ゴジラvsビオランテ

ゴジラvsビオランテ』(ゴジラたいビオランテ、または、ゴジラ ブイエス ビオランテ)は日本特撮映画ゴジラシリーズの第17作、ゴジラ誕生35周年記念映画である。入場者プレゼントはゴジラスタンプ(全4種)[2]

ゴジラvsビオランテ
Godzilla vs. Biollante
監督 大森一樹(本編)
川北紘一(特撮)
脚本 大森一樹
原案 小林晋一郎
製作 林芳信(統括)
富山省吾(プロデューサー)
製作総指揮 田中友幸
出演者 三田村邦彦
田中好子
高嶋政伸
小高恵美
沢口靖子
峰岸徹
金田龍之介
高橋幸治
音楽 すぎやまこういち
伊福部昭(ゴジラテーマ曲)
撮影 加藤雄大(本編)
江口憲一(特撮)
編集 池田美千子
配給 東宝
公開 日本の旗 1989年12月16日
韓国の旗1990年2月15日
上映時間 105分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
配給収入 10億4000万円[1]
前作 ゴジラ
次作 ゴジラvsキングギドラ
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目次

公開データ編集

公開日
上映時間
1989年 12月16日 日本 105分
1990年 2月15日 大韓民国
サイズ カラービスタビジョンパナビジョン)、トルビーステレオ、7巻 2864m 映倫No.113078
キャッチコピー 超ゴジラ それはゴジラ細胞から生まれた
正月映画日本代表
勝った方が人類最大の敵になる
「'90正月映画No.1宣言!
観客動員数 200万人
配給収入 10億4千万円(1990年邦画第8位)
邦画興行収入
受賞歴 第14回日本アカデミー賞 新人俳優賞 高嶋政伸
第44回毎日映画コンクール 俳優部門 主演女優賞 田中好子
第32回ブルーリボン賞 主演女優賞
第14回報知映画賞

概要編集

平成ゴジラシリーズの原点となる『ゴジラ』(1984年)の直接の続編。平成VSゴジラシリーズの第1弾でもある。登場怪獣はゴジラビオランテ

主要襲撃地点は伊豆大島、芦ノ湖、大阪若狭湾

映画の展開はいわゆる子供向け怪獣映画とは一線を画しており[注 1]、ゴジラとビオランテの対決よりも「ゴジラ対自衛隊」のそれに軸足を置いている。ゴジラ(略して「G」と呼称)は「特殊災害」と規定され、4段階の警戒態勢が設けられている。放射能熱線を反射して対抗できる「スーパーX2」や、ゴジラのエネルギー源である核物質を食べるバクテリアから作られた「抗核エネルギーバクテリア (ANEB)」など、先端技術を投入して開発された対G用の超兵器に加え、未希の超能力も自衛隊の戦力として運用されている。劇中に登場する自衛官は役者(エキストラ)だが、登場する自衛隊車両(ジープ・73式大型トラック・自走砲・戦車等)は全て現役の自衛官が操縦していた[注 2]

作品内容については完成度の高さが評価されたが、興行収入は前作を下回る結果となった[3][4]。これを受けて次作以降は、新怪獣ではなく人気怪獣を再登場させ、内容もエンターテイメント性を重視したファミリー向け娯楽路線へと方針変更されることとなった[3][4]

ゴジラストーリー募集編集

田中友幸は新しい計画の為に原案を一般公募で募集する「ゴジラストーリー募集」実行。1985年4月からのスタートから沖縄を除く全都道府県、5025作品の応募があった。選考委員に田中友幸を筆頭に松岡功(東宝社長)、手塚治虫川又千秋夢枕獏石上三登志らの件名な審査の結果。以下の作品が佳作、準傑作となった。

佳作
小林晋一郎 『ゴジラVSビオランテ』
三原尚樹 『見えざる悪魔』
太田俊明 『ゴジラⅡ』
佐藤義信 『八千万年前の墓標』
準佳作
小林辰夫 『ゴジラ鯛巨大ロボット軍団』
あすかあきお 『NEWゴジラ2』
亜川竜介 『ゴジラの血』

そして最終審査結果、『帰ってきたウルトラマン』の第34話「許されざるいのち」の原案者である小林晋一郎の作品が採用された[5]バイオテクノロジーをテーマにしている点や、レオゴンと同様に植物と動物の融合怪獣・ビオランテの登場、出現場所も芦ノ湖であるなど、「許されざるいのち」と本作には共通する要素も多い。

ストーリー編集

1985年ゴジラ襲撃から一夜明けた新宿では、自衛隊が廃墟内の残留放射能検査やスーパーXの回収をすすめる一方、ゴジラの体の破片を回収する作業が行なわれていた。その最中、米国のバイオメジャーG細胞の採取に成功、自衛隊に発見され銃撃戦となる。辛くも逃げ切った彼らだが、サラジア共和国のサラジア・シークレット・サービス工作員のSSS9によって全員射殺されG細胞も彼の手に渡る。サラジア共和国に運ばれたG細胞は、白神博士の研究室で小麦などの作物と融合させ、砂漠でも育つ植物を生む実験に使用されていた。しかし、G細胞争奪戦に敗れたバイオメジャーの策略で研究室は爆破され、白神博士はG細胞と共に最愛の娘・英理加を失う。

それから5年後、三原山内において再び活動を開始したゴジラに備え、国土庁はゴジラの体内の核物質を食べるバクテリアを利用した抗核エネルギーバクテリア (ANEB) の必要性を強く認識したが、科学者の桐島は、それが核兵器を無力化する兵器にもなり、世界の軍事バランスを崩す引き金になるのではという危惧を抱いていた。しかし、日に日に活動を活発化させるゴジラに対抗し得るものとして、自衛隊の黒木特佐はその開発のために白神博士の協力を仰ぐ。一度は断った白神だが、G細胞を1週間借り受けることを条件にANEB開発への協力を承諾する。

数日後、芦ノ湖に巨大なバラのような姿の怪獣が現れる。それは白神が娘の細胞を融合させたバラの命を救うために組み込んだG細胞の影響によって急激な成長を遂げた怪獣ビオランテであった。

同じ頃、バイオメジャーによる、ANEBの引渡しを求める脅迫文が首相官邸に届く。応じぬ場合は三原山を爆破させゴジラを復活させるというその内容に、桐島と自衛官の権藤は引渡しに応じるが、SSS9によりANEBは奪われ、さらに爆破された三原山からはゴジラが復活してしまう。

ゴジラは浦賀水道で護衛艦やスーパーX2と交戦し、これを撃退。続いて小田原へ上陸し、芦ノ湖でビオランテと対決する。ビオランテのさまざまな攻撃に苦しむゴジラだったが、放射能熱線によってビオランテを倒し、駿河湾へ消える。

対G作戦の指揮を任された黒木は、その後ゴジラがエネルギー補給のために若狭湾の原発群へ向かうと予想。最短経路の名古屋を通るとして伊勢湾に戦力を集結させるが、予想に反してゴジラは紀伊水道に現れる。裏をかかれた黒木はスーパーX2のみを大阪市に、残りの戦力を若狭湾へ向かわせてゴジラを迎え撃つ作戦へ変更する。

一方、桐島と権藤はサラジアのアジトが大阪にあることを知り、ANEB奪回に向かう。刻一刻とゴジラの上陸が迫る中、奪回に成功した権藤はそのままANEBをゴジラに撃ち込む準備へと入った。そしてゴジラはついに大阪市に上陸する。

スーパーX2と権藤という大きな代償を払いながらも、ANEBの撃ち込みは成功するが、14時間近くを経過してもその効果は現れず、ゴジラは若狭湾を目指す。桐島の「ゴジラの体温が低いためにANEBの活性化が抑えられているのではないか」という仮説を受けて、黒木は若狭にサンダーコントロールシステムを設置し、人為的な落雷によってゴジラの体温を上げる作戦を立案する。

作戦のさなかでようやくANEBは効力を発揮し始めるが、ゴジラの進行は止まらない。高浜原発に緊急態勢が発令され緊張が高まる中、ゴジラの前に成長し更なる進化を遂げたビオランテが出現した。

登場人物編集

桐島 一人
筑波生命工学研究所の若きエースである研究員。抗核エネルギーバクテリアの開発や大河内誠剛が進めようとしているバイオバンク(世界中のVIPや有名人の細胞を冷凍保存する)のプロジェクトを危惧している。マサチューセッツ工科大学からの招聘を受けており、最初は彼も要請を受け入れようとしていたが、結局断っている。慎重な性格だが、奪われた抗核エネルギーバクテリアを取り戻すために権藤と奔走したり、白神を射殺したSSS9を追って格闘戦を繰り広げるなど、行動的な部分も持つ。
ノベライズ版では英理加に好意を抱いていたが、英理加を誘うたびに英理加が明日香を連れてやって来て、いつしか明日香の方と仲良くなってしまったという設定。
大河内 明日香
精神開発センターの研究員で、桐島の恋人。政財界の重鎮・大河内誠剛を父にもつ。白神英理加は親友だった。父の財団のプロジェクトを巡って、桐島とは少々溝が開いてしまっていたが、次第に関係を取り戻していく。愛車は三菱・パジェロで、桐島と兼用している。穏やかさと、ゴジラを足止めする危険な任務に挑む未希を見守るために、単身で関西国際空港建設基地に残留する勇敢な一面を併せ持つ女性である。
黒木 翔
防衛庁特殊戦略作戦室室長。三等特佐。防衛大学を首席で卒業し、スーパーX2の運用ならびに陸・海・空・全自衛隊を指揮する。若さゆえの粗もあるが、上官に対しても物怖じしない胆力や、三枝未希の超能力をも作戦に活用するなど柔軟な頭脳を持ち、手段を選ばない大胆な戦術・戦略でゴジラを追い詰める。終盤ではSSS9をTCシステムで蒸発させるなどの機転も見せる。
ノベライズ版でも工作員が乗ったスパイ機をサンダービームで撃墜する。坂井孝行によるコミカライズ版では続く『vsキングギドラ』から『vsデストロイア』までの全ての作品に登場している。
三枝 未希
大河内明日香の勤める精神開発センターに所属する少女。三原山上空からゴジラの活動を感知したり、大阪湾でゴジラの動きを一時的に止めるなど、強い超能力を持つ。しかし、大阪湾でゴジラを止める際にかなりのエネルギーを使い果たして失神してしまう。終盤ではビオランテの出現を予測しその事を桐島たちに伝えた。
サブヒロインにあたるが、本作の後も続く『vsキングギドラ』から『vsデストロイア』までのVSシリーズのほか、『怪獣プラネットゴジラ』にも登場している。
SSS9
サラジア・シークレット・サービス工作員。コードネームは「サラジア・シークレット・サービスの9番目」という意味。G細胞と抗核エネルギーバクテリアをめぐり暗躍するが、白神を殺害後に桐島と格闘の末、黒木がサンダーコントロールシステムで発生させた人工の落雷により蒸発して死亡した。
山本 誠一
スーパーX2の開発スタッフである、三友重工技術部長。完成したスーパーX2の性能を自信満々に黒木や権藤へ説明するが、初戦でゴジラに敗退してしまったことで肩を落とし、技術力の限界を痛感する。
大和田 圭子
内閣官房長官。首相官邸に権藤と大河内を呼び、三原山からゴジラを復活させないためにバイオメジャーの取引に応じて抗核バクテリアを引き渡すように依頼する。
雨沢 修[注 3]
スーパーX2オペレーター。黒木と同様の特殊戦略作戦室所属の男性で、スーパーX2の攻撃を担当する。
河井 弘美[注 3]
スーパーX2オペレーター。黒木と同様の特殊戦略作戦室所属の女性で、スーパーX2の機体操作を担当する。
山地
自衛隊統幕議長。情報操作や大都市への被害も厭わない黒木の大胆な作戦展開に不満を漏らし、激昂するなど黒木と対立する場面もあったが、ラストシーンでは意外な表情を見せる。若狭でのサンダービーム作戦では自ら陸上幕僚長とともに対ゴジラの前線で指揮を執る。
小山 実
防衛庁長官。日本の原発の3分の1が集中する若狭へのゴジラ進攻を危惧する。
竹田
科学技術研究部長。若狭湾でのサンダービーム作戦時に顔を出した。
志村 武雄[注 3]
陸上幕僚長。次回作・『ゴジラvsキングギドラ』にも登場する。彼も山地と共にサンダービーム作戦では前線で指揮を執る。
海上 航空幕僚長
海上幕僚長は次回作・『ゴジラvsキングギドラ』で、統幕議長に昇格して登場する。
ジョン・リー
アメリカのバイオメジャーの白人系工作員。コードNo.46762。ローと共に白神新植物研究所に侵入し、SSS9やビオランテの触手に襲われるが抗核エネルギーバクテリアに関する資料を盗み出すことに成功する。その後「エイリアン」と名乗り、抗核エネルギーバクテリアの受け渡しを日本政府に要求する。しかし受け渡しの際、SSS9の妨害により射殺される。
マイケル・ロー
バイオメジャーの黒人系工作員。コードNo.56594。白神博士の留守中にリーと共に白神新植物研究所に侵入し、抗核エネルギーバクテリアに関する資料を盗もうとしたが、突如出現したビオランテの触手に襲われ死亡。
サーハン
サラジア・オイル・コーポレーションの大阪支社長兼サラジア・シークレット・サービス工作員。抗核バクテリアを持ち出そうとしていたところにやってきた桐島と権藤に殴られ、抗核バクテリアを奪還されてしまう。
アブドール・ザルマン
サラジア生物工学研究所所長兼サラジア・シークレット・サービス部長。白神に対しては、1985年時にスポンサーとして友好的に接していたが、彼がサラジアを離れて日本で抗核エネルギーバクテリアを開発したことを知り、SSS9に白神の暗殺を命じる。
デーモン小暮
本人役。生放送のTV番組に出演していたが、ゴジラ出現の臨時ニュースを流すために番組が中断し、視聴者にニュースを聞くよう訴える。
白神 英理加
白神博士の娘。明日香の友人。父の助手としてサラジア生物工学研究所に勤務していたが、バイオメジャーの爆破工作により死亡する。後に細胞がビオランテに組み込まれることになる。本作のラストは彼女のモノローグで締めくくられた。
権藤 吾郎
陸上自衛隊一佐。自衛隊陸幕調査部から国土庁特殊災害研究会議に出向しているが、本人は「体のいい左遷」と語っており、鬱屈した日々を過ごしている。愛用の腕時計はセイコー ファイブスポーツ(seiko 5126-8090)。事態を他人事のようにとらえた不謹慎かつ呑気な発言が目立つが、冷静な判断力と高い行動力を持つベテラン自衛官。大阪でゴジラにANEB弾を3発(うち1発は口内へ)命中させるが、その直後ツイン21の倒壊に巻き込まれ死亡。
ゴジラvsスペースゴジラ』に、妹の権藤千夏や親友の結城晃が登場している。
大河内 誠剛
明日香の父で、大河内財団総帥。自らの会社にG細胞を保管している。世界中のVIPや偉人の細胞や精子を冷凍保存する「バイオバンク」プロジェクトを発表し、物議を醸している。飄々とした人柄だが、プロジェクトに関しては毅然とした態度で臨む。
白神 源壱郎
遺伝子工学の世界的権威。1985年に、サラジアにて砂漠でも育つ植物を開発していたが、G細胞の争奪に巻き込まれ娘・英理加を失ったことで科学に失望。日本へ帰国後、芦ノ湖畔に建てた研究所でひっそりと暮らす。自衛隊から抗核エネルギーバクテリアの開発を依頼され一度は断るが、英理加の細胞を組み込んだバラが瀕死となったことで承諾。その際に預ったG細胞をそのバラと融合させ、ビオランテを誕生させてしまう。物語の終盤、SSS9に撃たれ死亡。

登場兵器編集

架空編集

スーパーX2
92式メーサー戦車
24連装ロケット砲車
83式600mm地対地ミサイル車
92式ペトリオット<改>対Gシステム特車
抗核(こうかく)エネルギーバクテリア
略して抗核バクテリア、または抗核菌、英名であるAnti Nuclear Energy Bacteriaの頭文字をとってANEBとも呼ばれる[注 4]
G細胞に含まれる、核を食べる遺伝子から作り出された核物質をエネルギー源にするバクテリア。作中ではこれをゴジラの体内に撃ち込んで核反応を抑え込み、エネルギーを奪うことを目的として大河内財団の協力の下で白神源壱郎博士らが開発し、自衛隊が大阪に上陸したゴジラに対し使用した(権藤吾郎一佐以下、陸上自衛隊隊員4名が84ミリ無反動砲(権藤のみ装備)及び89ミリロケットランチャー(M20「スーパー・バズーカ」)を用い大阪ビジネスパークのビルより坑核バクテリア弾を発射。5発中3発命中。内1発は口内に命中)。その効果はバクテリア弾1発で原発1基分の核反応を抑制できるほどのものだが、当初はゴジラの低い体温のために活性化せず、すぐには作用しなかった。そこでゴジラの体温を上昇させるために「サンダービーム作戦」が実施される。この結果、その後のビオランテとの交戦中にいったんゴジラを昏倒させる。しかし昏倒したゴジラがたまたま海に倒れ込んだことにより体温が下がり効果が一時的に低下。その間に消滅し宇宙へ飛んでいったビオランテを後に、回復したゴジラは海へ帰る。
開発した白神博士が同作内にて殺害されたため(もっとも、白神はこれ以上抗核バクテリアを作るつもりはなかったが)本作以降のシリーズには登場しない。
マイクロウェーブ6000サンダーコントロールシステム
略称はM6000TCシステム
上空にヨウ化銀を散布して人工雲を発生させ、地上に固定した電位差発生装置とソニックビームシステム車に搭載した電位相増幅装置で人為的に雷を発生させる。サンダーコントロールシステムについては、作中では電子レンジと同じ仕組みとして説明されている。その雷撃は、戦車1台を溶かすほどの威力。
作戦領域(サンダーコントロールシステム設置領域)まではメーサー戦車隊による威嚇攻撃でゴジラを誘導。誘導後はメーサー戦車は戦車、ミサイル車などと連携して引き続きゴジラを作戦領域から外に出さないための威嚇、牽制攻撃を行う。
本システムを用いたサンダービーム作戦はゴジラの体温を上昇させ、ゴジラ体内に射ち込まれた抗核エネルギーバクテリアを活性化させるため実行された作戦であるが、すぐには抗核バクテリアの効果がでることはなく、直後に現れたビオランテとゴジラの交戦中にようやく効果が現れる。
また作品の最後には、白神を射殺したサラジア共和国のエージェントであるSSS9に対して黒木がシステムを使用。人工雷を受けたSSS9は一瞬で消滅する。
月刊コロコロコミック』に掲載された『ゴジラvsモスラ』の漫画化版では、黒木がこれを利用してモスラの幼虫を焼き払おうとする。
同様に、『コロコロコミック』に掲載された『ゴジラvsデストロイア』の漫画化版では、このシステムを応用したPE(ペルチェエフェクト)6000サンダーコントロールシステムで、黒木はゴジラの冷却を行っている。
ソニックビームシステム車
装軌式の台車の上に巨大な電位相増幅装置を搭載したソニックビームシステム車(雷電位相増幅機M6000-TCS)と91式特殊牽引索敵レーダー車で構成され、これに電位差発生装置(通称「地雷」)で一つのシステムを構成している。形式記号はPDSS91。所属は陸上自衛隊
  • 全高:30メートル
スーパーサーチライト車(TSL-91)
若狭湾近辺で行われたサンダービーム作戦の支援車両として展開した移動照明車
ミニチュアは市販のはしご消防車のミニカーを改造し、はしごのターレットにサーチライト1基を載せたもの。

実在編集

設定編集

G細胞
筑波生命工学研究所
筑波にある桐島が勤めている研究所で、ここで白神と桐島が抗核バクテリアを完成させる。
白神新植物研究所
日本に帰国した白神が神奈川県の芦ノ湖畔に建てた、自宅兼研究所。白神は英理加の遺伝子を移植したバラと共に5年間ひっそりと暮らしていたが、サラジア・シークレット・サービスやバイオメジャーに長期に渡って監視され続けている。
ここで誕生したビオランテと、抗核バクテリアの資料を狙って侵入したSSS9、リー&ローの乱闘によって、所内は荒らされてしまい、最終的に白神の死に伴って閉鎖される。
精神科学開発センター
超能力の研究と訓練を行う機関で、素養を持つ少年少女を多数養成している。創設してから長い活動期間があるらしい。ここの子どもたち全員がゴジラ復活を予知する。
ゴジラvsメカゴジラ』にも登場する。
大河内財団
大河内が総帥を務める大企業。筑波生命工学研究所に莫大な資金援助を行っている。
大河内総研
東京都内にある大河内財団の本社屋。地下室に新宿で採取されたG細胞を保管している。
国土庁特殊災害研究会議Gルーム
国会で可決された「ゴジラ対策立法」を基に、ゴジラ災害を担当するセクションの中心的な部署。陸上幕僚監部調査部から人員が出向しており、精神科学開発センターをはじめとする各施設と連絡を取り合い、ゴジラに関する情報を集め、ゴジラ復活に備えている。
室長を務める権藤の殉職により解体される[7]
特殊戦略作戦室
対ゴジラ作戦のための特別教育・訓練を受けた自衛隊員で構成される防衛庁の特別部署で、若手隊員らは「噂のヤングエリート集団」と呼ばれている。
次回作『ゴジラvsキングギドラ』に登場する内閣安全保障室Gルームの司令室要員たちもこの部署のシンボルマークを付けている[8]
三友重工
防衛庁と共同でスーパーX2を開発した重工業社。同社の格納庫にスーパーX2が置かれている。
サラジア共和国
中近東の国家。自国の広大な砂漠地帯を緑の穀倉地帯に変えて、ポスト石油の世界戦力の展開を狙っている。諜報機関「サラジア・シークレット・サービス」を有し、裏で遺伝子工学に関するさまざまな工作活動を行っている。
サラジア生物工学研究所
サラジアの砂漠地帯にある世界一の設備を誇るといわれている研究所だが、サラジア・シークレット・サービスの拠点でもある。1985年にバイオメジャーによって白神が勤めていた研究棟が爆破されている。
大阪市街のビルにはサラジア・オイル・コーポレーション、サラジア航空、サラジア航空貨物、といった本国の関連会社の日本支社を持ち、神戸港から週1回日本とサラジアを往復する貨物船を出している。
バイオメジャー
アメリカ遺伝子工学産業大手4社の共同機構で、サラジアの計画を阻止し、遺伝子工学分野での市場独占(食料支配の覇権維持)を狙って、1985年時からサラジア・シークレット・サービス同様、日本にコマンドやエージェントを派遣し、活動させている。

キャスト編集

スタッフ編集

本編編集

製作総指揮 田中友幸[9]
製作統括 林芳信[9]
原案 小林晋一郎
ゴジラストーリー応募作品『ゴジラvsビオランテ』より
音楽 すぎやまこういち
編曲 デビッド・ハウエル
ゴジラテーマ曲 伊福部昭
撮影 加藤雄大
美術 育野重一
録音 宮内一男
照明 粟木原毅
編集 池田美千子
チーフ助監督 井上英之
製作担当者 森知貴秀
音楽プロデューサー 岩瀬政雄
音楽ミキサー 行方洋一大野映彦
監督助手 久保裕深見和彦金子功
撮影助手 脇屋隆司清久素延山口季幸
照明助手 三上鴻平渡辺保雄川越和見入口正平二見弘行加藤賢也
照明機材 中谷孝正
録音助手 斉藤禎一渡辺宸彬影山修
美術助手 頓所修身長田史子新垣博人
特殊機械 宮川光男鹿山和男
装置 鈴木栄二
組付 笠原良樹
装飾 田代昭男南沢修遠藤雄一郎河原正高
電飾 稲畑秀男田中良直
衣裳 川崎健二
ヘアーメイク 上野晴美
スプリクター 江口由紀子
スチール 石月美徳
絵コンテ 杉田篤彦鈴木典孝破李拳竜
整音 西尾昇[10]
音響効果 伊藤進一中村佳央
編集助手 糸賀美保斉藤美津子
ネガ編集 大橋まさみ
宣伝プロデューサー 山根秀吉
宣伝係 中西陽一郎市川南大門一男
宣伝顧問 堀内實三
ポスターイラスト 生頼範義
俳優係 田中忠雄
製作係 福塚孝哉福島聡司
擬斗 宇仁貫三
カースタント スーパー・ドライバーズ
プロデューサー 富山省吾[9]
脚本監督 大森一樹

特殊技術編集

特技監督 川北紘一
撮影 江口憲一
美術 大澤哲三長沢孝
照明 斉藤薫
繰演 松本光司
ゴジラ担当造型チーフ 安丸信行
ビオランテ担当造型チーフ 岡部淳也
特殊効果 渡辺忠昭久米攻
チーフ助監督 松本清孝
監督助手 千葉英樹神谷誠阿部雄一
協力撮影 野沢善夫
撮影助手 木所寛佐々木雅史有田勝美真塩隆英
照明助手 瀬尾伸幸林方谷関野高弘横道将昭泉谷茂
照明機材 棚網恒夫
美術助手 都築雄二高橋勲稲付正人
ゴジラスーツ制作 小林知巳
ビオランテスーツ制作 品田冬樹山部拓也島崎恭一
スーパーXⅡ制作 荻原晶荻原篤
メカ造形 小川正晴
操演助手 香取康修白石雅彦
特殊効果助手 岩田安司渡辺俊隆中條勝美
装置 野村安雄
組付 小笠原禎
スプリクター 堀ヨシ子
スチール 中尾孝
編集 柳沼由加里
ビオランテデザイン 杉田篤彦鈴木典孝松原裕志創一機福地仁ヤン・チュン西川伸司
メカニックデザイン 横山宏
製作係 小島太郎古波倉正也鈴木勇

特殊視覚効果編集

オプチカルエフェクト 岸本義幸北条則明
モーションコントロール 木下良仁阿部健一
ビデオエフェクト 萩原賢治
タイミング 岩田卂夫
エフェクトアニメーション 橋本満明松本肇斉藤雅和
アニメーション 毛利和昭山懸亜紀赤堀隆一
CG 大屋哲男亀谷久水端聡
マットペインティング 山本二三三瓶一信
マットペインター 石井義雄
コーディネート 小川利弘三沢勝治
プロデュース 山辺崇馬野光晴

制作会社編集

自衛隊指揮 防衛庁[注 5]
協力 アマダアローマイクロテックス大阪新阪急ホテル学習研究社植物工学研究所関西国際空港島津製作所秀潤社新キャタピラー三菱セキスイソニー
ソニー・クリエイティブプロダクツ東京ファントムNEW MGC箱根観光船バックのACE富士通ベル工芸ポラックスヘレン松下興産三菱電機Reebok
資料協力 教育社組織培養記念研究所日本テレビ放送網
美術制作会社 アップアートアルファ企画マーブリングファインアーツ
特殊効果制作 大平特殊効果
デザイン制作会社 アトリエ雲スタジオOX
ビオランテ制作会社 ビルドアップ
スーパーXⅡ制作会社 ビーグル
メカ制作会社 オガワモデリング
CG制作会社 旭プロダクション科学映画製作所シネボーイ島田プロダクショントマソン日本エフェクトセンターマリンポストライトハウス
音響効果制作 東洋音響カモメ
録音制作 東宝録音センター
音楽制作 東宝音楽出版
サントラ盤 東芝EMI
衣装制作 京都衣裳
現像 東京現像所
技術協力 森幹生
コンチネンタルファーイースト
スタジオ 東宝スタジオ
制作協力 東宝映像美術
製作 東宝映画
配給 東宝

作品解説編集

スタッフ編集

主要の脚本と監督には『ヒポクラテスたち』などの大森一樹が起用され、特技監督には円谷英二の最後の門弟・川北紘一、音楽に「ドラゴンクエストシリーズ」などのすぎやまこういちを起用するなど、それまでの怪獣映画にない新しい息吹を取り入れようとした意欲作でもある[5][注 6]。また、劇中で伊福部昭の楽曲が久々に使用されている(アルバム『OSTINATO[注 7]』より「ゴジラ・タイトル」、「ゴジラ対特車隊」、「怪獣大戦争マーチ」の3曲を流用[11])。そして、今回の目玉はプロデュース力である。本作公開の翌年、田中友幸は東宝映画の会長に就任。この頃、田中は糖尿病脳梗塞で療養もかねての参加だった。本作以降、VSシリーズは会社での打ち合わせは3代目社長に就任した林芳信富山省吾プロデューサーが執り行う[9]

配役編集

キャスティングには三田村邦彦田中好子高嶋政伸をはじめ、ベテランの峰岸徹金田龍之介高橋幸治らの初参加。そして本作以降のVSシリーズでメインキャラクターとなる超能力者・三枝未希の初登場作品でもある。演じる小高恵美東宝シンデレラ第2回グランプリであり、第1回グランプリの沢口靖子演じる白神英理加が冒頭に死亡して彼女の場面へと移るくだりは、第1回から第2回への女優のバトンタッチを意識した演出となっている。もう一人・上田耕一も本作以降『ゴジラ FINAL WARS』までの平成・ミレニアムゴジラシリーズ全作品に出演する事になる。

カメオ出演編集

その他にも斉藤由貴や声優の伊倉一恵など、エンドロールにクレジットされていないゲスト出演を行った者も多い。監督の大森一樹も、千里中央病院内のシーンに明日香の後方を通り過ぎる医者役でカメオ出演した。

デーモン小暮は『小暮のオールナイトニッポン』にてスペシャル番組が組まれた。当初小暮独自にやっていた一コーナーであったが、東宝が最終的にタイアップをアピールして来たため、以前自分のMVにゴジラの出演のオファーを断られたデーモンは「今度は(ゴジラを)貸してくれるよな」とコメント。リスナーの投稿も「ゴジラ対ジラース、同時上映キンゴジ対モスゴジ」といったマニアックな投稿と、そのネタが解らないのに爆笑する小高恵美などの場面もあった。

未使用シーン編集

  • 芦ノ湖でのビオランテ戦は、コマ撮りによる未使用カットも存在する。全高1メートルのミニチュアで撮影された映像そのものの出来は良かったが、実写とコマ撮りのカットのバランスが悪く、結果的に不採用となった。同様に、若狭湾での戦いで倒れたゴジラを飲み込もうとするビオランテの描写も、大胆にもセルアニメによる処理を行ったカットがラッシュに持ち込まれたが、これも不採用となった。監督の大森は「一応は聞いていた」と語っているが、ラッシュを観て大森を含む関係者は唖然とさせられたという。特技監督の川北曰く「柔らかさを表現したかった」という狙いだったらしい。川北本人は会心の出来だったようで、スタッフの反応には非常に落胆していたという。
  • この他、芦ノ湖での戦いの後、山にバラが咲き乱れるシーンもあったが、バラのスケールが合わないため未使用となった[5]。これらの未使用シーンは、DVDに映像特典として収録されている。
  • 後述のオールナイトニッポンの特番では、採用されたものと異なるシチュエーションで数パターン撮影されていたデーモン小暮の登場する未使用シーンも音声のみ流されたが、こちらはDVDなどの特典にはなっていない。

小説版編集

原案小説編集

出版芸術社から刊行されている『怪獣大戦争(怪獣小説全集 2)』に原案者である小林晋一郎の「ゴジラ対ビオランテ」が収録されている。

ビオランテやそれを生み出してしまう博士のストーリーが異なる他、スーパーX2、三枝未希、抗核バクテリアなどの映画中で重要な要素は登場しない。

また、ビオランテの他に「デューテリオス」という怪獣が登場する。ビオランテを作成する過程で生み出された実験動物で、作中では出来損ないと言われている。魚と獣の合成生物であり、水陸両生、魚の体にネズミのような四肢と尻尾を持つ。研究所から逃げ出したのちに巨大化し、付近の海で船舶を襲っていた。自衛隊との交戦中にゴジラが出現し逃走するが、追撃してきたゴジラとともに横浜港に上陸する。水陸両生だが長い間陸上にはいられず、次第に弱っていき最後にはゴジラに捕食される。

デューテリオスという名称は、「重ねる」という意味で重水素(デューテリウム)から取られている[12]。映画には未登場だが小林自身によるラフスケッチも存在し、魚類と爬虫類の中間生命としてデザインされている。

「ゴジラ対ビオランテ」の佳作選出が決まった後、プロデューサーの田中友幸は、小林に応募作をもとにした長めのプロットの執筆を依頼した[13]。第2稿ではデューテリオスの登場がなくなり、替わりにアメリカと中東の産油国の間で繰り広げられるゴジラ細胞の争奪戦、ゴジラ細胞によるビオランテ誕生の経緯とその声を聞く女性、ゴジラの熱線を反射する自衛隊の新兵器「ZEUS (Zooming Electron Universal Shooter)」といった完成作に近い要素が盛り込まれている[14]

ノベライズ版編集

角川文庫から刊行されている有馬治郎の小説版は映画に沿った展開になっているものの、オリジナル要素を多く含むストーリーとなる。スーパーX2は「アングラー」のコードネームで呼ばれており、ファイヤーミラーの代わりに大広角レーザー砲を装備する、権藤や白神は死なない、ビオランテも熱線を吐く等の変更がある。

コミカライズ編集

小林たつよし版がてんとう虫コミックス(小学館、初出「別冊コロコロコミックスペシャル」12月号)から、平野俊弘版(タイトルは『ゴジラ1990』)がニュータイプ100%コミックス(角川書店)から刊行されている。平野版はビオランテとの第2戦の舞台が大阪であるなどストーリーが一部変更されており、スーパーX2のデザインもかなり異なる。

その他編集

  • ゴジラ造形に関して大森・川北両監督は、『ゴジラ』の際に「白い目の視点の定まらないゴジラではなく、動物としてのゴジラ」を造形スタイルとして考えついたという。
  • 本作より防衛庁が協力としてクレジットされ、東宝特撮史上最大規模の協力体制が敷かれた[15][注 8]。黒木を始めとする「特殊戦略作戦室」と階級の「特佐」は現実の自衛隊には存在しないものであり、自衛隊の広報より「特殊戦略作戦室なんて組織はありません。特佐なんて階級もありません」と言われ、これを大森が「映画ですから」となだめ、自衛隊側は「今回だけですよ。次回からは自衛隊にある組織と階級で作ってください」と言われたという[16]。ただしこれは結果的に成功した設定でもあり、作中で佐官の黒木が中心となってゴジラ攻撃の指揮を執ったり、自衛官の最上位である統幕議長の決定を独断で無視する[注 9]シーンを「実際の自衛隊では絶対にありえないが、東宝の方で架空の設定を作って頂いて幸いだった」と防衛庁(当時)の広報官が語っている[17]
  • 舞台が大阪ということもあり、公開前後は読売テレビが『CINEMAだいすき!』の放送スタイルに近い形の「ゴジラ特集」を組み、公開までの数ヶ月間、毎土曜深夜に過去のゴジラほぼ全てが放送された。番組内では、映画放送後には、監督や脚本家のインタビューの他、スーツアクターへのインタビューなども放送された。
  • ゴジラが大阪の市街地を破壊するシーンに、一部前作『ゴジラ』の流用映像が使用されている。また、ゴジラが大阪湾に出現した際に大阪城ホールにおける斉藤由貴の「夢の中へ」のイントロが流され、それに続く大阪の人々が避難するシーンで権藤が「夢の中へ」の歌い出しを口ずさんでいる。
  • 前半で芦ノ湖、ラストに若狭での戦闘場面があるが、若狭の戦闘時間の方が短く東宝から疑問の声が出た。これは川北紘一が芦ノ湖側の撮影に時間を使い、若狭側の撮影予定を消化しきれずに時間切れになったためである[18]
  • 劇中、前作のゴジラの東京襲撃は1985年とされており、本作の時間軸はそこから5年後とされ、ゴジラ痕跡記念物のプレートや手紙の消印など小道具にも1990年と記されている[19]。しかし後の作品では、舞台が1992年夏の『ゴジラvsキングギドラ』においては、ゴジラがビオランテと戦った後日本海に消えて1000日越える時間が経過しているとの表現があり、1996年が舞台の『ゴジラvsデストロイア』でも三枝未希がゴジラと関わり初めて7年としているなど、本作の時代を1989年と扱っている[19]
  • 前作が『Godzilla 1985』の名で公開されたアメリカでは、ザルマンがアメリカを「(遺伝子改造された小麦が普及すれば)世界一の小麦輸出国が悔しがるだろう」と揶揄するセリフがある上、バイオメジャーがアメリカのテロ組織として描かれていることや、ラストシーンで桐島がマサチューセッツ工科大行きを断念する描写などから「反米映画」と見なされ、一般公開されずに、日本公開から3年たってからケーブルテレビで放送された。オリジナルにも英語のシーンがあるが、アメリカ放送版では英語のセリフも吹きかえられている[20]
  • 2014年7月19日の日本映画専門チャンネルで放映された「ゴジラ総選挙」において、本作が「ゴジラ映画No.1」に選出された[21]
  • 初回テレビ放映は、次回作『ゴジラvsキングギドラ』の公開に合わせて『水曜ロードショー』で1991年12月4日に放送された。一部シーンがカットされたほか、エンドロールの代わりに次回作のゴジラの対戦相手となったキングギドラの静止画と「協力 防衛庁」のテロップが登場して、終了後に告知が行われた。

映像ソフト化編集

  • DVDは2002年5月21日発売[22]。オーディオコメンタリーは監督の大森一樹と特技監督の川北紘一[22]
    • 2005年4月22日発売の「GODZILLA FINAL BOX」に収録されている。
    • 2008年4月25日発売のトールケース版「ゴジラ DVDコレクションIV」に収録されており、単品版も同時発売。
    • 2014年5月14日には「ゴジラ60周年記念版」として期間限定の廉価版が発売。
  • Blu-rayディスクは2009年9月18日に発売。ゴジラシリーズBD化第一弾として、シリーズ第1作最終作(および、ゴジラシリーズではない『空の大怪獣ラドン』『モスラ』〈1961年版〉)と同時リリース。

脚注編集

注釈編集

  1. ^ プロデューサーの田中は原爆や核に続き、遺伝子工学や科学が人類の脅威になると考えており、1作目の核のように時代性を盛り込むことで作品の娯楽性につなげる狙いから大人向きの映画を志向した。
  2. ^ 民間の敷地を利用して撮影したシーンも含まれ、燃料等の必要経費は現物支給とはいえ自衛隊側も訓練環境の変化に伴い、この規模の自衛隊車両の運用は現在では不可能だという。自走砲・戦車等は富士総合火力演習・駐屯地創立記念祭や航空祭等の映像も流用しているとはいえ、撮影当時はともかくとして現在ではこの規模の協力は得られないだろうと、監督らによるオーディオコメンタリーで言及されている。
  3. ^ a b c 役名は小道具のネームプレートに記載[6]
  4. ^ 月刊コロコロコミック』に掲載された『ゴジラvsデストロイア』の漫画化版では、Gフォース隊員の青木などはANBと呼称している。
  5. ^ 富士学校及び富士教導団、東部方面航空隊の他、第1師団の各部隊全面協力であることが劇中の登場車両等の部隊名注記及びオーディオコメンタリーにて監督らの発言にて確認が出来るうえ、サンダーコントロールシステムの設置シーンは富士駐屯地の訓練場で行われたことも大森のコメントで言及されている。
  6. ^ 全体を通して絵コンテは川北が最初に書き上げ、それに沿って創られた映画だったという。
  7. ^ 伊福部昭が作曲した特撮映画音楽をオリジナル・スコアを使用し、ステレオ録音したもの。1986年に『東宝特撮未使用フィルム大全集』のサウンドトラックとして初版された。
  8. ^ 基本的に映画の撮影等での協力では「広報活動」の一環としてそれぞれ陸・海・空の幕僚監部広報を経由して方面総監部・師団等各部隊へ協力要請や支援計画が練られているが、人件費は発生しないうえ、小銃等の実物火器は劇中では使用せずに玩具類を活用する他、車両を運用する場合における燃料費などは使用車両への燃料補給等による実物給付による対応となる。
  9. ^ その運用レベルが方面隊相当である大規模部隊の運用において、一般には中隊長レベルの指揮官であるはずの3佐たる佐官が指揮することは、上級指揮官が現場で死亡・指揮を執ることが出来ない身体や精神状態に陥った場合を除き通常はあり得ず、しかも上級者である陸幕長たる将官の決定を無視することは服務規程に反して本来は処分物である。

出典編集

  1. ^ 1990年配給収入10億円以上番組 - 日本映画製作者連盟
  2. ^ 平成ゴジラパーフェクション 2012 p.20 「Memories of ゴジラVSビオランテ」。
  3. ^ a b 平成ゴジラパーフェクション 2012, p. 147 「ゴジラVSキングギドラのポイント」。
  4. ^ a b 東宝特撮映画大全集 2012, p. 227
  5. ^ a b c 東宝特撮映画大全集 2012, pp. 220 - 223
  6. ^ 平成ゴジラパーフェクション 2012, p. 146 「平成ゴジラバーニング・コラム」No.007。
  7. ^ スタジオ・ハード 1995, p. 111.
  8. ^ 平成ゴジラパーフェクション 2012, pp. 140 - 141 「劇中シンボルマークの世界」。
  9. ^ a b c d 神を放った男 映画製作者田中友幸とその時代 & 田中文雄 1993, p. 8 - 9.
  10. ^ 日本の映画人―日本映画の創始者たち & 佐藤忠男 2007, p. 452.
  11. ^ サウンドトラック>ゴジラ”. 東宝ミュージック. 2015年9月18日閲覧。 ゴジラ・サウンドトラック・パーフェクトコレクション BOX4, BOX5
  12. ^ 小林晋一郎 『形態学的怪獣論』 朝日ソノラマ1993年、173頁。ISBN 4-257-03364-9
  13. ^ 未発表資料アーカイヴ 2010, p. 152
  14. ^ 未発表資料アーカイヴ 2010, pp. 160 - 172
  15. ^ 平成ゴジラパーフェクション 2012, p. 142 「平成ゴジラバーニング・コラム」No.001。
  16. ^ DVDのオーディオコメンタリーにて大森らが言及している。
  17. ^ 『裸の自衛隊』 別冊宝島編集部 編、宝島社〈宝島社文庫〉、1999年[要ページ番号]ISBN 4796615644
  18. ^ 川北紘一 『川北紘一特撮写真集』洋泉社、2015年、372頁、大森一樹インタビュー
  19. ^ a b 平成ゴジラパーフェクション 2012, p. 143, 「平成ゴジラバーニング・コラム」No.002
  20. ^ デビット・キャリシャー『社会的に観たゴジラ映画 -日米を通して- (上)』 『福岡市総合図書館研究紀要』第5号 2004年
  21. ^ ゴジラ総選挙 詳細レポート!”. 2016年3月4日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2016年1月9日閲覧。
  22. ^ a b 「DVD & VIDEO Selection」、『宇宙船』Vol.100(2002年5月号)、朝日ソノラマ2002年5月1日、 102頁、 雑誌コード:01843-05。

参考文献編集

外部リンク編集