カゴメ

日本の愛知県名古屋市にある飲料・食品・調味料メーカー

カゴメ株式会社KAGOME CO.,LTD.)は、飲料食品調味料の大手総合メーカーである。本社機能は愛知県名古屋市中区錦三丁目東京都中央区日本橋浜町にある。

カゴメ株式会社
KAGOME CO.,LTD.
KAGOME logo.svg
KAGOME building.JPG
本店のカゴメビル
種類 株式会社
市場情報
東証1部 2811
1978年11月1日上場
名証1部 2811
1976年11月上場
本社所在地 日本の旗 日本
460-0003
愛知県名古屋市中区錦三丁目14番15号
(本社)
〒103-8461
東京都中央区日本橋浜町三丁目21番1号
日本橋浜町Fタワー
(東京本社)
本店所在地 460-0003
愛知県名古屋市中区錦三丁目14番15号
設立 1949年(昭和24年)8月1日
(愛知トマト株式会社)(創業:1899年(明治32年))
業種 食料品
法人番号 2180001035109 ウィキデータを編集
事業内容 ケチャップ乳酸菌事業
代表者 代表取締役社長 山口聡
資本金 199億85百万円
(2018年12月31日時点)[1]
発行済株式総数 99,616,944株[1]
売上高 連結:2,098億65百万円
単独:1,691億27百万円
(2018年12月期)[1]
純資産 連結:1,048億43百万円
単独:925億64百万円
(2018年12月期)[1]
総資産 連結:1,936億12百万円
単独:1,514億49百万円
(2018年12月期)[1]
従業員数 連結:2,504名 単独:1,592名
(2018年12月期)[1]
決算期 12月31日
主要株主 日本トラスティ・サービス信託銀行株式会社 10.14%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社 6.01%
ダイナパック株式会社 4.94%
(2018年12月31日現在)[1]
主要子会社 カゴメ物流サービス株式会社 100%
カゴメ不動産株式会社 100%[1]
関係する人物 蟹江一太郎(創業者)
蟹江一忠(元社長)
蟹江英吉(元社長)
蟹江嘉信(元社長)
蟹江幹彦青林堂社長)
喜岡浩二(元社長)
外部リンク https://www.kagome.co.jp/
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ブランド・ステートメントは「自然を、おいしく、楽しく。

概要編集

創業者の蟹江一太郎1899年に名古屋の農業試験場の佐藤杉右衛門からトマトの種子を譲り受けてトマトの栽培を開始。その数年後、トマトが豊作でダブついた時にトマトの保存を兼ねて国産トマトソースの製造に踏み切る。幾度となく失敗を重ね、1903年に国産トマトソースの製造に成功、1906年愛知県東海市の自宅の裏に工場を竣工し、本格的トマトソースの製造を開始。その後1909年にはトマトケチャップウスターソースを製造し、やがて業績を上げるようになる。

トマト加工事業では国内最大手としてその名を知られており[2]1933年に国内初のトマトジュースを発売、同社の根幹を支える製品として、現在に至るまで発売され続けている。1966年にはガラス瓶ではなく合成樹脂製チューブに入れたトマトケチャップを世界で最初に発売した。また野菜ジュースや植物性乳酸菌飲料などの健康系飲料も早くから手がけてきた。かつては自動販売機飲料事業に進出したこともあったが、2000年頃に全面撤退した。

株主を大事にする企業としても知られ、同社では個人株主のことを「ファン株主」と呼んでいる。定期的に工場や直営農園の見学や、健康応援セミナーといった「対話と交流の会」が催されている。
2001年より「株主10万人構想」と銘打ち、個人株主を積極的に募ってきた結果、2011年3月時点での株主総数のうち、その約99.5%が個人株主となっている[3]

全国8ケ所に直営農園を所有しており、そこで作られたトマトは、スーパーでも販売されるという農産企業の面も持つ[4]。このうち農園と工場がある長野県諏訪郡富士見町には、隣接地にテーマパーク「カゴメ野菜生活ファーム富士見」がある。

名古屋東京にそれぞれ本社があるが、名古屋の本社には登記上の本店と経理部、情報システム部を残し、商品の企画・開発やマーケティングなど、社内全般の管理業務は東京本社で行われている。

2013年には中国で生鮮トマトの生産・販売を始めると発表している[5]

また2014年に名古屋駅において、トマト料理レストラン「TRAZIONE NAGOYA with KAGOME」をオープンした。

沿革編集

  • 1899年明治32年) - 創業者の蟹江一太郎が西洋野菜の栽培に着手、最初のトマトの発芽を見る[1]
  • 1903年明治36年) - トマトソース(トマトピューレ)の製造を開始[1]
  • 1906年明治39年) - 東海市荒尾町西屋敷に工場を建設、トマトソースの本格的生産に入る。
  • 1908年明治41年) - トマトケチャップウスターソースの製造を開始[1]
  • 1914年大正3年) - 成田源太郎、蟹江友太郎と共同出資し、愛知カゴメ製造合資会社を設立[1]。資本金3千円。
  • 1923年大正12年) - 株式会社化し、愛知カゴメ製造株式会社となる[1]。資本金50万円
  • 1933年昭和8年) - トマトジュースの発売を開始[1]
  • 1934年昭和9年) - 愛知食糧品製造(株)を吸収合併して資本金100万円とする。
  • 1947年昭和22年) - 倍額増資をして資本金200万円とする。
  • 1948年昭和23年) - 増資をして資本金500万円とする。
  • 1949年昭和24年) - 愛知県の物流企業5社(愛知トマト製造(株)、愛知罐詰興業(株)、滋賀罐詰(株)、愛知商事(株)、愛知海産興業(株))と合併、名古屋に愛知カゴメ株式会社を設立[1]。この年開設された東京連絡所を東京出張所に改称。
  • 1950年昭和25年) - 増資をして資本金3千万円とする。
  • 1951年昭和26年) - 東京出張所を東京支店に改称。
  • 1953年昭和28年) - 東京支店新社屋完成。増資をして資本金8千万円とする。
  • 1954年昭和29年) - 資本金1億円となる。九州出張所(現九州支店)開設。とんかつソース発売。
  • 1956年昭和31年) - トマトジュース200gビンを東京支店、大阪支店にて発売。
  • 1957年昭和32年) - 小坂井工場完成(愛知県宝飯郡小坂井町)。
  • 1958年昭和33年) - アルミチューブの100g入りケチャップ発売。
  • 1959年昭和34年) - トマトペースト発売。
  • 1960年昭和35年) - 売上高30億円台に乗る。札幌連絡所(現北海道支店)開設。
  • 1961年昭和36年) - 仙台出張所(現東北支店)開設。栃木工場(現那須工場)完成。
  • 1962年昭和37年) - 名古屋本社新社屋完成。本社営業部販売課を分離し名古屋支店開設。研究所を名古屋市中区大井町に開設。茨城工場完成。
  • 1963年昭和38年) - 商号をカゴメ株式会社に変更[1]、トマトマーク制定。増資をして資本金7億円とする。愛知トマト(株)(現カゴメ不動産)設立。
  • 1964年昭和39年) - チリソース、トマトソース発売。
  • 1966年昭和41年) - 売上高100億円台に乗る。世界で初めてプラスチックチューブ入りケチャップ発売。
  • 1967年昭和42年) - 台湾カゴメ(株)設立。
  • 1968年昭和43年) - 富士見工場完成(長野県諏訪郡富士見町)。
  • 1969年昭和44年) - リンゴジュース、ミカンジュース発売。
  • 1970年昭和45年) - 大阪万国博に蒸気機関車クラス17号を協賛出展
  • 1971年昭和46年) - 本社機能の一部(総合企画室、宣伝部門他)を東京へ移転。蟹江一太郎会長死去。カゴメ興業(株)設立(現カゴメ物流サービス)。
  • 1972年昭和47年) - 東京本部を開設[1]。カゴメ初の独自開発トマト「カゴメ70」が誕生[6]。「カゴメ劇場」スタート。
  • 1973年昭和48年) - 売上高200億円台に乗る。野菜ジュース販売。
  • 1974年昭和49年) - 売上高300億円台に乗る。カゴメ記念館(上野工場)完成。サンフランシスコ駐在員事務所開設
  • 1975年昭和50年) - 営業、生産、管理の3本部制採用。売上高400億円台に乗る。東海飲料(株)の工場を買収し、岡部工場(静岡工場)開設。
  • 1976年昭和51年) - 名証二部に上場[1]。売上高500億円台に乗る。増資をして資本金17億円とする。東京本部、東京支店、東京都中央区東日本橋2丁目20番地東京カゴメビルへ移転。
  • 1977年昭和52年) - 台湾カゴメ(株)設立10周年。売上高600億円台に乗る。
  • 1978年昭和53年) - 名証一部に指定替え(9月)および東証一部に上場(11月)[1]。以降、主力のトマトケチャップなどの調味料トマトジュース野菜ジュースなどの飲料販売で実績を伸ばし、近年は冷凍食品生鮮野菜など、食品事業にも進出。
  • 1979年昭和54年) - 創業80周年。総合研究所完成。シーズンパックの新野菜ジュース発売。
  • 1986年昭和61年) - 「フルーツ村」を販売開始。翌年、食品ヒット大賞、優秀賞[7]
  • 1991年平成3年) - 東京本部を東京本社と改称[1]
  • 2002年平成14年) - 経営建て直しを図っていた雪印乳業から、子会社の乳製品事業会社「雪印ラビオ」(旧・雪印ローリー)の株式を100%取得して完全子会社化。
  • 2003年平成15年) - 「雪印ラビオ」を「カゴメラビオ」に改称。乳酸菌飲料、デザート事業へも参入。
  • 2007年平成19年) - アサヒビールと業務・資本提携。
  • 2009年平成21年) - 子会社であるカゴメラビオを吸収合併。
  • 2010年平成22年) - 「六条麦茶」ブランドをアサヒ飲料へ譲渡[8]
  • 2011年平成23年) - カルビーおよびロート製薬と合同で公益財団法人みちのく未来基金を設立。
  • 2012年平成24年) - Holding da Industria Transformadora do Tomate, SGPS S.A.を連結子会社化。タイ王国にOSOTSPA KAGOME CO.,LTD.を設立。トマトジュース発売80年。
  • 2013年平成25年) - 中国での生産・販売拠点のための合弁会社「可果美紅梅(寧夏)農業」を設立。
  • 2014年平成26年) - 国産加工用トマトを使った「カゴメトマトジュースプレミアム」の取組みが「フード・アクション・ニッポン アワード2014」大賞を受賞。株主数20万人突破。
  • 2015年平成27年) - 米国Preferred Brands International, Inc.社を子会社化。
  • 2016年平成28年) - 山梨県北杜市に高根ベビーリーフ菜園を設立。ポルトガルにカゴメアグリビジネス研究開発センターを設立。
  • 2017年平成29年) - カゴメで働く管理栄養士による専門チーム 「野菜と生活 管理栄養士ラボ」を立ち上げ。アフリカセネガルにカゴメセネガル社設立。

商標と社名の由来編集

蟹江は大日本帝国陸軍現役除隊する際に、上官から「農業をやるなら、洋野菜をやりなさい」と助言を受けて、これが当時まだ珍しかったトマト作りを開始するきっかけになった。その恩を忘れないために、陸軍の象徴である五芒星を商標として使おうと考えていたが、イメージが陸軍と直結するために許可されなかった。このため、六角の星に改変したが「星型は認められない」という理由で却下された。そこで、三角形を二つ組み合わせ六芒星にすることで、これが収穫時に使う籠を編んだときの目(籠目)印であるということで商標が認められた[9]

1963年(昭和38年)には、社名をカゴメとし、商標は籠目のついたトマトマークとなった。1983年(昭和58年)に現在のロゴが制定され、商標から籠目とトマトマークは姿を消した。2003年からのロゴにはトマトが描かれている。黄色は「光・果実」、緑は「自然・野菜・さわやかさ・やすらぎ」、赤は「太陽・トマト・エネルギー」を象徴している。

こども遊び、「かごめかごめ」が由来ではない。しかし、カゴメ製品である野菜ジュースCMソングに「かごめかごめ」の替え歌が使用されたことがある。

エピソード編集

  • 社内にはカゴメのジュースの商品が入った冷蔵庫があり、社員は全て無料で飲むことができる[4]

スポンサー活動編集

提供番組編集

現在編集

  • テレビ
    • レギュラー提供は無し。2020年時点では週替わりが主である。
  • ラジオ
    • 同上。

過去編集

現在、スポットCMなどでTVCMを流している。

CM出演者編集

現在
過去

関連企業編集

  • カゴメ不動産株式会社
  • カゴメ物流サービス株式会社
  • カゴメラビオ株式会社 - 2009年3月1日に吸収合併された。
  • KAGOME INC.(U.S.A.)
  • 台湾可果美股份有限公司
  • 可果美(杭州)食品有限公司
  • マルトモ - 大手鰹節メーカー。2013年10月16日に基本業務提携を結んだ。

脚注編集

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t 有価証券報告書-第75期(平成30年1月1日-平成30年12月31日)”. EDINET. 2019年4月19日閲覧。
  2. ^ 日本のトマトの消費量の30%(約40万トン)を消費している。
  3. ^ カゴメ株式会社 社長からのメッセージ「ファン株主のみなさまへ」
  4. ^ a b テレビ朝日シルシルミシル」(2009年3月26日放送分)より
  5. ^ カゴメ、中国で生鮮トマトの生産・販売
  6. ^ 【カゴメ トマトジュース】誕生にはトマト農家の想いが!?(男の浪漫伝説 Vol.43) | ドリームメール
  7. ^ カゴメ史
  8. ^ カゴメ株式会社からアサヒ飲料株式会社への「六条麦茶」ブランドの譲渡に関するお知らせ”. アサヒ飲料株式会社 (2010年12月21日). 2013年9月14日閲覧。
  9. ^ 『ロゴの秘密』高橋書店編集部、高橋書店、2013年、94頁。ISBN 978-4-471-19122-1
  10. ^ モーニング娘。'14名義当時のメンバーは道重さゆみ譜久村聖生田衣梨奈鞘師里保鈴木香音飯窪春菜石田亜佑美佐藤優樹工藤遥小田さくらの10名。

関連項目編集

外部リンク編集