駐在所、中井駐在所、巨瀬駐在所、有漢駐在所、坂本駐在所、田原駐在所、地頭駐在所、仁賀駐在所、平川駐在所、布賀駐在所

消防編集

広域行政編集

姉妹都市・提携都市・協定学校編集

海外編集

姉妹都市編集

高等学校との教育交流協定編集

日本国内編集

友好都市編集

その他編集

施設編集

主な病院編集

市内の病院および診療所は、上記に精神科単科を加えた4病院(2016年)、25診療所(2017年)である[50]救急医療の扱いについては上記3病院が二次救急医療機関である。

なお、市内に分娩を取り扱う病院および診療所は無いため、分娩については市外の産科施設と連携を図りながら行える体制の確保が進んでいる。市の「ママサポート119」により、緊急時における産科施設へのアクセスの確保を進める。妊婦健診は地元で受けることができる[51]

子どもの医療費は、0歳から満18歳の3月31日までの子どもを対象に県内医療機関において医療費の窓口負担額が無料[注 15][52]

環境衛生施設編集

 
高梁地域事務組合クリーンセンター
  • 高梁地域事務組合クリーンセンター(焼却・粗大ごみ・し尿処理施設)
    • リサイクルプラザ(資源ごみ処理施設)
    • 一般廃棄物最終処分場
  • 高梁浄化センター(上水道・下水処理施設)
  • 高梁市斎場

図書館編集

市立の図書館として以下の1館4室がある。高梁市図書館移動図書館を行っている。

文化施設編集

美術館・資料館は#美術館・資料館を参照

  • 高梁総合文化会館(大ホールは1,008席収容)
  • 高梁市文化交流館(中ホールは250席収容)
  • 高梁市有漢生涯学習センター(多目的ホールは308席収容)
  • たいこまるプラザ(伊藤記念ホールは移動式156席含め250人収容)
  • 高梁市川上総合学習センター(多目的ホールは移動式(2階は固定式)519席収容)

スポーツ施設編集

 
高梁市神原スポーツ公園
 
用瀬嶽フリークライミング広場
市立(公設民営も含む)
  • 高梁運動公園(野球場、テニスコート、弓道場)
  • 高梁市高梁市民体育館
  • 高梁市勤労青少年ホーム(会議室など)
  • ききょう緑地(グラウンド、高梁市民プール)
  • 高梁市神原スポーツ公園
    • 野球場(愛称は「平松政次球場」)
    • 多目的グラウンド(天然芝。愛称は「シャルムスタジアム」)
    • 多目的広場(人工芝)、テニスコート
  • ハイランド公園(遊具公園)
  • 高梁市有漢スポーツパーク(多目的グラウンド、補助グラウンド、グラウンドゴルフ場)
  • 高梁市有漢地域センター(有漢総合グラウンド、有漢市民プール、有漢体育館)
  • 高梁市成羽体育館
  • なりわ運動公園(野球場、多目的グラウンド)
  • 高梁市成羽武道館
  • 高梁市川上総合運動公園(多目的グラウンド、テニスコート、グラウンドゴルフ場、川上体育館)
  • 原滝山トライアル場(トライアルコース)
  • 備中やすらぎの里(多目的広場、研修室など)
  • 用瀬嶽フリークライミング広場
私立
  • パインツリーゴルフクラブ
  • ハイスターランド有漢(モトクロスコース)

郵便局編集

教育編集

高梁は古くから教育に熱心な土地柄で、江戸時代藩校の有終館から多数の人材を輩出した。明治時代には岡山県で初の女子中等教育施設とされる順正女学校や、旧制高梁中学校(どちらも現在の岡山県立高梁高等学校)による教育的土壌がある。これが礎となり高梁市は学園文化都市づくりを掲げ[26]、学園と地域との連携および、その活動を支援する環境づくりに取り組んでいる[53]

高等教育機関として私立大学1校、私立専門学校1校を擁する。ただし、これらの学校は名目上は私立学校であるが高梁市の出資によって設立された学校法人順正学園の下にある学校で、実質上は第三セクター運営(半市立)の学校。そのためかつて(旧市二代目以降)の高梁市長は順正学園の理事職も兼務していた[注 16]。なお、高梁市には大学連携室という部署が設置されている。

中等教育機関として県立高校2校、市立高校(定時制)2校、私立高校1校、市立中学校6校を擁する。初等教育機関として市立小学校14校を擁する。就学前教育機関として市立認定こども園3園、市立幼稚園8園を擁する(2022年4月現在[54][55])。

 
吉備国際大学高梁キャンパス

大学編集

私立

専門学校編集

私立

高等学校編集

県立
市立
私立

中学校編集

小学校編集

認定こども園編集

  • 高梁市立有漢こども園
  • 高梁市立成羽こども園
  • 高梁市立川上こども園

幼稚園編集

  • 高梁市立高梁幼稚園
  • 高梁市立高梁南幼稚園
  • 高梁市立津川幼稚園
  • 高梁市立川面幼稚園
  • 高梁市立巨瀬幼稚園
  • 高梁市立中井幼稚園
  • 高梁市立落合幼稚園
  • 高梁市立福地幼稚園

教育施設以外の施設編集

保育所編集

市立
  • 高梁市立高梁保育園
  • 高梁市立備中保育園
私立
  • 高梁中央保育園
  • 落合保育園

経済編集

高梁市内総生産は約1,480億円(2018年度、以下同じ[56])で、県内27市町村中9位。内訳は、第一次産業が約55億円(3.7%)、第二次産業が約695億円(47.0%)、第三次産業が約722億円(48.8%)、関税等その他が約8億円(0.5%)である。

高梁市内で働く人のうち、市内在住者は77%、市外から通勤する人は23%(2015年[57])。

高梁市民所得は約760億円、1人当たり約249万9千円。内訳は、雇用者報酬が約527億円、財産所得が約40億円、企業所得が約193億円である。

高梁市民のうち、15歳以上就業者数は14,830人(2015年、以下同じ[58])で、産業別就業者は第一次産業が1,874人(12.8%)、第二次産業が4,361人(29.9%)、第三次産業が8,365人(57.3%)。割合構成を大産業別にみると、全国平均に比べ農業従事者の割合が高い。農業従事者は約12.3%(全国平均の約3.6倍)、製造業従事者は約22.0%(同約1.4倍)、卸売業小売業従事者は約12.0%(同約0.8倍)、医療福祉従事者は約14.3%(同約1.2倍)。

第一次産業編集

 
JA晴れの国岡山西部ぶどう選果場

前述の通り、人口に占める農業を主とする人の割合は全国平均の約3.6倍と高い。農地は多くが高原地帯に位置しており、冷涼な気候を生かした果樹野菜の栽培が盛んに行われている。農作物の中でもニューピオーネ[注 22]トマトは岡山県下最大級の産地であり[6]、販売額もブドウ(ニューピオーネやシャインマスカットなど)、トマトは順調に伸びている[60]

花卉では、シャクヤクは中国地方最大の産地であり、40件余りの農家が約2ヘクタールで栽培している[7]ツノナス(フォックスフェイス)中国地方唯一の産地である[61]

高梁はもともと県下有数の葉タバコの産地であったが、収益性の高いピオーネへの転作や後継者難から、葉タバコの出荷量は減少した[62]。ツノナスも葉タバコからの転作により栽培が始められたものである[63]

また、高梁は古くからのどころでもある。昼夜の寒暖差が大きいことに加え、が紫外線を弱め苦みを抑える効果があり良質な茶葉が育つ。幕末には山田方谷が産業振興のため奨励した[64]

地域(高梁市と吉備中央町旧賀陽町域)の黒毛和牛は古くから備中牛と呼ばれ、現在はJA晴れの国岡山がブランド化を進めている[65]。かつては長い期間、高梁市中心部での売買が行われていた。江戸時代から街路上で取引が行われていたが、明治時代に規制された[注 23]ため、1885年(明治18年)南町に高梁家畜市場が設置された。市場はその後取引頭数[注 24]で岡山県内最大、関西四大市場の1つに数えられる模範市場となった。しかし、飼育農家の減少などで牛の入場頭数は年々減り続け、1991年(平成3年)久世町真庭市)の総合家畜市場への統合をもって高梁家畜市場は廃止された[66]

養鶏では、市外の法人による大規模養鶏工場が市内に点在しており、備中町西山地区、成羽町小泉地区、玉川町下切地区などで飼育される。

農家数は2,559戸(2020年、以下同じ[67])、うち販売農家数は1,310戸、経営耕地面積は1,187ha。農業産出額(推計)は88.9億円(2019年、以下同じ[68])で、分類別で最も多いのは28.6億円であり、次いで果実25.2億円、9.5億円、乳用牛7.9億円、野菜7.2億円、肉用牛5.2億円と続く。

主な農産品
農林漁業団体

第二次産業編集

 
工場が集まる落合町阿部地区(2022年4月)

製造業の事業所数は57(2020年、以下同じ[69])、従業者数は3,899人。製造品出荷額等額は約1,412億円(2019年、以下同じ[69])。製造品出荷額等を業種別にみると、輸送用機械器具が約741億円で最も高く、次いで金属製品が約333億円、非鉄金属が約90億円、家具・装備品が約37億円、鉄鋼業が約36億円と続く。家具・装備品は、全国平均より従業者割合が高い[70]

1960年代から90年代初頭にかけて工場などが立地した。多くの工場は高梁市内のみに工場を有し、特殊な製品を製造している事が多く、原料の搬入や製品の搬出は専ら道路交通に依存している[71]

商工団体
  • 高梁商工会議所(旧高梁市域)
  • 備北商工会(有漢町、成羽町、川上町、備中町)

第三次産業編集

 
ゆめタウン高梁(2009年8月)

商業では、代表する大規模小売店舗として、1990年に開業したゆめタウン高梁ポルカ天満屋ハピータウンがあり[注 26]、市民のよく利用する買い物先調査(複数回答可、2019年[72])でもこの2店舗が特に多い。ゆめタウン高梁は落合町阿部地区に、ポルカ天満屋ハピータウンは中心市街地南部に位置する。

ホームセンターチェーン店ジュンテンドーDCMダイキホームプラザナフコが、主な大型ドラッグストアチェーン店はザグザグ2店舗、ディスカウントドラッグコスモスが、家電量販店エディオンヤマダデンキテックランドがあり、いずれの店舗もゆめタウン高梁かポルカ天満屋ハピータウンの敷地または直線500m圏内に位置する。外食チェーン店も同様に数多く出店し集積が進んだ。

また、スーパーマーケットは上記の大型2店舗の他にも、成羽町にある成羽ショッピングパークや川上町にある池田本店なども市民に多く利用される[72]

備中高梁駅から100m西側のアーケード商店街である栄町商店街は、かつて備北地区一番の商店街として栄えた。駅開業前の1925年(大正14年)に住民が1日で道路を完成させたことから「1日道路」と呼ばれていたが、町が大きくなるにつれ多くの商店や映画館パチンコ店が軒を並べた。1956年(昭和31年)頃には4館あった映画館が1973年(昭和48年)に姿を消した後、栄町通りをはじめとする市街地の商店街は、マイカーの普及や郊外型ショッピングセンターの出店などで客足が遠のいた[73]

商業の事業所数は461(2016年、以下同じ[74])で、このうち卸売業は67事業所、小売業は394事業所。従業者数は2,180人で、うち卸売業は336人、小売業は1,844人。年間商品販売額は約396億円で、卸売業が約118億円、小売業が約278億円。

宅配事業拠点編集

金融機関編集

本社または拠点を置く企業編集

製造
製造(食品)
小売
金融
運輸
情報・通信

交通編集

鉄道編集

 
備中高梁駅(右)と高梁市複合施設

中心となる駅 : 備中高梁駅

備中高梁駅には、特急やくも」は全て停車するほか、以前より停車実現への取り組みを行っていた寝台特急サンライズ出雲」についても、2015年平成27年)3月14日ダイヤ改正から停車している。

備中高梁駅から、岡山方面へは普通各駅停車が毎時1-2本(2021年、以下同じ)、特急やくもが約2時間に1本。所要時間は、普通で岡山駅まで60分前後、特急やくもで岡山駅まで約35分である。新見方面へは、普通各駅停車が1-2時間に1本、特急やくもが約2時間に1本。所要時間は、普通で新見駅まで33分-51分、特急やくもで新見駅まで約30分、米子駅まで約1時間40分である。

市内には5つの駅があるが、1日平均乗車人数の約93%を備中高梁駅が占める(2020年度[75])。

西日本旅客鉄道(JR西日本)

バス編集

路線バス編集

 
高梁バスセンターのりば

高梁市内の路線バスは、主に備北バスが運行している。高梁市複合施設1階の高梁バスセンターを中心に市内各地や吉備中央町真庭市へ向けて路線網を形成している。川上町から成羽町・落合町阿部を経由し、岡山市中心部(天満屋バスステーション)へ1日3-4往復運行する。成羽町坂本から新見市中心部へ向かう路線もある。路線の再編を行っているが、利用者数は減少傾向にある[76]

備北バスの他に北振バスが川上町の井原市との境の地区から井原市中心部へ向けて運行している[注 27]

コミュニティバス編集

コミュニティバスとして、高梁市は高梁市生活福祉バスを運行している。運行を備北バスに委託している。

高速バス編集

高速バスは、岡山自動車道有漢IC本線停留所を経由する岡山 - 勝山線中鉄北部バスが運行しているのみである。高梁市内が始点および終点となる路線、市内の一般道路を経由する路線は現在はない。

かつては、1997年-1999年に備北バスが大阪梅田 - 中国川上線を運行していた。

タクシー編集

一般タクシー編集

乗合タクシー編集

住民生活用

交通空白地域における高齢者等の移動負担軽減および、生活福祉バス利用低迷地域においてそれに代わる交通手段として、高梁市とタクシー事業者が事業主体となり乗合タクシーを運行している[77]

  • 備中ふれあいタクシー
  • 川上ふれあいタクシー
  • 玉川ふれあいタクシー
  • 松原ふれあいタクシー
観光用

備中高梁駅前を発着する2路線が運行される。利用する場合は前日までに高梁市観光案内所(高梁市複合施設2階)へ予約する[78]

  • 備中松山城観光乗合タクシー
  • 雲海展望台観光乗合タクシー(10月-3月のみ運行)

道路編集

高梁市内の国道、県道、市道の合計延長は約1,869kmで、県内市町村で4位(2020年[75])。

高速道路編集

  • E73岡山自動車道 : 高梁SA - (3) 有漢IC(市街地に向かうには吉備中央町賀陽ICが近い[注 28]

一般国道編集

 
高梁市街を通る国道180号国道313号重用区間(2009年10月)。
 
国道484号の愛宕ループ橋(2010年8月)。

主な幹線道路は市の東側を高梁川沿いに南北に貫く国道180号と、市の南西から北東へ5本の高梁川水系[注 29]に沿って貫く国道313号である。また国道484号は市中心部から東へ伸び賀陽ICへのアクセス機能を持つ。

統計上最も交通量の多い箇所は、国道180号と国道313号との重用区間のうち落合橋東交差点-川端町交差点(観測地点は落合橋東交差点付近)で、1日約2万3千台(2015年[80])である。

主要地方道編集

一般県道編集

 
羽山渓を通る県道300号宇治下原線の羽山第二隧道(2021年9月)
 
県道302号宇治鉄砲町線の高梁大橋(2022年1月)

市道編集

 
高梁市道下町薬師院線(左)と本町楢井線(右、2019年4月)。

高梁市道本町楢井線・高梁市道下町薬師院線

市街地を東西に流れる紺屋川の両側に位置する延長600メートルの区間は、美観性と機動性を基準に「紺屋川を挟む道」として、1987年昭和62年)8月10日の道の日に旧建設省と「道の日」実行委員会により制定された「日本の道100選」のひとつに選定されている。道沿いは、紺屋川筋とよばれる城下町の名残をとどめているところから、高梁市の美観地区に指定されている。ヤナギサクラが植栽され、紺屋川の川床を石張りにするなど道路景観の向上が図られた並木道で、岡山県の重要文化財に指定され、岡山県最古のキリスト教会である高梁基督教会堂をはじめとする沿道の名所・史跡への散策路にもなっている[81]

その他の道路編集

  • 農道星の里街道線(備中西部広域農道): 川上町仁賀 - 川上町上大竹
  • 農道かぐら街道線(備中中部広域農道): 成羽町中野 - 高倉町田井(全線高梁市内)
  • 農道奥吉備街道線(吉備高原北部2期広域農道): 有漢町上有漢 - 有漢町上有漢

通信編集

電話編集

市内は高梁MAに属し、市外局番は0866(20~29,40~59) となっている。

  • 0866(20~29,40~59) エリア - 高梁市・真庭市(北房地区)・吉備中央町(賀陽地区全域と加茂川地区の一部)

郵便編集

郵便番号(郵便区番号)と集配局の対応は以下の通り。

メディア編集

新聞編集

放送編集

ケーブルテレビ

吉備ケーブルテレビは1996年に事業開始し、市町合併後には2006年から有漢で、2010年から成羽川上備中でもサービス開始[注 33]。民間事業者であるが、高梁市行政放送など行政制作番組も放送する。河川監視カメラの映像も視聴可能[82]

かつては、公営の高梁市成羽有線テレビジョンも存在していた。旧成羽町が開設し合併後は高梁市が引き継ぎ運営していたが、高梁市情報化計画の過程で民間事業者である吉備ケーブルテレビに業務を一本化することとなったため廃止された[83]

地上波テレビ放送
 
高梁中継局がある愛宕山(左手前)と鶏足山(右奥)

市の中心部では高梁UHF局と高梁松山局が同じ場所にあるため、UHFアンテナ1本で全チャンネルを視聴することができるが、アナログ放送ではTSCテレビせとうちのみ中継局を設置していなかった。デジタル放送ではTSCも置局しているため、ケーブルテレビに加入しなくても全チャンネルが視聴できるようになった。

高梁中継局が受信できる高梁市中心部では各世帯でアンテナを立てて直接受信で視聴している世帯が多いが、それ以外の山間地域では、設置されている中継局がNHKのみか、民放が置局していても在岡2局(RSKOHK) しか置局していない場所が多いため、アンテナを立てずケーブルテレビに加入したり共同受信アンテナなどを経由して視聴している世帯が多い。

地上波テレビチャンネル一覧
局名 NHK岡山 RSK OHK RNC KSB TSC 出力 偏波面 送信
場所
総合 教育
デジタルリモコン番号 1 ch 2 ch 6 ch 8 ch 4 ch 5 ch 7 ch
高梁 デジタル 33 ch 31 ch 19 ch 16 ch 15 ch 17 ch 14 ch 1W 水平 愛宕山
高梁松山 39 ch 45 ch 37 ch - - - - 3 W
UHF - - - 22 ch 28 ch 26 ch - 10 W
VHF 2 ch 12 ch 7 ch - - - - 鶏足山
有漢 デジタル 22 ch 13 ch 19 ch 16 ch 34 ch 17 ch 14 ch 0.3 W 水平 権現山
アナログ 49 ch 51 ch 41 ch 47 ch 43 ch - - 3 W
成羽 デジタル 22 ch 13 ch 43 ch 47 ch - - - 0.1 W 水平 -
アナログ 56 ch 54 ch 58 ch 62 ch - - - 1 W
高梁中井 アナログ 50 ch 52 ch - - - - - 1W 水平 -
備中川上 アナログ 55 ch 53 ch 57 ch 59 ch - - - 1 W 水平 宮ノ山
高梁木野山 デジタル 40 ch 13 ch 19 ch 47 ch - - - 0.3 W 水平 木野山
アナログ 48 ch 52 ch 46 ch 44 ch - - - 3 W
高梁巨瀬 デジタル 24 ch 28 ch 36 ch 38 ch - - - 0.3 W 水平 -
アナログ 58 ch 56 ch 60 ch 62 ch - - - 3 W
FMラジオ放送
  • NHK岡山FM : 87.9 MHz(高梁局 出力 10 W)、82.5 MHz(有漢局 出力3W)
  • FM岡山 : 81.3 MHz(高梁局 出力 10 W)
AMラジオ放送

NHKは中継局がないため岡山市にある本局を直接受信するが、夜間は混信妨害がある。山陽放送高梁ラジオ局はAMステレオ放送を実施していたが、2011年3月21日よりモノラル放送に戻った。

  • NHK岡山第1放送 : 603 kHz(岡山局 出力 5 kW)
  • NHK岡山第2放送 : 1386 kHz(岡山局 出力 5 kW)
  • RSKラジオ:1494 kHz (高梁局 出力 1 kW)

生活基盤編集

電気編集

発電編集

才賀藤吉1911年(明治44年)11月に事業許可を受け[84]1912年(明治45年)1月北備電気を設立[85]発電所(瓦斯力、出力60 Kw)を松山村に建設。1912年(明治45年)6月に事業開始し供給区域は上房郡高梁町、松山村、川上郡成羽町[84]1915年(大正4年)3月には成羽町羽山に水力発電所(60 kw)を建設し[86]、合併前年には供給区域が上房郡10か町村、川上郡5か町村、吉備郡3か村まで拡大した[87]1923年(大正12年)6月に備中電気に合併する[88]

中国電力備中町成羽川中流部に新成羽川ダム、田原ダム、黒鳥ダムの3つの発電施設付きダムを建設し1968年に完成した。

主な発電所

すべて中国電力

  • 新成羽川発電所 - 水力発電所、30万3千kW
  • 田原発電所 - 水力発電所、2万2千kW。

営業所など編集

営業所
  • 中国電力高梁セールスセンター
配電
変電所
  • 中国電力ネットワーク新岡山変電所

水道編集

水道普及率は94.1%(2020年[89])。水道事業は高梁市が運営する[90]

ガス編集

市内には液化石油ガス事業者はあるが、都市ガス事業者はない。

観光編集

文化財編集

詳細は「高梁市内の文化財」参照[91]

項目 名称 地域
重要文化財(国指定) 備中松山城 旧高梁市域
臍帯寺石幢及び石塔婆 有漢町
旧片山家住宅 附家相図 成羽町
絹本著色釈迦三尊像 旧高梁市域(頼久寺
史跡(国指定) 備中松山城跡 旧高梁市域
笠神の文字岩 備中町
名勝(国指定) 頼久寺庭園 旧高梁市域
磐窟谷 備中町・川上町
天然記念物(国指定) 臥牛山サル生息地 旧高梁市域
大賀の押被(大賀デッケン) 川上町
無形民俗文化財(国指定) 備中神楽 全域
重要伝統的建造物群保存地区 高梁市吹屋伝統的建造物群保存地区 成羽町
登録有形文化財 西江家住宅主屋ほか 成羽町
JR伯備線方谷駅駅舎 旧高梁市域

遺産・百選編集

日本遺産編集

百選編集

名所・旧跡・観光スポット編集

旧高梁市域
有漢町
成羽町
川上町
備中町

美術館・資料館編集

祭事・催事編集

 
備中神楽のオブジェ(写真はクシナダヒメ。対岸にはスサノオ)があるかぐら橋(県道300号宇治下原線

太字は伝統芸能。

  • 備中神楽
    国指定重要無形民俗文化財。高梁市出身の西林国橋が江戸時代に完成させた神楽である。市内では国橋まつり大神楽(4月)のほか多くのイベントで披露され、また多くの神社奉納されている[94]
  • 渡り拍子
    備中町平川地区の平川鋤崎八幡神社の大祭(11月)[95]など、市内西部の農村地域で広く行われる民俗芸能である。「カラ」と呼ばれる組(トビコと呼ばれる少年4人と胴丸の太鼓1つ)で構成され、複数のカラが一団となって、お社や家のカド(庭)などで豊作と無病息災を祈って踊り、各地区を巡る。地域により頭に被る笠には花笠と尾長鶏の鳥毛で作った赤熊の2種類がある[96]
  • 備中たかはし町家通りの雛祭り(4月)
    商人町であった本町地区の商家資料館・池上邸を始め一帯の商店や民家の玄関や軒先に、江戸期から現代までのひな飾りを展示する[97]
  • 春らんまん!弥高つつじ祭(4月)
    川上町の弥高山公園で開催。公園内では約10万本のツツジが植栽され、満開日と重なれば咲き誇る中で行われる[98]
  • 城下町フェスタ(4月 - 5月、10月 - 11月)
  • 高梁音楽祭(5月の数日間)
  • 成羽愛宕大花火(7月)
  • マンガ絵ぶたまつり(8月)
  • 備中たかはし松山踊り8月14日 - 8月16日
    県下最大規模の盆踊り行事で、備中高梁駅前大通りを会場に行われる。松山踊りは江戸時代から続く庶民の「地踊り」、武士の「仕組踊り」、昭和初期に周辺地域から伝わった「ヤトサ」の3種がある。このうち地踊りとヤトサは一般参加可能で、を中心に輪になって踊られる。仕組踊りは武士の扮装をした踊子による演舞形式である。なお、松山踊りはこのイベント以外に、市内一部地区の夏祭りにおいても踊られる。
  • 吹屋ベンガラ灯り(9月の2日間)

スポーツ編集

スポーツチーム編集

毎年開催されるスポーツ大会編集

  • 愛らぶ高梁ふれあいマラソン(2月)
    市民マラソン(最長10km)。高梁市役所付近を発着点とし、中心市街地を走る。
  • 体力つくりなりわ神楽マラソン(3月)
    市民マラソン(最長5km)。成羽町の成羽文化センター旧館付近を発着点とし、成羽町本丁商店街や成羽川堤防を走る。
  • ヒルクライムチャレンジシリーズ 高梁吹屋ふるさと村大会(10月)
    市民自転車レースで、西日本最大級の規模[99]。パレードラン11.5km+計測コース15km、標高差398m。高梁市街地をスタートし[注 34]、パレードランでなだらかな高梁川沿いを北上。県道85号高梁坂本線に入ると一斉スタートによって競技開始となり、ゴール地点の吹屋の町並みを目指し駆け上がる。2011年から開催している。

名物・銘菓・工芸品編集

銘菓
名物
工芸品

出身・関連著名人編集

出身人物編集

城または藩の要職編集

政治・行政 編集

経済編集

軍事編集

学術編集

芸術編集

芸能編集

スポーツ編集

ゆかりの人物編集

歴史上の人物編集

名誉市民編集

高梁市の歴史において功績を遺したとして市民推戴された者。前述した高梁市出身者は除く。

高梁市が舞台または市内で撮影した作品編集

映画
テレビアニメ
テレビドラマ

その他、吹屋旧吹屋小学校、吹屋の町並みなど)、城下町高梁、備中松山城を中心に多数のテレビドラマの撮影が行われている。

音楽

マスコット編集

  • まつ姫、山じい(高梁市健康づくりイメージキャラクター)
  • ビッチュマン(高梁市青年経済協議会のローカルヒーロー
  • ヤマジーロ(高梁商工会議所青年部の備中松山城をモチーフとしたキャラクター)
  • び~もちゃん(晴れの国岡山農業協同組合による、備中牛のPRキャラクター)
  • ほうこくん(中井町の地域団体による、山田方谷をモデルとしたキャラクター)
  • かざぐるまくん(有漢町のうかん常山公園にある石の風車をモチーフとしたキャラクター)
  • きじ丸(川上町の弥高山に生息し旧川上町鳥であったキジ漫画文化の町をモチーフとしたキャラクター)
  • ビスター(備中町のウエスタンロマンの町をモチーフとしたキャラクター)

その他編集

脚注編集

[脚注の使い方]

注釈編集

  1. ^ 国道180号の終点は島根県松江市(米子市以降は国道9号との重用)。
  2. ^ 最も古い下の地層から「仁賀層」「地頭層」「最上山層」「日名層」「日名畑層」の順に重なっている。
  3. ^ 成羽の植物化石は114種類確認されているが、そのうち新種は38種と約3分の1であり、これだけ多くの新種が同じ地域から産出する事は世界でも大変まれである。
  4. ^ それまでの国内記録は大分県日田市の22日間(1990年、1994年)。
  5. ^ 岡山市真庭市久世(どちらも1994年)で観測した記録に並んだ。
  6. ^ a b c この時点では高梁内山下、高梁川端町、高梁本町、高梁新町、高梁片原町、高梁中之町、高梁頼久寺町、高梁石火矢町、高梁御前町、高梁小高下、高梁伊賀町、高梁寺町、高梁向町、高梁間之町、高梁甲賀町、高梁八幡町、高梁荒神町、高梁柿木町、高梁大工町、高梁下町、高梁南町、高梁鍛冶町、高梁中間町、高梁弓之町、高梁鉄砲町が存在。
  7. ^ 前年の1972年2月23日に美袋-備中広瀬駅を複線化。
  8. ^ 1市2郡である高梁市、上房郡、川上郡の頭文字を取って「高上川(こうじょうせん)」とも呼ばれていた。
  9. ^ 後に吉備中央町として新設合併した。
  10. ^ 2003年4月20日投票。真庭地域57.2%、高梁地域42.8%。真庭地域とは消防業務やごみ・し尿処理などでつながりが多い。後に真庭市として新設合併した。
  11. ^ 住民世帯対象の募集で最も応募数が多く(46.01%。2位は「備中高梁市」の8.25%)、委員の中でも多数意見を占めていた[32]
  12. ^ 2020年8月31日に旧成羽町役場から移転。
  13. ^ 2022年3月22日に旧川上町役場から移転。
  14. ^ 端数処理のため合計値が合わない。
  15. ^ 高梁市への申請により交付される「子ども医療費受給資格者証」を病院などの窓口で提示が必要。また、岡山県外医療機関の場合は後日高梁市へ償還給付申請により給付を受ける形となる。
  16. ^ 初代理事長の加計勉と2代目理事長で娘の加計美也子は名誉市民。
  17. ^ 2004年に高梁工業成羽川上農業の三校が再編合併。
  18. ^ 2017年に高梁市立備中中学校を統合(西山、西油野簾竹・高岩は新見市立哲西中学校に統合)。
  19. ^ 2022年に高梁市立有漢西小学校を統合。
  20. ^ 2012年に高梁市立吹屋小学校と布寄小学校を統合。
  21. ^ 2013年に高梁市立平川小学校と湯野小学校を統合。なお、同じ備中町内の西山小学校は2016年に新見市立野馳小学校へ統合。
  22. ^ 種無し処理されたピオーネ。現在岡山県で生産されるピオーネの殆どがこのニューピオーネである[59]
  23. ^ 1874年(明治7年)に街路上での取引が禁止され、1885年(明治18年)には人家や井戸近くでも禁止された。
  24. ^ 1883年(明治16年)に3,178頭、1916年(大正5年)に19,032頭、1975年(昭和50年)には29,625頭まで達した。
  25. ^ 市内の大部分がびほく統括本部管内、一部岡山西統括本部管内。
  26. ^ 開業日順。
  27. ^ 井原 - 佐屋線が川上町仁賀を発着し、井原 - 弥高山入口線が川上町高山市を経由(発着地の弥高山入口停留所は井原市に位置)する。
  28. ^ 備中高梁駅まで賀陽IC料金所から約13.5km、有漢IC料金所から約18.5km[79]
  29. ^ 南から順に領家川、成羽川、高梁川(国道180号重用区間)、有漢川、大谷川。
  30. ^ 「716-01xx」地域は元・成羽郵便局管轄、「716-13xx」地域は元・巨瀬郵便局管轄、「719-21xx」地域は元・川面郵便局管轄。2006年に成羽郵便局・巨瀬郵便局・川面郵便局の無集配局化に伴って高梁郵便局へ移管。
  31. ^ 「719-22xx」地域は元・宇治郵便局管轄、「719-23xx」地域は元・吹屋郵便局管轄。それぞれ、2006年に吹屋郵便局、2016年に宇治郵便局の無集配局化に伴って備中郵便局へ移管。
  32. ^ 「719-24xx」地域は元・中井郵便局管轄。2018年に中井郵便局の無集配局化に伴って北房郵便局へ移管。
  33. ^ 放送エリアは高梁市の他に新見市、吉備中央町。
  34. ^ 市街地がスタートとなる以前の2011年-2014年はききょう緑地が、2019年は前年の豪雨の影響で高梁北中学校がスタート会場となった。

出典編集

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参考文献編集

  • 高梁市史(増補)編纂委員会 編 『高梁市史(増補版)』高梁市、2004年。 
  • 『たかはし散歩』ネコ・パブリッシング、2019年。ISBN 978-4-7770-2282-3 
  • 『悠久 高梁市制50周年記念誌』高梁市、2004年。 

外部リンク編集

  ウィキトラベルには、高梁市に関する旅行ガイドがあります。
  高梁市に関連する地理データ - オープンストリートマップ